※この作品はR-18です。

新勇者バーバラの冒険   作:ランスロス・マッキ

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 ――――勇者。
 勇気ある者。人々の希望を背負う者。
 魔王を、殺さんとする者。


TURN1 RA15年8月後半
パリティオラン① ゼス第一応用学校卒業試験


「僕(ぼく)はメドロ・クラウンと言います。バーバラさん、僕のパートナーになってくれませんか!」

「ええっ!?」

 

 バーバラは炎髪の少年に求婚された。海のように青く澄み切った目は真剣そのものだ。ほとんど初対面の相手にも関わらずこの積極性。それでいてどこか育ちの良さを感じさせる所作。他人に愛の告白をされるという事が初めてなバーバラは面食らってしまった。

 

「ど、どうしよう……」

 

 どうしてこんな事になったんだろう。バーバラはこれまでの経緯を思い返す――――

 

 

 

 

 

 

 翔竜山を降りてから数日が経過し、勇者一行はどうにか街に辿り着いていた。これまでの道のりも楽ではなかった。魔軍を振り切り、翔竜山周辺の森で迷い、前に立つ魔物達を切り払って抜けたら、暑かった。

 

 常夏の国、ゼス。バーバラ達はヘルマン側ではなく、地の利の無い初めての国に足を踏み入れていた。バーバラ達が辿り着いた街の名前はパリティオラン。ゼス首都マジックから北に行くとある大都市だ。

 魔物界と、魔王軍の本拠地である翔竜山にも接するため、たびたび魔軍に落とされた歴史を持つ。必然として警戒地であり、現在は光軍が駐屯して魔に対する備えの役割を担っている。

 ゼスは中心街は賑やかで高層の建物が多く冷房も効いているが、その周辺はそうでもない。往年は劣悪だった上下水といったインフラは整備されたが、裕福な層と違って魔法道具を使う余裕が、金がない。つまり、暑い。

 時は8月後半、ヘルマン人であるバーバラにとっては辛いとしか言いようがない。

 

「あ~~~つーーーい…………」

 

 パリティオランの外縁部、その酒場の一つでバーバラは弱音を吐いていた。机にうつ伏せになって、顔を上げる事はない。

 

「ここ最近、警邏の兵士増えてないか。ありゃあなんだぁ?」

「知らねえのか。なんでもこの近くで名門学校の卒業試験があるんだとよ」

「あ~、そういやそんな時期か……マークの方でやってくれよ。いい迷惑だ」

 

 酒場には有象無象、様々な情報が飛び交う。優秀な冒険者ならば飯の種を嗅ぎつけるきっかけにするものだが、バーバラは避暑地としてしか使えなかった。冷えたミルク二杯を頼んで酒場の隅で涼んでいる。

 

「コーラぁ~……従者でしょ?暑さをなんとかしてよぉ~」

「当然、無理です」

「じゃあ水貰ってきてぇ~……その間に勇者として考えたいの~……」

「……………………」

 

 これだ。二言目には勇者のやりたい事とつける。

 コーラは勇者を誘う為に吐いた言葉を後悔していた。この駆け出し冒険者は盛大に自分を使い倒す。魔軍を振り切った後、水場での洗濯や見張り。gold拾い。行き倒れの死体漁り。とにかく雑事を放り投げる。

 今までの勇者なら跳ねのける事も出来た。コーラが選んだ側であり、教える側という立場で勇者の為になると導いて嫌な仕事は拒否もできる。だが、今回はスカウトだった。相手の立場が本当に上だ。いらぬ言葉まで吐くのではなかった。

 コーラはバーバラの従者(げぼく)だった。酒屋の店主に不審な目を向けられつつも頭を下げ、なんとか水を貰う事に成功する。

 

「……はい、水です」

「ありがとー。そしてこれが最後の食糧、これで仲良く文無し飯無し。ふふふ……」

 

 そう言って、バーバラは簡易食をコーラの方に放り投げた。目は死んでいる。

 

「私はいりませんよ。そういう生き物ではないので」

「多少なりとも入れてた方が良い知恵出るでしょ。いいから食べて」

「……はぁ」

 

 バーバラはいらないと言っても食料をコーラに押しつける。本人も悪い事をしている自覚はあるようで、食事と水に関しては免罪符のように分け与えていた。

 ヘルマン人の携帯食はヘルマンパンと相場が決まっている。硬いものを噛み砕きつつ、従者としての務めを果たそうとする。

 

