「それで、ルフィとやらは今どうしておるのじゃ?」
「まぁ、エースが死んで……色々落ち着いて。そんで冥王の入れ知恵で新聞に載って……で、今覇気? とかいう奴の修行をやってるみたいだ」
彼女は特に興味なさそうに頷くと、その美しい黒髪を掻き上げた。一応礼儀的に聞いておこうといった、なんとも義務的な質問だった。
ライナは改めて彼女の美貌を目にする。七武海の一人、海賊女帝ボア・ハンコック。こうして近くで見ると、とても生きている人間とは思えないほど整った顔立ちをしている。おまけに体のラインが浮き彫りになるような扇情的なドレスは、その巨乳を遺憾なく見せつけており、ざっくり開いた胸元は半球が今にも溢れそうだ。
加えて両の手の平で包み込めそうなくびれに、ぷりんと丸い品のいい美尻。
誰もが認める美女がそこに居た。
「い、言っておくが、アレを島に置いてやっているのは、他でもないそなたの仲間であるからじゃぞ……?」
「ああ、分かってる。ほんと、お前には感謝し切れない」
途端に、ハンコックの表情がパッと華やいだ。
「ま、待て♡ お前などとそんな、まだ気が早いのではないか♡♡」とハンコックは己を抱きしめると、いやんいやんと身をくねらせる。
ライナはわざとらしくため息をついた。
これだ、これが信用ならない。
たびたび彼女はこうして、思わせぶりな態度を取る。それが信用ならなかった。まさか海賊女帝たるもの、本気で生娘のような反応をするとは思えないし、そうなるとどう考えてもこれは演技だ。
ライナは直接尋ねてみることにした。
「……にしても、どうしてそこまで俺に肩入れするんだ?」
「なんじゃ、まだ妾の事を疑っておるのか?」
「まぁうちの船長ならともかく、俺は基本薄情な人間でね。自分が納得できないことには、相手を信用できないのさ」
ふむ、なるほどと、ハンコックは頷いた。そして自らの背中にふいと視線を向ける。
「……そなたの指示でルフィが妹の背を隠さなければ、妾達は今頃生きてはいなかったやもしれん」
「サンダーソニアの件なら、俺が言わなくてもルフィは隠したさ」
クスリとハンコックが笑った。一度笑うだけで世界が止まるような美貌に、頭がクラクラする。
「あの考えなしがそこまでやるとは考えられないが、そなたがそう言うのなら信じよう……」
「そーしてくれ」
「ふむ、しかしそうなると……」
ハンコックは顎に手を当てると深く考え込むような表情で停止した。
ライナはさてどうするかと頭を働かせた。
冥王レイリーの指示で、二年間の猶予が出来た。どうやらこの女ヶ島はその間の修行にはもってこいらしく、麦わら海賊団船長はここを拠点として本日より修行を開始した。
他のクルー達も、皆それぞれの場所で何かしらの行動を起こしているだろう。
「くそっ……」
バーソロミュー・くまの顔が脳裏にちらつく。目の前で仲間が消され、挙句ルフィまで飛ばされようとしたあの瞬間。
ルフィを庇おうとして結局助けられなかったライナは、幸か不幸か二人でこの女ヶ島に飛ばされた。
つまり、今は二人で身を守らなければならない。そして、この島の長である彼女と交渉できるのは、ライナしかいなかった。
ルフィには任せてはおけないと、今日もこうして彼女の部屋を訪れたのである。
「困ったな。正直なところ、そなたを助ける理由など一つしか無いのじゃ……♡」
「それを教えてくれよ。こっちはいつトカゲの尻尾切りされるかとビクビクしてんだ」
ハンコックは可愛らしく頬を染めると、コクンと頷いた。
「ちゅっ……♡♡」
「っ……!?」
ハンコックはおもむろにライナに顔を寄せると、唇を重ねてきた。ライナの鼻腔に、なんとも女性的な香りが送り込まれる。
