KEY(ドM)と申します。
原作通りだと普通にやったらまず村田には勝てない。
原作通りのスペックで、まともにやりあったらう。
ただし、ここの場合は・・・。
格闘トーナメントのつづき。
これ書くためにジム行ってきた。
リアリティはあると思う。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
『さあ!!続いての戦いだぁっ!!二回戦!!
赤コーナー!!拳法部の刺客!!田丸正仁!!』
「全然違う!!村田だ!!」
愛も変わらずのカニの紹介に憤慨する村田。
こうして対峙するとわかる。
----強い。スバルや鉄先輩ほどではないが
確かによく鍛えられているし、場慣れしている。
緊張していないリラックスしている感じが、
激戦を予感させた。
『続いては!!青コーナー!!いつの間にか試合を終わらせていた!!
ジョーカー!!獅子!!対馬レオオオオオッ!!』
「・・・・。」
ぺこり、と頭を下げてすぐに正面にいる村田に目を向ける。
周りから歓声があがったのが聴こえたが、気にせずにジャンプして体をほぐす。
相手の目をじっと見ると、向こうもこちらをにらみ返してきた。
確かな敵意を感じる。
「それでは、両選手とも構えて!!」
「・・・。」
「・・・・・。」
館長の掛け声に合わせて、こぶしを突き合わせる。
お互いに目をそらさず、ただただ眼前の敵に注目する。
目を離せば、そのすきにやられると思うほどの肌がぴりつく緊張感。
しかし、それがどこか懐かしい。
「-------はじめぇいっ!!」
『カーン!!さあ!!ゴングはなった!!死ぬまで殴り合え!!
相手を打倒せ!!行け!!行け!!行け!!行け!!
竜鳴ファイト!!レディー・・・ゴー!!』
「しっ!!」
「むっ!!」
お互いに軽く左ジャブを打ち合う。
相手の顎めがけてはなったそれは、相手のジャブとぶつかり相殺する。
すぐにまた左腕を戻し、続いて今度は二発。
相手も同じくまた軽くジャブを撃ってきた。
村田は体ごと横に飛んでよけて、フックを合わせてきた。
とっさにウィービングして回避。
鋭い一撃だった。
『な、なんとおおおっ!!いきなりの激しい攻防!!
一回戦とは全く違う手に汗握る展開!!
先が全く読めないぞおおおおっ!!』
「・・・・!?」
「・・・・!!」
相手が驚愕の表情を浮かべ、こちらも心臓の鼓動が鳴りやまないのを隠すため、
キッ、と相手をにらみつける。
---想像以上だ。二発目のジャブにフックをとっさに合わせるなど、
冷静さと身体能力の高さが両立していなければできない。
それをよけられたのは、ひとえに一回戦で拳法部の生徒と戦っていたからだ。
同じような打撃に目が慣れていたのだ。
しかし、同じレベルではない。少なくともあんな相手とは格が違う。
(・・・ジャブを撃って距離を。)
きゅっ、きゅっ、と足を鳴らして時計回りでジャブを速射する。
少しでもダメージを稼いで、体力を削いでいく。
まともに打ち合う気はない。
しかし、ここで予想外の展開になった。
「---馬鹿が!!」
膝を落とし、体重を前に。
----来る!!
「・・・"ガトリング・ガン"!!」
---激しい銃弾が、俺に襲い掛かった。
◆
『ああーーっと!!村〇春樹のガトリング・ガンがレオを襲うううううっ!!
中距離は相手の独壇場だったかああああ!!ブロックしてさばいているが、
徐々に被弾していっているぞおお!!』
「・・・厳しいな。」
カニの実況をよそに、乙女はぼそりとつぶやいた。
レオの目論見が完全につぶされたことを見抜き、苦い顔をしている。
同じ拳法部である彼女からすれば、中距離は格好の的。
一番力を込めた一撃を放てる間合いだ。
同じ光景が何ラウンドも続き、
リング中央ではレオがサンドバックのように滅多打ちにされていた。
「で、でも・・・!!何とか防いでますよ・・・!!」
「いや。防御は想像以上に体力と気力を消耗する。
攻めている側は疲れを感じにくい。確かに相手を追い込んでいるという実感があるのに対して、防御している方は相手にダメージを与えられていないことに焦る。・・・手を出さなければ、本当に負けるぞ。」
「・・対馬!!ええい・・!!村田は2-Aだからどっちを応援すればいいのよー!!」
「どっちも応援すればいいじゃない。」
「軽々しく言うな!!お気楽姫!!」
「レオの奴、中学の頃より消極的になってるよなー。
・・・まーだあの事気にしてんのかな。」
「だな。」
心配する女子達をよそに、幼馴染であるスバルとフカヒレは、
いつもと変わらない調子で軽口をたたく。
その態度にムッときた素奈緒がつっかかった。
「ちょっと!!あんたたち!!自分の仲間がやられているのよ!!?
