※この作品はR-18です。

IS(一夏が生殖するための)学園物語   作:拙作製造機

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簪、嫁入り確定。これでメインヒロインクラスは終了です。さて、ラスボスをどうするか……。

それと新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。


私はヒロイン

 その日も、一夏は束のラボで検査を兼ねたクロエとの逢瀬を重ねていた。ただし、今回はセックスやオーラルセックスでさえない行為をしている。裸でさえないと言えば、普段との違いが顕著と言えるだろうか。

 

「一夏さん、温かいです」

「クロエも柔らかくてあったかいぜ」

 

 抱き締め合っているのだ。性的な雰囲気は一切なく、ただただ身を寄せ合って微笑み合うのみという、人によっては至福の時間を。クロエはこういう触れ合いが好きだった事もあり、いつもはあまり見せない満面の笑みを浮かべて一夏の胸に顔を埋めたりしていた。

 

「ふんふん、どうやらやっぱりアレは興奮する事で活性化するんだね。愛し合ってるってだけじゃダメかぁ」

 

 ほとんどナノマシンを解明したと思っている束ではあったが、それでも天才たる彼女さえも読み切れない感情と言うモノが影響しないかを調べ、これで完全解析完了とばかりに頷いた。

 

「いっくん、くーちゃん、もういいよ。で、いっくんに聞きたいんだけどさ」

「ん?」

 

 束の質問へ顔を向けながら、一夏は優しくクロエの髪を手櫛で梳いていく。一夏としては、言われてクロエとイチャイチャしている訳ではないと彼女へ伝えているのだ。その感触にくすぐったそうにしながら、クロエはされるがままに一夏の胸の中で笑みを浮かべていた。

 

「なっちゃんだけじゃなく、かんちゃんともデートするってホント?」

「ああ。束ともその内に、な」

「やったぁ。て、そうじゃなくてさ、それって泊まり?」

 

 その問いかけは束らしからぬ窺う声だ。一夏もそれに気付いてその心中を読んで苦笑する。

 

(束、クロエとのデートもそうするのか気になってるんだな、これ)

 

 クロエに関しては母親のような顔を見せる事もあるのが束である。まさしくその雰囲気は、娘の初デートがどうなるのかと気掛かりな母親と言える。

 

 なので一夏はクロエの事を優しく抱き締めながら束へ告げる。

 

「泊まり、にしたいと思ってるけど、簪の方は無理そうなら日帰り。どちらにせよ、クロエとのデートには影響させない」

「ならいいよ。束さん的にはかんちゃんも中々面白い子だし、それなりに可愛がってあげてって感じ」

「言われなくてもそうする。束とのデートもその内に」

「ん。期待してる」

 

 そんな一夏と束の会話中、クロエはずっと幸せそうに彼の胸に顔を埋めて微笑んでいた。

 

(温かい……。私、一夏様の温もりが一番好きです……)

 

 クロエ・クロニクル。その内面は、妹分のラウラよりも乙女であった。

 

 さて、そんな光景を複雑な表情で見ている二人のメイドがいる。両者共に掃除をしながらチラチラと一夏達の方を見ていたのだ。

 

 一人は明らかな不満を表情に見せながらも横目で見つめるオータム。その不満の原因は言うまでもなく欲求不満である。

 自慰行為が自由に出来ない状況でしてしまった、一夏のペニスや射精を思い出しての唯一の性欲解放。それが彼女の中で燻っていた欲求不満をより深刻なものへと変えていたのだ。

 

(何ガキみたいな事してんだ。いつもみたいに獣みたいなセックスしろよ……っ!)

 

 最近一夏が帰った後、束はクロエを連れて散歩に出る。その狙いがまさか自分の堕落と知らず。オータムはその時見た一夏とクロエの、時に束も交えての性交を脳裏に焼き付けて自慰に耽るのが今の唯一の楽しみなのであった。

 

 そんなオータムとは違い、自分を律しようとして何度も小さく首を横に振っているのはレインである。彼女は一夏から漂う雄の匂いを、そのフェロモンを嗅がないようにと必死になって自制心を働かせていたのだ。

 

(今回はどうやら大丈夫のようね。でも、少しぐらっ!? いえ、いいのこれで。私は、私は……っ!)

 

 オータム程ではないが、彼女も順調に坂を転がり落ちているのは間違いない。束によるナノマシンの実験体として、彼女達は実に有用なモルモットでありデータ提供者であった。

 

 楯無はIS学園の立場を考え、一夏が望む環境はここしか用意出来ないと思い、束はそれを後押しするための力として秘密裏に動いている。

 その要とも言えるのがオータムとレインがモルモットとされているナノマシンであった。それは一夏が投与されたものをベースとし、彼に対して好意があるなしに関わらず発情を促していく。だが、それは一夏が陥ったような急激なものではなく、あくまでも日常の中でゆっくりと増していくものだ。

 

 例えるのなら茹でガエルだろう。じっくりと水の温度を上げていくと、蛙はその事に気付かないまま死んでしまうという俗説だ。まさしく今の二人がそれである。

 オータムは既に死期が近く、レインもそれが見え始める頃だろうか。これを束はIS学園全体にばらまこうとしているのだ。

 

 しかも、天才であり証拠隠滅に長けてもいる彼女らしく、そのナノマシンは一夏のナノマシンと接触する事でエネルギーを得るように出来ており、半日接触出来なければ機能を停止し、一日経過で消滅する。更に現状はラボから出れば即座に機能停止するように設定されているのだ。

 

 お気付きだろう。原理は白式と紅椿の関係性だ。要は一夏がいなければ束のナノマシンは感知されず、何とか入手したとしても解析や分析しようとする頃にはそれが叶わないように出来ている。

 

 こうしてナノマシンに翻弄されながら、二人のメイドはそれがあたかも己の中に自然と芽生えた感情と思って一夏への想いを育てていく。束の手によって誘導されたものと知らずに。

 

「じゃ、俺はもう戻るな。クロエ、束、また明日」

「はい、授業と訓練、頑張ってください」

「じゃ~ね~」

 

 そうこうしていると一夏がクロエと束へ軽くキスをしてラボを後にした。そして束とクロエも散歩へ出かける。残された二人のメイドはもう日常となりつつある動きを始める。掃除をレインが担当し、シャワーの掃除をオータムが行う流れである。

 

 それぞれ無言で動き始める二人。実は、オータムはともかくレインは最初メイドを嫌がった。が、そんな彼女が現状のように大人しくメイドらしくしているのは何故か。それはメイドを拒否した時の会話にある。

 

―――小間使いなんて面倒。

―――そうですか。では、してもらえるまで食事抜きです。

―――いいの? 私が栄養失調や最悪死んだりしたら問題に。

―――代表候補に亡国機業関係者を選んだ。それが露見するのと貴方の存在を隠ぺいする事。アメリカはどちらを選ぶと思いますか?

