なので、一部手抜きかもしれませんが、是非温かい気持ちと心で読んでやってください。
一夏がフォルテとレインを完全に自分の女とし、疲れ果てた二人をシャワーで綺麗にしてやった時には、もう時刻は真耶が部屋を訪ねてくる頃となっていた。
「不味いな……」
そう呟いて一夏は二人をそれぞれのベッドへ寝かせて部屋を後にし、急ぎ自室へと向かう。正直言えば空腹感があったが、既に食堂は閉まっている時間だったため、彼は迷う事なく部屋へと向かった。
が、一夏が部屋に近付くと、そのドアの前に何故か真耶だけでなく箒達まで揃っていたのだ。
「どうかしたのか?」
何か起きたのかと、そう思ってやや真剣な表情で声をかけた一夏だったが、彼へ女性達が返したのはため息とジト目であった。
「一夏、お前、真耶さんとの約束を破りそうだったぞ」
「ギリギリ間に合ってますけれど、せめて事前連絡ぐらい入れるべきです」
「うっ……」
箒とセシリアの指摘に一夏は苦い顔を浮かべた。それだけレインとフォルテに夢中となっていた証拠を突きつけられたためだ。
「あのね一夏、あたし達もこうは言いたくないけど、新しく仲間入りさせた相手に入れ込まれるの、いい気分じゃないの」
「しかも、どうせ二人相手だからって張り切ったんだよね? 初めてそういう事出来た訳だしさ。気持ちは分かるよ、分かるけど……」
「私達も理解は出来る。だが、理解出来るのと納得出来るのは別だ」
「悪い。本当にすまない」
鈴の言葉は全員の総意であると感じ、一夏は申し訳なく思って耳を傾け、そこへシャルとラウラの言葉だ。そこには女性なら当然の心理が込められていた。
一夏も分かっていた。だからこそ気を配り、心を配って来たのだ。だから箒達も彼のハーレムを受け入れてきた。彼が女性達を本気で愛している、大切に思っていると感じていたからこそ、今までこの集団は問題なくやってこれたのだから。
その根幹を揺るがしかねない事。それをしてしまったと一夏は痛感して頭を下げる。
レインとフォルテという、これまでと違って互いを向き合っていた女性達を抱けた事。それで一夏の雄が暴走してしまったのだ。
(俺はバカだ。これまで出来る限りみんなを公平にって、そう思ってきたのに……)
真耶との約束と時間はその代表格でもある。教師でありながら生徒と関係を持った真耶は、どうしても他の女性達に比べ接点を設けられない。
だからこそ、真耶が拒否しない限り、一夏はいつも決まった時間に彼女を迎え入れ、相手をしてきたのだ。
「一夏君、気を付けて。こんな関係だからこそ、ちょっとした事で女って嫉妬したり憎んだりするんだから」
「そうよ。今までは君が上手く立ち回ってきたからいいけど、これで十人超えたでしょ? ここからは今までと同じじゃ難しいと思うわ」
「そう、だな。どこかで甘く見てたのかもしれない。今まで出来たからこれからもって」
簪と楯無の声に込められた注意に感謝しつつ、一夏は頭をゆっくり上げる。もうその顔には凛々しさが戻っていた。誓いを新たにした男の顔。それに誰もが小さく息を吐く。熱っぽい、吐息を。
「真耶、すまない。もうこんな事はしないようにする。連絡を入れ忘れたのが一番悪いんだからな」
「分かってるのならいいよ。それと、お詫びもしてくれるんだよね?」
「勿論だ。それと、箒達にも。今回の事で俺はよく分かった。調子に乗ってたってさ。一度こうやってしっかりと言ってくれて嬉しかった。本当にありがとう」
真耶の大人な対応に一夏は深く感謝するように頷いた。更に箒達へも顔を向け、心からの気持ちを述べたのだ。
その言動で彼女達もやっと心の濁りが晴れたのだろう。ゆっくりと笑みを浮かべていった。
「それでね、実はさっき楯無さんから提案を受けてね」
「提案?」
「そ。真耶さんが終わった後にって思ってたけど、今回の事を受けてね、実は束さんからもお声がかかったの」
「束から?」
何が起きたのだろうと、一夏が不思議そうに束の名を出した時だった。
『そうだよ~』
その場にいるのが専用機持ち故に出来る同時通信。そうやって束はその場の会話へ参加したのだ。
「束、一体何を真耶へ?」
『ん? ああ、それね。いっくん、忘れたとは言わせないよ? 今日、ほーきちゃん達からオシオキされてたでしょ?』
一夏はその含みのある言い方で悟った。自分がオータムと交わった事を束は知っていると。
(やっぱり監視じゃない方法だったのか……)
敵わないと思って一夏は降参するように小さく頷く。すると、それを見て束はニマニマと笑った。
『だからね、約束を破ったいっくんへの更なるオシオキをかねてなっちゃんへ相談したんだ。そしたら、なっちゃんからナイスなアイディアをもらってさ』
「それでどうせなら真耶さんもってね。一夏君、当然受けてくれるわよね?」
「ああ。もう俺に拒否権もないしな。大人しくみんなの怒りや文句を受け止めるよ」
「よろしい。では束さん、例の場所で待ってますね」
『はいはーい。くーちゃん、準備出来た?』
そこで束の通信は終わった。当然ながらクロエも参加するのかと思って一夏はどうしたものかと思案する。
それは、何もどうお仕置きを回避しようではなく、自分がタイミングを見てやろうとしていた事が束によってされるだろう事への対処であった。
(オータムの事、束は箒達へ話すだろうな。その前に、俺の口から言っておくべきか……)
昨日の今日ではないが、レイン達の事で軽く叱られた後である。そこで更なる女性との関係を口にする事は正直気が重い。だが、隠し事はしない方がいいと思って一夏は意を決した。
「あの、ちょっと聞いて欲しい事があるんだ」
その言い方で全員が瞬時に理解する。これはまだ女性関係で何かあるのだと。故に浮かぶのは怒りでも呆れでもなく苦笑。
そう、分かったのだ。自分達が惚れた男が戻ってきたと。どこまでも真っ直ぐに、正直であろうとする、大馬鹿野郎が。
「何だ?」
全員を代表して箒がどこか優しく問いかける。それに感謝するように目礼を返し、一夏は告げた。
「実は……」
一夏はオータムとの昼間の情事を話した。それだけでなく、これまでの事も端的ではあるが語ったのである。それは簡単に言えば秘め事だ。
聞きようによっては、一夏がオータムと密かに関係を温めてきたとも取られそうな内容を箒達は黙って聞いた。
そして、話が終わったところで全員が、いやその話を知っていた楯無以外がため息を吐いたのだ。
「一夏、お前……」
「最初の頃に比べ、大分男性として盛んになってきたと思ってはいましたけれど……」
「まさかあの時の襲撃者までとか……この猿っ!」
「返す言葉もない……」
「ちょっと一夏ぁ……」
「敵を籠絡するとは見事だが、少々方法が気に入らん」
「だよな……」
「まぁ、一夏君は本当に雄になっちゃったのよ」
「お、雄……だから抵抗する雌を従わせたくなった?」
「そういう事か。一夏君の憧れの女性も、きっと最初は強く抵抗するだろうしね」
最後の真耶の言葉で一部が小さく声を漏らす。織斑千冬。一夏の姉にして、目標とする存在である。
そこで箒達は理解したのだ。一夏が何故千冬にこだわるのか。その裏には、雄としての欲求があるのだろうと。
居場所がなくなったように若干縮こまる一夏だったが、それでも俯いたり顔を背けたりせず、箒達の視線を正面から受け止めていた。
「とにかく、今は移動しましょ。話の続きはそこで、ね」
楯無がそう言って歩き出すと、箒達も何も言わず動き出した。一夏はそんな彼女達の後を追う形で歩き出し、この後待つであろう事へ考えを巡らせる。
束が言った言葉から、これから起きる事は更なるお仕置きである事が確定していた。問題はその内容とオータム関係の事である。
正直言えばレインとフォルテを抱いた事で一夏の中の性欲は落ち着きをみせているが、それとは正反対に箒達への申し訳なさと想いが燃え上がっていた。
今も先を歩く女性達は一夏を突き放す事も拒絶する事もせず、不満や怒りを抱きながらもある程度許してくれている。それが一夏には嬉しくも辛い。
(こうやってみんなの優しさに甘えていちゃダメだ。今回のお仕置きってのがどうなるか分からないけど、どんな内容でもちゃんと甘んじて受け入れよう)
そうする事が自分に出来る最大の反省だ。そう思って一夏は深呼吸をし、気合を入れ直すかのように頷いた。
そのまま彼らが向かった先は、いつかも使った大浴場。そこで一夏は最悪のケースを想像した。つまり、愛する女性達が全裸で湯浴みする中、絶対に勃起させるなという事を。
(……そして、もしさせたら更にキツイ内容、か。束なら有り得るな)
だがそれも自分が招いた結果だと、そう言い聞かせて一夏は脱衣所へと足を踏み入れる。そこでは、既に楯無やラウラなどが服を脱ぎ始めており、中々刺激的な光景が展開されていた。
見慣れてきているとはいえ、それでも反応させそうになるのが男というもの。一夏は咄嗟に視線を正面から天井へと向け、それを何とか回避する事に成功した。
ただ、そんな彼の動きは女性達には当然見えていて、誰もがその理由を察して笑みを浮かべていた。やはり一夏の心は全員へ等しく向いていると感じられたからである。
(ふふっ、私達の裸など見慣れている癖に……)
(私達の体で反応すると言う事は、まだ一夏様の心は離れてはいないようですわ)
(さっきは猿って言ったけど、ちゃんと一夏のままで良かったぁ。でも、まだ言葉では許してやんないんだから)
(一夏ってば、そんな事したら僕らには丸分かりだよ? それを計算でやってない辺りが一夏らしいけどね)
(何故急に天井をと思ったが、これは私達の体を見ないようにしているのか。ふむ、どうやら飽きられてはいないようだ)
(あらあら、どうやらさっきまでの事がかなり影響しているみたいね。いつもなら堂々と見てるでしょうに……)
(一夏君に悪い事しちゃったかな? わ、私が提案した事がこんな事になるなんて……)
(何だろう? 今の一夏君、本当に歳相応って感じがする。可愛いなぁ)
