最初は隣にいられればそれだけで良かった。そして、これからも隣で笑い合えていれば充分だと思っていた。
思っていたのだがーーー
「おはようございます、先輩」
薄く
「おはようマシュ。今日もありがとう」
「いいえ、先輩を起こすのは私の大切な役目です!」
「助かるよ」
言葉では起きてる風を繕っているが、実は半ば夢うつつだ。疲労感と筋肉痛が酷い。
昨日はレイシフトの予定もない珍しい休日だったが、カルデアのサーヴァントたちと鍛練に励んだのだ。通路で会ったレオニダスを誘うまでは良かった。彼は脳筋に見えるが、提示してくるトレーニングメニューはバランスが良い。翌日の筋肉痛も運動した達成感を味わえ心地好いくらいなのだ。
しかし、二人でトレーニングルームに入った時に悲劇は起こった。
「ん、マスターか。珍しいな。」
「おお、マスターにレオニダスじゃねぇか!なんだ、マスターは今日休みか?」
そう、先客がいたのだった。ーーーケルト師弟が。
「スカサハ殿にクーフーリン殿、お二人も鍛練かな?」
「ああ、最近暇なもんで身体を持て余してるからな」
「そうでしたか!ふむ、それならご一緒させてもらおうかな。その方がマスターのためにもいいでしょう」
悲鳴が上がりそうだった。クーフーリンはいい。彼は戦闘狂のように見えて面倒見がいい。一緒に鍛練したとき、そこそこ身体には堪えたが得るものが大きかった。レオニダスがバランス良く全身を鍛えるのに対して、クーフーリンは弱い部分を的確に指摘し鍛え上げる。そのためトレーニング時間は長く感じるが、実質的にはレオニダスのよりも短い。
こんなに優秀なコーチが二人もいて良いじゃないかと思った人はいるだろうか。いいや、違う。確かに二人だけならそれは素晴らしい時間を過ごすことになっただろう。だが、ここにはもう一人いる。…そう、話が通じず鍛練のペースを考えないのが一人。
「はは、面白そうだ。良いだろう、相手しよう。」
そう、影の国の女王でありケルト・アルスター伝説の戦士ーーースカサハ
「たまにはこういうのも悪くない。」
いや、悪い。スカサハの鍛練は既にトラウマになっているのだ。
以前一緒に鍛練ーという名の拷問。スカサハからしてみれば遊びーは丸3日はろくに動けず、1週間は疲労感と筋肉痛が癒えなかった。とにかく酷かった。想像の5倍はきつかった。
隠し切れない絶望を表情から読み取ったのか、「マスター、死ぬなよ。」とクーフーリンが小声で話掛けてくる。どうして真顔なのか。いつもみたいにへらっとした感じで冗談めかしてくれ。
いくら優秀なコーチが二人いても、スカサハのような根からの戦士がいると駄目だ。その純粋な闘志に惹かれてヒートアップしてしまい、あっという間にどちらも戦闘狂に戻ってしまう。
思わず後退りしたが…
「さあマスター!レッツスパルタ、ですぞ!」
逃げ道は閉ざされた。
ということがあり、一晩過ぎた現在も尚トレーニングの疲労と筋肉痛に苦しめられているのだ。昨日を生き延びた自分を褒め称えたい、よくやった。
「先輩、どうかしましたか?」
回想に耽っていると心配そうに声が掛けられた。
「もしかしてどこか体調が悪いのですか?ドクターを呼んだ方がいいでしょうか…」
大きく潤んだ瞳がこちらを見つめてくる。心配そうな表情と声音に癒される。ああ、優しさってこういうことを言うんだな。昨日の彼らに見習わせたい。
「先輩?」
「ああ、ごめん。大したことないよ。昨日のトレーニング頑張りすぎただけだから」
「あ、そういえばレオニダスさんとスカサハさん、クーフーリンさんとトレーニングルームにいらっしゃいましたね」
「そうなんだ。思ったよりも堪えてさ」
「どんな様子だったか想像できます…」
