「どうですか、ン──アインズ様」
我が被造物にして配下であり子でもあるパンドラズ・アクターと二人で俺の寝室に籠っているのには訳がある。俺は皆へのサプライズとしてちょっとしたものを考えていたのだ。
アイテムの効果を確かめるように、己が右手を見ながらゆっくりと開き、閉じる。指を伸ばし、曲げる。手首を返し、甲を見る。
「中々の出来だな、パンドラズ・アクター」
天井より吊り下がるシャンデリアの魔力光に手を翳せば、どことなく赤い血管が見える様な気がした。
そう、今俺の姿は骨ではない。種族上アンデッドであり骨ではあるが、現在の俺はアイテムによって一時的に人間の姿になっているのである。
久々に感じる柔らかい肌の感触。しかし触覚にしても視覚にしても。あらゆるものが鈍い。
「感覚が鈍いな。少しばかりだがラグもあるようだ」
「人とはそういうものでございます、アインズ様」
なるほど、と頷く。確かにアンデッド──本来の俺の場合は脳が無いため受けた感覚をそのままその場で感じ取るわけなのだが、人の姿である以上脳というものがある。人間は受けた感覚を一度脳に持って行って初めて感覚を受けたと認識する。つまり──
「今の私は限りなく人間であるといえるのか」
「無論、あのような惰弱な存在と至高の神たるアインズ様を比べるべくもありません。がっ!五感と言う意味に限って言えばそう云うことになります」
相変わらずコイツは奇怪なポーズを組み合わせながら大仰に喋ってくる。いい加減やめて欲しいと、それとなく伝えてはいるものの止める様子は一切感じない。まぁ俺がそうあれと設定してしまったのだからそれを変えるという事は、自分のアイデンティティを壊せと言われているようなものなのだから難しいのであろうということは認識している。認識してはいるものの──
「あぁっ!素晴らしき我が創造主!人の姿に身を窶したとしても、その素晴らしき存在に一切!いぃっさぁい!陰りはございませぬぅっ!!」
「はは、ははは──はぁ──」
なぜ自分で作った物を見て居るだけで精神を平坦化させられ、なおかつため息まで出てしまうのか。
いや、それよりもだ。これで分かったことがある。この人化アイテムはあくまで見た目等を人化させるだけであり、種族特性はそのままになっているということなのだ。
「これは様々な実験をせねば──」
「失礼いたします、アインズ様。早急に目を通し──」
ノックがあったとはいえ突如開くドア。人化したばかりで素っ裸な俺。しかし書類に目を向けたままで気付かないままに入ってきたデミウルゴス。そう、この状況で起こる事態と言えば──
「──失礼いたしました。今すぐアルベドを呼んでまいります」
「ちょっと待てぇぇぇ!!!」
書類から視線を外し、俺の方を向いて俺を見る。それから数秒の無言。盛大に勘違いと深読みを行ったデミウルゴスは、一体どういう答えを導いたのかは分からないがアルベドを呼ぶという結論に至ったらしい。
「あ──あぁぁぁ──」
嬉々として、喜色満面の笑みのままに普段では考えられない程の速度で部屋を出ていくデミウルゴスを俺は呼び止めようとしたのだが既に遅かった。
俺が叫んだ時には既に扉は閉じられ、ただ空しく寝室に響いただけなのだ。
思わず脱力し崩れ落ちてしまったのは仕方のない話なのである。しかし肉の身体というものを久しぶりに動かしたからなのか、それとも人間の時はここまで盛大なリアクションをとっていたのかは分からない。ただ分かるのはただ肩を落とした程度のリアクションを取ったはずなのに、今の俺は両手を床に付けてしまう程崩れ落ちてしまっているという事だけだった。
「良かったですね、アインズ様。謀らずとも生殖行為の実験を行えますよ!」
「確かにそうなんだけどね!けど上手くいくと思ってんの!?」
そもそも人の姿になった事自体が久しぶりなのである。気分はまっさらの童貞。暴発したら──いや、そもそも起たなかったらと思うと気が気ではない。まるで初体験を前にした10代の頃のような気分である。
