ㅤ最近私と先輩は、いわゆる「ご無沙汰」だ。しばらく夜の営みというものをしていない。しかし、冷めたとか飽きたとか、そういったネガティブな理由ではない。
ㅤ今は十二月。この時期はなにかと忙しい。それに加えて、ついこの間までテスト期間で、私も先輩も勉強に時間を使っていた。
ㅤさらに幸か不幸か、二人とも魔力の方も安定していて、そのためにする、ということもなかった。
ㅤだからなんというかその、要するに溜まっているのだ。
ㅤ別に私たちは性欲旺盛というわけでもないけど、お互いの身体のために定期的に交わっていた。だからなのか、急にしなくなると、どうしても欲求が高まってしまう。
ㅤでも今日はその欲求を解放できると思っていた。テスト期間も終わった休日。藤村先生はテストの採点作業で不在で、ライダーも気を使ってくれたのか、朝から出掛けている。
ㅤだから今は先輩と二人きり。
ㅤなのだけど──
「はあ……」
ㅤふと、手をとめてため息ひとつ。
ㅤ当の先輩は今、土蔵の中で魔術の修練に励んでいる。テスト期間のせいであまり時間が割けなかったからと、今朝から張り切っている。
ㅤそんな、頑張っている先輩を誘惑するなんて失礼なことなど到底できず、私も自室で修練をしていた。
ㅤでも、煩悩にまみれて集中なんかろくにできない。そんな自分がとてもはしたなく感じて嫌になる。
「先輩……」
ㅤぼす、とベッドに寝転んで布団をかぶる。
「ちょっとだけ、なら……」
ㅤいいよね、と。一つ自分に言い訳をして、片手を脚の間へ伸ばす。
「ぁ……んっ……」
ㅤぴくん、と小さな快感がそこから頭のてっぺんまで突き抜ける。でも、しばらくそれを味わっていなかった私の身体には、大きすぎる快楽だった。
ㅤだめだ。こんなのちょっとで終えるなんて無理だ。でも、ここで止めるのはもっと無理。
「は……ん……」
ㅤスカートの中に入れた手で、下着の上から秘部に触れる。そこは、はしたなく漏れだしたものが、割れ目の部分を濡らしていた。
ㅤそこを爪でかりかりといじる。とたんに、ぞくりとした気持ちよさが駆け巡り、恥ずかしい声が漏れてしまう。でも、今それを聞くのは私しかいない。だから遠慮なんかせずにそのいやらしいところを弄ぶ。
ㅤさらに、もう片方の手を使って服の上から胸を鷲掴みにした。そしてそのままぐにゅぐにゅと乱雑に揉みしだく。
「や、ん、先輩……っ」
ㅤ先輩に上に乗られて、優しく愛撫されている私を妄想する。いたわるようにそっと触れられて、時折ぎゅっと強く掴んでくれる。そんな風に、先輩にしてもらっていると想像すると、どうしようもなく気持ちよくなってしまう。
ㅤでも、それと同じくらいにこみ上げてくる切なさ。先輩に触れてもらいたい、愛してもらいたいと。
ㅤそんなもどかしさを打ち消すために、性器を慰める手を下着の中へと──
「桜?ㅤいるか?」
ㅤノックの音と共に部屋の外から先輩の声。
ㅤ驚いてがばりと身体を起こす。もしかしてさっきのはしたない声を聞かれたしまったのだろうか。
「桜?ㅤいないのか?」
「は、はい、います!」
ㅤ良かった。多分聞かれていない。それに安堵しつつ返事をした。
「そっか、良かった。入ってもいいか?」
「はい、どうぞ」
ㅤがちゃりとドアが開いて先輩が入ってきた。
「あ……桜、もしかして寝てたか?」
ㅤ机の近くの椅子に座りながら、先輩はそう聞いてきた。
「え?ㅤいえ──」
ㅤあ、そうか。私、今布団に入ってるんだから、先輩がそう思うのも当たり前だ。
「あ、そ、そうです。ちょっとだけお昼寝をしてました。でも、ついさっき起きたところです」
「ん、そっか。起こしちゃったと思ったけど、それなら良かった」
ㅤははは、と笑う先輩を見て、少しの後ろめたさを感じる。ついさっきまで、先輩との行為の妄想に耽っていたことが申し訳ない。
