KEY(ドM)と申します。
素奈緒とカニ、なごみんが人気で笑う。
気持ちはわかる。
おじさんは、今世では輝くことができるのか。
体育祭もそろそろ。
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドM)
「---うおらぁっ!!ボクのタンパク源となれやぁっ!!」
「・・・・あ。引いてる。引いてる。椰子さん、引いてる。」
「・・・わかってますよ。」
早いもので、この島に来てから一日が経とうとしていた。
予定通りであれば、明日の朝に館長が迎えに来る。
それまでの間はいつも通り自分たちで食事をする必要があるので、
各々が食材を取っていた。
ちなみに、冒頭で叫んでいるのは昨晩、夕飯が食べられずに気が立っているカニである。
(ちゃんと食材を取ってこなかったので完全に自業自得であるが。)
俺と椰子は、そんなカニから離れたところで釣りをしていた。
うん。今日も何匹かは釣れそうだ。
こちらもフィッシュしたのでえいやーっ、と竿を引き上げて魚を取った。
「うーし。なかなか・・・・うお。そっちの凄いなぁ。」
「・・・ふっ。」
俺の釣った魚より大きいのを釣り上げ、見せつけてくる椰子さん。
完全にどや顔である。
「こういうの手馴れているな。もしかして、好き?」
「・・・ええ。まあ。」
不愛想ながらも釣った魚を水を張ったバケツに入れ、
すぐさま次のエサをつけて海に竿を振る椰子さん。
(・・・・なんだか、娘がいるみたいだ。)
ほほえましい。
おそらく、家族から教わったんだろうなぁ、としみじみとしながら一人、
うなずいていると、椰子さんがじーっとにらみつけてくる。
詮索しすぎたか。
「・・・・・悪い。」
「・・・いいですよ。あなたはほかの奴らと違って、踏み込みすぎてこないですし。
・・・調子に乗ったらつぶしますが。」
「・・・・・・。」
4月にあったころよりは丸くなったと思ったがこれである。
果たして、こんな調子で社会に出た時にやっていけるか不安を感じたが、
近衛さんの例もあるし、まあ大丈夫だろうと思いなおす。
俺もバケツに魚を入れて、釣り竿をふるう。
ひゅん、と音を立ててぽちゃり、と海の中に沈む。
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
釣れるまでの間、暇である。
会話しようにも、隣にいるのはあの椰子さん。
下手に絡めばうっとうしがるだろうし、本気で嫌がるだろう。
この年頃の子供は本当に接し方が難しい。
最近、何かに悩んでいるようにも見えるが、それに気づいていることをばれないように振る舞っていた。
ならば、こちらも気づいていないふりをすべきというのが結論だった。
「・・・・本当に口数が少ないんですね。」
「・・・・・。」
黙っていたら、呆れ顔でそんなことを言われた。
ぽりぽりと頬を掻く。
一体どうしろというのだろうか。カニ以上の理不尽さである。
「・・・・しょうがないですね。そんな先輩の話し相手くらいにはなってあげますよ。」
「・・・・・・・。」
なぜか憐れみを込めた目線を投げかけられ、
おせっかいをかけられた。
けれども、相手がコミュニケーションを取ろうと言ってきたのなら、
断る理由もない。ぜひ受けよう。
「何か面白いことを言ってください。10秒以内に。」
「・・・・。」
俺は、両手で頭を抱えた。
その後、まるでお見合いをしているかのような微妙なやり取りが彼女との間で延々と続き、やけに楽しそうな顔をしているような表情を彼女が見せている気がした。
気のせいだと思うが。
◆
椰子さんと一方的な言葉のドッチボールをして、
夕食の時間。
それも一通り終わって、夜となった。
「それじゃあ、肝試ししましょ。ペアね。ペア。」
霧夜さんが突然、そんなことを言い出した。
肝試し。アレか。裏方しかやったことないが、カップルとかがやると定番の。
しかし、そうなると困る。
俺と組みたがる相手は女子にはいないだろうし、スバルかフカヒレと組んでもらおう。
そう思って二人に声をかけると、すでに二人で組んでしまっているとのことだった。
「ちきしょー。・・・けど、スバル以外に組める相手いないし・・・。しくしくしく。」
「お前はがっつきすぎなんだよ。・・・ああ、レオ。悪いな。こういうことだから、な?」
「・・・・・・・。」
フカヒレをハブにするわけにもいかないので、俺は俺で相手を探すことに。
誰にしようかなー、とぼーっと考えているとくいっ、と袖を引っ張られた。
「おい。レオ。おめー、組んでくれる奴いんのかよ?」
「・・・・・・。」
「まっ。いるわきゃねーよな。・・・しょがねーなぁ。ねーなぁ!」
やけに嬉しそうな表情で俺の背中に乗っかってきて、
べしべし、と頭を叩いてくるカニ。
やけに今日は絡んでくる。
「そんな寂しいおめーのために、ボクが・・・。」
「・・・先輩。ペア組みましょう。・・・あ、勘違いしないでくださいね。
私、先輩のこと好きとかそういうのじゃないんで。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
俺が何か言うよりも先に、カニの言葉に椰子が割り込んできて、
一気に険悪な雰囲気となった。
黒いオーラがほとばしっているのが見える。
とんでもない。
「・・・おめー。最近調子乗ってんよな?一年坊・・・。」
「・・・お前こそ。邪魔だからどいてろ。」
「ああ!?勘違いボッチヤローが!!レオは誰にでも優しいんだよっ!!