「まず、これまでの失敗について考えましょう。何がいけなかったと思います?」

「……コーラに荷物ではなく、水場周りの見張りを頼んだこと」

「違います。ポンコツ勇者が何も考えていないことです。パチルにgoldを盗まれたのは結果だけで、それまでにいくらでも失敗する要素がありました」

 

 コーラは街に到着する少し前に水場を発見した。小躍りして身体を清めている間に、魔物によって金のほとんどを盗まれた。魔物との試し斬りや、コーラが苦労した甲斐がほぼなくなった。

 この時以来、コーラは彼女をポンコツと呼ぶようになった。根性無しはともかく、流石に腹が立つ呼び方だ。

 

「むむっ……確かにその時は失敗したけど、他の失敗ってなによ」

「休憩の取り方。テントの設営。簡易食の保管方法。どれも冒険者なら出来て当たり前ですが、それが出来てない。水に至っては何も考えずに飲んでいました。魔法を使えるなら、多少は処理を加えられたでしょう」

「………………」

「まだあります。迷ってる時も、そもそも方向を定められていない。マッピングの基礎すらない。結論としては、冒険者としてもポンコツですよ」

 

 辛辣な意見だが事実だ。この半年間、バーバラは一人暮らしの体裁を整える事が精一杯だった。ただの村娘が才能だけで冒険者になろうとする失敗例そのものだ。事実を指摘されたバーバラはむくれた。

 

「あーもう……はいはい認めますぅ~、どうせ私は冒険者として駆け出しでポンコツですよーだ。過去の失敗は置いておいて、大事なのは今よ。これからどうするか!」

「私が水を取ってる間に思いつきましたか?」

 

 ころころと表情の変わる勇者だ。だらけたりむくれたりと忙しい。今は人懐っこい笑顔を浮かべている。間違いなく『勇者』には相応しくない。

 

「うん。コーラって昔から勇者の従者なんでしょ? ねーさんの反応見る限り、かなーり因縁深そうだった」

「そうですね。ずっと昔から従者をやっていました。何代もの勇者に仕えています」

「餅は餅屋。冒険、旅に慣れているならこういう状況は何回もあるはず。過去の勇者に頼ればいいのよ。という訳でゲイマルクとかいう人以外で、コーラの印象深いものを教えてよ」

 

 目が泳ぐ。コーラが仕えた勇者の数は百人や二百人どころではない。三千年近くの記憶から思い返すのは、やはりあの四人。

 

「クエタプノなら民家に押し入って、タンスを漁ったり壺や宝箱からgoldとアイテムを集めてましたね」

「それは泥棒でしょ!?」

「勇者なら問題ない行為だと言ってました。ちなみに史上最強の勇者ですよ」

 

 バーバラの頭の中に新しい糞勇者が加わった。人格破綻者クエタプノ。彼のようにもなりたくない。

 

「論外! 次!」

「アキラはそもそもそんな状況に陥らなかったです。アリオスは誰かが助けて来てくれました。勇者の特性によって助けが来ましたね。モテモテでした」

 

 その時、二人の会話を挟むように声がかかった。いつの間にか、複数の男たちがバーバラの周りを取り囲んでいる。

 

「ウ、ウヒヒヒ……お嬢ちゃん、寝床も金もないんだって?」

「俺達がエスコートしてあげるよ。素敵な場所に……」

「こっちには美味しい飯もあるし、お金だってあげるよ。簡単で楽な仕事があるんだ」

 

 男達は輪を狭めていく。魔物兵の時と同じ、いやらしい目線だ。バーバラは一切動じずにコーラをジト目で見据えた。

 

「…………これが、特性?」

「そうです。バーバラの魅力に惹かれて助けに来てくれます」

「デメリットの間違いでしょ。危険しかないわ!」

 

 憤懣やるかたなく、バーバラは立ち上がった。男達を無視して店を去ろうとする。

 

「おい、ちょっと待てよ……ッ!?」

「どいて」

 

 止めに入った下品な男は、腕の一振りで吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。もう身体能力の強化は完全に馴染んでいる。戦闘に恐れはないが、間違えてあっさり殺してしまう方が怖い。

 

「逡巡モードは駆け出しでも凄いですねー。小さな魔人みたいになってますよ」

「もうここにはいられないかー、暑いの嫌だなぁ……」

 

 大した気もなく、人外の主従は去っていく。後には静まり返った酒場だけが残された。

 勇者とは、既に人を超えている。一般人との隔たりは、あまりに深い。

 

 

