最低無敵の霊能チン〇、ネギま世界で無双する 作:人工シメサバ三号
その為、全く遠慮も容赦もない蹂躙クロスです
埼玉県麻帆良市には学園都市と呼ばれる学校群がある。
下は幼等部から上は大学まで併設され、研究所に都市機能まで備えた
この学園はまさに一つの街と呼ぶにふさわしい敷地面積を誇る。
虫の足音ほどの音も立てず、元々そこにいたかのように
一人の男がその麻帆良学園に足を踏み入れた。
一部の者しか知らない事だが、
この学園には結界があり無許可で一歩でも中に入ると、
すぐに警備員が感づくようになっている。
当然、結界に入ってすぐに感知される訳だから、
学園都市の外周部である事がほぼ必然となる。
ただ、この場合は違っていた。
学園都市の中心部である世界樹のすぐそばにいきなり反応があったのである。
そこにたどり着くまで一切感知されない存在というのは考えづらく、
感知出来た者達は大慌てでその現場に急行した。
ただ異物たるその男は感知されない為の何かを用いた訳ではなく、
実際にその中心部に”突然”現れたというだけなのだが、
そのような事分かるはずもない。
そして、その男はそんな騒動が起きている事も知らず、その場を離れた。
問題は気配の消し方があまりにもレベルが高かった為、
他の者からすれば消えたようにしか感じなかった事だろう。
「おい、ジジイ、感じたか?
現れたかと思うと気配が消えた。
とんでもないのが来たのかもしれんぞ」
「みんな、すまない。
学園長からの緊急呼び出しが入った。
残り時間は自習してて欲しい」
「先生、すみません。
一身上の都合で早退します」
「今から下校する子は集団下校して下さい。
未確認ですが、不審者が現れたという情報があります。
今日は寄り道せずに速やかに帰宅してください」
教師、生徒等立場問わず魔法を使える者やその関係者、
裏の事情を知る者達に秘密裡に情報が回され、学園内部に現れた存在の捜索が始まった。
魔法の使えない者に配慮し、当然それぞれが不可知化の魔法を使ってである。
三月、学年末であり卒業シーズンでもあるこの時期は、
只でさえ生徒たちは浮ついているのだ。
降って湧いた騒動の種に関係達は頭を痛めていた。
2-A所属、長瀬楓。
14歳にして身長181㎝、スタイルも細身でありながら
胸や尻は出ているという大人顔負けの容姿の少女である。
しかしながら、彼女の事で特筆すべきは14にして甲賀の中忍である事だろう。
能力で上り詰められる最高の地位に14にして得、
外部の土地に住まう事を許された忍びの天才なのである。
ただ、彼女は麻帆良学園では特殊な位置にいる。
魔法使いではないが、一般生徒ととも違う。
本人もこの場所が尋常ならざる土地だとは気づいている。
が、公に知らされていないので関係者でもない。
彼女なりに普段から調べている訳だが、
その結果として学園の所有する山に来てしまっていた。
山に来る事自体は修行として週末ごとにやっているのでいつもの事だが、
今日は経緯が違う。
裏の関係者と睨んでいる人物をつけていたら見失い、ここに来ていたのである。
それは相手が途中で不可知化の魔法を使ったからなのだが、楓には分からない。
裏側があるとは分かっていても、その真実にまでは辿り着いてない楓は
好奇心から行った尾行に失敗し、残念がっていた。
自らの尾行の腕の未熟さを反省し、どの時点で気付かれたのか撒かれたのかを
大木の枝から枝へと飛び移りつつ考えていたのだった。
「っ!? 」
不意に視線と気配を感じ、楓は空中で身体を捻り
自身の斜め後ろに向かって手裏剣を投じた。
投じてから驚きという感情が来る。
身体が先に動くのは鍛錬の成果である。
14の齢にして甲賀中忍を許されたのは伊達ではない。
「うおっ?
あぶねっ、気付かれた!?
