※この作品はR-18です。

ロクでなし魔術講師とハーレムルート   作:デスイーター

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 こちらは『グレン=レーダス×イヴ=ディストーレ』の加筆修正版となります。原作11巻既読済み推奨です。
 また、元の『グレン=レーダス×イヴ=ディストーレ』は単品話扱いにしていましたが、こちらは今までの話の続きにしてあります。ではどうぞ


四冊目~イヴ=ディストーレの巻

「はぁぁぁぁ……」

 

 アルザーノ帝国魔術学院の講師服を着た女性、イヴ=ディストーレは学内を一人歩きながら盛大な溜息を吐いていた。

 

 その表情には陰りが見えるが、元からの容姿の造形が良い所為かそんな沈んだ表情も何処か憂いを帯びた色気を醸し出す要因になっていた。

 

 帝国魔導師団の特務分室の室長だった彼女は、フェジテ全土を巻き込んだ『炎の船』に関する騒乱における責任を取らされ、室長を解任……更にはイグナイト家からも放逐され、姓も母方のものである『ディストーレ』となっていた。

 

 そして、かつての父の指示で学院で軍事教練を行う戦術訓練教官としてこの学院へ赴任したのだ。

 

 赴任した当初のイヴの状態は酷いもので、外面を取り繕っていても内面は嵐のように荒れ狂い、グレンに縋りついて泣き喚くような真似もしてしまった。

 

 しかし、先日起きた新校長との生存戦に端を発した『裏学院』を巡る騒動を経て、イヴはある程度自分の心に折り合いを付ける事が出来た。

 

 グレンや生徒達との関わりを通じて、自分を縛り付けていた父の呪縛とようやく折り合いを付ける事が出来たのだろう。

 今ではたくさんの生徒に慕われ、辟易としつつも元来の面倒見の良さから文句を言いつつも講師としての生活を続けていた。

 

 その事は、いい……昔の自分が今の自分を見たらどう思うか分かったものではないが、一度心の整理がついた以上どうこう言っても仕方ない。

 何より、父の指示に従うばかりだった室長時代よりも、ずっと毎日が充実しているのは確かなのだ。

 

 しかし、問題は……あの『裏学院』を巡る騒動の折、グレンや生徒達を守る為に炎熱系魔法を使い、『裁断の刑』に処され死を覚悟した瞬間……自分がグレンに抱いていた想いを、自覚してしまった事だ。

 

(ああもうっ、なんなのよこの体たらくは……っ!? わ、私がぐ、グレンを……す、好き……っ!? し、しかもライクじゃなくラブとか、う、嘘でしょう……っ!? そりゃあまあ、あいつのいい所は色々知ってるわよ? なんだかんだ文句を言いつつも他人を見捨てない所だったり、ぐーたらに見えて有言実行する所だったり、その……泣いた時に、背中を貸してくれたり……思い返せば私が本音でぶつかれる相手って、グレン以外いないし……って、そうじゃない……っ!? もう、どうすればいいってのよ……)

 

 しかし、今まで周りは基本的に敵だらけ、他者を攻撃的に突き放す事が最早習慣になってしまっているイヴである。

 自覚したからといって素直にその想いを認める事が出来ず、しかし無視する事も出来ない為……どうすればいいか、延々と煩悶する羽目に陥っていた。

 

 お陰でグレンの前に出ると必要以上に攻撃的になり、気が付けば罵声が飛び交い子供じみた口論が勃発する毎日となっている。

 

 不思議とグレンと思い切り言いたい事を言い合った日は妙に心が軽く、悪夢を見る事もなく眠れる事が出来ているのだが……それでも尚、彼女は己の恋心を受け入れる事が出来ずにいた。

 

 その理由の一つに、セラを巡る確執がある。理由はどうあれ、自分の判断でセラを見捨て、死なせてしまった過去は消えはしない。

 その事に関して、グレンが自分を許す筈がないという想いがイヴの中には燻っていた。

 

(大体、あいつにとって私はセラの仇も同然なのよ? あいつだって、私の事は許せないに決まってる……筈、なのに……)

 

 ──だから……いつか話せよ。お前からな──

 

「あ……」

 

 ……だが、それは過去の話だ。グレンはイヴの態度から何か事情があった事を察し、その事情についてイヴが話すのを待つと言ってくれていた……その言葉がイヴにとってどれ程の救いになったかは、言うまでもない。

 

(そう、だ……グレンは、言ってくれたんだっけ……私の事情を、ちゃんと聞くって……私は、許されていいの……? 友達を見捨ててしまった、こんな私が……?)