「……とにかく、モテるとやらはデメリットしかないでしょ」

「そんな事はありません。誰彼構わずモテるだけで、身分の高かったり目の肥えた人間にも有効です。どんな人でもバーバラを信用してくれますよ」

 

 バーバラ達は中心街へ向かっていた。動ける内に動かないとジリ貧だ。

 

「じゃあ、王様とか将軍とかも私の言う事を聞いてくれるって事?」

「ある程度ですけどね。何か他に夢中だったり、既に心に決めている事を覆すのは不可能です。好感を受けやすいという程度なのでそこからはバーバラ次第かと」

「今のところ、身の危険にしか繋がってないから実感がないなぁ……ん?」

 

 女性の悲鳴が遠くで聞こえた。事件の匂いだ。

 

「そういえば、全力で走った事って無かったからやってみようかなー」

 

 屈伸一つ、勇者は掻き消えた。

 

 

 

 

 

 

 少し前の事だ、中心街で赤髪の少年とこの地区を担当する将軍が仲良く談笑していた。手に持つ袋には竜角惨、世色癌に始まってマジックアイテムや予備の杖が積み込まれている。

 

「忙しい中ありがとうございました。アレックスさん」

「いいよいいよ。君の方こそ大事な時期だろう? 個人的に応援してるから、こういう事はどんどんやっていかないとね」

「本当は……その、様をつけたいのですが……」

「駄目だ。君のお父さんには散々世話になっているからね。公的な場面以外での様付けは禁止するよ。むしろ、昔みたいに先生って呼んでほしいぐらいだ。メドロ君」

「勘弁してください。基礎学校時代で終わりにさせてください。身に余る光栄でした」

 

 アレックス・ヴァルスがクラウン家の跡取りを弄っていた。世代一つ前は逆の立場だった。先達として頼られて慕われるのはとても嬉しい。

 

「ですが……アレックスさんもよろしかったのですか? 明日の試験にはエリーヌさんも出るんでしょう?」

「娘はマイペースな子だけど、君みたいに太陽に手を届かせようという思いは持っていない。努力は知っているから、普通に卒業してくれるよ。でも君は、その先を目指すんだろう?」

「――――はい。僕は負けるつもりはありません」

 

 力強い声だ。そこには明確な目標がある。ゼスにおける太陽、王冠に他ならない。

 

「ん、そうだね。男はそうでないとな。気後れするんじゃないぞ」

「はい!」

 

 アレックスにとって、この少年は眩しい。自分の青春時代を考えるといくらでも背中を押してやりたくなる。自分の時は立場とか、身分の差に臆してお互いに想いはあったのに叶わなかった。手を伸ばし続ける事が大事だったのに。

 この少年はそれが分かっている。まだ13歳なのに、大した男だ。

 

「だけど……相方だけは決めなかったね。どうしてだい?」

「僕の実力はライバル達にかなり劣ります。少しでもいい人を雇いたいんです。一番最初に現地入りしましたけど、ギリギリまで粘りたいので」

 

 妥協はない。飛び級でここまで上り詰めた分、身体能力や魔法力では競争相手に一歩劣る。彼の努力は皆知るところだ。それでも年齢というハンディは大きい。背伸びの代償は、知恵と地道な部分で埋めようとしていた。

 

(流石はゼスの次代を担う三英傑と言われるだけはあるな。今年の卒業試験は、かつてないハイレベルなものになるだろう)

 

 ゼスは若き才能に恵まれた。その才能達が同時にこの卒業試験という機会で競い合う。今年のゼス第1応用学校卒業試験は、もはや彼等三人の為に用意された舞台に近い。普段使われない第二試験会場が使われるのはそれが理由だ。

 第三や第一では彼等の正確な物差しにならず、より深く、より難易度の高い迷宮が後へと続く第二試験会場。卒業資格は遥か手前で与えられるが、その先の迷宮は魔法使いとパートナーだけでは突破は不可能。どこまで行けるかと思われるものが選ばれていた。

 

「……僕は今回の試験で証明してみせます。魔王の子以外でも、魔王を止められる人間がいると」

 

 メドロは昔に思いを馳せる。ただの才能がある魔法使いの子供だった時から、今の自分まで少しでも積み上げられただろうか。

 

 四年前、メドロはスシヌ誘拐事件の時にスシヌと共にいた。たまたま巻き込まれただけだ。彼女はその時点で魔法使い達を追い払えるだけの実力があっただろうに、自分を巻き込まれないように庇って攫われた。その時は9歳だったなんて言い訳にならない。何か出来る事があったはずだ。