余りに可憐なスカートの中身に気を取られ過ぎたか。
いや、今時こんなに大胆に下着を見せてくれるなんておかしいとは思ったんだ。
罠だったか……しかし、いきなり刃物を投げてくるとは、
この世界は随分と物騒だなー」
楓が手裏剣を投げつけた気配の主は、二十代のスーツを着た青年のようだった。
ぶつぶつと大きい独り言をつぶやいているが、姿はまあ普通の男性である。
しかし、楓の内心は驚きに支配されていた。
気配を感じ、手裏剣を投げつけた際、青年は楓の至近距離にいたからである。
位置的に考えると青年は息がかかる程の距離まで楓の臀部に迫っていた事になるのだ。
木から木に飛び移っていた楓の、である。
そこまで近寄られるまで自分が気付けなかった事にも、
その青年がどうやら楓の下着を覗き続けていたらしい事にも驚く。
そして何より、慌てたような言葉と裏腹に手裏剣を平然と掴んでいる事が信じられない。
楓の手裏剣を受けたら怪我で済めばいい方で、下手をすれば死んでもおかしくない。
にも関わらず、この呑気な言葉は何なのだろうか。
「……何者でござるか? 」
「ん? 俺?
俺は横島忠夫って言う優しくて気前のいい、君に惚れている男だよ。
お嬢さんのお名前と住所と電話番号と好きなタイプと好きな食べ物、
趣味とスリーサイズを聞いてもいいかな」
「ず、随分と聞きたい事が多いでござるな。
拙者は長瀬楓と申す者。
それ以上の情報はまだやれぬ」
三メートル程の距離を離して、横島と名乗った青年と対峙する。
身の丈は楓より若干低く、180は無いぐらい。
細身に見えるがスーツ越しでも分かる程、身体は鍛えられている。
気さくで穏やかなように見えるが、同時に只者では無い事も分かる。
隙だらけのような、隙が全く無いような、とらえどころがない。
里の上忍など「隙が無い」と感じた事がある者はいても、
隙があるのか無いのかすら分からなかった事など楓は今まで一度も無かった。
とても奇妙な存在を不審に思いつつ、だからこそ興味を掻き立てられていた。
「うーん、そっか、それは残念。
どうしたら教えてくれる?
君のような美少女と知り合えたのに、これっきりなんて悲しすぎる」
「そうでござるな。
横島殿の事をもっと教えてくれるのなら、
拙者もやぶさかではござらんが……」
「おう、そう言う事なら何でも聞いてくれ。
楓ちゃんの事を教えてくれるなら、俺の事なんか何でも教えちゃうよ」
横島はふんふんと鼻息荒く、助兵衛な表情を浮かべている。
一見するとただのスケベナンパ男だ。
だが、恰好こそ学園の制服だが、忍者丸出しの楓を前に
ナンパ男が平然と立っていられるはずもない。
試しに殺気を放ってみても、まるで動じる事が無い。
(拙者などどうとでも出来るという自信か……
だが、確かに強さの底が見えぬ……)
冷や汗が流れるが、同時にわくわくしてしまうのは楓の若さゆえか。
甲賀中忍を許されているが、歳はまだ14。
未知なるものに興奮してしまうのは仕方がないといえた。
「それでは単刀直入に、横島殿は何者でござるか?
何故、拙者の後をつけていたのでござる?」
「何者って言われてもなー。
ただ散歩してたら可愛らしい女の子がスカートで木の上飛んでるの見えちゃったから
近くで見ようと思って来ただけ。
あ、パンツ……ふんどし見た事を怒ってる?
それはごめん。
でも、可愛い女の子があんなに無防備にしてたら見ちゃうのは男の性だよ。
見るだけで済ませた紳士性を評価してくれてもいいと思うぞ」
横島は軽く言ってくれるが、楓としては恐ろしい話だ。
自惚れるつもりは無いが、楓は若くても甲賀中忍としての力量はあるのだ。
その自分が山の中を移動する姿を視認し、
全く気付かれないまま近づいて下着を覗いていたとは、
事実だとすればとんでもない力量差である。
駅の階段で短いスカートの女子高生を覗くのとは話が違うのだ。
楓自身、自分より強者がいくらでもいるとは思っていたが、
里で最も力ある者相手でもここまでの差を感じた事は無かった。
このへらへらとした青年がどれほどの高みにいるのか、
楓の若さがこの青年に対しての興味を湧かせてしまう。
「襲われなかっただけ、拙者はラッキーでござったかな」
「いやいや、もし楓ちゃんを見つけたのが悪い奴だったらの話だよ。
俺みたいに善良で紳士で女性に親切で公正明大、
気前が良くて偶然にも今彼女がいなくて
長身でグラマラスな年下の彼女を募集してる好青年じゃなかったら
楓ちゃん危なかったよ。
そう考えると、この出会いって奇跡だね」
「女子のスカートを覗いてふんふんしてた人の台詞でござろうか……」
横島という青年は楓に対して、好色な視線を隠す事もせず
顔や胸ばかりをじろじろと見てくる。
楓は背も高いが胸も尻も大きく、顔も整っているので
歩いているだけで男性からの視線を感じる事も多い。
だが、ここまで遠慮の無い好色な視線は逆に珍しいレベルだった。
普通の男はスケベな目で見てない振りぐらいする。
ここまで振り切っていると、逆に嫌悪感が湧かないのかと
楓は自分の心の動きに感心と驚きを覚えていた。
「で、本当に横島殿はどこから来たのでござるか。
この学園の者全員を知ってるとまではいかなくとも、
横島殿ほどの手練れの存在を全く知りもしないなど、あり得ぬでござる」
「そう?
