※この作品はR-18です。

仮面ライダーシリーズ ピュアラブストーリーズ   作:ユウキ003

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と、言うわけで仮面ライダーシリーズでR18な二次創作です。



オーズ編 第1話

ある日の朝。一人の少女が天蓋付きの大きなベッドから起きると、

目元を手の甲で擦りながら体を起こし、そしてハッとなるとベッドの

隅にある小さなカレンダーの方へと這って行き今日の日付を確認した。

その小さなカレンダーの今日の日付部分には、赤くハナマルマークが

描かれていた。

そして、その前の日、昨日まではバツマークがいくつも続いていた。

カレンダーを見つめた少女は、笑みを浮かべてベッドから飛び起きると

金色のロングヘアを揺らしながら近くの大きな窓のレースのカーテンを

シャッと開け、太陽の光に目を細めながらも空を見上げた。

幸い、今日は雲一つない晴天だった。それが少女の心を更に沸かせた。

そう、今日は彼女、≪クオリア・シュタイナー≫にとって、

待ちに待った日だったからだ。

 

 

一方、同じころ。

京都の郊外にある大きな日本家屋の一室で、袴姿の黒髪ポニーテールの

少女が正座していた。その傍らには高級そうな黒い箱が置かれていた。

やがて、少女はその箱の中から一枚の写真を大切そうに取り出した。

すると、先ほどまでの無表情で、クールという言葉を表したかのような

表情が一気ににやけてしまった。

数秒後、ハッとなって頭を左右に振って表情を戻す少女、

≪神蔵(かぐら) 満(みちる)≫。

 

 

そして……。

満「あぁ。……いよいよ、あなたに会えるのですね」

クオリア「ようやくね。待ってなさいよ」

 

 

満・ク「「映司(様)」」

 

 

こうして、二人の少女と、一人の仮面ライダーの青年の新たな一幕が

生まれようとしているのだった。

 

 

 

その日、一人の青年が成田国際空港に降り立った。

映司「う~~ん。日本も久しぶりだな~」

そう言って背伸びをするのは、エスニック調の服装が少しばかり目を引く

黒髪の青年、『火野映司』。

  「えっと、確か空港には鴻上さんの会社の人が迎えに来るとか

   言ってたけど」

と、言いつつゲートを潜って建物の外のロータリーに出る映司。

そのまま映司が周囲を見回していると……。

???「火野映司様ですか?」

映司「え?」

不意に映司の後ろから声が聞こえて来た。振り返るとそこには……。

  「め、メイドさん?」

 

ガチな服装の銀髪メイドさんが立っていた。そしてそれはもう目立つ服装で、

道行く人々の視線が女性に集まっていたが彼女は我関せず、と言った

感じだった。数秒、相手の女性を見ていた映司だったが……。

  「あ。えっと、もしかして鴻上さんのお迎えってあなたですか?」

???「鴻上?いいえ。私はシュタイナー家に仕えるメイドの一人に

    ございます。そうそう、申し遅れましたが、私の名は『ルナ』と

    申します。以後、お見知りおきを」

映司「シュタイナー家?それって確か、アメリカの複合企業の創設者の

   家系じゃ。……何でそんな偉い人のメイドさんが俺の所に?」

映司も元々は裕福な家庭の生まれだ。ゆえにそう言った方面の知識も

豊富なのだ。しかし、彼にはそんな財閥との関わりなど無いはず。

そう思っていた。

しかし、映司がそう言うとルナは首を横に傾げた。

ルナ「……覚えていらっしゃらないのですか?」

映司「え?」

彼女の言葉に、今度は映司が疑問符を浮かべた。

 

しかし、事態は映司がその『覚えている事』について聞き返す事を

許さなかった。

???「火野映司様、で間違いありませんか?」

映司「え?」

またしても後ろから名前を呼ばれ、疑問符を浮かべながら振り返る

映司。そこには、和服姿に茶髪。左側の顔半分を前髪で隠した女性が

立っていた。

  「え、えっと。君は?」

華「私の名は、『華(はな)』。神蔵家に仕える使用人の一人です」

そう言って礼をする華と名乗った女性。そして映司はまたしても驚いた。

映司「神蔵家って、確か何人もの政治家や起業家を輩出してる

   日本屈指の名家って言われてる、まさかあの?」

華「はい。本日は我が神蔵家の次期当主様を、即ちあなた様を

  お迎えに上がりました。火野映司様」

映司「へ、へ~。次期当主ね~。………ん?次期、当主?