 

 イヴの心は、今までにないくらい沸き立っていた……自分が許される可能性など、今まで考えた事もない……それだけ、セラを見捨ててしまった一件は拭い難い悪夢の記憶としてイヴの中に刻み込まれていたのだ。

 

 グレンの言葉はこれ以上なく嬉しかったが、イヴの抱える罪悪感がその優しさを受け入れる高い壁となっていた。

 

「お、イヴじゃねぇか。どうしたんだこんなトコでよ?」

 

 そんな時、不意にもう聞き慣れてしまった声が耳に届いた。顔を上げれば、そこには件の相手……グレン=レーダスが普段通りの気の抜けた顔で、こちらを見つめていた。

 

「……ふん、なんだっていいじゃない。それとも何? 私は散歩をする度に貴方に許可でも取らないといけないわけ?」

「んな事は言ってねぇだろ。ったく、ちっとは丸くなったかと思ったが憎まれ口は相変わらずみてぇだなオイ」

「生憎、貴方に振りまく愛想は持ち合わせていないわ。そんなにチヤホヤされたいなら、システィーナやエルミアナ王女の所に行けばいいじゃないの」

 

 相変わらず、グレンが相手だと条件反射で暴言を吐いてしまったイヴだったが、そのクールな表情と裏腹に内心はこれでもかと荒れ狂っていた。

 何せ、件の恋心を抱いた相手が目の前に現れたのだ。イヴの内心は、凄まじいパニックに陥っていた。

 

(ちょ、ちょっと……っ! な、なんでこんなタイミングでこいつが現れるワケ……っ!? ああもう、つい反射的に罵倒しちゃったけど、こんなんだから嫌われるんじゃない……っ!? 少しは素直にならな……って、何考えてるの私……っ!? ぐ、グレンにどう思われようが私には関係な……ああもうっ……!)

 

 内心で百面相しながら黙りこくったイヴをグレンが訝し気な眼で見つめる中、イヴの中で何らかの結論(自棄っぱちとも言う)が出たらしく、グレンの腕をガシィ、と掴んだ。

 

「お、おい……?」

「──ちょっと付き合いなさい、グレン。今すぐに」

 

 そう告げるとイヴは有無を言わさずグレンの腕を引っ張り、ズンズンと歩き出した。

 グレンはその剣幕に押されてワケの分からないままイヴに連れられ、学園を後にした。

 

 

「……で? どういうつもりだよ、イヴ」

 

 部屋の中で溜息を吐きながら、グレンは訝し気な眼でイヴを見据えて口を開いた。

 此処はイヴが現在住んでいる家の寝室であり、(グレンは気が付いていないが)内心混乱しまくっていたイヴは勢いのままにグレンを家に引っ張り込み、寝室まで連れてきた次第である。

 

 そのイヴは後ろ手で扉を閉め、グレンが逃げないようにする為か扉の前で立ち尽くしている。

 イヴ自身、何か考えがあってこの場所に連れてきたワケではない。気が付けば身体が動いていた、というのが正しいだろう。

 

(ああもうどうしよう!? 連れて来たはいいけど、一体何を話せばいいの……って、何でわざわざ寝室に連れて来たのよ私!? こ、これじゃあグレンにふしだらな女って見られちゃうじゃ……ああもうどうすれば……っ!?)

