KEY(ドM)と申します。
ランキングにずっといるのはやめろ。草生える。
つよきす知っている人間多くってビビった。
知っている奴は20代後半以上だな?
みんな大好き、乙女さん登場
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
「・・・・で、あるからしてー。」
夏の暑い日差しが窓から差し込み、肌に突き刺さる。
冷房は入っているものの、この暑さの前ではあまり意味をなしていない。
現に、みんな体操服に着替えて少しでも涼もうとしていた。
かくいう、俺もそうである。
「・・・おい?おめぇらぁ。吾輩のありがたぁい話を--。」
担任の祈先生は"暑すぎるのでちょっと涼んできますわー"と言って、
出ていった。
代わりになぜかオウムの土永さんが授業を取り持っている。
世界広しといえども、オウムが授業をやっている学校なんてここくらいしかないだろう。
しかし、みんなこの暑さの前にノックダウンである。
「おーい・・・。れおー。あおげー。かわいい僕の役に立たせてやるよー・・。」
いつも憎まれ口を言ってくるカニも、さすがにこの暑さの前では元気がない。
腐って、痛まないようにぱたぱたと頭のあたりをあおいでやると、
"あー・・。"と気持ちよさそうな声をあげた。
「それにしても、暑すぎ・・・暑すぎじゃね?」
「だなぁ。さっさと家帰って冷たいコーラでも飲みたいわ。」
「よっぴー。ちょっと気温を5度くらいさげて。今すぐ。」
「む、無理だよぉ!!」
うだるフカヒレとスバル。
無茶ぶりを佐藤さんにする霧夜さん。
俺もそろそろぶっ倒れそうである。
あらかじめ買っておいた飲み物を手に取ろうとすると、
それまで机に突っ伏していたカニがいきなり起き上がり、奪ってくる。
「あっ。おいっ!」
「はははははーーっ!!レオの物は僕のもんだーー!!さあ、
この僕の潤いとなれいっ!!」
きゅっ、きゅっ、とキャップを開けた瞬間、
ものすごい勢いでカニの顔に液体が放出された。
「ぶげがぐぼっ!?」
「あー・・。言わんこっちゃない。」
「マズッ!?温いとかそれ以前にマズッ!?
お前これドクペじゃねーかぁっ!!」
「お代わりいるか?」
「いらねーよ!!ドリンクバー頼んでんじゃねーぞ!!」
すっとカバンからもう一本のドクターペッパーを見せびらかすと、
カニがうがあああっ、と顔を赤くして怒る。
自業自得だが、さすがにかわいそうだったので濡れてしまった顔や、
体を汗拭きシートで拭いてやる。
「ちょっ、おっ、おいっ!?」
「いいから。じっとしてろ。」
「あ・・・。う・・・。」
ぬ。ジュースが服にしみこむと取れにくい。
おなかの辺りをトントン、と優しく拭いていくと、
カニが、ビクッ、と体を跳ねさせる。
くすぐったかったか。
「・・・あう・・。こらぁ・・・。」
「もうちょいだからな。・・・後はタオルで・・・・。」
髪にはあまりついていない。これなら風邪もひくことはないだろう。
「----対馬君?」
「うおっ。」
「!?」
カニのことを拭いていたら、佐藤さんが顔をのぞかせてきた。
驚いたカニが俺から飛びのいて離れる。
にこにこと笑っているが、なぜか冷や汗が止まらない。
「それくらいでいいんじゃないかな?あとは自分で・・・ね?」
「あ、ああ。そうだな。うん・・・。」
「・・・・むー。」
確かに、ちょっと軽率すぎた。
カニも女子なんだから、いきなり触れるのはまずかった。
タオルを袋に入れてしまい、ドクペもしまおうとすると、
何やら視線を感じる。
「・・・じー。」
「・・・・・。」
あからさまで、わざとらしい。
佐藤さんが俺が手に持っているドクペを見つめている。
