パン屋を営んでいるサチコ・センターズはアイスの街を出て南下していた。ちょっとした商いがあり、自分の村に戻るところだ。自由都市地帯西部のこの地域は過ごしやすく、歩きやすい平野部が多い。視界も開けており、迷う事はほとんどない。
「えっほ、えっほ、えっほ…………んん?」
あと一時間程で自分の村に到着する前に、その目安になる村への立て看板がある。
その近くに二人組の旅人がいた。一人は地面に転がっており、フードを被った少女に呆れられている。
「う、うう……コーラぁ、助けてよぉ……」
「自業自得で文無しになって、cityまで行くと決めて、挙句の果てにはこれですか。あなたのどこに長所があるんですか? まだ一つも見つけられてないですよ」
勇者の行き倒れだ。従者は助ける気が全くなく、看板に寄りかかって罵詈雑言を吐いている。
サチコは放置するべきか迷ったが、困っている人がいるようなので声をかける事にした。
「あ、あのー、大丈夫ですか? どこか怪我したんですか?」
「も、もう三日も何も食べてない……お腹が減って、動けない……死んじゃう……」
ギャンブル船に乗り込んだバーバラは、有り金全部を賭けた勝負に負けて文無しになった。船内では食事にもgoldがかかり、一日目から食事抜き。空きっ腹で船上を過ごす事になってしまった。 ジフテリアからcityまでは近く、キースギルドに辿り着けばお金が貰える。そう思ったバーバラは強行軍を決行したが、根性が足りずここで力尽きた。
仰向けに転がって、空を見る。雲が全て食べものに見える。あれは蒸かした芋。あれはおにぎり。あれは……パン?
気づくとバーバラの目の前に、パンが差し出されていた。
「腹ペコなんでしたらパンがありますけど、良かったら食べます?」
「食べます食べます!!」
バーバラは物凄い勢いで起き上がり、サチコがさしだしたパンをがっつき始めた。サチコは座り込み、籠の中のパンやサンドイッチを並べていく。
「結構余ってるので他の分も食べちゃっていいですよ。冷めると美味しくないでしょうし」
「ありがとう!! ホンットありがとう!!!! はむはむはむ………美味しい、美味しいよお。うっ、ぐすっ……」
バーバラは涙を流しながらどんどん口内に放り込んでいく。美味しそうにパンを食べている少女を、サチコはニコニコと眺めていた。
しばしの食事の後、空腹を癒したバーバラは落ち着いた雰囲気の女性に頭を下げた。
「本当に、ほんっとうにありがとうございました!」
「ふふふ、どういたしまして」
「神様って本当いるんだなーと思いました。もうお姉さんは私にとっての神様です! 是非お名前を聞かせてください!」
餌付けされたバーバラは犬のようにサチコになついた。座り込んでサチコを仰ぎ見ている。何か食べても美味しく感じる状況下で、食べた事がない品質のパンが食べられたのだ。感動と共にサチコを崇拝している。
「私はこの近くの村でパン屋をやっているサチコです。神様は他にいると思いますよ」
「何度か見た顔なんですけどね」
「……はい?」
元神は隣にいる。何度もやり合ったはずなのだが、サチコは全く覚えていない。
若干回復したバーバラは軽快な動きでサチコの手を取った。
「私は冒険者をやっているバーバラと言います! お姉さんに恩返しがしたいです。何か出来る事はありませんか?」
「ええっ……冒険者ですか?」
「そうです。こう見えて凄く強いんですよ! 魔物とか盗賊とか近くに居ませんか?」
バーバラは目をキラキラと輝かせている。この少女は善意だけで助けになりたいと考えているようにしか見えなかった。サチコも恩義を受けた相手に振り回されて、色々な経験を積んだ輝かしい日々があり、何か力になってあげたくなった。
「んー……私はそういうの余り詳しくありませんね。詳しい人なら何か知っているかもしれません。近くに私の住んでいる村がありますので、そちらに聞いてみたらどうでしょう?」
「あ、そうですね! じゃあ一緒に行きましょう!」
「こっちですよー」
サチコは看板が示している自分の村に向かった。トリダシタ村、田舎の辺鄙な村へと。
サチコに従って暫く行くとバーバラ達はトリダシタ村に到着した。
