インフィニット・ストラトス、通称IS。それは世界を女性優位へ変えてしまった代物。篠ノ之束によって作り出されたそれは、女性にしか起動出来ず、その戦闘力は一国の軍隊にも匹敵する。そのため、今や世界はISを使える女性中心に動かされつつあった。
そして、そんなISの学校とも言うべき場所が日本にあった。その名をIS学園。当然ながらそこは女性の園であり、男子が入り込む余地などない―――はずだった。織斑一夏という、異端者が見つかるまでは。
「まさか箒と相部屋とはな」
「それはこっちのセリフだ。いくら幼馴染とはいえ、何故事前に私への説明がなかったのだ?」
「俺に聞くなよ。大方、こんな状況を想定してなかったんだろ」
シャワーを浴びていたところへ入室し、色々と揉めた後の一夏と箒。とはいえ、久々の再会ともあり、その雰囲気は悪くはなかった。それに、箒にとっては初恋の相手でもある。そんな相手としばらく相部屋。そうなれば色々と思う事もあろうと言うものだ。
(い、一夏と同室……これは、千載一遇の好機! 必ずやこの機会をものにし、千冬さんの義妹となってみせるっ!)
(まさか箒となんてなぁ。まぁ、まったく知らない相手よりかなりマシか。にしても、さすが箒だよな。普通男と相部屋なんて嫌がると思うんだけど、もう受け入れてる感じする。……俺を信頼してくれてるって事だよな。よし!)
男女としての進展を望む女と、男女としての一線は越えまいと誓う男。まさしくすれ違いな二人である。本来なら、この二人に劇的な変化など有り得ない。だが、実は一夏はここへ入学する前にある検査を受けさせられていた。それは彼の姉も知らぬもの。
入学前検診と銘打たれたそれを一夏は怪しむ事もなく受け、それらは滞りなく済んだ。その際、彼はある注射を打たれている。それは、日本政府の、もっと言えば世界中の男性のための行為。ナノマシンである。それは一夏のクローンなどを作ろうとすれば国際世論が黙っていないと読んだ国連首脳が、人道的に問題なく彼の遺伝子や能力を増やすために手を回したもの。そう、彼の生殖能力を高める効果とそういう行為への嫌悪感などを大幅に引き下げるものだ。
IS学園は女性の園。しかも、そこにいるのは高い適性を持つ者ばかり。それらと子を成すように仕向け、しかもナノマシンにより自動的に男子が生まれる精子だけが卵子に辿り着くようにされているのだ。つまり、一夏を使ったIS使用可能な男子の繁殖実験をIS学園で行おうというのである。
故に千冬にも秘密にされた。何故なら、彼女もその実験の対象であるために。時として人は、容易に非道な行為へと舵を切れる。特に、従来男性優位であった世界を変えられていく事で不利益を被る者達が多い今は。
「い、一夏、少しいいか?」
「ん?」
「その、お前に話がある」
「話?」
「ああ、そちらへ行ってもいいか?」
「ああ、いいぜ」
やや緊張しながら移動する箒と、何も変わらない一夏であったが、彼の体内では既にナノマシンが活動を開始していた。ナノマシンは生殖に特化した性能を有している。その一つであるフェロモン操作により、箒は彼の隣へ座った途端、何とも言えないときめきを感じた。
(な、何だこの匂いは……一夏の、なのか? ……ああ、ダメだ。この匂いを嗅いでいると、頭がぼうっとしてくる……)
「っ!? 箒っ!」
好きな相手の匂いなどは好ましくなるという人間特有の錯覚を増幅させ、より一層一夏への想いを強くさせる効果を発揮。それに箒が体を揺らして倒れそうになるのを咄嗟に一夏が抱き止める。それが更なる効果を箒へ与えた。
「一夏ぁ……」
「ほ、箒?」
至近距離でフェロモンを嗅がされた事により、箒の思考は一瞬にして溶けたのだ。一夏へ押し付けられる豊満な胸。その感触に一夏の心拍数が上昇し、顔は上気し始める。それを感知し、ナノマシンが次なる行動を開始。
「っ!?」
ドクンという音が出たかのように一夏は胸を押さえる。ナノマシンが彼の興奮に合わせ、本能へ訴え始めたのだ。この雌へ種付けせよと。その証拠に彼のペニスは一夏が知る以上の膨張を見せ、どんな雌をも屈服させるものへと変わっていた。
「な、何だこれ……体が、熱い……っ!」
「一夏? 苦しいのか?」
「ほ、箒……逃げろ。何か今の俺はおかしい……」
強靭な精神力で理性を総動員し大切な幼馴染を逃がそうとする一夏だったが、それがある意味でいけなかった。箒の目には彼の雄々しく勃起するペニスが映っていたのである。制服のズボンを突き破らんとするかのようなそれを。
