まどかの股間は、女の子なのに、いつも盛り上がっている。私は気になって仕方がない。ある日覗きがバレてしまった。初めて見る、まどかの股間。でも、まどか達の虐(いじ)めは私の想像を遙かに越えていた。
 「ほむらちゃんが欲しいのはこれなんだよね?」
 メス達の秘密の楽しみ。魔法少女・性のいじめ。
 
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 何番煎じか分からないですが、途中から「誰か書いて」と投げ遣ることないよう、ガッツリと書いてあるのが特徴だと思います。
 ホラホラ、見ろよ見ろよ。

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魔法少女部・性の裏技

 ◆ ◆ ◆

 

 インキュベーターが魔法少女逹にもたらした真実は、彼女らに多大な衝撃を植え付けることとなった。

 世界の敵たる邪悪で凶暴な存在、魔女――それが自分たち、魔法少女の成れの果ての姿である。その事実はつまり、彼女らの将来は漫画やアニメの世界で描かれるような輝かしいものではなく、暗澹とした絶望に繋がっていることを示唆するものだ。

 この事実が明らかになった時、暁美ほむらの胸中はざわつく危惧によって破裂しそうな程に一杯になった。

 ほむらはこれまで、絶望的な未来を何とかねじ曲げようと、幾度となく時間遡航を繰り返してきた。しかし、それらの周回は悉(ことごと)く破滅的な結末を迎えてばかりだった。

 特にほむらが危険視したのは、巴マミである。彼女は過去の周回において、インキューベーターがもたらした事実に絶望して錯乱し、心中するような形でその場にいる魔法少女のソウルジェムを打ち抜いて殺害した事がある。

 巴マミは、見滝ヶ原に住む魔法少女の中で一番年上ではあるものの、家族を失った境遇や孤独な戦いを続けてきた経験から、心が脆い。そんな彼女が絶望的な事実を耳にして、再び災禍が繰り返されるのではないか。

 ほむらは危惧し、いざとなれば巴マミのソウルジェムを破壊することも考えて、腕に装備した盾の下に隠した拳銃に手を伸ばしていた。

 だが――ほむらの危惧は、非常に幸いな形で、裏切られた。

 巴マミは、錯乱も恐怖もしなかった。

 インキューベーターの言葉を最後まで静かに耳に入れた巴マミは、狼狽える美樹さやかや佐倉杏子、そして鹿目まどからの雰囲気に飲まれることなく、凛然とした態度で語る。

 「…つまり、キュゥべぇ。あなたは高度に発達した科学文明を有する地球外生命で、宇宙の危機を救うために、魔女と魔法少女のシステムを作り上げた…と云うワケね?」

 「その通りだよ。

 そして、そのシステムは長きに渡って地球に根付いて来た。

 成果としては、まだ予断は許さない状況だけど、上々だと云うのがボク逹の判断さ」

 「なるほどね…。

 でも、キュゥべぇ。そのシステムはこれから先も、うまい成果を上げて行くかしら?」

 「どういう事だい?」

 "キュゥべぇ"と呼ばれる個体のインキューベーターは、他のインキューベーターと同じく感情が存在しない。故に、マミの勿体つけた台詞に苛立つことも不安がることもせず、淡々と聞き返す。

 マミは、歴戦の魔法少女然とした不敵な態度で笑みを浮かべる。その姿は、ほむらがこれまでの周回で全く見たことのないものだ。

 「キュゥべぇ。あなた達は宇宙規模の影響を与えるシステムを作り出せる科学力を持っていても、所詮は範疇を出ないのね。特に、その無感情があなたたちを盲(めくら)にしているのかしら?」

 挑発的な台詞を前にしても、キュゥべぇはジッとマミの次の言葉を待つ。急いているのはむしろ、ほむらを始めとした見滝ヶ原の魔法少女逹である。

 (巴マミ? あなたは一体、何を言いたいワケ?)

 ほむらが胸中で投げかけた疑問に答えるように、マミは答える。

 「今の地球に存在している、インターネットというコミュニケーション・ネットワーク。それは日々凄まじい速度で進歩し、私たち学生でも非常に簡単に利用出来るようになった。

 何処に居ても回線さえつながっていれば、掌に収まるようなサイズの端末から、落書きを書き殴るように情報を発信できる。

 実際に、"トイレの落書き"だなんて形容されるような掲示板サイトだって存在しているわ。

 人類はそんな簡単で便利なコミュニケーション・ツールを手に入れた。勿論、それは私たち魔法少女だって例外なく、使いこなすことが出来る。

 ――ここまで話せば、キュゥべぇ、高度な知性を持つあなたなら、私が何を言いたいか覚(さと)ったんじゃないかしら?」

 「やはりよく分からないね」

 キュゥべぇは思慮する素振りさえ見せずに即答する。そんな様子にマミは苦笑いしながら嘆息し、言葉を続ける。

 「私逹のように残酷な真実を知った魔法少女が、インターネット上に真実を暴露し、不特定大多数の知るところになる…ということよ」

 「何故そんな事をするんだい?」

 無感情なキュゥべぇは首を傾げることこそしなかったが、疑問を口にする。

 「僕たちとしてはワケが分からない限りだけど、システムの真理を知った魔法少女が不満を抱えることは事実だ。

 かと言って、インターネット上に真理を暴露することで、君たちの不満は決して解決しない。実質的な成果はゼロだ。

 メリットがないのに、時間と手間をかけてワザワザ作業する意味が分からない」

 「感情がない生物であるあなたなら、そう考えるだろうと思ったわ。だから、あなたは盲(めくら)だと言うのよ。

 感情のある生物にとってのメリットとは、物質的な成果とは限らない。感情の琴線に触れる精神的な成果もまた、メリットになりうるわ。

 自身の不遇が世間一般に認められ、多くの同情を得る。それは感情のある生物にとっては、満腹になることと同じくらいのメリットになるのよ。

 このメリットを手にしたいと願う魔法少女は、次々にインターネットに真実を書き込む。それは全世界の不特定多数の人間の目に届くことになる」

 「なるほど。やっと分かったよ、君が言いたいことが」

 キュゥべぇはマミの発言に口を挟む。

 「魔法少女候補たる少女達は事前にデメリットを知る事が出来る。

 すると、僕らが彼女らに接触しても、彼女らは事前情報からデメリットを嗅ぎ取って、僕たちとの契約を回避するようになる」

 キュゥべぇの言葉を聞いたほむらは、思わず「あっ」という言葉が口に出そうになる。

 何度も周回を繰り返し、通常の中学生よりも長い時を経験してきた身とは言え、所詮は目的という名の狭い檻の中をグルグル回り続ける子犬と同じだ――自分のことをそう評したくなる瞬間であった。

 あとはマミやキュゥべぇが語らずとも、ほむらは魔法少女システムの"頭打ち"を理解する。つまり、デメリットを知った女の子達はインキュベーターとの契約を悉(ことごと)く回避し、新たな魔法少女が居なくなってしまうのだ。仮に、自分の命よりも宇宙の存続を願う"バカ生真面目な"女の子が存在したとしても、その割合は全地球人類の中の塵芥程度の割合しか存在しない。

 すると、魔法少女の絶望から取り出せるエネルギーは激減し、宇宙存続に寄与できるほどではなくなってしまう。

 「…参ったね。至極全うな意見だよ」

 無感情なはずのキュゥべぇの言葉が、心なしか苦笑いしているように聞こえた。

 「僕らは古くから地球に降り立って、このシステムを修正することなく使い続けてきたというのに。どの個体も、この終焉を想定できなかったなんて…。

 無感情は完全な客観性を実現し得るメリットとして採用したというのに、マミの言う通り、無感情を過信する盲目になってしまったんだね。

 愚かしい限りだよ」

 ――インキュベーターに、自身の行為の非を認めさせた!

 その事実に、ほむらは全身の皮膚が粟立つほどの衝撃と興奮を覚える。

 この周回の巴マミは、恐ろしい程に冴えている!

 「ところで、キュゥべぇ。

 人類の一員として、私も宇宙が終焉を迎えてしまうのは好ましくないわ。

 でも、今の人類の科学力では、宇宙規模の現象をどうこうする力なんてない。だから、あなた達インキュベーターの力は必要不可欠だわ。

 そこで、提案があるのだけれども」

 「聡明な君の提案なら、喜んで耳を傾けるよ」

 「あなた達、インキュベーターには新しい宇宙存続のためのシステムを構築してもらいたいわ。そのために、私たち人類は有感情生物として助言もしましょう。

 そして、私たちは新システムまでの繋ぎとして、これまで通り役割を果たす。

 これでどうかしら?」

 キュゥべぇはほんの暫しの間、言葉を繋がなかった。他の個体とコンセンサスを取っているのだろう。

 その結果、キュゥべぇは首を縦に振る。

 「マミ、僕らは君の提案に従おう。

 人類は有感情であるという点だけでなく、その発想力や発展性は目を見張るものがある。両者が手を取り合えれば、非常に効果的な新システムを生み出すことが出来るだろうね」

 「さすがはキュゥべえね。理解が早くて助かったわ」

 マミは嫌みを微塵も匂わせず、ニッコリと笑う。

 ――この瞬間、暁美ほむらは己に双肩にのし掛かっていた重苦しい荷が、スッと消えて無くなったのを感じた。

 厳密にいえば、ほむらの目的はここで果たされたワケではない。最凶最悪の魔女である『ワルプルギスの夜』を斃(たお)してはいないし、鹿目まどかを魔女化させずに生存させるというのも、これから先の話だ。加えて、魔法少女システムは暫くの間存続するので、気を抜くことはできない。

 だが、インキュベーターと協力関係を築けたことは、大きな前進と言える。

 (本当に、この周回の巴マミは冴えてる…頼りになる…!)

 そんな胸中の賞賛に同調したように、キュゥべえが「それにしても」とマミに声をかける。

 「意外だったよ、マミ。君はもっと依存的且つ内向的だと思っていたよ。これまで長い間、君と行動を共にしてきたけれども、こんなに知的且つ前向きな思考を持つ徴候なんて、全く見えなかったよ。

 これも感情を持つ人類だからこそ成せる業(わざ)なのかな?」

 キュゥべえは相変わらず悪意などもなく、ただただ淡白に事実を述べただけだろうが、当事者にしてみれば嫌味の一つも言われているような言葉だ。だが、マミは機嫌を損ねることなく、笑顔のまま応じる。

 「そうね…。私自身、驚いているわ。

 でも、そんな私自信が変われたのは、きっとここに居る仲間達のお陰ね。

 ずっとみんなと一緒に、苦楽を共にして行きたい。その為には、運命なんて言い訳に負けていられない。自分の手で、心で、希望を掴み取らなくちゃ。

 そんな風に思えるようになったの」

 「…そういうのを、人間は"強い"って評価ってするんだろうね」

 キュゥべえは無感情ながらも、素直な賞賛の言葉をマミに送ったのだった。

 

 この出来事を口火に、巴マミは強力なリーダーシップを発揮し、次々とポジティブな行動に打って出る。

 まどか達見滝ヶ原の魔法少女のみならず、その周辺地域の魔法少女達とも接触を取り、魔法少女システムの全貌と今後の改善について丁寧に説明。加えて、新システム始動までの期間中に命を落としたり、絶望に染まらないようにフォローするための相談役も買って出た。

 マミの展望としては、インターネットを介して日本全国の魔法少女と接触して組織化し、日本政府に魔法少女システムとインキュベーターの存在を顕示すると共に、新システム開発の援助を願い出るつもりのようだ。