   俺、が?」

最初は驚きながらも頷いていた映司だが、次の瞬間目を見開き

自分自身を指さした。

華「はい。あなた様は現在において神蔵家の跡取りとなられた

  一人娘、神蔵 満様のご婚約者ではないですか?

  お忘れになられたのですか?」

そう言われた瞬間、映司の喉の奥から絶叫がこみ上げて来たが、

その機会は別の相手に奪われた。

ルナ「何を勝手に話を進めているのですか?あなたは」

不意に、映司の隣にルナが立ったことで映司は絶叫を飲み込んだ。

華「あなたは……!どうしてシュタイナー家のあなたがここに?

  映司様はこれから満様とご予定があるのです。映司様から

  離れなさい」

ルナ「何をおかしなことを。映司様はこれからクオリアお嬢様と

   数年ぶりの再会を果たされるのです。あなた方が邪魔して

   良い物ではありませんよ」

華「その言葉、そっくりそのまま返させてもらいましょう。

  満様とて、映司様の帰国を知り、今日という日を待ちに待って

  おられたのです……!邪魔をすると言うのなら、この華。

  命に代えてでも映司様を満様の下へとお届けするまでです!」

と、次第に険悪な雰囲気になってきたルナと華。人々はそんな

彼女たちと映司を避け、渦中の映司はこの事態に至った原因を

思い出せないでいた。

 

と、その時。

クオリア「ちょっとルナ!いつまで待たせる気なの!?」

満「華?遅いですがどうかしましたか?」

ルナと華、彼女たちが現れた方から更に二人の、クリーム色の

ブレザータイプの学生服姿のクオリアと満が現れた。

 

と、その時、現れた二人は己が従者を見てから、そのすぐそばにいる

青年、映司に気付いた。次の瞬間。

クオリア「あ、あなた、まさか。映司?映司なの?」

映司「え?う、うん。俺は火野映司だけど、君は?」

満「本当に、本当に映司様なのですね?」

二人とも、ワナワナと驚きを隠せないような様子で映司の事を

食い入るように見つめていた。

 

やがて、次の瞬間。

クオリア「映司~~~!」

満「映司様~~~!」

満面の笑みを浮かべた二人がほぼ同時に映司に抱き着いた。が……。

クオリア「ちょっと!?なんでアンタみたいなのがここにいるのよ!?

     って言うか何映司に抱き着いてるのよ!?離れなさい!」

満「何を言うんですか!それはこっちのセリフです!それに

  何ですか!映司様を気安く呼び捨てなどと!私の未来の

  婿様に向かって失礼ではありませんか!」

クオリア「何が婿よ!映司は私のフィアンセなのよ!」

と、映司の腰元に抱き着いたまま喧嘩を初めてにらみ合う二人。

 

映司「あ、あの!ちょっと離れてくれない!?と言うか

   君たち誰!?婚約者とか婿って何!?俺今までそんな話

聞いた事ないけど!?」

クオリア「えぇぇぇぇっ!?映司、酷くない!?あなたのお嫁さんの

     顔を忘れるなんて!」

満「そうです!あなたの未来の妻であるこの私の事をお忘れですか!

  映司様!」

と、そんな風に騒ぐもんだから周りもザワザワとしだした。

映司「あ、えっと。と、とりあえずここから移動しよう?ね?

   ここだと周りの邪魔になるから」

そう言うと、周りを見回してから納得したような様子の二人。

クオリア「ま、まぁ、映司がそう言うのなら」

満「わかりました」

 

と、言う事で映司、クオリア、満、ルナ、華の5人は近くにある

オープンカフェに来ていた。互いに火花を散らすクオリアと満を

見ながら、映司はずっと彼女たち、クオリアと満の事を考えていた。

映司『何と言うか、まるで許嫁みたいなこと言っていたよな、

   あの子達。……俺、あの子達と面識なんてあったっけ?

   まぁ、とにかく……』

  「え~っと、とりあえずクオリアちゃんと、満ちゃんで良い

   んだっけ?」

と、映司が言うと……。

クオリア「んも~!固いわよ映司!折角8年ぶりの再会なのよ!?