 

 そんなイヴの荒れ狂う内心にも気付かず、自問自答しながら黙りこくるイヴに痺れを切らしたのか、グレンは苛立たし気に口を開いた。

 

「まったく、何考えてたのか知らねぇがお前も女ならもうちょと御淑やかさってものをな……少しはセラを見習……あ」

「……っ!?」

 

 ……だが、思わず口にした言葉は二人にとっての地雷だった。グレンが口にした女性、セラ=シルヴァースは特務分室の一人だった女性であり……イヴの指揮する作戦で、命を落とした女性である。

 

 セラに男としての好意を寄せていたグレンは当時悲嘆に暮れ、結果として特務分室を去る事となった。

 そして、イヴにとってもあの事件は消し去り難い悪夢の記憶だった。

 

 ──そんな、父上ッ!? どうして!? ここは『愚者』と『女帝』の援護に『星』を回すべき盤面では!? お願いします、このままでは──ッ!? 

 

 ──ならぬ。彼奴等らは所詮、イグナイトたる我らの駒に過ぎぬ。

 

 ──貴様は裏切り者の『正義』を仕留め、最大効率で戦果を上げる事のみ考えればそれでよい。それがイグナイト家の大義だ。逆らうなら──

 

 あの日の悪夢が、忌まわしい記憶がイヴの中で繰り返(リフレイン)される。

 

 結局、あの時彼女は父親に逆らう事が出来ず、セラを見殺しにしてしまった。

 しかし、だからといって真実を告白してあの件でセラを見捨てるよう指示したのが父親であると話す事は、どうしても出来なかった。

 

 未だに色濃く残る父への恐怖がイヴの心を縛り上げ、彼女の口からはその意に反する言葉が……

 

「悪ぃ、無神経だったな。俺も」

「あ……」

 

 ──だが、恐怖に苛まれたイヴの手をグレンが掴んだ事で、イヴを苛む恐怖が和らいだ。

 自分の手を通して伝わるグレンの温もりが、冷え切った心を温めてくれているようで……

 

「あの時、お前に何か事情があったのはもう分かってんだ。前にも言ったが、俺は無理にそれを聞こうとは思わねぇ……お前が話したい時に話してくれりゃあ、それでいいからよ」

 

 ぶっきらぼうながらもイヴを気遣う言葉をかけるグレンの顔は、仄かに赤かった。

 彼自身、らしくない自覚はあるのだろう……だがそれでも、今にも泣きだしそうに思えたイヴを放って置けなかったのだ。

 

 グレンにとっては、それだけの話……しかし、その言葉が、その行為が……イヴの心をどれだけ救ったのかは、言うまもでなかった。

 

「グレン、わた、私、私、私……うぅ、あぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!」

「お、おいおい……」

 

 イヴはたまらず正面からグレンに抱き着き、その胸に顔を埋めながらわんわんと泣き始めた。

 

 最初は困惑したグレンだったが、やがて苦笑しつつもイヴの背中をぽんぽんと叩き、イヴの気が済むまで胸を貸し続けた。

 

 

「……全く、まさかこんな醜態を晒すなんて、ね……」

 

 ようやく泣き止んだイヴは、泣き腫らした赤い目尻のまま深いため息を吐いた。そんなイヴを見て、グレンは笑みを浮かべた。

 

「けど、良かったぜ。やっとお前の本音が聞けて……全く、素直じゃねぇにも程があるな」

 

 イヴは泣き喚く中、衝動に任せてかつての事件の真相をグレンにぶちまけていた。

 

 アルベルトを援護に行かせようとしたのに、父親に止められた事……父親に逆らえずセラを見殺しにし、それを深く悔やんでいる事……今までは父親への恐怖故に口に出来なかった真実を、イヴはグレンに告げる事が出来たのだ。

 

 たとえそれが衝動のままに吐き出した言葉だったとしても、ずっと一人で心に抱えていた重荷を下ろせたようで、イヴの心は晴れ晴れとしていた。

 

 しかし、それでもイヴがこの件を深く悔やんでいた事に違いはない。故に思わず、口からは過去を悔やむ言葉が漏れた。

 