自分が特別だと思ってんじゃねーぞ!!ズべ公がぁっ!!」
「・・・・うざいカニが・・・!!」
「・・・・・・。」
どうでもいいが、俺を挟んでにらみ合いするのはやめてほしい。
いや、本当に。
この二人を組むと大変なことになりそうだ。
「・・・ねえ。対馬君。」
「・・・佐藤さん?」
どうしようと悩んでいたら、いつの間にか隣にいた佐藤さんがにっこりと微笑みながら、提案してきた。
「喧嘩している二人は放っておいて、私と組まない?ほら、私あふれちゃったから・・・。」
「・・・・・。」
体育の授業でペア作ってー、ていわれてすぐに作れないタイプなのだろうか。
確かに、おっとりしている彼女だとそういうのは苦手そうではある。
「・・・わかった。それじゃ。」
「・・・・ちょっと、待ちなさい。」
いいよ、と佐藤さんに返事をしようとしたら、
今度は近衛さんが声をかけてきた。
このパターンは何度目だろうか。
見返したら3度目であった。
「---私が、あんたと組んであげる。だから、一緒に、行こ?」
「・・・・・・。」
「・・・・・へえ?」
佐藤さんの目がすう、と細められ、声が冷たいものになった。
夜とはいえ、真夏なのに寒気を感じる。
冷や汗が体に貼りついて気持ちが悪い。
近衛さんも相手がいないだろうからか。
唯一、生徒会のメンバーではなく、他の相手と組みにくいからだろうからか。
俺と組もう、と誘ってきた。
そして、それまで二人で喧嘩していたカニと椰子さんも混ざってきた。
「・・・・・・はあ?何言ってんだこのピーナツバター狂い。
寝言はそのツインテールだけにしろよなー。おら、レオ。
こんなアホども放っておいて行くぞー。」
「・・・先輩。そんなアホカニ放っておいてさっさと肝試しなんて終わらせましょう。
寝たいんで。」
「ピーナツバターを馬鹿にするんじゃないわよ!!というか、あんただって人の事どうのこうの言える髪型じゃないでしょうがっ!!」
「ああ!!?この髪型にケチつけようってのかぁ!!?ぶっ飛ばすぞおらぁっ!!」
「・・・さ。今のうちに行こう?対馬君?」
「・・・・・・・。」
そうだ。スバルたちなら何とかしてくれる。
にやにやとしながら傍観している霧夜さんや、むーっとほっぺを膨らませながら、
止める気のない鉄先輩と違ってあの二人なら・・・。
「あ、二人ならもう肝試しに行ったわよ。」
「がっでむ。」
「試してガッ〇ン?」
似ているけど違う。
結局なぜか俺だけ椰子さん、カニ、素奈緒、佐藤さんと一緒に肝試しに行くこととなり、楽しむどころではなかった。
次回からは、なるべくこういうのは一人で行動するようにしよう・・・。
女子達の喧嘩を遠めに、本土の光を見つめながら黄昏れるのだった。
子供たちが喧嘩する原因が自分っぽいから、
とりあえず自分が離れればいいと判断するおじさん。
間違ってはいないが、正しい対処法でもない。
椰子さんも、自分は別にあの人の事好きなわけじゃないけど、
他の女子が近づくとイラっとするから、一緒にいるだけ。
それだけ、と考えている感じ。
特別な距離感の女子が、自分以外にいることが気に入らない模様。
(なごみにとって親しい相手は一人だけなのに、相手はそうじゃないから)
レオに隙あらば絡んでいくカニ。
素直な素奈緒。
ほほ笑むよっぴー。
対岸の火事と思っている姫。
なんだかわからないがハムスターのように頬を膨らませている乙女さん。
書いていて、だんだん収集つかなくなってきた。
誰か、続きかけ。
この上さらに、せれぶとかいう素直クールあほかわいい女子が追加されるらしい。
せれぶは"強い"奴が好きだから、普段のおじさんならともかく、
本気モードのおじさんを見たら・・・。
なごみんと同じでファザコン気質だからなぁ、この子。
しかし、おじさんを墜とすには告るくらいしかない模様。
恋愛経験ない男子ってマジで鈍いからね。マジで。
おじさんは同窓会であったかつての初恋の子が人妻になっていて、
淡い気持ちになったこともある悲しい男。
今回のネタ
試してガッ〇ン
一度も試したことないけど、試した奴は多いであろう、
うんちく番組。再放送見たくなってきた。今やってるっけ。
カニの髪型について
カニが髪型を馬鹿にされて切れたのは、"子供のころにレオが褒めた"髪型だから。
三学期ではなぜ、カニが髪を切って、あんなセットにしているか、
過去のエピソードが明らかになっている。
ちなみに、ここのカニは子供のころのツインテールのまま。
原作のカニが子供のころに髪を切るエピソードが発生しないので、
当然といえば当然。
次回、合宿編終わり。のはず。
予定はいつも未定。
即興で書いているから仕方なし。
プロット?考えたことない。
指の赴くまま書けば早く書きあがるからみんなもそうしようゼ。
みんなも小説投稿しろ。俺は読者が書き手になるまで勧誘し続けるから。
から。
感想、くれ。
やる気出るから、くれ。
KEY(ドM)