少し憐れみが籠った目がこちらを覗く。
「今日のレイシフト、お休みした方がいいのではないでしょうか。何かあったら大変ですし…」
「いや、いいよ。最初にトレーニングに誘ったのは俺なんだし、それに休むとみんなに迷惑かかるからさ。」
「ですが…」
「大丈夫だよ、心配しないで。」
こうは言ったものの、気分的にはマシュの提案に飛び付きたかった。こうして会話をしてる間も起き上がる気力が全然出ない。身体が鉛のようだ。
「そうです、先輩!」
俯いて何か思案していた後輩が顔を上げた。
「レイシフトまではまだ時間があります。それまでマッサージをするのはどうでしょうか。少しは痛みが和らぐと思うのですが…」
「本当?それは助かるな。実は少し心配だったんだ」
「それじゃあ朝食を取って、準備ができた頃にお部屋にお伺いしますね。」
「ありがとうマシュ。頼ってばかりでごめんね。」
「いいえ、先輩の助けになれるのなら嬉しいです。マシュ・キリエライト、最高のマッサージをお届けします!」
まるで花が咲いたような笑みを見せてくれた。小さくガッツポーズを取る姿が可愛らしい。本当に。
それじゃあ、またあとでとマシュが部屋を出ていく。
マシュがマッサージ?
一人になったことではっとしたが、先刻の会話でマシュがマッサージすると言っていなかったか?言っていた。
冷静に考えて、勃起案件ではないだろうか。
いや、俺が変態とかそういうことを言いたいのではなくて考えてみてほしい。この年代の男子が女子との触れ合いで興奮しないということはあるのか。それも相手は自分を慕ってくれる可愛い後輩だ。
箸が転んでも勃起する年頃と言うだろう。そんな男子が女子にマッサージをほどこされてみろ、どうなる?勃つ。
それだけは避けなければならない。
先程も言ったが、相手はただの女子じゃなく自分を慕ってくれる可愛い後輩だ。それも厚意でマッサージをしてくれるというのに、先輩の股間がテント張ってみろ。
「先輩、最低です」
そんな言葉が脳裏に浮かぶ。これまで幾つもの特異点を巡ってきた。道中では多く困難もあった。そこで築いた信頼関係がテント一つで全て崩れ落ちるのだ。絶対に避けなければならない。
そんな俺が取れる選択肢は
1.マッサージを断る
2.勃起しない
のどちらかしかない。
まず1だが、これは避けたい。理由として厚意をこんなことで無下にはしたくない。断ればマシュのことだから、自分に至らないところがあったのではないかと思い詰めるかもしれない。厚意を蔑ろにした挙げ句に悩ませるとか最低すぎる。それも「勃起するから」という理由で。阿呆だ
断り方を工夫すればいいのかも知れないが、それも難しい。
他の人に頼むことは出来ない。マシュが傷つくだろう。それは一番避けるべきことだ。
それじゃあ、レイシフトぎりぎりまで時間を使ってしまえば良いのではないか。いや、これも難しい。今日のレイシフトは11:00からの予定で、現在時刻は7:00。朝食を取って準備をするには充分過ぎる時間がある。ここで変に時間稼ぎをするのは流石に怪しまれるだろう。例えここでシャワーを浴びても尚時間はたっぷり残されている。
ということで、1は却下。残された選択肢は2のみとなった。
「勃起しない」というのは簡単なようで難しい。
精神がいかに鍛えられていようとも、勃つものは勃つ。鋼の精神力は持ち合わせていない。
それに、男性諸君ならわかると思うが意識しなくても勃つこともあるのだ。ベタではあるが、こんな経験はないだろうか。授業中や電車の中でふいに勃ってしまったということがーーー
…話が逸れたが、つまり勃起しないというのは難しいのだ。それもこの年である。