ㅤそれに加えて、下手に昂った状態で中断してしまったから、先輩の顔を見るだけで身体が疼いてしまう。
「桜、大丈夫か?ㅤ顔赤いぞ?」
「えっ?ㅤそ、そうですか?」
「うん。もしかして熱でもあるんじゃ……」
ㅤどき、と心臓が跳ねる。さっきあんなことしていたんだから、身体はずっと火照りっぱなしだ。しかも、先輩と一緒にいるから、鼓動はどくどくと早鐘をうっている。
ㅤこのままじゃ、いくら鈍い先輩といえどもバレてしまう。
「だ、大丈夫ですよ!ㅤほら、もうすぐお昼なんですから、台所に行きましょう!」
「え?ㅤあ、ああ、そうだな」
ㅤすこし怪訝な顔をされたが、一応納得してくれたみたいだった。でもまだ心配なのか、
「じゃあ、俺は先に行ってるからさ、桜はゆっくり来な」
ㅤと、優しく言って先輩は立ち上がった。
「はい、ありがとうございます、先輩」
ㅤ私の言葉にうん、とうなずくと先輩は背を向けた。
ㅤその時、心の奥底がずきん、とした。さっきまで、というか今だって、先輩のことが欲しくて欲しくてたまらないのだ。その先輩が目の前にいるのに、出ていってしまうのがたまらなく嫌だった。でも、恥じらいとか、いやらしい娘に見られるんじゃないかという不安とかが邪魔をする。
ㅤそんな、色んな感情が混ざって訳がわからなくなる。そうして気が付けば、私は布団を飛び出して先輩に抱きついていた。
「さ、桜……?」
ㅤ私に後ろから抱きつかれて、困惑した様子の先輩。
「先輩……」
ㅤでも、私はそれに構う余裕なんか無かった。今は自分の気持ちを伝えることで精一杯だ。
「私……我慢、してたんです」
ㅤ躊躇は、抱きついた瞬間から既に消えていた。だから、自分の内にあるものをそのまま言葉にして口に出す。
「ずっと先輩に……触れて、無かったから……私、欲しく、なって……」
ㅤそうやって言葉にするたび、どんどん気持ちは加速していく。ずきずきと下腹部が疼いてきて、今すぐにでも先輩に押し倒して欲しい。そうしてそのまま、二人で思うがままに愛し合いたい。
「それで私、我慢できなくて、一人で……慰めてたんです」
ㅤもう、恥じらう気持ちなんか微塵も残っていなかった。ありのままを伝えて、私の気持ちを先輩に知って欲しかった。
「でも先輩の顔見たら、身体が疼いて……先輩に、触れて欲しくて……仕方がなくなって──」
「桜……」
ㅤすがるように、ぎゅっ、と先輩のことを強く抱き締める。
ㅤ後ろから抱きついているから、先輩がどんな顔をしているのかわからない。あんなことを聞かされて、いやらしい娘だと思っているかもしれない。それが不安で、怖かった。
ㅤでも、次の先輩の一言は優しいものだった。
「そっか。ごめんな、桜」
「え──」
ㅤ気付いた時には、ふわり、と先輩の感触が身体を包んでいた。少し経って、ようやく自分が先輩に抱き締められていることを理解する。
「俺、桜がそんなに我慢してることに、全然気付いてやれなかった」
ㅤ胸に埋めた頭をなだめるように優しく撫でられる。それがすっと身体の強張りを解いていく。
「い、いえ、いいんです……私の勝手なわがままなんです、から……」
「いいわけあるか。桜が我慢してることくらい、ちゃんと察してやらなくちゃいけなかったのに、ほんとにごめんな、桜」
ㅤその言葉に何か言おうと顔を上げると、開きかけの唇を塞がれた。何日かぶりに触れた、柔らかな先輩の感触。その甘い感覚に当てられて、全部どうでもよくなってくる。恥ずかしさとか、申し訳なさとか、そんな感情が全て溶かされていく。
「は──」
ㅤそうして、少しの名残惜しさを残して、二つのものが離される。