「……一夏、私は嬉しい」
「え?」
「だって、それは私が魅力的だからなっているのだろう? 女として、こんなに嬉しい事はない」
「箒……ぐっ!」
可愛いと、そう思ったのが最後の引き金を引いた。本能と理性の一致により、最早一夏の欲求を止めるものはなくなったのだ。次の瞬間には、一夏は箒を抱き寄せて唇を奪っていた。
「……箒、俺、お前が欲しい」
「一夏……一夏ぁ!」
「箒っ!」
互いを求め合うようにキスをしながら二人はベッドへと倒れ込む。荒々しく箒のタオルを剥ぎ取り、その豊かな乳房を揉みし抱く一夏。そんな荒々しさに男らしさを感じて、箒は歓喜の声を上げた。
「ああっ! 一夏っ、もっと、もっとして! お前の好きなように、私を滅茶苦茶にしてくれぇ!」
「箒っ、好きだ! 大好きだっ! お前に俺の子を産ませたいっ!」
「産むっ! 産むぅ! だから、私を嫁にしてくれ! お前だけの女にして、ずっと愛して欲しいっ!」
「ああ、絶対他の男なんかに渡すもんか。お前は、篠ノ之箒は俺のものだ」
「っ! 一夏……」
「覚悟しろよ、箒。明日、立てないからな」
「……むしろ、もう立てなくなってもいい。お前の、アナタのものになれるのなら」
心からの笑みを浮かべ、一夏へ微笑みかける箒。こうして彼らは結ばれた。そして、同時に始まったのだ。一夏の新しい性活が……。
織斑一夏と篠ノ之箒が変わった。それは彼らのクラスメイト達から一目で分かる程顕著だった。箒はそれまでの鋭い雰囲気が薄れ、代わりに女性らしい柔らかい雰囲気を漂わせるようになり、一夏はどこか抜けていた感じが消え、男らしいぎらついた雰囲気を見せるようになったのだ。
クラス代表を決める際にも、そんな一夏を推す声が上がるのは当然と言えた。だが、素人であり満足にISを動かした事もない彼を疑問視する者は当然いる。それが、セシリア・オルコット。イギリスの国家代表候補生であった。
そして、後に一夏の犠牲者となってしまう女性でもある。
彼女が一夏をクラス代表と認めない発言をした事で、担任である千冬はならばと模擬戦で論争にケリを着けろと提案し、こうして一夏とセシリアは試合をする運びとなった。
「それで、どうするのだ?」
「別に。俺は正直どっちでもいい。それよりも……」
「んっ」
「今は箒を気持ち良くする事だけ考えたい」
「一夏……」
共に裸でベッドにいる二人。当然ながら避妊などしていない。箒は最初こそ勢いと流れで言い出せなかったが、それ以降は必ず一夏へその事を指摘していた。だが、彼が最初に言った言葉を忘れたのかと返すだけでその話は終わるのだ。箒も一夏の子を産みたいと思っていたし、何よりそれぐらいの既成事実がなければ千冬が納得しないだろうと思っていたためである。
一夏のペニスが箒の膣内へと入って行く。その大きさにすっかり慣れさせられてしまった彼女は、本能で確信していた。
(ああ、もう私は一夏以外のものでは満足出来ない体にされてしまった。もう、この人以外を伴侶には考えられない……)
子宮まで届くペニスの力強さと逞しさ。それにうっとりするような表情を見せ、箒は一夏の体へ腕を回し足を絡める。普段はそこまで以前と大差ない一夏であったが、一度部屋へ戻れば野性を取り戻すかのように箒を求めた。
その雄々しいペニスで何度も何度も箒を貫き、自分のものだと刻み付けるかのように射精を繰り返す。まだ初めて行為をしてから一週間も経っていないと言うのに、既に一夏は女の味を覚え、また箒へ雄の凄さを叩き込んでいた。
「箒、一度胸で挟んでもらえるか?」
精液と愛液、それらで汚れたペニスを箒へ突き出すようにして一夏は尋ねた。その凶悪な肉棒を愛おしく見つめ、箒は小さく頷いた。
「分かった。ふふっ、私の全てはアナタのものだから気にしないでくれ」
「箒……おっ」
「熱い……それに何という匂いだ。雄と雌の、アナタと私の淫臭がする。ああっ、硬くて大きい。んふっ、今跳ねた」
「箒、そのまま両手で胸を押さえるようにして扱いてくれ」
「こうか? ……ん、中々難しいな」
言われるままに胸を両手で押さえつつペニスを扱き上げる箒。その大きな胸でも隠せない程大きなそれを愛おしげに見つめ、熱っぽい吐息をかける。それに一夏は嬉しそうに笑みを見せると、そんな彼に気付いて箒は亀頭へ舌を伸ばした。
「れー……ふふ、アナタのが大きいからこんな事も出来るみたいだ」
「ああ、箒、それもっとしてくれるか?」