自由都市地帯にはどこにでもありそうな田舎村だ。豪勢ではないが、貧しくもない。ただ、教会が少し大きいことぐらいで、取り立てて目立ったところはない。
迷いなくサチコが村のどこかへ向かう途中で、一人の村人が声をかけてきた。
「あ、SSさんお疲れ様です!」
「今はオフですよー。サチコでお願いしますね」
「あ……し、失礼しました!」
よそ者がいた事に気づいたのか、気まずそうな顔で村人はバーバラの横を通り過ぎる。
「……ん? 村人……なんだよね?」
「そうですよ。ここの男性は皆ちょっと大きいんです。牛乳が良いんですね」
その村人は長身で筋骨隆々な男だった。ちらほらと見回してみればここの村人は皆がっしりとしている。畑仕事をしている村人も、野菜を売っている村人も、全身鎧を着た方が似合う筋肉の付き方をしていた。
そのうえ、村人達は全員が帯剣していた。のどかな雰囲気を装っているが、男達の眼は常在戦場の意識がある。
「……変わった村ねー」
「いい村ですよ。私はこの村でパンを作って暮らしているんです」
のほほんとしているサチコは普通そのものだが、逆にそこ以外は全員が普通である事を装っている。バーバラは自分の村とのちょっとした差ぐらいにしか感じてないが、コーラの目にはここが重要施設の護衛よりも厳重な視線がある事を見抜いた。
サチコが先導しているから、全員がわざと見逃しているのだ。だんだんと人の視線が増えている。
「誰と会おうとしているんですかね。少し気になります」
「この村の情報通である、クルックーさんという村人ですよ。彼女はこの辺りに詳しいんです」
「――――へえ」
AL教法王だ。もうここまで来れば分かる。
何度か勇者による襲撃を受けて、ここを真の本拠地にしたのだろう。思いかけずに、勇者のポンコツな部分が好機を掴んだ。
(丁度いいですね。ムーララルーなら今の状況を一番良く分かっているでしょう)
いきなり前の勇者のように殺し合いとなることはないだろうから、コーラとしても材料が得られる。動く判断としては彼女に聞くのが適任だ。
三人は足取り軽く、モフス家の家へと向かっていく。
何の変哲もないとある家の中。または、全てが救われる大団円の始まりの地。
二人の母親が机を挟んで向かい合い、長い長い話をしていた。
「――――以上が、神異変と私の子供、エールの真相です」
一人はこの家の主にして一児の母、クルックー・モフス。そしてこの世界を変えた法王。
「ふむ……それで終わりではないのだろう?」
もう一人は世界の覇者、ミラクル・トー。
鬼畜王戦争で人類を率いて魔王と戦った旗頭。少数の魔軍に対して少数精鋭で挑むという戦い方を取り、戦争に関わって命を落とす人間を少しでも少なくしようと努力し……その甲斐あって、魔軍との戦争としては圧倒的に被害が軽微で済んだ。
その代償として、彼女達は数々の戦いで魔軍との連戦連敗を強いられ、多くの精鋭は命を散らし人類の盾となる。ミラクルも例外ではなく、何度も傷つき泥に塗れて冷たい凌辱を受けた。
この戦争が本格的なものとなる前に、ミラクルは一つだけクルックーに要求をしていた。
『企みが終わったら全てを明かせ』
今がその時であり、クルックーはミラクルに話す義務がある。
クルックーの今までの話を要約するとこうだ。
神の真実。この世界の絶望的な構造から始まり、法王が概ね知る限りの神についての情報。それに対して自分はどう動いたか。
神異変の主犯は自分であること。ルドラサウムに面会して13年の人生を歩んでもらった。その際に神の介入を禁止させた。エール・モフスは記憶を無くしたルドラサウムであり、愛しい自分の娘だ。
全ての企みは成功し、神々は騙され、ルドラサウムは愛を知り、世界の在り方は変わった。
この上ないハッピーエンドだ。だが、この世界には続きがある。この世界を生きる者には、明日が当たり前にある。
ミラクルは一口つけた紅茶を置いて現状を整理する。クルックーは呼び出された時に、今まで置いてきぼりで閉じ込められていた勢力に会えた。ならばこれで話が終わるはずがない。
「13年の人生は終わり、冒険も終わった。しかしエール・モフスはまだこちらにいる。今が楽しいから継続する事を選択した。だが騙された神々は……」
「呼び止められて裁判になりましたよ。有罪です」
「だろうな。だがこうして今いるという事はこれも神の命令か。裁判の様子を詳細に話せ」