ㅤほんと、先輩はずるい。こんな風に口づけされたら、もっと先輩のことが欲しくなってしまうに決まっている。
「先輩……なら、ちゃんと責任とって……私のこと、愛して、ください──」
「ああ──今までできなかったぶん、桜がもういいって言うまでするからな」
ㅤ最初は私からすることに決めた。大した理由ではない。私が言うまで気付いてくれなかった先輩に、ちょっとした仕返しがしたかっただけの、見当違いで勝手な理由。
ㅤ先輩にはベッドに腰かけてもらって、私はその目の前に立って服を脱ぎ始めた。
「先輩……ちゃんと、私のこと見てて下さい、ね……」
ㅤまずは上着から。一つ、一つとボタンを外して、はらりとはだけて床に落とす。次はその下のシャツ。ゆっくりと、先輩に見せつけるように、少しずつ素肌をさらしながら脱ぐ。
ㅤそれをぱさりと脱ぎ捨てると、先輩の視線がより熱っぽいものへと変わる。そしてそれはうすい布一枚になった、私の胸に集中している。
「桜、綺麗だ……」
ㅤぼっ、と自分の頬が赤くなるのがわかった。見て欲しいと言ったのは私だし、そんな風に言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱりちょっと恥ずかしい。
ㅤでも、やはりそれ以上にもっと私に釘付けになってほしいという気持ちの方が強かった。
ㅤ今度はスカートのファスナーに手をかけた。その瞬間、先輩の目に期待のこもったものを感じ取った。それにどきどきしながらも、ファスナーを降ろしていく。
ㅤそして降ろしきったら、両手でするすると緩やかにスカートを下へと落とす。先輩に少しずつ私の身体を見せて、いやらしく焦らしながら。
ㅤそして完全にそれを降ろしきり、私の身体を先輩の視線から守っているものは、白いブラジャーとショーツだけ。
ㅤ緊張でどくどくと心臓が鳴っている。そしてそれは先輩も同じなのか、ごく、と唾を飲むのが私からもわかった。
ㅤそれに応えるために、今度は乳房を先輩に晒すことに決めた。両手で下着の上から両胸を包み、軽く持ち上げて見せる。
ㅤこれはさすがにかなり恥ずかしい。こんな風に、淫らに自分の身体を見せつけるなんて初めてだ。
ㅤそんな気持ちを飲み込みつつ、さらに手を動かす。持ち上げるだけじゃなく、つかんでほんの少し揺らしてみたりと、先輩の情欲を煽る。
ㅤ事実、先輩はずっと私に熱い視線を向けている。その上、先輩の雄の象徴は、ズボンの上からわかるくらいに反応していた。
ㅤだから、これ以上焦らすのは止めた。私は胸を掴んだ手を、ゆっくりと上に持ち上げていく。それをずっと続けていると、重力に耐えきれなくなった乳房が、ぶるん、とブラから外れて外気にさらされる。
ㅤそうして、その、中途半端に下着の外れた格好のまま、ひたひたと先輩に近寄っていく。それで先輩も、はっとした様子でシャツを脱ぎ捨てた。
「先輩の身体……たくましい、です……」
ㅤぎゅっ、と正面から先輩に抱きつく。そしてその首筋にキスを落とした。
「さく、ら……」
ㅤくすぐったそうに、ぶる、と先輩の身体が震える。それが嬉しくて、またひとつ、ちゅ、と口づけ。それを何度も繰り返す。自分の肢体を先輩に強く押し付けながら、親愛の気持ちを込めて。
ㅤそれをしばらく続けていると、先輩の身体がもどかしそうに身じろぎをし始めた。だから私は、少しずつ口づけをする場所を下へ移動させていく。さらに、首の後ろに回していた両手で、先輩の胸板をさわさわと撫で回す。
「ぅ……桜……」
ㅤ首筋から鎖骨、胸や腹筋まで、何度も何度も唇で奉仕する。そして、身体を撫でていた手の片方を、先輩の股間へ触れさせた。すると、ズボンの下の先輩のものがびく、と反応した。
「あ……先輩の、苦しそうです……出して、あげますね……」
