※この作品はR-18です。

貞操観念逆転した幻想郷   作:座右の銘は天衣無縫

2 / 8
読者の皆さんからの期待だけでランキング載ってるのを確認したらプレッシャーが半端ねぇ。

お願いだからあまり期待はしないで。
でも、高評価は下さい。


永遠亭へ

前回のあらすじ。

 

突然、森の中に落ちたと思ったらなんやかんやで貞操観念逆転世界へと転移したらしい。

果たして俺の貞操は守れるのか!?

(なお、童貞はすでに捨ててる模様。)

 

 

 

 

「と、いう訳ですわ。」

 

急に現れた美人な女性(妖怪らしい)八雲紫さんからクソ長い説明を聞いて、自分の中で消化し、要約した結果。

 

・何らかの理由で『博霊大結界』が平行世界の『博霊大結界』と共鳴のような反応を起こし、その結果、その平行世界にいた俺がこちらの世界に引きずり込まれた。

 

・『博霊大結界』を再度、平行世界のソレと共鳴されるのは危険すぎるし、俺の元いた世界と繋げる事は不可能。

 

・紫さんの部下(式とか言ってた)は恐らく紫さんより有能。

 

3つ目は個人的な所感だ。

俺の話を聞いても何一つ焦ること無く、紫さんに耳打ちしていたので、少しとは言えパニクってた紫さんよりかは有能だろう、という考えである。

 

あと、もし良ければ尻尾を触らせて欲しい。

聞いたところ、九尾の狐らしい。

鬼と並ぶ大妖怪である。

 

そんな妖怪を部下にしてるなら紫さんは本気出せば凄い人なんだろう。 多分。

 

「えっと、つまるところ、俺はここに留まるしか選択肢が無いと。」

 

「流石に外の世界の戸籍までは用意できませんもの。」

 

「……うん、まあ、分かりました。」

 

「良いの? 元の世界に未練とか有るんじゃないの?」

 

「そりゃあるさ。 けど、どうしようもないなら諦めて前を見るしか無いさ。 せめて家族の写真くらいは欲しかったけどね。」

 

「幻想郷の管理者として最大限のバックアップはさせて貰いますわ。」

 

「…………バックアップって具体的には何するつもりなのよ。」

 

「仕事の斡旋、人里での人脈構成等、色々よ。 仕事に関しては本人のやる気次第だけど。 何せ男というだけでヒモになれる事も有るくらいだもの。 と、言いたいのだけど、その仕事に関して少しだけ相談があるのですが、二人きりで話せませんか?」

 

「なに? 私たちに聞かせられないような内容?」

 

「萃香はともかく、霊夢にはまだ少し早い話よ。」

 

「まあ、俺は構いませんけど。」

 

「そう、なら、一名様ご案内。」

 

「へ?」

 

突然の浮遊感。

気付けば、先程の目玉の沢山あった空間を落ちて行っている。

 

そしてすぐに、その空間から抜け、落ちた先には

 

モフッ

 

モフモフの何かがあった。

 

「うおっ、ビックリしたな。 先程の外来人か。」

 

あ、さっきの九尾。

という事はこのモフモフなのは尻尾か。

見た目通り、めちゃくちゃモフモフしてる。

 

「ふふ、尻尾を気に入ってくれたか。 毛並みにはそれなりに自信があるんだ。」

 

この九尾、めっちゃ良い人。

いや、人じゃなくて妖怪か。

 

「しかし、スキマから落ちて来たなら紫様の仕業か。」

 

「ええ、そうよ。 さて、杜屋さん? そのままで良いから聞いて。 女性に忌避感の無い貴方にしか頼めない仕事があるのだけど、やって下さる?」

 

「…………内容によりますけど。」

 

「ええ、簡単に言うと、妖怪の女の子達を抱いて下さらない? 悪くない話だと思うのだけど。」

 

「抱く、って。」

 

抱きしめるとかそういうニュアンスでは無いよな。

 

「ええ、想像してる通り。 夜伽、セックス、性交。 そういった意味ですわ。」

 

…………薄々、そんな気はしてたけどマジか。

 

「いや、でも男の妖怪とかもいるんじゃ、」

 

「いや、男の妖怪はほとんどいない。 子を残さねば種を存続させられない動物や人間たちと違って、妖怪、いや上位の妖怪に限るが、千年以上生きることもザラにある。 それ故に、性行為をして子を残す理由があまり無いんだ。 人間の男女の出生比は男が2なら女は3くらいだが、妖怪は男が1なら女は999だ。」

 

言ってる意味は分かるけど、そんなに差が出るの!?

