夜、勇者一行はゼス第一応用学校が確保したホテルのロビーにいた。学生服の面々がいる中で、そのパートナーとして選ばれた筋骨隆々のガード等、様々な冒険者、軍人がいる。ゼスにも実力者はいるので、ともすれば頼るだけで試練迷宮を突破出来たが、そういうアレックスのような人間は参加を禁止されていた。外からの有名人も当然禁止。つまり、いきなり勇者になって強くなったバーバラは抜け道に近い。
「……つまり、明日は二人一組で迷宮に潜ってその深さで優劣を決めるということね」
「はい。時間ではなく、その到達深度によって最終的な評価が決まります。ほとんどの学生は卒業資格を満たした時点で帰る事を推奨されていますね。試練迷宮エリアを過ぎたら、相当危険になりますから」
バーバラとメドロは明日の打ち合わせをしていた。最初は恥ずかしい思いをしたが、彼女も冒険者だ。前と後払いでそれぞれ250goldは大きい。美味しい話に速攻で飛びついた。
「相当危険ってどれぐらい危険なの?」
「ゼスは様々な迷宮を踏破し、その魔物の危険度で正確なランク付けがされています。試験会場は例年通りらしいですが、そこから一階層下がると廃棄迷宮相当の敵が出るようです」
「……そっちの国の迷宮基準で言ってもわからないかなー」
「それもそうですね。魔物で言うならば試験会場だと、まる、メイジマン、強いところで大王イカマンぐらいです」
どこの迷宮、ダンジョンでも一定層まで潜れば出てくるような敵だ。一般人ならともかく、鍛え抜かれたガードとゼス中から集めた優秀な若者達ならば突破はそこまで苦ではない。勇者になる以前のバーバラでも視察ぐらいなら受ける仕事だろう。
「ま、それなら今の私だと楽勝か。卒業資格の奥まで行くの?」
「当然、僕は行きます。だからバーバラさんに一緒に来て欲しいんです」
試験会場だけなら自分だけでも突破してみせる。この少年は実績と経験に裏打ちされた自信がある。逆に言えば、そこから先は一人では厳しいと冷静に分析していた。
「卒業資格の奥になると、にょ~、まる改、ゲッペルズが徘徊しています。上級冒険者がパーティを組んでなんとかというところですね。奥にボスモンスターまで出るようです」
「面倒なのは少ないといいんだけどな~。ま、受けた以上はしょうがないよね」
バーバラは勇者になってからの数日で自信を深めていた。なりたてでも百倍の魔物兵を叩き返したのだ。それ以下ならどうということはない。今は慣れて自分の動きを制御できる。臆病者という称号は返上していい。
「可能な限り奥へ、奥へ行きましょう。踏破が一番です」
「その規則は変わったぞ。厄介な奴が出たから変更だそうだ」
するりと、メドロの隣のソファーに一人の学生が滑り込んだ。
「……ペッパー!」
「メドロ、ちゃんと準備はしてきたか?
学生服を着ていなければ、魔法使いと言われても信じられないだろう。アスリートか格闘家の方が相応しい。健康的な褐色の肌に短い黒髪、切り立ったツリ目、そして170cmを超える背丈と無駄のない筋肉。ゆったりとした所作は、どこに見られても恥ずかしくないという自信が表れている。
「……なにこの自信満々な人、知り合い?」
「この学校の総合成績一位ですよ。入学以来譲った事がありません。全ての学科単位で最高評価しか貰っていない。ゼス第一応用学校史上ダントツ一位の生徒でしょう」
「己を図る物差しとしてはこの学校は小さすぎるのだ! ふはははは!」
ゼス第一応用学校はゼスからかき集めた才能溢れる若者達が集っている。その中でも完全に抜き出た男。つまりゼス一番の期待株。それがこのペッパーだ。
「なあに、王と人では比較になるわけがない。こうなるのも仕方あるまいて。くくく……」
「あーそうか、名門だから王族も所属しているのねー。だから偉そうなんだ」
「彼は違います。ゼスにおいて王族を名乗っていいのはガンジーの名を冠する者だけです。ペッパーはただのしがない地方貴族の跡取り息子ですよ」
この言葉にペッパーはびくりと反応し、大仰に腕を広げる。納得がいかないらしい。
「違う。違うぞ。己は王となるのだ。己の代でサルモネラ王国は復活する!故に後先はあれど、今言っている事は真実だ!」