うーん、やっぱり知らない世界の平均に合わせるって難しいな。
俺ってそんなに普通の男に見えない?
それって楓ちゃんが俺に運命感じてるとかじゃなくて? 」
横島は少しだけだけども本当に焦っている様子である。
その様子を見て、楓はまだ力量を見誤っていたと思った。
話せば話すだけ得体の知れなさに拍車がかかる。
「運命は感じてござらんので、普通には見えないでござるな。
それに知らない世界とはどういう事でござるか?
横島殿は地下にでも引きこもっていて、
今日初めて外に出たとでも言うのでござるか? 」
「おっ、楓ちゃん俺に興味ある感じ?
でも残念だけど、あんまり話せる事無いんだよね。
ベッドの中でならいくらでも教えるんだけど」
横島から特に邪悪な気配は感じないが、得体が知れないのは確かである。
(仕掛けてみるか……)
特に清掃も行き届かない山の中、季節は春だが足元は落ち葉だらけ、
周りは背の高い木々に囲まれた見知った場所。
忍びである楓にはこれ以上無い程の地の利がある。
裏の関係者らしき者達がそわそわしていたのは、
この横島という青年が侵入してきたからではないのかという気もしている。
それならば通報してしまえばいいのだろうが、
そこは楓の若さゆえに強き者と戦ってみたいという気持ちの方が勝ってしまう。
だが、楓が脚に力を込めようとした瞬間、横島が口を開いた。
「止めとこう、楓ちゃん。
戦えば命のやり取りをする事になる。
殺すつもりは無いけど、戦いというのは何が起こるか分からないもんだ」
軽薄な印象の消えた真摯な表情を浮かべて、横島が警告を口にする。
完璧なタイミングの気の逸らし方。
それだけで向こうが力量は上だという気はする。
命のやり取りになるというのも本当の事だろう。
だが、楓はそれで怯むどころか、戦闘意欲がますます湧き上がるのを止められなかった。
「覚悟はあるつもりでござるよっ!
あからさまな不審者を見つけてしまった以上、捕縛するのが義務でござろう」
「楓ちゃんみたいな可愛い子になら捕まってもいいかなーって思わなくもないけどな。
ちょっと調べたい事もあるから、また今度にしてくれない?
ダメ?」
ちょっと怪しいだけで武力行使など、そこれそ普通ならあり得ない話である。
相手が何も知らない一般人ならどうするのか。
そう思いつつも、楓は横島が一般人でない事を確信していた。
ある種の信頼を元に楓は木々に隠れるように走り、手裏剣を横島に投げた。
当たるとは思わなかったが、どう避けるかを見る為である。
横、斜め後ろ、後方頭上から投げられたそれを横島は全て掴んだ。
そうさせない為に三つとも形状の違う手裏剣を使ったにも関わらず、である。
長老達でも避けはしても、掴み取るなど出来はしないのに。
「うっへぇ、危ないなぁ。
いきなりこんなもんを投げてくるなんて、楓ちゃん危ない子?