「……つまりはこういうことじゃ♡」
ライナは呼吸を乱しながらも、ハンコックを睨みつけた。
「だから、いい加減その演技はよしてくれ。あんたみたいな女が、俺に惚れたってか? どうやって信じろってんだよ。海賊女帝なんて名を聞いた日には、どう考えても色仕掛けの類を疑うのが道理だろうがよ」
「……♡♡♡」
ハンコックはするりとライナの手を取ると、その豊満な乳房の上に導いた。
ドレスの上からぽよんと手の平をのせると、優しく押し付けてくる。極上の柔らかさが手の中に広がった。
「理由など、実のところ妾もわからん。気がつくと、ライナを好いていた……♡♡」
「……」
「分かるか、妾の心臓の鼓動が。今にも破裂しそうに、どくどくと脈打っておる……こんなにも近くで見つめ合うだけで、妾は幸せで死にそうじゃ♡♡♡」
「本気なのか……?」
見れば、ハンコックは頬を染めて恥ずかしそうに頷いた。その表情は幼子が夢見る白馬の王子様を前にした少女のようだった。
「まさか、本当にそれだけの理由で俺の頼みを聞いてルフィと俺をインペルダウンに……?」
「そなたの役に立ちたい、ただそう思っただけの事……♡♡」
「それじゃ、今こうして海軍から俺たちの身を匿ってくれてるのも……?」
「そうじゃ」とハンコックは頷いた。
ライナは思わず脱力する。損得抜きで、一目惚れしたからとそこまでする奴がいるか。信じられない。
ライナはこの場に、取引を持ちかけにきた。海軍から匿ってもらう代わりに、何か俺に出来る事はないかと。
どんな事でもやるつもりだった。
それが、この有様である。
「じゃ、じゃあハンコック……これからも俺たちを匿ってくれるか……?」
「もちろんじゃ♡ なんなら一生ここで暮らしても良いぞ♡♡♡」
「……参ったなこりゃ」
目の前でメロメロオーラをぷんぷんに放つ海賊女帝に、ライナは乾いた笑い声をあげた。
今までの心配事が一気に片付く。これならルフィを修行には専念させられるだろう。
「良かった……」
そう思うと一気に気が抜けて、その場に座り込んでしまう。
共に監獄に潜り込み、後一歩のところでエースを死なせてしまった。この上この島から追い出されるようなことになれば流石のルフィも危うかっただろう。何せ船もない状態だ。
良かった。心の底からそう思った。
「お、おい、大事ないか……?」
突然腰を抜かしたライナに、ハンコックは慌てて詰め寄った。何処かに怪我はないかと身体のあちらこちらを触る。
「た、大変じゃ、ああ、ライナっ……い、今すぐ医者を呼んでやるからなっ、絶対に妾が治して……」
「いやいや大丈夫だって……ははは、拍子抜けしちまってな」
「だ、大丈夫なのか……?」
尚も不安を顔に浮かばせるハンコックに、ライナは念押しするように頷いた後、「待てよ」と首をひねった。
「どっちかって言うと、大丈夫じゃないか……お前にデカすぎる恩が出来ちまった」
「恩などと……大層な事はしておらんぞ?」
ライナは大げさに首を振った。
これではハンコックに寄りかかりすぎだ。ただ甘えるだけ甘えて、それで終わりではクズと一緒だ。
「駄目だ。釣り合わない。何でもいい、俺にしてほしい事は無いのか? 何でもやる、何でも叶えてみせる」
その途端、ハンコックが露骨に目を逸らした。
「ほ、本当に何でも良いのか……?」
「ああ、男に二言はない。お前におんぶに抱っこのままなら、俺は一生お前に頭が上がらねぇ。恩返しって柄でもないのは承知してるが、俺の気が済まないんだ」
「な、なら……その、妾を……♡♡♡♡」
ハンコックはもじもじとした様子で、「抱いてくれ」と小さく鳴いた。
