※この作品はR-18です。

IS(一夏が生殖するための)学園物語   作:拙作製造機

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というわけでの後半です。


エッチな女達は、好きですか? 後編

「フォルテに、話しておく?」

「はい。レインさんの気持ちは嬉しいですし、俺だって今すぐにでも抱きたいです。だけど、レインさんが最初に結ばれたのはフォルテ先輩です。なら、フォルテ先輩へちゃんと話すべきですよ。もし俺との関係を後から知ったら、理由はどうあれ悲しみますって」

 

 一夏のもっともと言えばもっともな意見にレインは返す言葉がなかった。それどころか若干頭が冷えたぐらいである。

 

 自分は己の欲望に任せ、大事な相手を傷付けるところだった。そう思ってレインは急速に熱が冷めていくのを感じていた。

 

(馬鹿ね、私。フォルテだって、きっと彼にならって言い出すってどこかで分かってるのに……)

 

 それだけではない。レインはフォルテが一夏へ好意を寄せ始めている事を知っていたのだ。故に表情が陰る。どこまでも自分本位な行動をしていた事に。

 

「レインさん、その、俺が言うのも何ですけど、もっとフォルテ先輩を大事にしてください。俺がレインさんを何とか助けたいと思ったのは、フォルテ先輩が動いたからなんですし」

「そう、ね。そうする」

「はい。じゃあ、行きましょう」

「え?」

 

 一夏の言葉にレインは思わず声を出した。が、そこで彼女は思い出す。目の前の男子生徒が……

 

「だって、俺もレインさんと出来る事ならしたいんです。セックス」

 

 信じられない程の精力の持ち主であった事を。

 

 こうして二人はフォルテの下へと向かう。部屋で寛いでいたフォルテは、突然の一夏の訪問に驚きつつレインがいる事で何かを察し、小さく苦笑して彼を部屋の中へと迎え入れた。

 

「で、レインさんがいるって事はあの話ッスか?」

「ええ。彼に話したのよ。起こり得るだろう懸念を」

「そこで俺はレインさんからある提案をされました」

「ある提案?」

 

 聞いた事がないとばかりに疑問符を浮かべるフォルテへ、レインが深呼吸してから話し出した。一夏に自分は抱かれようと思っている事を。

 しかも、一度ではなく妊娠するまでだと付け加えて。それが一夏の中で一気に雄の顔を目覚めさせると知らず。

 

「ほ、本気ッスか?」

「ええ。そうすれば私とフォルテの事をとやかく言う声はなくなるでしょうし」

「だ、だけどッスね」

「フォルテ、貴方が心配してた事じゃない。だから私は」

「ちょ、ちょっと待つッス! 私は」

 

 レインとフォルテが互いにテンションを上げていっている事に気付き、一夏は片手を動かして二人の間へと突き出した。

 

「そこまで」

「「っ!?」」

「落ち着いてください。レインさんはフォルテ先輩を、フォルテ先輩はレインさんをそれぞれ思って言葉を発しています。その事をまずは受け止めてください」

 

 言外にこれ以上はただのケンカになるぞと一夏は告げていた。

 

「フォルテ先輩が心配していた事はレインさんから聞きました。俺としてもそれに対しての良案がなかった。そこでレインさんが申し出てきた事は、正直言って嬉しかったし幸せです。でも、それで二人がケンカするのなら別の方法を考えるべきだと思います」

「「織斑君……」」

「俺が守ろうとしているのは、レインさんだけでもなければフォルテ先輩だけでもない。お二人なんです」

 

 はっきりと言い切り、一夏は二人の顔をそれぞれ見た。その真っ直ぐな眼差しに射抜かれ、レインもフォルテも頬を赤らめる。

 男らしく守りたいものとしてレインとフォルテだと断言した事。その裏にある、一夏の想いと願いを感じ取り、二人は返す言葉に詰まっていた。

 

(君は、そこまで私とフォルテに自分達を重ねてるの? ……いえ、違う。それだけじゃない。多分だけど、彼は……)

(守ろうとしてるのは、私だけでもレインさんだけでもない、ッスか。何て言うか、本気で眩しい生き方してるッスね、織斑君。つまりこれって……)

 

 揃って思うは一夏への好意。ただの男とは違うと分かってはいる。だからこそ、改めてそれを突き付けられて嬉しかったのだ。

 一夏が望むのは両手に花ではない。彼が望むのは両手で抱えきれない程の花束である。そこに自分達が含まれているのだと実感すると共に、自覚する事があった。

 

((私達を、抱きたいって思ってるって事(ッス)ね……))

 

 一夏の潜在的欲求を見抜く二人。だが、それと同時にフォルテはもう一つ気付く事がある。

 

(私、織斑君に抱かれるって事に、ドキドキしてるッス……)

 

 嫌悪感どころかむしろ期待している自分がいる。それがフォルテの中で大きな意味を持つ。例え始まりはナノマシンによるものだとしても、ここまで育て上げたのは一夏との時間によるものだ。

 

 元々一夏は色恋に鈍感という点を除けば、十分女性から恋愛対象として見られる存在であった。それが箒との一夜を切っ掛けに変わり、男としての本能と覚悟を持った事で見事な成長を果たしたのである。

 

「それ、意味分かって言ってるんだよね、君」

「私とレインさん、本当の意味でお嫁さんにしたいって事に聞こえたッスけど」

「……お二人に文句や不満がないのなら、俺はそうしたいです」

 

 逃げも隠れもしない。そんな雰囲気で二人へ己の本心を告げる一夏。ここに至り一夏も自分の中にある欲望を受け止め、はっきりと曝け出した。

 それは、自分へ好意を抱いてくれている相手だからだけではなく、己も抱きたいと強く思う存在だからと認める事でもある。

 

 そして、そんな彼の気持ちが今の二人には届く。届いてしまう。

 

「……フォルテ、どう?」

「レインさん、聞かなくても分かってるッスよね?」

 

 見つめ合う相手の顔は、紛れもない女の顔となっている。それだけ分かれば十分とばかりに、二人は小さく苦笑して頷き合った。

 レインもフォルテも完璧な同性愛者ではない。好きになったりいいなと思った相手が同性であっただけだ。つまり、一夏の事を恋愛対象として見てもおかしくはなかった。

 

 まぁ、その出発点が束のナノマシンである事は否定出来ない。それでも、抱かれてもいいとまでなったのは一夏の愚直で真っ直ぐな在り方に触れたからである。

 

「織斑君……」

「私達を……」

「「抱いて?」」

 

 妖艶な女の顔で告げられたのはとても魅惑的な誘い。一夏の股間が瞬時に反応し、彼の思考を雄とさせるだけの破壊力を有していた。

 