しかしそんな俺の気分など知らぬとばかりにコイツは大声で笑うだけだった。
「ハッハッハ!アインズ様、上手く行くかどうかを今から実験するのですよ!」
「そうだったァー!?」
久しぶりに人の姿になったので忘れていた。この姿はあくまで一時的なものであり俺は人間になったわけではないのだ。そもそも先ほど俺が考えた失敗以前に、今の状態で生殖行為が出来るかどうかはまだ分からないのである。
「えぇと、ある──な──うわぁ──」
「御立派ですね、アインズ様!」
「そういう感想要らないから!?」
そういえば、そもそもあるのかと股間に視線を移す。ある。あった。見たことないものが。大事な事なのでもう一度言うが、見慣れたものではなく『見たことないもの』が。いや寧ろ『モノ』が。
いきり立っているわけではない。所謂勃起状態ではない。擬音で言うならばプラプラである。全く膨らんでもいないだろう。だというのに。
「──でかすぎないか?」
「あまり大きくしてもと思いまして一般的な大きさより、ほんの少しだけ大きくしてあります、アインズ様」
「少しの振り幅広過ぎないか!?」
手を添える。まっすぐ添える。手首から指先。しかしそれはさらに先を行く。超えてしまっているのである。一体最大時にはどれほどになるのか想像も付かない。
「──おっと、アルベドが来たようですね。では、私は終わった頃にまた戻ってきます」
「ちょ、待っ『アインズさまぁぁぁ!!』アッー!!」
感覚が鈍っているだから気付けなかった。アルベドは既にドアを開け入ってきた。しっかりとノックして。いつものように。しかしそれに気付けなかった俺は、消え行くパンドラズ・アクターの残照が視界に残ったままベッドに押し倒されたのだった。
「アインズ様。このようなお姿で私を待っていて下さったなんて──これは──とうとうおっけいって事なのですね!お世継ぎ様をこの身に授かって良いという事なのですねぇぇぇ!!!」
「ちょ、おちっ──おちつっ──柔らかきもちいい──じゃなくてぇ!!」
そもそもマジックキャスターである俺と、防御型騎士<タンカー>ではあるもののガチの前衛であるアルベド。力の差は歴然である。まるで小娘の如く押さえ付けられる俺と、少女を押さえつける興奮したおっさんの如く興奮しきったアルベド。普通絵面的に逆ではないのだろうか。そんなことをまるで他人事のように考えているのは余裕があるからなのか、それとも混乱し過ぎているからなのか。
「アルベッ──プフッ!──むぐぐっ!」
「あぁんっ!今日のアインズ様はとても大胆ですぅ!そんなに荒々しく私の胸をむさぼってくださるなんてぇっ!!」
決して貪っているわけではない。押し倒され圧し掛かられ、両手を拘束されている状態なのだ。どうにか逃げようとアルベドに話しかけようとするも、位置関係上俺の顔の前にはアルベドの大きな胸がある。普段はどんなに激しく動いても欠片ほどもずれないというのに、まるで意思でもあるかの如く簡単に脱げていき露わになったのだ。
柔らかく大きすぎるアルベドの胸が服という拘束を外されたらどうなるか。簡単な事だ。まるで巨大なマシュマロが落ちてきたかのように俺の顔を覆ったのである。
柔らかい彼女の胸が俺の顔を覆っている。つまり、呼吸ができない。本来アンデッドであるため呼吸ができない程度で死ぬことは無いのだが、この人の状態では『苦しい』と感じることはできる様で俺はただただもがき苦しむしか出来なかったのである。
だが、それは彼女にとって──
「あぁっ!そこは乳首ですぅっ!噛むのっ!噛むのだめですぅっ!だめになってしまいますぅっ!」
「ふぐっ──むぐぅっ!!」
ただの愛撫となってしまっているようだ。
これでアルベドに性経験があれば今の状態がどんなことになっているか気付けたのかもしれない。しかしアルベドは初めてだった。だからただただ与えられるものを貪る事しか出来なかったのだろう。
責めるわけにはいかない。いかないのだが──
(く、苦しい!死ぬぅっ!死なないけど、死ぬぅっ!!)