流石にそのままの意味だろうと頷き、尻餅をついた状態で彼女を抱きしめる。
色気たっぷりの健康的な匂いが、鼻に触れた。
細いくびれに手を回し、密着するように身体を近づける。むにゅんと胸板のあたりに、ハンコックの大きな乳房が静かに潰れた。
「……どうだ、ハンコック?」
「い、良いッ……!♡♡♡」
途端に蕩けた顔で、ハンコックは何処か遠くを眺めだした。
ライナは彼女の鎖骨に顔を埋めながら、耳元で囁く。
「もっと欲望を解放しろ。俺に何をして欲しいんだ?」
「わ、妾を、たっぷり可愛がってくれ……♡♡ 徹底的に甘やかして、そなたを感じさせてくれ……♡♡♡」
ライナは彼女の後ろ髪を撫でながら、「それだけか?」と更に彼女の言葉を引き出す。
「ああ、駄目じゃ、際限なく願いが増えていくぅ……♡♡♡」
「言ってくれ。叶えてみせる……」
「ず、ずっと妾のそばに居て欲しいっ……♡♡ 二人の時は今みたいに優しくなでなでしてぇ……♡♡」
「ずっとそばにって、良いのか? 俺がこの部屋に住んでも」
「い、良いぃっ♡♡♡ そんなの当然なのじゃっ♡♡ いっそ結婚するぅ♡♡♡ ライナとラブラブ結婚するのじゃぁっ♡♡♡♡」
「……結婚か。まぁ引き受けよう。それくらいの恩はお前に受けた──でもまだあるだろ?」
ライナは人の悪い笑みを浮かべると、彼女の柔らかい腕を手にとって、自らの股間の膨らみを押し付けた。大きなテントを張ったズボンは、出番を待ち構えた肉棒が今か今かと震えていた。
「っ……!!?♡♡♡」
ハンコックがその膨らみを握れば、鋼のような硬度の棒が、ビクンと反応した。
彼女はごくりと細い首を鳴らして、蚊が鳴くような声でこう言った。
「わ、妾を、抱いてくれ……♡♡♡♡」
「分かった。甘やかして、結婚して、抱けば良いんだな。全部得意分野だ」
言った後で、結婚が得意とはどういう事かと自分で首を傾げた。勢いというものは怖い。
ーーーーーーー
「にしても、凄い体だな……」
九蛇の女王の裸体を前にしたライナは生唾を飲み込んだ。
艶やかな黒髪が胸の辺りまで垂れて、辛うじて大事な部分を隠している。だがそれ以外はまるで見せつけるようにしてライナの目の前に差し出されていた。
細い肩幅に似合わない大ボリュームの巨乳。髪束に隠されて乳首こそ見えないものの、綺麗な円を描いたピンク色の乳輪はライナの視線を釘付けにするには十分すぎるほどだった。
そこからぶるんと広がる乳房。形のいいデカ乳にライナは肉棒をビクビクさせながらその下に目をやる。
とんでもない落差の下乳と腹を眺めると、そのキュートなへそに迫ろうかというほどのくびれが目に入る。たやすく折れそうなほど細い腰。けれどそこからまた女性的な膨らみで広がる骨盤に、ライナは思わず彼女のお尻を想像する。この分だと後ろから見ても途轍もなく綺麗なのだろう。
「うぅ、そ、そこは見るでない……♡」
そして何より、ここからでもわかる彼女の恥丘は、もっこりと膨れ上がったモリマンにもかかわらず、毛の一本たりとも生えていなかった。
所謂パイパン。ツルツルの可愛らしいおまんこだった。
「ど、どうじゃ……?♡ 妾の身体は♡♡♡」
「凄えってもんじゃねぇよ……」
ライナはズボンを脱ぎ捨てると、急いでハンコックの腕を掴んでベッドの上に引き上げた。
何十人も横になれそうなサイズのベッドで、二人は肌を寄せあう。
ライナは早速、ハンコックの乳房に触れた。もっちりと吸い付くような乳肌に、興奮を隠しきれない。ぐにぐにと揉み潰すように大きな乳肉をもてあそぶ。
「はぁんっ♡♡ き、気持ちいいっ♡♡♡ そなたに触られるだけで、身体が喜んでしまうのじゃっ……♡♡♡」