「……覚悟してくれ。きっと、明日に響くから」

「「っ!?」」

 

 返された言葉と言い方に二人は思わず身震いする。これまで自分達を年上と扱っていた一夏からそれが消えたと感じ取ったのだ。その意味する事を思い、二人は喜んでしまったのである。

 

(もう、私達を対等に見ると、そういう事なのね。そして……ああっ、感じる。あの匂いが、あの匂いが彼からぁ……)

(年上だけど、女にするには距離を感じるような事を止める、ッスか。それにしても、今の織斑君見てるとお腹の辺りが熱くなるッス……)

 

 ナノマシンによる身体への影響。それに心が寄り添っている今、二人の状態は発情していると言って良かった。ただ、その原因はそれぞれで大きく異なっていた。

 フォルテは一夏への想いを起因とする精神面からの発情であり、レインは一夏のフェロモンを起因とする肉体面からの発情だった。

 

 心が先か体が先かの違いでしかないが、それも今日までである。何故なら、これから二人は一夏に抱かれ、身も心も彼のものへとされてしまうからだ。

 

「レイン、フォルテ、改めて約束する。何があっても、俺は君達を守る」

「……ええ、信じてる」

「君は、私達への約束を果たしてくれたッス。だから、これからも信じ続けるだけッス」

「ありがとな。じゃあ……」

「「あっ……」」

 

 一夏に抱き寄せられ、二人は彼の腕の中へと納まる。その安心感と頼もしさに胸を高鳴らせ、二人は同時に目を閉じてそれに浸った。

 

「レイン、フォルテ、好きだ。俺の嫁になってくれ」

 

 そこへかけられるは優しく強い声。背中に感じる腕の頼もしさを嬉しく思いながら、二人は目を開けて一夏の顔を見上げる。そこにあった、柔らかく微笑む一夏の表情に心を奪われながら、彼女達は意図せずして声を重ねた。

 

「「はい……」」

 

 思えば、ここで一夏が二人同時に抱き締めて求婚した事が良かったのかもしれない。レインとフォルテは元々同性カップルだった。それを一人ずつ口説くのではなく二人同時に口説き落とす事で、余計それを受け入れやすくなったのかもしれなかった。

 

 自分の求婚に応じてくれた二人へ、一夏がまずしたのは優しいキス。レインにした後はすぐにフォルテと唇を重ねる。そしてそれに二人が惚けたのを見るや、ならばと今度はディープキスを行った。

 それはまずフォルテへ、その後にレインへと行う。これまでの日々で、レインもフォルテもそれをする事がなかった訳ではない。だからこそだろうか、余計一夏とのそれが今までと違う事を感じ取ってしまった。

 

(彼とのキス、どうしてこんなにも体が喜んでしまうの? フォルテとした時よりも、何故私は舌を絡めたくなるの?)

(これ、ダメッス、ヤバイッス。織斑君とのキス、頭の中が真っ白になっちゃうッスよぉ……)

 

 実は、これには理由がある。二人の体にいる束製のナノマシン。そのエネルギーは一夏と接触する事で得られるのだが、その際に強い幸福感や満足感を得るようになっていたのだ。

 あのオータムが一夏の女へと堕ちた理由もここにある。遅行性の毒故に、その効果は弱く薄い。ただ、そのために本人達はその異常を感知できないのだ。

 

 出来るようになった頃には、それが異常ではなく自身の変化と思って受け入れてしまう。即効性ではなく遅行性を選んだ束は、まさしく天才と言えた。人の心も、ある程度とはいえ操作してしまったのだから。

 

「んぁ……ねぇ、もっとキスして?」

「ズルいッスよレインさぁん。私も、私ももっと織斑君とキスしたいッス~」

「じゃあ、二人共舌を出して」

 

 すっかりキスの虜となったレインとフォルテ。そのおねだりに気を良くしながら、一夏はならばと妥協案を思い付いて実行に移そうとした。その準備段階である頼みに、二人は疑う事もなく応じる。

 

「「レェ……」」

 

 伸ばされる二つの舌。その艶かしさに一夏は股間を熱くした。それでも、欲望に流されるのではなく、愛情を持って彼はその二つの舌へ己の舌を合わせる。

 

「「ぁ……」」

 

 そこで二人も一夏のしようとしている事に気付き、蕩けた表情のまま舌を動かし始めた。三つの舌が奏でるいやらしい音が、三人の興奮を高めていく。

 一夏は、本能的に察していたのだ。レインとフォルテをものにするなら、二人一緒に自分と関係を進ませた方がいいと。故に今まで以上に公平さを考えていた。

 

 キスをレインからしたのなら、ディープはフォルテから。追加のキスを要求されたのなら、それは三人で。これまでのハーレムタイムの中で己が目や耳や肌で感じてきた事を総動員し、一夏はレインとフォルテを愛そうとしていた。

 

「レイン、フォルテ、すっげぇ綺麗でエロい。俺、幸せだぜ」

 

 一旦舌を引いてから二人の頬へ手を当てる一夏。その言葉と笑みに二人の女は胸と子宮を高鳴らせる。だからか、無意識に二人は己の頬へ当てられた手へ自身の手を添えた。

 

「「織斑君……」」

「ああ、そうだ。出来れば呼び方も変えてくれないか? 名前で呼んで欲しいんだよ」

「それは構わないけど……」

「どうして変えさせたいッスか? 距離、感じるからッス?」

 

 一夏の手へ頬擦りしながら二人は顔に疑問符を浮かべる。一夏が呼び方へこだわるとは思わなかったからだ。すると、一夏はそんな二人へ小さく苦笑し、こう返すのだ。

 

―――苗字呼びだと、その内同じになっちまうだろ?

