KEY(ドM)と申します。
今回はほのぼの回。
ちゃんとほのぼのしているって()
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
「祈先生はー?」
「いつもの寝坊だぁ。吾輩だけ先に来てやったぜ。
今日もありがたぁい話を--。」
入学式が終わり、早1年。
私、いや、俺たちは2年生となり、新生活を送っていた。
新しいクラスには、幼馴染である、フカヒレ、スバル、カニの三人も一緒だった。
担任はよく遅刻しており、言葉をしゃべるオウムがそのフォローをしている始末である。
普通に職務怠慢で懲戒免職にならないのだろうか。
机でぼーっとクラスメイトと、担任が飼っているオウムである土永さんの話を見ていると、突然頬をぷにっと指で押された。
「なあに辛気臭い顔しているわけ―?」
「・・・・霧夜さん。」
横を向けば、悪そうな笑みを浮かべた金髪の美少女が、
俺の頬を指で突っついているのが見える。
大方、暇で退屈だったから俺にちょっかいをかけているといったところだろうか。
彼女はそんな俺に対して、つまらなーい、とこぼす。
「対馬君ってなーんか他人行儀よねー。私のことを、"姫"じゃなくって、
いまだに霧夜さん呼びだし。」
「・・いや、それは。」
あまり親しくない女子をあだ名で呼ぶのもどうだろうと思ってのことだったが、
彼女にとってはそう感じられたのだろうか。
困惑していると、横から助け船が入る。
「エリー。駄目だよ。あんまり対馬くんを困らせちゃ。」
「・・・はーい。」
そういわれた霧夜さんは俺のほっぺから指を離し、
今度は助け船を出してくれた少女、佐藤さんにとびかかった。
「あー。おっきいなー。よっぴーのはー。」
「あ・・・・。ちょ、ちょっと・・エリー。」
目をつむって見ないようにする。
いつものことであるが、心臓に悪い。
ドキドキしながら目を背けていると、唐突に背中から誰かが覆いかぶさってきた。
「おらー。馬鹿レオ―。よっぴーたちに変な目を向けるんじゃねーぞ。
このむっつりー。」
「カニ。お前も年頃の男子にいきなりとびかかるのは・・・。」
「僕はいいんだよっ!!ほらほら。膝の上空けろよー。座りにくいだろー。」
「・・・・・・。」
スバルとフカヒレの方を見て助けを求める。
しかし、スバルは「今日の献立どうしようかねぇ」とぼやき、
フカヒレは「げへへへへ、よっぴーと姫の絡み合い・・・。
そこにまざる俺・・・。」という風に妄想をしていた。
薄情にもほどがある。
「みなさーん。おはようございますわー。」
先生がやってきた。それと同時に各々の席に着く生徒たち。
フカヒレはまだ妄想の世界から帰ってきていないようである。
「おい。フカヒレ。・・・フカヒレ?」
「へへへ。・・やめろよ、二人とも、俺を取り合って喧嘩なんてさぁ・・・。」
「・・・・。」
その後、祈先生の呪い、いや、占いによって目を覚ましたフカヒレは、
今日一日、品行方正な青年として人格を変貌させられていた。
これが、今の俺の日常である。
◆
「・・・・・・。」
「・・・・お。」
廊下を歩いていたら、見知った顔と出会った。
確か彼は----。
「ああ、村田か。久しいな。」
「む、そういうお前は対馬。」
オールバックの髪型に、姿勢の良い歩き方。
思わず声をかけると振り返ってきた。
「テストの結果を見に行こうと思っていた。そっちも?」
「ああ。今日こそ彼女に勝つんだ・・・・!!」
そう言ってこぶしを握り締める彼はとても好青年に見えた。
学力も学年で2位。拳法部のエースでもあり、文武両道を体現している人物。
村田洋平。あの、スバルや霧夜さんも一目置いている人物だ。
彼とはちょっとした縁がある。
「そういうそっちはどうなんだ?いつもちゃんと勉強しているじゃないか。」
「いや、あまり物覚えがいい方じゃなくって・・・。せいぜい中の上くらいなんだ。」
「そうか・・・。」
俺の言葉に残念そうな顔をする村田。
だが、しょうがない。
別段才能があるわけでもなく、ただただ、教えられたことを守ることしかできなかった。
独学ではどうあがいても限界もある。
たわいない話をしながら順位表が貼られている場所までやってくると、
他の生徒たちも見に来ており、沢山いた。
「えーと。おっ、村田のあったぞ。2位だと。すごいなぁ。」
「むうっ・・・。彼女には並べなかったか・・!!」
がっくりと肩を落とす村田。
霧夜さんは運動も勉強もできる天才だから仕方ない。
彼をなだめながら自分の順位を見ようとすると、隣に見知った人物が近寄ってきた。
「・・・あ!!あんた。対馬!!」
「・・おお。近衛さん。」
「・・・・他人行儀な呼び方、やめなさいっての。」
「・・・・・。」
こちらとしてはちゃんと下の名前で呼ばないようにしているのだが、
かえって彼女の機嫌を損ねてしまったらしい。
見知ったツインテールの髪型に、若干釣り目の美形の顔立ち。
間違いなく、美少女だといえるだろう。
彼女の名前は近衛素奈緒。その名前からよく、"素直"じゃないなぁ、とよくからかわれている。
