KEY(ドM)と申します。
合宿編が終わり、体育祭に。
そこそこ頑張ろうとしていたおじさんだが、
姫の策略によって・・・?
フカヒレの苗字ミスってて笑った。
直すのめんどいからこのままで。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
烏賊島での島流しがようやく終わった。
迎えに来た館長の船に乗って、本土に降りた時には思わず、ふう、とため息を吐いてしまった。
一時はどうなることかと思ったが、だれ一人けがも病気もせずによかった。
そして、家に帰ってきてシャワーを浴びて、ベッドにダイブする。
砂浜で寝るのは新鮮だったが、やはりふかふかのベッドの方が寝心地はよい。
あー、と情けない声が漏れた。
ちらり、とタンスの方に目を向ける。
鉄先輩は今、下の部屋で同じく寝ている。
今ならばれないハズ。
ベッドから立ち上がり、タンスを開いてそれを掴む。
「----レオぉ!!遊びにきてやったぜーーー!!」
「」
バタム、と大きな音を立ててタンスを閉める。
「・・・ん?どした?」
「いや・・・。」
何でカニはこんなに元気なんだろうか・・・。
スバルとフカヒレも今日は疲れたから帰ったというのに。
結局、カニとドカポ〇をすることになり、リアルファイ〇一歩手前まで行ったところで、寝ぼけた鉄先輩が乱入し、二人ともアイアンクローで締めあげられるのだった。
◆
「・・・・・・・。」
「お。珍しい。レオが寝てる。」
「大方昨日の疲れが残ってんだろ。寝かせてやれ。」
「はっ。やわだねー。優良健康児であるこのボクを見習えよ。」
「お前はどっちかっていうと野生児だろ。」
「誰が女ターザンじゃおらぁっ!!」
「言ってねぇ!!つーか痛えぇ!!脛蹴んじゃねーよ!!」
横で何やら喧嘩しているような声が聴こえるが、それを気にできるほど今の俺は元気ではなかった。
こっそりとやっていた趣味に没頭し、時間を忘れた結果がこれである。
机に突っ伏し、うとうとと心地よい眠気を堪能していた。
「みんなー。話聞いてよう・・・。体育祭の競技、決めないと・・・。」
「おー。そうだな。そんじゃ俺は陸上系で。」
「スバルはそうだよなー。んー。そんじゃ俺、棒倒しで。」
「ボクは二人三脚!!」
ヒートアップして盛り上がる教室。
その声をBGMに俺は今度こそ、意識を暗転させ、夢の世界へと旅立つのだった。
「・・・・・んあ。」
ひとしきり眠り、顔をあげる。
バキバキとあちこち体が鳴って、んー、と伸びをする。
良く熟睡できた。さて、後はちゃんと授業を受けるとしよう。
・・・そういえば今は何をしていたのだろうか。
眠すぎて寝ていたから黒板の方を見る。
体育祭の選手決めか。
見たところ、一通り決まっているようだ。
そういえば、自分は話に加わっていなかったがどうなっているのだろうか。
黒板に自分の名前が書かれていないか確認する。
そして、絶句した。
二人三脚 カニ レオ
綱引き レオ .....
リレー レオ スバル.....
玉入れ レオ イガグリ.....
借り物競争 レオ .....
格闘トーナメント レオ スバル フカヒレ....
・・・・・・・・・・。
「え。」
え。どういうことだ?と辺りを見回すと霧夜さんがニコニコと良い笑みを、
佐藤さんがごめんね、と両手を合わせて合掌を、カニはとてもうれしそうな笑みでえへー、と。
スバルとフカヒレは笑いをこらえていた。
「仕方ないわよねー。みんなで体育祭の競技決めしてたのにー。
寝ちゃっているなんてー。何に出るか決められてもしょうがないわよねー。」
「ぐ。」
正論である。確かに、寝ていればこうなるのは自明の理である。
以前の学生生活でも面倒なものは互いに押し付けあうという現象が発生していた。
今日くらいは眠くっても起きているべきだったか。
しかし、決まった以上はウジウジいうのもお門違いだろう。
「・・・わかった。」
「あら。物分かりがいいのね。」
「でも、あまり期待しないでくれ。・・・善処はするけど。」
「おーし!!そんじゃボクとお前で全員ぶっちぎってやろうぜっ!!」
立ち上がった俺の背中にカニが飛びついてきた。
落とさないように慌ててかがんでカニを背中に乗せる。
そうか、カニと組むんだった。だったらこちらも練習しなければ。
「そういえば、レオ。格闘トーナメントにもエントリーされてるけどいいのか?
俺はモテるために参加してるけど。」
「・・・・・あ。」
フカヒレの言葉に視線を黒板に戻すと、確かに俺の名前が格闘トーナメント参加者のところに書かれていた。
スバルとフカヒレがいるから大丈夫だろうが、俺も出るのか。
・・・・中学生の時ならいざ知らず、正直あまり気は乗らないが、
かといってクラスの勝利に貢献しないわけにもいかない。
「優勝候補の村田と、ハンサム大野ってやつが有力候補らしいぜ。」
「詳しいな、フカヒレ。」
「ああ。毒を盛る相手はきっちり調べておかないとな。」
「・・・・・・。」
冗談だよな・・・?