 

 間違いなく、その瞬間レインとフォルテは陥落した。さらりと告げられた言葉に込められた強い意志。自分達を必ず妻にするという、それに……。

 

 

 

 さて、一夏がレインとフォルテを自分の女とするために動き出した頃、彼の部屋の前に箒を始めとする学生ハーレムメンバーが揃っていた。

 

「いないようだな」

「当然真耶さんはまだ仕事があるわね。じゃ、誰?」

「姉と博士は違うぞ。何でも監視中の襲撃者から話がしたいとの申し出があったらしく、今日の夕食は一緒には食べられないと、断られてしまった……」

 

 しゅんとしょげるラウラに誰もが微笑みを浮かべる。特にその笑みが深いのはラウラの転校当初を知っている箒達だ。あの鋭ささえ持っていたラウラが、今や小動物のような愛らしさを出しているのだから。

 

「あらあら、じゃあ一夏君が関わりを持っていて会っていそうな相手に心当たりがある人~」

「ほ、本音?」

「有り得ますわ。でも、何となくですが違うと思います」

「僕もセシリアに賛成。こう言ったら何だけど、一夏って一人で他の女子と接触するって避けてる気がするんだ。僕らとこうなってるからだと思うけど、だからこそもし一人で僕ら以外の女性と会うのなら教えてくれると思う」

 

 シャルの言葉に全員が納得と理解をする。一夏はハーレムなどという状況を作り上げたからこそ、未来の妻である箒達を大事にしている。

 だからこそ自発的に彼女達以外の女性と接触しようとはしない。もしそういう事があるとすれば、それは何らかの理由と意味があるのだ。

 

 と、そこで楯無が気付いた。

 

「じゃ、レインさんかフォルテさんかしら?」

 

 告げられた名に、箒達が一斉にため息を吐いた。分かったのだ。これまでの経験からそれが事実とすれば何を意味するかを。

 

「遂に、かぁ。思えば早かったわね」

「だよねぇ。だってさ、一夏があの二人の事、意識してるの見え見えだったもん」

「それにあの二人もです。もし一夏さんの事を意識していないのならあんな申し出受けません」

「受けた以上、あの二人の中に一夏なら夫と扱われても構わないという想いがあった訳だからな。なら、今の一夏がその事へ気付けば、待っている結果は分かり切っている」

「私達と同じように、女と生まれてきた事を後悔し幸福と感じているだろう」

「ら、ラウラ……そ、そんな言い方は」

 

 あまりの言い方に簪がラウラを赤面しながら注意するも、残念ながら簪自身もどこかで思ってしまった事なので声は弱かった。

 

「ま、そうね。一夏君との行為って、本気で女の幸せと弱さを突き付けられちゃうもの。だから思うのよ。一夏君って、二つの意味で女泣かせなんじゃないかって」

 

 その言い方で全員が同時に同じ物を想像した。それは、彼女達が何度も突き入れられ、女の弱点でありもっとも幸せを感じてしまう部分を刺激出来るモノ。

 

(((((((……子宮が疼いてきた(きましたわ))))))))

 

 雄々しく反り返るペニス。一夏のそれは、まさしく女であれば誰もが屈服させられてしまう剣であった。そこに愛情という感情まで加わるのだ。これに抗える人間はいないと誰もが断言出来てしまう。

 

 実際、彼女達は一夏に抱かれた時、その心までも完膚なきまでに貫かれた。元々好意を寄せていた事もあって、その一撃は見事乙女心を打ち砕き、代わりの女心へと変質させたのだから。

 

「そういえば、今日私だけまだ愛されてないんだよねぇ」

 

 ぽつりと呟かれた一言に、箒達の視線が動いた。

 

「一夏君、こういうの結構気にするし、仕方ないか。連絡入れて、今夜真耶さんの後でたっぷりと……」

 

 ズルい。そう楯無以外の誰もが思った。たしかに今日は楯無以外一度は一夏と接点を設け、精神的だけでなく肉体的にも満たしてもらっている。

 だが、今の体の状態にしたのは誰だ。そう箒達六人の目は言っていた。それでも楯無は不敵な笑みを浮かべて口元を取り出した扇子で隠す。

 

「ふふっ、私も鬼じゃないわ。逆の立場ならどう思うかも分かるつもり。だから、こうしましょう。ここにいる全員で今夜は一夏君と交わるの。ただし、最初は私に譲って。それでどう?」

「「「「「「乗った」」」」」」

「交渉成立、ね」

 

 パタンと扇子を閉じ、楯無は笑みを浮かべる。この学生組での表向きのまとめ役は彼女。だが、彼女は知っているのだ。本当のまとめ役は、自分ではなく箒である事を。

 しかも、それはここに束が加わろうが真耶が加わろうが変わらない事も。それだけ、箒は一夏の妻として出来上がっていると言えた。

 

(この国でのハーレムと言えば、大奥か宮中。どこも絶対者は男性であったけど、その実、女達を取り仕切る役目は女達の中にいた。箒さんは、きっとそれが出来る人なのね)

 

 箒の事を正室と、そう考えていた楯無であったが、今はそれを多少修正していた。箒は正室であり調整役でもあるのだと。そして、今はその調整役を自分へ頼っているのだろうと。

 

 いや、と楯無は思い直す。調整役はいていないようなものだったかもしれないと。一夏が最初に抱いたのは箒。その彼女が一夏との行為で何度も気を失い、また受け止められなかった事があってのハーレムである。

 故に増えていく女性を見ながら、箒はどこかでこう思っていたのだ。これで自分の負担が減ると。ただ、増えれば増えただけ一夏の精力も増すとは思わなかっただろうが。

 

(一夏君、明らかに私を抱いた時よりも簪ちゃんを抱いた後の方が強力で凶悪になってるもの)

 

 人間は、適応する生き物である。一夏のそれも同じだ。最初に施された細工もあったが、初体験の相手が幼馴染でスタイルに優れた箒であったのも大きい。

 しかも、一夏が反応させた事へ見せた可愛らしく乙女な反応も普段とのギャップを生み、より一夏を雄として興奮させてしまったのだから。

 

 更に性質が悪かったのは二人が同部屋であった事だ。誰に止められる事も知られる事もなく、それまでの空白の時間を埋めるが如く交わり、一夏と箒はすっかり異性との行為の味を占めてしまった。

 そこへ真耶やセシリアという美女の参加である。最早一夏に禁欲という言葉はなくなった。何しろ自分だけでなく相手からも求められるのだ。

 

 そんな環境は日を追う毎に激化していくのだから、一夏がより適応して精力過多になってもおかしくはない。ただし、それはあくまで理論上であり実際には不可能である事を楯無は知っている。

 だから、彼女はどこかで一夏の体を疑っていた。何かあるのではと、そう思っている。思っているが、それを突き止めようとはしなかった。

 

「じゃあ、とりあえずみんなで食堂へ行きましょ」

 

 率先して動き出す楯無に箒達もついていく。そう、何故彼女が一夏の体について調べないのか。その理由はただ一つ。

 

―――ま、そうじゃないと困るもの。今、一夏君のハーレムメンバーは十人を超えようとしてるんだし。

 

 そのままでいてくれなければ困るからだ。もう、楯無の体も心も、一夏に定期的に愛されないと満たされない。あの卒業出来なくするかも発言は、更識楯無を完全破壊し更識刀奈の全てを掴みとってしまったのだから。

 