 そんな大風呂敷を耳にしたほむらは、マミの頼りがいを歓迎する一方で、頭がクラクラするような衝撃に苛まれっぱなしだ。

 ――そんなある日のこと。マミは見滝ヶ原周辺の魔法少女達を集めて、こんなことを提案する。

 「みんなで合宿をしましょう」

 このイベントについて、マミは大きく2つの目的を語る。

 1つは、以前の美樹さやかと佐倉杏子のように、価値観等の相違から互いに敵対することのないよう、コミュニケーションを築き上げること。

 もう1つは、単純に魔女や絶望に打ち勝つための鍛錬を行うこと。

 マミの提案に、杏子のような性格の魔法少女は面倒臭がって多少なりとも嫌な顔をしたものだが。

 「場所は、ハイグレードの温泉旅館よ。全館貸し切りにするわ。

 その旅館は、自分で経営しているアスレチック公園があってね。そこを訓練の場所にしようと思ってるの。

 勿論、この公園も全域を貸し切るつもりよ」

 その全館貸し切りで温泉が使えると聞くと、杏子達も顔色を明るくして、全力で首を縦に振るのだった。

 ちなみに、合宿に費やす資金については、マミとキュゥべえとで工面するとのことだ。キュゥべえの能力をもってすれば金銭を得ることも造作ないだろうが、法律に抵触するのではないかと、ほむらは少し危惧を抱く。

 …とは言え、時間停止能力を駆使して自衛隊や米軍の基地から重火器を拝借している彼女に責められる道理はないだろうが。

 何はともあれ。マミが主催する合宿は、夏休み期間中の開催が決定したのだった。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 合宿が始まり、初日の訓練が終わった。

 時刻は夕刻を指し示しているものの、空はまだまだ澄んだ青色を呈している。旅館を囲む山々からは、元気なセミ達の豪雨のような鳴き声が響きわたっている。

 客室に戻った鹿目まどか、美樹さやか、そして暁美ほむらは、訓練中に身にまとっていた体操服を脱ぎ捨てながら、体に重くのし掛かる疲労を嫌って口々に文句を言い放っていた。

 「ぬあああん、疲れたもぉー!」

 「ホントだねー…」

 「まどか、初日からキツかったよねー!? マミさんったら、気合い入れ過ぎだってー!」

 「そうだねー…今日はすごくキツかったね…」

 「ええ…ホントね。

 私も大分、堪(こた)えたわ…」

 さやかとまどかが言葉を交わす中、ほむらは汗で濡れた漆黒のロングヘアをファサリと流しながら言葉を漏らす。

 3人が泊まる客室は、かなり広い和室だ。畳はい草の匂いこそ消えてしまっているが、変色していないパリッと鮮やかな緑色だ。照明や椅子、テーブルと言ったインテリアは新品のようにピカピカで、高級感が漂うものだ。更に、客室は3つの部屋で構成されており、3人で泊まるには広すぎるほどである。

 この旅館を全館貸し切るには、相当の費用が必要であったろう。

 「なんでこんなキツいンだろうねぇ!? 中には、小学生の魔法少女だって居るのよ!? こんな暑ッ苦しい中でこんな訓練してたら、ブッ倒れちゃうわよー!」

 以前はマミのことを頼れる姉のように慕っていたさやかであったが、そんな記憶が色褪(あ)せるようなトゲトゲしい物言いである。

 「こんなんばっかりだと、辞めたくなるわよね~、魔法少女ッ!」

 「わたしも、どうしようかな、って思っちゃうな…」

 まどかがさやかの言葉に同意する。

 しかしながら、現状では魔法少女から元の人間に戻る術はない。その事は2人もとっくに承知済みだが、文句を言わずにはいられないのだろう。

 それはさておき。完全に上着を脱ぎ捨てたまどかが浴衣を纏い始めたのを見て、さやかが声をかける。

 「まどか、脱ぐの早いねー!」

 「ウェヒヒ、体操服が汗でビショビショで気持ち悪かったからね。早く脱いじゃいたくて」

 「…あー、そっかー。

 まどかは、お胸が残念な感じだからねー。服がビショビショでも、引っかかることがないから、脱ぐの簡単なんだよねー?」

 さやかが意地悪くニヒヒと笑いながら語ると、まどかは顔を赤くして叫ぶ。

 「そ、そうじゃないよっ!

 む、胸は…確かに、さやかちゃんには負けるけど…!

 ほ、ほむらちゃんには勝ってるんだから!」

 普段は人の気遣いが出来るまどかなので、ほむらのことに言及するときは申し訳なさそうだったが。当のほむらは特に気にした様子はない。

 むしろ、「ウフフ…」と楽しげな含み笑いを漏らしていた。

 

 以前の周回でなら、ほむらはこんな愉快な気持ちになることなどなかっただろう。

 ましてや、これまでの周回の経験上、蛇蝎の如く嫌っていたさやかと同室なのだ。室内には常に険悪な雰囲気が漂っていてもおかしくない。

 しかし現在、ほむらはさやかに対して一片の害意を抱いてはいない。その大きな要因として、これまでの周回では絶対に見られなかったさやかの事情がある。

 この周回においても、さやかは想いを"寄せていた"上条恭介の為に願いを使い、魔法少女になった。この事実を知った時、ほむらはさやかの魔女化は避けられないと諦観した。さやかは魔法少女の真実を知ると共に、自分の想いを遂げられない事を覚って絶望してしまう"はず"だったのだから。

 しかし、この周回の特異性は、魔法少女になった後のさやかの行動である。

 巴マミによるインキュベーターへの新システム提案の様子を肉眼で見届けたさやかは、その翌日、自ら上条恭介に決別を告げ、友人である志筑(しづき)仁美に譲ったのだ。

 この行動について、さやかはこんな事を言及している。

 「マミさんを見てたらね、あたしの視野ってなんて狭いんだろう、って思ったんだ。マミさんみたいに、もっと広く物を見るべきなんだって。

 そしたら、真っ先に頭に浮かんだのが恭介のことだったんだ。

 あたしはずっと恭介の事を想って、出来る限りの事をやってきた。実際には重いだけの行動だったかもしれないけど、あたしはあたしなりに真剣に考えて行動してきた。

 だけど、恭介はあたしのことなんて振り向いてくれなかった。それどころか、あたしの事を責めたりもしたんだ。

 そんな奴の事をこれから先も好きで居るのって、本当に正しいのかな? って思っちゃったんだよね。

 あたしが魔法少女で、ゾンビっぽい身体になっちゃったからって、それで敬遠するような相手が人生のパートナーで良いのかなって。

 そしたら、段々恭介の事がムカついてきちゃってさ。自分の不幸に酔いしれて努力もせずに、不満ばかりタラタラ語ってるヘタレとしか見えなくなってね。

 あ、こりゃ、もう無理だわ、って思ったのよ」

 後悔の濁りなど微塵も見えない、星さえも見えそうなくらいに澄んだ蒼天のような清々しさを見せて語った、さやか。それを聞いたほむらは、安堵よりも心配の方が心を過ぎったものだ。ほむらもまた、"鹿目まどか"という1人の人間のために人生を費やし続けている身の上なのだから。

 だからほむらは、さやかに尋ねた。

 「本当に…それで良いの?

 あなたは、上条恭介への願いを元手にして魔法少女になったのよ?

 目的が消えてしまって…その…虚しくは、感じないのかしら…?」

 とても失礼な内容ではないかと危惧しながら口にした質問だったが、さやかは軽く笑い飛ばして答えた。

 「もっとマシな願いにしておけば良かったなー、って後悔はあるけどね。

 でも、恭介が憎いとか、魔法少女の力が虚しいとか、そんな気持ちはないよ。

 恭介の事を好きだったって気持ちは本当だし、それなりに楽しい時間も過ごせたからね。

 それに、動機は不純だったかもしれないけど、魔法少女の力は恭介だけでなく、もっと沢山の人を助けることが出来る。特にあたしは癒しの力があるからさ、戦うだけじゃなくて、傷ついて困ってる人の事も救ってあげることが出来る。

 あたしは戦闘じゃアンタや杏子には負けるかもしれないけど、それ以外にもやれることがあるんだ。

 その力で世の中を少しでも良くできるなら、カッコいいって思わない?」

 さやかの照れながらも眩しい笑顔を見た時、ほむらの中の彼女へのわだかまりの気持ちは一瞬で霧散した。

 それからほむらとさやかは、これまでの齟齬(そご)を乗り越え、互いに友情を結んでいる。

 警戒のフィルターを取り払って見ると、さやかはとても愉快なムードメーカーとして、ほむらを和ませてくれた。特に、人見知りがちな彼女を気遣ってフォローしながら、ほむらの交友の輪を広げてくれるのは有り難い限りだった。それはこの合宿においても存分に発揮され、多数の魔法少女と有意義な情報交換を行うことが出来た。

 現在、さやかは恭介を振ってからは、特に異性へ恋愛感情を抱いてはいないようだ。だが逆に、学校の男子からの彼女への評価は非常に高まったらしい。吹っ切れたことで輝かんばかりの気力に満ちた彼女の姿に虜になる者が後を絶たないと言う。

 実際にラブレターを何通か貰っているようだが、その悉(ことごと)くを断っている。恭介の時の二の舞にならないように慎重に男を見定めているのかも知れない。しかし一方では、彼女を妬む女子が上条恭介に振られたショックでレズビアンになったのだ、などとも噂されている。

 …それとともかく。今のほむらにとって、さやかは掛け替えのない友人なのである。

 

 「あー、もう、待っててよぉ!

 まどかったら、脱ぐの早すぎだって!」

 さやかがそう言ってる矢先に、まどかは早くも浴衣姿に着替え終わっている。ピンク色の柄と帯はまどかのイメージにピッタリとマッチしていて、とても可愛らしい。

 まどかはウェヒヒ、と独特の笑い声を上げる。

 「だって、いつまでもベタベタしてるのは気持ち悪いんだもん」

 「まぁ、そうだよねー!

 お風呂入って、サッパリしようねー!」

 「うん、入ろうよ早く!」

 「よっし! あたしもサッサと着替えちゃうぞー!」

 さやかはようやく下着姿になると、手早く浴衣を纏う。浴衣の柄はまどかと同じピンク色だが、帯の色は彼女のイメージにピッタリの青色だ。浴衣の柄は、性別によってデザインが統一されているらしい。

 「ふぅー」

 浴衣のサラリとした滑らかな、そしてヒンヤリと気持ち良い感触に、さやかが溜息を吐いていると。まどかがスタスタと、さやかやほむらの目の前を過ぎって客室の出入り口へと向かってゆく。

 「あ、待ってよ、まどか!」

 「お風呂、早く行きたいんだよー!

 だから、ほむらちゃんも、早くしてね!」

 「早くしてよぉ!」

 まどかとさやかに急かされるほむらは、3人の中でダントツで着替えが遅かった。ようやく下着を脱ぎ終わり、浴衣に手を掛けた頃である。

 「ごめんなさい、2人とも。

 もうすぐ、終わるから…」

 普段のキビキビしているほむららしからぬ、モタモタした動き。これには、彼女が友人であるまどかやほむらにも決して言えぬ秘密の理由がある。

 

 ほむらは着替えの最中、チラチラとまどかの身体を覗き見ていた。

 特に、彼女の股間を何度も何度も凝視していた。

 (まどかの股間…いつも盛り上がってるわね…)

 ほむらが胸中で漏らした感想の通り、純白のパンツに包まれているまどかの股間は、モッコリと盛り上がっていた。

 この盛り上がりは、今に始まった事ではない。体育着を着ている時も、スクール水着を着ている時も、その股間はいつも盛り上がっている。

 まるで、そこに男性のシンボルが張り付いているかのように。

 (世に聞く、モリマンってものなのかしら…?)