そんな感じで、体育祭の競技について決まったのだった。
◆
「はーい。楽しい合宿も終わって、今日は体育祭に関してのミーティングをするわよー。」
「毎年行われている竜鳴祭に関してだね。私たちがやるのは、主に設営や運営に関する手続きと、その整備だね。」
毎度のことだが、体育祭、すなわち竜鳴祭は毎年行われている松笠のお祭りだ。
高校の体育祭ではないレベルの大規模なお祭り騒ぎ。
館長がノリで競技の点数を決めることでも有名である。
いやあ、去年はすごかった。
村田とスバルの格闘トーナメントでの一騎打ちは凄い死闘であった。
思わずこぶしを握り締めてしまうほどの熱い戦いは見ていて気持ちがよかった。
「スポンサーへの挨拶等は館長やほかの教師陣が対応してくれるって。
必要なものは随時手配をするとして、後は料理部からヘルプの要請が来てるわね。」
「・・・・?」
料理部っていえば、確かクラスメイトの豆花さんが所属している部だ。
結構レベルの高い部活で時々、生徒会にも差し入れをくれるところだ。
前にもらったクッキーは俺の好きなシナモン味で、一気に全部食べてしまうほどおいしかった。
「人手がね、足らないんだって・・・。」
「えー。マジで?それって結構やばくね?」
「そうだよなー。毎年料理部の飯を目的に来ている奴もいるだろ?」
「うむ。」
体育祭の名物といえば、料理部の食事でもある。
特に、松笠汁は具がたくさん入った汁物であり、何度でも食べたくなる一品だ。
料理部が機能しないとなると、大変なことになる。
「この中で、料理ができる人ー。」
「はいはーい!!ボクのメチャ旨デスカレーで来客者どもの胃をつぶしてやるよ!!」
「やめい。」
元気よく、恐ろしいことを言うカニの頭をぺしり、とはたく。
こいつはカレー店、"オアシス"でバイトしているだけあって腕前はあるのだが、
ふざけてタバスコをぶっかけたり、シロップをぶちまけたりとやりたい放題である。
「俺はできるぜ。ただなぁ。バイトと陸上部があるからどうしても時間、とれねーわ。」
「伊達君はいいわよ。もともと、助っ人扱いだし。そっちを優先して頂戴。」
「えー。他には誰もいない?」
「おにぎりでもいいか?」
「おむ〇び権兵衛じゃないんだから・・・。」
「・・・・・。」
みんなが案を出し合っている最中に俺は彼女の方に視線を向けていた。
窓の外に視線を向け、愁いを帯びた表情を浮かべる椰子さん。
彼女の腕前は誰もが知っている。
合宿の時に存分にその力を発揮したからだ。
霧夜さんもニヤニヤとしながら、椰子さんの方を見ている。
「・・・・・。」
「な・ご・み・ん♡」
「・・・・・。」
あっ。椰子さんのこめかみに青筋が・・・・。
さすがに名前呼びはまずかったようである。
「・・あー。霧夜さん。椰子さんはほら、やりたがってないようだし・・・。」
「えー。もったいなーい。・・・・ぶー。」
「・・・・・・・・・いいですよ。」
「えっ。」
「えっ。」
まさかの肯定に霧夜さんと顔を見合わせ、
椰子さんの方を見ると、呆れたような声で言われた。
「ただし、今回だけです。・・・来年は期待しないでください。」
「・・・・・ふっふっふー。もしかしてぇー。誰かにいいところを
見せたかったりするの―?」
「うざい・・・。やっぱり辞めていいですか。」
「・・・・・。」
前途多難である。
俺の心配をよそに、体育祭までの準備は進められるのだった。
おじさん、ハメられるの巻き。
クラスでの役割決め
学級委員長を決めるときとかに寝ていると、
いつの間にか黒板に自分の名前が書かれている。
なので、こういう日は休んだり、寝たりしないこと。
さもないと大変なことになる。
格闘トーナメント
結局、スバル、フカヒレ、レオの全員で出ることに。
果たして、おじさんは勝つことができるのか。
全種目出場
全部の競技に出ることを強いられているんだ!!な、
超絶ブラックをこなそうとする元社畜がいるらしい。
なごみんの意思
一体、どういう経緯で料理部への手助けをすることにしたのか。
まあ、何となく読者は察してそうだけど、直前の会話と、
なごみんにかけられた言葉がヒント。
おじさんの趣味
一体、何をしていたんでしょうねぇ。
ちなみに、昔、レッド・ツェッペリンとエリック・クラプトンのライブに行ったときに、何やら憧れを抱いていた様子。
何をしているのかわからないなぁ(とぼけ顔)
次回はいきなり体育祭。・・・のはず。
感想くれ。
やる気出るからくれ。
KEY(ドM)