多少の違いはあれど、一夏の対応にそれぞれの思いを抱いて箒達は服を脱いでいく。その衣擦れの音を聞きながら、一夏は視線を下げたくなる気持ちを抑えて天井を見上げ続けた。
やがて箒達がタオルを片手に脱衣所から浴室へと向かうと、一夏はやっと視線を下げる。ただ、その場に残る彼女達の残り香に若干であるが股間を膨らませてしまったが。
「俺も脱ぐか」
そうやって一夏が制服を脱ぎ始めた頃、束はクロエとオータムを連れてとある部屋を訪れていた。
「「し、篠ノ之博士……」」
「やっほー。くんくん……うん、見事にいっくんの匂いが残ってるね」
驚きに目を見開くレインとフォルテを相手に束はいつもの調子で鼻を動かす。室内には未だに一夏と彼女達二人の放った淫臭が残っていた。そこから束は目の前の二人も自分と同じ状態となったと察し、笑みをより濃くして頷いた。
「よし、なら君達も束さんについておいで」
「「え?」」
「入浴の準備をしてください。お風呂セットと言うものです」
「あ、あの、いまいち事態が飲み込めないッスけど」
「いいから支度しな。ほら、博士はもう歩き出してる」
「……分かりました」
オータムが首を動かして通路へ二人の意識を向けさせると、たしかに束は一人大浴場向かって歩き出していたのだ。事情が分からない二人でも、この誘いを断る事は出来ないと判断。オータムとクロエは束の後を追うように歩き出し、レインとフォルテは教えられた場所で合流すると伝えて支度を始めた。
「あの、レインさん。これって……」
「一夏絡みでしょ。多分だけど、本当の意味で私達は仲間入りするのよ」
そう言ってレインはそっと腹部を撫でる。まだ一夏との行為の熱が微かに残るそこを。
「フォルテ、きっとこれから待つのはとても淫らな宴よ。私達の見られたくない姿や声、一夏以外に晒すような、ね。それでも行く?」
「……行くッス。一夏君、私に言ってくれたッス。どんな私も愛したいって」
「じゃ、行きましょう」
静かに女としての覚悟を決め、レインとフォルテもまた動き出す。この後待ちうける事態を予想しながら、その体の熱をぐつぐつと煮え滾らせて……。
大浴場は意外な程穏やかな雰囲気に包まれていた。元々リラクゼーションを目的とした場所でもあるので穏やかな雰囲気でない方がおかしいのだが、一夏達にとってはここがそういう場ではなかったため、そういう感想になるのも仕方ないと言える。
何せ一夏当人さえも最初こそ若干気を張っていたが、徐々に普段の彼らしい雰囲気へと戻り、今など湯に浸かって寛いでいた。
「あの時も思ったけど、やっぱ広い風呂はいいなぁ」
「日本の方は本当にこういうのがお好きなのですわね」
イギリス育ちのセシリアにとって、日本式の入浴スタイルは馴染みのないものだった。今でこそ慣れてきたものの、最初は他者の前で裸になる事が随分躊躇われたのだ。
「だよね。僕も今でこそ慣れてきたけど、まだ若干恥ずかしさはあるよ」
「そうか? 私達は既に肌を晒してきたではないか」
「ラウラ、それとは違うのよ。何というか、雰囲気や感覚の問題」
「ふむ、そういうものか」
鈴の言葉に同調するように頷くシャルやセシリアを見て、ラウラは体の泡を流した。簪は日本人であるが故、そんな話を聞いて妙に感心していたぐらいである。
「そっか。外国ではこういう場所ってないんだ」
「そうよ? だから今だと旅館とかでも水着での入浴可なところが増えてきてるらしいわ」
「まぁ、私達からすれば風情が損なわれるが、文化の違いを受け入れろと言うのもどうかと思うしな」
楯無と箒の言葉に簪も納得し、視線を彼女達から真耶へと動かした。彼女はその豊かな胸を洗っており、そこまで胸が大きい訳ではない簪にすると、その洗い方などは未知のやり方である。
(お、おっぱいを持ち上げて洗うんだ……)
チラリと隣の姉へ目をやれば、同じような感じで洗っている。更に箒もだ。そこで簪は自分の胸元を見る。持ち上げて洗う必要はない大きさのそれは、一夏と関係を持つ前に比べれば幾分成長しているように見えた。
「……もっと大きくなるかな?」
自分でそっと胸を揉みながら呟く簪。と、その時だった。
「やっほー。束さんが来たよ~」
タオルで隠す事さえせず、束が浴室内へ姿を見せたのである。彼女はそのまま湯船へ飛び込むかと思いきや、そこはさすがに育ちの為せる業か洗い場の方へと向かった。
「ほーきちゃんのとーなり」
「好きにしてくれ」
苦笑しながら体を洗う箒と、そんな彼女に笑みを見せながら持ってきた石鹸を手に取る束。誰が見ても仲良し姉妹のような雰囲気だ。簪は二人が当初ギスギスしていた事を知らぬため、そんなやり取りを見て微笑ましく感じていたが、真耶からすれば安堵する光景である。
(良かった。ちゃんと箒さんもお姉さんと仲直り出来たんですね……)
あの臨海学校以来の篠ノ之姉妹との邂逅。それに真耶は心から喜びを感じていた。思えば、彼女が強く教師らしい働きをしたのはあの時かもしれない。
それまではどうしても副担任故に千冬の影になってしまっていたからだ。だからこそ、箒と束の事は真耶としても気にはなっていた事だった。
真耶が優しい笑みを浮かべながら体を洗い終わろうとしていた頃、浴室にクロエ達が姿を見せていた。
「ここです、オータム」
「へぇ、本当に広いな」
オータムが顔を出した瞬間、箒達が微妙な表情を浮かべる。聞いてはいたが本当にと、そういう気持ちで。そんな空気を感じ取るも、オータムは特に気にするでもなく湯船へと近付く。
正確には、そこにいる一夏へと。
「な、一夏、ここでこいつらに自己紹介した方がいいか?」
ザワッと、周囲が息を呑む。一夏だけは失態を犯したとばかりに額に手を当てていた。
「…………頼む」
「あいよ」
ニヤリと笑ってオータムはその場で周囲へ聞こえるように告げる。
「あたしはオータム。ま、今日をもって一夏の女になった。色々思う事もあるだろうが、文句や不満はあたしへ言いにきな。もしそれだけじゃないって言うなら、腕づくで」
「オータム、そこまでだ。もし箒達と殴り合いをするって言うのなら俺が黙ってないぞ」
鋭い声と眼差しでオータムの言葉を遮る一夏。それにオータムは嬉しそうに笑みを浮かべると、周囲を見渡した。
「と、そうらしい。何が不満で心配か知らないが、今聞いたように一夏はお前らを大事に思ってるそうだから安心してな。新入りのあたしへ意識を割くよりも一夏に割いて股でも開いてた方がいいぞ」
最低な物言いだが、そこで箒達はオータムの狙いを察した。彼女は挑発的な言葉を使う事で一夏の本心や男気を見せたのだと。
「オータム、少し言葉遣いを考えた方がいいです」
「いいんだよ。誰もがいい子ちゃんじゃ男だって退屈だ。あたしみたいなあばずれもいた方が、大人しくしてる女がより引き立つしな」
「いっくんの意見は?」
「言葉遣いは構わないけど、無暗に誰かを煽るような事は控えてくれ」
「だって」
「ん、了解だよ一夏。あたしはもうあんたの女だから」
ひらひらと手を振ってオータムは洗い場の方へ歩き出す。その背中を見送り、一夏はため息を吐いた。今の言葉に若干ではあるが喜びを感じてしまったために。
あれだけ敵対していたオータムが完全に女として自分へ従ってくれる事。それに一夏の雄が満足感を得ていたのである。
と、そこへ遂にあの二人が姿を見せた。
「うわっ、いっぱいッス」
「そうね」
「フォルテ、レインも……」
おずおずと浴室へ足を踏み入れるフォルテと、堂々としているレインという違いはあれ、どちらも若干恥じらいはその顔に浮かべていた。先程のオータムと違い、こちらはまだ可愛げも見え、箒達は分かっていた事もあり歓迎ムードを漂わせる。
「やはり来ましたね」
「えっと、ようこそって言っておくわ」
「これで、本当の意味で仲間ですわね」
「あ、えっと、そうッスね。改めてよろしくッス」
「レインさんって、そう呼んでいいですか?」
「構わないわ。この集まりでは、私は上級生じゃないし」
「そうか。ならばよろしく頼む、レイン」
「ら、ラウラ、呼び捨てはさすがに……」
「いいんじゃない? それがラウラさんだもの。許してもらえますよね、レインさん」
「ええ。一々そんな事で苛立つのも面倒だし」
学生同士ともあり、箒達は二人と親しげに会話を始める。一方、その光景を見て真耶は呆れたようにため息を吐き、静かに一夏の隣へ身を沈めた。
「一夏君、君は本当に凄いエッチな男の子だね」
「……返す言葉はないよ。事実だからな」
「そうだよね。一度しちゃったエッチでケダモノになって箒さんと毎日してたぐらいだし?」
「そうだよ。それで真耶まで抱いた獣だ」
「んっ」
優しくもしっかりと乳房を揉まれ、真耶は嬉しそうな声を漏らす。その眼差しは既に女のそれになっていた。蕩けた表情と潤んだ瞳はどう見ても教師のものではない。
そのまま二人はキスしようとして、周囲の視線に気付いて動きを止める。何せその視線は責めるようなものだったのだ。
それでも真耶の乳房から手を放さない辺りに一夏の本音が見える。ただ、湯船の湯は入浴剤が入っているためか、その行動は周囲には見えなかったが。
「いっくん、忘れてないよね? いっくんはオシオキされてるんだよ?」
「……悪い」
「束様、やはり一夏さんへの罰は別の形にするべきかと。オチンポを大きくするのを禁止するより、むしろ逆にしては?」
「逆かぁ。ま、その方がいいかもね」
我が意を得たりとばかりに笑みを浮かべ、束は周囲の表情を見ていく。箒達も束へ小さく頷いたり笑みを見せたりと同意を示す。
そう、分かったのだ。これから一夏が命じられるのは女性陣全員にとって望むべき展開となる内容だと。一人一夏だけは何があっても受け入れようと待っていた。
「よし、じゃあいっくんへの新しいオシオキ発表しま~す。いっくんは、今から朝まで絶対にオチンチンを小さくさせてはいけませんっ!」
「……分かった」
「それと、エッチなお誘いは絶対に断らない事」
「望むところだ。じゃ、早速……」
「あっ、一夏君ってばぁ」
真耶の声で誰もが悟る。もう肉欲の宴は始まったのだと。だからだろうか、誰もが一夏の傍へと近付き始める。真耶だけでなく自分もと。