こっちの世界じゃこれが標準って訳じゃないだろうな……
ちょっとパンツみたぐらいでこれじゃナンパもし辛いぞ」
「パンツ覗きは通報されても仕方ないでござるっ」
腹話術の一種で別方向から声が出ているように聞こえる術を使いながら、
煙の出る特製の玉を地面に投げつけ、木々を飛び移りながら更に手裏剣を投げる。
横島はまだ全く動こうともしない。
ブレザーを脱いで頭上から落とし、自身は木を駆け下りて姿勢を低くして迫る。
煙幕で視界を奪えていれば、ブレザーの影で上からかかって来るように見えるだろう。
中に鋼線が仕込んであり、形を保ったままそれなりの速度で落ちてくるのだ。
わずかでも気を散らせていれば決まるというタイミングで水面蹴りを仕掛ける。
だが楓の蹴りは何の手ごたえも無く、空を切り落ち葉を舞い上げる。
勢いを殺さずそのまま回転を乗せて掌底を放つが、これも空を切る。
攻撃が不発に終わり、後方に飛びのいて楓は足をもつれさせた。
「なっ!?」
攻めが不発なのはまだいい。
自分がバランスを崩すという事態に、さすがに楓も慌てる。
そして自分の身体を見下ろして驚愕した。
足がもつれたのはスカートが脱がされていたからだったのだ。
今の僅かな攻防の間にスカートのホックを外されていたのだ。
それだけではない。
上半身はネクタイを外されてYシャツのボタン全てが外され、
前を開いてだらしなく羽織っているだけにされている。
スカートは膝辺りまでずり下がり、拘束具のようになっている有様だ。
「やるでござるな、横島殿……」
スカートとYシャツを脱ぎ捨て、楓は薄れてきた煙の中に声をかける。
仕掛ける前と同じ場所に立っている横島は、楓のブレザーを手に持ち
先ほどよりも更にいやらしい目で見つめ返して来た。
「いやいや、こっちの台詞だよ、楓ちゃん。
大きいとは思ってたけど、俺の想像以上に大きいな。
90近いんじゃないか……?
全くけしからんおっぱいだ。
これはお仕置きしないとなぁ~」
空中をわきわきと揉む仕草をしながら、スケベな視線を向けてくる横島だが、
そのような露骨な挑発に引っかかる楓では無かった。
自分の力をこの未知なる格上の相手にぶつけたくて、
戦いを挑んだのだ。
出し惜しみせずの全力を出す。
「にんっ」
「おおっ」
楓の気合の声が上がると、横島が歓喜の表情を浮かべた。
楓の姿がなんと16体に増えたのだ。
これぞ、楓の切り札『多重影分身の術』である。
高速移動による残像で多重に見えるなどという事ではない、
チャクラから発する気と霊気を融合し、
甲賀の秘術が完成させた質量のある分身である。
それぞれが楓の意のままに動き、攻撃は出来るのに
こちらが攻撃されても痛みはフィードバックされないという極めて強力な術だ。
「楓ちゃんがいっぱいっ!
おっぱいがいっぱいっ!」
攻撃を仕掛けている者が増えたというのに、横島は全く危機感を抱いてないらしい。
曲がりなりにも攻撃を仕掛けて来る相手が増えたというのに、
横島の態度は驚くべきものだ。
いや、微塵も脅威に感じていないからか、と楓は納得する。
だが、重要なのは横島が自分の身体に興味津々である事だ。
色香で実力差を覆すのは、くノ一として当然ある選択肢である。
楓は分身体の一人に胸のさらしを取らせ、飛び掛からせる。
楓とて羞恥心が全くのゼロではないが、そのような感情で敗北しないよう
鍛錬は積んできている。
あわよくば、という程度の仕掛けだったが横島は飛び掛かって来る楓を迎え撃たず
露わにした胸を凝視し、あろうことか抱きとめようとしていた。
分身体一人の身体を影に距離を詰め、攪乱しようとしていた楓には願っても無い事だ。
実際、くノ一の技に突然全裸になるというものがあるが、
それは意表を突くという事だけでなく好色さに負けて相手が隙を作ったり
手心を加えて動きがぬるくなる事を狙っているのだ。
ストイックに修行を積んできた者にこそ、絶大な効果がある。
楓の胸は同年代どころか、成人女性の中でもかなり大きい、
サラシを取ってその実力を見せれば、好色な男では視線を逸らせはしない。
