※この作品はR-18です。

元おじさんのつよきす転生   作:KeI77777

11 / 21
こんにちはんこそば。
KEY(ドM)と申します。

体育祭の始まり始まり。

気分がノっているので続けて投稿。

それでは、ご覧ください(KBTIT)

KEY(ドM)


元おじさん、体育祭で頑張る~でも、人前は緊張する模様~

 

「アーメン。ラーメン。ソーメン。」

「違うから。それ、いろいろと間違っているから。」

出だしからカニが平常運転である。

こいつはアーメンを麺種の一つだと思っているのだろうか。

・・・・思ってそうだなあ。

 

マイク片手に実況をしているカニ。

その隣でなぜか同じく実況をしている俺と鉄先輩。

こうなった経緯を振り返るのだった。

 

◆

 

体育祭当日。

本日は晴天なり、という言葉が頭の中に浮かぶほどの快晴。

雲一つない、太陽がグラウンドを照らしつける良き一日。

運動にはもってこいの日である。

 

この日のために用意してきた設営テントに、霧夜さんや佐藤さんは座っており、

会場全体を見渡している。

 

「ま、こんなものかしらねー。・・・あ、よっぴー。ドリンク取ってー。」

「はい。エリー。」

「あんがと。」

ふー、とちょっと疲れた表情を見せる霧夜さん。

それをうまいこと佐藤さんがフォローしていた。

彼女たちの先導がなければ、ここまでスムーズに体育祭当日を迎えることはできなかっただろう。

 

で、開会式。

館長の気合のこもった開始宣言が行われた。

『---全生徒、正々堂々とその力を競い合い、高めあえぃっ!!!

・・・儂からいうべきことは以上である。』

『・・・・うおおおおおおおおっ!!』

その大地を揺るがす方向に応えるように、生徒たちは絶叫する。

ぱしゃ、ぱしゃりとスポンサー関係のカメラマンたちがシャッターを切る。

大盛り上がりである。

 

「さーて。そんじゃ、レオ、さっそく行ってこい。」

「・・・・・。」

期待を込めた眼差しを向けられる。

生徒会のメンバー、特に霧夜さんと鉄先輩からは"やれよ。"と言わんばかりの熱視線である。

全競技に出るのだ。クラスメイトにとっては、少しでもいい点を取ってほしいのは当然。

体力配分は重要である。

 

最初の競技は借り物競争。

よーい、どんの言葉を皮切りに、俺を含めた全走者が一斉にテーブルに置かれている紙に向かって走り出す。

 

『さあ!!ついに始まりましたー!!借り物競争!!実況は松笠のグラマラスなめちゃかわヒロインこと蟹沢がお送りいたします!!』

『みなさん、がんばってくださいー。』

お前、そこで何やってんの。

実況席の方を見ると、本当にカニがマイク片手に熱のこもった声を振り絞っていた。

隣では、なぜか体操服に着替えている祈先生がだるそうにしながら、

応援を一緒にしていた。

 

集中しなおして、紙が置かれているテーブルまで全速力で走る。

これは重要な駆け引きである。

近くの紙を取れば、当然借りてこなければならないものは難しく、

遠ければ簡単になる。

 

俺は、すぐ近くにあった紙を手に取る。

他の選手たちも同じタイミングで紙を各々選び、とっていくのが見えた。

 

『さあ!!条件が書かれた紙が選手たちの手に!!一体どんな奇天烈なものを指定されているのかーーーー!!』

『飴だったとしても、これはあげませんわよー。』

 

実況の声を背中に浴び、ぺらりと中を見た。

 

『----ナメック語が喋れる人。』

「」

・・・ナ、ナメ?

 

『おおっと!?選手たちが戸惑っている!!

おらぁ!!レオぉ!!なにぼけーっとしてんだおらぁっ!!

さっさと借りてきて!!ゴールに迎え!!』

『贔屓しては駄目ですわよー。蟹沢さん。』

 

同じチームであるカニが怒りながら叫んでくるが、

そうはいってもこんなものどうしろというのか。

ナメック語など聞いたこともない。

(・・・・まさか。)

 

ここで、一つの可能性に行き当たる。

 

(バニシング・ボイスか・・・・!?)

 

※ほとんどしゃべれる人がいない言語を指す。

ギリギリ絶滅してはいない言葉の事。

 

ぬかった。何という難しいお題を出してくるのだろうか。

これは、生きたマンモスを連れて来いと言っているようなものである。

これは無理である。

すぐさま紙を元に戻し、別の紙に戻した。

 

『あーっと!!紙を元に戻す生徒と、グラウンド中を走り回る生徒の二手に分かれたぁぁっ!!』

『ちょーっと難しくしすぎましたですかねー。』

 

祈先生・・・。あなたのチョイスだったのですか・・・。

そのまま手に取った別の紙を開く。

 

『あなたの好きな人。』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・。

 

『またまた2-cの対馬君が固まってしまっていますわねー。』

『ゴラァっ!!レオぉっ!!その股にぶらさがっているき〇玉は偽物か!!?』

『放送禁止用語ですわよー。蟹沢さん。』

 

ある意味、先ほどより難題である。

好き・・・。好きかぁ・・・。

このお題の真意を図りかねる。

例えば、単に"親愛"としての好きならば簡単である。

スバルなり、フカヒレなり連れてゴールに行けばよい。

 

----だが、もしも、もしも恋愛面でのことを聞かれているとしたら・・・?