「……でも、私が結局セラを見捨てた事に変わりは……」

「それを言うなら、セラを守り切れなかった俺の力不足も原因だ。当時は頭に血が上ってお前を口汚く罵倒しちまったが、俺が一人でもセラを守れていればそもそもセラが死ぬ事はなかったんだ……お前に全く責任がないとは言わないが、それでもお前一人だけに責任を押し付けるようなダセェ真似、今更しねぇよ……お前の家の事情はよく分からないが、幸い今はもう縁も切れたんだろ? なら、これからはこの学院の講師として、前を向いて生きていきゃあいいじゃねぇか」

 

 違う、と叫びかけてイヴは言葉に詰まった。自(・)分(・)一(・)人(・)だ(・)け(・)の(・)責(・)任(・)で(・)は(・)な(・)い(・)……その言葉を聞いて、それを受け入れようとする自分がいたからだ。

 

 今でもイヴは、あの一件は父親に逆らえずセラを見捨ててしまった自分一人だけの責任だと思い込んでいる。

 

 だが、他ならぬグレンから「それは違う」と告げられた……その事が、イヴの罪悪感を多少なりとも軽減出来たのは確かだったのだ。

 

 それに、『この学院の講師として生きる』と言われて、驚く程拒否反応が出なかった事も意外だった。

 なんだかんだ言いつつも、賑やかな生徒達に慕われながら講師をやっている事は、かつて周りの人間を全て敵と見做していたイヴにとって少なからず心の安らぎとなっていだのだ。

 

 口では突き放しつつも面倒見の良い性格から、イヴを慕う学生は多い……グレンから見ても、特務分室時代よりも今のイヴは生き生きとして見えていた。

 

「……全く、私も甘くなったものよね……講師も悪くない、なんて……昔の私が聞いたら、発狂していた所だわ」

「まあ、それだけこの学院に馴染んで来たって事だろうよ……生徒達の間でも噂になってるぜ、一見厳しいけど面倒見の良い美人女教師、ってな。良かったじゃねぇか、慕われてるみてぇでよ」

「ふ、ふん……お世辞のつもりかしら? あ、貴方にそんな事言われても、嬉しくなんて……」

 

 グレンの口から美人、と自身の事を褒める言葉が出てきた事で、イヴは顔を赤くしながら反論しようとして口ごもる。

 

 盛大に泣いて感情を曝け出した影響か、今のイヴは平時のように本音を取り繕う事が出来ていない。

 そんなイヴのしおらしい態度に、グレンは毒気が抜かれたような顔になる。

 

「おいおい、本格的にどうしたんだよお前? いつもの罵倒はどうしたよ?」

「な、なによ……好きな人に、グレンに、美人って言われたからって、私が……あ……」

「へ……?」

 

 そして、混乱のまま紡いだ言葉をイヴが自覚した瞬間、二人の間の空気が凍り付いた。

 グレンは思わぬ展開に目を白黒させ、イヴは自身の言い放ってしまった言葉を反芻し、混乱の極致にいた。

 

(な、な、な、何してるのよ私ぃぃぃぃ……!? い、言っちゃった……グレンに、好きって言っちゃった……っ!? どどどどうしよう……っ!? 今更何言っていいか分からないし……! で、でも、この機会を逃したらもうチャンスなんて……ああもう、もうどうにでもなりなさい……っ!)

「お、おい、今……むぅぅぅ……!?」

 

 グレンが口を開いた瞬間、イヴは力任せにグレンに抱き着き、その唇を奪った。

 突然の事態にグレンは混乱するばかりで、イヴもまた勢いのまま行動に移っていた為自分で引き下がる事が出来ず……暫くの間、二人の唇は重なったままだった。

 

 やがてようやくイヴが唇を離し、赤らんだ顔でグレンを見つめている……イヴの眼は既に据わっており、自棄になったのか覚悟を決めた様子だった。

 

「……だから、貴方の事が男性として好き、って言ったの……キスまでしたんだから、冗談だとかふざけた事は言わないわよね」

「あ、えっと……俺、は……」

「分かってるわよ、貴方が私を女として見てない事くらい……けど、これならどうかしら」

 