 その時からメドロの生き方は変わった。学業に死に物狂いで打ち込み、身体も鍛え、時には人に頼み込んで迷宮探索もした。全ては同じ事が起きても彼女を守れるように。

 スシヌはあの事件をきっかけに引き籠ってしまった。自分は彼女の人生を狂わせた責任がある。だからその分を埋められるように、支えられるようにと前を向き続けた。

 

 メドロは魔王討伐隊を唇を噛んで見送っていた。自分と同じ13歳の少女もいるのに、彼女は魔王の子だから参加出来る。自分は出来ない。女王マジックに志願したが受け入れて貰えなかった。それがたまらなく悔しい。

 エール・モフスの実力は後に知られる。闘神大会の数々の戦いは自分も観た。あれはとてもではないが、形式を整えても自分の及ばない人外の域。魔王の子達の独壇場だった。

 だが、決勝は自分にとっても希望だった。アレキサンダーはそれを打倒してみせた。魔王の子は皆すざましいが、それでも人は及べるのだ。だからきっと、自分も太陽に手が届く。

 今回の卒業試験はメドロにとって通過点だ。だからこそ、負けられない戦いだった。

 

 

 そうしてメドロがゼスの気温よりも熱く心を燃やしている時、少し遠くで女性の悲鳴が聞こえた。というか聞いた事がある声だった。

 

「……エリーヌさん?」

「走ろうか。急ぐよ」

 

 アレックスの声は張り詰めている。既に駆け出していた。

 

 

 

 叫び声は動いている。必然メドロ達は追う事になる。だがその途中で、声の主が先に現れた。

 

「エリーヌさん!」

「メドロくん、こんにちわ~。あらあら~……お父さんまで~」

 

 少しふくよかな女学生、エリーヌ・ヴァルスはのんびりとしていた。

 

「どうしたんだい、エリーヌ。何かあったのかい?」

「いえいえ、ちょっと鞄を盗まれてしました~。でも、盗難対策用の叫び声があるから、じきに捕まると思いますよ~」

「ああ、あれに引っかかったのか。ではどこにいるか丸分かりだね」

 

 盗人には聞こえない叫び声を上げ続けるマジックアイテム。首都マジックでここ最近で売り出されたものだ。一時期流行ったが、盗人側も放棄したり囮に使うので、やや効果が薄くなり始めている。だが、地方都市では逆に有効と言えた。

 

「では僕が追ってきます。アレックスさんはエリーヌさんを」

「すまないね、ありがとう」

「わざわざ心配してくれてありがとね~」

 

 親子を置いておいて、盗人のところへメドロは向かう。

 盗人は脚に自信があるらしい。視界に捉えても、すぐに見失う。捉えられている自覚はあるのかもしれないが、それでも逃げ切れると思っている。そういう自惚れがあった。

 

「……魔法使いのやり方を、教えてあげるよ」

 

 一人呟き、見晴らしの良いところへと階段を登っていく。事態は単純だ。目視して対象指定魔法を打てばいい。手加減したスノーレーザーでも4発分指定してあげればどれかは逃げられないだろう。叫び声が当てるべき相手を教えてくれるから鴨打ちするようなものだ。

 そうして、見晴らしの良いところへ立った時、異様なものを見た。

 

「あははははは!! ほら逃げろ逃げろ逃げろー!」

「ひ、ひぃぃぃぃいいい!?」

 

 剣を持った少女が軽やかに盗人を追いかけていた。その動きは尋常なものではない。速いとかそういう次元を超えている。体重など無いように建物を伝い、一歩で壁を曲がった盗人の横につく。別の方向に逃げても、建物を跨ぐように少女がそっちに回っている。そうして一人で盗人を追い立てていく。警邏のいるところへ、警邏のいるところへと。

 

「はい到着ー!後は自首する? それともこっち?」

「自首します。自首しますううううう!!! 盗みましたああああ!!!」

 

 剣を喉元に突きつけられ、盗人は観念した。上から一部始終を見ていたメドロにとって、あまりにも衝撃的な光景だった。

 闘神大会で出ていた魔王の子達、それに劣らぬ身のこなしだ。重力などないかのように軽やかに舞い、住んでいる時間の感覚が違う。つまり、彼女は魔王の子達の世界に住める人間だ。あれこそ埋まらなかった最後のピース、パートナーに相応しい。

 弾けるように駆け出した。向かう先は勿論彼女のところへ。階段を駆け下りて、すぐに警邏と少女のところへ駆けつける。

 