 

 冷静で残酷なまでに現実を突き付けられ、レインは屈したのだ。クロエはともかく、彼女の上にいる束は本気で自分を殺す気だと理解させられたのである。何より、オータムが大人しくメイドをしている時点で束が自分達に容赦ない事は薄々感じていたのだ。

 

 自分以外誰もいなくなったラボを掃除しながら、レインは知らず知らず一夏がクロエと寝ていた場所へと近付いていく。そして一夏の残り香を嗅いで僅かに恍惚の表情を浮かべるのだ。

 

(ああ……この匂い、ダメだと分かっていても……はぁ……)

 

 楯無や千冬を容赦なく追い詰めた毒。それと近しいものに体を蝕まれていると知らず、レインもゆっくりと心と体を病んでいく。

 

 一方、シャワールームの清掃を受け持ったオータムは、裸になってその秘部を激しく愛撫していた。が、一度絶頂を迎えた後でその手を止めるや烈火の如き表情で吼える。

 

「足りねぇ! こんなんじゃ、こんなんじゃぜんっぜん足りねえっ!」

 

 何も自慰行為が物足りないのではない。正確には、それで欲求を解放出来ている分が少なすぎると感じていたのだ。何しろオータムの思い浮かべている自慰材料は、一夏のペニスやそれによって喘ぐクロエの表情や言葉なのだから。

 

 何度も恋人であるスコールとの睦み合いで性的快楽を得ていたオータムにとって、今の環境は地獄と言えた。何せそういう事を出来る相手がいなければ場所もない。唯一出来るのは限られた時間での自慰のみである。

 なのに性欲自体はナノマシンの影響もあって増す一方。それに雄と雌の濃厚な交わりを見せられるのだ。好戦的な彼女の欲求が高まっていくのは言うまでもないだろう。

 

 天才にして天災である篠ノ之束に目をつけられた以上、亡国機業に希望はなく、その実働部隊に関しては最早言葉にする必要もないだろう程に絶望の未来しか有り得ない。

 

 ただ、その絶望は見方を変えれば希望となる。その見方を変えてしまった時こそが、今の彼女達にとっての絶望とも言えるのだが……。

 

 

 

「っ!」

 

 鋭く繰り出される剣閃。その一撃をシャルは辛うじて回避するも、反撃を行う前に返す刀で再度攻撃される。一夏の動きはコンビ戦を経てより磨きがかけられ、千冬戦を想定した条件でなければ箒達との勝率は八割を超えようとしていた。

 

(一夏、また強くなってる。どうしよう……一夏と戦ってるとお腹がキュンキュンしてきちゃう。今の凛々しい一夏を、雄々しい一夏を、もっと見たいよぉ!)

 

 試合中の一夏は漢らしい表情となっており、それにシャル達は心をときめかせている。少しでもそんな彼を見ていたい。その一心で彼女達は懸命に抗う。その下腹部にじんわりと広がる甘く強い熱に負けないように。

 

 そんな状態で一夏と戦う少女達。当然強くなっている一夏には勝てる可能性は低いが、逆に同性との対決においては少女達の勝率は高くなる一方なのだ。

 思わぬところで箒達の集中力鍛錬にもなっている一夏との試合。簪は箒達よりもある意味で強い下腹部の熱を生じ、それでも持ち前の集中力で乗り切った程である。ただ、戦績の方は良くはなかったが。

 

 楯無を含めた七人と戦い、一夏は満足そうな表情を見せていた。その理由は戦った少女達が一番理解している。

 

「やってくれたな、一夏。零落白夜を一度も使わなかっただろう」

「ああ。使わないはずはないって、きっとみんなは思ってくれるだろうってな。まさか一番の切り札を一度も切らないなんてないって」

「なのに執拗に斬りかかってくるから、あたしはてっきりここぞってとこで発動するんだと身構えたわよ。しかも、あんたそういう時に限って目付きが鋭さを増すんだもん」

 

 拗ねるような鈴に周囲も同意するように頷いた。もし簪が抱かれていれば、この後に誰かがこう続けただろう。子宮が疼いて大変だったと。だが、まだ彼女はそうなっていないためその言葉が続く事はなかった。そういうところは配慮する箒達である。

 

「悪い悪い。ほら、俺って初見の相手には強いけど、二回目以降の相手には強みが薄いなって言われただろ? だから、なら手の内を知られてる事を逆手に取れないかなって実験をしてみたんだ」

「ふむ、一夏らしい考えだ。要は博打を打ってくるぞとプレッシャーをかけ続け、ここぞと言う時にそれらしく演出して相手の意図を外して気勢を削ぐと、そういう事か。良い手かもしれん。実際、我々は見事にその術中に嵌まったからな」

「ラウラさんの言う通りねぇ。あとは二段階加速も厄介だわ。一度目の加速で零落白矢もどきを、二度目の加速で避けたりした相手への追撃を出来るんだもの。文字通り隙を生じぬ二段構え。お姉さん相手には距離を取って戦った方が楽って、接近戦用のISなのに……」

 

 苦笑する楯無だが、それも無理はないだろう。先程のパターンで彼女は仕留められてしまったのだから。それを見ていた箒達も今度そういう手も打ってくると植え付けられ、かと言って距離を詰めるのも中々出来ずと後手に回されてしまったのだ。

 

「一夏君、お姉ちゃんとの試合を最初にしたの、あれを見せて私達の中にそれを擦り込むためよね?」

「ま、そう出来たらいいなって思ってた」

「本当に一夏さんの戦術がどんどん恐ろしくなってきましたわ。私達の思考を自分の有利に運ぶようにしています」

「だよね。僕、思うんだけど、一夏って試合前に既に戦いを始めてるんだよね。それこそ簪の言った表現だよ。軍人の、しかも策謀型。試合中の展開だけじゃなく、その結果や内容までも次の布石にしてる時があるし」

「まさしく戦略、だな。戦う前に勝敗が決するように努力していると言っていいだろう」

 

 ラウラの言葉に一夏は若干遠い目をした。意図してか意図せずかは別として、彼はそうしなければ勝てなかったためである。

 

「そうだな。事前準備をしないと俺は勝てない。千冬姉はどうだったか知らないけど、俺はこれからもそうするよ。真っ向勝負だけじゃなくて、出来る限りの手を打って相手に勝つために」

「それでいい。一夏、お前は勝ち続けたいのだろう? あの人に、千冬さんに届く時まで。いや、届いたとしても。なら、自分の信じた道を、思った最善を尽くせ。反省はしてもいいが後悔はしないように、な」

「……おう」

 

 箒の言葉に一夏は笑みを浮かべて応える。やはり、一夏の事を一番奮い立たさせる事が出来るのは箒だった。何故なら唯一彼女だけが彼の努力している頃を知っているのだ。剣道に打ち込み、その才覚を見せていた頃を。姉に負けずとも劣らない才を、その片鱗を見せていた頃の姿を。

 

 だから箒は誰よりも心から信じているのだ。一夏の強さと才能を。下手をすれば千冬よりもだ。彼女だけが幼い頃から一夏の凄さをその目で見、肌で感じていたのだから。

 

 互いを見つめる二人に鈴達付き合いが深くなった者達は苦笑し、更識姉妹は息を呑む。そう、二人も気付いたのだ。一夏と一番距離が近い者が誰か。更に簪は察した。なぜ一夏が女性問題を起こしていないかの大きな要因を。

 

(箒さんが、あの人が一夏君と本当なら結ばれてる。だけど、その箒さんが他の女性を受け入れてるから他の誰も文句を言えないんだ……)

 