「……これがなければ、ペッパーはゼスにとって本当に最高の人間なのですが」
「あー、王様志望なのね……」
二人は生暖かい目でペッパーを見るが、彼は本気だ。ペッパーは確かに地方貴族の跡取り息子だが、遥か昔の王族の末裔でもある。
昔、サルモネラという王国があった。歴史の中でゼスに併合され、その当時の王族はゼスに降り貴族として永らえた。以降数百年もの間、ゼスの地方貴族として仕えてきた。もはやただの歴史であり、ゼス中枢は有能な貴族としてしか扱っていなかった。もしかしたら、当人達も半ば忘れていたかもしれない。その中でペッパーが産まれた。
この麒麟児は自分の代で自分の国を再興するという夢を見た。母の寝物語にある話を実現させたかった。以降有言実行で努力し、己の才覚を発揮していった。
彼の意見を不安がり反発する者もいる。だが、芯の優しさと皆を引っ張るリーダーという資質はゼスに得難いものとなるだろうと目されている。慕っている同世代の若者も多い。
一つの問題点はあるが、それ以外は文句無し。次代を担うゼス三英傑の一人はそういう人物だ。
「……この話は長くなるから今は置いてやろう。それでお前のパートナーはこの少女か」
「そうです。こちらがバーバラさんです。ペッパーは誰にしましたか?」
「いらん。雇わなかった」
「えっ……なんで? 魔法使いでしょ?」
いないではなく、いらない。ペッパーも杖を持っている以上は魔法使いである。一人で迷宮を潜れるとはどういうことか。自分の腕を掴んだペッパーは答えを告げた。
「己は貴様等を高く評価している。全員この程度は突破するだろう。ならば、決定的な差を見せる為には一人で突破するしかない。なあに、己にはこの肉体があるさ」
「ペッパーは魔法使いですが、それと同時に優れたスパルタです。……不可能ではないでしょうが、命の危険は増えますよ」
「問題無い。王とは民の前を行くものだ。元より後ろに立っている方が性に合わん」
ペッパーが一位で居続けたのは理由がある。ライバルの力も正当に評価して、その上でより高い壁を自分に課す。それを何度もペッパーは乗り越えて来た。今回もそのつもりだった。
「……最深部のボスモンスターを一人で倒すつもりですか?」
「今日伝えに来たのはそれだ。強いのが沸いてしまってどうにもならないらしく、その少し手前でお帰り盆栽を複数設置して、そこがゴールとなった。スターマン校長が駆けずり回っているぞ」
「なるほど、そこまでたどり着けるのは僕達だけだからですか。スシヌさんにはどうします?」
「いずれ伝える事になるだろう。女子部屋には入れんしエリーヌあたりに伝えておけば……」
「ちょ、ちょーっと待った!」
情報過多になり過ぎて話が分からなくなってきたバーバラが立ち上がって声を挙げた。もう置いてきぼりにされてしまう。
「もうちょっと分かりやすく教えてくれると嬉しいなー? そのスシヌって子もわかんないし」
男子生徒二人は呆れた。まさか、スシヌを知らない? どこの田舎者の基礎卒だ。無知にも程があるだろう。
「貴様のパートナーだろう。伝えるべき事は伝えたし後は任せるが……本当に貴奴で大丈夫か?」
「はぁ……実力は間違いないと思います。多分」
「バーバラとやら、あまりメドロの脚を引っ張るなよ。ではな」
興が削がれたらしく、ペッパーはバーバラ達から去っていった。本当に人望は厚いらしい。すぐに別の学生が近づいては親し気に話しかけてくる。そうこうする内に人の輪が出来て、その中心にペッパーは自然体で話をしている。
「むぅ……なによあいつー」
「ゼスでスシヌさんを知らないって言えばそうなりますよ……ゼス王国の唯一の王女です」
「あ、本当に王族はいるのね。どんな人?」
「それは……」
メドロはスシヌの事をたくさん知っている。一般の国民と同じ目線が出来る。人の多いところにいると酔う。優しくて臆病だけど強いところがある。滅多に見れないが、笑う時は太陽のように眩しい。だけどそれを挙げていけば、長すぎるし自分の好意を言いふらすようなものだった。
「……僕達の今回のライバルです。試練迷宮以降をクリアできるのは、ペッパーと彼女と僕達だけでしょう」