     昔みたいに私の事は、その、リアちゃんって、

呼んでいいのよ?」

と、後半は顔を赤くしながら恥ずかしそうに言うクオリア。

 

映司「8年前?……リア、ちゃん。……っ!」

その時、映司の頭の中で封印されていたと言っても良い記憶が

呼び起こされた。

それは、『あの日』からとっくのとうに捨てたはずの生活に関する物

だったからだ。

  「……思い出した。確かに、俺とリアちゃん。そして満ちゃんは、

   8年前に会ってる」

こめかみに手を当ててから、クオリアと満の事を見ながら『あの日々』に

関係する記憶を呼び起こした。

クオリア「映司!思い出したのね!……でも、なんでこいつの事まで」

と、喜んだのもつかの間、満の方をジト目で睨むクオリア。

満「当たり前ですわ。私は映司様の妻。むしろ、あなたは思い出して

  頂いた事にもっと感謝するべきではないかしら?」

クオリア「何ですって~~?」

と、今にも喧嘩を始めそうな二人と鎮める華とルナ。

そんな4人を見ながら映司は俯いて、ギュッと拳を握りしめた。

 

 

やがて、映司は記憶と彼女たちの認識が正しいのかを確認するために

語りだした。

  「8年前、俺の親父が開いた財界のパーティーにリアちゃんと

   満ちゃんは参加して、俺と知り合った。そうだよね?」

ク・満「「うん(はい)」」

映司「……ただ、聞いていいかな?どうして二人の中で俺が

   許嫁みたいな立場になってるのかな?俺、今はもう『あの家』

   と全く関わってないって、二人とも知ってるよね?」

と言うと、二人は表情を僅かに暗くした。

満「はい。お話は伺っております。その、御家との、確執の原因も」

クオリア「………」

と、気まずそうに話す満と沈黙するクオリア。

映司「俺はもう、あの家の関係者でも何でもない。唯の『火野映司』

   だよ。……それに、あの家には俺の兄弟だっている。

   家ぐるみの結婚なら……」

ルナ「映司様のご兄弟は既に全員、ご結婚なされています」

華「現在まで、かの家のご子息で伴侶を迎えておられないのは

  映司様ただ一人です」

と、二人が補足してくれた。

映司「……。そっか、兄貴達全員、結婚したのか」

クオリア「あ、えっと、その。映司、結婚披露宴とかには呼ばれてないの?」

映司「なかった訳じゃないけど、正直言ってあの家とはもう関わりたくない

   って言うのが本音なんだよね。俺は俺の意思で生きていきたいから」

と言うと、5人の間を沈黙が流れた。やがて……。

 

  「今の俺には決まった家も仕事も無いし、毎日毎日、その日の路銀と

   パンツ片手に世界を彷徨ってるような奴だよ」

クオリア「パパ、パンツッ!?」

満「クオリアさん声が大きいです!」

と、顔を赤くするクオリアと同じく顔を赤くしながら咎める満。

映司「俺の母方のじいちゃんの言葉とかでさ。色々あってね。

   ……ともかく、俺はあの家とはもう何のかかわりも無いんだ」

と言うと、二人の表情が落ち着きを取り戻していった。

  「だからこそ、教えて欲しいんだ。どうして、俺なのかって事を」

そう言うと……。

 

 

クオリア「それは、まぁ、その」

満「当然、私が映司様の事が好きだからですわ」

顔を赤くして躊躇うクオリアより先に。と言わんばかりに

自分も顔を赤くしながら告白する満。

その横では、なっ!?と言いたげな表情をしてから、悔しそうな

表情を浮かべるクオリアが……。

 

映司「でも、確か俺と二人があったのって、あのパーティーだけ

   だよね?」

満「えぇ。私はあの時しか、映司様と出会っていません。

  ですが、忘れもしません」

と、次第に恍惚とした表情で語りだす満。

 「あの日、映司様から頂いた優しさは今でも覚えていますわ。

  慣れぬ人込みの中でお母さま達と離れ、会場の外の廊下で

  一人寂しく泣いていた私を見つけた映司様は微笑み、

言ってくれました。『大丈夫』と。

そして、私の手を引き懸命にお母さま達を探していただき

ました。その時思ったのです。あの時の映司様のような方こそ

真の殿方なのだと」

頬を赤く染めながら語る満と隣で頷く華。それを忌々しそうに

ジト目で睨むクオリアと目を伏せているルナ。

 「そして思ったのです。もし私の婿となる方がいるとしたら、

  それは映司様のような高潔なお方こそが相応しいと」

映司「それで、満ちゃんは俺の事を?」

満「はい♪」

満面の笑みを浮かべながらの言葉に、映司は驚きつつも笑みを

浮かべていた。

 