「ひゃぁん!!こしっ!こしぃっ!!まだぁ!まだ入っていませんからぁっ!入ってないのに凄っ!いぃぃっっ!!」
もう動くしかない。只管に。我武者羅に。疑似マイサンは頑張って大きくなってくれたようで、激しく腰を動かすと擦りつけられ、ぬるぬるとしたものが纏わりついてきているのがわかる。アルベドも無意識に押し付けてきているお陰だろう。腰を動かすものの、下着が邪魔して入らない。もどかしそうに動かし、押し付けてくる。つまり、身体が下に下がる。下がって──
「プハァッ!!!!──ゼェッ!!──ゼェッ!!」
「ハヒッ──ヒィッ──ンァァ──」
何とか呼吸を確保することが出来たわけである。
やりきった。もういい。疲れた。なんでこんな苦しいことしているんだ。早く元に戻──
「むぐっ──んんっ!!」
「ちゅ──んっ──はぁ──あいんずさまぁ──アルベドはもう我慢できません──入れてくださいぃ──じらさないでくださいぃ──」
戻る余裕などなかった。蜘蛛に囚われた蝶の如く。ただ貪られるしかないのだ。
いや、俺は蝶ではない。アルベドも蜘蛛ではない──サキュバスだが。
我慢しきれなくなったアルベドは脱ぐのすら時間が惜しいとばかりに、切った。自分の下着を。あっけなく簡単に、ぷつりと切れた下着はぐっしょりと濡れて糸を引いている。
「かっ──身体を──起こせ──アルベド──いれ──ぞ──」
酸欠により息も絶え絶え。まともに喋ることすら出来ない俺に違和感は感じないのだろうか。そう思うのはいけないのだろうか。
生娘のような──いや実際生娘か──言葉とは真逆の表情。発情し切り、涎を垂らし『ニタリ』と三日月の様に口角を上げ口を開く様は正しく肉食獣のそれである。それでも全く美しさを損なわず、しかも艶めかしく感じてしまうのは惚れた弱みなのか。それともタブラさんが凄すぎるのか。
「フゥッ──フゥッ──ンンッ───ンァッ!」
「ふぅぅ──落ち着け、今入れてやる」
早く、早くと急かすように。自分で居れようとするも初めてであるがためになかなか入らない。しかしそんな動きすら気持ちいいと腰を止めようとしない。
そんなアルベドの腰を強く握る。
『びくり』と震え、俺を見つめて来る。狙いを定めた事に気付いたのだろう。
「あっ──あぁぁぁぁっ!!!!!!」
「うっ──ぐぅっ!!」
同時だった。貫くのも。圧し貫かれようとするのも。その勢いもあり、長すぎる太すぎるものが一気にアルベドを貫いたのだ。
まるで小さな幼子を貫いたかのように小さく、浅く、狭く、きつい。いやアルベドが幼子なのではない。コレが大きすぎるのだ。
全体重をかけているにもかかわらず、それはまた全てが入り切れていない。まだ半分少し残っている。長さから言えばもう入らないだろうに、アルベドの身体はまだ足らぬとばかりにずるり、ずるりと飲み込んでいく。びくびくと痙攣しながら。なんと貪欲なのだろうか。
これ以上の負担はいけないとアルベドの腕を引っ張り倒す。もう力が入らないのだろう成すが儘に俺に覆い被さってくるのを抱きとめた。意識が朦朧としているだろうに身体は貪欲に俺を貪ろうと動き始めている。その腰を、尻を鷲掴みにして激しく打ち付けた。
「はっ──あっあっ──んんっ!!──すごっ──ですっ──はげしっ──いいぃっ!!」
一突きする度に意識が持って行かれそうになる。まるで魂すらも吸い取られるような絶望的な快感が襲ってくる。まるで噴き出すように激しい水音が腰辺りから聞こえて来るのは彼女のモノなのか俺のモノなのか。
「フゥッ──ウゥッッ!!」
まるで万力で握りつぶされる様に締め付けられる。慣れない身体では絶頂すらもまともに受け入れられない。だからその感覚に翻弄されているのが丸わかりだ。
「ん──んんっ──ちゅ──あぃ──じゅ──しゃまぁ──」