何か良い手はないだろうか。
そんな時、ふいに目がついたところにあったもの。それはーーー貞操帯だった。
なぜ目に付く場所にそんなものがあるのか。どうしてそんなものを持っているのか。その点は深く問い詰めないで欲しい。一言伝えるならば、「ある海賊から貰った」以上である。
「デュフフフフフ、マスタァ。拙者、最近新境地を開拓したのでござるよ。いや実は現界してからというもの、コミケインテ筆頭としたイベントにも参加し尽くし、様々なジャンルに手を染めてしまって刺激が足りないというか…いわゆるマンネリ化してしまってたのでござる。そして遂に!SMに手を出してしまったのでござる。元々拙者ハピエン厨のイチャラブ大好きマンなもんで、「ええーSMぅ?」とか思っていたのでござるが、いやぁやってみるとヤミツキになりますぞ。…先に伝えておくぞ。一度はまったらこいつぁ抜け出せねぇ。気を付けろ。だが、足を踏み出せば楽さ、そこは桃源郷だ。…と、いうわけで!」
廊下で唐突に捕まったと思ったら後半無駄にイケボを使いながら捲し立てられ、気付いたら手には黒い箱とCD。CDのタイトルは「初めての調教~お姉さんといっしょ♡~」。
この時点で大分察してはいたが、恐る恐る箱を開けてみる。一応貰い物ってことだし、中は確認しないとね。
そしてびっくり、中から出てきたのは貞操帯でしたーーーMの方だったのかお前。だからガッツが付いているのか。
特に使うことは勿論なく、結局棚の上にそのまま置いたままだったのだ。
あの時は「ガッツあるし一度くらい刺してもいいよね」なんて過激なことを思ったりしたが、今回ばかりはナイスだ。おお黒ひげ、心の友よ。
そうだ、発想の転換をすれば良かったんだ。「勃起しない」のは無理でも「勃起出来ない」ならやれる。
よし、これでマシュの厚意を無下にすることなくマッサージを受けれる。身体の痛みが和らぐし、勃起もしない。一石二鳥じゃないか。
ということで、貞操帯を装置し朝食を取りシャワーを浴びレイシフトの準備を終えた俺は自室でマシュを待っていた。現在時刻10時。レイシフト前に軽いミーティングがあることを鑑みると丁度良いのではないだろうか。
貞操帯も、初めて着けたので時間は掛かったがしっかりと着用出来ていると思う。今のところ勃ってはいないので少しきつい下着という印象だ。
「先輩いらっしゃいますか?」
ドアの外から控えめな声が聞こえた。待っていたぞ、マシュ。準備は万端だ、思う存分マッサージをしてくれ。
「入って大丈夫だよ」
返答するとマシュが入ってきた。先程までのカルデアの制服ではなく、デミサーヴァントとしての格好をしていた。…思うんだけど、これエロいよね。既に股間へのダメージはweek!!!
「もうレイシフトの準備は大丈夫ですか?」
「ああ、もう終わったよ。マシュは大丈夫?」
「大丈夫です!…えっと、それではマッサージさせて頂いてもよろしいですか?」
「悪いね、ありがとう」
ついに、来た。ここまで準備を整えていても不安になる。もし貞操帯が取れたらどうしよう。取れなくても射精してしまえばバレてしまう。…流石に触れずに達したことはないが。
「あ、あの先輩…」
不毛なことを考えていると声が掛かった。
「どうしたの?」
「あの、マッサージをするので横になっていただけたらなと」
「あ、そっかそっか。ごめんね」
そう言ってベッドにうつ伏せになる。こうするとマシュの姿が見えなくなるので少し落ち着かない。
「申し訳ないのですが、少し先輩のお身体の上に乗っても大丈夫ですか?その方がやりやすくて…」
お身体の上に乗る?
つまり、俺の身体をマシュが跨いで座るってこと?
ーーー想定の範囲内だ!!!