「ふーん。正直王族ってだけで気が引けるなぁ……エリート意識とかプライド高そう。それにゼスの姫って事は魔王の子とやらでしょ? ちょっと怖いかなー」
「そんな事はありません!!」
「わわっ!?」
バーバラが踏んだものは、メドロにとっての逆鱗だった。これまで淡々と柔らかく説明していた少年が豹変して、顔を赤くして詰め寄ってくる。
「スシヌさんは普通の人間です! 魔王の子というだけで悪く言う人も多いですが彼女本人は至ってまともな女の子です! むしろ、王族とか魔王の子という目線こそが彼女を引っ込み思案にしてしまったと言っていい! 今の発言は全部間違っています! 訂正してください!!」
「え、あ、え……うん……ごめんなさい……」
メドロの怒りは収まらない。矛先は現状の不満まで飛ぶ。挙がるのはスシヌの事ばかり。
「大体ゼスがTVショー的な映し方を認めているのも気に食わない! 王族を国民の娯楽にしている今の在り方には反吐が出ます! マジック様はそれを受け入れてますが、スシヌさんまで巻き込まないで欲しい! 今年は美少女コンテストで水着撮影をやるって話が出ましたよ! あまりに不敬じゃありませんか!?」
「とりあえず、メドロがスシヌをどう思ってるのかはすっごく分かったから。うん……」
見ているこっちが恥ずかしくなるぐらい露骨な態度だった。その表情を見てようやく我に返ったメドロは――――開き直った。
「…………誰だって、好きな女の子ぐらいいますよ。僕はスシヌさんが大好きです!」
何事も冷静な男なのだが、スシヌ周りに関してはほとんど何も見えなくなる無鉄砲な若者だった。だからこそ、学生集うロビーで堂々と言い放つのはあまりにも男らしい。近くの学生達が口笛を吹いたり拍手した。茶化しもあるが、畏敬の念もある。
結局メドロの好意はあまりにも周知の事実だ。ゼス軍首脳陣やマジックは彼の健気で真っすぐな恋心を応援している。
メドロは知らない。スシヌは彼がいるからこそロビーに降りたくないのだと。恥ずかしいから。
ホテル内、スシヌ専用個室。概ね公平な第一応用学校だが、流石に王族となると立場が変わる。今回は王族特待という校則によって個室となっている。しかもスシヌ誘拐事件を機に腕利きの護衛までいる。どれだけ強力な魔法使いでも、寝込みを襲われたらどうにもならない。魔法を唱える間もなく殺される。こんな大仰なところに入っていく女学生はいない。スシヌは留年していることもあって、友達も少なかった。
「スシヌ~、ペッパーさんからクリア条件の変更ですってよ~。少し手前にお帰り盆栽はあるから覚えておいてね~」
エリーヌはそこに入り込める数少ない人間だ。二人は幼い頃から友達だった。ただ、今日はエリーヌとしても忙しいから部屋に入らなかった。
そこに伝達ミスが生じる。スシヌは個室どころか、そこからさらに水晶玉の中に引き籠っていた。ありとあらゆる情報をシャットダウンするように。
スシヌは水晶玉の中に自分だけの空間を作成する事が出来る。誰もいない時は迷宮にしたりする。そこに支給されていたゼス魔法兵器をぶちまければ難攻不落の施設の完成だ。今回は簡易的に客人と自分だけがくつろげる空間を作成していた。
「お待たせしましただ。スシヌ様」
「わぁっ、ありがとうございます。ロッキーさん」
彼女のパートナーであるロッキーが紅茶を運んできた。木製のテーブルの上へ置いていく。彼女にとってくつろげる空間とは、魔王討伐隊の時のキャンプ地のような状態だった。テントがあり、簡易なテーブルがあり、バスケットの中に簡易食。冒険の日々は彼女の日常として馴染み、今回のような迷宮探索の前日では、豪勢な施設に泊まっていてもこちらで寝るようにしていた。その方が落ち着くから。
「それにしても、本当によろしかっただすか? おらみたいなのがスシヌ様のパートナーで……」
「そ、そんな事ないです。私にとって、一番安心できるガードですから!」
彼女にとって、この手で一番の問題は対人恐怖症のきらいがあることだ。魔人討伐隊が解散する時から、スシヌはロッキーにお願いをしていた。卒業試験の時、一日だけ手伝ってくれないかと。ロッキーは二つ返事で快諾したが、実際に来てみると自分が場違いだと考えるのも無理はない。第一学校の学生は、貴族や優秀な人間ばかりなのだから。元奴隷の冒険者としては負い目も出る。
