※この作品はR-18です。

IS(一夏が生殖するための)学園物語   作:拙作製造機

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酷いタイトル。内容には……そこまで関係ないはず(汗


酢豚よりも雌豚が好き?

 クラス対抗戦が近付きつつあったある日、一夏はいつものように過ごしていた。いや、正確には過ごそうとしていたであろう。朝を箒のフェラで迎え、しっかりと彼女と求め合ってから朝食をセシリアも含めた三人で取る。

 教室では、セシリア監修のノートを読み返して復習。本来であれば一夏はここまで勤勉ではない。だが、箒達と関係を持った事もあり、男として成長し彼女達を守るのだと強く決めた彼は、そのためにもIS関係で大きな仕事や役割を持たねばならないと考えたのだ。

 

(千冬姉に文句を言わせないためにも、少しでも早く代表候補のセシリアへ追いつかないと……)

 

 ナノマシンによる女性との接触が、思わぬところで良い影響を与えていた。そして、この日のショートホームルーム前に彼はクラスの中でこんなうわさ話を聞く。それは、隣のクラスに編入生が来たというもの。この時期には珍しいというクラスメイトの言葉を聞きながら、彼は内心で首を傾げる。

 

(何で今になって? そもそもそんな簡単に入れる学校なのか、ここ)

 

 彼は男性初のIS起動という事があるから入れたようなもので、そもそもここはISのエリート育成機関である。そこへ入学ではなく編入。これが何を意味するのか、一夏はぼんやりと考えた。

 

 そして、出た結論はある意味で当然のものである。

 

「……代表候補生か?」

 

 それであれば納得がいく。だが、別の問題も出てくるのだ。そう、それはならば何故最初から入学しなかったのかというもの。しかし、一夏はそれを何らかの事情で片付けて再び思考を復習へと戻した。それぐらい、一夏にとってその話題は優先度が低かったのだ。

 

 そして学校の日常が始まり、一夏もすぐにその編入生の話題を忘れていく。彼がそれを思い出すのは、放課後の事だった。

 

「クラス対抗戦まであまり日もなくなってきたが、一夏の仕上がりはどうだ?」

「問題ない、とは言い切れませんが、私との試合をした時よりはかなり良くなりました。もし、今の一夏さんが私と試合をすれば、勝率は五割は言い過ぎでも四割はあるかと」

「なぁ、それって凄いのか? 今一つ凄さが分かり難いんだが……」

 

 アリーナで話し合う三人。箒がここにいるのは先程の話題にもあったクラス対抗戦が関係している。一夏のセコンドというか、サポーターが彼女達二人なのだ。

 

「では、こう例え直しましょう。織斑先生との勝率が0から1にはなりました」

「…………それで凄いって思うのは、俺が情けないのか千冬姉が強いのか」

「おそらく後者の方が大きいな。前者もないとは言わないが」

 

 容赦のない箒の評価に一夏は返す言葉もなく項垂れる。が、あの姉相手に勝率が出るようになった。その例えがどれ程彼が強くなったかを理解させてもくれていたのだ。

 

「では、今日はもう一度白式の基本戦術をおさらいしましょう」

「そうだな。必勝パターンなどないが、定石のようなものはあった方がいい」

「ん。セシリア、頼む」

「はい。では、まずISを」

「やっと見つけたっ!」

 

 訓練を始めようとISを展開したセシリアと一夏を止めるように響く声。それに3人が顔を向けると、そこにはツーテールの少女が立っていた。

 

「誰だ?」

「さあ? 見た事はありませんけれど……」

「もしかして、鈴か?」

「そうよっ! ったく、本当なら最初の休み時間に会えたはずなのに……」

 

 一夏の問いかけに嬉しそうに返し、ややふてくされるように愚痴を呟き出す少女。彼女こそ中国の国家代表候補生、凰鈴音である。一夏の小学生時代中期終盤から中学時代中盤までの幼馴染であり、彼の事を憎からず思っている一人だ。

 