 胸はまだまだ発展途上のまどかだが、股間の方は成熟が早いのかも知れない。

 ――見てみたい。

 ほむらはいつも、その衝動を胸の奥に押し込め続けていた。

 周回の理由からも想像が付くように、レズビアンであるほむらは、想いを寄せるまどかに対して劣情の好奇心を抱き続けていた。

 そしてこの合宿は――特に、一緒に入浴するこの機会は、好奇心を満たす好機なのだ。

 逸(はや)る気持ちと劣情が織りなす興奮に、ほむらの心は千々(ちぢ)に乱れて一挙一動が動揺に染まってしまっていたのだった。

 

 2人に遅れること数分の後、客室の扉の近くでワイワイと語らう2人の元へ、ほむらは駆け足で追う。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 「うわぁー! すっごい広い! そして、綺麗ー!」

 共同浴場に入ったまどかは開口一番に、感激の声を上げる。

 浴場はハイグレードな旅館に見合った、高級感の漂う大浴場である。大理石様の白い建材やタイルで囲まれた空間は、まるでファンタジーアニメに出てくる貴族の屋敷の風呂場を想起させる。

 湯船は3つあり、1つはプールのように広々としたもの。残りはボコボコと音を立てる泡風呂と、ベッドのような形をした床が横に5列並んだ、寝そべって入るタイプの風呂である。お湯は温泉だが、濁ってはない澄んだ色の湯質である。

 勿論、サウナも完備されている。

 決して、人1人が入ってやっとのような窮屈な湯船がぞんざいに設置された、狭い浴室などではない。

 「おっ、貸し切り状態じゃーん!」

 さやかが声を上げた通り、大浴場には3人の他に人の姿はない。

 「みんな、疲れて寝ちゃってるのかな?」

 「まぁー、何にせよ、気兼ねなく堪能できるわねー!」

 こうして3人は、大浴場を堪能する。

 ほむらはシャワーで全身をササッと洗い流すと、すぐに一番大きな浴槽に浸(つ)かる。元々、真っ先にお湯に浸かるのが普段からの彼女のスタイルだが、今回はそれに加えてもう1つ、目的がある。

 まどかの裸を――直の股間を、ジックリと眺めるためだ。

 幸いにもまどかは、浴槽に対して横向きになる位置の洗い場に陣取っていた。これならば、温泉と共にまどかの肢体も堪能できる。

 座ったまどかの元に、シャワーでササッと汗を流したさやかが近寄ってくる。そして、さも当然といった感じで、まどかの洗い場のシャワーを手に取る。

 「それじゃ、まどか。まず、背中洗うね」

 「ウェヒヒ、それじゃお願いするね」

 さやかはもうもうと湯煙の立つシャワーのお湯を思い切り出し、まどかの玉のようにツルリとした背中に浴びせる。

 こうして背中を洗い始めながら、まどかと会話を交わす。

 「ああー、疲れたわよねー! もぉ!」

 「うん、大変だったね…」

 「マミさんってば、80年代あたりのマッチョなハリウッドアクション映画の影響でも受けたンじゃないのぉ!?

 何あの、筋肉メニュー! あたし達は魔法少女であって、ボディビルじゃないっての!」

 「マミさんから聞いたけど、あの基礎体力練習って、杏子ちゃんが提案したものらしいよ」

 「うっわ、あのゴリラ女! どおりで危機として腹筋してるワケよね!

 あいつのホントの願いって、ボディビル界の頂点に立つことだったりして!」

 「でも、魔女と戦う上で基礎体力を鍛えるっていうのは、間違ってないとは思うけどね」

 「確かにねー。

 でも、こんなムキムキトレーニングばっかりやらされたら、本気で辞めたくなるわよねー!」

 「ウェヒヒ、そうだねー。

 ほむらちゃんもさ、今日疲れたよねぇ?」

 突然話を振られたほむらは、思わずビクッと体を竦(すく)ませたが。すぐに平静を装う。

 「ええ…流石に今日のメニューは、疲れたわね…」

 「百戦錬磨のほむらちゃんでも、そう思うよねぇ?」

 そんな会話の最中、さやかはまどかの背中を泡立てたタオルで満遍(まんべん)なく丁寧に擦(こす)り終えると。突然、ガバリとまどかに抱きつき、腕を前に回して発展途上の胸を揉みしだく。

 「ちょっ、やめてよぉ! さやかちゃあん!」

 「うりうりうりーっ! どれくらいそだったか、このさやかちゃんが判定して進ぜよう~!」

 「ウェヒッ! くすぐったいってば!

 ああ、もう、さやかちゃあぁん!」

 泡にまみれながらじゃれ合う2人。その様子をほむらはしっかりと凝視している。

 これまでの覗きの成果としては、残念ながら、真なる目的であるまどかの股間を拝むことは出来なかった。

 しかしながら、まどか、そしてさやかの生まれたままの肢体は、ほむらの劣情に強く響いている。

 まどかの初々しい、膨らみ掛けの蕾のような体は、どの周回でも安定して素晴らしい。まどかは発達が遅いと嘆いているが、その体型だからこそ漂う瑞々(みずみず)しさは、まるで初春の雪原に力強く顔を出したフキノトウを思わせる。

 そして、あられもなく股間を露わにして歩き回るさやかの肉体もまた、素晴らしい。これまでの周回で眼を覆っていた害意のフィルターを外した今、その価値が素直に認められる。

 まどかに比べて断然成熟した肉体は、彼女の長身と相まって、大理石で出来た女神像を思わせる。薄い茂みに覆われた股間は、芳醇なる淫香がここまで漂ってくるかのようだ。まどかに倣(なら)ってさやかを植物に例えれば、それは力強くて艶めかしいヤマユリを思い起こさせる。

 そんな2人が裸で絡み合ってる光景を見て、レズビアンであるほむらの欲情の琴線に触れないワケがない。

 (ああ…まどかの背中の、さやかのおっぱいに擦られている、あの泡になりたいわ…)

 ほむらは思わずウットリと顔を弛(ゆる)ませる。

 一方で、じゃれ合いを堪能しつくしたさやかは、シャワーを手にする。

 「それじゃ、流すわねー」

 「うん、お願いするね」

 「よっと…それじゃあ次、頭の方も行くわねー」

 「うん!」

 さやかはシャワーを背中から頭にかけて当てると、今度はまどかの髪を洗い出す。

 「お客様、痒いところはございませんか?」

 床屋のおじさんの真似らしい、声を低く押さえてさやかが問う。

 「ウェヒヒ、それじゃいつも髪を結んでる辺りをお願いするね。

 あそこ、よくムレちゃって。痒くなるんだよねー」

 「へぇー。あたし、髪結ばないからさ、よく分かんないんだよねー。

 一度やってみたら、頭皮が突っ張って痛くなったから止めたのよ」

 「そうなんだー。

 さやかちゃんの髪を結んだ姿ってのも、見てみたいなぁ」

 そんなほのぼのとしたやり取りをしながら、さやかによる奉仕が続く。

 一方でほむらは、浸かった湯の方が煮だつような勢いで興奮し、2人のガン見し続ける。

 (やっぱり、女の子同士のやり取りって良いわね…)

 そのうちに、さやかによる洗髪は一通り終わり、シャワーのお湯がまどかの頭頂にかけられる。

 「ふわー、気持ち良いー!

 もう一回、やってくれる?」

 「いいのー? はーい」

 まどかの頼み通り、さやかはまどかの頭頂にもう一度シャワーを当てて、念入りにすすいだ。

 ようやく終わると、まどかは濡れた髪を絞りながらホッとした様子で独りごちる。

 「うん、ありがとう、さやかちゃん」

 「どういたしましてー」

 演技がかった一礼をしたさやかは、1人洗い場の方へと向かう。

 一方でまどかは、視線を湯船に浸かったままのほむらへと投じる。

 「それじゃ、次、ほむらちゃん。

 お願いするね」

 「え…。わ、わたしも、やらないといけないのかしら…?」

 ほむらとしては、想いを寄せるまどかの裸体に直に触れられる機会を得て、願ったり叶ったりなのだが。余りにも唐突の事だったので、思わず聞き返してしまった。

 するとまどかは少し顔を曇らせると、キョロリとこちらを向いたさやかと視線を合わせる。

 「当たり前だよねぇ? さやかちゃん?」

 するとさやかは、ひどく真剣な面持ちを作ってほむらに語る。

 「ねぇ、ほむら。マミさんが言ってたでしょ? まどかの力は、私たちと同列に扱っていい代物じゃない。この世界の在り方すら変えてしまえる位に強大だって。

 まどかはね、本来はあたし達が敬意を払わなければならない存在なのよ?

 奉仕して当たり前よ」

 それからさやかは、ちょっと強く言い過ぎたと思ったのか、フッと表情を和らげる。

 「大丈夫、あたしもやったんだからさ。

 ほむらもやろうよ」

 

 こうして、ほむらはまどかの体を洗うことになった。

 

 「ふぁー! ホント、疲れたわー!

 こうしてお湯に入ると、生き返るぅー!」

 手早く体と髪をすすいださやかは、湯船に浸かるなり、声高に独りごちる。彼女もほむら同様、風呂では早く湯船に浸かりたい性質(たち)らしい。もしくは、疲れを押してまどかに奉仕したので、余計に疲労が溜まって辛かったのかも知れない。

 そんなさやかが鼻歌を歌っている一方で、ほむらはまどかの裸体と向き合っている。

 ほむらにしてみれば、このシチュエーションは最高の機会だ。想いを寄せるまどかの裸体を間近で、見るだけでなく触れることすら出来るのだから。

 しかも、ほむらが洗うことになるのは、まどかの前面だ。背中や頭はさやかが洗ったのだから、当たり前のことである。

 前面を洗うということは…。

 (まどかの胸も、腰回りも…そして、アソコも…! 丸見えに…!)

 ほむらは湯船に浸かっている時よりも、余程のぼせてしまう勢いで興奮が熱となった全身を駆けめぐる。

 しかし、ここで荒い息遣いをしてみせたり、鼻血を垂らしてしまうなどは、もっての他だ。あくまで自然に振る舞わねば、押し隠しているアブノーマルな嗜好が露見してしまう。

 ほむらはタオルを石鹸で泡立てながら、目立たない程度に深呼吸して気を落ち着ける。

 (…よし、大丈夫ね…)

 ほむらは息を深く吸い込んで、いつものポーカーフェイスを作ると。モコモコに泡立てたタオルを片手に、まずはまどかの右腕を取って洗い始める。

 実際にまどかの肌に触れてみると、押し殺したはずの興奮が再び鎌首を持ち上げてくるのを感じる。思わず口元がニヘラと弛みそうになるが、口角をギュッと固めることを意識しつつ、余計な力を込めてまどかを痛めないようにも気を遣いながら、洗う作業を進めてゆく。

 左腕も洗い、今度は膨らみ掛けの双丘のある胸へとタオルを進める。薄い桜色の乳首をガン見しそうになるが、すぐにタオルの泡と共に理性で欲情に蓋をする。

 だが、膨らみ掛けの乳房を擦る時に腕に伝わってくる感触が、ほむらの理性の蓋を吹き飛ばそうと暴れ回る。

 (この小さな乳首を…つねり上げて、よがらせてみたい…!)

 止められぬ妄想が頭を過ぎると、ほむらの秘裂がキュンと切なく疼く。その感触でほむらはハッと我に返る。

 (もしも濡れたりしたら、大変なことになる…!)

 気を紛らわせねば! ほむらは理性を呼び覚ますものを求めて、視線を激しく動かす。

 その時、見ないようにと努めていたまどかの股間がふと、視界の真ん中に収まってしまう。

 その瞬間、ほむらの胸中に沸いたのは…興奮を越えた驚愕である。

 (え…!?)

 いつも衣装越しに見つめていた、モッコリと膨らんでいるまどかの股間。モリマンではないかと想像していたその部位は、まだ産毛も生えていない、幼子のように固くしまった亀裂があるだけだ。勿論、陰唇の肉が盛り上がっていることもない。ツルリと、そしてペタンとした平坦な股間だ。

 (そ、そんな…!?

 それじゃあ、あの膨らみは…!?)

 思考を走らせ、真っ先にたどり着いた答えは、ナプキンだ。もしかするとまどかは、何らかの理由――例えば病気などで――おりものが多くて、厚手のナプキンが掻かせないのかも知れない。

 (でも…病気のような様子はないわね…。すそわきがだとか、多汗症だという感じも受けないし…。

 で、でも、ナプキン以外に考えられる可能性は…)

 そんな事を逡巡していると。突如まどかから声がかかる。

 「ウェヒヒ、ほむらちゃんって結構洗い方が上手なんだね!」

 ほむらは思わずビクッとなってしまった。思わず股間をガン見してしまっていた事を覚られて非難されるかと思ったのだが。言葉をかけられてから一瞬遅れた後、そうではないと覚ると胸をなで下ろし、ほむらはなるべく淡々とした口調で返答する。

 「そうかしら。ありがとう」

 「え、うまいんだー、ほむら!?