「……任せて。夫に尽くすのが妻の務め……はむっ」
「おおっ、箒の口の中、気持ちいい」
今まで一夏が男としての好意をほとんど見せてこなかった事もあり、箒は彼との性交に溺れ始めていた。何をしても喜び、何をやっても嬉しそうにしてくれる。そして、そのお返しに強烈な雄を叩きつけてくるのだ。これに箒はあっさりと屈服した。
更に幼い頃より受けていたやや前時代的な考えもそれに拍車をかける。女は男の三歩後ろを歩き影を踏まず。それを地でいける程、箒の潜在的奉仕精神は強かったのだ。結果、行為中は一夏の言葉に何でも頷く女となっていたのである。
口の中いっぱいに感じる雄の味。それを嬉しそうに味わい、箒は胸と舌による奉仕を続ける。視界に映る愛しの男の反応に喜びを覚えながら。
(ああ、一夏がこんなに私を見てくれる。私で喜んでくれている。剣道をやるには邪魔でしかなかったが、こうなればむしろ感謝しかない。これだけのもの、この学園にも中々持っている者はいないからな)
下品な顔になっているとも知らず、箒は笑みを見せるようにペニスをしゃぶる。そのひょっとこのような顔に一夏は大いに興奮する。剣術小町であり、普段は男顔負けの凛々しさを持つ箒が見せる痴態。そして与えられる快感。それらが彼の性的興奮を否応なく高めていく。
「箒……っ! そろそろ……」
こみ上げてくる感覚に一夏が漏らす声。それを合図にしたかのように、箒のパイズリフェラが激しさを増す。早く出せ、早く飲ませてと叫ぶかのように。
「ああっ!」
ナノマシンによって増量された精液が箒の口内を侵略する。その濃厚な匂いと味で、彼女は体を震わせた。絶頂したのである。それは、即ち体が受精体勢になった事を意味していた。
「……箒、大丈夫か?」
「んくっ……けほっ、ああ。愛する夫のものだ。一滴たりとも零すものか」
「箒……嬉しいぜ。さ、寝転がってくれ」
「分かっている。またしっかり種付けてくれ」
これまでの行為で箒も何をどう言えば一夏が喜ぶかを理解し始めていた。最初の頃のようにどもる事はなくなったが、その顔にはまだ羞恥の色が残っている。それもまた、一夏の興奮を高めるスパイスとなっていた。射精したばかりと思えないペニスの反り返りに、箒は胸を高鳴らせる。早く入れて欲しいと、そう目で訴えるように。
雄々しいペニスが箒のヴァギナへと突きつけられる。その熱を感じて箒は艶めいた吐息を漏らした。これからこの雄に抱かれる。そう思うと彼女の雌としての本能が叫び出すのだ。早く、この雄の子を産みたいと。
「入れるぞ?」
「ああ、来てくれ」
「ん。よっ……」
「んんっ、ふぁあぁぁぁぁ……」
膣内を押し広げられるような感覚。自分を作り変えられているかのような違和感。それらが今の箒には何とも言えない快感となって押し寄せる。一夏だけの自分にされていると、そう思う事で。
「相変わらず箒の中はヌルヌルしてて気持ちいいな。あったかくって締りもいい」
「そ、そんな事をわざわざ言わなくていい。は、恥ずかしいんだ」
「……実はそんな箒が見たいからって言ったら?」
「っ! ……バカ」
顔を真っ赤にするも、それでも嬉しさを抑えきれず、小さくそう返すのが箒には精一杯だった。そのいじらしい反応が、より一夏を興奮させると知らずに。
「ああ、俺は馬鹿野郎だよ! 今までお前の気持ちに気付かずきたんだからなぁ!」
「はあああんっ! い、いきなり奥ぅ……」
「それだけっ、じゃないっ! まだ学生なのにっ、お前に子供を産ませようとぉ、してるっ!」
一回一回の腰の動きを、大きく、ゆっくりとする事で箒を感じさせようとする一夏。そのピストンは子宮を揺らし、箒の人の部分をぐらぐらと崩していく。そうなれば残るのは動物としての本能。それを物語るように、気付けば箒の足は一夏の腰へ巻き付き、彼女の腕は彼の背中へ回されていた。
「い、一夏ぁ……」
「箒、こんな俺を好きになってくれて、そして好きでいてくれてありがとな」
「っ! 一夏ぁ!」
「お礼にならないだろうが、これからはずっと可愛がるから! 俺の嫁さんとして一生大事にするからなっ!」
「うん……うんっ!」
子宮へペニスを突き付けられてのプロポーズ。本能と理性双方へ訴える最強の求婚であった。この後、箒は声が枯れるまで一夏に抱かれ、そのベッドをダメにしてしまうぐらいの体液などを出させられてしまう。だが、この時ダメにしたベッドが更なる獲物を一夏へ与える事となるのだが、それはまた別の話……。