KEY(ドM)と申します。
今回は、乙女さんとのやり取りと、素奈緒との関係と、生徒会への勧誘まで
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
衝撃の事実が発覚した。
そう、ここまで生きてきて、本当に今までの衝撃である。
前世の世界でいつも見慣れていた光景。
当然すぎて、いつもそこにいるのが当たり前。
しかし、いなくなって初めて大きなショックを受け、
テレビに思いっきり顔を近づけ、叫んだ。
「---金〇ロードショーのおじさんが消えているっ・・・!!」
同じおじさん(こっちは元だけど)として、リストラされたロードショーのおじさんの行方が
気がかりだった。
◆
金曜日におじさんロスを味わってちょっと落ち込んでいたが、
土曜日、日曜日と英気を養い、いつも通りの調子になんとか戻った。
そんな俺の姿を見たカニは「あほレオが落ち込んでる。しょうがねーから天使な僕がデッドの限定ポスターくれてやんよ。・・・・ほかの奴には絶対に渡さないやつだからな。
さっさと元気出せよ。」
と言って珍しく慰めてきた。(ちなみに、そのポスターは俺の部屋にすぐ貼り付けた。)
いつか返さないと。
お返しに、坂〇九のベストアルバムを渡したら「チョイスが古すぎんだよっ!!」と言われて、ショックだった。(でも、ちゃんと受け取ってくれた。)
今度、スバルに頼んで最近の流行を学ぼうと思う。
さてはて。かつての姉貴分というあの少女、"鉄 乙女"であるが、彼女は今---。
「---おお。おはよう。」
「」
----デス・クッキングを行っていた。
楽しそうに紫色の液体が入ったスープ・・・スープ?いや、マヨネーズみたいに半固形物の物体をかき混ぜながら、俺に挨拶してきた。
つん、と思わず鼻をつまむほどの匂いに顔を背けながら聞く。
「あ、あの。鉄先輩。」
「む。こら。私のことは乙女さんか、お姉ちゃんと呼べと・・。」
「・・・それは一体?」
「これか?COOKPA〇というサイトで見つけたスープだ。飲んだ人間の力を最大限まで引き出す、ドーピング・コンソメ・〇―プというものらしい。
・・・ふふふ。おにぎり以外にも、料理ができるってところ、ちゃんと見せてやるからな?」
「・・・・・。」
もう、何か色々とアレである。
今朝、スバルがなぜ俺を起こしに来なかったのか分かった。
正確には、これなかったのだ。
明らかにやばいものを作っている乙女さんを前にして、
すぐに逃げたのである。
もう、いろいろとこみあげてきて大分まずい。
逃げるか?いや、しかし、せっかく作ってくれたし、何よりもこんな少女が私のために作ってくれた料理を食べないなど・・・。
だが、食べたら体調不良になるのは目に見えている。
優柔不断。
せめて、撤退するか腹を決めて挑むか決めるかをすればいいのに、それさえできずにその時はやってきてしまった。
「ほら。できたぞ。・・・さあ、どうぞ。」
「」
ことり、と白の皿に盛られた紫色のスープ。
スプーンでちょっとすくってみると、にちゃぁ、という粘り気が出た。
「ああ。そうそう。体にいいと思ってちょっと色々アレンジしてみたんだ。
・・・納豆、ニラ、卵、オリーブ・・・。」
「」
不意に、前世での記憶が蘇る。
---メシマズの嫁をめとった友人の憔悴っぷりが目に浮かぶ。
こういうことだったのか。
だから、君はまずくても食べ続けたのか。
あの時は、なぜ彼がそこまでしてそうするかわからなかったが、
こちらをわくわくと期待した目で見ている鉄さんの顔を見て、
無理やり笑みを浮かべて、告げる。
「いただきますっ・・・!!」
「うむ。めしあがれ。」
---この日、俺は学校を休んだ。
◆
「」
「おい。起きろよー。・・・・あほれおー。
・・・まったく。体調崩すとか。
・・・心配させんなっての。」
「レオがあんなダウンしたの初めてじゃね?」
「ま、坊主も最近色々と頑張っていたみたいだしな。
寝かせといてやれや。」
次の日。
なんとか回復した俺は、学校に登校。
幼馴染のお見舞いや、クラスメイト達からの心配してくれるメールを見て、
ほっこりしつつ、来ることができた。
授業を乗り切り、今は放課後である。
帰ろうと思ったのだが、いまだに体が重く、机に突っ伏したままである。
体に無理やり力を込めて立ち上がる。
こんなもの、30代後半から感じ始めた体力の衰えに比べれば、
全然恐ろしくない。
「・・・・ちょっと、屋上でやすんでくる・・・。」
「・・・ま、無理すんなよ。俺は陸上部行くけど、なるべくすぐ帰れよ?