 イヴはそう言うなり止める間もなく服を脱ぎ始め、下着だけの姿になりその裸体をグレンに晒した。

 白いおみ足や豊満な乳房が暗い室内で白く映え、思わずグレンはごくりと唾を飲む。

 

「グレン、私を抱きなさい。私を本気にさせた責任、取って貰うわ」

「お、おい、落ち着けイヴ……って、何やってんだお前……!?」

 

 狼狽するグレンを尻目に、既に自棄になって思考放棄したイヴの行動は止まらず、グレンの目の前で膝を突くとグレンのズボンをずり下ろし、陰茎を露出させた。

 初めて見るペニスに目を見開くイヴは、そっと自分の手でそれを握り締め……

 

「うぁ……」

「あむ、ぺろ、んちゅ……」

 

 ぱくり、とグレンのペニスを口に咥え、チロチロと舌で刺激し始めた。ペニスを襲う快感にグレンは頭が真っ白になり、肉棒を膨張させていく。

 

「ぐっ、で、出る……っ!」

「きゃ……っ!?」

 

 あっという間にグレンの射精欲は限界に達し、ペニスから多量の白濁液がぶちまけられた。

 イヴは脈動するペニスと精液の勢いに驚いて顔を離してしまい、びゅるびゅると噴き出した精液がイヴの顔や胸を白く汚していく。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

「……これが、グレンの……あつい、わね……」

 

 射精後の倦怠感に身を任せ、グレンはその場にへなへなと座り込んだ。イヴは自分の身体を汚す精液を指で掬い取り、指の間で広げてみせる。

 そしてその眼は、射精後にも拘らず未だに勃起しているグレンのペニスへ向けられた。

 

「まだ出来るようね。ほら、立ちなさい」

 

 イヴは裸体を隠す事もなくグレンを強引に引っ張り上げ、部屋の奥へと連れて行く。

 脱力していたグレンはされるがままで、ベッドの近くまで来るとイヴはベッドに手を突きながら尻を突き出し、グレンに瑞々しい桃尻と秘所を曝け出した。

 

「ほら、精液塗れの女を正面からは抱きたくないだろうから、こっちから入れなさい。それとも、今更怖気づいたのかしら?」

「ああもう、お前はホントに……今更止めろって言っても止まらないからな、っと……!」

 

 そんな光景を見せられてまで我慢が効く程、グレンは男を捨ててはいない……イヴの望み通り尻をがっしりと掴むと、その秘所目掛けてペニスを一気に突き入れた。

 

「……っ!!!??? う、ぁ……!」

「く、きつ……っ!」

 

 イヴの破瓜の証が飛び散り、グレンの本能は美しい少女の処女を奪ったという征服欲で昂ぶりペニスがより一層硬度を増した。

 

 イヴは破瓜の痛みに耐えながらも、その表情は愛しい男を受け入れた歓喜に満ちている。その身を襲う痛みさえ、今の彼女には愛おしかった。

 

「く……っ! が、我慢が効かねぇ……!」

「うぁ、うぅ、あぁ……っ!」

 

 きゅうきゅうと締め付けるイヴの膣内の心地よさに耐え切れず、グレンはピストン運動を開始した。

 イヴの膣内はシスティーナ達より年上である所為もあるのか、きつさの中にも柔軟性があり、グレンのペニスを満遍なく締め付けていた。

 

「く、ぉ……っ!」

「うぁ、ぁ、あぁ……っ!」

 

 パンパンパンパンと肉を打ち付ける音が響く度、二人の身体から汗が飛び散り、室内が淫らな性匂で充満していく。

 グレンは背後から腕を伸ばしてイヴの乳房を乱暴に揉みしだき、腰も動きも徐々に早めて行く。

 

「ああっ、グレンの……かた、い……!」

「き、気持ち良過ぎて、もう、出そう、だ……っ!」

 

 射精欲の限界を感じ、腰を離そうとするグレンだったが、それを察したイヴが叫んだ。

 

「待って……! お願い、私の中で出して……っ! グレンので、私を種付けて……っ!」

「……っ! くそっ、なるようになりやがれ……っ!」

 