ㅤズボンのファスナーに手をかけ、一気に降ろしきる。そして、その下の下着をくい、と下へ引っ張る。そうすると、興奮で大きく膨張した先輩のものが、びん、と勢いよく顔を出した。
ㅤさらに、膝立ちになって先輩の性器を目の前にすると、隠しきれない雄の匂いが伝わってくる。それが私の雌の本能を刺激して、きゅん、とあそこが疼く。
「おっきい……先輩の、素敵……」
ㅤその言葉に反応して、先輩のが小さく跳ねる。目の前でそんなものを見て、たまらずにその先端へと口づけた。
ㅤもちろん一回じゃ止まれない。ちゅく、と触れて、離して、そうしたらまた唇を押し付けて、と。幾度も先輩のものとのキスを繰り返す。
ㅤそれは当然、先端だけには留まれない。口づける場所をどんどん変えていき、竿の部分や玉が入っている袋まで、先輩のものを深く愛するように奉仕する。
ㅤそうしている内に、そろそろ私のほうも我慢できなくなってきた。口づけているこの固いものから、熱い欲望を吐き出して欲しいと、私のことを汚して欲しいと。
「先輩……たくさん、舐めてあげますね……」
ㅤ両手で熱い肉棒をそっと包んで、亀頭をぱく、と口に含む。気持ちいいのか、今度は小さな声もあげながら反応してくれた。
ㅤそれに応えるように、しゅっ、と両手を性器に滑らせる。それと同時に、口に含んだものを舌でそっと舐める。そうすると、先輩は私にもわかるくらい、気持ち良さそうに応えてくれた。その身体をぶるりと震わせて、切なそうな声が漏れていた。
「んっ……ぁむ、は、先輩……イきたくなったら……ん、ちゅ、いつでも、いいですからね……」
ㅤしゅっ、しゅっ、と両手で先輩のものを優しくしごく。その度に、先輩のがびくびく震えて可愛らしい。そんな反応をされると、もっともっと気持ち良くなって欲しくなってしまう。
ㅤ口での奉仕も、舌で舐め回すだけじゃなくて、唇をすぼめたりして強い快感を与える。すると、私の唇と先輩の亀頭が擦れて、ちゅぱちゅぱとした水音が響いて、部屋がいやらしい空間に変わっていく。
ㅤでも、そんな淫らな行為をしていると、奉仕している側の私まで昂ってきてしまう。本当は服を脱いでいるときから、秘部を慰めて欲しくてたまらなかったのだけど、さすがに我慢も限界だった。
ㅤしごいている片方の手を離して、ショーツの濡れた部分にあてがった。その瞬間、全身をあまりの快感が突き抜けて、びくりと反応してしまった。先輩のを舐めてる内にどんどん敏感になっていたらしい。
ㅤでも、下着の上からじゃ全然足りない。その下に指を突っ込んで、そのままぐちゅぐちゅと弄り始めた。
「さく、ら……悪い、もう少し、激しくしてもらえるか……?」
「んは……はい、いいですよ……んっ、ふ……」
ㅤ先輩の言葉に従って、手の動きを速くする。それと一緒に自分を慰める指も、さらに激しく膣内をかき回す。そうやって、先輩と二人で気持ち良くなっているという感覚が、とても嬉しかった。
ㅤそうしていると、口に咥えた先端から、ぴゅる、と先走りが漏れだしてきた。それが嬉しくて、ちゅくん、と鈴口から吸い上げる。
ㅤこくん、と飲み込んだそれは、たった一滴ほどにも関わらず、私の情欲を激しく燃え上がらせた。もう加減なんか効かなくて、思い切り竿をしごきあげる。手を亀頭まで滑らせて、私の唾液まで絡めながら、いやらしい手淫で先輩への奉仕をする。
ㅤすると、快感に押し出されるように、とぷとぷと先走りがあふれでてくる。それが、先輩が気持ち良くなってくれているのを感じ取れて、悦んで全てを飲み下す。
ㅤそうして次第に、どんどん先走りの量も勢いも増してきて、生殖器全体もびくびくと何度も跳ねるようになってきた。それは紛れもなく、絶頂が近いことの合図だった。
「さ、さくらっ……もう、でそ、うだ……!」