「「知り合い(です)か?」」

「ああ、凰鈴音って言ってさ、箒が転校して少しした後に同じ学校に転校してきたんだよ。で、中二の頃まで一緒だった」

「そうか。私がいなくなった後に……」

「幼馴染、ですか。一夏さんはつくづくそういう縁がおありですのね」

「そうだな。な、鈴。お前も国家代表候補生なのか?」

「へ? ええ、そうよ。ていうか、お前も?」

「ここにいるセシリアも同じ代表候補生だ。イギリスのな」

「はじめまして凰さん。私、セシリア・オルコットと申します。以後、お見知りおきを」

 

 優雅に一礼して挨拶するセシリア。そこに上流階級らしさを見て、一夏と箒は感嘆の声を漏らす。一方鈴はそんなセシリアにも特に思う事なく挨拶を返した。

 

「あー、よろしくね。じゃ改めて、あたしは凰鈴音。一夏の幼馴染でよく一緒に遊んでたの。名前は……好きに呼んでくれていいわ」

「はい、よろしくお願いいたしますね、凰さん」

 

 素っ気無い鈴と微笑みを浮かべるセシリア。それを見つめ、首を傾げる一夏へ箒がそっと耳打ちした。

 

「おそらくだが、セシリアは彼女の気持ちを読んだんだ」

「鈴の?」

「……何故必要もないお前との関係を口にした? それと、何故わざわざお前を捜して会いに来た? そういう事だ」

 

 その言い方で一夏も何となく悟った。そして思い出す事があったのだ。それは、昔の鈴が箒と対応がどことなく似ていた事。そこから考え、彼は一つの推測を弾き出した。

 

(もしかして、鈴も俺の事が好き?)

 

 既に箒をものにした事もあって、あれが彼女なりのアピールだったと知っている一夏にとっては、タイプの似た鈴はまさしく考えるまでもないカモだった。

 

「……鈴、ちょっといいか?」

「ん? 何よ?」

「話があるんだ。セシリア、悪い。ちょっとだけ待ってもらっていいか?」

「ええ。久しぶりの再会ですし、どうぞお気になさらず」

「助かる。鈴、ついて来てくれ」

「はいはい」

 

 口では仕方ないとばかりに返事をする鈴だが、その内心は喜びに満ちていた。何せ一夏がすぐに思い出してくれただけでなく、自分のために時間を割いてくれたからだ。

 セシリアの肩書きを聞いて、彼がクラス対抗戦の訓練をしている事は彼女も理解している。にも関わらず、それよりも自分を優先してくれた。それが嬉しかったのだから。

 

(一夏ってば、訓練や試合よりもあたしが大事なんて。そ、そういうとこはホント変わらないんだから。それにしても、ちょっと見ない間に何か男らしくなったわね。目付きも少し鋭くなってる感じだし、な、何だかドキドキする……)

 

 ナノマシンの効果もあり、男らしく成長を遂げ続けている一夏に鈴は胸の鼓動が高鳴りっぱなしであった。やがて一夏は更衣室へと入る。そこが男性用なのかと思い、鈴は何も疑う事無くその後に続いた。

 

「それで、何で俺をわざわざ?」

「そ、それは……久しぶりに日本に来たんだもの。それに、ここに一夏がいるって聞いて」

「そっか。でも、クラス違うのはちょっと残念だな」

「そ、そうね。まぁ、仕方ないんじゃない? 専用機持ちを一つのクラスに集中させるのも、ね」

「あ、そっか。セシリアだけじゃなく俺もいるから」

「そういう事よ。にしても、あんたがクラス代表って事はあのセシリアって子に勝ったの?」

 

 鈴の質問はある意味当然であった。故に一夏も戸惑う事無く頷き、一連の流れと事情を説明。それを聞いた鈴が、明らかにセシリアを馬鹿にするような顔を浮かべたのを一夏は見逃さなかった。

 

「へぇ、油断大敵とはこの事ね。一夏もいい教訓になったんじゃない? どんな人でも油断すると足元をすくわれるってね」

「ああ、そうだな。ところで鈴……」

「ん? どうかしっ!?」

 