俺も後で栄養のあるもん食わせてやるからよ。」
「・・・早く良くなって、僕を起こしに来いよ。・・・馬鹿レオ。」
「良くなったら、俺のお気に入りのギャルゲ、貸してやるからなー。」
「・・・・あー。」
思わず声を出して、少しふらつきながらも歩く。
やっぱり、保健室に行った方がいいだろうか。
しかし、ここからだと位置的にちょっと遠い。
屋上はもうすぐだ。
外の風にあたって寝ていれば、ちょっとは楽になるだろう。
重い足取りで廊下を歩いていると、後ろから声をかけられる。
「あっ、あんたっ・・!つし・・・。」
「・・・ん?」
振り返ると、驚いた顔つきで私の顔を見ている近衛さんがいた。
なんだか、ものすごい驚いている感じがする。
どうしたのだろう。
「ちょ、ちょっと!!どうしたの?!具合悪そうじゃない!!」
「・・・ああ。」
彼女の声に生返事する。
俺の肩を両手でつかんで少し揺さぶってきた。
ああ・・・。24時間戦えますか?、というCMを思い出す。
「----こっち来て!!」
「・・・ん・・?」
ぼうっとする頭で、そんなことを考えていると、
怒った表情の彼女に手を引っ張られる。
どうしたのだろうか。そんなに慌てて。
引かれるままに来たのは保健室だった。
あっという間に連れてこられたらしい。早い。
ノックなしで、そのまま中に入る彼女と引っ張られて中に入る俺。
「先生は・・・・。いないか。どっかに行っているみたいね。
・・・・仕方ない。・・・よいしょ、っと。」
「・・・・?」
ベッドを整えて、布団を足元にどかし、彼女がぽん、ぽんとそこを叩く。
「ほら!具合悪いときはちゃんと休みなさい!無理してまで学校に来ないの!
・・・・これ、正論。」
「・・・あ、はい・・・。」
そのまま仰向けに寝転がると、彼女がシーツをかけてくれた。
後頭部に感じる枕の感触が心地いい。
だんだんと瞼が下りてきて、あくびが思わず出る。
「ふあ・・・。あ、失礼・・・。」
「・・・何があったかしらないけど、私が見ててあげるから、
寝なさい。先生が来たら、事情説明しておくから。」
「うん・・・。・・・りが・・・と・・・。」
うつらうつらとしながらも、ここまで連れてきてくれた近衛さんにお礼を言う。
本当に良い娘だなぁ。しっかりとしている。
(・・・ああ、なんだか、本当に眠く・・・。)
「・・・これじゃ、前と逆じゃない。・・・バカ対馬・・・。」
彼女のそんな呆れ声が聞こえた気がした。
◆
「-----それじゃあ、もう一度言うわね?これは、決定事項なの。」
「・・・・・・。」
俺が寝るまでついていてくれた近衛さんのおかげなのか、あの後ぐっすり寝て体調がよくなった。
全生徒が下校時刻となって、保健室の先生に起こされ、無理をしないよう怒られて帰った。
さらに次の日、近衛さんに何かお返しをしないと、と思って最近の週刊誌を見ていると、霧夜さんに生徒会室まで拉致された。
そして、生徒会長の椅子に座りながら、にっこりと笑みを浮かべた彼女が、
開口一番こういった。
「-----私の生徒会に入りなさい。つ・し・ま・く・ん。」
---私が、近衛さんに付き添われながら保健室で寝ている写真をひらひらと、はためかせながら。
原作でのエリカはこれぐらいマジでやりそうな娘。
おじさんの高校生にしては達観しているところに興味があって、
勧誘している模様。
乙女さんはいい人。ただし、おにぎり以外の料理ができない。
料理の腕を治そうと努力したが、駄目だったよ・・・となった。
さすがに反省して、これからはおにぎりを極める方向で行く模様。
素奈緒はいい子。典型的なツンデレ。
この時空では主人公と仲たがいしていないし、
定期的にメールとかもしているから、結構仲がいい。
(おさなじみ組はそのことを知らない。カニが知ったら・・・。)
彼女に助けられた恩返しに何を送ろうか悩む、
坂〇九が好きな男子高校生がいるらしい。
金〇ロードショーのおじさん消えて悲しんだのは俺だけじゃないはず。
ちなみに、24時間戦えますか?のCMはバブル時代に放映されていた(実話)
徐々に、おじさんが囲まれていく模様。
自分の体から加齢臭がしないことに喜んでいる場合じゃないぞ、おじさん。
KEY(ドM)