 

「そして、男の妖怪が少ないせいで女の妖怪は性に飢えている。 けれど、人里の人間を攫って性的に襲ってしまえば、人間達の恐怖で妖怪達は活発化してしまうの。 そうなれば、今度は危害を加えようと暴れ出す妖怪も出てくるでしょう。 幻想郷は広いようで狭い。 たった一人の妖怪に対する恐怖が広がれば、それは幻想郷全体の妖怪への恐怖に変わりかねない。 だから、この幻想郷では妖怪が人間の男を襲うのは禁止されているのよ。」

 

…………何となく言ってる意味は分かるけど、

 

「だから、外来人かつ女性に忌避感を持たない貴方にお願いするわ。 妖怪たちとまぐわって欲しいの。 いい加減、妖怪達の性欲も我慢の限界みたいだし。 勿論、やり過ぎて死なないように対策はとらせて貰うわ。 そして、最後に一つ。 不特定多数の妖怪達とまぐわえば、その影響で貴方も妖怪になる可能性があるわ。 でも、幻想郷全体のため、恥をしのんでお願いします。」

 

そう言って紫さんは頭を下げた。

 

ええっと、ちょっと待てよ。

つまり、俺は妖怪達の性欲のはけ口になって欲しいと。

 

ハーレムルートか背中から刺されるかのどっちかしか無いと思うんですがそれは。

 

まず、メリット。

色々な女の子とヤれる。

紫さんとの関係が良くなる。

良くなった結果として色々と便利になりそう。

 

そして、デメリット。

妖怪になる可能性がある。

 

ただ、これは言い換えれば長寿になれるって事だし、ある意味ではメリットなのか?

 

………………メリットしか無くね?

ぶっちゃけ人外になったところで、だからどうした、って話だし。

 

九尾の尻尾から降りて紫さんの前で正座をする。

 

「分かりました。 その話受けさせて貰います。」

 

「本当!? ありがとう! さて、そうと決まれば博霊神社に戻って霊夢達に説明してから永遠亭で診断ね。 変な病気とか持ってたら危ないし。 あ、そうだ。 外の世界のお金、円とかドルとか持ってらっしゃる? あと、機械類とか。」

 

「金、ですか? 貨幣の名前は変わんないみたいですね。 まあ、財布に幾らか入れてますけど。 機械は携帯くらいですかね。」

 

「お金は幻想郷のお金と換金させて貰います。 機械は全て没収です。 下手に科学が入って来られては困るので。 そもそも携帯の電波なんか飛んでないですし。」

 

どうやら、幻想郷に住むに至って色々とやることがあるらしい。

 

「携帯と財布は私が預かろう。 後で換金した金を持っていく。」

 

「お願いね、藍。」

 

「はい。」

 

どうやら、九尾の名前は藍さんというらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして博霊神社に戻り、霊夢さんと萃香さんに説明した。

二人はそれを聞いて驚いた様子だったが口出しはしてこなかった。

 

そして霊夢さんと萃香さんに別れを告げ、紫さんの開けたスキマという亜空間を通って永遠亭という建物についた。

 

周りは竹林に覆われており、非常にゆったりとした空気が流れているように感じる。

 

「ここは幻想郷内で病院の役割をしているところよ。 居るのは四人。 蓬莱人という不死者の八意永琳と蓬莱山輝夜。 玉兎という妖怪の鈴仙・優曇華院・イナバ。 そして兎の妖怪の因幡てゐ。 貴方は今日から二週間ほどここに検査入院して貰うわ。 健康状態、アレルギーの有無、持病の有無。 それらを調べて貰うわ。 ああ、それと貴方の最初の仕事場でもあるわね。」

 

ガラガラ、と建物の引き戸が開き、中から人が出て来た。

左右で赤と青に別れ、それが腰の辺りで反対になった特徴的な服を着た三つ編みの銀髪の女性。

 

「紫の式から話は聞いたわ。 私は八意永琳。 この永遠亭の薬師よ。」

 

「杜屋慶次です。 これから二週間お世話になります。」

 