「裁判は神にお戻りになったクエルプラン様、女神alice様、三超神の方々が集い行われました。今までの話をしたところ――――」
なんでもない民家で、茶飲み話のノリでとんでもないネタバラシが行われていた。
裁判の話は続いていく。どこまでも滑稽な神々の反応は人間臭く、ルドラサウムが乱入したあたりになったところでミラクルは我慢できずに笑い出した。
「くくく……はっはっはっはっは! 創造神に戻っても母親には敵わないか! 本当に子供だな!」
「誰もが苦しむ破滅の世界の方がいいなんて、冗談のつもりでも言ってはいけません。そんな風に育てた覚えはありませんから」
笑い話は続く、愉快な話は続く。ミラクルは腹を押さえて苦しそうに、楽しそうに体を折り曲げて笑う。
「ははははははははは! 10年以上閉じ込められた挙句にか! 一級神が創造神の前で無駄と分かっていてやるのか!」
「女神alice様は初めて『怒り』という感情を理解されたらしいですよ」
「はーっはっはっはっはっはっは! 余を笑い殺す気か! 足下を掬われて自分の思う通りに行かなくなっただけだろう。こっちも子供だな!」
クルックーの裁判は、裁く能力の無い神々が勝手に行った自己満足だ。ことのあらましを明らかにしても、自分達の無能を晒し続ける品評会にしかならない。脚本を書く神々が顧客の真の欲求を誰も理解が出来ず、駒の方がよっぽど知っていたのだから。
ルドラサウムは孤独が嫌だった。退屈が嫌というよりも、一人ぼっちでいるのが耐えられなかったのだ。楽しいこと、面白いことは紛らわせて夢中にさせるものではあったが、本質を解決するものではない。
神々は自分達も駒で、奴隷であることを深く理解しているからこそ、彼女の孤独に寄り添えなかった。
だから思うがままなルドラサウムよりも、不自由で仲間のいるエール・モフスに戻った。六千年手に入らなかったものがそこにはある。母親も、姉も、親友も、兄妹も、尊敬できる人もいる。
寂しがりやな娘の日常を振り返り、クルックーは女神との差を想う。
「今なら断言できますが、女神alice様とエールではあまりに本質が違い過ぎます。あのお方は創造神を喜ばせていると考えていますが、実は自分が好きなことをしていただけですよ」
「そうだな。手を変えても品を変えても、いずれは飽きられるやり方だけしかやれていない。オチが同じでは、本当に好きな時以外は続くものか」
人類管理局はそもそもが間違えていた。自分の好みがそのまま創造神の好みと錯覚していたのだ。数万年先には手が尽きただろう。
結局のところ、あの裁判は神々が裁かれる側だった。
「私の話は本当にこれで最後です。どうかこれからも、私の不出来で自慢の娘をよろしくお願いします」
最後に深く頭を下げて、愛に満ちたクルックーの長い話は終わった。
「…………ふむ」
相手が創造神であろうと、言われなくとも変わらない。ミラクルにとって等しく価値のある存在なのだから当然だ。長い話を聞いた。ならば次は自分が答える番だろう。
「今までの話を聞いた限り、カオスマスターとエール・モフス以外は二の次だな。多くを放置している」
「……ええ」
死霊騎士団を呼び出し、既に飲み物が尽きたカップに別の飲み物を注いでいく。ここからはミラクルの話の時間だ。
「地上では魔王ランスが他の全てを抑え込んでいた。地上最強の存在だからな。魔王ランスがカオスマスターに戻った事により、その枷は外れる」
「東ヘルマン、魔物界のことですね」
ミラクルはわざと渋めの茶を選択した。ハッピーエンドに苦い話をしていくのだから、この方が相応しい。口に含んた苦みとともに現状を噛みしめる。
ミラクルが机に広げたのは、RA15年の世界地図。
「現時点で魔物界が一つにまとまったら人類は総戦力的に厳しい。現時点のオルブライト派だけでも西ヘルマンぐらいなら滅ぼせる。今の時代は魔物の方が人間より強く、兵数も多い」
「一致団結するとしても、東ヘルマンは絶対に足並みを揃えないでしょうね」
「反ランスでまとまっているからな。あの国是で孤立しているが、そのせいで魔軍の有事となれば西ヘルマンは滅びる」