 まだ一夏の絶倫さを知らないが故に簪は一対多数の関係の裏をそう読んだ。だが、それはあながち間違ってもいない。箒が一番目に一夏と肉体関係になればこそ現状がある。だからこそセシリア達も心の中では認めているのだ。

 

 箒こそが正室である、と。その考えが楯無や簪にも伝わった瞬間であった。

 

「じゃ、次はちょっと遊びみたいな事やろうぜ」

 

 場の空気を変えるように一夏は明るく、どこか力の抜けた感じでそう切り出した。少女達もそれを察して小さく笑みを浮かべる。分かったのだ。今、彼は照れていると。

 

「遊びってどういう事?」

「ISって、元々戦うためのもんじゃないだろ? なら、訓練方法だってそういう方向じゃないものがあったっていいはずだ。てことで、鬼ごっこだ。ま、分かり易く言えば追いかけっこだな。一人が追う側になって、残りを追い駆ける。で、触られたら役割交代で続行。鬼になって誰かを触れないまま終わると罰ゲーム。ただし、瞬間加速とか使ってエネルギーを使い切っても罰ゲーム。要するに通常機動で逃げ回れって事」

「面白そうじゃない。普段は多くても四人しかいないはずの空間に八人もいるなんて、ISの機動訓練としてはかなりの高レベルだもの。しかも、逃げる事しか出来ない制限付き」

「私も同感です。単純が故に奥が深そうな訓練になりそうですわ」

 

 楯無とセシリアの意見に周囲も同調するように頷く。こうしてまずは鬼をジャンケンで決める事に。ただ、八人一斉では中々決まらないと予想されたため、二人組で負けた四人が鬼を決めるジャンケンをする事となった。

 

「俺、最初の鬼だけは避けたいんだけどなぁ」

「わ、私も最初は嫌かも……」

「私は問題ないぞ」

「私も望むところです」

 

 最初のジャンケンで負けた一夏、簪、ラウラ、セシリアでのジャンケンの結果、最初の鬼はラウラとなった。十秒数えてから開始となり、ラウラは言われるままに十秒を数えていく。

 

「ノイン……ツェーン。では、始めるぞ!」

 

 気合十分。周囲へ宣言してラウラは何故か近くにいた鈴ではなく、離れた場所にいた簪を狙った。

 

「えっ!? 私!?」

 

 当然簪も驚きつつ、それでもラウラから逃げ始める。が、簪の向かう先にいた楯無の動きが急に止まる。

 

「っ!? これって……」

「お、お姉ちゃんどいて!」

 

 ラウラが単一仕様能力を自分に向かって発動した事を察し、楯無は内心で悟る。簪を狙った訳とその思惑を。

 

(成程ね。ラウラさんの単一仕様能力を知らない簪ちゃんを狙ったのはこういう事か。誰でもいいから簪ちゃんの進路上にいる相手を止めて、その機動を乱すあるいは思考を狂わせる。鬼へ接近してくる相手はいないから、何も考えずに真っ直ぐ飛ぶだけでいい。……ラウラさんもその思考が柔軟になってきてるわね)

 

 楯無の予想通り、突然の事に簪は慌てながらも何とか彼女を回避。だが、その挙動は効率など考えていないために無駄が生まれた。その動きを目で追いながら苦笑していた楯無へ、何かが触れたのはその時だった。

 

「え……?」

「交代だ。本命は簪ではなくそれを使って動きを止めた相手だ。つまり、私の直線状に出来た相手、だな」

「…………やってくれたわね」

 

 してやったり顔で笑うラウラに楯無は若干感心しながらも獰猛な笑みを返す。その後は楯無がその場で十秒数えて鬼ごっこ再開。さすが国家代表だけあり、早々に箒へタッチして鬼を交代する。

 そうやって問題なく逃げ回れているように見える一夏達だが、やはり八人での空間機動は中々勝手が違うもの。衝突こそなかったが、ニアミスのような接触などは時折起こっていた。とはいえすれ違う際に微かにISが触れる事がある程度ではあったが。

 

 ちなみに罰ゲームとなったのはラウラ。原因は最初に使った単一仕様能力である。あれでエネルギーを消費してしまったのだ。そして罰ゲームの内容は簡単。

 

「それでいいのか?」

「ラウラ、語尾」

「む、すまない……わん」

 

 それは、今から明日の朝まで語尾に”わん”と付ける事。犬っぽさがあるラウラ故の罰ゲームであった。言うまでもないが、発案者は楯無である。

 

 そんな毒にも薬にもならない罰ゲームを受け、ラウラは嫌がるのではなく困惑していた。何故なら、今の彼女が喋る度に一夏達が笑うからである。しかも、楽しそうに笑うのだ。それがラウラには不思議で仕方なかった。

 

「何故みんなして笑うのだ、わん。そんなにこれはおかしいのか? ……わん」

「ははっ、おかしいって言えばおかしいけど、これは可愛いなって思って笑ってるんだぜ?」

「っ?! か、可愛いだと……ど、どういう事だ?」

「ラウラ、語尾忘れてるってば」

「あっ、どういう事だわん」

 

 シャルの指摘にしまったという顔をして、ラウラは真面目に言い直す。それもまた可愛らしく映り、一夏だけでなく箒達も微笑みを見せる。まさに気分は愛玩動物を眺める気分である。そんな周囲の反応にラウラは無意識に小首を傾げ、それもまた少女達の心を和ませた。

 

「あー……ラウラも子犬や子猫を見た事はあるよな?」

「ああ」

「それ、可愛いって思わないか?」

「……そういう観点で見た事はないな。だが、言われてみればそうかもしれない」

「ラウラ、また語尾忘れてるわよ」

「すまん……わん」

「~~~~っ! ああっ! もうラウラさんってこんなに愛らしい方でしたのね!」

「な、何だ?」

「ズルいよセシリア! 僕もやる!」

「シャルロットまで……。私の意思は……」

 

 しゅんとしょげるようなラウラを見て、遂にセシリアが我慢出来ないとばかりに抱き着いた。それに負けじとシャルも逆側から抱き着き、ラウラは理解出来ないように困惑を顔に浮かべて一夏達へ視線を向ける。まるで助けてくれと告げるように。

 

 その様がまるで捨てられた子犬のように見え、鈴や簪さえも思わずため息を吐いていた。それぐらい小柄なラウラは愛らしかったのである。

 

「ラウラ、二人はラウラの事が可愛いって思ってるからそうしてるんだ。少しだけ我慢してみたらどうだ?」

「いや、別に嫌ではない。ただ、その、私はいつもと変わらないのに何故こうも周囲の反応が違うのかと」

「ラウラさんがわんって語尾につけてるからよ。これ、犬耳のカチューシャとか付けたらもっと可愛くなるわね」

「そ、それはそうですが……」

 

 楯無の提案でそれを想像をしたのか箒がやや苦笑した。元から犬っぽさを持つラウラだからこそ、きっとその様は似合う事だろうと思ってしまったのだ。

 一方、ラウラはセシリアとシャルに抱き着かれたまま、少しだけ恥ずかしそうにしていた。理由は二人がずっと可愛いと言いながら頭を撫でたり頬を優しく突いたりしてくるためである。

 