ㅤそれに対する返事の代わりに、咥えたまま先輩に微笑みかける。そうしている間も、淫らな水音と共に、絶頂寸前の先輩のものをしごき続ける。
ㅤ私がそれを続ければ続けるほど、性器の痙攣は激しくなっていき、私が包んでいる竿の中を精液が上ってきているのがわかった。
「さくら……!ㅤ桜っ、で、る……!」
ㅤその言葉と共に、先輩のものが一際強く跳ねた。その瞬間、私は先輩のものから口を離して、ぎゅっと強く肉棒を締め付けた。
ㅤそれと同時に、びゅくん、と先端から熱く滾ったものが放出された。
「は──ぁ、先輩、の……いっぱぁい……」
ㅤ溜まっていたのか、大量の精がどく、どく、と吹き出される。それが私の顔や身体に飛び散って、どろどろに汚していく。それがたまらなく嬉しくて私も軽くイった。
ㅤだからもっとそれが欲しくて、射精中でも構わずにしごき続ける。すると先輩も気持ち良さげに吐息を漏らしながら、精を吐き出してくれる。
「さく、ら……ぜんぜん、止まら、な……」
ㅤ私がしゅこっ、と手を動かす度に、どぷん、どぷん、と白濁が溢れて、私を白く染め上げる。久方ぶりの先輩の精液を浴びるのが、たまらない甘美な気持ちを私に与えて、達したのにも関わらず、あそこを弄る指さえ止めることができない。その間も、先輩は遠慮なく精液を吹き出して、快感に浸っている。
ㅤそうして二人で快楽に震えていると、不意に先輩が口を開いた。
「さくら……ごめん、口の中に入れても、いいか……?」
「ん……ええ、もちろん……」
ㅤしごく手を止めて、まだ緩やかに精が流れる先輩のものを口に含んだ。すると、先輩は私の頭をそっと掴むと、ずぷん、と奥まで押し込んできた。
「ん……っ!」
ㅤそしてそのまま、上下に私の頭を動かし始めた。そのせいで、唇と竿が擦れ合ってじゅぷじゅぷと激しい水音が響く。
「ん……!ㅤんぐっ……んっ……!」
ㅤ思わず、驚いて呻き声を上げてしまう。それでも先輩は私に構わずに、私の口を使って自身のものをしごき続けている。
ㅤ先輩らしくない少し乱暴な行為だけど、こんな風に強く求められる感覚がたまらない。それに、こうやって道具みたいに扱われることが、ぞくぞくとした興奮を運んでくる。
「桜、さく、らぁ……っ!」
ㅤその熱い声と共に、喉奥へ性器を突き入れられて、二度目の精を注がれる。そうして溢れ出したものが、奥へとびちゃりびちゃりと当たって、むせそうになる。
ㅤでもなんとか我慢。せっかく先輩が気持ち良くなってくれているんだから、最後まで受け止めてあげたい。それに、こうして白濁を遠慮なく注がれるのが、まるで先輩に乱暴に犯されているみたいでどうにかなりそうだった。
「んっ……んくっ、ん……」
ㅤそうして、ようやく先輩の興奮もおさまってきたみたいで、注がれる精の勢いも量も減ってきた。それでも、残り一滴までも欲しくて、こくんこくんと白濁を飲み込み続ける。
ㅤ先輩もそんな私の気持ちを察してくれたのか、優しく私の頭を撫でながら、最後まで口の中へと注いでくれた。
「ん、はっ、ぁ……ふ……」
ㅤ先輩のものから口を離すと、むわ、と濃い雄の匂いが溢れ出した。そのあまりの濃度に、くらりとする。
ㅤ……だめだ、こんなの。さっき先輩のを咥えながら自分で慰めてイったというのに、またすぐに欲望が湧き出てくる。やっぱり、先輩のものじゃないと満足なんかできやしない。溜まっている今ならば、なおさら。
「先輩──!」
ㅤ立ち上がってすぐさま、先輩の上に乗って抱きつく。その勢いのまま唇を奪った。もう止まることなんかできない。先輩とひとつになりたい。その純粋な生殖本能しか、今の私には残っていなかった。
ㅤ強引に唇をこじ開けて、乱暴に舌をねじ込む。お互いの歯がぶつかることも気にせず、二人の液が混じった舌を絡ませる。