ここぞとばかりに、普段は杖に入っている英霊パセリが出て来て喋り始めた。
「ロッキーさんは大丈夫よー。私が保証する。マジックちゃん達とたっくさん頑張ってたの見てきたからねー」
「おらはその……おらなりにやれることをやっていただけだす」
「んふふー。それをやり続けて、生き続けてるだけでも凄い事なのよー」
ガードとしては有名な実力者という程ではない。だが、この激動の次代を駆け抜けて、大きな怪我をしていない前衛はそれだけでも希少だ。カミーラダークの頃から現役のガードは、ゼス中を探しても他に何名いるだろうか。
経験という側面では、スシヌはこれ以上ないパートナーを迎えていた。そして、それこそが最もスシヌに足りないものだ。自分の判断で冒険や迷宮探索をした事がほぼない。いつもザンス達兄弟が彼女を引っ張っていた。今回は彼女が決めなければならない。
「あ、明日はよろしくお願いします!」
「こちらこそお願いしますだ。命に替えてもスシヌ様を守らせて頂きますだ」
両者とも机に額をくっつけるほど頭を下げた。実力に全く不釣り合いの腰の低いコンビだった。
スシヌは落ち着いたところで紅茶を一杯飲むと、ふうとため息と弱音を吐く。
「ママはやれるだけ行ってこい。ゼス王女としての力を見せなさいって言ってたけど……やっぱり怖いなぁ……卒業資格だけじゃダメ?」
「ダ、メ♪きっと二人とも、張り切ってるわよー」
「う……私とあの二人を比べるの、間違ってるよー……私なんて留年してるし、成績も良くないし……逆に二人は完璧だし……」
三英傑の最後の一人、スシヌ・ザ・ガンジーはうなだれた。そもそもそんな比較のされ方をされるのは自分が王族だからだ。学校生活を見れば比べようがない。
二年連続生徒会長だったペッパー。学会では大学講師と混じって論文を発表するメドロ。なるだけ存在感を出さないようにひっそりと授業を受けている自分。その差は一目瞭然というか、比較する方が馬鹿らしい。
「だからこそ、スシヌの得意分野で格好いいところを見せたいのよー。特にメドロ君は」
「そ、そもそも得意分野じゃないから!他の皆が凄いだけで、私なんて魔法だけ、その力もまだまだ全然使いこなせてないもの……」
魔人達を次々と打倒する程の修行を経て、まだ伸びしろがあるのが恐ろしい。ほぼ全ての魔王の子は、レベルはともかく肉体的にも精神的にも発展途上である。既に世界の上限を遥かに引き上げた人類最強達だが、ここからさらに引き離すだろう。冒険前でも三英傑ところか一強と呼ばれる資格はあったのに。
精神的には、まだ未熟だ。スシヌの場合、色恋については年齢で考えると初心だと言える。一世代遅れても、彼女より一歩進んだ若者もいる。この手が大好きな英霊にとっては、もどかしい。
「スシヌも罪よねー。あの子の想いを袖にしちゃって。しかも全然諦めてないわよー?」
「まさか本気とは思わなかったもん……私にとっては親戚の弟みたいなものだし、今更見るのは難しいよ……」
2年前、スシヌはメドロに告白された。嬉しかったが対象として見るには幼かった。そもそも子供の頃から気楽にお姉さんぶれた数少ない人間だったのだ。そこからも彼は遠回りに好意を伝えては来るのだが、悉くが空振りしている。
「分からないわよー? ふとしたところに男を意識したら、あとはあっという間かも。そろそろ背丈も追いつかれてるでしょ? 迷宮でピンチになって、思ったよりたくましい腕に抱きかかえられて、そこにぽっと灯る熱……学生時代としては最高の思い出になりそうねー♪」
「う、うううぅぅぅ……メドロくん相手でそんな事思わないよ!もう寝るー!!」
杖を放り出したまま、スシヌはテントに突貫していった。そのまま毛布へ潜り込む。彼女が寝付くには、今しばらくの時間を要した。
パートナ用の寝室でバーバラは窓の外を見ていた。パリティオランの夜の景観が見渡せる。魔法灯による夜の明るさを地方都市でも一望できるのはゼスぐらいだろう。
だがバーバラは景観を楽しむというよりも、何か違う世界を見ているように見える。
