※この作品はR-18です。

Fate blackattention   作:ギルギルマシーン

16 / 28
Fate blackattention happyルート#4 聖杯

ロビンからの通信は途絶えたまま、教会に足を踏み入れる。そこは血生臭い空気が充満していた。

前の結界より酷い吐き気、抑え込むのも一苦労だ。

中を進むと階段があった。上に続く階段と、地下に続く階段。エルメロイに聞いてみよう。

「そこは下に行け。上に異質な魔力反応がある。

対策無しでは近づいただけで致死量の血を出した時と同じ様になるぞ。」

エルメロイの指示通り地下に進むと、二本…二本だった道があり、左が硬い鉄の壁に閉じられている。右には人間らしき反応が一つ、迷わず右に進む。

そこには最後のマスター、言峰綺札がいた。

「あんたが言峰神父だな?」

「いかにも、私が言峰神父だ。纒畏アオト」

時間が無いのか、神父は自慢の拳法の構えを取る。

だがこちらにも時間が無い。切り札を使うのみ!

「(我流投影 ジャンル剣銃 該当無し 作成へ移行)」

……これでよし

「準備は出来たか?纒畏アオト」

「おうよ!覚悟しろよエセ神父」

 

「…ふっ!」「ぐっ!」

「はぁあ!」

おおよそ拳とは言えないような打撃が次々飛んでくる。

剣で受けているのにこっちが押されている。

アーチャーも狙ってくれているが、神父の動きが素早く撃てない。ではこうしようと作戦を切り替えてみる。

「アーチャー、スイッチ!」「了解っ!」

アーチャーは剣で神父を足止めし、俺が投影で沈める。

この作戦は、一撃で仕留める事と当たるかにもよる。

前者は心配無いが、後者の可能性が充分ある為、運にもよる。

先程作成した武器を作り出す、それは黒い拳銃だった。

弾を込めて、詠唱を唱える。

「我流投影、宝具作成 死滅剣製弾(ロストショット)

アーチャー!」「マスター!」

神父を怯ませたアーチャーが右へ逸れて、

今度は宝具の詠唱をする。時間は少ないが問題無い。

「この剣は弾の如く放たれ、内側にて真価を呼び覚ます。朽ちて、懺悔し、後悔しながら死んで逝け

ーーーー死滅剣製弾」

「………うぐっ!貴様ぁ!っああぁ!」

アーチャーは絶句した。被弾した神父の体内から無数の剣が飛び出てくる。もはや原型を保てていない。

ここまで無惨な殺し方は、存在する宝具ならば反英雄の宝具だろう。雑念を追い払うように首を振り、先へ進む

部屋の中央に聖杯があり、その前には金に身を包んだ英雄王が構えている。

お互い面倒なのは変わらず、言葉も無い。

それでも侮れない事は知っている。

持久戦は魔力的にも圧倒的に不利、

よって全力の武器に自分の命運を預け、全てが放たれた

 

「天地乖離す開闢の星!」

「吹き荒れる乖離の死滅剣!」

「偽・紅く輝く運命の死槍!」

英雄王は宝具こそ放ったが、少し見えた顔が酷く歪んでいた。天敵と再び合間見えた事か、否。それは違うと気づいたのは英雄王を撃破した後だった。

倒した後に近づくと、彼の霊基がかなり歪んでいる事がわかった。泥のような物に侵食され、本調子では無かったのだろう。とはいえ、勝った。生き残ったのだ。

 

聖杯は二つあり、マスターとサーヴァント用に一つずつだった。

「我ら、聖杯に願う…」

マスター用の聖杯でロビンを生き返らせた。

そしてサーヴァント用の聖杯でアーチャーは受肉を果たした。

終わってしばらくしてロビンが駆け込んで来た。

どうやら心臓を貫かれたがしばらくは耐えてランサーをこの世に繋ぎ止めていたらしい。恐ろしい生命力、後は英雄王が少しだけ残った自我でランサーに魔力を渡していたらしい。聖杯戦争は終わり、聖杯も無くなったが、二人のマスターはそれぞれの相棒を残した。かくして彼らはまたロビンの家に戻り、賑やかに過ごす毎日が始まる…

 

happyルート Fin




ここまで読んでいただきありがとうございます!
これにてhappyルートは終わりましたが、まだ彼等の毎日は続きます。続編も書く予定ですので、是非お待ちを
それではまた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。