 そうやって可愛がられて、ラウラは頬をほんのりと赤くしながら数分間を過ごす。これが切っ掛けとなり、とある企画を楯無が立てる事になる。今はそれを本人さえも知らない。

 

 そして少女達が更衣室へ入って汗を流している時だ。まるで天気の話をするかのように楯無が簪へ軽く声を掛けた。

 

「簪ちゃんはまだエッチしないの?」

「っ!?」

 

 簪が息を呑む。振り返った先にはニヤニヤと笑う楯無がいた。と、そこで簪は気付く。ここにいるのは全員一夏とそういう事をしている者達なのだと、と。そう思って周囲へ視線を向ければ、箒達もどこか笑みを浮かべている。ただ、それはからかいではなく微笑みと呼ばれるものだったが。

 

「で、デートをしてからだって……」

「まぁ、一夏君ったら簪ちゃんを本気で口説きにかかってるんだ。お姉ちゃんは、完全に抱かれてから初デートなのに」

「そう、なの?」

 

 姉の言葉に簪は意外そうな声を出した。てっきり全員そういう風に一夏と関係を持ったと思っていたのである。まだ夢見る少女な部分を多く残す簪ならではの発想だろう。

 そんな簪に近かった者がいる。シャルだ。彼女はこの中で一番簪に近い惚れ方をしたと言っていいだろう。一夏の人柄に触れ、そこから彼へ意識を向けるようになり、異性として強く惹かれていったのだから。故に分かるのだ、簪の考えが。

 

「そうなんだ。この中でデートをしてから一夏と深い関係になった人はいないよ。箒と鈴は元々幼馴染で一夏へ想いを寄せていた。セシリアはクラス代表を決める時の一件からコーチをする流れで意識していったし、ラウラは一夏と試合をして負けた事が切っ掛け。僕は家庭の事情でここへ来た時の色々で一夏に興味を持って惚れちゃって、楯無さんもラウラに似た感じ、かな?」

「……デートして、そこでエッチとかじゃないんだ?」

「初めては結構凄い散らし方したのいるわよ。あたしとか」

「私もですわね。ベッドの上ではありませんでしたし」

「ええっ!?」

 

 さらりととんでもない事を告げる鈴とセシリア。何せ二人は初体験の場がそれぞれ更衣室とシャワールームである。もっと言えば、束などは砂浜だ。こう考えると簪をいかに一夏が丁重に扱っているかが分かると言うもの。それでも箒達は彼女を妬んではいなかった。

 

 その理由は、驚く簪へ告げた箒の言葉にある。

 

「驚く事はない。その、言い方は何だが、セシリア達のそれは考え方を変えれば一夏が我慢出来なかったとも言える。何せラウラや楯無さんは、別の場所で気持ちを高めた上で一夏の部屋へ連れ立って移動したのだ」

「それってつまり、私は一夏君から見て魅力的じゃないって事?」

「そうじゃない。誤解を与える表現になってしまったようだ。もう私達の関係を知っているようだから話すが、実は一夏は夜の決まった時間に自室で山田先生と二人きりで過ごす事になっていてな」

 

 そこからの説明を聞いて、簪は理解する。一夏があの時自分を本当は抱きたかった事を。それでも先約を守るために、そして自分への想いを伝えるためにデートの約束を持ち出した事を。その提案は、これまで誰一人としてされていない事もだ。

 

 それは、簪の中にあった一夏に抱かれたいという欲求を更に強くした。気付いたのだ。あの時、もし一夏がその気なら一度だけ抱いて終わる事も出来た事に。そうしなかったのは何故か。

 

(一夏君、一度で終われないって思ったからかな? それか、そんなぞんざいに私を扱いたくないって思ってくれたのかも……)

 

 そう考えるだけで簪の心が温かくなる。女としても、人としても嬉しくなってしまうからだ。簪にも、箒達と同じく複数の中の一である事への不満はないワケではない。ただ、いつかのシャルもそうだったように、簪もその不満よりも一夏の傍にいたいという想いの方が強くなっていたのである。

 

「多分、簪が一夏とデートの約束をしたのはあの試合の日だろう? なら、もうお前も私達と同じだ。まぁ、アレを経験してからが本当の意味で同じだろうが、な」

 

 どこか苦笑しての言葉に簪はどう反応すればいいかと戸惑う。ただ、箒だけなく残る者達も似た雰囲気や表情を見せていたのが、簪に微かな寂しさを感じさせた。彼女達の一体感をうらやましく思ったのだ。

 女性は、同性との協調性を取るような性質を本能的に有している。男性は手洗いへ誰かを連れ立っていく事をあまりしないが、女性はそうではないのもそういう面があるためだ。故に簪が疎外感を淡く感じてもおかしくない。

 

 ただ、それ故に早く彼女達の輪の中に入りたいとも思うのだが。

 

「簪ちゃん、もし箒さん達ともっと仲良くなりたいと思うなら今から一夏君の方へ行きなさい。で、こう言うの。今の自分に出来る範囲で一夏君を楽にしてあげたいって」

「それって……」

 

 姉の言いたい事を察して簪の頬が朱に染まる。無意識に両手を胸にあてて、己の鼓動が速くなるのを感じ取って。そんな簪へ楯無は微笑むと意味ありげに箒達へ視線を向ける。その視線を受けて彼女達も意味ありげに頷いた。

 

「…………い、行ってみる」

 

 キュッとシャワーを止めて簪は心持ち早足でその場を去る。その背中をその場の全員を見送り、ラウラがこう呟いた。

 

「デートの時には処女ではなくなっているだろうな」

 

 

 

「普段はこんなもんなのになぁ……」

 

 シャワーを浴びながら一夏は自分のペニスを見下ろして呟く。彼のペニスは勃起するとかなりの大きさへと変わる。それはナノマシンの影響により膨張率が一般男性と比べ物にならないためなのだが、一夏にとってはそんな事は知らないので首を傾げるしかない。

 

 箒と一線を超えて既に半年が経過したが、未だに一夏は自分へ注入されたナノマシンの事を知らない。それでも、直感的に自身の中に何か異変が起きている事は察してはいる。だが、それを彼は嫌がってはいなかった。それがあったからこそ自分は箒や鈴の気持ちに向き合えたし、何より気付けたと感じていたからである。

 

「それに、セシリアや鈴の時は簡単にセックスへ持ち込んだけど、今は結構自制出来るようになったし……」

 

 思い出すのはラウラとの初セックス以降の事。何とか自分の欲望を抑え、場所を変えて相手の事を考える事が出来るようになってきた事だ。

 

「でも、その反面したい欲求や出したいって気持ちは強くなる一方なんだよな。出す量や出せる回数も増すばかりだし、どうしたもんか」

 

 一夏の基本理念は自分へ強い好意を抱いてくれている相手を全力で受け止めるである。だが、最近になって自分の何かがいいなと思う女性へ性欲を向けつつある事に気付いてきたのだ。その筆頭が本音とオータムである。本音は自分への好意が見えている上、箒達とも仲が良い事が理由。

 

 そしてオータムに関しては、一夏の内に根付き出したSっ気によるものだ。自分へ敵対し今も自身を睨んだりしている反面、発情した雌の匂いをまき散らしてくる。その事が一夏の雄としての本能へこう告げていた。