だが箒達学生組は楯無以外はある程度でその動きを止めた。彼女達は楯無へ譲るという約束をしているためだ。逆にそういうものがないオータムやクロエなどは一夏の傍へ侍るように近付いている。
「一夏さん、私達もいます」
「一夏、あたしらも可愛がっておくれよ」
「いっく~ん」
「ダーリン、こっちも見て?」
「一夏君、構って欲しいッス」
一夏の周囲を取り囲むように侍る五人。それを見て楯無は内心でため息。
(はぁ~……まさかたった一度のセックスで亡国機業の人間やその関係者を骨抜きとはね。一夏君、本気で女殺しになってるんだわ……)
レインとオータムのすり寄り方を見て、楯無は確信する。一夏がその気になれば、女性は誰も勝てないのだろうと。
「一夏君、お姉さんはまだ今日相手されてないんだけど?」
「そっか。なら、楯無はこっち来てくれ」
「は~い」
一夏の周囲を取り囲む五人は既に彼と一度は交わっている。そこを突いての楯無らしい突破にクロエと束は苦笑し、オータム達は仕方ないと納得する。
そんな彼女達の輪へ割って入り、楯無は真耶と一夏を挟んで並ぶと、彼の頬を人差し指でつつきながら拗ねた顔を見せた。
「一夏君ズルいわよぉ。みんな公平にしたいんでしょ? なら、真耶さんはともかく他の人達へはきちんと言うべきよ。俺はみんなを本気で想ってるから、出来るだけ平等になるように扱いたいって」
そこに込められた、新入りの三人への教育が不十分だぞと言う指摘に、一夏は申し訳なさそうな顔をし頬を掻いた。オータム達とは欲求不満状態でのセックスでもあったためか、どうしてもそういう部分が抜けていたと痛感したのだ。
「悪い。その、今更だけど、オータム、フォルテ、レイン、聞いてくれ。俺はこれだけの女を嫁にしようとする奴だ。だから、出来るだけみんなを同じぐらいに扱いたい。誰かを特別にはしたくないしする気もない」
「分かってるよ、あんた」
「はいッス。一夏君は、私とレインさんの時でそれを示してくれたッスから」
「ダーリンが公平感を意識してるのは分かってるわ。でも、女は感情で動くの。そこを少し意識して対応してくれると嬉しいわ」
そう言ってレインは箒達へも視線を向ける。それは、自分の意見への反応を求めるもの。だからか、箒達も同意するように頷いていく。頭で分かっていても、時にそれを守れない時はある。そう箒達も分かっていたのだ。
「だから、私達が公平感を壊しそうなら止めて。それも男の仕事よ」
「ああ、心に刻んでおく……っと」
「「んっ」」
真耶と楯無から上がる艶めいた声。二人の乳房を一夏の手が優しく揉んだのだ。更にそこから彼はその先端の突起へ指を這わせ、軽めに弾き始める。
その甘い刺激と快感に二人の女は熱っぽい眼差しを一夏へ向けた。もっとしてと、そう訴えるように。その反応で周囲も何が起きてるかをおぼろげに理解し、その体の熱を発散しようと近くにいた仲間へと意識を向けるのは、ある意味で当然の流れだったのかもしれない。
「レインさん……」
「フォルテ、おいで」
まず元々そういう関係であったレインとフォルテがキスを始める。それを見たオータムがならばとばかりにクロエを抱き寄せた。
「何ですか?」
「ん? あいつらと同じような事をすんだよ」
「……出来ればラウラとがいいです」
「へぇ、そうかよ。なら、ここへ呼びな。あたしがやり方を教えてやる」
「分かりました。ラウラ、こっちへ来てください」
「分かった」
素直なクロエは言われるままにラウラを招きよせ、そこからオータムのレクチャーを受けつつラウラとキスや愛撫を始める。
こうなると束が静かにしているはずもなかった。彼女は一目散に最愛の妹へと駆け寄っていたのだ。
「ほーきちゃんっ! おねーちゃんとイチャイチャしよ~」
「ね、姉さんっ!? いや、私は……んっ?!」
抱き着くなり箒の唇を奪う束。それを間近で見たセシリアは口元を押さえながらもどこか興奮していた。
(し、姉妹でキスとは……何て淫靡で背徳的なのでしょう! で、ですが、こうして見ていると綺麗な気もしてきますわぁ)
最初こそ戸惑った箒も、すぐに仕方ないとばかりに受け入れるように束を優しく抱き締めキスをしていた。その光景をうっとりと眺めるセシリアへ、静かに近付く影がある。
それは篠ノ之姉妹に夢中なセシリアの背後へ回ると、その豊かな乳房を思いっきり揉みしだいた。
「ひゃんっ!? り、鈴さんっ!?」
「セシリアぁ、あたし達もしましょ?」
「す、するって……ああいう事をですか?」
「そ。あたしとじゃ、嫌?」
背丈の関係上、どうしても鈴は見上げる形になる事が多い。今回もセシリアの顔を見上げるような形となり、その可愛らしさにセシリアは思わず胸を高鳴らせる。
今までも彼女達はよく肌を晒し合ってはいた。だが、それでもレインとフォルテのような絡みはしてこなかった。抵抗があった訳ではなく、切っ掛けがなかったのだ。
故に、今のように雰囲気や流れがそういう方向へ舵を切れば、待っているのは一つであった。
「いえ、私も鈴さんなら構いませんわ」
「セシリア……」
重なる唇。初めての同性同士のキスに、セシリアと鈴は思わず胸を高鳴らせる。
((ああ、こういうのも悪くないわね(ですわ)))
ただ、乗り切れない人間もいる。シャルと簪は湯船の縁に座って周囲の光景を見て苦笑いしていた。
「あ、あはは……何だか凄い事になってきちゃった」
「う、うん。お姉ちゃんが一夏君の近くじゃなかったら私もああなってるかも」
「あー、かもね。僕もラウラが近くいたらどうなってたか……」
「クスッ、ラウラならまず質問からな気がする」
「そうかも」
隣り合って会話を続ける二人だが、どうしてもその視線や意識は周囲の行為へ向いてしまう。しかも、それらが揃って幸せそうにしていれば余計である。
レインとフォルテは勿論の事、ラウラとクロエや箒と束さえも互いを求め合うように愛撫を始めていたのだ。セシリアと鈴など、いつの間にか湯船から出てシックスナインの体勢となっている。
「……あの、さ、簪」
「な、何?」
「ぼ、僕らも、ちょっとだけ、して、みる?」
「ちょ、ちょっとだけ?」
「う、うん。ちょっとだけ」
「…………い、いいよ? シャルロットとなら」
こうして最後の一組も場の空気に流されるように求め合いを始め、大浴場は大欲情の場と化してしまった。女達は女達で求め合い、男は両脇の女を愛でながら周囲の光景に股間をいきり立たせる。
これも、一夏のハーレムにレイン達が加わった事による変化。同性での求め合いを自然と出来る存在がいる事で生まれた、一夏が相手を出来ない時の熱の解消法。
雄によって作られた群れは、その形をまた変えていく。これまでは男に愛でられるだけの過ごし方が、これからはあぶれた者達で慰め合うようにと。
「ラウラ、可愛いです……」
「姉も、とても綺麗だ……」
美しい銀髪の姉妹は、その白い肌を重ね合わせて口付けを繰り返す。だが、その吐息は熱量を増している。その理由は何も目の前の相手だけではない。
「いいねぇ、お前ら。そうやって互いに熱を高めていきな。一夏にしてるみたいにね」
オータムはそう言いながら二人のヴァギナを優しく愛撫していた。その言葉遣いとは正反対の優しい指使いにラウラとクロエは浮かされたように頷き、快楽と温もりを求めて舌を伸ばし合う。
「姉さん、もうこんなになってる」
「んんっ……ほーきちゃぁん、切ないよぉ」
篠ノ之姉妹はその豊かな乳房を押し付け合いながら、その突起と化した先端を擦り合わせていた。普段は束が翻弄する側であるが、睦み合いの際は異なるらしい。
今は箒が束のヴァギナを愛撫し、その反応を見ながら笑みを浮かべていたのだ。サディスティックな笑みを。それに束は嫌がるどころか嬉しそうに声を上げ、もっと愛撫してとねだっていた。
「セシリアぁ……ああっ! もっとクリ、いじってぇ」
「ジュルッ……ええ、承りました。鈴さんも、私のオマンコをもっと激しく掻き回してくださいましぃ」
互いの性器を視界に入れて愛撫を続ける鈴とセシリアは、最早レイン達に迫る勢いで同性での絡みに夢中となっていた。
簪との行為で片鱗を見せていた鈴はセシリアとの行為で完全に覚醒していた。彼女は家族というモノへ強い想いを抱いている。故に将来そうなるであろう相手との行為は、鈴の中では禁忌ではなくなってしまったのだ。
セシリアはセシリアで、内に秘めていた性癖を一夏によって覚醒させられて以降、誰かに強く求められる事に喜びを感じてしまうようになり、鈴の求めはそんな彼女にとって幸せ以外の何物でもなかった。
「シャルロットのキス、優しくて好き……」
「簪の唇、柔らかいね。僕、夢中になりそう……」
舌を絡める事はせず、軽いキスを繰り返すだけのシャルと簪だったが、その目付きはとっくに蕩けたものとなっている。その指を絡めるように繋ぎ合い、何度も何度もキスする光景はそういう間柄にしか見えない。
その緩やかだが熱い繋がり方こそが、本気でそういう道へ転がり始める入口であると、まだこの時の二人は知らなかった。
「レインさん、見てくださいッス。みんな、女同士でエッチな事始めちゃってるッス」
「そうね。でも、時間の問題だったと思うわ。ダーリンの体は一つ。なのに女は両手でギリギリ足りるぐらいだもの。私達が加わらなくてもいずれこうなってたと思う」
レインの胸に頭を乗せるようにしながら、フォルテは周囲を見て苦笑する。そんな彼女の髪をそっと触り、レインは感じた事を告げた。
何せこれまで同性同士で絡み合った事のない者達にしては思い切りがいいと思えたのだ。そこから箒達が破裂寸前の風船のような状態だったと判断し、レインは小さく笑みを見せた。
(きっとこれであの子達は女同士の良さを知る。そうなれば、余計ダーリンとのセックスにはまっていく。私とフォルテが、そうだったように……)
今後の予想をし、レインはフォルテの顎を軽く撫でた。それが何を意図しての事かを理解し、フォルテは顔を上げて目を閉じる。そんなフォルテを愛おしく思いながらレインは彼女へキスをした。
