KEY(ドS)と申します
今回はレオっさんと、この小説と同じ世界観の
マジ恋に転生した大和(偽)の対決
フィジカルモンスター(センス) VS 合理戦闘術者
この二人の戦いを見たいというコメントが多かったので
それでは、ご覧ください
KEY(ドS)
「・・・・・・・・・ん?」
目を見開くと、見知らぬ場所に立っていた。
辺りには白い霧がかかっており、数m先の景色が見えぬほどの霧中。
自身の格好に目を落とすと、乙女さんからもらった拳法部の道着と、
オープンフィンガーグローブをつけているのが見えた。
(・・・・・・・・んん??)
当然、こんな状態である心当たりもなく、また、
ここがどこであるかなど、見当もつかない。
レオは自分の体の調子を確かめるべく、軽くステップを踏み、
シャドーボクシングで体を慣らす。
不調は特に感じられず、むしろ体が軽い感覚だった。
(・・・・なんだ、ここ?どこだ?・・・・誰かいないのか?)
おーい、と掛け声をかけながらレオは歩き続ける。
辺りは相変わらず白い霧ばかりの景色であったが、
ここで立ち止まっていても仕方がないと彼は考えた。
歩くこと数分。
自身の正面から人影が歩いてきたのが見えた。
(・・・・?誰だ?)
警戒しながら前を歩くと、その人物は姿を現した。
「・・・・・・・・・・・。」
(・・・・・・・少年?・・・いや、青年か・・・?)
見た目は、普通の青年。
髪は若干長めに整えられており、一見すると優男にも見える、
ほっそりとしたタイプ。
---だが、その目は鋭くギラついており、
目を合わせて者の心臓を思わずわしづかみにする、"何か"が
レオには感じられた。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
互いに、無言のままにじり寄る。
その距離は10m,5m,3mと近くなっていき、
ついに1m前まで近づいた。
どちらからも手を出せば届く距離。
すなわち・・・・戦闘するための近さである。
「・・・・・お・・・おぉ・・おおお・・・・っ・・・・!!」
「・・・・・・・・・・ああああっ・・・!!!」
----会話も、逡巡も、何もなく、二人は自らを奮い立たせるためだと言わんばかりに
雄たけびを上げ、目の前の相手に対して攻撃を仕掛けた。
先手を取ったのは、レオ。
持ち前のフィジカルによる高速の突き。
黒鉄乙女直伝の必殺の正拳突きを繰り出す。
スバルや、村田レベルでなければまず防ぐことも難しい一撃。
それが、目の前の青年に襲い掛かり後少しで直撃するというところで、
そっとその軌道が左にずれた。
「・・・・っ!?がっ!?」
「・・・・おらぁっ!!!」
左に体が流れた、いや、流されたと気付くと同時に、
自身の顔面に激痛が走り、また、
下半身に膝が突き刺さったことに気が付いたレオは、
無理やり左足を自分と相手の間に差し込み、
相手を横蹴りで蹴って押すことで態勢を崩し、
距離を取った。
「・・・・っ!?ぐっ・・・。」
「・・・!?」
お互いにまた構える。
何が起きたのか、何をされたのか。
(・・・そうか。正拳突きを左に捌いたと同時に、右足で肋骨に膝蹴り。
無理やり距離を取っていなかったらそのまま後頭部にハンマーパンチでもされて、
死んでたな、こりゃ・・・。)
おーいて、とつぶやき、もう一度構える。
先ほどの動きを思い出し、どこかで、いや、何度も見たようなその動きの正体を思い出そうとレオは頭をフル回転させる。
(・・・全く持って無駄のない、いや、余裕のない合理的な動き。常にあらかじめ最適解を取ることで、才能のない人間でも、無理やり戦えるようにしているような、そんなちぐはぐな感じが・・・・。)
「・・・・らぁっ!!」
思案にふけるレオの間を読む込んだように、左によるローキックを
放つ青年。
レオはとっさに右ひざを上にあげることでそれをガードし、防いだ。
(キックボクシング?!いや、似てるけど違う・・!!空手でも、テコンドーとも違う!?)
キックはパンチより威力がある分、隙も多い。
そのため、撃ち終わりでは相手からの反撃をもらいやすい。
当然、レオも喧嘩による経験から、その弱点を見抜いていた。
(・・・・よし、このタイミン)
「・・おらぁっ!!」
「・・・!?」
ぞくり、と悪寒が走ったので、とっさに後ろに飛び去る。
すると、うち終わったはずの足が戻されず、
そのまま右足のミドルキック、左足のフック、右足のニーキックと連撃が続く。
(あっぶねぇ!!手、出してたらカウンターもらってた!!)
ニーキックを左の手のひらで受け止め、押し返して相手を遠のかせ、右手で横打ちを打ち込む。
ばごん、と音を立てて顎に命中した。
入った、とレオは確信する。
---その轟音と共に、自分の顎が跳ね上がり、視界が揺れるのを感じた。
(!!?)