ㅤとにかく、先輩と繋がっていたかった。だから、貪欲に、またはすがるように、先輩の舌と性交でもするかのように、いやらしいディープキスを続けた。
「は──っ……先輩、せんぱいの、もう、欲しくて、欲しくて……だめ、なんです……っ」
ㅤそうして、唇を離して最初に出た言葉がそれだった。もう、自分で自分が制御できない。私はとっくに、発情した一匹の雌になっていた。
「ああ、俺だって……そんなに興奮してる桜を見せられて、とっくに、限界だ……!」
ㅤそのまま、どさり、とベッドに押し倒された。下から見上げた先輩の目には、雄の欲望がぎらぎらと宿っている。そのせいで、膣がきゅう、となって切なくなる。当然だ。そんなもので直視されて、反応しない方がおかしい。
「はい……先輩、シて、ください──私のこと、犯してください──!」
ㅤそこからは、私たちはただの獣だ。快楽と愛情を求めて、いやらしく交尾をするケダモノ。
ㅤ先輩は私のショーツのクロッチをずらすと、自らのものの先端を押し当ててきた。その男根は、さっき出したばかりなのに、まだかちかちに固いままだ。
ㅤそれがずぷりと押し入ってくる。私の性欲と興奮で満たされた秘所に、情欲で滾った生殖器が、足りないものを埋めるように挿入されていく。
「ん、んぁ、あ、は……おっき、い……っ」
ㅤ先輩のものが僅かに擦れるだけでイきそうになる。散々焦らされ、我慢していたせいで、あまりにも感覚が敏感になっているせいだ。今すぐにでも、この大きなもので何度も貫いて欲しい。
ㅤそれは先輩も同じだったみたいで、中程まで入れたところでいきなりずぷんと奥まで突き入れられた。
「ひぁっ、あ、ぁん……!」
ㅤそのあまりの快感に、びくびくと痙攣してしまう。まるで、頭のてっぺんまで貫かれたような快楽。そのせいで、否応なしに膣がきゅっ、と締まる。
「桜、今イった?」
「は、はい……だ、だって、わたしもう……」
ㅤ我慢できなくて、と。そう言う前に、ぱんっ、と奥まで一突きされる。
ㅤそれがあまりにも気持ち良くて、声にならないものが漏れる。でも先輩はそんな私には構わず、私に覆い被さって腰を振り始めた。
「ふぁっ!ㅤん、あっ、あ、はっ──!」
ㅤ挿入して間もないというのに、その動きはとても激しく野生的だ。当然、そんなことをされたら、身体の痙攣も、いやらしい嬌声も止められない。ほんの僅かな先輩の動きだけで、私は快感に堕とされてしまった。
ㅤでも、先輩にそうして堕とされるのなら本望だ。このまま、どこまでも情欲と愛情に溺れてしまいたい。
ㅤそんな私の気持ちをさらに煽るように、先輩が何度も腰を振って膣奥を突かれる。中の肉壁を擦られる感覚と、子宮口を容赦なく責められる感覚で、気が狂ってしまいそうだ。
ㅤそれに、先輩に抱き締められているから、愛されている、求められていると感じられて幸福感に全身が包まれていく。
「あ、やんっ、は、ぅあ……!ㅤせん、ぱい、あっ、きもち、いい……!ㅤんっ、あんっ、ひぁあっ……!」
ㅤそうやって先輩に強く欲してもらえるのがたまらなく嬉しい。でも、私が先輩を求める気持ちは際限無く湧き出てくる。
ㅤ私も先輩と同じように、首の後ろに腕を回して先輩をぎゅっと抱き締めた。さらに手だけでなく脚も。激しく私を犯すその腰の後ろに脚を回し、がっちりと膣へと押し付ける。
ㅤそれによって挿入がさらに深くなって、快楽がぎちぎちに膨れ上がっていく。先輩もそれが気持ち良いのか、中で暴れる肉棒がびくびくと痙攣しだした。
ㅤそろそろ先輩の絶頂が近いのかもしれない。だからそれを促すように、私も腰を振り始めた。先輩の動きに合わせて、突き入れられるものを迎えにいくように、ぐっと腰を押し付ける。