「なんだよこの乳……」
ライナはのめり込むように両手を這わせると、ワシワシと揉みしだく。たっぷりと指の間から溢れる脂肪が、ぷるぷると震える。
「ハンコック……」
「ああっ!♡♡ もっと名前で呼んでっ♡♡♡ 妾のデカパイ揉み揉みしながら、優しく呼んでぇっ!!♡♡♡」
「ハンコック……!」
乳房を揉みながらライナは彼女の首筋に舌を這わせた。じっとりと汗ばみ始めたハンコックの柔肌は少しだけしょっぱく、ものすごく甘かった。
もみもみ、と乳房の付け根から、指を沈みこませる。コップを持つようにおっぱいを掴むと、乳首を揺らすようにしてぷるぷると上下させる。
ビンビンに膨らんだ先端のさくらんぼが、寒そうに震えていた。
「はむっ……」
「んぁっ♡♡♡」
ライナはその先端に勢いよくしゃぶりついた。
「んちゅっ、ちゅっ……」
「はぁふっ、ぅっ、ああっ……♡♡」
コリコリとした歯ごたえの乳首を何度も甘噛みする。ハンコックは嬌声を上げながらライナの頭を強くかき抱いた。
さながら赤児に乳をやる母のように、大切に大切にハンコックは彼を抱きしめる。けれどこの場には搾乳には到底必要のないエロスが溢れかえっていた。
「もっとぉ、もっと乳首吸ってぇっ♡♡♡ ライナのモノだからぁ、妾の身体全部ライナのモノだからぁ♡♡♡♡ 全部堪能してぇっ♡♡♡♡」
「はぷっ、ぢゅっ、ぢゅぷ、れろ……」
乳輪に吸い付くように吸引しながら、下品な音を立てて巨乳を啜る。大きな乳房の膨らみを堪能しながら、ちゅぽんちゅぽんと左右の乳首を行ったり来たりする。
「お、ぁふぅんっ♡♡ ち、乳首ぃっ♡♡♡ 乳首良いのぉっ♡♡♡♡ 大好きなライナにちゅぱちゅぱされて乳首おかしくなるぅっ♡♡♡♡」
ハンコックはビクビクと総身を痙攣させて絶頂に耐えていた。股の間からじょろじょろと愛液が噴き出していた。
ライナは思わず固まってその様子を眺めた。まさか乳への愛撫だけでここまで感じるとは思わなかった。
彼女が特別敏感なのか、それとも──
「はぅぅんっ♡♡ ライナぁ、ライナぁ……♡♡ もっと妾に触ってぇっ♡♡♡ おっぱいもぉ、おまんこもぉ、全部そなたのものじゃぁ……♡♡♡」
──彼女がライナに夢中すぎるだけか。
目をハートマークにして、ハンコックはライナに身体を押し付けてくる。
股間の肉棒が、瞬時にいきり勃った。ギンギンに反り返ったペニスを彼女の下腹部に擦り付ける。
「ライナ、もう……♡♡♡」
瞳を潤ませてライナを見つめるハンコック。ライナは頷き返すと、辛抱たまらんといった具合に彼女の上に乗り上げた。
がばりと股を開き、むにむにと膨らんでいるマン肉に勃起したペニスを乗せる。雌蜜をこれでもかと垂らす膣口は、少し裏筋を擦り付けるだけでもぐっしょりと濡れていた。
「はぁっんっ♡ 恥ずかしぃっ……♡♡♡」
「何が恥ずかしいんだよ……ほんと、綺麗だ……」
ハンコックは両手で顔を隠すと、小さく泣くような声を漏らした。
彼女が恥ずかしがる膣口の周りは幼子のようにツルツルの無毛で、綺麗な地肌が丸見えだった。
「安心しろよ、俺は好きだ」
「うう、ほんとか……?♡♡」
頷くと、ライナは改めて彼女の身体を見下ろす。
出るところは出て、引っ込むところは引っ込む。そんな理想的な女体の頭に、舐めまわしたくなるような美貌がくっついていた。
思わずよだれが垂れる。
ライナは鼻息を荒くしながら、むっちりと肉のついた太ももを撫で上げた。決して肥えているわけでもなく、ただ男を魅了するためだけに脂肪を蓄えた美脚は、触ってみるとニヤけるくらいに肌触りが良い。しつこく触りながら、陰嚢諸共ペニスをハンコックの股間に押し付ける。