 こうして七人の美少女達は食堂を目指す。その頃、レインとフォルテの部屋では……

 

「レロレロ……はぁ、この味と匂い……堪らないわぁ」

「レ~……熱くて硬くて立派ッス……」

 

 一夏のペニスへ左右から舌を這わせ、レインとフォルテがそのヴァギナを濡らしに濡らしていた。

 二人共に下着姿となっていて、レインは上下を黒で統一した上扇情的なデザインの物を身に着けている。最初から一夏に抱かれるつもりであった事がそこからも分かった。

 対するフォルテは上下が異なる色となっていて、レインと違いこういう事をするつもりなどもなければ一夏に見せる可能性を考慮もしていない事が明白である。

 

 ただ、どちらにも言えるのは、その秘部を隠す布地を変色させている事だろうか。

 

「レイン、しゃぶってくれ。フォルテ、キスしようぜ」

 

 既にこの手の交わりに慣れている一夏は、笑みさえ浮かべて二人へ指示を出す。なのに、それを彼女達は嫌がるどころか喜んで受け入れるのだ。

 

「ええ、分かったわ」

「はいッス」

 

 共に発情した雌そのものの顔で一夏へと従うレインとフォルテ。ペニスを大きく開けた口で受け入れ、レインはその口内を蹂躙する熱と味で軽く達し、フォルテは一夏との濃厚な舌の絡ませ合いで目を閉じながら歓喜に震える。

 

((ダメ(ッス)……この温もり、抗えない(ッス)……))

 

 しかも、トドメとばかりに一夏の手がその頭へ優しく手を置くのだ。そこに込められた親愛の情に、レインとフォルテは溺れていく。

 これまで二人が同性のしか知らなかった温もり。そこへ教えられてしまった、異性の、しかも強く優しい頼もしさを伴った温もり。これに、目覚め始めた雌が悶えないはずがない。

 

 フェラをしながら撫でられるだけで愛液を流し、キスしながら頬を触られるだけで愛液を流しと、二人は順調に堕ちていく。

 

「ジュルルルッ……っは。フォルテ、交代しましょ」

「キスって、こんなに幸せになったッスねぇ……って、交代? はいっ! 分かったッス!」

 

 唇をカウパー塗れにしたレインは、フェラの最中ずっと見せつけられていたラブラブディープキスに我慢出来なくなった。故にフォルテへ交代を申し出たのだが、これがフォルテにとっては渡りに船と言える。

 彼女も、キスしながら物足りなさを感じていたのだ。それは、一夏の視線にある。彼は、フォルテが目の前にいるにも関わらず、時折視線をレインへと向けていた。

 それが何故かはフォルテにも分かったのだ。ペニスへの刺激。それが一夏の雄を刺激し、時に男よりも優先されてしまうのだと。

 

「さぁ、次は私としましょ?」

「一夏君、私、頑張るッス」

 

 位置を交代し、一夏へと迫るレイン。フォルテは反り返るペニスへ熱視線を送り、その口を大きく開ける。

 

「ああ、頼むなフォルテ。じゃあ、レイン……」

「んっ」

「はむっ」

 

 一夏と舌を絡めるレイン。ペニスへ舌を絡めるフォルテ。ただ、先程と同じように一夏の手が頭へと添えられる。それだけでもう喜ぶ体となってしまった二人は、その行為へ熱を込めていく。

 

 今の彼女達を見て、誰が同性愛者と思うだろうか。だらしない表情で男へ奉仕し、その下着を愛液で変色させている、今の二人を。

 

「レイン、フォルテ、そろそろその邪魔な布、取ってくれ」

「「はい(ッス)……」」

 

 二人がキスとフェラで出来上がったと感じ取った一夏は、そろそろ頃合いと判断、その下着を脱げと命じる。それに二人が惚けた表情で応じ、まずは揃ってブラジャーを外した。

 拘束を失い、二人の乳房が小さく揺れる。そこで一夏は見た。その先端の突起がしっかりと主張しているのを。

 

(レインもフォルテももうチンポが欲しいって感じだな。これなら……)

 

 ペニスを小刻みに揺らし、一夏は野性の笑みを浮かべる。その雄々しい男根を処女が迎え入れるには少々準備が必要だ。とはいえ、そんな事は考えずとも自然と今の一夏は終わらせてしまうのだが。

 

 実際、レインもフォルテも一夏のペニスへの恐怖も迎え入れる事への不安もなかった。厳密に言えば処女ではないと言えるのだが、男性器を入れた事がないと言う意味では間違いなく処女である。

 それに、二人が使った事のある道具に比べれば一夏のペニスはとても逞しく優れているのは見て取れた。故に疼く。道具でさえ結構な快楽を得られるのに、それが愛する人の性器となればどれ程かと。

 

(ああっ、待ちきれない。あの大きなモノで、私の中をメチャクチャにして欲しい……っ!)

(一夏君のオチンチン、きっと私の奥まで届いちゃうッスよね……。そうなったら、どれだけ気持ちいいんスかね……)

 

 愛液を含んで多少重たさを持ったショーツを脱ぎ捨て、二人はその裸体を一夏へと晒した。その瞬間、一夏のペニスが大きく動く。

 

「「ぁ……」」

「綺麗だぜ、二人共。これから俺はそんな二人を抱けるのかと思うと、すぐにでも出しちまいそうだ」

 

 聞きようによっては最低な褒め言葉だろう。だが、今の二人にはこの上ない賛辞と言えた。だからだろうか。二人は示し合わせた訳でもないのに同じ行動を取る。

 

「じゃあ……」

「どうせならここへ出して欲しいッス……」

 

 揃って両手でヴァギナを開いて見せたのだ。その淫靡な光景に一夏は言葉ではなく行動で返事をする。ペニスを一度だけ大きく動かしたのだ。

 

「レインは大丈夫だけど、フォルテは卒業式出れないかもしれないぜ?」

「「っ!?」」

 

 それは刀奈も言われた言葉。意味するのは、妊娠させるという事。しかも、二人は揃って国家代表候補である。それが妊娠となれば、代表の座は他の誰かへ奪われる可能性が高くなるだろう。

 

 だがしかし、それでも……

 

「構わないッス。だって、そうなったら……」

「君は、一夏は傍にいてくれるのでしょ?」

「「だったら、何も問題ない(ッス)」」

 

 それでも、女として目覚めてしまった二人には、問題にさえならないのだ。そう、最早二人は雌である。一夏という雄に求められ、発情した雌なのだ。

 その証拠に、二人の膣からは愛液がトロリと流れ落ちる。まるで理性を流し出しているようなそれに、一夏は喜びと嬉しさを滲ませた笑みを浮かべた。

 

