「やー、食った食った。あんなに上手い飯が食えるとは、俺もいい生徒を持ったもんだな」
「ふふ、料理は普段あまりしないので自信はなかったのですが……喜んで頂けたなら、幸いです。密かに練習した甲斐がありましたね」
グレンは行儀悪く自分の腹を叩きながら上機嫌で話し、それに灰色の髪に黒瞳を持つ少女……リゼ=フィルマーが応じる。此処はリゼが持つ家の一つらしく、グレンは今日この少女に食事に招待されて此処にいる。
リゼ=フィルマーはアルザーノ帝国魔術学院の生徒会長という肩書の他にもう一つ、リーゼリット=ルチアーノ……帝国の裏社会を取り仕切る『ルチアーノ家』の跡取りという顔を持ち、要はマフィアの跡取り娘でもある。
そんな彼女だが、以前とある一件で彼女の裏の顔を知って以来、妙にグレンに関わりを持つようになっていた。
グレンはそんな彼女の態度を不思議がっていたが、リゼは何を聞いてものらりくらりと躱してしまうので、そんな彼女の事を不可思議に思いつつも今日まで付き合いが続いていた。まあ、傍目から見ればリゼの思惑は割と分かり易かったりするのだが。
今日はそんな彼女から雑用の依頼を片付けた後、食事の誘いを受けたのだ。今日は同居しているシスティーナ達は何やら忙しいらしく夕食を共に出来ない旨は既に通達されていたので、特に断る理由もなくグレンはリゼの誘いに応じたのだった。
「しかし、よく食べるのですね。システィーナの家の食事では満足出来なかったのですか?」
「いや、そんな事はねぇよ。単に俺が割と食う方だからってだけだ。上手い飯は、幾らでも食べてぇもんだしな」
「ふふ、光栄です。そう言って頂けると、腕を振るった甲斐があるというものです」
リゼはそんな事を言いながら、自然とグレンに近寄って来る。妙に距離の近いリゼの態度に疑問符を浮かべるグレンだったが、リゼはそんなグレンを見詰めながらくすり、と笑い……
「──では、私の夫となりませんか? 私はもうすぐ卒業ですし、学生でなくなれば問題ないですよね?」
「へ……?」
突拍子もない事を告げるリゼにいつもの軽口か、とリゼの方を向くグレンだったが……その瞳に込められた、真摯な想いを感じ取り言葉を失った。
リゼの瞳は真っ直ぐグレンを見据え、その唇は硬く引き結ばれている。いつの間にかグレンの手を握っているリゼの手は微妙に震えており、彼女の緊張が伝わって来る。
「キツネ、お前……」
「流石に此処でお茶を濁す事はしなかったようですね。ええ、先生のお察しの通り……私は、
そう言ってグレンを見詰めるリゼの瞳には、今まで見た事もない程の女の情念が燃え盛っていた。
その情念は、グレンが今まで関係を持ってきた少女達のそれに勝るとも劣らない……いや、単純な熱量であれば、一番根が深いとも言えた。
「……それに、先生が望むのであれば妾も容認しましょう。私の夫となれば、ルチアーノ家の力を以てどんな無理でも押し通してみせましょう。アルフォネア教授が協力して下さるのであれば、大抵の事はなんとかなりますからね」
「お前、もしかして……」
「ええ、先生とシスティーナ達が関係を持っている事は察しています。私も女ですので、彼女達が先生を見る目が変わった事くらいすぐに分かりますよ」
リゼはそう告げ、くすり、と笑みを浮かべた。
「先生の童貞卒業の相手になれなかった事は心残りではありますが、それでも私の処女を捧げれば先生に私という女の存在を刻み付ける事は出来ます。それだけでも、充分です」
リゼの瞳に宿る熱量は徐々に大きくなり、情熱的な視線をグレンに向けている。頬は赤らんでおり、今の彼女には言い知れない色気があった。
「先生、今すぐ夫になる事を受け入れろとは言いません……ただ、私を抱くかどうか……それだけ、今決めて下さい。私を抱く事を了承して頂けるのであれば、このまま私を寝室へ連れて行って下さい。迷惑と仰るのであれば、今後先生に関わろうとは思いません……それはそれで、仕方のない事ですから」
何処か諦めが入ったような声でそう告げ、リゼは俯いた。あの時の反応からして、リゼはマフィアの跡取りである自分を受け入れてくれる相手など早々いないだろうという諦観がある。
教師と生徒という関係ならともかく、
(あーあ、駄目だわこりゃ。こんなん見せられて、黙ってられるかよ)
グレンはそんなリゼの姿を見て、溜め息を吐きつつリゼの手を取り……そのまま、寝室に連れ込んだ。
「え……? せん、せい……?」
「お? なんだ、今更になって怖くなったのか? お前から言い出しといてそりゃないぜ」