 それじゃ、あたしも後で洗ってよー!」

 「え…!」

 湯船からこちらを眺めているさやかが、突如言葉を挟む。

 「頼むわねー!」

 並の神経の持ち主なら、さやかがいくらムードメーカーと言えども、身勝手な発言に対してカチンとくる事だろう。そして、「何言ってんのよー!」とか軽く受け流すことだろう。

 しかし、この周回のほむらはさやかにも興味を抱いている。

 まどかとは違い、より成熟した体を持つさやかの肉体…たわわな乳房、大人びた茂みのある陰部…それらにも触れられるのだと考えると、ほむらの心は躍ってしまう。

 結局、ほむらはさやかの言葉に対して何も言い返せず、悶々としたまままどかの体を洗い続けるのだった。

 

 両脚も一頻(ひとしき)り洗い終えたほむらは、シャワーを手にする。

 「それじゃ、流すわね」

 「あ、ちょっと待ってよ、ほむらちゃん。

 肝心な所を洗い忘れているよ!」

 「え、肝心な所…?」

 聞き返すほむらに、まどかは自らの両脚を恥じらいもなく広げ、その中心を指差す。

 「ここも洗ってよ」

 指さした部分とは、勿論、まどかの恥部である。

 確かにほむらは、この部分を避けて洗っていた。自分の理性が吹っ飛んでしまうという危惧も勿論あったが、自身の恥部を誰かに洗ってもらうというのは恥ずかしいだろう、という常識的な思考も持ち合わせていたからだ。

 ほむらにとっては願ってもない申し出だが、まどかの大胆さには驚きを隠せない。

 「…分かったわ」

 ゴクリと固唾を飲んでから、まだ泡の立っているタオルで、まどかの股間に覆う。

 「…んあっ」

 まどかが、艶っぽい声を上げる。幼子のような性器だが、感度は見た目よりも敏感らしい。

 (この布の向こう側に、まどかの…!)

 ほむらは鼻血が噴出しそうなほどに興奮するが、軽く頭を振って必死に自制する。

 (ダメよ…! 冷静になるのよ、ほむら!

 無心よ、無心。無心、無心、無心…)

 ほむらは弛みそうな口元を食いしばって、まどかの股間を念入りにタオルで擦る。

 一方で、湯船のさやかはほむらの内なる戦いなど意にも返さず、鼻歌を口ずさんでいる。

 「ふんふふふ~ん、いいお風呂~」

 さやかの鼻歌をBGMに、ほむらは黙々とまどかの股間を洗い続ける。泡にまみれて細かな所は隠れているが、その事が却ってほむらの妄想を逞しくする。

 (あの股の合間に顔を突っ込んで…まどかの香りを堪能したい…)

 (この滑らかな土手を、舌で舐め回してみたい…)

 (この幼い亀裂を、手マンで優しくほぐしてあげたい…)

 無心を唱え続けながらも、どうしても吹き出してしまう欲情。次から次へと沸き出す魅惑的な妄想に、硬く締めていたはずのほむらの頬が弛んでしまったらしい。

 「あれあれ~、ほむらったら、なんだか嬉しそうじゃない~?」

 さやかがそんな茶々を入れるので、ほむらはギクリとする。

 図星だ。

 だが、ここではにかみ笑いを浮かべるのは以(もっ)ての外(ほか)だ。自分がアブノーマルな性癖の持ち主だと宣言しているようなものである。

 だからほむらは、キュッと口角を締め直すと、極力硬い無感情な声を演出する。

 「いえ…そんな事、ないわ」

 「ふーん」

 幸いにも、さやかはそれ以上ほむらをいじることなく、再び鼻歌を歌いながら温泉を堪能し始める。

 再び、浴場はさやかの声ばかりが響くようになる。

 ほむらは今度は指摘されないようにと緊張感を抱きながら、作業を続ける。その所為でまどかの肌を擦るタオルに込める力がゴシゴシと強くなる。

 だが、まどかは「痛い」などの不満は漏らさなかった。

 むしろ、ほむらの力強い洗い方がツボに入ったらしい。まるで微熱でもあるかのようなポ~ッとした表情で虚空を見つめたまま、ほむらに身を任せている。

 俗に言う、"ヘヴン状態"というヤツだ。

 その顔をチラリと見たほむらは、またもや興奮が無心を上回る。

 (まどか…! わたしの手を、感じてくれているのね…!)

 この時、ほむらは緊張感などかなぐり捨てて、ニヘラとした笑みを露わにしてしまったが。まどかもさやかも、ほむらの事を指摘することはなかった。

 暫くの後。さやかがザバァッと湯船から立ち上がりながら語る。

 「まどか、そろそろ上がらない?」

 すると恍惚とした表情のまどかは、そのポケ~っとした様子のままに、眠たげとも聞こえるような声を上げる。

 「そうだね…」

 直後、まどかはハッと我に返る。

 「って、さやかちゃん!

 まだわたし、お風呂に入っていないよ!

 上がるワケないよ!」

 「あー、そっかそっか。

 まどかったら、体洗われてばっかりだったかー。

 いやー、あたしは温泉を十分堪能したからさー、もう良いやってなっちゃって」

 「さやかちゃんは良いかも知れないけど、わたしはまだだよー!」

 そしてまどかはほむらに顔を向けると、口早に告げる。

 「もう良いよ、ほむらちゃん。

 流してくれるかな?」

 「…分かったわ」

 返事の前に一瞬間があったのは、いつまでもこの時間を続けていたいという名残惜しさが滲み出てしまったからだ。が、変態淑女のレッテルを貼られる。意を決して、シャワーに手を伸ばす。

 「熱くないかしら?」

 「うん、丁度良いよー」

 ほむらはシャワーでまどかの前面を洗い流す。泡の帳が消え、ツルツルの玉の肌が表れる様に、ほむらはまたまた興奮に胸を踊らす。

 (ああ…あなたの乳房の間を…! 秘裂の間を…! 伝い流れる滴になりたい…!)

 正直、鼻の奥が熱く痛くなってきたが、最後の理性を振り絞り、欲情の暴走をなんとか凌(しの)ぎ切ることが出来た。

 その後。まどかとさやかは入れ替わるように、前者は湯船へと、後者は洗い場へと出る。

 「ああー、良いお風呂ー!

 疲れが取れるねー!」

 肩まで浸かって体を伸ばしながら、まどかが語る。その一方でほむらは、「あっちぃー、入り過ぎたー」と若干グデりながら手のひらで顔を扇ぐさやかに近寄る。

 「ん? ほむら、何の用?」

 「…洗ってほしいんでしょう、私に。

 さぁ、洗ってあげるから」

 ほむらは、まどかの体を洗っている最中にさやかの口から飛び出した頼みを忘れてはいなかったのだ。

 するとさやかは、アハハ、と笑い飛ばす。

 「冗談、冗談だって!

 ただ乗っかかってみただけなんだから!

 気にしないでよ、ほむら!」

 「そ、そうなの…」

 言葉を返すほむらの様子は、バカにされて憤っているのではなく、それどころかシュンと残念がっているそれであった。

 ほむらの欲情は、ひどく業が深い。

 「まぁ、そういうことだからさ。

 ほむらもお風呂入ってきなよ」

 「そうね…」

 ほむらはさやかの言葉に従い、湯船に浸かる。ただし、まどかとは距離を開けた位置に陣取った。これ以上興奮してしまわないようにとの配慮だ。

 ほむらが一息吐いている中、さやかが湯船の2人に語りかける。

 「上がったらジュースだよね、まどか?」

 「そうだねー。牛乳も良いけど、売ってなさそうだしねー」

 「あたしもフルーツ牛乳飲みたかったけどさー。ジュースにしとくよー」

 「あ、さやかちゃんはフルーツ牛乳派なんだ。

 わたしは、普通の牛乳派だなー。

 ねぇ、ほむらちゃんはどう? コーヒー牛乳ってイメージなんだけど?」

 「…私は、イチゴ牛乳が好きね」

 「へぇー、意外だねー」

 そんなたわいのない会話の後。

 「ハァー、サッパリしたー!」

 まどかの立ち上がりながらの一声によって、入浴タイムは終わりを迎えたのだった。

 

 何処(どこ)だかの空手部のように、湯船に一度も浸かる事なく入浴タイムが終わるような悲しい事態は起こらなかった。

 

 「ふぅーっ!」

 「熱いねーっ!」

 更衣室の扉をガラリと開けたさやかとまどかは、ポカポカに温まった体を持て余して叫ぶ。

 「ジュース! ジュース!」

 堪(たま)らない、と云った体(てい)でさやかが喚くと、まどかは苦笑しながらも同意する。

 「うん、早く飲みたいねー。

 冷えてるかな?」

 「バッチリ冷えてるわよー!

 そこはさやかちゃん、抜かりは有りませんからねー! 部屋の冷蔵庫に、ちゃんとジュースを入れて置いたわよー!」

 「わぁー、楽しみー!」

 2人ははしゃぎながら、ちょっと着崩した浴衣姿で廊下を早足で歩いてゆく。

 彼女ら2人から少し遅れて。ほむらが艶やかな黒髪をファサリと掻き上げながら、更衣室から現れる。2人より遅れたのは、長い髪を乾かすのに時間がかかったが故(ゆえ)だろうか。

 特に焦ることなく2人の後を追うほむらの元に、別の客室に泊まっている魔法少女達が現れる。入浴に来たらしい。

 「今って、混んでますか?」

 小学校中学年くらいの少女が尋ねてくると、ほむらは微笑んで答える。

 「いいえ、誰も入っていないわ。

 今なら、あなた達の貸し切り状態よ」

 すると魔法少女達はワッと小躍りすると、「ありがとうございました!」とハキハキしたお礼の言葉を述べて頭を下げ、小走りに更衣室に入ってゆく。

 そんな少女らの背中を見つめながら、ほむらの目が遠方を眺めているように細まる。

 ――もしもこれが、以前までの周回だったならば。どれだけ仲が良かろうと、魔法少女の末路は絶望しかないのだと、冷徹な皮肉が全身からにじみ出たことだろう。

 そうならずに柔らかな対応が出来たのは、やはりこの周回の巴マミのお陰だ。

 張り切り過ぎた感のある合宿は多少迷惑に感じるものの、だからといってマミに対する悪意など微塵も沸いてこない。そんな悪感情を向けることすら、おこがましいと思ってしまう。

 (…この周回、絶対に幸せになってみせるわ…みんなの力で!)

 ほむらは固く決意すると、悠々とした足取りで部屋へと向かう。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 1人遅く戻ったほむらであったが、先に戻っていたまどかもさやかも溝を作ることなどしなかった。

 それどころか、さやかは「おかえり~」の言葉と同時に冷蔵庫に向かうと、ジュースを用意してくれる。

 「グレープサイダーで良い? 開けちゃったからさ」

 「ええ、頂くわ。ありがとう」

 こうして3人は、ジュースに口をつけながら、風呂上がりの火照りを冷ます。室内は適度な冷房が効いており、ヒンヤリとした風が火照った肌に心地よい。

 さやかとまどかは壁際に陣取り、あられもなく開脚した状態で座り込み、雑談に興じている。

 開いた浴衣の隙間から覗く胸元や股間は、ほむらをムンムンと誘惑する。火照って赤みを帯びた肌からは、いかにも香(かぐわ)しい怪香が漂っていそうだ。

 ほむらは無意識の内にスーハー、スーハーと呼吸を荒くし、2人の匂いを鼻腔一杯に取り込み始めてしまう。

 …そして、ハッと我に帰る。

 (だ、ダメよ!

 理性を失ってはダメ!

 美樹さやかとも折角和解して、これから一緒に困難を乗り越えて行こうというところなのに…!

 変態なんてレッテルを貼られて溝を作られたら、おしまいだわ…!)