第二次魔人戦争は人類の勝利で終わった。だが、人類が魔軍を追い返すのは到底不可能だった。終戦後にランスの鶴の一声で帰ったに過ぎない。多すぎて、強すぎる。軍事的には未だに勝ち目がない。人口、兵力的にも回復していない。前より辛い戦いになる。
ミラクルはサイサイツリーから万里へと続く道をなぞる。オルブライト派がこの道に沿って50万でも動かせば力技で抜けてしまうだろう。動員可能兵力はこの三倍以上なので、縦深が無い今では二か月も持たない。
「いずれと言わず、1年以内に東ヘルマンは潰れるべきなのでしょうね。魔王ランスと魔人の件が広まったら遠からず魔軍は攻めて来ます」
「リーザス女王はもう進めているぞ。解放したスケールに軍隊を駐屯させて橋頭保を確保している」
「あそこの国は、リーザス大戦のやり直しもしたい気がしますが……」
苦笑いしながら人間世界の争いを憂う。ゼスも爆弾を抱えている。魔王ランスで目を背けていただけでいずれ絶対に混乱する。それでも――――
「まあ、この程度の問題は元々人類が解決する問題に過ぎん。最大の問題は悪魔だ」
ミラクルがカップを叩くと濃い茶色だった中身が黒に代わり、コーヒーになる。この手の演出が好きなミラクルは、手をつける前のクルックーの緑茶まで変えてしまった。
「やはりそうなりますか」
「当然だな。神異変で神は消え、悪魔は活発になり世界は大混乱。慎重派の重鎮もそろそろ腰を上げるだろう」
「でしょうね。どれだけ我々が手を尽くしても後手後手に回っています。最近では中位の悪魔でも街に出現する報告が出ています」
「神や悪魔が相手では人はどうにもならない。魔軍はまだ可愛い方だな。悪魔界には魔王より強い存在がいるのだから」
砂糖のかけらもない苦みしかないブラック。だからこそクルックーは口に運ぶ。自分が振り撒いた災厄だから。
「……私はこの世界を神の庇護無き世界にしました。それによって、悪魔の跋扈を許してます」
北の賢者、ホ・ラガの話を思い出す。彼がアムに示唆した新たな絶望。今ならわかる。
悪魔が支配する世界。神を封じた事によってそれが早まっている。このままでは、地上は悪魔のものになる。そして世界に満ちるのは黒い魂。カップの中にあるコーヒーのような黒い世界に変わる。
「エール・モフスはこれからも記憶を持たず、神々を縛る。そして我々は悪魔に襲われる。さて、それを踏まえた上で法王はどうする?」
ルドラサウムのままであるべきだったのではないか。戻すべきだったのではないか。ミラクルは試すような視線でクルックーを見る。
それに対してクルックーは――――慈愛に満ちた微笑みを浮かべた。
「昔も今も変わりませんよ。ランスと、エール達のいる世界を守る。相手が悪魔になるだけです」
「AL教も弱体化して、神魔法も新たに使えない。それでもか?」
「目一杯頑張って、みんなでやるべきことを全力で行い、駄目なら諦める……いえ、違いますね」
クルックーは茶目っ気たっぷりに、今までの暗い雰囲気を吹き飛ばすように力を抜いていく。
「ランスなら、この程度なんとかしちゃうんじゃないですか。いろいろ滅茶苦茶にした挙句に」
魔王システムだって壊してみせた。ランス達なら、魔軍や悪魔だってなんとかなる。
「っく…………はははははははは!! 随分信仰が篤いな!」
「そのサポートとして私達まで駆け回る必要があるでしょうけどね。私達まで無茶苦茶になりますから」
「面白そうな世界だ! 余も乗るぞ!」
ミラクルはもう一回カップを叩く。ブラックだったコーヒーは白いミルクに変わる。二人は実に楽しそうに甘い飲み物を飲み干した。
そうして一通りの話が終わった時、家のドアを叩く音がした。声と叩く感じで誰かは分かる。サチコ以外にあり得ない。
「あ、クルックーさんいますかー?」
「はい、サチコさん。どうしましたか」
「いや、お世話になったから村の助けになりたいって冒険者さんが来まして、クルックーさんなら何か知ってるのかなーと」
「そうですか。そのまま一緒に入って大丈夫ですよ」
「あ、はい」
まずサチコが入ってきた。そしてバーバラが元気良く入室する。
「おじゃましまーす!あ、狭いからこれちょっと置きますね」
無造作に傘立てに立てかけられるのは魔を断つ剣、エスクードソード。
「――――ああ、どうも。お久しぶりです」