「あ、ぐ……!ㅤさくら、それ、やば、い……!」
ㅤ先輩の顔が、快感に襲われて苦しそうな表情に変わる。その様子に、射精が近付いていることは明白だった。
ㅤそれと同時に、私の興奮も頂点に向かっていく。早く、その欲望で熱せられた白濁を注いで欲しい、と。私の中を真っ白に染め上げて欲しい、と。
ㅤそして先輩の腰の動きも、快楽を貪るだけの激しいものに変わる。ぱん、ぱん、と乾いた音が絶え間なく響いて、何度も性器が抜き差しされる。
「あっ、あ──せんぱいっ!ㅤや、すご、い……わたし、もう──!ㅤイく、イっちゃう──!」
「さくらっ!ㅤ桜、でる、さくらぁっ!」
ㅤ互いにぎゅうう、と思いっきり腰を押し付け合う。そうして先輩のものから、子宮口を犯すように、びゅくんっ、と欲望が吐き出された。
「あっ──あ、ぁ、は……ん、せん、ぱ──」
ㅤ亀頭から何の遠慮もなく精液を注がれる。先輩のものがどくん、どくん、と脈を打って、性器の奥から精が送り出されているのがわかる。
ㅤその甘い感覚があまりにも気持ち良い。だから自然と脚が動いて、先輩の臀部をぎゅっと自分に押し付けてしまう。
ㅤそうしてさらに奥へ突き入れられるのが先輩は気持ち良かったみたいで、射精の勢いが一気に増した。その白濁が塊になって、子宮の奥まで届いているのがわかる。
「は、あ──さくら、まだ、出るっ……」
「ん、ぁ、はい、どう、ぞ……すきなだけ、いい、ですよ──」
ㅤ先輩は少しだけ引き抜くと、ぱちゅん、とまた腰を私に叩きつけた。その勢いで、まだ残っている白濁がどぷんとこぼれ出る。
「っ──!ㅤぁ──!」
ㅤあまりに突然だったから、溢れ出るものをこらえられずにまたイった。でも先輩はさらにそれを続ける。少しだけ腰を引いて、そして打ち付けた勢いのままに精液の塊を放出させて。少しだけ休んだらまたそれを繰り返す。
「あ──ふ、ぁ──す、ご……」
ㅤ奥に出される度にがくがくと脚が震えて絶頂する。何度も先輩にイかされて、何も考えられなくなる。膣内と一緒に、脳内まで真っ白に染め上げられているみたいだった。
「ん……ぁ、ぜんぶ、だしたん、ですね……」
ㅤどれくらいの時間が経ったのか、いつの間にか先輩の腰の動きは止まっていた。お腹の中がじんわりと温かくて、とっても満たされた感覚。
「ああ……桜、ごめん、少し、出しすぎた……」
「いえ……いいんです……わたし、すごく幸せ、です……」
ㅤ優しげな笑みと一緒に、そっと髪を撫でられる。そのままそっと口づけ。深いものじゃなくて、唇だけで啄み合うバードキス。
「あの、先輩……」
「ん……どうした?」
ㅤ唇を愛し合いながら言葉を交わす。
「まだ、できます、か……?」
ㅤ本当は聞くまでもない。まだ中に入れたままの先輩のものは、全然萎えていない。むしろ、切なそうに時々びくん、と震えている。
「ああ、平気だよ──桜だって、まだ足りてないんだろ……?」
「はい……その、ごめんなさい……はしたなくて……」
「しばらくしてなかったんだから、仕方ないだろう。……それに、俺だってまだ満足してないんだ」
ㅤ先輩はそう言うと、身体を起こして私の腰を掴んだ。それは紛れもない、性交の意思表示だった。
ㅤそしてそのまま、先輩は腰を動かし始めた。さすがに先輩も性欲がおさまってきたのか、あまり速くはない。でも、イったばかりで敏感な私には、十分すぎるほどに気持ちが良い。一度先輩のものが擦れる度に、快楽に全身が震える。
「んっ、あ……ぁんっ……は……はぁっ、きもちいい……せんぱい、すき……だいすきっ、ふぁ、あん……せん、ぱい……」
ㅤぬぷん、ぬぷん、と優しい抜き差し。それが甘い幸福感を運んできて、とろけてしまいそうだ。このまま先輩と求め合って、心も、身体でさえもひとつに溶けてしまいたかった。