 そこでほむらは気を紛らわすため、持参した本に意識を集中することにした。

 厚手の紙でできたブックカバーに覆われたその本は、女の子同士の軽い百合要素が入ったコメディ漫画である。ほむらが愛読している百合系漫画雑誌の連載ラインナップの中で、最も一般人寄りのものだ。これならば覗かれても問題はないだろう。

 ほむらが読書に専念する一方で、まどかとさやかの会話は弾む。

 「ねぇ、まどか。夜中にお腹空かない?」

 「そうだねー。今日は沢山動いたから、空いちゃうかも」

 「だよねー。

 それでさ、この辺にね、おいしいグレープの屋台が来るんだって」

 「へぇ、そうなんだー」

 「行ってみない?」

 「わぁ、行きたい、行きたい!」

 「うん、行こう行こう!

 それじゃ、今夜行こうねー!」

 「うん、そうだね!」

 何気ない、年頃の少女らしい会話だ。その会話からどんな要因で、どうしてこのタイミングで、次の話の流れになってしまったのだろうか。

 「あ、そうだ…。

 ねぇ、ほむらちゃん」

 突如、まどかが眉根に皺(しわ)を寄せて尋ねてくる。突然声をかけられた事もビックリだが、それ以上にこちらに向けられた曇った表情に、ほむらの胸中がざわめく。

 「え、な、なにかしら…」

 思わず吃音になりながら聞き返すと、まどかは表情を曇らせたまま問う。

 「ほむらちゃんさ、さっきわたしたちが更衣室で着替えてる時、わたしたちの事チラチラみてたでしょ?」

 「いいえ。見てないわ」

 ほむらはファサリと髪を掻き流しながら即答したが。その外観とは裏腹に、彼女の胸中は張り裂けそうな程に千々(ちぢ)に乱れている。

 何故ならば――まどかの指摘は、真実だからだ。

 入浴が終わり、3人一緒に更衣室に戻った後。ほむらは浴衣に着替える手を疎(おろそ)かにして、まどかやさやかの火照って濡れた肢体をガン見していたのだ。

 「嘘。絶対見てたよ」

 まどかの追求に、ほむらはもう一度髪をファサリと流し、余裕綽々(しゃくしゃく)を見せつけて問い返す。

 「いいえ、見てないわ。

 そもそも、何故見る必要があるのかしら?」

 そう、一般人なら同性の裸をじっくり見る必要などないのだ。ほむらの言葉は、正論を突いているはず…だった。

 しかし、そこをひっくり返したのが、さやかである。

 「あのさ、ほむらさ。

 あたし達が更衣室で脱ぎ終わってお風呂に行ってさ、早く来てよって呼んでもさ、中々更衣室から出て来なかったよね?

 何してたの?」

 「そうだよっ」

 さやかの指摘にまどかも便乗し、刃のように尖(とが)らせた疑念の視線を向けてくる。

 ここに至って、ほむらから余裕が完全に消え去る。

 「い、いえ、そんな事は…」

 と口にした反論は、タジタジと言い淀んだものであった。

 と言うのも、さやかの指摘は実に的を得ていたからである。

 大浴場に入る直前のこと。ほむらはさやかとまどかの裸体を見て興奮してしまい、思わず股間がジュン…と濡れてしまったのだ。

 ほむらの股間は、まどか同様、まだ茂みの生えていないツルリとしたものである。この状態でまどかやさやかに、淫液を唾液のように垂れ流している様を見られたら、どうなるか。騒ぎをおそれたほむらは、まどか達の目が届かなくなった頃を見計らい、必死になってティッシュで股間を拭って、興奮を落ち着かせたのである。

 入浴中は一度も指摘を受けなかった行動だというのに。今更持ち出されるとは、まさに晴天の霹靂である。

 オロオロと挙動不審に陥る、ほむら。その有様を眺めていたまどかの顔が突如、ニヤリと緩む。悪戯っぽく歪んだ桜色の唇の隙間からは、ウェヒッ、と独特の笑い声が漏れた。

 「そんなにみたいなら、見せて上げるよ」

 帯を解き捨て、パンツを脱ぎながら立ち上がったまどかは、前開きになった浴衣の合間から露出した股間を突き出し、ほむらの顔面に近寄せる。その時の声が震えていたのは、興奮のためだろうか。

 「ホラッ!」

 まどかが腰を振ってみせると、股間でプルリと"竿状の突起"が震える。ほむらは慌てて視線を背けようとしたが、女の子にあってはならない"突起"を目にして、首の動きが石のように固まる。

 (え…!? そ、そんな…!)

 ほむらは、脳を直接殴りつけられたような酷い衝撃を受け、まどかの股間をマジマジと凝視する。

 そこにあったのは、大浴場で見たツルリとした秘裂ではない。ツルリとしてはいるものの、そこには"凸"の字に似た突起が在る。

 突起の正体は…男児のように小降りで皮を被った、男性器である。

 (うそ…!? お風呂で見た時には、確かに、こんなものなかったのに…!)

 衝撃に打ちひしがれるほむらに、まどかは可愛らしい肉竿をプラプラと震わせて見せる。

 「ウェヒヒ、ホラ見てよ見てよ、ホラ!」

 そこにさやかも意地悪な笑みを浮かべて、乗ってくる。

 「見ときなって、見ときなって~!」

 「ど、どうして…!」

 ほむらは顔を背けながら尋ねる。その顔色は、熟れたトマトのような真紅に染まっている。

 まどかは相変わらずウェヒヒと笑って答える。

 「魔法が使えるようになってからだね。副作用なのか分からないけど、自由におちんちんが作れるようになったんだ。

 今はこんなお子さまおちんちんだけど、膨張率は凄いんだよ。

 見てみる? 見たいでしょ? わたしのお股、見たいんだよね? ホラ、見てよホラホラ」

 「や、やめて、まどか…!

 そんな、はしたない…!」

 顔を背けて抵抗する、ほむら。しかし、回り込んでいたさやかがまどか同様浴衣をはだけると、股間を晒して迫ってくる。

 「ホラホラ、見なさいよー! ホラホラ!」

 腰を振るさやかの股間には、男性器はない。在るのは大浴場で見たとおりの、茂みに覆われた秘裂である。

 「やめて…! 2人とも…! いやっ…! やめて…!」

 逃げ場を失ったほむらは、耳をふさいで目をギュッと閉じ、固く体を縮めて亀のようなの体勢を取る。

 しかし2人は構わずに、ほむらの顔を挟んで腰を降り、性器を主張する。

 「ホラホラホラ、さやかちゃんのオマンコだよー! ホラホラホラ!」

 「ウェヒヒ、ほむらちゃん、嬉しいでしょー? ホラホラホラ!」

 「や、やめて…!」

 「ホラーホラー、ホラホラホラ!」

 「ホラ、喜んでよー、ほむらちゃんー! ほむらちゃんの見たがってた、わたしたちの股間だよー!」

 「いや…!」

 退路を絶たれたながらも抵抗を続けるほむらであったが…。その理性の鉄壁は、長く保つワケがなかった。

 元来のレズビアンであり、常に劣情と妄想を抱いていたほむらは、左右を囲む少女の性器から放たれる、むせかえるような淫香にやられてしまう。

 やがてほむらの体がダラリと弛緩すると。険しかった表情がニヘラとだらしなく緩み、恥ずかしげもなく眼を弧に歪めた艶やかな微笑を浮かべる。

 

 ほむらは、欲情に身を委ね、この好機を享受することにしたのだ。

 

 「ひゃぅ…っ!」

 突如声を上げて、顔を真っ赤にしたのは、さやかである。と言うのも、ほむらが舌で彼女の秘裂を愛撫し始めたからだ。

 大本命のまどかの股間にむしゃぶりつかなかったのは、いくら大本命であっても男性器に抵抗があったからだ。

 それに、今回の周回においては、さやかに対するわだかまりはない。何の気兼ねもなく、その性器を貪り楽しめる。

 「ま、まどか…!

 ほむらのヤツ、オマンコとか舐めだしたわよ! やっぱり好きなんだね、こういうの!」

 「ン…ン…ン…ッ!」

 ジュルジュル、チュピチュピ…。唾液で滑(ぬめ)る舌と唇でさやかの秘裂を一心不乱に愛撫し続ける、ほむら。ゴクンゴクン、と咽喉(のど)が鳴っているのは、溢れ出したさやかの愛液を飲み下しているからだ。

 「あっ…、う、上手いよ、ほむらぁ…!」

 前屈みなり、小刻みに震えながら蕩けた声を出す、さやか。

 「そんなに状態なんだ、ほむらちゃん。

 後でわたしにもやってね~! 実はわたし、最近抜いてないから、溜まっちゃってて。ウェヒヒ!」

 語りながら、まどかの男性器がムクムクと膨らんでゆく。小振りな陰嚢はだらしなくビロリと広がり、可愛らしいらっきょうのような肉茎は先端がベロリと向けあがり、真っ赤に腫れ上がった亀頭を晒す。天を衝(つ)いてそびえるその有様は、まるでマツタケのようだ。ただし、マツタケは先端からヌラリとした透明な液を吐き出したりしないが。

 なるほど、まどか本人が言う通り、凄い膨張率である。

 雄々しい男根にチラリと視線を走らせたほむらは、やはりギクリとたじろいでしまう。愛しいまどかの股間から生えているとは言え、紛れもない男性のシンボル。完全なレズビアンであり、男性に対しては嫌悪感すら抱いているほむらにとっては、強い抵抗のある存在だ。

 だが…。

 (これを越えないと…まどかとの距離は、近寄れない…!)

 ほむらはさやかの愛液と共に固唾を飲み下すと、ぎこちない動きでまどかの股間に向き直る。

 タラリ、タラリとカウパーを垂らす男根を正面にして、ほむらの怯懦はますます大きくなるが。もう一度固唾を飲んで意を決すると、桜色の唇を大きく開き、ゆっくりと亀頭へと迫る。

 そして…ハムッ、と亀頭を咥え込む。

 「あ…っ!

 い、いいよ…これ…ッ!」

 艶声を上げる、まどか。恐る恐る蠢き回るほむらの口腔が、却って男性器に強い衝撃を与えているようだ。

 「良いのぉ!? フゥーッ!」

 さやかはほむらを煽るように歓声を上げる。その顔は、意地悪を通り越して低俗な下卑の笑みに染まっていた。

 「ホラ、ほむら! もっと美味しそうにまどかのモノを食べなよ~!」

 「ンン…ッ、ゴホッ」

 「ホラ、もっと舌使ってさー!」

 「ウェヒヒ、もっと舐めてくれると、嬉しいなって!」

 「美味しいぃ? もっと美味しそうに舐めてあげなよぉ!」

 「ンンッ、ンンンンッ!」

 囃(はや)されるがままに、ほむらは怖ず怖ずと…徐々に力強く、まどかの亀頭をチロチロ、ジュルジュルと舐め回す。

 アンモニアの香りとカウパーのぬめり、そして肉欲の生み出す堅さと熱さ。その淫靡な味わいに、ほむらの顔が蕩けてゆく。男性器への怯懦は萎み、一心不乱の淫欲が痺れるように脳を支配する。

 「はぁ、ほ、ほむらちゃぁんっ!

 も、もっと奥まで、行って…よぉっ!」

 顔を真っ赤にしたまどかが、ほむらの顔をグイと掴んで引き寄せる。

 「おごっ!」

 ほむらの顔は一気にまどかの股間に接し、勃起した肉棒が咽喉(のど)の奥にまで刺さる。

 一瞬、反射による嘔吐感が喚起されたが。まどかのイチモツを汚すわけにいかないと必死に耐え切る。そして、ヂュプヂュプと妖しい水音を立てながら、ほむらは口でまどかのイチモツをストロークする。

 動く度にほむらの舌はまどかの肉棒に絡みつき、刺激を与えることを決して疎(おろそ)かにしない。

 「んあぁぁっ! ほ、ほむらちゃんっ! それ、す、すっごいよぉっ!」

 まどかは糸引く唾液を飛ばしながら、紅潮した顔であられもなく叫ぶ。

 そんな様子を見ていたさやかは、ジュワリと濡れてきた股間を自らの指で弄(まさぐ)っていたが。やがて堪らないといった様子で浴衣を脱ぎ捨てる。

 「もう我慢できないっ!