 そこで鈴が見たのは、今まで見た事のない程鋭い一夏の眼差しだった。静かに怒りを燃やしているようなそれに、彼女は思わず震える。それは、雌としての怯え。IS操縦者ではなく人として、もっと言えば生物としての危険信号を察知したのだ。

 

(な、何? 今の一夏、凄く怖い……)

「今、お前セシリアの事を見下したよな?」

「っ……だったら何よ。仮にも国家代表候補生が、言っちゃ何だけどIS初心者に負けるとか、いくら何でも」

「よし分かった。なら、今から俺と試合しろ鈴。そこでお前が俺に負けたらセシリアに謝ってもらう」

 

 言葉を遮り、力強くだが静かに言い放たれた言葉は鈴の心に響いた。感じ取ったのだ。一夏が特別な感情をセシリアへ向けていると。

 

「……あんたが負けたら?」

「その時になったら好きに決めてくれ。戦う前から負けた時の事なんて考えるか」

 

 その言い方にも鈴は違和感と震えを感じていた。そういう意味で、彼女はもう戦う前から一夏に飲まれている。男と女としての戦いで敗北寸前まで追い詰められていたのだ。

 

「い、いい度胸じゃない。なら、あたしが勝ったらあの時の約束を果たしてもらうわっ!」

「あの時の……?」

「酢豚の約束っ!」

「…………もしかして、俺のために美味い酢豚を作ってくれるって、あれか?」

「っ! そ、そうよ! 意味、分かってるでしょうね!」

「それなら負けても勝っても叶えてやるよ。俺の嫁に来てくれるって事だよな?」

 

 ある意味で、それが決め手だったのかもしれない。一番強い者は戦う事無く勝利するという。それで言えば、この時の一夏はまさしく強かった。鈍感だった彼が約束の意味をしっかり理解しただけでなく、勝敗に拘らず叶えてくれると言った事で鈴は間違いなく平常心を失っていたのだから。

 

 この後の試合結果は言うまでもない。浮足立った鈴がセシリアのためにと戦う一夏に勝てるはずもなく、むしろ試合中の凛々しくも雄々しい彼に惚れ直し、セシリアよりもあっさりと敗北した事を記す。

 

 

 

 試合が終わり、色んな意味で放心状態の鈴を一夏は不思議そうに見つめていた。彼はあまりにも呆気なく勝利した事が理解出来なかったのだ。だが、外から見ていた箒とセシリアにはしっかり理解出来ていた。鈴がどうして負けたのか。それは、人としても、そして女としても戦う前から負けていたからだと。

 

「セシリア、これは……」

「ええ、間違いないですわ。今日は私は諦めます」

「何なら、明日の朝、来るか? 代わるぞ」

「いいのですか?」

「ああ。その、正妻の余裕とでも思ってくれ」

「ふふっ、では有難く。どうせならそのまま二人で、などはいかがです?」

「……それもいいな」

 

 既に女同士の連帯も始まっている辺り、一夏のハーレム運営は上手く行っているのだろう。こうして二人は一夏へ先に帰っている事と、真耶の時間までには戻ってくるようにと告げて去って行った。その言葉で、一夏は自分の予想が間違っていなかった事を確信。

 

「……鈴、いつまでもそうしてないで着替えてシャワーでも浴びようぜ」

「あ、うん。そうするわ」

 

 言って動こうとしない鈴を、一夏は小さく息を吐いて抱き抱える。

 

「ふぇっ!? なっ、なっ、なっ!?」

「行くぞ。掴まってろ」

 

 言うや否や歩き出す一夏に鈴は顔を赤くして小さく頷くのが精一杯だった。勝負に負けても嫁にしてもらえる。その事だけが今の鈴の頭の中を占めていた。更に男らしい振る舞いもあって、鈴は胸のドキドキを抑えられなくなりつつあったのだ。

 

(ど、どうしよ!? 一夏が、一夏があたしの事をお姫様抱っことか! ……夢、じゃないよね? 昔みたいな善意だけでもないよね? 今、一夏はあたしを本当に好きでこうしてくれてるんだ……)

 