横島の反応は珍しくはあるが、楓の想定内でもあった。
「うっひょぉ~、楓ちゃんサービスいいなぁ~」
横島はそのまま分身体の胸に顔を埋めて抱き締めてしまっている。
炸裂符でも仕込めていればそのまま仕留める事も出来たかもしれない程の無防備さだ。
だが、制服姿だった事もあり、武装も本来の物ではない。
無い物ねだりをしても仕方がなく、
楓は瞬時に分身体を散らせて横島を包囲し飛び掛かった。
そして、またも楓は驚く事となった。
足元、膝、太もも、腰、腹、背中、肩、頭と四方八方から攻撃した。
姿を視認出来ている相手に10の分身が襲い掛かり、
飛んで逃げられぬ様に四つの分身が上から襲い掛かったのだ。
避けられるはずが無い。
その必殺のタイミングで楓自身が最後に残った苦無で切りかかった。
だが、結果はその全ての攻撃を横島はかわし、いなし、
最初に抱きとめた分身を盾にもしてやり過ごした。
見ていた楓ですら何が起きたのか分からない程の動きだった。
もし楓の目が今より良ければ、横島が攻撃をかわすだけでなく
分身体全ての胸と尻を撫でていた事を知っただろう。
しかし、今の楓ではそこまでは分からなかった。
ただ気が付けば、切りかかったはずの右手は横島の左手に手首をつかまれ、
横島の右手に胸を掴まれている状況になっていたのだった。
「楓ちゃん、いくらなんでもこれは危ないなぁ。
俺が多少は護身術出来たから良かったけど、
下手したら怪我したり、死んでしまう可能性だってあるぞ」
「うっ」
横島の言っている事は間違いではない。
いくら不審だったとしてもやり過ぎではある。
だが、横島の右手がむにむにと楓の胸を揉んでいて
表情がだらしなくにやけているので、どうにも締まらなかった。
「それにしても楓ちゃん、本当に大きいね」
「あぅ……横島殿、これは婦女暴行ではござらんか?
このように無遠慮に胸を揉むなど……」
横島はそれは嬉しそうに楓の胸を揉みしだいている。
楓も逃げれないかと隙を伺っているが、アイデアすら浮かばなかった。
右手はびくともしない。
左手は自由だが武器はない。
その上、横島の指が巧みなのか胸からもたらされる刺激で力が抜ける。
睨みあっているような構図だが、楓はもう捕らわれているようなものだった。
せめてもの抵抗として哀れを誘う媚声で非道を訴える。
「……あ、やめ……やめてくだされ……」
嬌声で隙を作るのはくノ一の基本戦術と言ってもいい。
房中術は座学程度しか修めていない楓だが、
女として生まれた以上その程度は習わなくても出来る。
くふん、と甘い声を漏らしながら力を抜く。
感じている振りで膝を曲げ力を溜め、わずかでも隙が出来れば
左上段蹴りで横島の顎を狙える姿勢を取る。
勝利の為に取れる手段は全部取るのが忍びだ。
奇麗事の好きな武芸者ではない。
とはいえ、問題は徐々に演技でない声が漏れ始めている事だった。
「いやいや、最初に言ったよね。
命のやり取りになるって」
「……あっ……あぅ……き、きいたでござるよ……
けれども、身を辱めるのはっ……また、違う話ではぁ……ござらんか……」
「違う話じゃないよ。
殺す、殺されるだけが命のやり取りじゃないでしょ。
楓ちゃんの中に新たな命を育むのだって、命のやり取りだよ」
楓は感情を殺す訓練も行って来たので、
滅多に驚いたり動揺したりする事は無いのだが、
この横島の言葉にはさすがに平静ではいられなかった。
この男は楓を孕ませると言っているのである。
武への興味が勝り、死をも覚悟していた楓だったが
妊娠する覚悟は出来ていなかった。
その動揺のままに、楓は身をよじって離れようとし、
胸部に衝撃を受けた。
「ぐふっ……」
「……一応、まだ戦いは続いているんだよ」
手を平に開いていた横島がまた楓の胸をまさぐり出した。
この技こそ『横島流奥義もみもみ発勁』である。
敵対した女性の胸部をまさぐり、己の欲望を満たし、
感じたり露骨に嫌悪したりと隙を見せればそこに発勁を撃ち込む。
煩悩をエネルギーとする横島は同時に
己の霊力をチャージする事も出来る一石三鳥の技である。
喰らった相手の心理的ダメージも考慮すれば、