ㅤでもそれは叶わないから、代わりに何度も互いの気持ちを伝え合う。そうやって、二人で足りない心を満たしたくて、私たちは強く愛し合う。
「あ、あの、せんぱい……おっぱい、さわって、欲しい、で……すっ」
ㅤああ、という返事と共に、ふにゅん、と両胸を包み込まれる。やっぱり、自分の手よりも、大好きな先輩の手で触られる方が何倍も気持ちがいい。
ㅤそして、その手で好きなように形を歪められる。ぎゅっと掴まれたり、上下にゆさゆさと揺らされたり、先輩のなすがままにに弄ばれると、どうしようもなく興奮する。
ㅤそうして愛撫されたまま、生殖器のほうもたくさん求められる。また昂ってきたのか、その動きもだんだん速くなってきた。
「んっ、ん、あんっ、ぁ、せんぱい……あ、はげ、し……っ……」
ㅤ再び、ふつふつと快楽が昇ってきた。このまま続けられれば、限界まで高まったそれが弾けて絶頂してしまう。でも、それでいい。私はもう、このまま先輩とイってしまいたかった。
ㅤだからもっと快感を得ようと、私は先輩の手に自分のを重ねた。そしてその指を動かして、先輩の指で私の乳首をつまませた。つん、と突き抜けるような気持ち良さ。先輩は私がそれをもっと欲しいとわかってくれたみたいで、こりこりとそれを愛撫してくれる。
「や、ん、あっ、せんぱい、あ、わたし……っ、もうすこ、しで……」
「ん……おれ、も……イき、そう、だ……」
ㅤその言葉を皮切りに、先輩は生殖器を激しく抜き差しし始めた。そしてそこから漏れだした互いの淫らな液で、ぱちゅぱちゅと卑猥な音をたてる。
ㅤそれと同時に、急激に絶頂を引き上げられていく。あそこの快楽がぐつぐつと煮えたって、すぐにでもイってしまいそう。それは先輩も同じで、快楽にこらえる表情で私のことを悦ばせてくれている。
ㅤだから、このまま二人で快楽に溶けてしまおう。
「せんぱいっ、せんぱい……あ、あの、おっぱい……わたしの、おっぱいに、だして、ほしい、です……!」
「く、ぁ……ああ、いい、ぞ……ぜんぶ、桜の胸に、だすから、なっ……!」
ㅤラストスパートとばかりに激しく腰を打ち付けられる、でも、そんなことをされて、私は全然もたなかった。
「あっ、やっ、あっ──!ㅤふぁあっ!」
ㅤどくんっ、と大きな快楽が全身を襲って、いやらしく絶頂した。そしてその瞬間、ぬぷん、と先輩のものを引き抜かれて、馬乗りにされた。
ㅤそうしてそのまま、私の胸にめがけて、思い切り射精された。
「ふぁっ!ㅤあん──ぁ、あっつ、い……」
ㅤびゅるるっ、と熱い白濁が一本の塊になって、私の胸に大量に注がれる。それは一回では終わらず、どくんどくんと何度も脈打って、私の胸を白く汚す。
ㅤ先輩も私に精液をかけるのが興奮するのか、熱い吐息を漏らしながら、自らの欲望を全て私にぶつけてくれている。
ㅤそうやって、先輩で染まっていくのがたまらなくうれしい。まるで、私が先輩に征服されてるみたいで、しばらく放心状態だった。
「んっ……む、ふ……ぅ……」
ㅤくちゅくちゅと先輩と唇を触れ合わせる。ベッドの中、二人で横になって、事後の余韻を楽しんでいた。
「桜。さっきので満足、できたかな」
「ええ、もうお腹いっぱいになるまでしてもらいましたから。先輩、ありがとうございました」
ㅤ少し照れくさそうにしながらも、先輩は満足そうに頷いて私にキスを──
ㅤ──ぎゅるる、と。とっても恥ずかしい音がした。ぼんっ、と爆発しそうなほど顔が真っ赤になるのがわかった。
「あー……その、そういえばもう昼、だよな。そろそろ食べようか」
「は、はい……」
ㅤ最後の最後でやらかしてしまった。その後、お台所に行くまでずっと顔は真っ赤なままだった。