「お願いじゃ……♡♡ もう耐えられんっ……♡♡♡」
ハンコックは懇願するように眉根を寄せると、ライナの腹筋にそっと両手を添えた。そのまま誘惑するように胸筋を撫で回してくる。
最後に彼女は愛おしそうにライナの巨根に触れると、自らのおまんこをくぱりと指先で開いた。土手肉が乗った秘裂がいやらしく開き、とろみのある液体が糸を引いた。
ぽっかりと空いた膣内は、入れたらとても帰ってきそうにないほど媚肉が蠢いている。
「そなたのおちんぽで、妾を貫いてくれ……♡♡♡♡」
「行くぞ……」
ちゃぷ、と先端を押し付けるだけでマン汁が溢れ出した。ペニスを伝って垂れてくる愛液を感じながら、亀頭をキツキツの膣内へと沈めていく。
「あ、ああっ……♡♡♡♡」
「ぐ、うぅっ……」
カリ首が入りきった頃には、ハンコックの膣肉が一斉にペニスに噛み付いてきた。精子を寄越せと膣道全体がうねるように締め付けてくる。
ライナは腰を震わせながら、更にペニスを奥深くへと挿入していく。メリメリと狭いまんこを拡張するように、石でも入っているのかと思うほど硬くなった巨根が押し込まれていった。
「ふっ……!」
「かはぁ、ぁっ……!!?♡♡♡♡」
そして、どちゅん、と太い肉棒を根元までぶち込むと、ハンコックがシーツを握りしめてパクパクと口を開閉した。ライナは狭い膣を慣らすように腰を使って円を描きながら、優しくハンコックに覆いかぶさる。
途端にハンコックの目から涙が溢れ出した。
「痛かったか……?」
慌てて結合部に目をやるが、特に血が出ている様子はない。それに彼女ほどの存在が、処女ということもないだろう。
「ち……ちがうのじゃ……」
その声音に、ライナは悲しいものを感じた。
そして、理解した。幼少期の彼女が、一体どういった扱いを受けてしまったのかを。
ハンコックはポロポロと涙を流した。
「……わ、わらわの初めてが、こうであったらよかったのにと……そ、そう思ってしまうと、涙がとまらんのじゃ……」
「……」
「わ、わらわの処女は……アイツらの余興の一環で……ううっ、すまぬ、すまぬ……!」
「落ち着け、大丈夫だから……」
ハンコックは嗚咽を漏らして、ライナの肩に顔を押し付けた。
「ぐすっ、ううっ……そなたに、そなたに捧げたかった……わらわの初めてを、大好きなライナにもらって、ほしかった……えぐっ、うっ、うええんっ……!!」
小さな女の子のように泣き出してしまったハンコックを、ライナは優しく撫で続けた。
彼女がどんな思いをしてきたのか、知らないし知りたくもない。けれど何処か張り詰めていた空気のようなものが、今ようやく無くなった気がした。
ライナは腕の中で泣きじゃくる彼女を、精一杯優しく抱きしめた。
それが彼女の願いだ。全力で彼女を甘やかす。
過去など関係ない。処女でなかろうと関係ない。
彼女を愛する。それが答えだ。
ライナは身体を重ね合わせながら、彼女が泣き止むまでずっとそうしていた。
「……ぐすっ、す、すまぬ……もう、良いぞ……」
やがて、ハンコックがポンポンとライナの肩を優しく叩いた。
「良いのか? 俺はいつまでも待ってるぞ?」
ハンコックは目元を指で拭うと、クスリと極上の笑みで笑った。
「そなた、腹のなかでこれほどビクビクさせておいて、よくそんなことが言えるな……♡♡」
その瞬間、キュッと膣が締め上げてきた。身体を強張らせるライナに、ハンコックが囁く。
「妾を犯してくれ……何もかも忘れてしまうくらい、徹底的に……♡♡♡」
「──任せろ」
ライナは上体を持ち上げると、ゆっくりと腰を動かした。