ただ痛打を浴びせるよりも効果的な恐ろしい奥義である。
《ちなみに男向けに『もみもみ発勁ゴールデン』という技も一応ある。
喰らった相手は性別を変える事になる可能性もある禁断の大技で、
すくなくとも子供を作る事を諦めなければならないとされている。
横島自身が「なんで好き好んで男のなんか触んなきゃいけねーんだよ」と
行使に消極的なのが救いだろうか。
おかげで考案されたものの一度も世に出た事は無い》
とは言っても、今は非常に軽めに放っただけだ。
必要は無かったかもしれないが、楓はまだ戦意を失っていない。
降伏をうながす意味もあった。
「ううっ……」
はらりと楓のサラシが地に落ちた。
横島が微弱な霊気でサラシだけを切ったのだ。
しかし、それは楓には分からぬ。
乳房を握ったまま、何故サラシを切る事が出来るのか。
その気になれば自分を切る事も出来るのだろうな、と
恐れを抱くだけである。
いよいよ横島の指と手の平が楓の乳房を弄び始めた。
さわさわと乳房をこすり、指を乳房の中に潜らせ、乳首を撫でて転がす。
楓は忍びとして快楽に耐える訓練だってしてきている。
拷問は腹いせにする事が多いが、情報を吐かせようしたり
寝返らせようとするなら快楽で責める方が効果的だからだ。
だが、その楓でも胸から与えられる刺激には耐えれなかった。
甲賀の里に伝わるものを遥かに凌駕した女体への理解が、そこにはあった。
里で行われる耐性訓練はいわいる技巧に対してだけのものだ。
霊気と気を用いて身体だけでなく、
霊体にまで行われる横島の愛撫に耐えられるはずも無かった。
それでも粘れたのは、若くして中忍を許された楓だったからだろう。
三月の夕暮れは短く、赤くなったかと思うとすぐに暗くなる。
まだまだ風は冷たい。
内側から発する熱のおかげで楓は意外に寒さは感じていなかったが、
下手な動きを見せれば、また先程のように胸を撃たれると分かってしまうが故に、
ただ何も出来ず胸を揉まれ続けるだけだった。
かいている汗は冷や汗だけでは無くなっていた。
横島の無骨な手の平がさわさわぷにぷにと乳房を撫でると、
妙に身体が汗ばんでくる。
「はぅんっ……」
刺激に耐えかねて楓が身をよじり声を漏らした。
何とか逆転の一手を、と粘っていた楓だったが、
胸先からもたらされる疼きに力が抜けた。
しまった、と思った楓だったが予想外に発勁は撃たれなかった。
ただ、指先はますます遠慮なく楓の乳房を揉み始めた。
乳首を擦られ転がされて楓は一体何を耐えているのか、
自身でも分からなくなり始めていた。
かき乱された落ち葉の上にとすっと苦無が落ちた。
くふんくふん、と自分の口から
演技ではない甘い声が漏れている事を自覚した楓の白旗だった。
勝機を見出せぬまま、足の間の疼きばかりが増していく。
いくら訓練していても楓はまだ年若い少女で
性行為にも妊娠する事にも恐怖と抵抗があった。
その為に逆転の道を探っていたが、尿意まで高まってきては諦める他無い。
「拙者の……負けで……ござるよ……」
「そうか、よく頑張ったね」
「せ、せめて厠に……」
尿意については言う事が出来なかった。
その前に引き寄せられて接吻されたからだ。
舌を舐められ、唾液を吸われる。
口をしゃぶられながら、ふんどしの中に指が侵入してくる。
女陰を触れられて楓は自分が濡れていた事を知った。
「一回、いっとこうか」
返事など出来ようはずもない。
ぬちゅぬちゅと自らの身体が立てる音を聞きながら、楓は絶頂というものを知った。
自慰でも快楽耐性訓練でもイクという感覚は知っていたはずの楓は、
無理矢理もたらされる安らぎと魂からの快感は知らなかった。
思考が真っ白に染まり、何も考える事も出来ず、
ふんどしをじょろじょろと汚しながら幸福な感覚のままに気を失ったのだった。
次に楓が目を覚ましたのは日が暮れた頃だった。
ぼんやりと目が覚めて、状況に驚いて飛び起きると自分が全裸である事と
バサッと落ちた制服が自分の身体にかけられていた事に気付く。
地面にスーツの上下が敷かれ、その上に横たえられていたのだろう。