 

―――あの雌は抱ける、と。

 

 つまり、一夏の男としての部分は本音を、雄としての部分はオータムをそれぞれ獲物として捉えていたのだ。で、人としての彼はその板挟みに頭を悩ませているという訳である。

 

 と、そんな風に考え事をしている彼の背後へ静かに接近する者がいた。簪である。ただシャワーを浴びるだけなら一夏はとっくにそこを離れていただろうが、考え事をしていた事に加え箒達が来るとばかり思っていたために警戒心も皆無に近かった。つまり……

 

「い、一夏君っ!」

「っ!? 簪?!」

 

 聞こえた声に驚いて振り返った一夏が見たのは、一糸まとわぬ簪の姿。その華奢ながら女性らしさを感じさせる丸みを帯びた体つきに、彼のペニスは一瞬にして恐ろしい大きさまで膨張する。それを見た簪が思わず息を呑む程だ。

 

 あれが本当に自分の中へ入るのだろうかと、そう簪が恐怖と微かな興奮を覚えているのと同時に一夏は彼女が来た理由を考える。

 

(な、何で簪がここに? しかも裸って……)

 

 昔の彼ならば、きっとこうなったとしても、その流れは有り得ないぐらいの結論を導き出して簪へ恥をかかせただろう。もしくは、オータムの事に気付く前の彼ならば、簪の気持ちを察しても紳士な対応を出来たかもしれない。

 

(……簪、もう抱いて欲しいって思ってるのか?)

 

 だが、今の一夏は既に思考がそうなっていた。簪が自分へ気がある事は承知しているので、その彼女がわざわざ男子更衣室のシャワーまで、しかも裸で現れた以上そう結論付けてもおかしくはない。

 その証拠に、一夏はどこか獰猛な笑みを浮かべて簪へ足を踏み出した。それで簪もやっと意識を彼へ向けて視線をペニスから一夏の顔へと動かした。

 

「簪、嬉しいぜ」

「えっ……?」

「その、俺のとこへ来てくれたってことはそういう事、なんだろ?」

 

 この問いかけの持つ意味が一夏と簪で食い違っていた。ただ、残念ながらそれを気付いて指摘出来る者は誰もいない。なので当然簪の答えは一つである。

 

「う、うん。一夏君を楽にしてあげたいって、そう思って」

「……ホントにいいのか? こんな場所だぞ?」

 

 一夏としては最終確認であった。セシリアは流れとしてシャワールームで初体験となり、鈴も同様だった。それに加えて一夏自身も己の性欲に抗う事も出来ず、また性行為に目覚めたばかりでもあり余計煩悩に飲まれやすかったのだ。

 しかし、今は違う。だからこそ、この問いかけは一夏の中の理性による最後のブレーキである。これで簪が場所は変えたいと言えば彼はすぐさま楯無の時のように自室へと移動しただろう。やはり嫌だと簪が言えば、彼は強靭な精神力で自分の本能を抑え付けてみせたかもしてない。

 

「こ、ここの方が後処理とか楽だと思うから……」

「そっか……」

 

 顔を赤くしたまま、簪はそう答えて俯いた。それが言ってしまったという反応と思い、一夏は感謝を抱きながらも苦笑する。可愛らしく思えたためだ。それに、ある意味で一夏の読みは当たっている。簪はエッチな事を言ってしまったと思って恥らっていたのだから。

 

 俯いて何も言えなくなってしまった簪へ一夏が静かに近付いていく。すると、俯いている簪の視界に反り返るペニスが映り込んだ。

 

「ぁ……」

 

 そこで簪は見た。亀頭の先端部、鈴口と呼ばれる場所から出ている透明な液がゆっくりと陰茎を伝っていく様を。それが何故か簪の視線を釘付ける。そして同時に無意識に唾を飲んでしまう。

 

「簪……?」

 

 簪から発情した匂いを感じ取り、一夏はどうしたのだろうと声を掛ける。と、何せまだそれらしい事を何もしていないのだ。だがそこで一夏は無意識にペニスを小さく動かした。その瞬間簪から更に強い匂いがしてくる。カウパーがジワリと鈴口から出てきて、それに簪がまた唾を飲んだためだ。

 

(なんでだろう……。あれが、とってもいい匂いしてる気がする……)

 

 熱に浮かされたような顔で簪はおもむろに一夏のペニスを優しく掴む。

 

「熱い……」

「簪……」

 

 不思議な力に突き動かされるようにペニスを扱き始める簪。その行動に一夏は驚くものの、止めるつもりはなかった。むしろ簪が自分から手淫を始めてくれた事に喜んでさえいたのだ。

 少しずつ荒くなっていく息遣いと、徐々に大きくなっていくヌチャヌチャとした粘性を感じさせる音。そしてその場にしゃがんでペニスを扱く簪と、その頭を優しく撫でる一夏。

 

 簪は手に感じる熱と硬度で興奮し、漂う匂いと見ている光景に夢中となる。一夏のペニスは雄々しく立派で、彼女の中の雌を捉えて離さなかった。ともするとグロテスクと言われる物なのに、簪には愛おしささえ感じてしまうのだ。

 

「簪、もし良かったら舐めてみてくれないか?」

 

 そんな言葉を一夏が告げたのは簪による手淫が始まって五分近く経過した時だった。言われた簪は、一夏を見る事なくおずおずと顔を亀頭へと近付けていく。

 漂ってくる匂いに、簪は無意識にため息を吐いた。その表情はとても淫靡であり、見る者を魅入らせるような色気も持っていた。その顔のまま、簪は間近に見える亀頭へ躊躇う事なく舌を伸ばす。

 

「はぁ……はぁ……ペロっ……」

 

 まるで餌をお預けされていた犬のような息遣いをしつつ、遂に簪はカウパー塗れの亀頭を舐め上げる。ヌルリとした舌触りと独特の雄の匂いを感じながら簪は舌を口内へと戻す。

 

「ごくっ……っ!?」

 

 飲み下した味は、簪にとって初めてのものだった。決して美味などではない。それでも、簪にとってその味は嫌いになれない味だった。むしろ、もっと味わってみようと思うものだ。その証拠に簪は誰に言われるでもなく、再び亀頭へ舌を伸ばしていた。

 

「レロレロ……っあむ」

「おおっ……」

 

 舐めているだけでは物足りないと言うように、簪が口を開けて亀頭へしゃぶりついた。その行動に一夏は小さい驚きと喜びを滲ませた声を出す。それがより簪の行動を助長させていく。

 

(一夏君が喜んでくれてる。気持ちいいのかな? じゃ、じゃあもっと……)

 

 今まで誰かが自分のする事で喜んでくれた事がなかったため、一夏の反応は簪にとって初めての喜びと嬉しさを与える。それが何をもたらすかといえば口淫の激化であった。とはいえいきなりそうなった訳ではない。簪なりにもっと一夏を喜ばせようと試行錯誤していたところへ、その本人からこうしてくれああしてみてと言われた結果である。

 

(一夏君のオチンチン、凄く大きくて熱い……。歯を当てないようにおしゃぶりするの難しいけど、この味が段々美味しいって思えてきたかも……)

 