「もりや? 妖怪の山の神社とは関係ないの?」

 

「ええ、漢字が違うので無いわ。 あったとしてもそれは平行世界の話。 こちらとは何の関係もない筈よ。」

 

「ふうん。 まあ、良いけど。 永遠亭の中を案内した後、早速検査に移るわ。 ついてきて。」

 

「それでは私はここで失礼させて貰いますわ。 何か私に用があったら私の名前を呼んで頂戴。 すぐに行くわ。 それではごきげんよう。」

 

紫さんはそう言うとスキマの中に入って行った。

それを見送った後、永遠亭の中に入る。

 

永琳さんについていって永遠亭の中を案内して貰った。

 

「こんなところかしら。 てゐとウドンゲは今居ないし、姫様は夜ふかししたせいで今は寝てるから後で紹介するわ。」

 

夜ふかしするんすか、ここのお姫様。

 

「取り敢えず問診から始めましょうか。」

 

問診が終わると今度は触診に移った。

ただ、問診で性器のサイズとかオナニーの頻度とか聞かれた時は吹いた。

 

俺の性器のサイズは長さは17、8cmくらいで太さは正直分からなかった。

 

それを聞いた永琳さん曰く、この世界ではあり得ないほどのサイズらしい。

 

それから、あのハンマーで膝を叩くと足がピクッてする奴とか、そういうのをやった。

 

「ふあぁ〜〜、えーりん、今何時〜?」

 

診察室に欠伸をしながら、いきなり入って来たのは黒髪を伸ばした綺麗な少女。

整った顔立ちに、何処か気品を感じさせる振る舞い。

完成された美しさってのはこういうのを言うんだな、と見惚れてしまった。

 

「姫様、お客の前です。」

 

「え? あ゛」

 

暫く、こっちを見て固まったかと思うと部屋から出て行った。

 

「永琳、お客様?」

 

まさかのリテイクだった。

 

「紹介するわね、ウチの姫様こと蓬莱山輝夜よ。 姫様、こちらは杜屋慶次さん。 二週間ほどここに検査入院する事になった外来人よ。」

 

「あら、そうだったの? 初めまして、私はこの永遠亭の主、蓬莱山輝夜。 よろしくね?」

 

どうやら、彼女の中ではさっきのは無かったことにされたらしい。

 

「杜屋慶次です。 こちらこそよろしくお願いします。」

 

「ふふ。 ええ、よろしく。」

 

最初に入ってきた時とは違い、雰囲気まで貴族の様になっている。

 

「姫様、化けの皮は剥がれてるんですから。」

 

「さっきの無かったことにしてくれてたんじゃ無いの!?」

 

あ、一気に雰囲気が崩れた。

 

「ウチの姫は初対面の人には今みたいな感じだけど、実体はぐーたらニート駄目姫様だから、優しく接してあげて。」

 

「は、はあ。」

 

「永琳のバカー!」

 

幻想郷にニートって概念あるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、永遠亭の姫こと蓬莱山さん、なんかゴロ悪いな。

輝夜さんはバタバタと走り去ってしまった。

 

「ふう、全く。 まあ、本性はあんな感じよ。 どう?」

 

「どうって言われても、まあ、打ち解けられれば良い友人になれそうな感じがしますけど。」

 

「友人、ね。 姫様は暇を持て余してるから、好きな時にでも遊んであげて。」

 

いや、そんな親戚の子と遊んで、みたいなノリで言われても。

 

「そろそろてゐとウドンゲが帰ってくる時間ね。」

 

「ただいまー。」

「ただいま帰りましたー。」

 

永琳さんが時計を見て、そう言うとほぼ同時に玄関の方から二人分の声がした。

 

「先に一つ忠告しておくわ。 あの二人、兎の妖怪だからすぐに発情するわよ。 だから接触は必要最低限にしておきなさい。」

 

出たよ、兎の年中発情期ネタ。

 

「てゐ、ウドンゲ。 今、男性が来てるから薬飲んどきなさい。」

 

「「は〜い。」」

 

「薬って?」

 

「発情を抑える薬よ。 あくまで抑えるだけだから。 完全に無くす薬を作ることも出来るけど、そうすると副作用で薬の効能が切れるとすぐに発情しちゃうから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして。 鈴仙・優曇華院・イナバです。」

 