近くにはパチパチと音を立てて焚火が起こされている。
場所も先ほど横島と戦った所ではない。
週末に泊まる場所に近い河川敷だった。
「おっ、目が覚めたか」
「あっ、横島殿……」
「いいの見つけたからこれで風呂にしようと思ってな」
これまた全裸の横島がドラム缶を片手に現れる。
河そばに降りていたから姿が見えなかったのか、と理解すると同時に
焚火の上にドンとドラム缶を下ろす姿に目を見張る。
ドラム缶自体は自分が泊る時に風呂に使う物だ。
それはいいが、ドラム缶の容量は200リットルは軽くある。
それに水を汲んだ物を片手で運ぶのは怪力とかいう話ではない。
横島の身体は鍛え上げられた戦士の物であるが、
筋肉の量だけでいえばこのような事不可能だと断じれるものだ。
あの戦闘の後でもこれには驚く。
そして、ぶらぶらとしている横島のブツの大きさはそれ以上に楓を驚かせていた。
(あ、あんなに大きなモノは初めて……)
見たのである。
里の訓練で男を手でイカせる程度の事はしたことのある楓である、
男性器に驚いた訳では当然無い。
その大きさが何十本と見てきた楓からすれば非常識だったのだ。
「風呂湧くまで時間かかるから」
そう言ってぶらぶらと近づいてくる。
いや、ぶらぶらが徐々にググっと固くなって来る。
そこから視線を離せない楓の前まで来ると、それは臍に付くほど反り返ってしまった。
「楓ちゃん、口開けて」
呆気に取られていた楓だったが、言われた事を理解すると
スーツの敷かれた場所に戻り、座り込むと素直にあーんと口を開けた。
忌避感はある。
見る度に、まるで内蔵が外に出てきているかのような印象を持ってしまう。
処女であるが故の潔癖か、おぞましさも感じてしまう。
それでも楓は、もはや抵抗しようとは思わなかった。
勝負も完敗であったし、未知なる快感まで教えられてしまった。
元々、強き者には敬意を表す性質でもあるし、
出来れば初めては自分より強い男がいいなと願ってもいたのだ。
男性器に対する抵抗感はあっても横島に対しては無い。
「んぶっ……」
「そう、歯を当てないようにね」
目いっぱいに口を広げて横島のを口に含む。
突いてくるだろうか、と少し待った楓だったが
横島が動き出さないのを見て舌を這わせた。
「おっ、くぅっ、楓ちゃん上手いな……」
知識はあるし、模型で訓練もしている。
自分よりも圧倒的に強い姿を見ている為、
嫌悪感も屈辱も感じはしない。
問題は味や匂いだが、これがあまりに予想と違っていて
これだけが楓を戸惑わせていた。
美味しい、のである。
これも実は霊力が関係しているのだが、楓は知る由もない。
苦くて不味くて臭くて吐き気がすると教えられてきたのに、
横島のものの先端から溢れる液体は甘露ですらある。
戸惑うのも無理は無かった。
「楓ちゃん、出るよ……」
くちびるで扱き、舌で舐めとり、頬肉でこする。
夢中で奉仕をしている内に、頭を撫でていた手の平がぐっと力を入れてくる。
びゅっうと熱いシブきを口の中にまき散らされ、楓は懸命に飲み干した。
液体というよりはゼリーのような粘々とした感覚のそれを
喉に引っかかりながら飲み込んでいく。
出された物を飲んでしまうと、ちゅうちゅうと吸い取って、更に味わう。
奉仕する側だったはずの楓はその甘露な味わいに恍惚とした。
グロテスクな棒状の内臓と思っていた物が、素晴らしい物に思え
もっと舐めさせて欲しいと思った。
少しだけ元気を失った物が口から抜かれた時に寂しさすら覚え、
楓はいよいよ自分がおかしいと思い始めていた。
「良かったよ、楓ちゃん。
凄く上手だった」
横島の満足気な様子に安堵する。
頭を撫でてくれる手の温もりにうっとりしてしまう。
自分の心の動きがこんなにも理解できない事があると知らず、
楓は甲賀中忍ではなくただの生娘にされてしまっていた。
「さあ、立って、楓ちゃん」
頬から耳の後ろを撫でられて、楓はゆっくりと立ち上がった。
女の子座りをしてしまっていた為に、
ぬちゃりと敷かれたスーツとの間に銀の糸が伸びる。
「よ、横島殿……」
「なんだい」
「せ、拙者……その……せ、接吻を……」