 視線を上向ければ、そこには快感を感じて笑みを浮かべる一夏がいる。しかも、その手で簪の事を慈しむように優しく頭を撫でていた。その温もりにときめきながら簪は口の中のペニスに夢中となっていった。

 絶え間なく流れるカウパー、硬く熱い陰茎の感触、弾力がありつつも硬さも持つ亀頭。様々な事を口内で味わい、体験していく簪。その体はすっかり発情し、乳首を勃起させヴァギナを濡らしていた。

 

 何度舐めても飽きるどころか好きになっていく粘液。口の中で何度も小刻みに動いて感じている事を伝えてくるペニス。何より、次第にぎらつきを増していく一夏の眼差しが簪の雌を強く動かしていたのだ。

 

 そうやってどれぐらいフェラチオを続けていただろうか。気付けば簪の手は自身のヴァギナを愛撫しており、自慰を始めていた。一夏は簪の事を見下ろしながら快感に浸っているようで、彼女の後頭部に両手を置いている。そろそろ射精しそうなのだ。

 

「簪、そろそろ出したいんだけど……このままでいいか?」

 

 その問いかけに簪のフェラチオが速度を増した。返事代わりの行動に一夏も遠慮せず射精する。濃厚で大量の熱い粘液が簪の口内へ押し寄せ、その味覚と嗅覚を使って彼女の全身と精神を蹂躙していく。

 それと同時に簪の考え方を蝕み始めるのだ。液体というよりも固体に近い白濁を味わい、下腹部の熱を極限まで高める事で。

 

(凄い匂いと味……これが、一夏君の味なんだ……。ああっ! だめぇ! 頭が真っ白になっちゃう! オチンチン、入れてみたいって思っちゃうよぉ!)

 

 精液を強引に飲まされているに近い状態ではあるが、それでも簪は一切の拒絶感も不快感もなかった。それどころか、それによって体を性行為のために準備完了させてしまう始末である。

 ゆっくりと簪の口から引き抜かれていくペニス。その全体は唾液と精液で艶かしく、そしてグロテスクにヌラッとした光沢を放っていた。

 

 離れて行くそれを惚けた顔で見つめ、簪は脱力したのか背中を床につけて寝転がった。当然一夏には彼女のヴァギナが丸見えとなる。それが、今の一夏には抱いてくれの合図にしか取れなかったのだ。

 

「簪……」

 

 ゆらりと寝転がる簪へ近付き、その上にかぶさるような体勢を取る一夏。すると二人の視線がぶつかり合う。

 

「い、一夏……君?」

「簪、もういいよな? 俺、お前を抱きたい」

「っ!?」

 

 告げられたのは簪の中では想定外の言葉。ただ、今の彼女がある意味でもっとも求めていた言葉でもある。以前、普通にデートをしてからと言っていた一夏。その申し出の裏側を知り、簪はどこかでこう思っていたのだ。一夏の本音は、あの時抱きたかったのだと。

 

 故にその言葉に簪は躊躇いも迷いもなく頷いた。本音を言えば、デートとしてからの初体験が望ましい。だが、一夏の気持ちと自分の体の叫びに応えるには今頷くしかない。

 女としての本音を取るか、雌としての本音を取るか。簪自身は知らぬが、今の彼女が突きつけられていた問いかけはそういう事だ。そして頷いたと言う事は、簪は雌としての本音を選んだのである。

 

「簪、ありがとう」

「一夏君……んっ」

 

 重ねる唇。そして絡め合う舌と舌。それを切っ掛けに一夏は簪の乳房を揉み始める。大きいとは言えないが、それでもしっかりと女性らしい大きさを持っているそれを、一夏は優しく時に強く揉みしだく。痛みを与えぬように、だけど自分が簪を愛していると、求めていると伝えるような絶妙な力加減で。

 

「っぷはぁ……簪、綺麗だ。それに」

「んっ……」

「おっぱいも柔らかくて堪らない。痛くしないようにするけど、もし痛かったら言ってくれ」

「う、うん。ああっ……」

 

 再開される愛撫に簪は嬉しそうに声を漏らす。今まで自分でしてきた自慰が拙かった事もあり、一夏によって与えられる刺激と快感はあっさりと簪の思考を交尾一色へと導いていく。

 一夏が舌を伸ばせば絡め、一夏が乳首を優しく刺激すれば甘い声を出して瞳を潤ませ、もっとと視線でねだる。その間、一夏のペニスが簪のヴァギナから下腹部にかけてに何度も何度も擦り付けられる。

 それは簪へ否応なく挿入時の事を意識させていく。これが膣内に入ればそこまでくる。一夏はそうしたいのだろう。自分へ種付けたいとそう思っているんだ、と。

 

 ペニスの硬さと熱が簪から微かな理性を奪っていく。いや、溶かしていく。なけなしの理性が息絶えていくのと反比例するように、簪の体は喜び悶えていくのだ。一夏からの愛撫は優しいものから少しずつ激しいものへといつの間にか変化していた。

 右手は簪の膣内を刺激しながらも処女膜を破らないようにし、左手は右乳首を摘みつつも乳房を揉む。最後に水音を立てながら舌を絡め合い、後は簪が言い出すのを待つだけにしようとしていたのだ。

 

 そう、入れてと、自分から言い出すように。

 

「い、一夏くぅん……」

「どうした?」

 

 白々しいと、どこかで一夏はそう思いながら問いかける。簪の表情はもう限界を迎えそうな程にグチャグチャだった。

 絶え間なく乳房を、乳首を、陰核を、体のあちこちを刺激され常に逞しい雄を意識させられていたのだ。簪の雌は発狂寸前である。

 それを理解しながら一夏は簪を見つめる。揺れる瞳と荒い息遣い。ツンと立った乳首とヌラヌラと濡れるヴァギナ。全てが彼女の状態を教えていた。

 

「そ、その……」

「ああ」

「えっとね……」

「なんだ?」

 

 簪が口を開いた時から一夏の愛撫は全て止まっていた。一夏の中にある嗜虐心が簪に快楽に流されての発言を阻止したのである。だから簪は気恥ずかしさともどかしさに苛まれながら、どこか蕩けた顔で一夏の事を見つめていた。

 

(一夏君は私にオチンチンが欲しいって言わせたいんだ。入れてって、そう言わせて抱きたいんだ……)

 

 その裏の感情を察して簪は股を濡らす。一夏が自分へ求めているのは雌としての叫び。雄を、その遺伝子を求める本能の声だ。そう理解した簪は熱っぽい吐息を漏らして無意識に股を開いていく。

 その動きに一夏は気付き、嬉しそうに笑みを浮かべてペニスへ手を伸ばす。簪の体が自分を求めていると察したのだ。だが、それでも挿入はしない。あくまでもそれは簪からの言葉待ちなのだ。

 

「簪、頼むよ。俺、お前から聞きたいんだ。エッチなおねだり、してくれないか?」

「っ?!」

(嬉しい……一夏君がここまで私を求めてくれてるなんて。もう、いいよね? 避妊具ないけど、これ以上一夏君を待たせたくないし、私も待ちたくないから……)

 