「分かった。じゃあ、まずはフォルテからな」

「い、いいんッスか?」

「レインは、ある意味抜け駆けしようとしたからさ。まぁ、後にする分、たっぷりと抱かせてもらうよ」

「……なら、いいわ」

 

 ここにも一夏のこれまでの経験が活きていた。優先順位の付け方である。レインとフォルテはどちらも一夏と関係性が薄い。ただ、レインはラボでの監視生活で多少なりとも一夏と関っていた。

 故に彼はフォルテを優先したのだ。ただし、そのままで終わらず、レインの女心をくすぐる一言も忘れない。要は、先に抱きたいのはフォルテだけど、じっくり抱きたいのはレインなのだと告げたのである。

 

 こうして見事なまでに女たらしとなっていた一夏は、フォルテをベッドへと運ぶべくその体を抱き抱える。これまでの日々で体力だけでなく腕力もある程度鍛えられた彼にとって、フォルテの体重は軽い部類へと分類されるぐらいだった。

 

「っと、悪いな、驚かせて」

「い、いいッス。その、嬉しかったッスから」

「そうか。なら良かった」

 

 突然の事で驚いたフォルテも、やはり乙女だったのだろう。俗に言うお姫様抱っこに恥ずかしいやら嬉しいやらと感情を大きく動かし、一夏の心をほんわかと温かくした。

 だが、それもベッドへ下ろされるまでだ。再び見つめ合った二人の間には、紛れもない欲情の灯が灯っていたのだから。

 

 ギシリと音を立ててベッドが鳴る。これまで男が踏み入れた事の無い百合の園へ侵入者が踏み入った音であった。

 

「フォルテ、可愛いぜ。大事にするからな」

「当然ッス。大事に、してくれないと泣いちゃうッス」

「泣くのか。じゃあ、ちょっと困らせたくなるかもしれない」

「え? 何でッスか?」

 

 悪戯を仕掛ける子供のような表情で一夏が告げた言葉に、フォルテは小さく驚きを浮かべて疑問を投げかけた。が、それは一夏によって仕掛けられた罠である。

 

 フォルテが問いかけた瞬間、彼はかかったとばかりに笑みを浮かべてこう返したのだ。

 

「フォルテの泣き顔も、見てみたくなったんだ。きっと可愛いだろうって」

「っ!?」

「俺、フォルテの全てを知りたいんだ。そして、それを受け止めたい。俺は、まだ俺の知らないフォルテも愛したい。お前の全てを欲しいんだ。ダメか?」

 

 真剣な表情と声で告げられるのは、フォルテがこれまで聞いた事の無い程の重たく強い求め。それは、どちらかと言えば色事に受け身なフォルテには堪らないものであった。

 

「だ、ダメじゃない……ダメじゃないッス! 私、もっと一夏君に知って欲しいッス! 一夏君だけの私、見せたいッス!」

「ありがとな、フォルテ。嬉しいぜ」

「ぁ……んぅ」

 

 微笑みと共にされた優しいキスにフォルテは思わず目を閉じる。感謝の言葉を返したいのに口は封じられてしまっている。その代わりに、フォルテは両腕を動かして一夏を抱き締めた。

 

 その行動に、ありったけの嬉しさと感謝を込めて。

 

「……フォルテ」

「い、一夏君……」

 

 真剣な眼差しを向ける一夏と、熱っぽい眼差しを向けるフォルテ。その視線を絡ませ合い、二人は同時に唇を重ねる。今度は舌を絡ませるキスをするために。

 

 その光景を眺め、レインは体の熱を高めていた。今フォルテがされている以上の事を自分はしてもらえる。そう思う事で嫉妬の感情を抑え込んでもいたのだ。

 

(何でかしら。前までだったら、あんな行為を鼻で笑えたのに。今は、とても羨ましくて仕方ない。もしかして、今の私は本当の意味で愛される事を知ったから? 一夏とのキスやハグの良さを知ってしまったから?)

 

 浮かんで消える疑問。それでも、体の熱は消えるどころか増す一方。レインは、とっくにその熱に飲み込まれていた。早く一夏に抱かれたい。あの逞しいモノで貫いて欲しい。あの熱くて濃い白濁で子宮の中を一杯にしてもらいたい。

 

 レインは自らの中に湧き起こる欲求にただ黙って耐えるだけだった。そうすれば、いつか必ず報われると分かっているから。

 

「私を、たっぷり抱きたいんだものね……」

 

 呟かれた言葉には、色気と熱が込められている。そんなレインの目の前で、遂にフォルテが一夏へ股を開こうとしていた……

 

 

 

 ムワッと雌の発情した匂いが一夏の鼻腔をくすぐる。嗅ぎ慣れているそれに、一夏は雄としての笑みを見せた。

 

「フォルテ、エロくて最高にそそるぜ。もうチンポが欲しくて堪らないって感じの匂いだ」

「や、止めて欲しいッス。そういう事、言わないでぇ」

「何でだよ? その割には、フォルテのここは……」

「んあっ!」

 

 一夏の指がフォルテの膣内を刺激する。ネットリと熱くなっているそこは、最早言い訳不可能な程に交尾を求めていた。

 

「濡れてるぜ?」

 

 フォルテの愛液で濡れた指を見せつけ、一夏は獰猛に笑う。それさえも今のフォルテには興奮材料でしかない。

 

(ああっ、あんなに濡れてるッス。レインさんとした時だって、こんなになった事ないのに……)

 

 はぁはぁと荒い息をしながらフォルテは愛液塗れの一夏の指を見つめた。ネットリとした糸が中指と人差し指の間に出来ていて、それがとても淫靡な光景を作り出している。

 それが自分の体液である事を思い出し、フォルテは顔が熱くなりながらもある事に気付いていた。それは、下腹部の熱量の上昇。レインとの行為では、ついぞ経験する事のなかったものである。

 

 彼女は知らない。それが子宮が降りてきた事に付随するものだとは。

 

「フォルテ、どうして欲しいか言ってくれ」

「……入れて、欲しいッス」

「何を?」

「っ……それはぁ」

「それは?」

「う~~~~っ! お、オチンチンッス! 一夏君のオチンチン、入れて欲しいッスっ!」

 

 一夏による言葉攻め。それにフォルテはヴァギナを濡らしに濡らしていた。元々受け身なフォルテにとって、Sな一夏はとても相性がいいと言えたのだ。

 年上でありながら愛らしい面を見せるフォルテに一夏は興奮し、満足そうにそのペニスを反応させると、ならばとフォルテのヴァギナへ突き当てる。

 