自分も幼い頃に両親にマッサージしたとき、そうやって跨いでしていた記憶がある。だから別段変なことじゃない。
「大丈夫だよ」
「は、はい。じゃあ失礼しますね…」
臀部あたりに温もりが伝わる。マシュの体温を今感じているのか…マシュの体温…
「あの、重くはないですか?」
「大丈夫、むしろ軽いんじゃないかな」
なんて軽口叩いたが大問題が起こっている。そう、恐れていた事態だ。
正確には勃起していない。貞操帯できっちり、痛いほど…実際に凄く痛いのだが押さえ付けられているため勃起していない。また、うつ伏せということもあって自分の体重も加わりしっかりと押さえられている。痛い。
だが、マシュを悲しませるよりはよっぽど良い。
「それじゃあマッサージを始めますね」
声が掛かるとするりと腰を何かが撫でた。マシュの細くしなやかな指だと理解するのに、そう時間は要さなかった。
「ま、マシュ?」
「あ、すみません先輩!手冷たかったですか?」
「ううん、それは大丈夫だけど…えっと、マッサージって素肌の上からするの?」
「おかしかったですか…?先ほどドクターにマッサージの良い行い方を教わったのですが、素肌の上からの方が温まって良いと聞いたので…」
「そうだったんだ!ううん、ちょっとびっくりしただけ。気にしないで」
「は、はい!それでは続けますね」
さて、これはあまり予想していなかった。
マッサージはとても気持ちが良い。力加減も絶妙で効いてる感じがする。だがしかし、
指の感触が気になる!!!
時々つーっと腰を撫でる指先は意図的なのか。マシュのことだからそういう意図はきっとないのだろうけど、これは効く。腰じゃなくて股間に。
特に脇腹あたりを撫でられると、なんともいえないぞくぞくした刺激が身体を走ってしまう。思わず声が出そうになるがぐっと堪えた。ここで声を出したら終わりだ。考えてみろ、自分は一生懸命マッサージしてるのにその相手が「…んっ」とか喘いでみろ。引くだろ、俺は引く。
「どうですか?力加減は大丈夫でしょうか」
「うん、気持ちいいよ。上手だね」
「えへへ、ありがとうございます。それじゃあ次は肩の方をマッサージしますね」
「よろしくね」
よし、これで腰への刺激はなくなる。腰を撫でる指先がなくなれば耐えられるぞ。
と思っていたのだが
「…んっ」
「先輩、どこか痛みましたか?」
やってしまった。声、出ちゃった♡
じゃなくて。いやでも、これは不可抗力だよ。どうして腰からつーっと撫でながら肩に指を持っていった?ここまで来ると意図的にしか思えなくなってくる。でも相手はマシュだ。正真正銘の純粋培養で育ってきた彼女に、こんなことをするような知識があるとは思えない。きっと純粋すぎるから、どうしたら男性が興奮するのかを知らないから犯してしまった過ちだと思う。
つまり、声を出してしまった俺は最低だ。
「あの、先輩?」
「大丈夫!なんにもない!ちょっと何か声出ただけだから気にしないで」
「…わかりました」
若干の間が痛い。絶対訝しまれたよな、終わった
「えっと、肩も素肌の上からマッサージしたいのですが…レイシフトの準備も出来てますし…」
何が言いたいのかはわかる。服を脱いで欲しいってことだ。服を、脱ぐ。マシュのことだ、ドクターに教わった知識をしっかり活用したいのだろう。マシュのいう「最高のマッサージ」のためにもこれは必要な行程だ。そうだ、俺は悪くない。マシュも悪くない。俺たちは健全。
何より、マシュの揺れる瞳を見て断れる男などいないのだ。実際はうつ伏せで見えないから予想だけど。
「折角だからそうしてもらおうかな。上、脱いでも大丈夫?」
「っ…はい!ありがとうございます!」
上裸になって感謝されるのもそうそうないだろうなあ。
「ごめん、脱ぐから一度降りてもらっても良い?」
そう、今マシュは俺の身体に跨がっている。流石にこのままじゃ脱げない。
「あ、すみません先輩!気がつかなくて」
この言葉を聞いて、臀部の重みと温もりが離れると思っていた。きっと誰しもが思うだろう。だが、現実は小説より奇なりとは良く言ったもので、実際は違った。
「私が脱がせるので先輩はこのままで大丈夫です!」
この一言、誰が予想できた?