応援くらいしなさいよ!!」
「・・・ま、レオに何かあったら俺が村田の奴をぶっ殺すから、
安心しとけや。な、フカヒレ。」
「俺がやってもいいんだけど、手を痛めたらギター弾けなくなっちまうからな。
任せた。」
「あ、あんたたちねぇ・・・・!!」
まったくもって心配していないスバルとフカヒレにさらに糾弾しようとしている素奈緒をどうどう、と乙女がいさめ、代わりに二人に質問する。
「・・・私がかつて手合わせした時より遥かに弱くなっている。
--これは、どういうことだ?」
「・・・あいつは中学生の時が一番やんちゃしてたんですよ。
--まあ、俺やスバルなんて全く目立たないくらい。
カニの奴は別の意味でいっつも悪目立ちしていましたけどね。」
「・・・んで、中学のころ色々あって、ケンカからは一旦足洗ったんですよ。」
「あ、俺も半分足洗ってます。痛いのヤダし。」
「・・・ちぐはくだな。かつての戦い方を思い出しているかのようだ。」
リング上では、村田の猛攻にカメのように体を丸め耐え続けるレオの姿があった。
判定では村田がリードしているのは一目瞭然である。
「・・・あれ?でもちょっと待って・・?」
様子がおかしいことに気が付いたよっぴーが声を上げた。
「・・・なんか、村田君、とっても苦しそう・・・。」
その声に生徒会の面々はリング状に視線を戻す。
攻めていて、優位に立っていたはずの村田の顔つきが苦しそうなものへと変わっていた。
ガトリング・ガンの速さも明らかに落ちている。
対して、レオも苦しそうながらも威力、スピードが落ちた村田の拳戟をすべて撃ち落としていた。
「・・・そうか。あいつめ・・・。村田のオーバーペースだな。」
「え?どういうことですか?」
「本来だったら、あの技を一回や二回使ったところで、体を作りこんでいる村田が体力切れなど絶対にしないさ。」
乙女の解説に首を傾げる面々。
しかし、姫とスバルはああ、と何か思い当たる節があるように頷いた。
「攻める。攻める。攻める。それは相手を追い詰めるためだ。
・・もちろん、攻めている側が大抵有利なのは疑いようもない。」
「それだったら・・・。」
「・・・見ろ。」
乙女が顎で指し示した先では、
相変わらずの光景が続いていた。
「おかしいだろ?・・・一体、何発村田はパンチを撃った?」
「え?・・あ!」
乙女の説明に合点がいったのか声を上げる素奈緒。
格闘技に詳しくない彼女もここにきて気づいた。
「レオは誘っていた。・・・手を出せなかったんじゃない。
最初から出す気がなかった。体をなるべく丸めて被弾する箇所を減らし、
防御に徹している。泥仕合にもつれ込むためにな。」
「・・・・・。」
息をのむ素奈緒。当たり所が悪ければ終わるというのに、
そんな選択肢を取ったレオに対して信じられないものを見るかのような目を向けた。
「そんな顔をするな、素奈緒。・・・そら、そろそろ限界が来たぞ。」
◆
「お・・前・・・!!」
「・・・はは・・・。」
ガードの上からだというのに、痛みが抜けない。
腕が若干しびれている。
捌ききったつもりが、被弾していたとは。
戦いの勘が鈍っている。
これが終わったらスバルにでも頼んで取り戻すとしよう。
「最初から・・・!!まともにやりあったら勝てないから・・!!
ずっと・・・!!このラウンドまで・・!!?」
「・・・・ああ。」
撃ちつかれた彼が息を切らしながら、
肩で呼吸している。
手ごたえはあった。
相手の体力を持っていくことには成功した。
ただ、誤算としてはこちらも大分消耗しきっていた。
防御っていうのは意外と疲れる。
体を鍛えていても精神力が持っていかれる。
カー―ン、とゴングが鳴る音が響き、
お互いにコーナーまで戻る。
「よ。名俳優。」
「恐ろしいまねすんなー。お前。
あ、水飲んでうがいしとけ。」
「・・ありがと。」
スバルが椅子を用意してくれその上に座り、
フカヒレが持ってきてくれたコップの水を飲んで、
ぺっとバケツに吐き出す。
口の中が切れているのか血の味がした。
「どうだ。久しぶりの喧嘩は?」
「・・・・・・。」
気分がいい、と言いたかったが喋るのもしんどかったので
拳をスバルの方にあげて返事をした。
「ならよし。・・・ま、あの状態じゃなくっても勝てるだろ。
・・・女子達にいいところ見せてやれよ。」
「俺もいい所見せてさー。よっぴーから"結婚して!!"って
言われたかったぜー。」
休憩時間が終わり、二人がリングから外に出る。
さて、ここまでやってきた。
あと少し、あともう少し。
判定では圧倒的に負けている。
・・・だったらやることは一つしかない。
両手でグローブを突き合わせ、笑みを浮かべる。
相手もギラギラとした表情だ。
判定なんて決着は望んでいないらしい。
「・・・・対馬ぁっ!!」
「・・・村田ぁっ!!」
カーン、と最終ラウンドのゴングが鳴った。
目覚めてはいないけど、最善だと思ったことをやった模様。
おじさんのはぶっちゃけ根性論。
村田は村田でガードしている上から叩きまくったから、
こっちはこっちで腕を痛めている。
おじさんはおじさんでブロッキングとかしまくって、
体を痛めている。
なんで俺はバトル物を書いているんだ・・・?
乙女さんの解説
原作でもそうだけど、かなり的確なことを言う戦闘民族。
さすが女サイ〇人は格が違った。
ガトリング・ガン
村田の必殺技。名前の通り、パンチを撃ちまくる。
かなりの速さ、威力を誇り、当たればただでは済まない。
乙女さんも使うが、完全上位互換である。
おじさんの場合、今の状態だと捌くのはちょっと厳しい。
そろそろ決着。
感想くれ。
やる気出るからくれ。
KEY(ドM)