 ペニスをヴァギナへ擦り付けながらのそれは、簪に残っていた微かな乙女心を淫らに塗り潰した。ジワリと愛液が垂れ流れる。まるで簪の羞恥心と常識が溶けだすかのように。

 だからだろうか、簪も蕩けた表情で笑みを見せて一夏へ微笑みかける。それはとても綺麗で可愛く、そして見事なまでに雌の顔だった。

 

「一夏君のオチンチン、私の中に入れていっぱい気持ち良くして欲しい。そして、一夏君もいっぱい気持ち良くなって欲しい」

「っ! 簪ぃ!」

 

 待ち望んでいた言葉。そこに加えて放たれた簪の女としての気遣い。それに一夏は雄としても、男としても感情が爆発した。擦り付けられていたペニスが簪のヴァギナへ突き入れられていく。一切の躊躇なく一番奥まで。

 いや、完全な最奥ではない。子宮口までで止まっている。そこで一夏は簪の顔を見た。痛がっているのか。泣いていないか。そういう事を気にしたのである。

 

「ふふっ、ふふふっ……」

「簪?」

 

 簪は笑っていた。それも幸せそうにだ。何も気が狂ったのではない。痛みもない訳ではなかった。ただ、嬉しかったのだ。子宮を一撃で揺らされ、完全に理解させられたのである。

 

 この雄以上の相手はいない、と。

 

 それを動きでも簪は表した。両脚を一夏の腰へ絡ませたのだ。

 

「簪……」

「一夏君、私、嬉しいんだ。お姉ちゃん達が現状を受け入れた理由、分かっちゃった。このオチンチンのせいだね。このおっきな硬い物でみんなをエッチ大好きにしたんでしょ?」

「ああ。だから簪もそうしてやるから覚悟しろよ?」

「……もう、なってるかも」

 

 そう答えると同時に、一夏の背中へ腕が回された。それを合図として、一夏は簪へキスをすると今度こそ最奥までペニスを突き入れる。

 

(ああああああっ! 何これ!? い、一夏君が、一夏君が私の中に完全に入ってきたぁ!)

 

 全ての力を使って一夏へしがみつく簪。初めての子宮姦で与えられた快楽は、いとも容易く簪の思考を打ち砕く。処女にする事ではないが、これまでの事で一夏もセックス中は本能全開の雄となる。そのため、簪への配慮は最低限であった。そう、壊し過ぎないように丁寧に丁寧に壊していく事だ。

 

 唇を重ねているために声を出せない簪であったが、出せていたとしてもおそらく意味ある言葉にはならなかっただろう。何しろ、今の彼女は与えられる快感と温もり、そして力強さに夢中となっていたのだから。

 

 と、そこで一夏は腰の動きを止めて、簪の最奥へペニスを押し付けたままで彼女の口内を蹂躙し始める。それを簪は嫌がる事もなく、むしろ嬉しいとばかりに受け入れ舌を絡ませにいく。

 室内に響くは荒い息遣いと微かな水音。一夏と簪は全てを忘れて何度も何度も舌を絡め合い、唾液を交換していく。互いの眼差しは熱を帯びていて、それは冷めるどころか高まっていく一方だ。

 

「簪……とってもエロくて可愛いぜ」

「一夏君も、すっごくエッチだよ。オチンチン、ずっと硬くておっきいもん」

「そりゃ簪が相手だからな。こんな美少女相手にしてチンポ硬くしない奴はいないって」

「美少女……」

「ああ。だから今凄く幸せなんだ。簪、これだけは言わせてくれ」

 

 両手の指を絡めて優しく握り、眼差しはやや鋭くも厳しさはないように。その凛々しい一夏の表情に簪の胸が高鳴る。それは同時に膣内へも影響し一夏に彼女の気持ちを教えた。

 故に彼は優しく微笑む。それもまた簪の心を揺さぶり、更なる刺激をペニスへ与える。それに応えるようにペニスが軽く跳ねて簪が小さく声も漏らした。

 

「ぁ……」

 

 浮かべるは雌の顔。逞しい雄に抱かれている喜びを見せた、恍惚の笑顔。そんな簪へ一夏は耳元へ口を寄せてこう告げる。

 

「絶対俺の子、産んでもらうから……なっ!」

「っ!? ぁ……だめえぇぇぇぇっ!」

 

 簪の子宮を完全攻略し、そして同時に絶対敗北を味わわせる一撃を与える一夏。抉るようなペニスによる一撃で簪が目を見開き、小さく声を漏らして少し間を置いて絶叫する。

 それは、ただ子宮を揺らされたためではない。そこへ今までの彼女を完膚なきまでに砕くように射精されたためである。

 

 その証拠にそこから一夏は一度たりとも動かず、ただ簪の顔を見つめているのみだ。孕ませるとばかりに流し込んでいる精液がもたらす快楽に浸っているのだ。

 その熱を子宮で感じ取って簪は細かく震えながら快楽を貪っていた。箒達も虜になった力強い雄の脈動を感じ、簪は急速に何かが変えられていくのを感じ取る。それは少女から女、女から雌へと変わる思考方向。

 

「どうだ、簪。気持ち良かったか?」

「……今のが、膣内射精?」

「ああ」

 

 受け答えをしている一夏には簪の感想は読めていた。何せ常にペニスを射精させようと膣壁が収縮していたのだ。箒達と同じ体の反応。ペニスをヴァギナへ挿入していれば当然の反応ではあるが、彼にはもう一つ簪の気持ちを読める要因があった。

 

(簪の顔と目がヤってる時の箒達と同じだ。てことは……)

(あんなのされたらダメになるに決まってるよぉ。さっきからお腹がずっと熱いし、頭の中がふわふわしてる。このまま一夏君とずっと繋がっていたい。ずっとずっと中に射精してもらいたい……っ!)

「ねぇ、もっと出して? もっと膣内射精して欲しい」

「簪、言い方が硬いって。中出しとか、いっそこう言ってくれないか? 孕ませてって」

 

 その瞬間、間違いなく簪は息を呑んだ。ただし、それが意味する事は本来と違っている。今の彼女は人ではなく雌である。ならば、その返事は一つであった。

 

「孕ませて……孕ませてぇ! 一夏君の赤ちゃん、私産みたいよおおおおっ!」

 

 叫び。心からの叫び。一心に、懇願するように、ただただ叫ぶ。その声は、今まで一夏が聞いてきたどの種付けをせがむ声よりも切実に聞こえた。

 つい先程まで処女だったとは思えない言葉と感情。それに一夏は心を震わせて喜び、返事代わりに簪の口を塞ぐ。その優しくも熱いキスに簪は悟る。通じたと。自分の想いは、願いは通じたのだと。

 

「ここからは全力で行くからな? 優しくは、期待しないでくれ」

「うん、いいよ! それよりも一夏君と一緒に気持ち良くなりたいっ!」

「簪、嬉しいぜ。舌伸ばせ」

「え~……んぅ」

 

 命令形に喜ぶような笑みを見せ、簪は舌を伸ばした。もう何度も経験したディープキスに酔いしれながら、彼女は一夏の力強い腰使いを味わい始める。

 一突き一突きごとに簪の思考を溶かし、倫理観を壊していくペニスによる快楽。性交の喜び、抱かれる幸せ、求められる嬉しさ。全てが簪の中へ一夏への依存にも近しい従属性を植え付けていく。

 