楓が本当に言いたかった事はそうでは無かった。
ふんどしを履くために剃ってしまっている陰毛の事や、
女子として大きすぎる身長や、
汗臭いだろうからお風呂を先にして欲しいとか、
性器の形とか色とか匂いとか、
既に溢れるぐらいに感じてしまっている事とか
何故か妙に恥ずかしくなってしまい、弁明しようとしたのだ。
しかし、どうにも言葉に出来なかった。
ちゃんとしてくれるのかと不安にもなった。
出てきた言葉は思ってもみない物だった。
何故に口を吸われるとこうも幸福感が得られるのか。
何故にもっと舐めて欲しいと思うのか。
何故にもっと唾を飲ませて欲しいと思うのか。
ぐるぐると訳の分からぬ答えの出ない事を考えていると、
片足を持ち上げられ、腰を前に突き出さされた。
はしたなくとろとろと液を吐き出すスリットにぐっと固い物があてがわれた。
楓に膜などはとっくにない。
激しい訓練の中で破れていたし、
色に負けぬための訓練の中で張り型を突っ込んだ事もある。
男性経験こそ無いものの、そういう意味では楓は処女では無いとも言えた。
しかし、それでも横島の物を受け入れるのは簡単では無かった。
「楓ちゃん、俺に掴まって」
言葉通りに楓は目の前の逞しい肉体に抱き着いた。
大きな乳房が筋肉に押し付けられ、ふにゅと形を変える。
楓自身はこれ以上無い程に濡れていたが、
横島の侵入はじわじわとゆっくり行われた。
楓は房中術を本格的に習っていない為、
女性器を使った忍術や骨抜きにさせる技を知らぬ。
美貌や肢体を考えれば房中術を修めれば里で一番のくノ一になったであろうが、
楓はくノ一でなく忍びになりたかったのだ。
武の才もまた際立っていた為に許された例外である。
ともかく、ただ力を抜き広げて受け入れる事しか出来ぬ。
「うぅ……んっ……んぐっ…………」
「いいよ、楓ちゃん。
凄く気持ちいいよ」
浅い息を吐く楓を横島は優しく抱きしめながら、ゆっくりと貫いていった。
横島のものが大きすぎるがゆえに痛みを覚悟していた楓だったが、
不思議と痛くは無かった。
これは霊波によるヒーリングをチンコから行う高等技術を横島が行っているからである。
霊波を使える者が見れば、驚くべき光景だっただろうが
ここには楓と横島しかいない。
楓は自分の中に男を受け入れる感覚の想像との違いに驚き、
例え霊波の事を分かっていてもそれ所では無かっただろう。
出そうとしていない声が出るというのは初めての事だった。
押し広げられ、引き抜かれ、己の肉が張りついて追いすがるのも
蠢いて締め付けるのも、そうしようという意思がある訳ではない。
訓練の末に己の肉体を完全にコントロール出来るようになったと
思っていた楓は、それが自惚れだったと知った。
色で落とす、落とされるという事を里で重視され警戒されていた理由も。
見惚れられる事は珍しくなく、
いい歳をした男でも己の胸に視線を向けてくる事が多かった。
色で落とすなど本気を出せば簡単だと思っていたし、
落とされるなどあり得ないと思っていたのだ。
激しさを増した抽送に身体を揺さぶられて、
ふわふわと宙に浮くような感覚に浸る。
光る腕に両足を抱え上げられ、いわゆる駅弁と呼ばれる体位で貫かれながら
胸も揉まれて背中も支えられ接吻する時は頭の後ろを掴まれる。
(横島殿は手が何本あるんでござろうか……)
明らかにおかしい事は勿論分かるが、
そういった事も受け入れて楓は身を委ねた。
思考している余裕も無くなっただけ、ともいう。
「いくよっ、楓ちゃん」
返事らしい声は出せなかった。
うめき声を上げる楓をぐっと抱き締め動きを止めた横島は
どろりとした汁を注ぎ込んだ。
ねばねばとした命の素が、貪るように楓の若い子宮の中に侵入しいく。
身体の中で起こっている事を怖れるように、楓はぶるぶると柔らかな肢体を震わせた。
「凄く良かったよ」
横島はそう言って、ふにふにと楓の豊かな胸を撫でたが楓は聞いていなかった。
快感の波に耐えきれず、意識を飛ばしてしまっていたのだった。
この夜、楓は何度も横島に貫かれる事になり、
静寂な夜の森に嬌声を響かせ続けたのだった。