 そっと一夏の胸へ顔を埋めるように動かし、鈴は彼のフェロモンをたっぷり吸い込む。それで脳内をピンク色へ染められ、気付かぬままに彼の使っている更衣室へ。そこの長椅子へ一夏は鈴をそっと下ろした。

 

「ほら、シャワーは奥だ。汗流してこいよ」

「わ、分かってるわよ」

 

 何も疑わず、何も気付かず、鈴はISを収納して一夏の差し出すタオルを手に、そのままシャワーへと向かった。それを見送り、一夏はドアへロックを施して静かにシャワーへと向かう。その股間は、既にこの後の事を想像して反り返る程勃起していた。

 

 さて、何も知らず、鈴は呑気に熱いシャワーを浴びていた。どこか上機嫌なのは、やはり初恋の相手と結ばれる事が出来るからだろうか。

 

「ふんふふん……どうしよ? 一夏と婚約かぁ。まさか日本に来て早々にあたしの目的が達成されるとは思わなかったや」

 

 と、そこで鈴は年齢の割に小ぶりな胸を見た。一夏と共にいた箒もセシリアも女性としてスタイルが優れていた事を思い出したのだ。

 

「……一夏、大きい方が好きなのかな? もしそうなら、あたし、捨てられたりするのかな?」

 

 軽く自分で胸を揉む鈴。バストアップに関する迷信を彼女も知っていた。それは、男に揉まれると大きくなるというもの。だが、それを素直に言い出せるような彼女ではない。

 

「はぁ、どうしたらいいのかしら。一夏好みの体って、一体」

「今のままでも十分魅力的だぜ、鈴」

「そう? なら別に……ん?」

 

 聞こえてきた明るい声に平然と返事を返したところで、鈴は疑問符を浮かべる。が、彼女が事態を把握した瞬間、その体が強い力で向きを変えられた。直後目に入ったのは、最愛の男性の裸体と雄々しい笑み。その初めて見る表情に彼女は一瞬息を呑んだ。それこそが彼の狙いを気付かずに。

 

「っ!? んんっ!?」

 

 やや強引に奪われる少女のファーストキス。だけど、その肩へ置かれた手の温もりと唇で感じる体温に、彼女の思考は一気に溶かされていく。そのキスは、たっぷり1分近く続いた。

 

「……っは。い、一夏?」

「何だ?」

「そ、その……何でここに?」

「俺達、夫婦になるんだろ? なら、一緒にシャワーとかダメか?」

「っ! き、気が早いわよっ!」

 

 正論である。だが、今の一夏に正論は意味を成さない。最早そんな言葉で止まるような彼ではないのだ。

 

「俺が、鈴と一緒にシャワーを浴びたい。これでもダメか?」

「っ!? そ、それは……ズルいわよぉ」

「鈴、可愛いぜ。もっとキスしていいか?」

「…………うん」

 

 裸でのキス。それは、鈴の中で色々なものを壊していく。憧れのシチュエーション、理想の告白、全てが現実という名の一撃で砕かれていく。それでも、彼女は嫌ではなかった。何故なら、それらはどこまでいっても夢物語だったからだ。

 中学時代の一夏は鈍感にも程がある存在だった。容姿はいいのにそんなところがあるものだから、他の女子人気はいま一つ。友人にはいいけど彼氏には向かない。それが当時の女子の間で囁かれていた一夏評である。

 

(でも、一夏は変わった。ううん、成長したんだ! 男として、あたしの気持ちを察するぐらいに!)