「ぁ……」

「ありがとな、フォルテ。恥ずかしい事言ってくれて嬉しかったぜ。だから……よっ」

「ふわっ!? お、おっきいッス……はぁんっ! こ、こんな感じなんッスか? 本当のオチンチンって、こんなに気持ちいいッスか?」

 

 膣内を拡張するように進む一夏のペニス。既に破瓜していたため、フォルテは痛みなど感じる事もなくむしろ初めての熱と感覚に喜びと快感を得ていた程だ。

 

 愛する人と本当の意味で繋がる。その初体験はフォルテの中で大きな意味を持ち始めていた。

 

(これが、これが本当のセックス……。やっぱり、女は男と繋がるものッスね……)

 

 植え付けられていく雌としての本能。この雄を手放してはいけない。この雄の子を産まねばならない。そうフォルテの思考は思い始める。その裏に、自身の欲望と想いから生まれるものがあると確信して。

 

「んんっ!?」

「これで到達、だな」

 

 そんな風にフォルテが雌としての幸せを噛み締めていると、強烈な快感がその身を襲う。弾かれるようにフォルテが視線を動かせば、一夏のペニスがほとんど膣内へ入っていた。

 

「い、一夏君? 今のって何ッスか?」

「フォルテの一番奥にチンポが届いたんだ。子宮口ってやつ」

「……子宮口」

 

 言う事で意識したのだろう。フォルテの膣内がキュっと締まる。それがより一夏のペニスをフォルテへ認識させ、同時に快感を与えてしまう。

 その事を感じ取り、一夏は嬉しそうに笑った。フォルテも既に箒達のように自分の子を欲してくれていると悟ったのである。

 

「フォルテ、覚悟しろよ? ここで出されてエッチにハマらなかった奴はいないんだ」

「……じゃあ、是非ともそうして欲しいッス。私も、一夏君のオチンチンで負けさせて欲しいッス」

 

 それが合図だった。フォルテの言葉に火が点いた一夏は、お望み通りとばかりに激しい腰使いで彼女を抱き始めたのだ。まさしくフォルテを壊す程の勢いで。

 これまで女同士でやっていた事や感じていた事を容易く塗り替えていく一夏とのセックスは、フォルテにとってまさしく交尾と呼ぶに相応しい内容だった。

 

 子を生すためにする行為。それがセックスの本来の意図。そうフォルテが強く感じるような一夏との時間。

 

「ああっ! はああっ! い、一夏君っ! 一夏君っ!」

 

 意味のある言葉を発せない程の強く激しい快楽。これまでの事が遊びだったと分かってしまう程の、暴力的な快感。それらに身を委ね、フォルテは愛しい雄の名を呼ぶのが精一杯だった。

 

(作り変えられてるッス! 私、今っ! 一夏君の女に作り変えられてるッス……っ!)

 

 必死に全身で一夏へしがみつき、フォルテは歓喜に震えていた。もうレインとの甘い時間も、思い出さえも浮かばぬ程、彼女は一夏へ夢中となっていた。

 ペニスで膣奥を突かれる度に走る快感。キスしながら抱き締められる度に感じる力強さ。そして、一番はやはりこれだったのだ。

 

「フォルテっ! 出すぞっ!」

「っ! うんっ! 出してっ! 一夏君の赤ちゃんの素、私に出して欲しいッス!」

「っ! 出る…………っ!」

「ふんんんんんっ!?」

 

 射精の瞬間、一夏はフォルテの口を自分の口で塞いだ。直後感じる強烈な熱と力強いペニスの脈動。フォルテはそれに全身を震わせながら、優しく絡み付く一夏の舌へ自分の舌を絡ませていた。

 

 文字通り、繋がれる所全てで繋がりながら。

 

「一夏くぅん……」

「フォルテ……」

 

 子宮を満たされ、心も満たされ、フォルテは間違いなく今までで一番の幸せを感じていた。女として、雌として完全に屈服したのである。出す声は甘く、媚びるようなものへ。向ける眼差しは蕩け、だらしないものへ。

 それらがフォルテの全てを物語っていた。もう私は貴方のものです。そう全身から告げていたのだ。

 

「どうだ? 満足出来たか?」

「うん、出来たッス。もう、このオチンチンじゃないとエッチ出来ないぐらいに……」

「そっか。でも、悪い。一旦ここで終わりにしてもらえるか?」

「…………仕方ないッスね」

 

 一夏の言葉でフォルテはレインもいた事をそこで思い出した。自分へ刺すような視線を感じたのである。見れば、レインが若干殺気立っていた。それはフォルテにとって初めての経験。レインが自分へ殺気を向けるなど、これまでの学園生活で皆無だったためだ。

 

「レイン、少しだけ待っててくれ。フォルテをシャワーまで運ぶから」

「……出来るだけ早くね」

 

 レインの許可をもらい、一夏は繋がったままでフォルテをシャワーへと運ぶ。当然そうなれば、体勢は俗に言う駅弁状態となり……

 

「ひゃんっ!? い、一夏君、これ、これぇ駄目ッスぅ」

 

 未だ反り返ったままのペニスを膣内に入れたままのフォルテに、歩行の振動は何とか鎮めようとしていた二度目への欲求を強めるには最適だった。故に止めようとする。ただし、言葉だけだ。その両足は一夏の腰をしっかりと掴んで放さない。

 

「じゃ、抜くか?」

 

 一夏もこれまでの経験でフォルテの本音は分かっている。だからこそ悪戯っぽく笑うのだ。答えは一つしかないと分かった上で。

 

「……イヤッス」

「ん。ほら、もう少しでシャワーだから」

「んんっ……い、一夏君のイジワルぅ」

 

 一夏がゆっくり歩幅を小さくして歩いている事に気付きながら、フォルテは顔に笑みを浮かべて文句を述べる。それはもう、どこからどう見ても恋人のそれであった。

 

「っと、到着」

「はぁ……っはぁ……」

 

 やっとシャワールームへ着いた瞬間、一夏がフォルテへこう囁いた。

 

―――ここでなら漏らしても平気だぜ?

―――へ……? っ?!