そんな周囲の熱気に一夏達が当てられないはずもなく、彼らは彼らで内側からこみ上げてくる欲望を吐き出すように絡み合っていた。
「ああっ! 一夏君のチンポが奥に当たるよぉ! これっ、これが好きぃぃぃぃぃっ!」
一夏のペニスを子宮で受け止めんとするかのように、真耶は全体重を使っての上下運動を繰り返す。その大きな乳房をこれでもかと揺らして、快楽を貪るように真耶は腰を振る。
「ダメぇっ! オマンコペロペロしながら鼻でクリちゃんをいじめるのぉ! そんな攻撃、女なら誰も勝てないんだからぁっ!」
楯無は一夏の顔へ股間を押し付けるようにして快楽を貪っていた。真耶へ背を向け、意識を一夏にだけ向けるために。その顔を普段からは考えられないぐらいに快感で緩め、上げる声には艶と媚びを乗せて楯無は喘ぐ。
そんな中、一夏は顔を楯無の愛液で汚しながら周囲の声を聞いて今までにない程の興奮を得ていた。
(あっちこっちでエロい声が聞こえる。これ、全部俺の嫁さんになるんだよな……)
揃いも揃って美女ばかり。世の男性が見れば羨ましいを通り越し、呆れるレベルの状況である。十人越えのハーレムなど並の男なら相手に出来るはずもないためだ。
それを可能とするのは、一夏の体内にあるナノマシンと、彼の人並み外れた体の丈夫さからくる適応力の高さにある。
そうして真耶と楯無の二人を堪能した一夏は、未だ萎える事のないペニスを二人にフェラさせながらどうしようかと考えた。
楯無とも交わり種付けするのは確定しているが、その後をどうするかが決まっていないのだ。何せ既に残りの女性達とは一度交わっているため、誰を選んでも構わないために。
「……いっそ全員か」
ポツリと呟き、一夏はペニスを跳ねさせる。その動きに真耶と楯無が小さく驚き、どこか嬉しそうに舌を亀頭へと這わせた。
「どうやって相手するかだな。人数が人数だし、いっそ……」
そこで一夏は自分がいる場所がどこかを思い出した。広い大浴場は女性達全員が余裕で過ごせる場所である。そこでしか出来ないだろう事をしよう。そう一夏は結論付け、小さく頷いた。
「じゃ、そろそろするぜ、楯無」
「うん、いっぱい出して?」
「真耶、俺が突き上げてる最中、楯無の胸、沢山可愛がってやれ」
「うん、任せて」
「真耶さん、お手柔らかに」
「どうしよっかな?」
湯船の縁へ腰かける一夏。楯無はそんな彼へ背中を預けるようにしながら膣内へペニスを収めていく。やがて一夏のペニスが楯無の中へ完全に収まったところで、真耶が悪戯っぽく笑みを見せながら手を卑猥に動かした。
「じゃ、いっぱい弄っちゃお~っと」
「あんっ、一夏君助けて。真耶さんが怖いの」
「そう言いながらチンポ締め付けるなよ。真耶、やり過ぎないようにな」
「はーい」
「ああんっ、一夏君も敵だぁ」
仲睦まじい会話をしつつ、交わり出す一夏達。真耶も楯無の乳首や乳房を愛撫しつつ、一夏とキスをして忘れないでとアピールを続ける。
勿論楯無もただ抱かれているだけではない。真耶へ仕返しとばかりに手を伸ばし、その乳房や乳首を同じように愛撫したのだ。そうなれば、当然一夏の前で二人の絡みが実現する訳で……
「んっ、真耶さんのおっぱい柔らかくて好きですよ」
「そういう楯無さんだって……あっ……十分大きくて柔らかいよ。ね、一夏君」
「ああ、そうだな。二人共最高のおっぱいだぜ」
「「ああっ! もっとぉ……」」
水を向けられたので、ならばとばかりに一夏の両手が動いた。楯無と真耶の乳首を摘み、強めに引っ張ったのである。その刺激に二人は喘ぎ、雌の声を出す。
何度となく一夏と交わり、楯無と真耶はそれぞれこう宣言されている。妊娠させる、と。片や国家代表、片や教師。それにも関わらず、一夏との子を身籠れるならと迷う事なくそれを受け入れている二人。
もう頭の中は早く妊娠したいという考えだけ。一夏の子種をもらい、大きな腹となる事。それが今の二人にとっては一番の願いなのだから。
「一夏君っ! 出してっ! 貴方の遺伝子、私に頂戴っ! 更識の家に逞しい貴方の血を、世界でもっとも強い男性の血を入れてぇっ!」
「綺麗だよ、楯無さん。一夏君、私の時みたいに力強い射精、してあげて」
「分かってるっ! 行くぞ楯無っ! 子宮口開けて待ってろっ!」
「ああっ! うんっ! 待ってるからっ! 精子のための道、開けて待ってるぅ!」
「出すぞっ! ああっ……出すぞぉっ!」
射精する瞬間、一夏は楯無の腰をしっかり掴んで逃がさないようにした。更に真耶もそれに呼応するように楯無の両乳首を思い切り摘み上げる。
「はああああんっ!!」
真耶の行動で膣内が収縮し、一夏のペニスを締め付ける。それが楯無に今一度強く貫いている物を感じ取らせ、絶頂へと導いた。
「孕めっ! 孕めぇぇぇぇぇっ!!」
「っ!? 駄目ぇぇぇぇぇぇっ!!」
その余韻に浸る間も与えず、一夏が子宮目掛けて射精する。その熱と勢いに焼かれるような錯覚を覚えながら、楯無は絶叫しながら再度絶頂を迎えた。と、同時に潮を吹き全身を激しく震わせて。
「すっごぉい……私も、こんな風になってたんだ……」
楯無が白目を剥いてガクガクと痙攣している様をまじまじと眺め、真耶は下腹部に熱を感じていた。自分もつい十数分前はこうだったと思い出して、子宮が再度疼き出したのである。
そして、そんな濃厚な交尾を見せつけられ、周囲の雌達が黙っていられるはずもなかった。
「一夏ぁ、私と姉さんの姉妹も種付けしてくれ」
「そうだよいっくん。束さんとほーきちゃん、同じ日に妊娠させてみたくない?」
「一夏さん、私とラウラもそうしてください」
「そうだぞアナタ。私と姉の両方をボテ腹にして可愛がってくれぇ」
「そういう方向なら、私とフォルテなんてどう?」
「上級生コンビ、おっきなお腹にさせてくださいッス」
「一夏様の子を授かりたいのは私達もですわ」
「そうね。ね、一夏、子供沢山産みたいよぉ。あたし、一人っ子で寂しかったからさ」
「僕もそうだよ一夏。それに、一応跡継ぎもいた方がいいだろうしね」
「わ、私も一夏君との赤ちゃん欲しい。男の子なら一緒に遊んであげられるし、女の子でも一緒に女の子らしい事してあげたい」
「あんた、これだけの女が揃ってるんだ。まさかもう出来ないとは言わないだろうね?」
そのオータムの言葉に一夏は不敵な笑みを浮かべた。その雄の顔に全員がゾクッとしたものを感じ取る。行為の最中、一夏がたまに見せるものだったからだ。
それは、雌を従える雄の顔。完膚なきまでに力関係を叩き込む時の、一夏の顔だった。
「冗談じゃない。俺が嫁達の願いを無視する訳ないだろ。みんな、壁に手をついて尻を突き出せ。真耶もだ」
「う、うんっ!」
動き出す真耶に反応して箒達も急ぎ気味で壁際へと向かう。それを見送る事もせず、一夏は未だ気を失っている楯無へ視線を向けると、ニヤリと笑って一度だけ腰を強く突き上げた。
「んひぃっ!」
「起きたか、刀奈。動けそうか?」
耳元で優しく囁きながら刀奈の乳房を揉み始める一夏。その甘い刺激に刀奈はすぐに蕩けた顔をして、自分の状態を確かめ始める。
「……多分、何とか歩くぐらいは出来るかな。どうすればいいの?」
「壁際へ行ってみんなと同じ体勢を取ってくれ。もし辛いようなら、順番まで座って休んでくれてもいいから」
「……うん、分かった」
一瞬だけ見せた普段の優しい顔に胸をときめかせ、刀奈はゆっくりと立ち上がると膣から一夏の名残を垂らしながら壁際へと向かう。
それを目で追い掛けながら、一夏は壁際の光景にペニスを反応させた。
「凄いな、これは……」
大浴場の壁際には、総勢十二名の女性が一夏へその性器を曝け出すようにしていたのだ。完全な種付け状態で雄を待つ雌達に、一夏はサディスティックな笑みを浮かべて近付いていく。
やがて楯無もその中へ加わり、十三名の女達が一夏のペニスを待ちわびるように臀部を突き出して待っていた。
「いいな、この眺め。最高だぜ」
世界最高の頭脳から亡国機業の工作員までが揃って自分を待つ光景。それに一夏は雄として大いに征服欲を満たされていた。
「なぁ、出来れば全員でこう言ってくれないか?」
そこで彼は更なる満足感を得ようとある提案をした。その内容に女性達は躊躇いも迷いも見せず、ただどこか彼らしいと思って苦笑する。
「じゃ、頼む」
その一夏の言葉が合図だった。十三名もの女性達は声を揃えて告げるのだ。
―――アナタのチンポで私達の子宮を敗北アクメさせてください。
言い終わった瞬間、女性達の膣から愛液が流れ出した。自分の言った言葉に感じてしまった証拠である。単なるアクメではなく敗北と付けた事で、改めて自分は一夏に屈服させられたと自覚させられ、更にその際の快感や感覚までも思い出してしまったのだ。
一夏はそんな女性達の反応を見て、満足そうにペニスを反り返らせる。雄としてこれ程滾る事があろうかとばかりに。
「最高だぜみんな。じゃあ、次は尻を開いて見せてくれ」
どこまでも最低に、貪欲に、女性達の心を調教していく一夏。羞恥心がある者達はそれが何を意図しているかを理解して悶えるように、それがない者達でさえ無意識の抵抗感から背徳的快楽を感じるようにと。
ヴァギアとアヌスを曝け出し、一夏へと見せる女性達。その中でもセシリアとオータムの感じ方は強い。
(ああ、見られてます。今、私は一夏様に全てを見られていますわぁ)
(一夏の視線を感じる。あたしのマンコだけじゃない。ケツの穴まで見てやがる……)
共にマゾの気質が強い事もあり、二人はこの羞恥プレイに興奮していた。ただ、強く興奮しているのがこの二人なだけであり。他の者達がまったく感じていない訳ではない。
(ううっ、一夏の視線が舐めるように私の菊門や性器を見つめている……)
(こ、これはさすがの束さんも恥ずかしいね。でも、お腹の下が熱くなってきちゃうよぉ……)
(こ、こんな事までさせるなんて、一夏のSっ気がどんどん強くなってる。これ、僕とセシリアがアナルセックスさせたからかなぁ……)
(む、昔だったら考えられない……。私、今、男の人に見せちゃいけない場所を見せてる……っ!)