「二人一組との事なので、表向き私は帯同しません。まぁどこかで合流するんですが」
「んー」
コーラに対しても気のない返事だ。そもそも聞いているのか聞いてないのかわからない。心ここにあらずといったところか。
「……何を考えているんですか?」
「皆、楽しそうだったなぁ。私も学校行けてたら、ああだったのかなぁって……」
バーバラの学歴は基礎卒より悪い。故郷の教育制度は学のある大人が教える個人塾のようなものだった。後は親の指導次第か。ただしバーバラはそれも望めなかった。
「ここの人達はみんな綺麗な服着てるよねー。家族がたっくさん稼いでるんだろうなー」
「バーバラの実家は貧しかったんですか」
「ヘルマンならよくあるような程度ね。食べるのに困る程じゃなかったけど、親はいつも忙しそうだった。世の中ほとんどgoldでしょ」
バーバラの知識には偏りがある。貴族や王族と言った恵まれた立場の人間は聞き流して、庶民から名声を得た女性達はどんどん覚えた。例えばペルエレ・カレット、アームズ・アーク、チルディ・シャープ等がそれにあたる。バーバラはそういう成功者になりたいのだ。
「他の勇者はどうなの? まさか学歴良くないとなれないとかあった?」
「勇者は全員、基礎学校卒業までが最終学歴でした。13歳しか資格を持てず、20歳で勇者期限が切れます。だから皆旅に出て、学校なんて行く暇はありません」
「その時点で信用ならないなぁ。私、14歳よ?」
「…………やっぱりおかしくなってますね。エスクードソード」
やはり、年齢制限というものが壊れている。ゲイマルクも勇者期限が切れなかったことで、永遠に死ねない化け物と化してしまった。バーバラも年齢から考えれば、従来なら持てるはずがない。神異変の影響は大きい。
「この剣本当奇天烈だよねー。モテるって言ってたけど全然じゃない。メドロもペッパーも私に普通に話しかけて来るし」
「周囲の学生は結構バーバラにやられてましたよ。いつも目で追ってました。引っかからない人は明確な信念があるんでしょう」
「あー……納得。あのお熱っぷりじゃ、惚れ薬があってもダメそう」
あそこまで健気で真っすぐなものを見れてお腹一杯だった。絶対に悪い子ではない。
「ま、寝ましょ寝ましょ。いいベットで寝れるぅ~♪」
「お休みなさい」
恋のキューピッド役というのもいいだろう。ただの護衛よりはやる気が出る。寝具の良さと疲れもあって、すぐにバーバラの意識は落ちた。
明日は卒業試験。ゼスの英傑達は三者三様の思いで競い合う。
ペッパー(・(セル並みに長いので省略)・サルモネラ) lv73
完全オリキャラ、次代を担うゼス三英傑の一人。地方貴族ソルトアンの一人息子。15歳。
王国を自分の代で築くと息巻く野心家。逆にそこしか見えていない。勉学や自分を鍛える事に打ち込むタイプで自分自身の色恋には無頓着。
王の器という話をメドロとした時は本気の大喧嘩になった。スシヌ絡み以外は仲がいい。
テストとか単純な事やるとメドロ達は満点しか取らないために差が生じない。頭の良い二人だが、世界を見渡せばミックスという上がいる。
魔法2,神魔法1,格闘1
スシヌ・ザ・ガンジー lv300
ゼス王女、魔王の子。次代を担うゼス三英傑の一人。
RA11年の誘拐事件以降引き籠りで卒業をなかなかさせてもらえずやっと受けられる。学業の成績は中の上だが、魔法戦闘関係はカンスト評価するしかない。計測不能。
正直言って一人先輩だからクラスでは気が引ける。エリーヌは数少ないお友達。
ザンスとかも含めてより取り見取りの乙女ゲー状態で今一番気になる子はエールちゃん。(同性)
血も涙もない。ゼス終わったな。メドロは泣いていい。
王国内でマジックが相手に認めるクラウン家の男って考えたらほとんどゼス全推薦みたいな相手じゃないかと気づいて踏み込める子になった。
正解はソルトアン。非常にこういうのは作りやすい。ビジュアル的にも被らないからイメージしやすい。というか食券といいそういう為に作られたキャラじゃ……10サブキャラ勢の中でこいつだけ異色。
他の魔王の子では誰もやれない学園生活。マジックだってそこそこ描写されてたしこういうのあるといいよね。