「ちょっといいですか! 僕はこの盗人の被害者の友人です」

「ああ、本来の持ち主に教えてあげてね。冒険者だからお礼とかあったら欲しいなー」

「冒険者、ですか……?」

「そう、私はバーバラ。キースギルド所属の冒険者よ」

 

 えっへんと、胸を反らして自慢気に語るバーバラ。しかしメドロにとってその言葉の意味は大きい。冒険者ならお金で依頼が出来る。ある程度のお金ならある。メドロは若さと興奮もあって、いきなり本題から切り出した。

 

「僕はメドロ・クラウンと言います。バーバラさん、僕のパートナーになってくれませんか!」

 

 

 

 

 そうして、最初の場面に戻る。つまるところ、バーバラの盛大な勘違いだった。

 バーバラが思い返しても脈略がないのは無理はない。事前の情報が一切無いのだから。しかし、この美少年は興奮と共に愛の答えを待っている。真剣に答えるべきだった。

 

「……お、お友達から始めさせてくれると嬉しいなー」

 

 恥じらいと若干の嬉しさを混ぜて目を逸らして、そう言った。どう見ても脈ありな答え方だ。

 

「……え? どういう意味ですか?」

「ん? ……え、ええと……お互いの事をよく知らないから、とりあえず知ろうって事で……」

 

 後はバーバラが恥を晒すだけだ。恥の上塗りを散々やった挙句に、追いついた従者の一言がトドメだった。

 

「勇者以前に、冒険者以前に、人としてポンコツですねー」

「あーもう、なんでこーなるのーーーーーーー!!!!」

 

 パリティオランの空に、勇者の叫び声が響いた。




クエタプノ lv99
 半オリキャラ。図鑑欄にしか名前はない。
 魔王ナイチサが死滅戦争を起こしていた絶望的な時代にいた勇者。底抜けに明るく、自分が世界を救うと信じて疑わなかった。この世界の真実を知らないままに戦い抜き、ナイチサを殺し損ねた。
 故人。出番はコーラの中だけにある。

メドロ・クラウン lv61
 半オリキャラ。スシヌ300で存在だけは確認できる。
 ゼス名門、クラウン家の後継者。父親は炎軍将軍、サイアス・クラウン。
 炎髪なのはクラウン家特有の優性遺伝。ズルキとかハッサンもそうだった。
 若干13歳にして飛び級で第一応用学校の卒業試験を受ける俊英。同世代の強い人達がいるからこそ、対抗心と努力によってかなりの高レベルになっている。
 飛び級するだけならとっくに上級学校も卒業できたが、全てはスシヌと共にあるため。
 マジックが認めるだけはある人間。次代を担うゼスの三英傑の一人。
 魔法2,統率2,園芸0
 
 スシヌは気乗りしない。不憫。
 ザンスといい、この世界って師匠の方が影響力が高いんじゃ……

アレックス・ヴァルス lv80
 光軍将軍。若き頃からカミーラダーク、第二次魔人戦争、リーザス大戦、鬼畜王戦争など様々な苦難を乗り切ってゼスを支える大支柱。
 彼の特筆するべき点は、対魔人の戦闘経験の豊富さだ。サイゼル、ジーク、カイト、ケイブリス。鬼畜王戦争では延べ10名以上の魔人と対峙した。新トゥエルブナイトであったサイアス・クラウンに比べて知名度は劣るが、実力は遜色ない。
 妻はエロピチャ・ヴァルス。愛妻家で3人の子供がいる。長女は母似。

エリーヌ・ヴァルス 
荷物を盗まれた子。おっとり美人。
意外と母の躾は厳しく、礼儀作法とかはかなり徹底的に叩きこまれている。
戦闘要員じゃないので、お気になさらず。チョイ役。

エールちゃん
器用じゃないのに二刀流なんて舐めた真似いきなりやって負けました。
試合後カオスと喧嘩。

BGMはこっからゼス。
 cityに帰るまでも冒険だ。さぁ世界をゆっくりと廻ろう。ルド世界は楽しい!
外伝は詰め込まなきゃいけなかったけどこっちは章分けが若干細かく出来る。
執筆、その他作業用でランス10BGMを流していたらプレイ時間が2000時間を超えてしまった。このゲームの音楽はヤバい。ループ中毒性がある。

 この二次創作はアレックス生存ルート。ガンジーCのせいでヘイト溜めがちだけど、ああいう人こそ良妻賢母になると思うんだ。
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