(は、恥ずかしいっ! でも、何であたし濡れてきてるの? 一夏に見られてるから、かな? ああっ! もうっ! こんな体にされたんだもん。絶対一夏のお嫁さんにしてもらうんだからっ!)
(一夏君って、やっぱSッス。しかも、お、お尻の方にも視線感じるって……そういう事ッスかね?)
(男にヴァギナだけでなくアヌスまで晒し、私は嫌悪感どころか快感を得てる。ふふっ、ダーリンに壊されたからね。じゃあ、とことん壊してもらいましょ)
(な、何故だろうか。以前であれば平気だったはずだが、今はとても恥ずかしい。一夏に、旦那に性器や肛門を見せるのがここまで羞恥心を煽るとは……)
(見られています、ね。一夏様の視線が私の大事な場所や不浄の場所へと注がれているのが分かる。……なのに、何故下腹部が疼くのでしょう……)
(ああっ、また垂れてきちゃう。一夏君の濃い子種が、注いでもらった遺伝子が……見られてる事で感じて愛液で押し出しちゃう……)
(織斑先生、貴女の弟さんはこんなに凄い男になってますよ? いつか、ここに貴女も……)
それぞれの想いは違えど、体の反応は似ている。雄を誘うように蜜を流し、穴をひくつかせ、雌達は発情の証を見せていた。
「……みんな、そのままでいろよ。今から順番にハメていくからな」
ゴクリと全員の喉が鳴る。一夏の低い声からその興奮度が分かったのだ。今、一夏はこれまでにない程興奮していると。
「一発俺が出したら終わりで、その前にみんながイっても終わらないから安心してくれ。どれだけでも、心ゆくまでアクメしていいぜ」
それはある意味で死刑宣告だった。オータムやレインにフォルテは知らないが、箒達は薄々気付いているのだ。一夏が射精を自分の意思である程度コントロールしている事を。
つまり、今のは一夏が出したいと思うまで何度も絶頂させられるという事に他ならない。しかも、その快楽はとても強く深いもの。脳細胞を破壊するのではないかと思うぐらいの、激しい快感なのだから。
「さっきの言葉通り、敗北アクメさせてやるよ。俺の子種で受精させて、さ」
その言葉に全員が軽く震えた。想像したのだ。一夏の子種で受精する事を。愛する男の子を身籠り、日々大きくなっていくお腹をさすりながら生きる時間を。
「妊娠しても心配しなくていいぜ。当然俺が全力で守るし、エッチはケツ穴で出来るようにしちまうから」
捉え方によらないでも最低な発言だった。それでも、それでも喜んで安心してしまうのが今の箒達である。一夏との交わりを妊娠する事で諦めなければならない。その事を払拭される事で彼女達は安堵してしまうのだ。
「さてと、じゃあまずは……」
ゆっくりと女性達へ近付いていく一夏。彼女達は壁を向いて手を付いているため、彼の動きは分からない。誰が挿入されるのか。自分なのか。そんな期待に鼓動を早くさせて彼女達は待った。
「ああんっ!」
聞こえた声はまるで選ばれた喜びを滲ませるようなものだった。声の主である箒は、その大きな乳房を一度大きく揺らすように上体を動かした。
「すげぇ締まりだぞ箒。そんなにチンポ欲しかったのか?」
「あ、当たり前だ。愛する旦那様の子種をもらえると言われ、どうして欲しがらずにいられる? んんっ、それに、もう私は一夏のチンポ無しでは生きられない女になったんだぁ!」
「そっか。じゃあ、ちゃんと責任取らないといけないなっ!」
「はあんっ! うん、取ってっ! 私は一夏のものだ! 一夏の女だっ! その逞しいチンポで躾けられた雌なんだっ!」
言いながら自分でも興奮し、箒はペニスを締め上げるように膣内を収縮させる。その反応に一夏も気を良くし、ならばと腰を激しく動かし始めた。
一夏が最初に抱いた箒は、一番彼が意識してしまう相手と言える。幼馴染で最初に親しくなった異性。しかも、長きに渡り会えなくなっていたのが偶然の再会を果たしての性交だった。
これで深く意識しない方がおかしいだろう。故に誰もが納得や理解をしていた。箒が最初に選ばれた事を。
「箒っ! 箒っ! 愛してるぜ箒っ!」
「わ、私もっ! 私もぉ! 一夏だけいてくれればいいっ! アナタさえいてくれたら私は十分幸せなんだぁっ!」
「ぐっ! 箒ぃぃぃぃぃぃぃっ!」
「一夏ぁぁぁぁぁぁっ!」
見つめ合う事さえせず、ただ繋がっている部分へ意識を集中して相手を感じ合う二人。そして、遂にその瞬間はやってくる。
「孕めぇぇぇぇぇっ!!」
「ああっ! 出てる……来てるぞ……一夏の、アナタの子種が……」
嬉しさと幸福感から涙どころか小便さえ流し、箒は浮かされるように呟いた。受精したと、どこかでそんな予感を抱きながら……。
「よし、次は……」
箒のヴァギナから流れる自分の精液を見て頷き、一夏は再び他の女性達へ意識を向ける。そのままゆっくりと歩き出し、彼が二番目に選んだのは……
「んっ……ああっ、い、一夏が来たぁ……」
嬉しさを噛み締めるようにそう告げ、鈴は膣内をゆっくりと進むペニスに体を震わせる。すると、一夏は彼女のツーテールを両手で掴んだ。
「鈴、ちょっと乱暴にするからな?」
「うん、いいわ。一夏になら何されたって平気よ」
重たい一面をのぞかせるような物言いに、一夏は引く事もなくむしろ喜びさえ見せて笑みを浮かべる。そのまま彼は鈴の髪を持ったまま、腰を動かし始めた。
そうやって髪をハンドルのように扱う抱き方に、鈴は痛みを感じながらも喜びまで感じて笑みを見せる。そこには、一夏が前もって言ってくれた事もあったが、一番は次の点にあった。
(一夏は普段あたしにこんな乱暴な事しない。なのにそれをするって事は、それぐらいあたしに興奮してくれてるって事だもんっ!)