 イヴの全霊の種付けの懇願にグレンの理性が焼き切れ、後ろから身体全体で覆い被さりながら腰の動きを速めていく。

 そして、遂にグレンの限界が訪れイヴの最奥に亀頭を突き付けたまま、射精が始まった。

 

「ぐ、おぉぉぉ……っ!」

「……っ!? あぁ、グレンのが、私の中に……っ! 私、グレンに種付けされてる……っ! どくどくって、注ぎ込まれてる……っ!」

 

 イヴを逃がさないとばかりにベッドに抑えつけながらグレンのペニスが脈動し、イヴの胎内に大量の精液を注ぎ込んでいく。

 イヴは精液で膣内を灼かれる度、びくびくと痙攣しながら歓喜に身を震わせている。そんなイヴの反応にグレンの獣欲が触発され、更なる精液を注入する。

 

「く……っ! とまら、ねぇ……っ!」

「うぁ……! まだ、出て、る……!」

 

 グレンの射精は中々止まらず、グレンが腰をぶるぶると震わせる度、どくりどくりと精液がイヴの膣内に吐き出され、収まり切らなかった精液が結合部より零れ落ち、床を汚している。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……!」

「う、ぁ……」

 

 ようやく射精が終わると、グレンは脱力しイヴの身体の上に倒れ込んだ。

 イヴは愛しい男の重さを感じながら、息も絶え絶えになりながら笑みを浮かべている。

 大量の精液を注ぎ込まれた秘所は許容量を超え、太腿には流れ落ちた精液が伝っていた。

 

「あ……悪ぃ、重いよな、俺……」

「いいわ、暫くこのままで……今は、貴方と触れ合っていたいの」

 

 イヴのまるで幼い少女のような純粋な懇願に、グレンは苦笑する。今日は、この女には驚かされてばかりだというのに……まだ、足りないらしい。

 

「全く、変われば変わるもんだな……けどまあ、やらかしちまった以上責任は取ってやるよ」

 

 グレンは頭をかきながらもイヴに向かってそう告げた。正直、勢いに負けた部分はあるが……それでも処女を奪ったのだから、相応の責任は取るべきだろうと、グレンは既に覚悟を決めていた。

 

「あら、いいのよ……セフレとかでも、時々抱いてくれるだけで私は一向に構わないわ。それに、システィーナ達とも関係を結んでいるんでしょう?」

「……あー、やっぱ気付いてたか……」

 

 グレンの気まずそうな顔を見て、イヴはくすりと笑った。

 

「ふふ、カマをかけただけなのに正直ね。まあ、私も色々あって余裕がなかったから理解出来てなかっただけで、なんとなくそんな感じはしてたのよね。最近あの子達が貴方を見る時、凄く熱っぽい視線になる事があったし……多分、それに無意識に気付いてたから焦ってたのね私は……」

「……そうか。まあ、我ながら現状が普通じゃないというか、人として最低の類の所業をしてる自覚はあるんだが……お前は、それでいいのか?」

「ええ、構わないわ。貴方を独り占めしたら、システィーナ達に恨まれそうだしね。ま、便利なセフレが一人出来た程度に考えてくれればいいわ」

 

 イヴは未だ罪悪感を振り払いきっていないのか、何処か自嘲するようにそう語った。だが、グレンがそんな言葉を吐いたイヴを放っておく筈もない。

 

「おいおい、見くびるなよ。過程はともかく処女を奪って好き勝手やっちまった以上、当然お前の事もちゃんと愛してやるさ。それとも何か? お前にとって俺は、女をヤリ捨てるような最低野郎だったってのか?」

「そんなワケないじゃない……貴方が女性を平気で捨てるような人間なら、身体を許したりなんかするものですか……私は、グレンが好きだから抱かせたのよ。そこは、勘違いしないで」

 

 イヴはそう言いながら、グレンを慕う三人の少女達の姿を思い浮かべる。

 システィーナはイヴも思わず初対面でセラの名で呼んでしまいそうになる程セラに似ており、時折見せる包容力や慈愛はどうしようもなくセラを彷彿とさせた。

 