 あたしのも頼むわねー!」

 そしてさやかは、みずからの股間に両手を重ね、瞼を閉じると。全身から青白い輝きが現れる。魔法を使った証である。

 そして、両手を外すと…そこには、まどかと同様に男性器がブラリとぶら下がっている。

 ただ、まどかと違うところは、勃起していない状態でも亀頭はズルリと向けており、かなりの大きさを誇っていることだ。

 プハァ…と大きく息を吐きながら、まどかの股間から口を離した、ほむら。そしてさやかを見やると、蕩(とろ)けた表情の中にビクッとした驚きを交えて尋ねる。

 「み、美樹さやか…!

 あ、あなたも、魔法少女の副作用で…!?」

 「ううん。これはあたし自身の力を応用したものだよ」

 さやかは己の肉棒を手で弄りながら答える。

 「あたしの力は、剣を作り出す力。

 剣と言えば、男のチンポの象徴でしょ?」

 ひどく滅茶苦茶な理論だが、実際にさやかの股間には生えたのだから、彼女の話は正しいのだろう。

 「それよりもさ、ほむら。早くあたっしのも咥えてよ!

 ホラホラホラ、頼むわよー!」

 そうは急かされるものの、ほむらはすぐに応じられない。ご主人様に判断を請う子犬のようにまどかを見上げると、まどかはウェヒヒと笑う。

 「舐めてあげなよ」

 そう言われたほむらは、ニヘラと嗤(わら)い、四つん這いになってさやかの股間に近寄る。

 そして今度は、何のためらいもなくその肉棒にむしゃぶりつく。

 「あはっ!

 ホントだ、これ良いわぁー!」

 一気に紅潮したさやかが身を震わして声をあげていると。まどかがほむらの隣に移動し、唾液でテラテラと輝く勃起を突き出す。

 「お口はさやかちゃんに貸す代わりに、こっちは手でやってね?」

 「ホラホラホラ、ほむら、手だってよ! シゴいてあげなよ、ホラホラ!」

 さやかに言われるまでもなく、ほむらはチラリと視線を走らせると、左手でまどかの陰茎を包み、シュッシュッとストロークする。

 「すごっ、ほむらったらマジ淫乱~!

 それに…上手過ぎだって、フェラー!

 初めてじゃないんじゃないのぉ? これまでの周回の中で、誰かにやったことあるんじゃないのぉ?」

 さやかが煽るが、ほむらは答えもせずに一心不乱に手コキとフェラチオを続ける。

 ――実際のところ、ほむらが他人と性的行為を行うのは、これが初めてである。ただし、自慰については…推して知るべし、だ。

 「手、もっとがんばってよ、ほむらちゃん。カリをしっかり刺激して…!」

 「もっと舌使って舌使って、ほむら!

 フゥーッ! マジ気持ちいいわぁ~!」

 さやかの紅潮した蕩(とろ)け顔を見遣ったまどかは、顔をちょっとムッとしかめる。ほむらはフェラチオに夢中になっているらしく、手コキは疎(おろそ)かだ。正直、あまり気持ち良くない。一方で、さやかの心底気持ち良さげな様子ときたら、嫉妬が芽生えるほどだ。

 まどかはほむらの手を払いのけると、勃起しカウパーの糸を引くペニスを手でグイとほむらの方に向け、彼女の口元へと持って行く。

 「やっぱり、こっちもお口でお願い…!」

 2本差し出された肉棒にほむらが困惑して、頬張る口の動きが疎(おろそ)かになると。さやかがすかさずに語る。

 「よしっ、まどかのもしっかり咥えて上げなよ!」

 「ウェヒヒ、ちゃんと2本咥えて入れてねー」

 そしてさやかはほむらの口からペニスを抜き出すと、まどかと兜(かぶと)合わせさせてほむらの口元に2つの亀頭を突き出す。

 それを見たほむらは、まるで選べない好物が同時に出てきたような享楽にニヘラと笑みを浮かべると、大口を開いてむしゃぶりつく。

 「いいねぇー、ほむら!

 舌ちゃんと使ってねー!

 気持ちいいわぁー、フゥーッ!」

 「ウェヒヒ、いいよ~!」

 2本の肉棒をしゃぶるのに張り切りすぎて、ほむらは「ゲホッゲホッ!」と咳を漏らすが。構わずに2人の肉棒をしゃぶり続ける。

 「ああー、ほむら、ホント良いわぁっ!

 あっ、ちょっと歯当たるわよー。

 …あっ、だから、当てないで…」

 さやかがちょっと顔をしかめて指摘する。怒張した2本を器用に舐め回すのは難しいらしく、ほむらの歯はさやかの肉棒に当たっていた。

 これはまどかにとっても例外ではない。が、彼女が非難の声を上げないのは、その刺激が却って快楽のスパイスになっていたからだ。固い刃先が敏感な桃色の亀頭をこする感覚に、熱を帯びた肉棒が溶けてしまいそうになる。

 ――否、本当に溶けてしまったかも知れない。

 「ほむらちゃん…出るッ! 飲んでッ!」

 口早に語った、まどか。直後、ビュルルルルッ! ほむらの口内に粘り気の強い白濁が一気に流れ込む。それはさやかの黒い肉棒にまで絡みつき、長年放置され蜘蛛の巣だからになった蔵の中のような有様になった。

 「あ…っ! まどかったら、相変わらず早漏ーっ!

 もう出ちゃったのー!?」

 「ウェヒヒ、わたしのおちんちん、皮被りだから、敏感で」

 そんな2人の会話が交わされている一方で、ほむらは相変わらず2本の肉棒を咥えたまま、ゴクンゴクンと咽喉(のど)を鳴らして白濁を飲み下す。

 (まどかのモノだもの…一滴だって、無駄にしないわ…!)

 結局ほむらは、構内にドロリと溢れた白濁を全て飲み下すに留まらず、2人の陰茎に絡みついた分まで丁寧に舐め回したのであった。

 「ああー、堪能したー!

 口は、これくらいでいいかなー」

 さやかがほむらの口から肉棒を引き抜くと同時に、まどかも引き抜く。まどかは直前に射精したこともあって、怒張の勢いが少し殺がれていたが、亀頭はまだ皮を被るまで縮んではいない。

 「よしよしよーし、ほむら。

 今度はあんたもしてほしいでしょ?

 ねぇ、やってあげるよ!

 ほら、脱いでよ!」

 さやかが強い口調で語ると。ほむらはいそいそと来ていた浴衣を脱ぎ捨てる。下着まですっかりと脱いで全裸になったほむらは、メリハリのない体つきであったものの、白磁のような肌が眩しい大理石の彫刻のようである。

 ほむらはみずから体を大の字にして寝転がる。まるで、自らを如何様にでも料理してください、と訴える魚のようだ。

 そんな彼女の股間にさやかは顔を寄せると、茂みの全くない股間をプニプニと突っつく。すると、突いた指にはネバリ…と、生暖かい銀糸が付いて伸びる。

 「うわ、ほむらったら、もうビショビショじゃん!

 しょうがないわねぇ~、さやかちゃんが舐めて綺麗にしてあげますか!」

 そう言うが早いか、さやかは桜色の唇を濡れたほむらの秘裂に当ててヂュルヂュルと舐めて回して吸い上げる。そればかりか、唾液で濡れる舌で秘裂をグイとこじ開け、初々しい膣をかき回す。

 「アハァ…ッ!」

 ビクンッ! ほむらが体を痙攣させ、眼を開いて艶声を上げる。

 

 ほむらが自らの膣にモノを入れたのは、これが初めてではない。

 まどかの事を想いながら、切なく疼く秘裂に指や根菜を入れたことは幾度(いくたび)もある。

 だが、生暖かな人肌を受け入れるのは、これが初めてだ。

 

 「ンアッ…! ハッ、ハッ、ハァウッ!」

 ヂュルヂュル…ピチャピチャ…ッ! さやかの柔らかな唇や舌は巧みに性感を刺激する。その有様と来たら、中学生とは思えぬ、経験豊富な淫婦が如きだ。

 そんな2人の絡みを見下ろしていたまどかは、ポタリポタリとカウパーを床に垂らしていたが。やがて、ほむらの顔の上に座り込むようにして四つん這いになり、自らの尻の肉を開く。その内には、色素の沈着など全くない、健康的な桃色を呈するキュッと締まった肛門が現れる。

 「ほむらちゃん、私の方はね…お尻の穴を舐めてくれると、嬉しいなって」

 「え…」

 ほむらの快楽に蕩ける思考が、一瞬、ギクリと醒める。

 いくら想いを寄せるまどかからの頼みとは言え、陰茎と比べて圧倒的に汚らわしい肛門に口を付けることには、抵抗を禁じ得ない。

 しかし、まどかは返事をしないほむらに有無を言わさぬまま、開いた尻を突きつける。

 「ウェヒヒ、ホラ」

 ほむらの口元に丁度よく迫る、まどかの肛門。その外観は可愛らしい菊の花にも見えるが、その本質はやはり排泄器官。下ってゆくものの悪臭がツンと漂う。

 だが、人間の嗅覚というのは、五感の中で一番慣れやすい感覚である。排泄物そのものではない事情も相まって、ほむらの嗅覚は肛門の臭気に慣れてしまうと。欲情にヒクヒクと動く小さな桃色の菊の花が、とても切なくて愛しいものに感じてくる。

 チロリ…ほむらは、唾液が粘る舌先でまどかの肛門をまさぐる。

 「んくっ!?」

 ビクッとまどかの体が痙攣する。彼女は肛門の粘膜に対する快感を経験したことがなかった。故に、未曾有の電撃的な刺激に思わず声が漏れてしまったのだ。

 んじゅる…じゅる…じゅるる…。ほむらの舌先はやがて肛門を割って入り、直腸の入り口をかき回す。舌先から排泄物の苦みが伝ってくるが、さやかによる股間への刺激が麻酔となり、ほむらを行為に駆り立てる。

 「やぁ…あっ! こ、こんなに凄いなんて…ひぐぅっ!」

 肛門粘膜からの刺激に、まどかの萎えたペニスがギチギチに勃起する。血管の浮き出た肉棒はピクピクと蠢き、皮の剥け上がった亀頭の先からはカウパーが溢れ出す。

 「ほむら、どぉ? 気持ちいい?」

 さやかが秘裂を舐める舌を止めて語ると、ほむらは蕩(とろ)けて滑舌の悪くなった言葉を紡ぐ。

 「ひもちいぃ…」

 そう口を動かした、直後のことだ。

 「ダメ…ッ! やっぱり我慢出来ないッ!」

 まどかが堰を切ったように騒ぎ、腰を持ち上げたかと思うと、半開きのほむらの口の中にガチガチの肉棒を突っ込む。

 「んむっ!」

 いきなり咽喉(のど)の奥まで達したペニスに、ほむらは咳込みそうになって双眸を見開く。

 「やっぱり、お尻じゃ物足りないよぉ!

 ほむらちゃん、やっぱりフェラしてよぉっ!」

 自ら激しく腰を上下する、まどか。暴力的とも言えるその動きにほむらは苦しげな表情を作っていたが、しばらくすると適応してしまった。蕩けた表情でまどかの肉棒をむしゃぶり、舌をヌチャヌチャと絡める。

 「あはぅ…イイよぉ、ほむらちゃんっ!

 タマタマも、舐めてぇ…!」

 そう言って腰の動きを止めたまどかに、ほむらは素直に応える。プラプラと鼻先で揺れる陰嚢に舌を伸ばして這わせて回る。

 一方でさやかは、ほむらの秘裂の味に飽いたのか、ほむらの尻を持ち上げて割れ目をグイッと広げると。ちょっと黒ずんでいる肛門に舌を伸ばす。

 「あ…っ! み、美樹さやか…ぁっ!」

 未曾有の刺激に、思わず自分の仕事を投げ出して嬌声を上げる、ほむら。するとさやかは、ほむらの尻の舌で自らの桜色の唇をペロリと舐め回しながら意地悪げに問う。

 「お尻の穴舐められて気持ちいいんでしょ、ほむら?