 そこからは簪にとって至福の時間だった。まず正常位で一度膣内射精を経験し、次は騎乗位で一度、そして姉が一夏に完膚なきまでに達した体勢と近しいものへ今は変わっていた。背面立位、所謂立ちバックと呼ばれるものである。

 

「あっ、あっ、あっ! こ、これ凄いっ! オチンチンがぁ、オチンチンが気持ちいいとこをずっと擦ってくるのぉ! ふああっ! 真っ白になるぅ! 真っ白になっちゃうぅぅぅぅっ!」

 

 一夏に両腕を持たれ、背後から激しくピストンされる簪の顔はだらしなく緩み切っていた。結合部からは精液と愛液の混ざりあったものがとめどなく流れ、泡立ってさえいる。ほんの数十分前まで処女だったとは思えない程、その姿は淫らで、且つ美しいものだ。

 形の良い乳房を揺らし、口の端からは涎を見せ、快楽に夢中となっていると表情からも表して。既に乱暴とも受け取られかねない抱かれ方をしているにも関わらず、簪の気持ちは幸せ一色であった。

 

「んっんっ、んんっ! はぁぁぁん……グリグリされるの、好きぃ」

「そっか。なら……これはどうだ?」

 

 言い終わるや、一夏は簪の子宮を串刺しにするように腰を突き上げた。一夏の凶悪なペニスが簪の脳を揺らす。その壊滅的な快感に遂に簪にもその時が訪れる。

 

「~~~~~~っ!?」

 

 大きく仰け反って白目さえも剥き、簪は絶頂する。それと共に彼女の体中を駆け巡る激しい快楽と脱力感。それは失禁した事による快感だった。

 これまで一夏に抱かれ、彼に屈服させられた者達が必ず通る道。失禁や潮吹きをして絶頂を迎える。あるいは絶頂を迎えた瞬間にそれらをしてしまう。それは体の全面降伏。もうこの雄には敵わないと体が認める反応だ。

 

「っと」

 

 ぐったりと倒れそうな簪を咄嗟に支える一夏だったが、そこでふとこみ上げてくる感覚に気付いた。

 

「……簪は俺にも気持ち良くなって欲しいって言ってくれたもんな」

 

 そうポツリと呟くと、一夏は気を失っている簪へキスしながらゆっくりと射精を開始する。その熱に簪は静かに目を開けた。が、すぐにそれが惚けたものへと変わる。上の口も下の口も一夏と繋がっていると、そう思って。

 

 ゆっくりと射精が終わると同時に一夏の顔も簪から離れる。見つめ合う二人の眼差しはまだ燃え盛っていた。足りない。もっと抱き合いたい、求め合いたい。そんな声を宿す瞳に二人は無言のまま舌を伸ばした。

 

 やがて二人の顔が離れ、その間に透明な橋が出来て落ちる。だが二人の気持ちはむしろ上がっている。濡れた瞳の簪をぎらついた瞳の一夏が見つめる。少しの間そうしていると、不意に簪が口を開いた。

 

「一夏君、もう一度最初の形で抱き締めて欲しい。貴方の顔が見たい」

「分かった」

 

 少しだけ出した少女の顔。それに一夏は微笑みを返して頷いた。と、そこで一夏は場所を変える事を提案する。以前鈴との初セックスで使った長椅子を簡易ベッドにするために。

 

 色々な物を洗い流し、体を簡単に拭いて二人は更衣室へと移動する。そして長椅子へ背を預けて寝そべる簪へゆっくりと覆いかぶさる一夏。

 今も反り返る一夏のペニスを見つめる簪の眼差しは艶めいており、それに呼応するように彼女のヴァギナは潤滑油を分泌させる。しかも、当然のように子宮が下がっているために普段のものよりも白が増しているそれを。

 

 まだきつさを残す簪のヴァギナを一夏のペニスが再び拡張するかのように押し広げていく。それが、自分を一夏専用にされていくように思え、簪は恐怖や不安ではなく喜びを噛み締めてしまう。

 

(ああ、分かる。今、私のオマンコが一夏君の形に調整されてるって。もう、一夏君以外は違和感しか感じないようにされてる……。このオチンチンじゃないと気持ち良くなれないようにカスタマイズされちゃってる……っ!)

 

 その瞬間、彼女は絶頂した。挿入されただけで達してしまったのである。どれだけ簪の中でゆっくりとペニスを味わう事が快感だったか分かるだろう。

 

「おっ……簪?」

「い、一夏くぅん……お腹の熱いのが消えないよぉ……。ねぇ、どうにかして?」

 

 ペニスへの締め付けで簪の絶頂を感じ取り、一夏は彼女へ声をかける。すると、簪は目に涙を浮かべてだらしなく笑みを浮かべていた。

 先程の絶頂で力が抜けてしまったのだ。その弛緩した表情から一夏は悟る。もう簪は完堕ちしている。ただ、最後のトドメが欲しいのだろうと。それは、楯無が起こしたような事。意識を持ったまま失禁か潮を吹く事だ。

 

「なら、絶対気を失わないでくれよ? ちゃんと自覚するんだ。もう簪は俺の、俺だけの女だって」

「一夏君だけの、女……」

「おう。あっ、そうだ。簪風に言うなら俺だけのヒロインだな」

「ぁ……」

 

 期せずして一夏が簪にとっての待ち望んでいた表現を告げる。それを嬉しく思って簪が声を漏らした直後、彼女は一夏へ全身でしがみついて大きく震えた。ペニスだけでなく一夏の体全体を締め付けるように。

 と、そこへ一夏がトドメを刺しにいく。キスをしながら最奥で射精したのだ。それもゆっくりとではなく勢い良く。

 その熱が、激しさが、簪の脳を、思考を、何もかもを焼き尽くして溶かしてしまう。優しいキスと激しいキス。その同時攻撃に簪は痛感する。

 

(私、この人の、一夏君の赤ちゃんが欲しいって本気で思ってる。もうどうなってもいいから、この人と抱き合っていたい。ずっと一夏君とエッチしていたい……)

 

 それは雌としての本能。強い雄の子を残さねばと思う、生物としての宿命だ。更に優しいキスは人として愛を感じてしまう。結果、まさしく身も心も、雌としても女としても堕ちてしまうのである。

 そしてそれを一夏へ示すように簪はそこで意識を持ったまま潮を吹いた。その快楽こそ簪の陥落の報である。押し寄せる様々な感覚に簪は力が抜けそうになるも、一夏が上体を起こした事で彼女も上半身を起こす形となった。

 

「簪、もう一回シャワーを浴びよう。それと、デートはするから」

「……うん」

「ん。じゃ、このまま移動するからな」

「ひゃんっ! だ、だめぇ……これぇ、オチンチンで、奥をぉ、ズンズンされちゃうぅぅぅ……」

 

 こうして簪も見事に一夏の女として屈服させられ、自室に歩いて戻る事が出来ないぐらいに抱かれてしまうのだった。

 

―――一人だとこうなるのが常だから、みんな普通の関係になれないんだ……。

 

 簪に、ハーレムとなっている最大の要因を理解させると共に……。




メインヒロインコンプリート。隠しヒロイン攻略が解禁されました。簪に中イキ癖がつきました。

大乱交フラグが成立しました。
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