 

 ある意味でそれは正しい。たしかに今の彼は成長したと言える。だが、彼女は分かっていなかった。その成長は何がもたらしたのか。何が切っ掛けか。考えられないのか、それとも考えたくないのか。どちらにせよ、鈴がそれを知る頃には、もう彼女も抜け出せないところまで彼の女にされているだろうが。

 

 何度も繰り返されたキスによって、鈴はもう頭の中が白くなっていた。何しろ、再会し、逆プロポーズを理解され、お返しにとプロポーズを受け、一夏の雄々しい面を見せられ、お姫様抱っこにキスだ。もう彼女の思い出許容量はとっくに超えている。オーバーフロウを起こし、既にフラフラとしていた。

 

「鈴、俺のこれ、分かるか?」

「へ……?」

 

 一夏が指を向ける方へ視線を下げる鈴。そこで見たのは凶悪な存在感を放つペニス。一瞬にして鈴の思考がクリアになるが、それは本当に一瞬だった。すぐにフェロモンと、何より一夏が抱き締めた事で瞬く間にピンク色へと変わったのだから。

 

「い、一夏?」

「鈴、俺、お前が欲しい。お前を抱きたいんだ」

「で、でもぉ……」

「ここじゃ嫌だって言うのは分かる。でも、逆言えばここぐらいじゃないと二人きりで出来ないんだ。今度の休みまで待てるか? 俺は無理だ」

 

 はっきりと告げられる言葉の力強さ。それに鈴は思わず感極まる。何せ、ずっと一夏のペニスが押し付けられているのだ。それが彼の言葉が嘘ではない事を証明している。今、彼は自分が抱きたいのだ。そう鈴は感じ取って涙を浮かべる。

 

(あの一夏が、あたしをこんなに求めてくれてる。あたしの気持ちを分かった上でエッチしたいって……)

 

 箒もそうだが、幼馴染だった分、余計に彼の変化に喜んでしまうのだ。故に彼の毒が早く回る。全身へ行きわたり、あっという間に中毒状態となってしまう。そうなれば導き出されるのは一つだけ。

 

「……いい、よ? 一夏が、そこまでしたいなら」

「鈴……」

「ただ、優しく、してね?」

「当たり前だろ。じゃ、一旦出よう」

「え?」

「せめてベッドみたいな所で、さ」

 

 そう言って彼は鈴の手を引いてシャワーを後にする。その床には、明らかに一夏のものではない粘性の強い液体が残っていた……。

 

 

 

 更衣室の長椅子。それをベッド代わりにして鈴は一夏を迎え入れていた。雄々しいペニスは深々と彼女のヴァギナに刺さり、破瓜のものだろう血が流れ出している。それでも、鈴は笑顔だった。痛みはあるものの、それが一夏と結ばれた痛みと思う事で嬉しさに代わっていたのだから。

 

「鈴、痛みが無くなったら教えてくれ。それまでこうしてるな」

「うん、ありがと一夏」

 

 向き合って指を絡めて繋ぎ合う。それだけで鈴は人生で一番の幸福を味わっていた。その目には涙が浮かんでいる。破瓜の痛みと繋がれた幸せ。それによる涙だ。

 

「ね、ねぇ一夏」

「ん?」

「……どうして、あたしなの? 何となくだけど、さっきの二人もあんたの事……」

「箒とセシリアは分かってくれてるからな。俺のしたい事を、さ」

「そう、なんだ。何か意外……」

「かもな。っと、そうだ。鈴、キスしようぜ。そうすると痛みが早めに引くはずだ」

「……かな? じゃ、お願い」

 

 内心で一夏が妙に落ち着いている事に疑問を持ちつつ、その頼もしさにときめく鈴。厄介なのは、一夏が嘘を言っていない事だろう。実際、箒とセシリアが彼が鈴も自分の女にしたがっているのを察していたし、痛みの件もこれまでの事からの経験則だ。

 

 優しいキスを繰り返す一夏。鈴はそれで次第に思考が蕩けていく。指は未だに絡め合っている事もそれに拍車をかけた。心が満たされれば体も呼応する。体も満たされれば、痛みは引いていく。即ちそれは、鈴の体が男を求める状態となる事を意味していた。

 

「はぁはぁ……一夏ぁ」

「どうした?」

「えっと、切ないの。その、お腹の下辺りが……」

「……この辺か?」

「う、うん」

 

 一夏が軽く押したのは子宮がある辺り。それで彼も理解した。もう動いていいのだと。そこで彼がやったのは、箒達三人が揃って好む手段だった。

 

「んんっ! ふんんっ!」

 