 何あんた、お尻舐められたことあんの? 誰かにさ?」

 「い、いえ、そんな事ない…! んくっ!」

 ほむらの言葉に偽りはない。彼女はこの周回に至るまで、一度もセックスを行ったことなんてない。ましてや、自慰ですらお尻の穴を使ったことすらない。

 「ホーラ、このさやかちゃんがお尻の穴でイカセてあげよう!

 ほむらはまどかをもう一度イカセてあげなって! 歯は立てないであげてよねー!」

 そしてさやかはほむらの直腸に舌を割り入れ、ビチュビチュと音を立てながら暴れ回る。

 「………ッ!」

 ほむらは快感に思考が真っ白になりそうになる。その状況から逃れようとするかのように、必死になって目の前のまどかの局部を舐め回し、或いは睾丸を口に含んで愛撫し続ける。

 そんな状況が数分続いた後…。

 「あっ、い、イクゥゥゥッ!」

 ほむらが喘ぎ、ビクビクと全身を波打たせ、達する。茂みのない秘裂からはプシューッ! と勢いよく愛液が噴出する。

 「おっと!」

 さやかがすかさず顔を退けると、脱力したほむらが大の字になって床に倒れ込む。ハァハァ、と荒い息を吐くその表情は、真っ赤に紅潮すると共に満ち足りた微笑みに染まっている。

 2人の美少女に攻められ、そして奉仕することが出来て、真性のレズビアンであるほむらは心底満足したことだろう。

 …ところが、だ。

 「…ほむらちゃん、これじゃ生殺しだよ…!」

 非難めいた言葉を口にしたのは、まどかである。

 ほむらによる局部への奉仕を受けていた彼女だが、達するよりも早くほむらがイッてしまったので、欲求不満になったのだ。

 「まぁまぁ、まどか。

 ほむらってガチレズみたいだけど、経験のないウブらしいからさ。多目に見て上げなよ。

 代わりに、あたしがまどかのを舐めてあげるからさ」

 そう言ってさやかはウインクを飛ばしてみせた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 寝転んだほむらをそのままに、さやかはまどかの側へと近寄る。

 「まどか、立って」

 さやかの言う通りにまどかが立つと。苦しげに固くいきり立ったイチモツがさやかの鼻先を過ぎる。

 血管がビキビキに浮き出た肉棒をさやかはためらいもせず、大口を開いて頬張る。

 「んあぁ…さやかちゃん、相変わらず上手だね…」

 紅潮し、恍惚の表情で虚空を見つめながら、涎(よだれ)の垂れる唇でさやかを褒める。

 一方でさやかは応えることなく、ジュプジュプと粘水音を立てながら唇と舌でまどかの肉棒を、睾丸を愛撫して回る。

 先のまどかの台詞が"相変わらず"と言ったように、2人の肉体関係はこれが初めてではない。それを象徴するかのように、さやかは大好物でも頬張る幼子のように、まどかの性器をしゃぶり尽くす。唾液がテラテラとイチモツを覆い、客間の照明の舌で妖しく照り輝く。

 

 まどかとさやかの肉体関係が始まったのは、まどかが魔法少女になって間もなく、男性器を出し入れ出来るようになったころだ。

 当時、まどかは自らの性別を否定されたようで酷く落ち込んでいた。そこで親友と認めるさやかに陰部を晒して相談したのだ。

 「ごめん、ちょっと調べるね」

 と、さやかはまどかの男性器を丁寧に、静かに動かして調べ回すと。ペニスはクリトリスが変じて出来たものであること、垂れ下がった睾丸の下に陰裂が健在であることを突き止めた。つまり、まどかはふたなりに変じることが出来るようになったワケである。

 さやかが下心なく真剣にまどかの事を調べているうちに…。まどかは己の性器の刺激に欲情を覚え、勃起した肉棒をさやかの唇に押し当てたのだ。

 「ごめんね、さやかちゃん…!

 でも、もうダメなの…! 我慢できないの…!

 切なくて…何かがこみ上げて来て…!

 舐めて、欲しいの…!」

 さやかは元来性的なものに興味があり、インターネットなどで知識を一通り収得していた。だから彼女は、まどかの男性器にひるむことなく、口ばかりか己の乳房を使って奉仕したのだ。

 「ご、ごめん、さやかちゃんっ!

 で、出ちゃう…ッ!」

 顔を真っ赤にしたまどかが叫ぶが早いか、血管の浮き上がった怒張の先端から白濁を噴出させた。その生暖かな粘液がさやかの顔をベトリと穢(けが)した、その時。さやかの胸中に重く介在しつづけていた"凝(しこ)り"が、パンと弾けて消えた。

 "凝り"の正体は、上条恭介への想いである。

 ――彼は確かに、魅力に溢(あふ)れて"いた"。バイオリンを手にして、威風堂々と演奏している頃は。

 だが、今の恭介を相手に、まどかにやってみせたような奉仕を出来るだろうか?

 ――否、やりたいのだろうか。

 あの意気消沈し、ベッドに沈むだけの、羽化を嫌ったイモムシのような男。その男性のシンボルは、まどかのモノのように雄々しく在るであろうか?

 …そんな想像は付かない。舐め回しても縮み上がっているばかりの、情けないイチモツであろう。

 そんな想像が頭を過ぎり、さやかの上条恭介に対する興味が急速に失われた。

 …それからさやかは、まどかと肉体関係を持つようになった。自らも魔法の力で男性器を生やし、まどかを攻めることも多々あった。

 こうして2人の少女は、同性を相手に処女を捨てていた。

 

 「まどかぁ…、ガッチガチに勃ってきたわよ…」

 さやかが舌をベロリと出したまま、まどかのペニスを口内から離す。幾筋もの銀糸が桃色の亀頭と舌の間にツツーッと走る。

 「ウェヒヒ、そうだねー」

 まどかは唾液に濡れた自らの股間を眺める。そこには、今まで見たこともないほどに太く、固く、長く勃ち上がった、男よりも雄々しいイチモツの姿がある。

 「ねぇ…あたしに、入れてよ!」

 さやかが、叫ぶように訴える。彼女はいつの間にか股間の男性器を納め、茂みは秘裂からジュクジュクと流れ出す愛液でベチョベチョに濡れている。愛液はそのまま股を伝って客間の床に染みを作っている。

 雄々しいモノを口にしているうちに、彼女の膣が物寂しくなったのだ。まるで、隣でひたすらお菓子を頬張る兄弟を見て、指を咥えて腹を鳴らす幼子のように。

 「ウェヒッ、そう?

 はい、じゃあ、お尻出して!」

 さやかはまどかに従い、四つん這いになってまどかの股間をめがけて尻を突き出す。

 プリッとした桃尻を、さやかは右手でパチンッ! と思い切り叩く。小気味良い音が響き、紅葉のような手の後が肌色の上にクッキリと現れる。

 「じゃあ、ブチ込むね」

 「うん、お願い…ッ!」

 まどかはペニスを手にしてさやかの侵入口にあてがう。陰唇が亀頭にめくり上げられ、さやかの体はピクンと小さく震える。

 「ゆっくりお願いするね、まどか…」

 頼み込むが早いか、まどかは「ウェヒヒ!」と意地悪な笑い声を上げると――さやかの願いに反して、雄々しい肉棒を一気に膣の奥深くにまで突き刺す。

 「ッアッ!

 ま、まどかッ! ゆ、ゆっくりって…!」

 「だって、溜まっちゃって仕方ないんだもん!

 こんなになるまで挑発したのはさやかちゃんなんだから、責任とってね!」

 そしてまどかは、さやかの全身がブルンブルンと震えるほどの勢いで、肉棒を抜き出しする。腰と尻がぶつかる度にパンパンと瑞々(みずみず)しい音が響き渡る。

 「んぁんっ! ま、まどかっ!

 は、激しすぎっ!」

 「もうイッちゃっても良いよ?

 わたしはまだまだ、楽しませてもらうけどね、ウェヒヒッ!」

 まどかは最後の笑い声と共にさやかの状態に腕を回すと。さやかの乳首をつねり上げながら、無理矢理状態を起こす。そしてさやかの乳房を鷲掴みにしてモニュモニュと揉み回しながら、腰をより一層激しく振る。

 「ほら、さやかちゃん、見て見て!

 わたしたちの繋がってる場所!

 お汁がピチャピチャ跳ねとんでるよ!」

 まどかが己とさやかの性器がまぐわう股間を見つめて指摘する。さやかはチラリと眼を走らせたが、すぐに背を仰け反らせてビクビクと痙攣する。

 ――またぐらが熱い。熱すぎる。燃えて、溶けてしまいそうだ。

 まどかに挿入されるのは、初めてではない。だが、今日のまどかのイチモツはいつもに増して太く逞しい。膣を覆う襞を暴力的に擦って掻き回し、子宮口をたわむほどに突き上げる、雄々しい性撃。

 さやかは理性など保てるワケもなく、盛りのついた雌猫のように、あられもなく唾液を飛沫(しぶ)かせながら喘ぎ乱れる。

 「あはぁっ! はぁっ! はぁっ!

 んあぅっ! やめっ! はげしっ! んああぁぁっ!」

 「ウェヒヒ! 顔真っ赤にして乱れるさやかちゃん、最高に可愛いよ!

 こんな可愛くてエッチな女の子を眼中に入れないなんて、上条君ってインポかゲイなんじゃない?」

 そんな事を良いながらまどかは挿入したまま体位を変える。今度はさやかと向かい合わせになると、ズコズコと子宮口を亀頭で突き上げながら、大きさも形も良いさやかの乳房を舐め回す。時に乳首をコリッと噛み、アクセントにしてみせる。

 「も、もぉだめぇっ!

 い、イクぅぅぅっ!」

 「うん、来て、さやかちゃん!

 わたしもそろそろ、ブチ撒けたい!」

 2人の叫びが溶け合った直後。さやかがビクンと一際大きく痙攣する。そして白目を向きながら思い切り仰け反ると。

 「んはああぁぁぁんっ!」

 顎が外れるのではないか、という勢いで大口を開き、叫喚する。同時に性的快楽、そして性的暴力に耐えかねた膣がギュウッと収縮し、まどかの肉棒を締め上げる。

 まどかは「あはぅ」と可愛らしい声を上げた…かと思うと、膣内の陰茎がビクビクと痙攣。尿道をマグマの如き奔流が一気に駆け抜けたかと思うと、さやかの胎内に精をブチ撒ける。

 この時、まどかはまたぐらで爆発した性的快楽に抗うかのように、さやかの乳房を両手でギュッと握り込む。食い込んだ爪がさやかの柔肌に赤い痕を残すが、さやかは痛みに顔を歪めることなどしなかった。絶頂に達した彼女は完全に脱力して気を失い、糸の切れた操り人形のように床に倒れ込む。

 はぁ、はぁ、と小さく荒い息を立てて寝転がる、さやか。そんな彼女を両膝を立てて見つめる、まどか。さやかが倒れた時に接合から陰茎は引き抜かれ、白濁に塗(まみ)れて少し萎えた竿を露呈する。

 まどかも性的快楽の爆発の余韻を受けて、しばらく惚けていたが。やがて、ウェヒッ、と悪戯っぽい笑みを浮かべると。クルリと体を返して声をかける。

 「ねぇ、ほむらちゃん。

 ほむらちゃんも見てないで、こっちに来てよ」

 …そう、まどかが見やったのは、絶頂から復帰したほむらである。彼女はまどかとさやかのまぐわいを傍(はた)で見つめながら、自らの秘裂にグチュグチュと指を突っ込み、体の疼きを満たしていたのだ。

 「ま、まどか…」

 ほむらは両膝を立てた格好のままズリズリとまどかへと向かう。ある程度の距離まで近づいた時、まどかはほむらの腰を掴んでグイと自分の方へ引き寄せる。

 そして、視線を下げて自身とほむらの股間を見比べる。

 「わたし、二度も連続して出して疲れちゃったからねー。

 そうだ、ほむらちゃんにやってもらおう!」

 そう言うが早いか、まどかの股間に異変が起こる。白濁に濡れた男性器が気の抜けた風船のように縮み、勃起した形のクリトリスへと変じたのだ。

 その代わりに…とでも言うように、まどかはほむらの愛液で濡れそぼった股間に手をかざす。敏感になったほむらは触れられた瞬間に「あっ…」と湿っぽい声を上げる。

 途端に、ほむらはこれまで経験したことのない奇妙な、そして切ない感覚を覚える。股間にブラリとした重みと、ボワッとした熱気を感じる。

 まどかが手を離すと、そこに現れたのは…陰嚢も揃った勃起した男性器である。

 「ま、まどか…!?