過呼吸を起こしかけている彼女に激しくキスを繰り返し、そのまま入れ替わる。今度は俺が上になる番だ。
今のうちに上にならないと、いざ正気に戻ったアルベドに滅茶苦茶にされそうな気がして怖かったからではない。あぁ、決してない。
「あいんずさまぁ──めちゃくちゃにしてくださいぃ──」
(もう──俺が滅茶苦茶にされてます──)
弱みは見せてはいけない。これは戦いなのだ。戦場なのだ。決して怯まず、攻め続けねばならない。
ゆっくりと引き抜いていく。ずるずると。一体どれだけ飲み込んでいたのか。まるで馬の如き長さだ。それがほぼ入り切ったというのは人ではありえないのではないだろうか。
しかし引き抜くのも一苦労である。まるでそれ自体が巨大な吸盤の様に吸い付いているからである。力を抜けば一瞬のうちに最奥まで吸い込まれそうな錯覚さえある。錯覚であってほしい。きゅうきゅうと締め付けられ、絡みつかれ、気を抜けば瞬く間に果ててしまいそうになる。
「はっ──はっ──はぁっ──んんっ──」
やっと終わりが見えてきた。外から分かるほどに歪に膨らんだ部分が、傘の部分が入り口付近まで来た。
くぷっという粘着質な音と共に入り口に引っかかる。引っ張るが抜けない。離さないとばかりに一際ぎゅうぎゅうと締め付けて来る。だがそれに逆らう様に引っ張る。
漸く一番大きい部分が見えてきた。もう少しで抜け──
「っっっっ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」
そう、抜けそうになったところで一気に貫いたのだ。
もう抜ける。抜けてしまう。そう思い必死に締め付けて来る中を、一気に。
声どころか叫びすら上がらない。呼吸すらまともに出来ていないだろう。ただただ激しい快感と貫かれたという感覚だけだろう。
そして俺は、目測を誤った。誤ってしまった。目を大きく見開き、空気を求めるかのように口をぱくぱくと動かすアルベドを見て、腰を止めてしまった。その一瞬だった。
(あっ──しまっ──)
「んぁぁぁぁっ!!──でてりゅぅっ!!──びゅうってぇぇ!!──いっぱっ──あぁぁぁっ!!!!」
見事な暴発だった。
己が限界に気付けなかったのが一つ。予想以上に気持ち良かったのが一つ。何より、サキュバスというものを甘く見て居たのがいけなかった。
一気に貫いた、そう思った瞬間先端に何かが吸い付いたのだ。まるで柔らかい唇のようなそれは俺の一番敏感な部分を執拗なほどに激しく刺激してきた。そして彼女の絶頂による激しい収縮と相まって瞬く間に上り詰めさせられていた。
すぐに引けばどうにかなったかもしれない。何度も激しく打ち付ければどうにかなったかもしれない。しかし彼女のあまりにも激しい絶頂に思わず腰の動きが止まってしまっていた。アルベドを思うあまり、彼女の体を気遣ってしまった。初めてであるがために──
「びゅうびゅうとまらにゃぃのぉ!!──しゅごぉいぃぃ──まらいっひゃうぅぅっっ!!!!」
(サキュバス甘くみてたァー!?)
サキュバスとしての力がある事が一瞬頭から抜け落ちてしまって居たのだ。
一度出し始めたら止まらない。まるで栓の壊れた蛇口の様に止まらない。出るのが止まったかと思ったら、今度はまるで大口ストローでジュースを吸う様にじゅるじゅると激しく吸い始めたではないか。
(ぬ、抜かないとやばい!死──)
「やぁぁっ!!もっとぉ!!かくじちゅにぃ──あかひゃんはらむにょぉ!!!!」
抜かないと、と腰を引こうとするも引けない。引けるわけが無い。まるで絡みつくようにアルベドの足が俺の腰に絡み、まるで万力のような力で挟みこんでいるのである。
「ちょ、ちょっと待──むぐぅっ!!」
「んっ──ちゅ──ちゅる──はぁ──もっと、もっとだしてくださいぃ──あいんずさまぁ──」
(出してるんじゃなくて吸い取られてるんだよぉぉ!!)