「---ぐあっ!!」
どたり、とレオは腰から、もう一人の青年は背中から倒れ込み、
首を内側に丸めて受け身を取る。
(---!?なんで!!?)
疑問と、顎に感じる激痛により、頭の中を揺さぶられたレオは、
すぐさまその何をされたのかを悟った。
(・・・左アッパー!!相打ち!!?)
相手の顔面を撃つことに気を割かれているうちに、
下に潜り込んでいた相手のアッパーカットに気が付かなかった。
レオは立ち上がろうにも、顎を撃ちぬかれたせいでまともに足に力を入れられず、
また、相手も顎を掌底で殴打されたのが原因で、
膝立ちから立ち上がることができなかった。
「・・・・・・!!!」
(・・・・あ?・・・あれれ・・・?)
そして、お互いにダウン状態のまま、霧が再度立ち込め、
もう一度視界が晴れた時には、レオの前から見知らぬ青年は
姿を消していた。
(・・・・あのままやっていたら、もしかすると・・・・。)
----勝てなかったかもしれない。
そう思うほどの気迫を。レオは相手から感じたのだった。
◆
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふげ?」
目を覚ますと、目の前に地面があった。
いや、それよりも顔が痛い。なぜだろう。
(・・・ああ、ベッドから・・・。)
ちらりと横目で左を見ればそこにはベッドがあった。
つまり、自分がこのベッドから落ちて、頭から地面にキスしてしまったのだと
思い至った。
我ながらアホである。
まあ、打ち所が悪ければ死んでいたかもしれないから結果オーライである。
それにしても、なんだか不思議な夢を見ていたような気がする。
見たことのない青年だったが、懐かしい感じのする相手だった。
(・・・・・"彼"も、あんな感じだった気がする・・・。)
前世で、いつも一緒に鉄火場に潜り込んでいた悪友の姿を思い出しながら、
んー、と伸びをする。
夢の中といはいえ、あそこまで真剣に戦ったのは近衛さんがらみで戦った中学生以来か、小学生のころに乙女さんと最後のタイマンを張った時以来か。
なんだかすっきりしたような。
不意にがちゃり、と扉が開かれる。
「・・・・レオ。ご飯ができ・・・・どうした?
「・・・・いえ、何でもないです。乙女さん。」
「む、そうか?・・・後、顔がちょっと腫れてるぞ。
今日は休みだし、せっかくだからもう少し寝ててもいいぞ?」
「・・・せっかく乙女さんが作ってくれたんですから、一緒に食べますよ。」
「そ、そうか?・・・むぅ。なんだかこそばゆい・・・。」
着替えてから下に降ります、と言って先に行ってもらうようにした。
・・・・・・そういえば、最近はやんちゃもしていなかったなぁ。
直近だと、村田と試合やった時くらいだろうか。
スバルや、フカヒレとのスパーは別として。
(・・・・もしかしたら・・・。・・・まあ、あるわけないか・・・。)
自分が転生しているからと言って、"彼"もそうなっているなんて、都合のいいことがあるわけない、と自嘲気味に頭を振るう。
今日もまた、騒がしく、慌ただしい一日になるのだろう。
---だが、そんな日々が不思議と嫌いというわけではなかった。
レオっさん「人体急所を的確に狙ってくるのはやめろ()」
???「なんで最短で最適解出しているのに、すぐさま対応できるんだよ()」
お互いの印象はこんなカンジ。
レおっさんは先天的喧嘩の天才。
体の使い方を知っているから、どうやったら敵を倒せて、
どうやったら、敵の攻撃を防げるかがなんとなくわかっている。
もう一人は、後天的喧嘩の天才。
才能のなさを物理学、戦闘学、戦略によってカバーし、
常に相手の人体急所を狙い続けるキチガイ()
史上最強の弟子的なアレ。
でも、それよりももっとダークな戦い方もできる感じ。
リクエストにあったので、今回の話を執筆。
ちなみに、対戦相手の大和(偽)はマジ恋の世界に転生して、
生きているので、興味のある人は下のリンクからどぞ
<哀れな男が行く、マジ恋世界~なんで、ヤンデレばかりなんですかねぇ(震え声)~>
https://syosetu.org/novel/194301/
総合格闘技とか、ムエタイとか、キックボクシングとか、ボクシングとか、軍隊格闘とか、俺は一体何をやっているのだろう(自問自答)
ちなみに、レおっさんは日本拳法の技を見よう見まねで乙女さんや、村田からラーニングして使っており、もう一人の大和(偽)はクラヴ・マガ(軍隊格闘術)を
使っているから、ガチるとどっちもやばい(確信)
作中に出てきた技は、どれも危険だから、
むやみに使ったり・・・・しないようにしようね!(注意喚起)
マジで
訓練していない人間同士で使ったら最悪死ゾ()
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)