かつて、鈴がまだ想いを秘めて一夏と接していた頃、彼はとても優しかった。時にはデリカシーのない言葉を言ったりもしたが、それでも乱暴な振る舞いはしなかったのだ。
それが、今や髪を掴んで激しくペニスを打ち付けてくる。その意味が鈴にはこう思えた。今の一夏は、自分を強く愛しているし信じてもいるから乱暴が出来るのだ、と。
「一夏ぁ! もっと、もっと乱暴にしてもいいからっ! あたし、今嬉しいからぁっ!」
「ぐっ! り、鈴……っ!」
「乱暴でも優しくても、一夏があたしを意識してくれてるっ! それだけであたしはぁ!」
「っ! ああもうっ! 可愛すぎるだろ鈴はぁ!」
健気で重い鈴の告白に、一夏は思いの丈をぶつけるように腰を振る。箒とは異なる形で一夏の隣にいた鈴。その勝気な性格の裏には、健気で一途な顔を持っている。
以前の言葉遣いも、一夏への恥じらいからくる照れ隠しの一面もあったのだ。今でこそ肌を重ねたため、素直な物言いが出来るようになったものの、健気な面は表に出す事はそうなかったぐらいに。
ただ、体の方は心に愚直に素直に従い、神聖な場所である子宮への入口をペニスへ解放していた。それを一夏はペニスへの吸い付き方で感覚的に察していた。
「鈴っ、お前の子宮がチンポ欲しがってるぜっ! さっきから吸い付いてきやがるっ!」
「いやぁ! そ、そんな事言わないでぇ!」
「きっと出来るぞっ! 今日出したら俺と鈴の子供出来るからなっ!」
「っ!? ホントっ!? ホントに!?」
「ああっ、絶対そうだ!」
「あああっ! 作ってっ! 作ってぇっ! あたしっ、赤ちゃん産んでお母さんになるぅ!」
その宣言が切っ掛けだった。一夏は鈴の望み通りに子宮目掛けて精を放ち、腰を深く打ち付けたまましばらく動きを止めたのだ。
鈴の子宮の中へと注ぎ込まれる大量の精液。それらが鈴の子宮を蹂躙するかの如く押し寄せていく。その激しくも熱い愛情に鈴は声を押し殺しながら震えた。ただ、まるでその快感を一夏へ告げるかのように潮を吹いて。
「ふぅ……次だな」
鈴の状態にも満足し、一夏は次の相手へとその歩を進める。幼馴染二人の抱かれる様を見聞きした女性達は、期待を胸に彼が抱いてくれるのを待つ。
「んおおおおおっ!」
上がったのは獣のような声。理由は一気に一夏がペニスを最奥まで突き入れたからである。それは、相手の喜ぶ事をしてやろうという一夏なりの優しさでもあった。
「どうだ?」
「さ、最高ですわぁ。躊躇なく突き入れてくださる事で一夏様の気持ちがよく分かりますもの」
「そうか。なら、ここからは、な?」
「はい、どうぞご随意に」
そこからはセシリアの望むような激しいセックスが始まる―――かに思われた。だが、実際には違ったのだ。一夏は、むしろ優しく彼女を抱いた。
ネットリと表現されるようなそれに、セシリアは困惑しつつも己が内にこみ上げてくる感覚に気付いて理解する。
(一夏様は、私を焦らしているのですわ。そして、その熱が最高潮に達した時におそらくは……)
焦れに焦れた自分がねだった時、一夏は本気で壊す程の激しさを見せてくれるに違いない。そうセシリアは判断し、その時を待ちながら一夏のペニスを感じ取る。
優しくゆっくりと出し入れされるペニス。それでも必ず一度は子宮口を刺激していく。その一瞬の快感をもっととねだるために、セシリアは無意識に体を動かす。
「おいセシリア」
だが、そんな事をすれば一夏に気付かれぬはずもなく……
「誰が勝手に動いていいって言った?」
「っ?!」
しかもご主人様モードの彼は、セシリアの告げたご随意にという言葉をしっかりと覚えていたのである。冷たく放たれた言葉にセシリアが思わず息を呑んだ次の瞬間。
「いぎぃっ!」
浴室内に鋭い音が響いた。一夏の右手がセシリアの臀部を叩いたのである。
「セシリア、お前言ったよな? ご随意にって。なら、どうして勝手な事してるんだ? こういう時、俺はお前の何だ?」
「ご、ご主人様ですわ」
「だよな? なら、俺がどうしてこうしてるかも分かるよな?」
「はいっ、勿論ですわっ! ああっ、私は何と罪深い事を……お許しくださいませ、一夏様っ!」
言いながら感じているセシリアに一夏は微かにだが口の端を歪めた。その野性的な笑みに、二人の交わりを見ていた女性達は揃って小さく震える。
一夏の笑みは、まさしく支配者のものだったのだ。そして、それはセシリアだけでなく自分達へも向けられるだろうものと理解して。
「分かればいいんだ。じゃあ、そんなセシリアにはご褒美あげないと……なっ!」
「はぁんっ! い、一夏様ぁ! 嬉しいです! もっとっ、もっとぉ!」
先程が仕置きとしての平手打ちなら、今度は愛するための平手打ち。叩かれた際の痛みが異なる事でセシリアはそれを明確に感じ取って歓喜に震える。
そこからの一夏は、セシリアの望む形で彼女を愛した。痛みも快楽へ変えるセシリアに、その許容量を超えない程度で痛みを与え、放つ言葉で恥辱を与え、彼女の身も心もサディスティックに愛していったのだ。
その光景にオータムとフォルテが熱視線を送っていた。二人はMの気質が強い。故にセシリアの事が羨ましく見えていたのだ。
(一夏の奴、やっぱりドSじゃないか。あたしも、あんな風に壊すぐらい抱いて欲しい……)
(ああ、あの子幸せそうッスね。私には分かるッス。だって、あんな愛し方はこっちを信じて想ってるから出来る抱き方ッスから……)
そんな二人の目の前で、遂にセシリアが大きく胸を揺らして絶頂を迎えようとしていた。
「いちかしゃまぁ! もうっ、もうイキましゅっ! イってしまいましゅっ!」
「ああ、いいぜっ! 俺も一緒に出してやるっ!」
「ひゃいっ! おねがいいたしましゅ! おじひを、おじひをくだしゃいましぇっ!」
「ぐっ! おおっ!」
「イグぅぅぅぅぅぅっ!!」
呂律が怪しくなりながら、セシリアは一夏の精液を全身で搾り取ろうとする。膣はペニスを強く締め付け、子宮口はその先端へ吸い付いて。
それに応えるかの如く、一夏の射精はセシリアの子宮を完全に支配するように流れ込んだ。熱くて濃い子種が大量にセシリアの中で暴れ回る。その激しさに彼女は遂に意識を手放して床へ倒れ込む。
「こ、こりぇでぇ……オルコット家に跡取りがぁ……」
最後にそう呟いて彼女は失禁した。その表情は、誰がどう見ても貴族の令嬢とは思えない程、情けなく、そして幸せそうなものだった。
「これで三人か。まだまだだな」
その声にはまだし足りないという想いが込められていた。それを示すように一夏のペニスは一向に萎える様子がない。
「じゃ、次は……」
まるで舌なめずりをするかの如く、一夏の眼差しが残る女性達へ向けられる。それを感じ取り、彼女達は息を呑んで股を濡らす。
そんな女達から漂う淫臭に、一夏は猛る己が男根を見せつけるようにしながら動き出す。次なる相手をどうするか考えながら、彼は一人の腰を掴んでペニスを膣へと挿入した。
「ああっ! アナタぁ!」
歓喜の声を上げてラウラは一夏を迎え入れる。小柄な体で一夏の逞しいペニスをしっかりと咥え込み、きつめの膣でそれを懸命に締め付けて。
「やっぱラウラのマンコはいつハメてもキツイな。ま、俺以外のだと緩いかもしれないけど」
「と、当然だ。私のオマンコはアナタ専用になっている。他のオチンポなど拒絶してやるからな」
「嬉しいぜラウラ。じゃ、始めるからな、子作り」
「ああ、頼む。私も、一夏の子を孕んで母になりたい。私が知らなかった温もりを、最初から与えてやりたいんだ」
噛み締めるような声でそう告げて、ラウラは一度だけ一夏へと振り向いた。
「アナタが私に教えてくれたように」
「っ! ラウラぁ!」
普通とは言い難い育ち方をしたからこそ、ラウラは誰よりも愛情というものに溺れた。一夏を切っ掛けに箒達との関わりで知った温かさや心地良さ。それを今度は自分が誰かに与えたい。
出来る事なら愛する男の子へ、自分の腹を痛めて産む子へと。そんなラウラに感情を爆発させて一夏は腰を動かした。
だが、それは鈴やセシリアの時とは違って強くはあったが激しさはなかった。むしろ、一回一回想いを込めてペニスを打ち付けるようなセックスである。
「ああっ……ああっ! アナタぁ!」
「ラウラっ……ラウラっ……可愛いぜラウラっ!」
「か、可愛いのか? 今の私は、可愛いのかっ!」
「当たり前だろ。いつだってラウラは可愛いぜ!」
「っ~~~~~っ!」
「うおっ!?」
可愛い。滅多な事では動揺しないラウラが動揺する表現である。一夏達と関わる前にはついぞ言われる事のなかった褒め言葉で、ラウラにとっては耐性の無さ過ぎる表現。
だが、今のラウラはやっとその表現を素直に受け止める事が出来るようになってきた。自分は可愛いのだと、そう事ある毎に愛する男から言われる事で。
しかし、だからと言って照れが消える訳でなく、今回も嬉しくも恥ずかしくなり、それが体の反応として出てしまったのだ。結果、一夏のペニスを強く締め上げるように膣が動いたのである。
「あ、アナタぁ……そ、その、嬉しいが何度も言わないでくれ。い、今のようになってしまうからぁ」
涙目で振り返り、一夏へそう告げるラウラだったが、それが余計自分の回避したい事態を引き起こす事になるとは夢にも思わなかっただろう。
そう、快感と照れと嬉しさが混ざった蕩け顔を見せられた一夏は、もっとそんなラウラを見たいとばかりに腰を突き出す度に可愛いと言い出したのだ。
その度にラウラの膣は反応し、顔は緩み、心は弾む。声は止めてと制止するも、その本音は体を通して一夏には筒抜けである。故に止めない、止まらない。ラウラを可愛がる事は。
「はぁ……っはぁ……」
荒い息を繰り返すラウラ。もう何度絶頂を迎えたか分からない程に彼女は疲弊していた。そんなラウラの耳元へ一夏は顔を近付ける。当然、繋がったままで。
「ラウラ」
「な、何だ……?」
「可愛い子供、産んでくれ」
「っ?!」
呟かれた言葉と共にラウラの子宮目掛けて熱い子種が放たれる。その熱を受け、ラウラは背筋を伸ばすように反り返った。すると、そこを狙って一夏は両手を彼女の乳房へと動かす。
「ああああああっ!! ぁ……」
強めに摘まれた乳首の刺激で再度の絶頂を迎えた瞬間、ラウラは全身の力が抜ける感覚を覚えた。直後聞こえてくる水音。
それはラウラが失禁した音であった。チョロチョロと流れるそれを聞きながらラウラは力なく笑みを浮かべて一夏へ振り返る。
「喜べアナタ。今ので私の体は完全降伏したぞ」