指を口で加えて、物欲しそうにアピールしている。
「・・・じー。暑いなぁ。ものすごく暑いなぁ。
・・誰か、飲み物を分けてくれる優しい人はいないかなぁ。」
「・・・・・・。」
どういうことだろうか。
自動販売機に行って、自分で買ってくればいいじゃないかと言いかけた言葉を飲み込む。
それを言ったら、なぜかまずい気がしたからである。
仕方なく、持っていたドクペを手渡すと、佐藤さんが嬉しそうな笑みを浮かべ、受け取る。
「・・・ど、どうぞ?」
「・・・・ありがとう。」
そう言ってペットボトルを受け取った彼女は開けずに、
自分のバックの中に、大事そうにしまった。
---飲まないんかいっ!!と心の中で突っ込んだ。
◆
なぜかしおらしくなったカニをなだめ、図書室で本を借りるから先に帰るよう、
幼馴染たちにいって残ることに。
目当ての本を借り、いつも気に入っている場所に向かうと、先人がいた。
「・・・・あ。」
「・・・っち。」
俺の姿を見るなり、顔をしかめ、露骨に舌打ちする人物。
髪は腰ぐらいまで伸びており、出るところは出ており、くびれがちゃんとある魅惑のボディライン。
椰子なごみ。屋上でよく会う後輩である。
いつも機嫌が悪いのか、とげとげしいオーラを出している。
生理周期か?と思ったが、昔それを口にしたらカニに本気で怒られたことを思い出し、
手で口を抑える。
「・・・・・・人の顔を見るなり、口を抑えるとか。
失礼じゃないですか?」
こちらは顔を見られるなり、舌打ちとガンつけをされているのに失礼じゃないだろうか。
説教の一つもしたくなったが、放っておいていつものお気に入りの場所に昇る。
貯水タンクがある入口真上の場所が一番高く、いろんなものが見渡せる。
ここからの夕焼けに照らされたこの町の景色は俺が一番好きなものの一つだ。
なんだか懐かしい気分がして、胸がちくりと痛む。
「・・・・対馬先輩。顔がなんだかおっさんぽいですよ?」
「・・・・・・・・・・。」
後輩の容赦ない罵倒に別の意味で胸が痛んだ。
◆
椰子さんと戯れ、というか一方的に言葉のナイフで心をえぐられること一時間。
大好きな景色を堪能して、帰路に着こうとした途中、廊下で館長と出会った。
「・・・・ども。」
「おお。対馬か。」
「それじゃ。」
それだけ言って早歩きで立ち去ろうとした矢先、
いつの間にか回り込まれていた。
後ろにいたはずなのに、いつ瞬間移動したのか。
とんでもない身体能力だ。
「---以前言ったこと。考え直してはくれんか?」
「・・・すみません。そういうのは・・・。」
前に言われた、弟子にならないかという提案。
それを自分は断っていた。
申し出自体はありがたいのだが、自分にはできる気がしない。
率直で情けなくも、本音である。
「・・まあ。その気になったらな。いつでも待っている。
・・・・おお、そうだ。」
「?」
話がまだあるといわんばかりに館長が言葉を続ける。
まだ、何かあるのだろうか。
「・・・・鉄 乙女のことは知っておるな?」
「・・・・・。」
鉄。クロガネ。くろがね。くろ--。
頭の中でその名前を思い返し、必死に記憶をたどる。
----そして、走馬灯のような場面展開が次々に出てくる。
『れお。料理を作ってやったぞ。残さず食え。
ん?どうした。顔を真っ青にして。遠慮するな。食え。』
『れお。一緒に腕立て伏せ200回。腹筋200回。背筋200回だ。
そのあと、10km走るぞ。』
『れお。』
『れお。』
『れお。』
『れ---。』
「・・・記憶にございません。」
気が付けば、自分の記憶ないと告げていた。
政治家の答弁でもよくつかわれるテクニックである。
少なくとも、俺の記憶にはない。たった今消去したから。