(・・・・もしかして、詰んでいるのか?)

惚れている相手はいない。

恋愛面での経験がそもそもない。

赤ん坊のころから変わらない自分の察しの悪さ。

それが今ここで尾を引いている。

 

別の紙をまた開く。

 

『石油王』

『無人島でTOKI〇ばりの建築ができる人』

『10人以上から好意を抱かれている人』

 

---その時、最後の紙に目が留まった。

これなら・・・いけるっ!!

 

『生徒たちの顔からはまるで、サルミアッキを食べた時のような苦悶の表情が浮かびあっている!!』

『アレ、結構すきなんですけど。』

 

一直線に会長が座っている椅子、そう、霧夜さんのところまで走っていく。

そんな俺の姿にちょっと驚いた表情を浮かべる彼女。

となりの佐藤さんも似たような顔つきだ。

 

「・・・霧夜さん。俺と一緒に来てほしい。」

「・・・ふーん。ま、いいわ。」

あたりがどよ・・・、とどよめいた。

 

『馬鹿な!?あの姫様が対馬などの言うことを聴いているだと!?』

『これは夢だな。うん。』

『くそう・・・!!対馬めぇ・・!!』

『落ち着けよ。村上園。』

『村田だ!!人の名前ですらないだろうがっ!!』

『レオめぇ・・・!!』

『・・・・なんで、お前は混じってんだフカヒレ。』

『レオは今、俺の敵となった。月のない夜は夜道に気をつけな・・・!!』

 

周りからの視線がうっとうしい。

今はそれどころじゃない。さっさと彼女を連れてゴールしなければ。

 

「霧夜さん。行こう。」

「・・・まっ、体育祭の準備頑張ったご褒美に、一回くらいわがまま聞いてあげてもいいかなー。特別についていってあげる。」

「・・・・・。」

「・・・・・・・。」

 

隣にいた佐藤さんや、近くにいる近衛さんからの視線が険しくなる。

・・・女子と手をつないで走っているからだろう。

走るのではなく、霧夜さんのことを考えて歩けばよかったが、

何が何でも勝ちたかったので体が勝手に動いてしまう。

 

ゴール前に行くと、館長が待っており、俺たちを見て声をかけてきた。

 

「うむ。では、お題の紙を見せてもらおうか。」

「はい。」

館長の言葉に従って、紙を手渡した。

隣では、霧夜さんが小声で話しかけてくる。

 

『・・・一体、何のお題だったの?』

『ああ、それはね・・・。・・・・?』

その時、頭が冷えた俺は片手にもう一つ紙を握り締めていることに気が付いた。

・・・あれ?あれれれれ?

いや、俺は別の紙を手に取ったはず・・・。

 

持っている紙をこっそり開く。

 

---そこには、"10人以上から好意を抱かれている人"と書かれていた。

たらり、と冷や汗が頬を伝う。

(・・・え?え?え?な、なぜ?!なんで選んだはずの紙がこっちに!?)

 

先ほどの光景を思い出す。

---新しく手に取った紙。

そして、右手に紙を持ったまま、別のお題を手に取った記憶。

よりにもよって"あの"お題が書かれた方を渡してしまった。

 

つまり・・・。

「ふーん。こっちは私にぴったりのお題だったわけね。

・・・・じゃあ、もう一つは何だったの?」

広げた紙を呆然と見ながら立ちすくむ俺の横で彼女がのぞき込んできた。

そうだ。本来ならこっちのお題のつもりで霧夜さん、すなわち学校一有名で、全校生徒の憧れの的である彼女を連れてきたのだ。

 

「・・・ふふ。対馬よ。貴様はなかなかの漢であるな。」

「・・・・いえ。その・・・。」

「??え。何が書いてあるんです?」

「うむ。まあ、よかろう。連れてこられた本人には見る資格があるからな。」

「あの、ちょっ。」

 

俺が止める間もなく、霧夜さんが館長から紙を受け取って中を見る。

最初はふーん、と興味なさげに開き、そして紙面に目を通した彼女は、

その顔を徐々に赤らめ。

 

「~~~~~~!!!~~~!!???」

---それまで、見たこともないような恥ずかしそうな顔を披露した。

 

 

「・・・・・・。」

「・・・・・・・・。」

「・・・・。」

「・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・へえ。」

「レオコロスレオコロスレオコロスレオコロスレオコロスレオコロ・・・。」

 

生徒会のメンバーと、全校生徒(主に男子生徒たち)からの視線が、

体中に突き刺さり、気が気でならなかった。

どうしてこうなった。

 

 

 

 

 





おじさん、やらかす。

急いでいると、ケアレスミスしちゃうアレ。
おじさんが仕事していた時はあまり、KY(危険予知)運動とかなかったから仕方ない。
焦ると、マジでこんな凡ミスしちゃうのはあるある。

ちなみに、姫はまだおじさんに好意は持っていないぞい。
原作と違う部分が多いけど、そこまでに至るイベントとかまだ起きていないから、
ちょっと気になっている程度。
で、今回のことは完全に不意打ちだったので意識するきっかけに。

それまで、猫みたいに女子にそっけなかった相手が、
いきなり不意打ちでデレてきたらそら、ね。(ただし、姫視点)

おじさんはこの後、めちゃくちゃカニたちに問いただされた。

感想くれ。

やる気出るからくれ。



KEY(ドM)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。