その言葉への一夏の返答は、優しく深いキスだった。その温もりに涙を流しながらラウラは目を閉じるのだった。
今までの三人とは毛色の異なる流れに、見ていた者達は違う意味で震えていた。分からなくなったのだ。一夏が自分達をどう抱くのかが。
箒達のように激しく犯すかのように抱くのか。あるいはラウラのように強く優しく抱くのか。そのどちらが選ばれるのかを想像する事で、彼女達はまた股を濡らすのだ。
「四人目。まだ先は長いな」
ラウラを優しくその場へ寝かせ、一夏は野獣の眼光で残る女性達を見た。その視線は、彼女達の一部を凝視している。蜜を流して雄を待つ淫らな穴を。
「ああ、今更だけど言っておくぜ。今日、俺は全員を妊娠させるつもりだから」
その宣言を聞いて、誰よりも震えたのは誰であろうオータムだ。
「本気か? 今日ものにしたばかりのあたしへ、本当にガキ作ろうって言うのかよ、あんた」
「当然だろ。オータム、お前も俺の嫁になるんだ。だったら、お前の子供を欲しいって思って当然だ」
即答の肯定。それでオータムは死んでもいい程の幸福感を感じていた。これまでの人生で彼女の事をここまで正面から受け止めてくれた存在はいなかったのだ。
「あんたぁ……」
「……決めた。次はお前だ」
今にも泣きそうな雰囲気のオータムを見て一夏は静かに歩き出す。そして、未だどこか落ち着きのないオータムの膣内へペニスを突き入れた。
「ん……あぁ……あんたが入ってくるよぉ……」
甘い声を出してオータムは目を閉じて涙を流す。最初に繋がった時は激しく強いもの。二度目の今は、優しく穏やかなもの。そこで分かったのだ。一夏が自分を本当に愛する者として扱ってくれている事が。
「綺麗だぜオータム。必ず幸せにしてみせるからな」
「あんたぁ……あんたぁ!」
心の底から喜びと嬉しさが込み上げ、オータムは一夏の事を熱っぽく呼ぶ。夫という意味を込めた”あんた”という呼び方で。
乳房を揺らし、汗を飛び散らせ、オータムは舞う。これまでの性交が偽物だったと思う程の温もりと優しさを感じ取りながら。
「ああっ! 幸せってこういう事だったんだな! あたし、今まで知らなかった! こんな事、初めてだ! 一夏に抱かれて、愛されて、あたしは、あたしは本当のセックスを知ったっ!」
「それ、ちょっと違うぜオータム」
「え?」
オータムの言葉に一夏は腰の動きを止め、どこか微笑みながら彼女を見つめた。その視線を感じ取ってオータムが振り向くと、一夏はその表情のままこう言ったのだ。
「オータムが知ったのはさ、多分愛って奴だと思うぜ。真心って事だ」
「…………そう、かもな。いや、そうだ。あたしは、あんたから真心を教えてもらった。だから、あたしも真心を返したい」
「じゃ、それは俺じゃなく生まれてくる子供に頼むな」
「っ! ……ああ」
そう答えるオータムの表情は、とても綺麗な微笑みだった。そこには、もう亡国機業の工作員だったオータムはいなかった。そこにいたのは、ただの女へ戻れた一人の女。
そのままオータムは優しく抱かれる。キスしながら子宮をノックされ、オータムは思うのだ。
(これまでの事を、償おう。そして、キレイな身体になってあたしはこの人の腕の中へ戻るんだ……)
もっとも女を強く意識する場所を刺激され、オータムはこの上なく女の思考となっていた。母となった時、子供が自分の過去のせいで辛い目に遭わないように、もしそうなってもちゃんと胸を張って向き合えるようにと。
「あんたぁ、あたし、あたしキレイな身体になるよっ」
「オータム……」
「それで、生まれてくる子供とちゃんと真っ当な道を歩くからっ。だからっ、だからぁ!」
「言ったろ? 俺は待てるから。いつまでも、お前の事、待てるから」
「ああっ! 一夏ぁ! 愛してるっ! 愛してるよあんたぁぁぁぁぁっ!」
力強い言葉と込められた愛情に感激し、オータムは絶頂する。そこへ一夏も狙ったかのように射精してオータムの子宮を満たしていく。
そして、一夏はオータムへそっと口付ける。それが合図となって彼女は失禁した。所謂嬉ションというものである。
「……五人目」
惚けるようにその場へ座り込んだオータムを置いて、一夏は次の相手へと歩き出す。
「ぁ……」
「いくぞ、クロエ」
「はい、どうぞ」
嬉しそうな声でそう返してクロエは一夏のペニスを迎え入れるように、少しだけ尻を上げる。それに笑みを返して一夏はゆっくりとペニスを挿入していった。
「い、一夏さん……」
「待たせたなクロエ。ラウラみたいにしてやるから」
「……はい」
そこから始まるのはクロエの好きな優しいセックス。それでも普段より激しめではある。クロエも一夏の言葉を聞いて子供を欲しがっていたためだ。
実は、後背位で抱かれる事を嫌がる傾向がクロエにはある。理由は一夏の顔が見えないからという可愛らしいもの。なのに、今回はそれで抱かれる事をむしろ喜んでいた。
「クロエ、どうした? 今日はいつもと違って凄い締め付けてくるぞ」
「う、嬉しいんです。一夏さんがこうしてくださるのは、今私に子供を作りたいからだと、そう思えてっ」
「そっか。じゃあ、こうしてやるよっ!」
「ふわああああっ!?」
子宮口を捉えて腰を前後ではなく回すように動かす一夏。その刺激にクロエは叫びにも似た声を上げた。
「ずっと出すまでこの位置だ。どうだ?」
「ず、ずっとこの位置、ですか?」
「ああ。俺が出すまでな」
「……分かりました。私もそうして欲しいです。ここで一夏さんのオチンポミルクを出して頂いて、元気な赤ちゃんを授かりたいです」
それが全てだった。クロエの心からの願いを聞いた一夏は、そこからまったく動く事なくクロエを愛撫し始めたのだ。
ゆっくりと大きくなり始めたクロエの乳房を優しく揉み、乳首を弄り、耳元で愛を囁きと、出来得る限りの手段で愛していった。
やがてクロエの膣の締め付けが強さを増していく。一夏からの愛撫と言葉で感じてきた証拠であった。
「い、一夏さんっ……」
「そろそろイキそうか。じゃあ、一度だけ動かすな」
「えっ!? だ、駄目ですっ! そんな事されたら」
「イケっ! クロエっ!」
「ふにゃあぁぁぁぁっ!!」
プシャっと言う音と共にクロエは透明な液体を放った。と同時に注ぎこまれる一夏の精液。それがクロエの子宮を目指して進んでいく。
「良かったぜ、クロエ」
「一夏しゃまぁ……ありがとうごじゃいましたぁ……」
緩んだ笑顔でそう言ってクロエは脱力したのか、壁に手を付いたままでずるずると床へと体を落としていく。
「六人目、か」
半数近くの女性へ種付けし、一夏は己の内側からこみ上げる声を聞いていた。もっと抱け。もっと種付けろ。その本能からの呼び声に彼は呼応するように次の相手へ近付いていく。
「シャル、待たせたな」
「本当だよぉ。その分、しっかり種付けてね?」
「分かってる……ってのっ!」
「あはぁ! 来たぁ……一夏のチンポが私の中に来てくれたぁ!」
スイッチが入ったかのように女の顔をするシャル。そんな彼女へ一夏も応える。しっかり種付けをとの希望を叶えるため、激しく腰を動かしたのだ。
パンッという効果音ではなくズンッという音が当てはめられそうな動きのそれに、シャルは涎を飛び散らせながら喘ぐ。
「す、凄いぃぃぃぃぃっ! 一夏が私の中で暴れてるよぉっ! はぁんっ! オマンコ壊れるぅ! 壊されちゃうっ! ああっ! 壊してぇぇぇぇぇっ!」
シャルは、アナルセックスで従属に目覚めてしまっていた。一夏が求めてくれるなら何をされてもいいと。一夏が望むのなら他人との性交さえやってのける程に。
だが、きっとその後で一夏に抱かれて叫ぶのだ。一夏に勝てる男はいないと、今のようないやらしく美しい表情で。
「シャルっ……エロくて可愛いぜ!」
「ホントに? ホントに私可愛い?」
「当たり前だっ!」
返答と同時に突き入れられるペニスでの一撃。それがシャルの女を強く揺さぶる。愛していると可愛いにエロいという想いが混ざったそれで、シャルは全身で歓喜に打ち震えた。
「イっちゃうよおぉぉぉぉぉぉっ!」
貪欲に一夏の遺伝子を求めて膣壁が痙攣する。その反応に応じて放たれる白濁の熱量。それを感じ取りながらシャルは幸福と降伏の証を一夏へ見せた。
「ぁ……だめぇ……」
流れ出すのはシャルの髪色と同じ黄金の水。それがもたらす解放感も加わって、シャルの表情は緩みに緩み切っていた。
その場にペタンと座り込み、シャルは涙と涎を垂れ流して一夏を見上げる。彼は、醜態を晒すシャルを優しげに見つめていた。
「シャル、これでデキてるといいな」
「……うん」
黄金に白濁を混ぜながらシャルは微笑む。その笑みは、とても綺麗で妖艶だった。
既に浴場内にいる女性達の内、半数以上が抱かれ一夏の子種を注がれている中、残る者達の性欲はかなり煮詰まってきていた。
それでも、一向に誘う言葉や素振りを見せないのは分かっているからである。今、選択権は一夏にあり、自分達は選ばれるのを待つだけなのだ、と。
それを知ってか知らずか、一夏はシャルの頭を一度だけそっと撫でると、次の相手を決めるため視線を動かす。
「あと六人か」
声にあるのは疲労でも嫌悪でもない。それは、喜び。まだ愛し合える相手がいる事への歓喜だった。何せ一夏のペニスは未だ萎えるを知らない。
朝から考えれば、並の成人男性がとっくに死んでいるような事をしているのだ。にも関わらず、一夏はむしろより猛ってきているのだから恐ろしい。
「簪、行くぜ?」
「ぁ……うんっ!」
女性達も自然な流れでの焦らしプレイを受け、その体は完熟を通り越して限界を迎えようとしている。そこへ叩き込まれるは凶悪な雄。
「や、やだぁっ! 入れられただけでぇ!」
挿入だけで絶頂し、動かれるたびに軽く達しと、簪はすぐにまともな思考を失う。残るのは、ただ一夏の子種をもらって子を生す事のみ。
雌としての本能だけが、簪を支配し動かす。なのに一夏からは人としての愛も与えられるのだ。これで女が壊れぬはずはない。
「愛してるぜっ! 簪ぃっ!」
「イクっ! イっちゃうっ!」
「俺の子、孕めぇぇぇぇぇっ!」
「あああああああっ!!」
片手で足りない程絶頂したところへの、強烈な射精である。放たれた言葉と共にそれは簪の体へと伝わり、その思考を染め上げていく。
潮を吹いて脱力すれば、とどめに待つのは完全降伏の放尿だ。花も恥じらう乙女が晒す姿ではない。だが、それさえも愛おしく思う一夏のおかげで彼女達は余計心酔してしまうのだから。
それは成人していても例外ではない。
「ぁ……また新しい子種、注がれてる……嬉しいなぁ」