 呻くような声。それは、鈴のものだ。彼女は今、一夏にキスされたまま、そのペニスを打ちつけられていた。箒達が揃って屈服して喜びの喘ぎ声を出す種付け体勢である。しかも、キスする事で余計愛されている事を実感するのだ。

 

 鈴も処女だったと思えない程の感じ方をしているのはそういう事だ。長椅子はとっくに彼女の愛液と一夏のカウパーで濡れて、鈴が感じているものも痛みよりも快感の方が強くなっている。

 

(これ、これ凄いっ! 凄すぎるっ! 一夏のオチンチンがあたしの中で暴れてるのぉ! ダメ、ダメっ、ダメぇ! もう何も考えられない! もう何もぉぉぉぉぉぉっ!)

「ふんんっ~~~~~~っ!!」

 

 一際強くペニスを打ちつけられた瞬間、鈴は目を見開いて両足をピーンと伸ばした。そして、一夏の体を濡らす液体が放たれる。小便ではなく透明なそれは潮吹きと呼ばれるものだ。これも女性の屈服の証。それを察して一夏は嬉しそうに笑う。そのまま彼はその無防備になった子宮へと熱い精液を流し込んだ。

 白目を剥いて痙攣する鈴を見つめ、彼は優しく口付ける。また一人可愛い妻が増えたと、そう思って。だが、彼はそのまま腰を動かし始めた。意識の無い鈴を使ったオナニーにも等しいそれは、彼女が再び意識を取り戻しても尚続き、三発目の射精で鈴は初めて膣内射精を実感しながら絶頂する事になる……。

 

 

 

「酷いですよ、一夏君」

「ごめんな、真耶。鈴が可愛くてつい」

 

 午後七時半、一夏は自室にいた。箒は例のごとく外出している。いや、正確には後始末をしていた。鈴が二度目の意識喪失を迎えた時点で、既に時刻は真耶が来る時間近くになっていた。そこから急いでシャワーを浴びると同時に、彼は箒へ連絡を入れて後の事を頼んだのだ。

 

「む~っ、でもこうして来てくれたのでよしとします。……まだ、出来ますか?」

「勿論。真耶が相手なら例え出来なくなってもしたいって言うぜ?」

「もう、一夏君ったら。無理だけはしないでくださいね?」

「ああ。ありがとな、真耶……」

「んっ……」

 

 触れ合う唇。それと同時に一夏の手が真耶の大きな乳房へと伸びる。既に下着は脱いでいるようで、服の上からも柔らかい乳房の感触が楽しめた。それを嬉しく思いながら一夏は真耶の口内を蹂躙するべく舌を入れる。やがて室内に水音が聞こえ始め、微かに荒い呼吸が混じり出すのだ。

 

 その頃、更衣室では箒が鈴へ着替えを渡していた。

 

「これを着てくれ。一夏のシャツだ。これなら同部屋の人間にも怪しまれないだろう」

「……彼氏のって言えばいいから?」

「違う。幼馴染のと言った方がいい。下手に敵を作るつもりか?」

「それは……うん、分かったわ」

 

 意識を取り戻した時、鈴が最初に見たのは一夏ではなく箒だった。そこで驚いて戸惑う彼女へ、箒は平然とこう告げたのだ。

 

―――これでお前も私達と同じだ。これからよろしく頼む。

 

 事情を理解したくない鈴へ、箒は容赦なく真実を告げて言った。一夏が自分と最初に性行為をした事、一組の副担任である真耶も女にした事、セシリアもそうなっている事、三人は揃って一夏の女として生きていく事を決めている事などを。

 

 当然理解出来るかと吼えた鈴であったが、そんな彼女へ箒は顔色一つ変えずにこう断言した。

 

―――したくなければあいつは諦めろ。私達がどうしてこんな状況を受け入れているか、今のお前なら分かるはずだ。

―――……体が持たない?

―――ああ。言っておくが、今朝私と二回、昼にセシリアも入れて二回してのこれだ。後は分かるな?

―――嘘、でしょ……?