「・・・いや、知って。」
「ございません。」
「知」
「ございません。」
「お、おう・・・。」
気迫勝ちしたのか、館長が身を引いた。
単にドン引きされた気もするが。
なんにしても、彼女は俺にとっていろんな意味で要注意人物である。
悪い相手ではない。決して乱暴したりしてこないし、いじめたりはしてこない。
ただ---。
「・・・レオ?」
「・・・・。」
昔、それもずっとずっと昔に聞き覚えのある声が、俺の名前を呼んだような気がする。
幻聴かな、と耳を叩いても、頭から離れない。
そういえば、両親が言っていた気がする。
"お前もよく知っている人物に、お前の世話を頼んだ。
安心して、二人で暮らせ。なあに、最近流行っているだろ?できちゃった婚"と。
あれがどういうことなのか、それまでは知らなかった。
そして、今知った。知りたくはなかった。永遠に。
「----レオっ!!!」
「・・・・うおっ!?」
ハグしようととびかかってきた彼女の突撃をとっさにかわすと、
壁にドゴム、という音を立ててぶつかった。
ぱら、ぱら、と壁に腕がめり込んでおり、首だけぐりんとこちらを向けてくる。
「・・・む?なぜかわす?お姉ちゃんの愛だぞ?受け取れ。」
「・・・・そうだ、館長たすけ--。」
今彼女を抑えられる唯一の人物に助けを求めようと、
館長がいる方を向くと、そこには誰もいなかった。
(・・・逃げやがった!!)
「・・・・そういえば、レオ。」
ボゴム、という破砕音を立てて、壁にめり込んだ体を引っ張りだす鉄さん。
その顔には若干怒りがにじんでおり、目つきが鋭くなっていた。
「---最近、下着姿の蟹沢に、抱き着かれながら寝ているらしいな?」
「・・・急に風の気分になりたくなったので走って帰ります!!」
「逃がすかぁっ!!!」
---こうして、不安しかない共同生活が始まりを告げ、
そして、さらなる波乱の幕があがったのだった。
鉄 乙女
みんな大好き乙女さん。
作中、最強クラスの戦闘力を持つ。
実直、まじめ、誠実な女性。
青のショートカットの髪型に、スタイルの良い体つきが特徴。
料理はできない。なぜかおにぎりは作れる。
原作では、主人公の姉的な立ち場であり、
恋愛感情はなかったが・・・・?
この時空では、へたれではない主人公とよく組手(という名の鬼ごっこ)をしており、
よく戦いをしていた。
地獄蝶々と呼ばれる名刀を持っている。
原作と違い、年上をきちんと敬い、ちゃんと勉学にも励んでいた元おじさんのことを気に入っており、可愛がっていた。
しかし、カニの件について考えると、胸のあたりがむかむかする模様。
椰子なごみ。
なごみん、かわいいよ、なごみん。
ツンツンしている見た目がヤンキーな一年生。
料理がかなりうまい。
しかし、一度気を許した相手にはとことん尽くす。
原作では、チャラ男に絡まれていたところを主人公に助けられ、
一緒に執行部に入った。
この時空では、"あんまりなれなれしいのもあれだよな・・・"という距離感の元おじさんとのやり取りで割と距離感が近い。
母親の再婚相手が気に入らない、というストレスを解消するため、元おじさんに暴言を吐いても、許してくれるところに甘えている。
なので、きっかけがあればころっと行く。
しかし、原作からして嫉妬深いので付き合っていないのにデレると大分やばい。
元おじさん。そろそろ高跳びした方がいいよ。死ぬよ。
執行部に入るところまではもうちょい。
トーナメントの描写、どうしよう。
まあ、ロートルの元おじさんに頑張ってもらうか。
運動不足だったからだが再び動くようになったあの喜びをかみしめたら、
たぶん、元おじさんのテンションが振り切れる。
KEY(ドM)