 一体、何を…!?」

 まどかの魔法の効力よりも、自分の身に装着された男性器の姿に驚愕を覚える、ほむら。女として女に恋い焦がれる身の上として、自分の体にこのような性器が生えるなど、夢にも思わなかったのだ。

 まどかが笑って語る。

 「わたしはエントロピーを凌駕する力の持ち主だよ? 女の子のほむらちゃんの体におちんちんを生やすなんて、ワケないよ。

 ねぇ、そのおちんちんで、挿れてみなよ」

 そう語りながらまどかはM字に脚を広げると、茂みのない自らの陰部を両手でクニィッと広げる。愛液で湿(しと)る膣道は、妖艶な粘糸とピンクの肉襞でほむらの情欲を誘う。

 「ま、まどか…!」

 ほむらは生まれて初めて装着した男性器の海綿体に導かれるまま、まどかの体の上に覆い被さる。

 「まどかぁッ!」

 ほむらは必死になってまどかの広がった膣口に亀頭を押し当て、侵入する。

 処女失っているまどかの胎内は、すんなりとほむらの雄々しい肉棒を飲み込む。

 ズリュリ…! ほむらの根元とまどかの腰が密着したその瞬間。ほむらの瞳孔がギュッと収縮する。

 

 初めて知る、女の味。

 トロトロの淫肉。ヌルヌルの粘膜。グチュグチュの肉襞。グラグラとした体温。そして、ドクドクと海綿体に伝わる、興奮した鼓動。

 まどかの顔が、ベロリと溶けたチョコレートのようにだらしなく緩み、嗤いが浮かび上がる。

 

 「まどかっ、まどかっ、まどかっ!」

 ほむらが一心不乱に腰を振るい出す。さやかとは違って未経験な彼女の動きはぎこちなく、そして暴力的だ。だがその動きこそが、まどかに新鮮な悦びを与える。

 固い膣道を容赦なくギチギチと拡張し、肉襞をこそげ落とすような勢いで摩擦し、子宮口を貫き通さんばかりの勢いで突く。

 さやかとの初めての交接の時は、こうはいかなかった。相手のことを慮(おもんぱか)って、真闇の中を手探りするようなぎこちない動きでモタモタと行為をしていた。

 だが、ほむらと来たら。まるで暗闇を怖がるどころか興奮する、夜行性の肉食獣のような貪欲さだ。

 「あはぁぅっ! ほ、ほむらちゃんっ! す、すごすぎぃっ!」

 まどかが目を開き、唾液で粘る唇を大きく開いて、ビクビクと背を反って喚く。

 そんなまどかの悶えを邪魔だと一蹴するかのように、ほむらはまどかの上にガバリと覆い被さると。彼女の両手をガッシリと掴んで、動きを封殺する。

 「うそっ、ほむらちゃんっ!

 は、激しいぃ…ッ!」

 茂みのない陰部がパンパンと叩き合い、粘膜の衝突が生み出す粘液が遮られることなく、飛沫となって2人の間に広がる。

 「まどかっ、まどかっ、まどかぁっ!」

 色に狂ったほむらは、ベロリと粘る舌先を伸ばしてまどかの胸元に顔と近づける。そして、プクリと膨らんだ可愛らしい乳房や、勃起した乳首をジュルジュルと舐め回す。

 その快感に、さらにまどかはビクビクと体を動かす。

 「ヤメ…ッ!

 そ、そこ…わたし、弱いの…ッ!」

 恥辱に顔を真紅に染めたまどかが喚くほど、ほむらの情欲に嗜虐的な情炎が燃え上がる。

 ジュルジュルと乳首を思い切り吸い上げていたほむらが、赤く染まった唇をペロリと撫で回す。そして、猛り潤んだ瞳でまどかの顔に真っ直ぐに見下ろす。

 「ねぇ、まどか…。

 キス、しましょう…」

 そして、有無も言わさぬうちに顔を近づけてゆく、ほむら。

 しかしまどかも、大いに乱れているだけで、ほむらとの行為を決して嫌ってはいない。むしろ、コクリ、と微笑みながら頷く。

 2人の粘膜が、クチュッ、と触れる。

 直後、ヌチヌチと粘膜を割って入ったのは、ほむらの舌である。まどかの口腔に侵入し、まどかの舌を求めてビチビチと暴れ回る。

 対するまどかも、舌を絡みつかせて応じ、ほむらに負けじと暴れ回る。

 「んっ…んっ…んっ…!」

 「んくぅ…っ! んんん…っ!」

 唇と性器。その2点で重なり合った2人は、まるで軟体動物のように絡み合いながら腰を揺すり続け…遂に。

 「まどかぁっ! く、来るぅっ!」

 突如ほむらがガバリと上体を起こし、天井を仰いで喚いた、その瞬間。

 ビュクビュクビュクッ! ビュルルルッ! ほむらの先端から、盛大な精の奔流がまどかの胎内に奔(はし)る。

 一瞬遅れて、射精の勢いにまどかの女陰も絶頂に達し、膣をキュゥッと締め付ける。

 「んはぁっ! ほむらちゃあぁんっ!」

 2人の喚きが絡み付き、桃色に湿った吐息だけがしばし室内に響き渡る。

 やがてまどかが、ニヘラ、と蕩(とろ)けた笑みを浮かべる。

 「わたしがイッてから射精(だ)して欲しかったけど…。初めてだもん、仕方ないよね。

 どう、嬉しかった…?」

 「うん…!

 女の子味って、最高だったわ…!」

 そこへ、第三者の声が混じる。

 「2人ばっかりで楽しんじゃって!

 あたしも復活したんだから、楽しませてもらうからねー!」

 声の主は、さやかだ。絶頂から気を失っていたのだが、回復したのだ。途中からは寝ころんだまま、まどかとほむらの交接を眺めていたのだ。

 「そうだね。

 改めて3人で楽しもっか。ね、ほむらちゃん」

 するとほむらは、まどかの胎内から引き抜いた粘液まみれのペニスを眺めてから、首を縦に振る。

 「ええ…まだまだ私、やれるから…!」

 

 まどか、さやか、ほむらの3人はそれからも激しい乱交を続けた。

 その最中、ほむらは処女を失うに至る。まどかのイチモツによって女陰をブチ抜かれたのだ。

 「ウェヒヒ、痛くない?

 わたし、初めて処女膜破られた時、騒いじゃった!」

 「正直痛いけど…良いの。だって、まどかのモノだもの…!」

 「おっ、妬けますなぁ!

 ほむらって、ホントにまどか一筋なんだねー! 羨ましいわぁ!」

 「さやか、あなたは1人ではないわ。

 だって私、あなたのことも大好きになったもの。

 だからさやか、今度はあなたのおちんちん、舐めさせて?」

 こうしてまどかがほむらを貫き、ほむらがさやかのイチモツをしゃぶり回す構図が出来上がる。

 3人は更に体位を変えて何度も何度も乱れ続ける。そして最後に、デザートを味わうかのように、まどかとほむらは勃起したさやかのペニスを挟んで舐め回す。

 「ああ…! 2人とも、上手いわよ…! もっと舐めてぇ…!

 イクわよ…イクわよ…! イクイクッ…!

 ヌッ…!!」

 達したさやかは、先端から噴水のように精液、そして尿を吹き上げて、まどかとほむらの顔面を…そればかりか、上半身を穢(けが)す。

 「さやか、何よそのかけ声。おじさんみたいじゃない…」

 ほむらはクスクスと笑うと、白と黄色の混じったさやかの亀頭を頬張り、しっかりと掃除するのであった。

 

 こうして、3人の乱交は幕を閉じた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 部屋は精や尿の臭いで充満していたし、畳の床には染みがいくつも出来ていたが。まどかは魔法を使って、それらを瞬時に片づけた。

 それから部屋に備え付けの風呂場でシャワーを浴び、体を清めた3人は。仲良く円陣を組んで語らい合う。

 「それでさ、クレープ屋の屋台なんだけどさ。行くことに決定で良いよね?」

 「うん! もちろん行くよ!」

 さっきまでの妖艶さは何処へやら。年相応の元気な口調でまどかが返事をする。

 それからさやかはほむらの方にも向く。

 「ほむらも、良いよね?」

 「わ、私も…良いの?」

 「決まってるじゃない! あたし達、友達でしょー?」

 「いや、違うよ」

 まどかが口を挟み、ウインクする。

 「3人で恋人だよ! ウェヒヒ!」

 単なる友達ではない。その概念を越えた、恋人という存在。その暖かくもしっかりとした言葉に、ほむらはニッコリと微笑む。

 「そうね…私たち、恋人よね!」

 その笑顔は、まるで夏の日差しの中に輝くヒマワリのような力強さと美しさを兼ね備えていた。

 「おー! ほむらの最高の笑顔、頂きましたー!」

 「ウェヒヒ! そういうほむらちゃんの自然な表情、わたしは大好きだよ!」

 

 それから3人は深夜、クレープ屋の屋台へと抜け出したものの。帰りに巴マミに見つかって説教を食らう羽目になったのだが。

 3人とも屈託のない笑みを浮かべてばかりだったので、マミも呆れるばかりであったというのは、また別の話である。

 

 ― 了 ―




 ある時期、まどマギ系のSSをよく読んでいました。もちろん、エロ系SSも読んでいましたが。
 しかしながら、けしからんと思うのは、途中で恥ずかしくなったのか「ここで終わりー」と打ち切ったり「誰か続き書いてお願いします」といった軟弱な作者が多かったことです。
 
 …そんな事しちゃ、だめだろ…!
 
 書き始めたんだからさ、最後まで書き上げろよ! 諦めんなよ!(マジメ君並感)
 
 本作を書いている際、日本語の妙と言いますか、難しさを痛感しました。
 元ネタである「空手部・性の裏技」ここで野獣先輩とMUR大先輩がKMRを追いつめるシーン。
 大先輩がKMRに「風呂の中でこっちのことをチラチラ見ていただろ?」と指摘しますが、KMRは否定。そこへ野獣が畳みかけるのですが、その際の台詞。
 「あのさ、マジKMRさ、脱ぎ終わった時にさ、なかなか出てこなかったよな?」
 …? …??
 「脱ぎ終わった時」ってことは、入浴前の更衣室での事でしょうが。これって、何の追求になるんですかね…?
 大先輩が入浴中に「チラチラしてた」ことを指摘しているんですから、その時にKMRが興奮するなり勃起していて、それを隠すために"入浴後"に更衣室に中々入ってこなかったなら分かるんですがね。
 入浴前の事を指摘して、一体どうなるんですかね…?
 正直、首を捻るやり取りでした。
 
 筆者が淫夢パロを作る時に心がけているのが、原作にあるチグハグなやり取りを自然な流れに修正するということです。
 野獣先輩のこの台詞は、今回の話を書く際にどう修正すべきか、非常に頭を捻りました。
 ホント、日本語って難しいものです。
 
 また、作中、元ネタとは違うタイミングで語録が出ていますが、これは意図的なものです。
 第一、雄野郎とおにゃのこという別生物を取り扱うワケですから、全く同じ道筋をなぞることなど不可能なワケです。
 原理主義者からは反感を買うでしょうが、器の大きな方々は勘弁していただけますと幸いです。
 …勘弁はしたことねぇなぁ? 知るか、ふざげんな、ポイテーロ!!
 
 最後に。まどマギで一番好きなキャラは、さやかちゃんです。
 彼女に幸せになって欲しかったので、上条のクソ野郎を振ってもらいました。
 さやかちゃんには、もっと前向きな人生を送ってもらいたいものです。

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