やがて……。

映司「そ、そっか。えっと、じゃあリアちゃんは?」

リア「この女の後なのは癪だけど……。良いわ、

   教えてあげる。私と映司のあの運命の日を

   事をね!」

そう言うと、笑みを浮かべながら語りだすクオリア。

  「あの日のパーティーは、はっきり言って退屈

   だったわ。子供の私でさえ、大人たちは私の

   シュタイナー家と言う家との繋がりを狙って

   すり寄って来た事が分かったわ。正直、そんな

   男たちにほとほと嫌気がさして中庭に出た時、

   映司にあったわ。……あの時の私が、映司に

   パーティーがつまらないって言ったら、映司は

   笑ってこう言ったの。『じゃあ、一緒に遊ぼうか?』、と。

   それから映司と私達は歩き回った。あなたが

   知っていた屋敷の隠れ場所、植物の迷路を駆けまわり、

   池に居る魚を釣ったりもした。……映司はどこまでも、

   クオリアとしての私を見てくれた。

   シュタイナー家の令嬢なんて肩書を気にもせず、ね。

   そして、映司と別れて、また変な男たちに言い寄られて

   居た時に気付いたの。映司こそが、私のフィアンセには

   相応しいって」

うっとりとした表情で語るクオリアの隣では、静かにチッと

舌打ちをしている満が。

 

それを見て映司は……。

映司「そっか、そうだったんだ。……あのさぁ二人とも、

   聞いていいかな?二人の気持ちは分かったけど、

   その、家の人たちは納得しているの?君達が

   俺の現状を知ってるくらいだから、家族の人も

   当然俺が一市民になってるのは知ってるでしょ?」

満・リア「「はい(えぇ)」」

映司「じゃあ、俺との結婚には反対してる?」

満・リア「「いいえ(全然)」」

映司「そっか、やっぱり反対、え?」

 

予想外の回答に、返答が遅れる映司。すると、ルナが

何処からかPCを取り出してカタカタとタイピング

してから、その画面を映司の方に向けた。そこには……。

 

  「ッ!?どうして、リアちゃん達がこれを」

そこに映し出されたのは、音声こそ拾われていないが、

映司が仮面ライダーオーズに変身する一部始終が収められていた。

リア「……仮面ライダーオーズ」

映司「ッ!」

リア「少し前、日本各地で見られるようになった怪物、いえ、

   怪人から人々を護るために颯爽と現れる、謎の

   人物。……私がこれを知ったのは偶々。

   元々、シュタイナー家は兵器開発にも関わっていたのは、

   映司も知ってるわよね?そこで、その怪人と仮面ライダーに

   興味を持ったお父様たちが、ルナや他の諜報メイドたちを

   この日本の派遣したの。そんな中、私は映司が

   日本に居る事を知り、ルナに映司の様子を見てくるように

   頼んだの。そして、その結果録画されたのが、今見せた

   映像よ」

クオリアの説明が終わると、今度は華が黒い箱を取り出し、

紐を解いて中からいくつもの写真を取り出した。

それを見るなり、驚きながら写真を手に取る映司。

 

そこに映っていたのは、様々なコンボでヤミーやグリードと

戦うオーズ、そしてその仲間であるバースの姿だった。

映司「オーズだけじゃなく、バースの写真まで」

満「鴻上ファウンデーション」

やがて、今度は静かに満が語りだした。

 「主に遺跡の発掘、美術館の運営など、古美術関係の

  事業に力を入れている企業。しかし、それは

  表向きであり、その裏では兵器事業もかくや

  と言わざるを得ない程の軍事力を持った企業。

  その銀色の戦士もまた、かの企業が作り出した

  強化パワードスーツの一種と聞いております」

 

映司「……二人も、その親御さんたちも、大体の事は

   知ってるって事、か」

リア「えぇ。そして、映司が救世主である事もね」

映司「え?」

唐突な、救世主と言う単語に呆けた声を出す映司。

すると華が更に別の黒い箱を取り出し、中から

2枚の写真を取り出して彼の前に並べた。

 

そこに映っていたのは、周囲の物質をセルメダルに

変換し吸収する正八面体の菱形飛行物体。そして、

ドクター真木が変異した恐竜グリードと戦う、

オーズプトティラコンボを収めた写真だった。

リア「確認された限り怪人たちとの最期の決戦。

   そして映司の仮面ライダー突入後、少し

   遅れて崩壊したあのピラミッドモドキ。

   私達は映司があのピラミッドを破壊した事で、

   人類の文明社会は守られた。そう考えているわ」

満「そして、映司さんは現在において密に、且つ強大な

  軍事力を有する鴻上ファウンデーションに研究員

  として籍を置かれています。

  世界の英雄であり、かの企業との繋がりのある

  映司様を夫とすることに、周囲は何ら反対

  していません。最も、私たちにとってはそれ

  すら関係ないのが本音ですが」

 