「これでも妊娠して双子とかにならないかな?」
「……いっそ排卵剤使って五つ子とか狙う?」
「それもありだけど、出来れば自然な形でがいいな」
とうに一夏の前では失った真耶の教師としての顔。その代わりに出てくるのは、ただの女の顔だ。現在まで異性と付き合った経験などなかった真耶にとって、一夏は初めての男であり最後の男。
その男の子を産む事は、今の真耶の全てと言ってよかった。それも、出来るだけ多くだ。その背景には一夏の根底にある家族への想いを見抜いている事がある。
(子供が沢山いれば、一夏君は私の事を絶対強く意識し続けてくれる……)
女の顔が真耶に強かで計算高い面を作った。純粋に欲しい気持ちもあるが、一番は愛する雄の目を自分へ向けるためであるのだから。
そんな真耶とは違い、計算も何もなく子供を欲しがるのがフォルテであった。
「絶対男の子と女の子一人ずつは欲しいッス。出来ればバスケチームぐらい産みたいッスね」
「五人?」
「そうッス。で、一夏君が入って3オン3で対決するッスよ。私が審判やるッス」
流れ出る精液を感じながら一夏の胸に顔を埋めるフォルテ。その声には理想の未来を想像しての嬉しさが滲んでいた。
(お父さんの取り合いで揉める子供達と、その間で苦笑する一夏君。えへへ、幸せッス……)
初めての異性愛。その相手が世界でも屈指の雄だった事で、フォルテは見事なまでに乙女となっていた。その乙女度合は、下手をすればラウラやクロエを凌ぐかもしれない程である。
ただ、その体つきは二人を凌ぐ事が難しそうではあったが。
それとは対照的に乙女など脱ぎ捨てたのはレインである。種付けが終わった後も、一夏にねだってその体に背を預けたまま、彼のペニスを膣内に収め続けたのだ。
「ダーリン、重くないかしら?」
「平気だぜ」
「……今のは二つの意味って言ったら?」
「俺がもっと重くしてやるよって返すな」
「…………愛してるわ、ダーリン」
一夏の返しに胸を高鳴らせ、レインは顔を向けてキスをねだる。重ねる唇で感じる熱に、レインは笑みを浮かべながら一夏へ体を向けるように体勢を変えると、そのまま彼を二つの意味で抱き締めるのだ。
無論、それを理由に一夏から軽く叱りを受ける事となる。それも含めて、レインは一夏に惚れ直す事となる。
「ふにゃぁ……いっくんの遺伝子が元気よく束さんの中を泳いでるよぉ」
そんなラブラブな光景を見せられた束も、負けじと一夏へ甘えていた。レインと違い、最初から対面座位の体勢で彼へ抱き着いて。
今も束らしく、文字通り全身で一夏を抱き締めていた。まぁ、レインが叱られたのを見ていたせいか、心なしその抱擁は緩やかにしていたが。
「泳いでるだけじゃ困るんだよなぁ」
「だ~いじょ~ぶ。きっと今頃束さんの卵をノックしてるはずだって。いっくんの遺伝子にも負けない束さんの、ね」
「負けない、か。むしろ俺としては負けさせたいな」
「…………受精が卵の負けって意味なら束さんも負けたいかも」
かつて、負けるという事からもっとも縁遠かった女はそこにいなかった。そこにいたのは、一夏という雄に敗北した、篠ノ之束という名の雌だけである。
自分を負かした唯一の存在へ、束は優しくも強く抱き着いた。心の中で、早く完全敗北させて欲しいと願いながら。
(いっくんの赤ちゃんデキたら、束さんの体も負けちゃったって事だもんね……)
あの海での初体験から束にはある性癖が芽生えている。それは、負け癖とでも呼ぶべきもの。一夏によって肉体的か精神的に敗北感を与えられる事で快感を得てしまうものだ。
初めての敗北時に味わった強烈な快感と幸福感。それに束の体と心が囚われてしまった故の、歪んだ癖であった。
そうして、遂に一夏が種付けするのは最後の一人となる。
「ああっ! それぇ、それっ弱いのぉぉぉぉっ! 奥をグリグリしながら乳首虐めちゃ駄目ぇっ!」
先に抱かれた者達全員に見られながら、楯無は一夏に激しく抱かれていた。それはさながら見世物である。
大き目の乳房を揺らし、ヴァギナからは泡立った愛液を出し、絶え間なく与えられる快楽に表情は緩み、涎と涙まで流していたのだから。
「嘘言うなっ! 本当に駄目なら何でチンポ締め上げてるんだよっ! おらっ!」
「んんっ! そ、それはぁ!」
「それは? 何だ、よっ!」
「はあんっ! わ、私が一夏君のチンポに負けたからっ! チンポに負けて媚びる事を覚えたダメダメ生徒会長だからぁ!」
その楯無の宣言に周囲は一斉に熱っぽく息を吐いた。分かっているのだ。それが一夏を喜ばせるためのものだと言う事を。そして、嘘偽りない本心である事も。
「そうだよな! 更識楯無は俺のチンポに負けて腰振る女になった! なら、俺に対して嘘は駄目だろ? 本心を言ってくれってっ!」
「も、もっとぉ! もっとチンポで虐めてっ、嬲って、辱めてぇ! 更識家の当主を、粉々に砕いてメスにしてぇっ!」
「分かった。いいぜ。じゃあお望み通りにしてやるよ」
そこで一夏は口を楯無の耳元へ寄せる。
―――刀奈としても、な。
直後起こる楯無の絶頂と一夏の射精。ほぼ同時のそれに誰もが悟っていた。本当に砕かれたのだと。今、更識楯無は織斑一夏に完膚なきまでに砕かれ、ただのメスへと成り果てたのだと。
それを証明するように、一夏と繋がったままの彼女の顔は、とても人には見せられない程だらしなく緩んでいたのだ。
「ふふっ、うふふふっ……私、今、とっても幸せぇ……」
見事なアヘ顔を晒し、楯無は笑う。その無様さと酷さに誰もが息を呑み、また子宮を疼かせる。その視線を楯無から一夏へと動かして、彼女達は無言でねだるのだ。
また抱いて欲しい、と。
そんな空気を受け、一夏はゆっくりと楯無からペニスを引き抜くと、自分を見上げる女性達を静かに見回して……
―――一緒に朝を迎えるか?
そう一言だけ問いかけ、彼女達へ雄々しく反り返るペニスを見せつける。無論、その問いかけに首を横に振る者はいなかった……。
「オータムからメッセージ?」
「ええ、ただし差出人は篠ノ之博士」
スコールの言葉に眉を顰める。どうして篠ノ之束がオータムのメッセージなどを、しかもここへ送ってくるのか。だが、私が思う疑問など目の前の女も抱いたのだろう。その顔がどこか呆れたようなものへ変わる。
「内容は短いわ。見る?」
「いい。要点だけ話せ」
「それで内容が全てになるのよ」
「何?」
何を言っているのか分からない。そんな私へスコールは体を動かしてモニタを見せた。一瞬の間の後、そこに使用人の格好をしたオータムが映し出された。
『スコール、見てるか? まず謝っておく。あたしは、組織を抜ける。というか、あんたを裏切った。篠ノ之束にあたしの知る限りの情報を教えたんだ。これを受け取ってる時点で分かるだろうが、もう組織は終わりだ。少なくても、あんただけは確実終わる。だから、あんたがあんたのままで助かりたいなら組織を抜けて博士に投降しな』
聞こえてくる内容もそうだが、私には目の前の相手が誰だと思う程理解出来なかった。私が知る限り、オータムはこんな柔らかい表情をしなかったはずだ。
それに、声にもそれが反映されていて、聞いた事ない程優しい印象を受ける。そもそも最後に見た時よりも、何故か幸せそうに見えた。
「……以上よ。実際、篠ノ之博士からもメールが届いていたわ。オータムの頼みで私と貴女の投降を一週間だけ受け付けてくれるそうよ」
「バカにしているな」
「そう思うでしょ? だけど……」
そう言ってスコールは再び何か操作をし、モニタを見せてきた。そこには、篠ノ之束からと思われるメールの文面が表示されていた。
―――けーこく。いっくんを狙ったそちらを束さんはゼッタイユルサナイから。でも、あきちゃんのお願いで少しだけお情けをかけてあげるよ。今日から一週間だけ待ってあげる。その間に束さんへごめんなさいって言ってくればしかたな~く許してあげるから。
文章だけだが、何となくかなり怒りを抱いているのが分かる。最初の警告は平仮名なのに、途中の絶対許さないという部分が片仮名な辺りにそれが見える。
だが、あきちゃんというのは誰だ? まさか、オータムだから秋であきちゃんなのか? だとすれば篠ノ之博士はあいつを敵と思っていないと言う事か?
疑問が次から次へと尽きない。だがこれだけは言える。私達は敵にしてはいけない相手を敵にしたのだと。でなければスコールが頭を抱えそうな雰囲気を漂わせるはずはない。
……この女でも、ここまで弱る事があるのだな。
「エム、貴女も分かってるとは思うけど、ここへのアクセスは簡単じゃないわ」
「ああ」
「いくらオータムからの情報があったからとは言っても、こんなあっさりとメッセージを送れるはずはない。それを可能にしている時点で篠ノ之博士の異常さが分かるでしょ?」
「そうだな」
「しかも、ご丁寧に博士は自分の居場所を教えてくれているの」
「どこだ?」
もしそうなら私がそこへ出向き博士を捕まえれば話が変わる。
「……IS学園」
告げられたのは、私にとって忌まわしい記憶を作った場所。丁度いい。あの時の礼をしてやりたいと思っていたところだ。
「スコール、私が行く」
「以前撤退するしかなかったのに?」
「あの時とは目的が違う。博士の拘束なら、博士以外をどうしても構わないだろう」
そうだ。あの時は好き勝手出来なかった。オータムを連れて離脱するため、奴がいるかもしれない場所へは攻撃出来なかったが、今回はそうじゃない。それに、上手くいけばあいつを殺せるかもしれない。
「……そうね。もう隠密行動なんて言ってられないし、篠ノ之博士を確保出来るのなら十分過ぎるリターンか」
「なら、早速準備にかかる」
「待ちなさい。私も一緒に行くわ」
思わず耳を疑った。この女が、自ら動くだと? そう思って振り返ると、目が合った。
「今度は失敗出来ないの。それに、博士の確保だけでは足りないし、ね」
「……好きにしろ」
普段感じる事のない威圧感のようなものを感じて、私は出しかかった言葉を飲み込んだ。この女は、あいつを始末するつもりなのだろう。組織を、そして自分を裏切った存在を。
かつては、その寝床へと招き入れていた相手だろうと。
遂に動き出す亡国機業。だが悲しいかな。時既に遅し。オータムが最後の愛情としてスコールへ勧めた投降の意図は伝わらず、二人の女は自ら蜘蛛の巣へと向かう。
”あんたがあんたのままで”
この言葉の意味をスコールが知るのは、間違いなく彼女が彼女のままでなくなった瞬間に他ならないのだから。
スコールとマドカに雌堕ちフラグが立ちました。