──結局、アルベドが満足するまで俺が離される事は無かったのである。
「いや、満足──してくれたのか──?」
ぐちゃぐちゃになったベッドに力なく横たわり、天に向かい手を伸ばす。そこにはもう肉も皮も無い。ただ骨があるだけ。人化の効果は全てアルベドに吸い取られてしまったようだ。
「あれ、一ヶ月はもつはずだったんだが──まさか数時間で効果が無くなってしまうとは──」
「んん──んあいんずさまぁ──くふふぅ──」
ちらりと横に視線を向ける。満足したのかは分からないが、幸せそうな顔をして眠っているようだ。
しかし、子を成すというのはこんなに大変な作業だっただろうか。恐らく次回となれば慣れたアルベドが更なる攻勢を仕掛けてくることはまず間違いないだろう。そして俺は抵抗することも出来ぬままに搾り取られることになるだろう。
互いに慣れない状態で行った事とはいえ、ここまで大変だったとは。もう少し体力などの補強が行える副次効果を持たせることも視野に入れた方が良いかもしれない。そんなことを考えながら、俺はゆっくりとアルベドの頭を撫でるのだった。
その次の日のこと──
「アインズ様ぁっ!」
いつものように仕事をと執務室に来た俺を迎えたのは、切羽詰まった様子のアルベドだった。一体何が起きたのかと室内を見回せば、少し呆れた顔をしたシャルティアが居る。
またいつものいがみ合いなのかとそのまま椅子に座──
「シャルティアが──シャルティアが──私がアインズ様の御寵愛を頂き、お世継ぎをこの身に授かった事、信じてくれないのですぅ!!」
「ゴハァッ!!」
──座ることなくずり落ちてしまった。
「そもそもアインズ様の御寵愛を受けたという事自体、信じられないでありんす。そもそもアルベド、あなたまだ処女のままではありんせんかえ」
「私は能力上膜が戻るのよ!──ね、アインズ様!私はちゃんと身籠らせていただきましたよね!!」
「いや──ほら──なぁ?」
そもそもあれに生殖行為があるかどうかすらわからない代物だったというのに、繁殖能力があるとは思えない。しかしあまりにもすさまじい勢いで詰め寄るアルベドに、言葉が出ない。
「ほら、アインズ様も違うと言っているでありんす。どうせ口にも出せないような恥ずかしい夢でも見てたのでありんしょう」
「違うわよ!ね、アインズさまぁっ!!」
「いや──ほら──なぁ!?」
よくよく考えれば、アルベドはあの後完全に熟睡していたわけで。寝たままメイドに風呂に入れられ、そのまま自分の部屋のベッドに寝かされてもなお寝続けたと聞いて居る。
実はあれは夢だったのではないか。そう思っても仕方ないのかもしれない。
「アインズ様!はっきりおっしゃってください。あんなカッティングボードには一切興味が無いと!!俺の嫁はアルベドただ一人だと!!!」
「キィー!!言うに事欠いて何言ってンだ大口ゴリラがぁっ!!」
「ンだとヤツメウナギがぁ!!」
改良点改善点が多数見つかったあれを暫く使うつもりはない。ではそのまま夢であったと思ってもらった方が楽なのかもしれない。そう思った。
そう思ったのがいけなかったのかもしれない。
「おはようございます、アインズ様。先日のアルベドとの生殖行為は如何でしたでしょうか。アルベド、あまり激しい動きはやめた方が良いよ。大事な身体なんだからね」
「そうよね!そうよね、デミウルゴス!────ぃよっしゃぁぁ!!」
人の口に戸口は立てられない。そもそも隠すつもりもないままにしたことなのでいつかはバレる話なわけで。
今更うやむやに出来るはずもなかったのである。
「ほらみなさい、シャルティア。私が、私こそがアインズ様の正妻であり、お世継ぎを産むのよ!」
「アインズ様ぁ!何かの間違いでありんすよね!ねぇ──アインズ様ぁ!!」
「ふむ、ではシャルティアもお世継ぎを授けて貰ったらどうだね。こういうことは回数が必要だからね」
実はただのガワだけで繁殖能力はないものでした。
そう言って信じてもらえるだろうか。
握りこぶしを天に掲げ、喜びの涙を流すアルベドを見ながら。
デミウルゴスの言葉を真に受けて徐に脱ぎだすシャルティアをどこか他人事のように見ながら。
「パンドラズ・アクター。後は任せた。グッレイタァー──テッルェポーテェーション!」
「はい、後は全てお任せを──って、えぇぇ!ちょ、アインズ様ぁ!?」
とりあえず、ほとぼり冷めるまで逃げようとパンドラズ・アクターを代わりに座らせて転移するのだった。
──これが、人化アイテム完成までの時間を一気に短くする切欠になるとも気付かないまま。
というわけで、アインズ様とアルベドのえっちでした。
続きを書くとするなら、次はシャルティアかなぁ…でも口調が面倒くs──ゲフンゲフン。
ラナー姫とクライム君の絡みも書いてみたい気もします。
まぁ全ては読者様各位が感想に己が妄想をぶつけて頂かないと続かないんですけどね!
このページはそういうところですから。