「順位を見に?」
「当然でしょ?・・・くっそー。またあのむかつく女に勝てなかったー!!」
うがーとうなる近衛さん。
ちなみに、彼女はいつも霧夜さんにからわれているので目の敵にしている。
俺からすると、霧夜さんが一方的にあしらっているようにも見えるが、
結構二人が話しているのもよく見る。
彼女も努力家であり、上位の常連である。
「そういえば、あんたは?」
「・・・ああ、あれだ。」
俺が指さしたところには、"対馬 レオ"40位と書かれた順位があった。
そこそこいいくらいの点数だろう。
物覚えが悪いにしては上出来である。
「・・・対馬。あんた、手抜いている?」
「?いや。全力だけれども・・・。」
「~~~!!もうっ!!」
何が彼女の機嫌を悪くしてしまったのかわからないが、近衛さんは俺の返答を聴くなり、去って行ってしまった。
追いかけようとしたが、その背中が"追いかけてきたら怒る"と書いているような気がしたので、伸ばしかけた手を引っ込める。
年頃の子供は難しい。
「・・・ほ、補習?いやだああああ!!」
「」
「・・・やれやれ。ギリギリだったな。」
幼馴染の三人のうち、二人の補習が決定した瞬間であった。
◆
うまくやれている。
今度こそ、自分はうまくやれている。
悪目立ちもしていない。分不相応なこともしていない。
ちゃんと、学生としての領分も全うしている。
--そう自覚しているだけに、館長からの呼び出しは、
青天の霹靂であった。
入った先には、白の道着着替えた大男と見まごう人物。
身長は180cmを超えており、片方の目には傷がついており、塞がっていた。
名は、橘平蔵。
両腕を組み、窓から外の様子を見ている。
「館長。」
「おお。来たか。対馬。いや、座りなさい。」
「?は、はあ。」
そう言って示された先には来賓者用のソファー。
館長が座るのを確認してから、失礼します、と断りを入れて、
自分も座る。
「いや、忙しいところ急に呼び出してすまなかったな。」
「はあ。」
気の抜けた返事でそう返した。
なぜ、自分がこの場に呼ばれたのか全く理解できなかった。
「なに、別に叱るとか、そういうことじゃない。
まあ、今度な、来る転校生のことでちょっと。」
「・・・・なぜ、自分に?」
普通だったらまず、担任や他の教師に話を通すのが筋である。
そんな疑問が顔に出ていたのか、館長が説明し始める。
「ああ。もちろんほかの教師たちにも詳細を話している。
・・・それとは別に、儂個人から対馬に頼みたいのだ。
その時が来たら、改めてこの件については話そう。」
教師が生徒に頼み事とは珍しい。
まるで、他人事のようにぼーっと考えていた。
だが、次の館長の言葉はそんな頭を吹っ飛ばすような提案だった。
「----対馬よ。儂の弟子にならんか?」
どうやら、こっちが本命の話だったらしい。
へーきへーき。
やけに距離感が近いカニとか、おじさんにちょっかいかけ続けるエリカとか、
おじさんと他の女子が近づいた瞬間割って入る佐藤さんとか、
おじさんの順位も毎回見ている近衛とか。
ほら、どこにも不穏はない()
館長の話に出ている"転校生"は二学期から追加されたあのクールかわいいあほの子。
もうちょっと先で出る予定。
つよきす知らない人のための登場人物紹介
蟹沢きぬ
下の名前で呼ぶと切れる。
美少女だけど、言動が残念。
つるぺた美少女。
原作では主人公に最初から好意を持っている人物の一人。
実の母から出涸らしと呼ばれているほど、見放されている。
でも、なんだかんだ言って優しい子。
霧夜エリカ
傍若無人、わがまま、文武両道、天才、お嬢様。
金髪ポニーテールの美少女。
性格はとにかくわがまま。
かわいい女の子、男の子が大好き。
霧夜カンパニーという一大財閥の系譜に生まれたお嬢様。
原作では、最初は主人公に対して興味は持っていない。
しかし、一度ルートに入るとデレまくる。
佐藤良美こと、よっぴーとは親友。
佐藤良美
おっとりとしたみつあみで後ろに髪をまとめている美少女。
成績は学年で5位に入るほどに良い。
しかし、運動はそこまでできない。
誰にでも優しいような感じではあるが、ものすごい執着心を持っている。
現代で言うならばヤンデレが一番近い。
仲が冷え切った両親の間で生まれ、それを見て育ったのが原因。
性欲過多であり、絶倫。
主人公に最初から好意を持っているうちの一人。
近衛素奈緒
一言で言えばツンデレ。
釣り目、八重歯、ツインテールと色々おいしい存在。
しかし、胸は控えめ。
まじめであるが、軽いノリもある。
主人公とは違うクラスだが、中学生のころに色々と縁があって付き合いは長い。
原作では手を抜いて生きている主人公に落胆しながらも、徐々に熱意を取り戻したレオの姿を見て、再び喜んでいる。
最初から主人公に好意を持っている人物の一人。
素直じゃないなぁ、と言われては名前ネタ、NGと返している。
続き?
お気に入り100超えたら。
超えなかったらほかの人気作品続けるわ。
まあ短編ネタだから、期待せずに。
感想くれると嬉しいからくれ。
KEY(ドM)