「因幡てゐ。 見ての通り兎の妖怪だよー。」

 

「外来人の杜屋慶次です。 二週間ほどお世話になります。」

 

鈴仙さんはブレザー服に紫色の長髪、そして何かを感じる赤い瞳。

そして少しヘタれた長い兎耳。

 

てゐさんはピンク色のワンピースに人参の首飾り。

ふわっとした兎耳で髪は黒のショートカットだ。

 

「? 二週間? 何時もより長くないですか、師匠。」

 

「色々と訳があるのよ。 後で話すわ。」

 

「それにしても男の外来人なんて珍しいね。 もしかして外の世界で色々あったウサ?」

 

「う、うさ? いや、そういうのは無いんだけど、」

 

「それも後で。 姫様にも話さないといけないから。 ウドンゲ、夕飯の支度頼むわね。 てゐはお風呂沸かしてきて。」

 

「あの〜、俺も何か手伝いますけど。」

 

流石に夕飯まで何もしないでいたら居心地が悪い。

 

「そう? なら姫様の相手をしていてくれる?」

 

「はい?」

 

相手って、

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、ゲームの相手でしたね。

ってか幻想郷にゲームあんのか。

 

俺のいた世界のゲームとは形が違うので外の世界から輸入したみたいなものでは無いんだろうけど、

 

「うん? これ? 永琳が作ってくれたのよ。 あっ、そこトラップ仕掛けといて。」

 

「マジっすか。 え、ハードからソフトまで全部? 仕掛けましたよ。」

 

「そ。 凄いでしょ、ウチの永琳。 罠まで追い込んだら大技ね。」

 

「凄いとかいうレベルじゃねぇ。 外の世界なら確実に天才の域。 了解。」

 

ゲームしながら駄弁る。

この姫様のノリが元の世界の友人と近いからやりやすい。

 

「そりゃそうよ。 伊達に月の賢者なんて言われてないわ。」

 

「賢者は分かるとして月の?」

 

「ああ、言ってなかったわね。 私と永琳、あとウドンゲは月から来たのよ。」

 

「え、嘘ぉ!?」

 

「嘘じゃないわよ。 元はこの地球に住んでたんだけど、不老不死の為に月に移住したのよ。 あっ、ヤバッ。」

 

「初心者の俺より先に死ぬって。 月に住んでたと言われてすぐに納得できる人なんてそんなにいないでしょうよ。 証拠とかある?」

 

「月に居た証拠なんて無いわよ。 あるとしたら私かしら。 昔話のかぐや姫とは私の事よ。 ところで何でそんなに上手いのよ!」

 

「似たゲームやってたんで。 まあ、かぐや姫と名乗れるくらいに綺麗なのは認めるけど。」

 

「あら、口説くなら難題吹っ掛けるわよ?」

 

「俺より先にゲームで死んだ奴が何言ってんだか。」

 

「はぁ〜〜!? 何よ! 見返してやるから今にみてなさい!!」

 

「期待せずに待ってる。」

 

「むかつくーー!!」

 

「姫様〜、杜屋さ〜ん。 夕飯の支度できましたよ〜。」

 

輝夜、『さん』はもういらないか。

輝夜が俺を見返そうと息巻きはじめた所で鈴仙さんが俺達を呼びに来た。

 

「ちょっと待って! 今、良い所だから!」

 

「ゲーム止められない小学生か、お前は。 ほら行くぞ。」

 

「あっ、ちょっ、せめて一時停止させて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夕食後、永琳さんから他の三人に俺についての説明があった。

平行世界と聞いた時に思ったよりも淡白な反応だったので「驚かないのか?」と聞いてみたら、輝夜がドヤ顔で「一つ教えといてあげるわ。 幻想郷では常識に捕らわれてはいけないのよ。」と言ってきた。

 

ムカついたので頬を引っ張ってやった。

凄い、スベスベでモチモチした感触だった。

 

あと、頬を離した後に涙目でこっちを睨んでくる姿に不覚にもドキッとした。

ゲームしてた時には考えてなかったが、絶世の美少女なんだな、と再確認した。

 

 

そして、その後に永琳さんから永遠亭の四人について説明された。

 

輝夜が言ってた事は事実だった。

そして、てゐさんはあの因幡の白兎らしい。

 

今、気が付いたけど幻想郷ヤバくね?




次回はエロかな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。