 以前の事件の経緯から自分には親愛の情を向けてくれており、イヴとしてもどう扱っていいか距離感を図りかねている相手だ。

 しかし彼女と一緒にいるのは苦痛ではなく、グレンを共(・)有(・)する上でも仲良くなれそうな気はした。

 

 ルミア……エルミアナ王女は以前の作戦で餌として使ってしまった事もあり、後ろめたさもあるのだが……その人間性は、決して嫌いではない。

 自己犠牲が過剰なきらいはあるが、優しく意志の強いその性格はイヴから見ても好ましく見えた。

 

 イマイチ底が知れない少女でもあるので上手く付き合っていけるかは不明だが、そこはシスティーナに仲を取り持って貰えばどうにかなるだろう。

 

 リィエルは特務分室時代からの付き合いではあるが、その関係性は正直上司と部下の関係を超えるものではなかった。

 

 見た目の年齢以上に幼(・)い(・)リィエルに手を焼かされた事は何度もあり、付き合い方は気を付けなければならないだろうが……リィエル自身、自分に対してそう悪い感情は抱いていないようなので、なんとかなるだろう。

 

 そんな思考を巡らせていると、自分の中に挿入されたままのグレンの逸物がいつの間にかその硬度を取り戻している事に気付き、くすりと笑った。

 

 正直、長年の想いが成就された事と愛しい男に抱かれた多幸感から、イヴ自身グレンを欲しがっている自分がいる事を理解していた。ならば、言うべき言葉は一つしかない。

 

「あら、随分回復が早いのね。もっと出来るんでしょう? だったら、私の気が済むまで付き合って貰うわ」

「そうだな。正直やり足りないのは事実だし……お言葉に甘えますかねっと」

「きゃ……っ!」

 

 グレンはイヴの誘いに乗り、一度ペニスを引き抜くとイヴの身体をひっくり返し、仰向けにした状態で覆い被さり、正常位でその身体を貫いた。

 

「あぅ……っ! また、入って来て……っ!」

「く……っ! 相変わらず、やべ……っ!」

 

 グレンはイヴに密着すると、夢中になって腰を打ち付け始めた。パンパンパンパンッと肉を打つ音が響き、二人は互いの体臭を吸い込みながらセックスに没頭していく。

 

「グレン、もっと、もっと突いて……っ! もっと、滅茶苦茶にしていいから……っ!」

「ああ、言われなくても……っ!」

 

 イヴの懇願を聞き、グレンは種付けプレスの体勢で猛然とピストン運動を加速させる。

 密着したイヴの身体は何処も柔らかで、グレンはその肢体の魅力に取り付かれ本能のままにイヴの身体を貪っていた。

 

「グレン、グレン、グレン……っ!」

「イヴ、イヴ、イヴ……っ!」

 

 イヴは両腕と両足をグレンの身体に絡ませ、自分から子宮を差し出すような恰好でグレンに抱かれている。

 グレンは自分の種を欲しがるイヴのそんな行動に触発され、理性が飛んで更に腰の動きを加速させていく。

 

「くっ、射精(だ)すぞ……っ!」

「来て……っ! 全部、全部中に頂戴……っ! 孕んじゃうくらい、いっぱい……っ!」

 

 無論、グレンに外に射精(だ)す気など一切なかった。グレンは己が抱く美しい女に種を注ぎ込むべく、加減もなしに腰を叩きつけて行く。

 そして最後に勢いよく腰を打ち下ろすと子宮口に亀頭をグリグリと押し付け、全身でイヴをベッドに押さえつけながら欲望を解き放った。

 

「ぐ、お、おぉぉぉぉぉぉ……っ!」

「うぁぁぁぁぁぁ……っ! わたしの中に、また、いっぱい出てる……っ! グレンの、あつい……っ!」

 

 びゅるびゅると凄まじい勢いでグレンのペニスから精液が注入され、イヴの膣内に熱い白濁液が溜まっていく。

 イヴの尻に押し付けられたグレンの睾丸がひくひくと震え、新たな精液がイヴの胎内に送り込まれていく。

 