 

 こうして鈴も一夏ハーレムのメンバーとなったのだ。彼女も痛感したのである。もし仮に一夏を自分だけで受け止めるとなったら、絶対に一日として耐え切れないと。ナノマシンによる精力増強は、まさしく女性達に否応なくハーレムの形成を認めさせるのだ。諦めて別の男へ行こうにも、既に体と心が屈服させられた以上、一夏以外では満足出来ないと本能と理性で分かっている。故に選択肢はあるようでないのだから。

 

「で、あたしはどういう時に一夏と、その、すればいいのよ?」

「そうだな。具体的には分からないが、クラスが違うという事は、おそらく優先度は私やセシリアよりも上だ」

「え? そうなの?」

 

 意外そうな表情を見せる鈴だが、箒からすれば無理もないと言える。何せ、一番最初の女は箒。その彼女より新参の自分が優先されるというのは一見理解が出来ない。

 

「勘違いするな。一夏は私達を公平に考えているだけだ。クラスが同じで部屋も現時点では同じ私が一番優遇されては他が不満になる。だから、ある程度差を是正しているのだ。きっとお前は真耶さんよりは下になるだろう」

「……そういう事か。何か、ホントにあの一夏と思えない状況ね」

「まったくだ。思えば、あの日の一夏は自分がおかしいと言っていたな……」

 

 思い出す初夜の記憶。一夏はある時まで自分を抑えていた。それを止めさせたのが箒であり、故に現状がある。それに思い至り、箒は咄嗟に顔を背けた。あの時、自分が一夏の言う通りにしていれば、まだ違う道があったのではないかと思ったのだ。

 だが、それはない。そう、ないのだ。例えあそこで箒が留まり、一夏と関係を持たなかったとしても、翌日もその翌日も二人は同室だ。そうなれば後は遅いか早いかの差しかないためだ。

 

「とにかく、あたしは一歩も譲るつもりないから」

「安心しろ。私達とてそれは同じだ。それに、譲られたら困るのはお前だろう」

「うっ!」

「……その、あまり私達も争いたくはない。本来であればいがみ合い、蹴落とし合うのかもしれん。だが、一夏相手では協力するしかないのが現状だ。何せ、お前が来るまで三人で毎日相手をしていても平然としていたんだ」

「…………絶倫ってこういう事言うのね」

「まったくだ。だから、仲良くしようとは言わないが、手を貸してくれ。あいつのためにもな」

 

 そう言って手を差し出す箒。それに鈴は思わず彼女の顔を見つめた。箒は、優しい笑みを浮かべている。それが一瞬だけ一夏と重なった。

 

(そういう事か。一夏が何で真っ先にこの子としたか分かる気がする。きっと、この子は一夏に似てるんだ。だって、もしあたしがあっちの立場ならこんな事言えないし出来ない……)

 

 鈴は知らないが、セシリアとは別の意味で箒はハーレム形成に向いた思考をしていた。彼女は、正室として他の側室を導く役割を果たしていたのだ。自分が度量の大きいところを見せる事で、他の女性達が一目を置くようになると。現にセシリアは箒を認め、彼女の心遣いに感謝していた。真耶もそうだ。箒が一夏の頼みで部屋を空けている事を内心で感謝しているのだから。

 

「……一夏のため、ね。いいわ。それならあたしも手を貸せる」

「ああ、それでいい。まぁ、協力し合えるとそれだけ愛される回数は増えるぞ?」

「え?」

 

 本当に、箒を一番に女としたのは一夏にとって幸運だったかもしれない。潜在的奉仕精神の塊である彼女が正妻ポジションだからこそ、一夏ハーレムは成り立っているのだから……。




ハーレムが何故出来るか。それは、今作ではこれに尽きます。

一夏の精力が凄いから。

これによって女性達は自分だけと思えないのです。潜在的に擦り込まれるんですね。この雄は一人では受け止められない。だけど、満足させないとどこでどんな雌を捕まえるか分からないから、みんなで解消しようと。

次回は原作で言うクラス対抗戦。だけど、今作ではメインはそこではありません。そう、彼女のちょっかいが来ますので、ただでは済まないでしょう。

……彼女が(汗
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