 

 これまでの経験上、女性達を自分の女とするには、失禁ないし潮吹きさせるしかないと分かっている一夏がトドメとばかりに出した精液で、フォルテも無事失禁させられる事となる。

 一夏がペニスを引き抜いた瞬間の光景は、とても淫猥な噴水と呼べるようなもの。一夏はそれに意識を手放していくフォルテへ優しくキスをしながら抱き締めた。

 

―――もう、これで私は一夏君のものッス……。

 

 そうフォルテの深層心理まで刻み付けながら……。

 

 

 

 シャワーから戻った一夏は、そのペニスにフォルテとの名残を残したままでレインの前へと現れた。その常人なら顔をしかめる光景に、レインは嫌がるどころかむしろ恍惚の表情を見せる。

 

「レイン、悪いけど、綺麗にしてもらっていいか?」

 

 これから挿入するというのに掃除をしろと告げる一夏。しかも、それがフェラチオによる掃除を望んでいるとレインも理解していた。

 

「……分かったわ」

 

 だが、だからこそレインに拒否感はない。むしろ喜びさえ感じていたのだ。愛する男と愛する少女。その両方の匂いがレインの何かを狂わせていた。

 

「はぁ~……何て匂いなの。フォルテ、今頃気絶してるんじゃない?」

「そうだな。ま、しばらく動けないし、ちょうどいいと思う」

「ふふっ、何て酷い男なのかしら。だけど、いいわ。あの子を騙していた私には、それぐらいの男でないと相手は務まらない。はむっ」

「ああっ、レインそのまましゃぶり続けてくれ。お前には、口にも出してやりたい」

 

 間違いなくその言葉にレインは震えた。それはフォルテがされていない事であり、彼女があのラボでの日々で夢見るようになっていた行為だったからだ。

 

(あれを、アレを遂に飲めるのね。私の口へ、あの匂いと味が強くするのね!)

 

 熱っぽくフェラをするレイン。それまで以上の奉仕に一夏も驚きつつ、その裏にある気持ちに嬉しくなって笑みと共にレインの頭を優しく撫でる。

 

「すっげぇ気持ちいいぜ、レイン。俺、最高に幸せだ……おっ」

「っ!? ……んくっんくっ」

 

 口内を蹂躙するように放たれる精液。それに身を悶えさせながら、レインはゆっくりゆっくり嚥下していく。まるで味わうかのようなそれに、一夏は直感で気付いた。

 

(もしかして、レインは精液の味か匂いが好きなのか?)

 

 思い出すのは先程の事。フォルテとの名残で汚れていたペニスを見て、レインはどこか喜んでいた。それが一夏の中で一つの答えを導き出す。

 

「試してみるか」

 

 視線を下げれば、そこには恍惚の表情で自分を見上げるレインの姿。それだけでも答えと言えなくもないが、念には念をと一夏はペニスをレインの鼻へ突き付けた。

 

「はぁぁぁぁ……」

 

 レインが見せたのは、恍惚の笑み。間違いなく一夏の予想を肯定する光景。故に一夏の中でレインにしてやる事は決まった。

 

「レイン、正直に言ってくれ。お前、俺のチンポの匂いとか好きか?」

「っ!?」

 

 動揺、そして困惑。そこには、レインの感情が見えていた。一夏に嫌われるまではいかずとも、引かれるかもしれないという不安が。

 

「もしそうなら顔にかけてやろうか?」

「……え?」

 

 だが、一夏が告げたのはそんな不安を消す言葉。むしろ、今のレインにはご褒美と言ってもいい内容だったのだ。

 

「俺だってやってみたい事の一つや二つあるぜ? でも、さすがに嫌がられると思うんだよ、顔に射精って。ま、盛り上がってる時なら平気だけど、男としてはそうじゃない時にもしてみたいんだ」

「……本当に? 私に気を遣ってるとかない?」

「ある訳ないだろ。ああ、いや、ある意味ではそうなのかも。レインが喜んでくれるのならって、そう思ってる部分はあるぜ。ただ、俺もしてみたいって事を忘れないで欲しいけどな」

 

 この瞬間、レインは一夏を好きになって良かったと心から思った。思ってしまった。自分の歪んだ性癖を受け入れてくれただけでなく、それに喜んでさえくれたと思って。

 こうしてレインは一夏の精液をその綺麗な顔で受け止める。その熱に、匂いに、味に、愛情に、レインは生まれて初めての幸福感と満足感を得てしまいながら絶頂した。

 

「ああっ……ああっ! 幸せ! 私、私っ、ずっとこうされたかった! されたかったのぉ!」

「そっか。じゃ、今後レインとする時は最後には顔にぶっかけてやるから。覚悟しとけ」

「……ええ、楽しみにするわ。貴方の、一夏のチンポミルクでパックするのを」

 

 ラボでの日々で知った淫語の一つを使い、レインはそう言って微笑みを浮かべる。その美しい顔に、一夏の白濁を乗せたままで。

 

「ん。じゃあ、一旦それ取ろうか。さすがにする時には邪魔だし」

「名残惜しいけど、仕方ないわね。せめて少しぐらいは舐めさせて」

「ならこっちを舐めろよ」

 

 突き出されるペニスに、レインはごくりと喉を鳴らす。顔射したため、その先端の割れ目からは白濁が見えたのだ。そうなれば、レインが取る道は一つであった。

 

「っと、これで大体取れたな」

 

 熱心にペニスをしゃぶり続けるレインの顔をティッシュで拭いていき、一夏は満足そうに頷いた。白濁が消えたレインの顔は、とても妖艶な雰囲気を漂わせている。その要因は言うまでもなく行っている行為にあった。

 

「ジュルルルっ!」

 

 その端正な顔立ちを歪めてまで熱心にペニスをしゃぶる。そんな事をしているレインは、とても一夏には妖艶で同時に愛おしく思えた。

 

「レイン、気持ち良くて嬉しいけど、そろそろ入れたいんだ」

 

 それでもフォルテを抱いた事で燃え上がった雄の本能は止まらない。それをレインも口の中で雄々しく動くペニスで理解し、名残惜しく思いながら一夏の要求に応えるべく口から解放した。

 

「……すごくいやらしいわね、今のこれ」

 

 レインの視界には、自分の唾液でヌラヌラと光る立派なペニスが映っていた。これからそれで膣内を埋められる。そう考えた瞬間、レインは言いようのない高揚感を覚えた。

 

「そうか? ま、かもしれないな。何せこれからレインへ種付けするんだから」

「っ!?」

 

 一夏が突きつけたのは、紛れもない現実であり真実。それがレインの中に大きく響く。これまで縁の無かった話である妊娠。それを起こす行為を始めるのだと、そう一夏は告げたのだ。

 

「レイン、今ならまだ間に合うぜ? 別の機会に」

「いえ、今日がいいの。今日じゃなきゃ意味がない。折角貴方がフォルテと共に抱いてくれるのだから、今日ここで愛されないなんて嫌よ」

「そっか。なら、分かってるな?」

 

 優しくもはっきりとした口調にレインは深く頷いて動き出す。フォルテが抱かれたのとは別のベッドへ横たわり、惜しげもなく股を開いて。

 

