Fate blackattention 作:ギルギルマシーン
「投影の真髄…と言ったか。(マスター、貴殿は知っているか?)」「いいえ でも油断はしないで」
「…ふぅ」アオトが深呼吸し、単語を口にする。
我が魔術 我が秘術 いいや、これは禁術の類だ
代償は厭わない。ならば!俺は信じて創るのみ!
我流投影〈オリジナルコピー〉ON!
「よかろう。貴殿からは守る者を持つ意思、例え死してもなお守ろうとする決意を感じる。であれば、当方は悪になりきろう。貴殿の力 見せて貰う!」
「投影、魔剣グラム」
体が電撃が走るような感覚に襲われても、痛みを伴おうと、止まろうとせず ただ敵の武器を落とし、敵を狙い、討たんとする。一方シグルドは震えていた。投影を使う英霊は1,2度剣を交えたが、自分の武器を投影するほどの魔力、完全初見の力。だかそれがどうした。ここまで楽しく、有意義な時間はそう出会えない。震えも消え失せ、アオトが見上げるとシグルドは薄っすらと笑いを帯びた表情をしていた。里奈はシグルドに援護も指示もせず、目で勝てと言わんばかりに見守っていた。
そしてシグルドが、またもや魔力を溜め始めた。
アオトはまた投影をするが、内容が違った。
「魔剣完了。貴殿の覚悟、見せてもらうぞ」
「我流投影、宝具作成 貫蘿旋槍〈グングニル〉」
「これなるは、破滅の黎明!」
「この槍は矢の如し、紅の槍はあらゆる物を撃滅せり」
破却の天輪!〈ヴェルベルク・グラム〉
紅く輝く運命の死槍!〈ストライクデッドグングニル〉
空色の剣が収束された部分にシグルドが直に押し込み、拳で剣に力を入れる。
赤く光る槍は魔力の上乗せによって加速し、収束した剣に襲いかかる。
「令呪を持って命じる!勝ちなさいセイバー!」
「令呪を持って我が体に命じる!俺にアーチャーを守れる力を出せ!」
「ぬおおおおっ!!!」シグルドは力み続ける。
「勝ちはもらうぞ竜殺し!うあああああぁ!!」
令呪の瞬間強化で踏み込み、シグルドのように槍を押し込む。そして衝撃に耐えきれず廊下の床が崩壊、シグルドとアオトのみ落ちてしまった。
煙が晴れて、右肩を押さえるアオトと倒れてこむシグルドの姿が見えた。
「貴殿の魔術見事だった。そこで当方から3つ程渡したい物がある…こちらへ来てくれ」
「今から言う2かつの事、これをよく覚えておけ
この聖杯戦争は闇に包まれている…それと召喚の前に連絡してきたはずの神父…奴もまたアーチャーを連れている…そしてもう1つ、貴殿は魔剣グラムを使いこなせていた…私の叡智の結晶だ。受け取ってくれ」
アオトにかけていた眼鏡を渡す。
「そうだ、これは1つ頼み事だ…里菜は、私がいなくてもあのような人物だったか?」
「いや、里菜先生はいつも優しかったですよ…英雄シグルド 力の事はありがとうとだけ言っておきます。」
「そうか…ブリュンヒルデにいい土産話が出来たな…
とてもいい時間を過ごせた。礼を言うぞ、アオトよ…」
「こちらこそ、その勇姿感服しました。あなたの願い…しっかり届けておきます。」
「先生」「アオト君」
「シグルドさんから伝言です。
楽しかったぞ我がマスターよ、貴殿がマスターであった事、当方は幸せであった。
だそうです。」
「……あなた達が聖杯を掴む事、祈っているわ…」
そう言って里菜先生は結界を解除して、階段を降りて行った。ふらつきながらもアーチャーの元へ急ぎ、担ぎあげる。「お疲れ様でした…マスター…」「ああ」
時間は夜になっていた。この時は1時を廻っていて、静かな夜に一人の女性が泣き崩れる所を後にして家路についた。
マスター里菜 並びにセイバーシグルド脱落
残りマスター5人
残りサーヴァント5騎
どうも 小説くんです。
今回は4つ目の作品で、かなり力を入れて見ました。
シグルドカッコよく書けたかなと。
我流投影 オリジナルコピーについて説明しておきます
コピーは本来見た物を複製するといいますが、アオトの場合見た物の複製は勿論、具体的なイメージや情報があれば形にできます。本編で書いてた宝具作成はいわば宝具を作ったのと同じものです。 詳しいことはまた今度に 次回予告です。
アーチャーの真名、宝具 シグルドの残した言葉
闇に包まれた聖杯戦争 アーチャーは二人
次回 謎と闇の聖杯戦争