「おぉ、くぅ……」

「……ぁ……まだ、出て……」

 

 グレンの射精は中々止まらず、飽きもせずにイヴの中に精液を吐き出し続けていく。イヴは胎内を灼く精液の感触に、思わず艶やかな吐息を漏らした。

 

「ぐ……まだ、足りねぇ……っ!」

「あぅ……っ! ちょ、あぁぁぁぁぁ……っ!」

 

 グレンの射精が終わったと思った次の瞬間、グレンは挿入したままイヴを抱き起こすと対面座位の姿勢になり、ピストン運動を再開した。

 

「うぁ……っ! ちょ、イったばかりで、わた、わたし……っ!」

「好きなだけ、イけよ……っ! 望み通り、幾らでも注いでやるからな……っ!」

「あぁ、うぁ……っ!」

 

 完全に理性を飛ばしたグレンはイヴの腰を掴み、激しく上下に揺さぶっている。同時に腰を突き上げる事も忘れず、絶頂に達したばかりのイヴはグレンの動きに翻弄され、身体を痙攣させ立て続けに絶頂に至った。

 

「あぁぁ……っ! もう、どうなってもいい……っ! 気が済むまで、抱いて……っ! 幾らでも、何回でも、私に種付けしていいからぁ……っ!」

「おうっ、心配しなくても今夜は一晩中抱いてやるよ……っ! 俺の気が済むまで、嫌だって言っても止めないからな……っ!」

 

 グレンの言葉を聞き、完全に愛しい雄の虜になったイヴはグレンに揺さぶられながらその想いを正直にぶちまけた。

 

「いい……っ! 私に構わず、好きなだけ抱いて……っ! 気を失っても、止めてって口走っても、グレンがしたいだけ中出ししていいからぁ……っ!」

「ああ、今日はもう、寝れると思うなよ……っ!」

 

 再びの種付けの懇願を聞き届け、グレンは女の中に種を注ぎ込むべくラストスパートをかける。

 最後に勢いよく腰を突き上げ、イヴの柔らかな尻肉に指を食い込ませると腰と腰を密着させ、膣奥に精液を叩きつけた。

 

「ぐ、おぉぉぉぉぉぉぉぉ……っ!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ! いっぱい、出てる……っ! すご、い……っ!」

 

 子宮口に密着した亀頭からどぶどぶと精液が溢れ出し、イヴの膣内に精液を送り込んで行く。

 大量の精液が子宮口をこじ開けて中に侵入し、イヴの胎を灼いていく。イヴは下腹の中に溜まる熱い液体の感触に絶頂し、絶頂の影響で膣内の締め付けが増しグレンのペニスからより多くの精液を絞り出していく。

 

「く、ふぅ……」

「ぅ、あ……」

 

 ようやく射精が終わり、イヴは脱力しつつグレンに身体を預ける。だが当然、グレンはそんな彼女をしっかりと抱き締め、今度は騎乗位の体勢になってピストン運動を再開した。

 

 結局、その夜部屋からはイヴの嬌声が途切れる事なく響いていた。朝になるまで念入りに中出しされたイヴは、正気に戻ったグレンが絶句するような有り様になっていたらしい。

 

 ちなみに、システィーナ達にはグレンの土下座とイヴの取り成しによってなんとかイヴのハーレム入りを認めさせた。

 こうして、グレンのハーレムにまた一人、新たなメンバーが加わる事になったのだった。




 というわけでイヴ編でした。
 主人公と確執があって、それでいてなんだかんだ執着してて、依存に近い感情を向けている…割と性癖にどんぴしゃでした。
 7巻のあのラストから彼女には目を付けてましたが、9~11巻のイヴは最高でしたね。11巻の表紙のイヴは憂いを帯びててかなり色っぽかったですし。こういうひねくれた感情を持ってるヒロインとか大好物です。単純に善良なキャラよりずっと好きですね。
 次はセリカを書こうと思います。12巻を見て割とヒロインとしてもいけるんじゃね?と思ったので。
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