「私、身も心も貴方に、一夏に捧げるわ。だから、絶対に手放さないで」

「言われるまでもないぜ。放してって、そう言っても放さないぐらいだ」

「……ええ、お願い」

 

 近くで感じる息遣い。レインの目の前には、凛々しくも愛しい男の笑顔があった。その笑顔に笑顔を返してレインはヴァギナを広げて見せる。完全な受け入れ態勢だ。

 それに一夏は無言で頷き、反り返るペニスをゆっくりと侵入させていく。まるで、レインへ己を刻み込ませるように。あるいは、自分を女にするモノの形を覚え込ませるように、ゆっくりと。

 

「んっ……ああっ、分かる、分かるわ。フォルテが言ってた言葉の意味が、今の私にも分かる」

「そうか。教えてくれ」

「あ、貴方のペニスで私の中が変えられているの。もう貴方しか受け入れないように、ううん、一夏の以外は満足出来ないように」

 

 言いながらレインは一夏を抱き締めようと腕を伸ばす。その可愛さに一夏も笑みを零して体を彼女へと近付けた。それと同時に最後までペニスを挿入する事を忘れずに。

 

「ああんっ! こ、これが最奥……っ! き、気持ちいいわ」

「ああ、俺もだ。レイン、しばらくこのままでいようぜ」

「……貴方がそうしたいのなら」

 

 こうして二人は深く繋がったままで抱き合う事になる。ただ、レインは知らなかった。こうして繋がりながらキスをし、抱き締め合うセックスがある事を。まさしくたっぷりと抱くという一夏の言葉通りの、その睦み合い方を。

 

「んっ……一夏ぁ……んぅ」

 

 何度も何度もキスをする二人。ディープではなくバードキスと呼ばれる軽いものだが、互いの性器は深く繋がり合ったままなので十分感じる事が出来る。

 キスするだけで互いの性器が反応するからだ。それと同時に、フォルテと異なる抱かれ方だったのもレインには密かに嬉しくなる部分であった。

 

「ねぇ、本当に私に子供を産ませるつもり?」

「当たり前だろ。そうしないとレインが俺の嫁だって周囲に見せつけられない」

「……そう」

「ああ。それも一人じゃないぜ? 何人も産んでもらうからな」

「何人も……私が……」

「俺、千冬姉と二人家族だったからさ。大家族ってのに憧れがあるんだよ」

 

 レインは、その言葉で想像する。自分や一夏に似た髪の子供達に囲まれる日々を。それだけではない。そこにはフォルテに似た子供達さえもいるのだ。

 その子供達全員から母と呼ばれる時間。それは、家族の温かさをあまり知らないレインにとっても夢のようなものだった。

 

「……ええ、目指しましょう大家族。一夏の子供、ダース単位で産んであげる」

「そりゃ嬉しいけど、そこまではいいかな。せめて二人で、最高でも四人ぐらいで十分だ」

「ふふっ、内訳は半々?」

「それが理想だな。でも、ま、今はそれより……」

「あっ……」

 

 レインの子宮口を刺激する甘い快楽。それが一夏のペニスによるものと分かって、レインは嬉しそうに笑みを浮かべる。気付いたのだ。ここからは激しく抱かれるのだと。

 

「そろそろレインに種付けするぞ。覚悟、しろ」

「…………ええ、ダーリン」

 

 その呼び方で一夏の雄が吼えた。レインが自分へ見せた最大の甘え。それがその呼び方に込められていると察したのである。

 

 もっと言えば、これまでの女性達の中で一夏の事を呼ぶ際に特別なものを用いてきたのは、セシリア、ラウラ、クロエの三人。

 ただ、それも様付けとアナタというものであり、聞いただけでは夫を指しているとは分かり辛いと言えなくもない。

 

 だからこそ、レインの”ダーリン”は一夏の心に響いた。これ程特別感のする呼び方もないだろうと。何せレインはアメリカ人。そのレインがダーリンという呼び方の意味を知らない訳がない。

 

「レインっ! もう知らないからな! そんな呼び方して、俺っ、止まれないからなぁ!」

「ええっ! ええっ! 止まらないでいいわっ! ダーリンの好きなように、私をメチャクチャにしてぇ!」

「っ! うおおおおおっ!」

「んんんんっ! 壊れるっ! 壊されるぅ! ダーリンっ! 愛してるわっ! ダーリンっ!」

 

 一度堰を切ればもう止められなかった。レインは一夏の事を最愛の人と扱った事で、己の中に知らず抑圧されていた誰かに甘えたいという欲求が溢れ出し、目の前の一夏を力強く抱き締めていた。

 呼べば呼ぶだけ気持ちは強くなり、幸福感は高まり、これまでの日々で感じた事のない満足感と充足感が得られていく。

 

 気付けばレインはその両足さえも一夏へ絡ませ、全身で彼へ甘えていた。更に舌まで伸ばし、どこまでも一夏を求めたのだ。

 

「出すぞっ! 出すからなっ!」

「あはぁ! 出してぇ! 出して私をダーリンの物だって刻み付けてぇ! 他の男共が寄ってこないようにっ、他の女共が羨むようにっ!」

「レインっ、綺麗だぜ! 俺、幸せだっ!」

「私もっ! 私も幸せぇ! こんな事知らなかったっ! 誰も教えてくれなかったぁ! 一夏だけっ、ダーリンだけが私に本当の幸せを教えてくれたのっ! 与えてくれたのぉぉぉぉぉぉっ!」

 

 その瞬間、レインの全身が震えた。絶頂を迎えたのである。自ら発した言葉で興奮して。

 

「レインっ! 孕めぇぇぇぇぇっ!」

「はああああああんっ!」

 

 全身でしがみつくようにしていたレインへ放たれる熱い精液。その熱と量に達した事で敏感になっている体が再度絶頂する。怒涛の快感の津波に、レインは全身の力が抜けて意識さえも薄れていくのを感じていた。

 

(何て幸せなの……。これが、本当のセックス……)

 

 潮を吹きながらレインは意識を手放す。そんな彼女を一夏は愛おしそうに見つめ、そして呟いた。

 

―――フォルテが出てくるまでこのままだな。

 

 この後、フォルテが何とか体を綺麗にしシャワーから戻った時、一夏によって意識のないまま抱かれるレインの姿を見る事となる。その表情は、意識がないにも関わらず、フォルテにはどこか幸せそうに見えた……。




レインとフォルテが堕ちました。上級生トリオでのプレイが可能となりました。

次回は、久々に疲れるだろうプレイを予定。ま、新メンバーも加わったのでね。
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