そう言って笑みを浮かべる二人。そして……。

 

満・リア「「さぁ映司様!(映司!)私達のどっちを

      選ぶんですか!?(選ぶの!?)」」

と、二人して映司に詰め寄る。

映司「ま、待って待ってストップストップ!」

しかしいきなりそんな事を言われても、彼には答えられようが

無かった。

  「俺だっていきなりそんな話題を振られたら

   答えられようがないよ。……この件は少しの

   間、保留って事でダメかな?ちゃんと、考えるから」

リア「むぅ。……他ならぬ映司の頼みなら」

満「致し方ありませんわね」

 

そう言って、二人は落ち着き、結局その後、互いの連絡先を

交換した後に一旦は別れた。

 

 

そして翌日。

映司はグリードの戦いの日々で長らくお世話になっていた

多国籍料理店、『クスクシエ』に足を運んだ。

そこには、彼がお世話になった仲間たちが丁度そろっていて、

例の話をしたのだが……。

 

『ブゥゥゥゥゥゥッ!!?』

話をした途端、コーヒーを飲んでいた仮面ライダーバースの

変身者の一人、『伊達 明』が盛大にコーヒーを吹き出した。

そのすぐそばでは、同じくバースへの変身資格を持つ

『後藤 慎太郎』とクスクシエでバイトを続けている

女性『泉 比奈』が硬直していた。

明「げほっ!?げほっ!!い、許嫁だぁ!?」

涙目で咳をしながらもカップを置き問う明。

 

映司「はい。俺がまだ、あの家に居た頃に一度だけ

出会ったきり、だったんですけど……。

どうもその時に好印象だったみたいで……。

あ!でも許嫁の件は昨日知ったんです!」

知世子「あ~。それはまた何とも……」

映司の言葉に、クスクシエの店長である『白石 知世子』が

息をつく。

慎太郎「しかし、シュタイナー家と言えばアメリカ

    屈指の名家。一方の神蔵家も著名な起業家や

    政治家を輩出している日本屈指の名家。

    仮にどちらと結婚したとしても、火野は

    名家の仲間入り、か。火野自身、どう思って

    るんだ?」

映司「どうって。……二人とも見た感じまだ高校生

   でしたよ?どこかの学校の制服着てましたし、

   それに俺、今まで女性と付き合った事なんて

   無いし、相手が年下ってのも、どうも。

   それに俺、恋愛とかってイマイチわかんなくて」

明「高校生、ねぇ。一応今の法律じゃ男女共に18歳を

  超えてりゃ結婚できる。高3にでもなりゃ、

  二人とも18行ってても可笑しくないだろ」

映司「そ、それはそうですけどまだ高校生ですよ!?」

明「それでも結婚したいほど、二人のお前への想いが

  強いって事じゃないのか?」

映司「そ、それは……。分からないですけど」

明「ま。自分にも春が来たと思ってじっくり考えろ。

  ……って、そういや比奈ちゃんさっきから何も

  言わないけど、大丈夫?」

と、さっきから無言の比奈に話を振るが……。

 

比奈「え、映司君が、けけ、結婚。……あぁ」

フラッと後ろに倒れる比奈。

慎太郎「ひ、比奈ちゃん!?」

それに気づいて隣に居た慎太郎が受け止める。

明「ちょちょちょっ!?大丈夫比奈ちゃん!?」

慌てて駆け寄る明だったが……。

 「あ~。ダメだこりゃ。気絶してるわ」

知世子「あ~。……映司君の結婚話、相当インパクト

    大きかったみたいね~」

映司「は、はぁ」

と、知世子の言葉にから返事を返す映司。

 

 

その後、久しぶりに戻って来たという事でクスクシエの、

かつて自分が使っていた部屋に戻り、眠りにつく映司。

そんな中で、彼はかつての戦いの中で壊れ、残った

コアメダルの一つを取り出す。

  「なぁ、俺どうしたら良いのかな?『アンク』」

その、割れた『タカメダル』を見つめながら、映司は

かつて共に戦ったグリード、『アンク』の事を

思い出しながら静かに呟くのだった。

 

オーズ編 第1話 END

 




最初はオーズ編でした。出てくる女キャラは殆どがオリジナルを
想定しております。
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