「いいよいいよ!第一この体勢じゃ脱がせ辛いだろうし」
「でもお身体が辛いのに先輩に動いてもらうのも申し訳なくて…ご迷惑でしたか?」
ああ、この後輩は純粋に俺の身体を気遣ってくれているのか…それを邪な気持ちで解釈して悪かったな…
とはならない。
流石にこれはまずい。マシュがよくても俺の気持ちと股間が持たない。今でも痛いくらいに勃起しかけてるのに。うつ伏せで姿が見えないからといって興奮しないわけがない。
「迷惑じゃないよ。でもほら、大変だし」
「いいえ、大丈夫です。マシュ・キリエライト、先輩の服を上手に脱がせて見せます!」
そう言うが早いと、するするとマシュの手が服の下に潜り込んでくる。
「あっマシュ!」
「先輩、バンザイしてもらってもいいですか?」
駄目だ、あくまでも本当に良心で脱がせにかかってる。…観念するしかない
「わかっ…っ?!」
腕を上げようとしたその時。マシュの指が触れるか触れないかの距離で俺の乳首に触れた。いや、これは駄目だ。別に乳首に開発してるとかそういうわけじゃなくて、普段人から触れられる場所でもないところを人に…それも女子に触れられるというのはなんだか言葉に出来ない気持ちになる。
貞操帯は以前変わらぬ強さ、体感的には凄まじい強さで押さえ付けている。「先輩?」と言いながら変わらぬフェザータッチで乳首を撫でてくる後輩。
もう無理だった。マシュが悲しむとかそんなこと考えられる余裕はなかった。
襲うぞ。
「え?」
きっときょとんとした顔で見つめているんだろう、マシュ。
「マシュ」
「はい」
「今すぐ部屋から出てもらってもいいかな。」
「え…ごめんなさい、何かお気に障りましたか?」
声に狼狽が滲んでいる。
「マシュは悪くない。でも駄目なんだ」
「そんな、至らないところがあれば言ってください!すぐになお「マシュ・キリエライト!」「っ…はい」
「今すぐ部屋を出てくれ、でないと襲う」
「っ!」
ああ、終わった。信頼は崩れた。
どこから間違えたんだろうか。最初から間違えていたのだろうか。とりあえず、今はこの状況から一刻も早く解放されたかった。射精したい。こんな先輩で、こんなマスターで本当にごめん、マシュ。
「…やっと」
「え?」
「やっと、気付いてくれたんですね。先輩」
瞬間、背面全体に温もりが伝わった。豊満な柔らかさも押し付けられた。ーーーマシュが抱きついている。襲うと宣言したにも関わらず。
「ずっと待ってたんです。先輩全然気付いてくれないのでどうしようかと思ってました。でも良かった…」
やけに声が近い。耳に熱っぽい吐息が掛かる。
「先輩、悪い子の私を襲ってください。」
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最初は隣にいられればそれだけで良かった。そして、これからも隣で笑い合えていれば充分だと思っていた。
けれど、旅を共にするうちに信頼だけじゃない気持ちを抱いてるって気付いたんです。
先輩と一緒にいるとドキドキして、もっと話したくて、もっと近づきたくてーーーもっと、触れたくて。
気付いてからは、先輩に伝わるように頑張ってきたのですが…先輩は私のことをなんとも思っていないのか、それともとても鈍感なのか見向きもされませんでした。
だから、あの…こういうことにお詳しい人にお尋ねして教えて貰ったんです、どうしたら想いが伝わるか。
だから…本当に嬉しかった。
ねぇ先輩。こんな悪い子でも、良いですか?