そして何度となく殺し合いになった従者コーラ。会えた事が嬉しいらしく、邪悪な笑みを浮かべている。
勇者がこちらに向き直り、人懐っこい笑顔を浮かべて手をこちらに向けてきた。
「初めまして、冒険者のバーバラです。どんな脅威もスパッと解決!何か困っている事はありませんか?」
封じ込められていた問題。予想しなかった脅威。勇者が目の前に来た。
「さて、まず第一問だ。これをどうする? ククク……」
「……………………どうしましょうか」
冷や汗を垂らしながら、クルックーは目の前の爆弾を眺める。
世界は変わる。魔王ランスは去り、それ以外の溜まっていた数多の問題が人類を襲う。
「へ、へ? ……何この反応?」
「どうしたんですかー? 冒険者さんですよー?」
素知らぬ顔でとぼける二人。サチコに関してはもう少し考えた方がいい。
この能天気でポンコツな爆弾をどう処理するか。法王の多忙な日々は終わらない。
2部はクルックーの長い語りで始まった。ならばこの物語も、それで一話を使うべきだろう。
2部はエピローグではない。神々が知らないだけで、新たな世界の始まりなのだ。
トリダシタ村
ライフ〇ッド。AL教に対する信仰は非常に篤い。家の中には全身鎧が何故かある。
クルックー裁判(本二次創作ver) 長い
正体不明の怪文書が元ネタ。ランス10が好きすぎてコンプした挙句、厨房に忍び込んで素材まで食おうとしないと見れないもの。探せばどこかに転がっている。本二次創作はこれにハニホン設定を確認した上で若干修正を加えたものになっている。かいつまんだストーリーがこちら。
本編終了直後にクルックーは最上位神達に囲まれて種明かしを要求された。
クルックーは魔王の心を安定させるため、ランスにシィルの氷を解呪して貰おうとしたところで女神aliceに邪魔される。この世界そのものを変えないと意味がないと考え、法王特典で創造神への面会を願う。女神は拒否するも、偶然ルドラサウムが見ていて願いは叶う。
それによって、神異変とエール・モフス(ルドラサウム)の人生が始まる。高位神は天界にボッシュートで出られない。
女神aliceは「たった13年で何か出来ると思っているのかしら、馬鹿じゃない?」と思っていたが、帰ってきた創造神は母親やリセットになついていた。神々はのけ者にされた上で、完全に騙された。
裁判の種明かしは、aliceの方が馬鹿だったという事が露呈するだけだった。女神はせめてもの負け惜しみに創造神がこれからどうするかはわからないと言ったらルド乱入。今の世界、元の世界どちらがいいかという2択をクルックーが問いかけたら、茶目っ気たっぷりに冗談で魔王の方もいいかもねーと言う。当然娘は母親に叱られる。言っていいことと悪いことあるだろと。
ルドは慌てて言い訳をしながら神々が六千年間働いて楽しませた世界をあっさり否定する。
「お姉ちゃんを悲しませるような事をやったら駄目だよねー」
この言葉が決め手で、完全にエール>>>>ルドとなっていることを神々は突きつけられた。愛情溢れる楽しい冒険の日々は、見ているだけの六千年をあっさりと上回っていた。
自分がこれまで愉しんでいた世界はもう戻ってこない。そう悟った女神aliceはキレてクルックーを殺そうとしたが神の命令により出来ない。何もかも思いのままだった女神aliceに、初めて明確に認識出来る感情が芽生えた。その感情とは、怒り。
ルドは神に命令してクルックーを元のところに戻させて、自分も速攻で記憶を無くしてエールに戻る。最も楽しい日々だから。神々は引き続き放置で継続。
トリダシタ村で一泊したエールは約束通り長田と旅に出た。桃源郷を探す旅だったが目的が被るランスに出会う。旅の目的が被る為に一緒になることに。
そうして東ヘルマンまで行き、今は盗賊稼業をしている。
この二次創作は、ほとんど『クルックー裁判』が元です。これから六行に愛をこめます。
トリダシタ村の正確な位置についてはガチ考察があるが、しつこい割にどうでもいいため活動報告欄に記載。自分の気持ちの悪い部分が詰まっているため、ランスロスな人間にしかあんまり楽しめない内容だと思います。ガチ予想100%なため資料を漏らしてたりするので、ランスロスな人間にとっては有益かもしれません。ず~っと誰も指摘してこない内容ですし。