「そ、そうじゃなくて……ほ、本当にいいんですか? 私、面倒臭い女ですよ? 一度抱いたら、一生離しませんよ? 私、マフィアの跡取りなんですよ? それでも、それでも抱いてくれるんですか……?」
グレンが自分を抱く選択をした事が予想外だったのか、リゼは普段見せている冷静沈着さをかなぐり捨てて、見るからに狼狽していた。
自分が、マフィアの跡取り娘が普通の男に受け入れられるワケがない……そんな諦めの入った思考を捨てきれなかったリゼからしてみれば、今のグレンの行動は完全に理解不能だった。
そんなリゼの狼狽ぶりを見て、グレンは改めて溜め息を吐いた。
「あのなあ、前も言っただろ? お前が何処の誰だろうと、お前は俺の生徒で、ついでに綺麗な女の子だよ。それに、全員公認の上でハーレム築いてるような駄目男が、マフィアの跡取りだとかどうとかくらいで怖気づくとか思ってたのか? そんなもん、お前を抱く上で障害にすりゃなりゃしねぇよ。ま、タチの悪い男に捕まったと思って諦めな。お前の処女は、キッチリ貰ってやるからな」
がはは、とわざとらしく笑いながら自分の肩を抱くグレンを見て、リゼは一瞬目を白黒させた後……瞳を潤ませ、グレンと唇を重ねた。
「ん……」
リゼは迷う事なくグレンの唇に舌を差し入れ、口内に入って来たリゼの舌をグレンが絡め取った。くちゅくちゅといやらしい音が響き、二人の唾液が口の中で混ざり合う。
「ぷは……っ!」
「……ふふ、ファーストキス、あげちゃいました。もう後戻りは効きませんからね、先生。私に火を点けちゃった事、後悔させてあげます」
リゼは熱っぽい声でそう告げると、スルスルと服を脱ぎ始め、一糸纏わぬ姿となった。
胸はお世辞にも大きいとは言えないが、それでもスラリとしたその肢体は優美な魅力に満ち溢れており、下手に豊満な身体よりも洗練された色香を発していた。
染み一つない白磁の肌が暗い照明の中で輝き、キスだけで濡れたのか秘所からは愛液が零れ落ちている。そんなリゼの裸身に、グレンは言葉を失いながら魅入っていた。
「私だけ裸とか不公平ですよ。さあ、先生も脱いで下さい」
「お、おう」
グレンはリゼに促されるまま、服を脱いで全裸になった。するとリゼはグレンの前に膝を突き、グレンの逸物を手に取ると、そのままぱくりと口に咥え込んだ。
「あむ、んちゅ、ぺろ……」
「う、ぉ……っ!」
リゼはグレンのペニスを根本まで咥え込み、じゅぼじゅぼと激しく剛直を吸い立てた。狭く暖かなリゼの口内に包み込まれ、グレンの逸物は瞬く間に膨張していく。
「く、
「……っ! んん……っ!」
「って、おい……っ!?」
射精の兆候を感じ取ったグレンはリゼに口を離すよう伝えるも、リゼはより深くグレンの男根を咥え込み、激しくペニスをしごきあげた。
既に限界が近かったグレンはリゼのディープスロートに耐え切れず、そのまま射精の時を迎えた。
「ぐ、おぉぉぉ……っ!」
「んむっ! んんんん……っ!」
ペニスを根本までリゼの口内に突き入れたまま、グレンの逸物から精液が迸る。
喉奥までペニスを咥え込んだリゼはこくり、こくり、と喉を鳴らしながらグレンの精液を飲み込んでいき、最後の一滴まで飲み干してからようやくペニスから口を離した。
「……ふぅ、中々濃かったですね、先生。ご馳走様でした」
「く、ふぅ……あ、頭がおかしくなるかと思ったぜ。まるで、中出しした時みたいだったというか……」
普段澄ましているリゼの口内をペニスで汚し、あろう事か自分の出した精液を全て飲み込ませた事で、グレンの心に歪んだ征服欲が沸き上がり、その興奮を後押ししていた。
リゼのような少女の口を犯し、精液を飲ませた事でグレンの自制心は消失しつつあった。既に射精したばかりだというのにペニスは硬く勃起し、早く眼の前の少女を蹂躙させろと先走り汁を垂らしていた。
「ご満足頂けたようで幸いです。練習した甲斐がありました」
「れ、練習ってお前……」
「ふふ、ご安心下さい。バナナとか、そういうのでですよ。私が、先生以外の殿方に奉仕するワケないじゃないですか」
リゼはくすり、と笑って立ち上がり、ベッドに手を突きお尻をグレンに向けた。そして自分の秘所に手を伸ばし、くぱり、と秘所を押し開いて見せた。
「さあ、先生。早く、私の処女を奪って下さい。私、もう待ちきれません……犯して下さい、先生」
「……ああ、いくぞ……っ!」
その誘惑にグレンの理性は呆気なく敗北し、リゼの腰を掴むと秘所にペニスを押し当て……そのまま一気に、腰を進めた。
「……っ、ふぅ……こ、これが、初めての痛み、なんですね……痛い、けれど……身体が、熱いです……」
根本までペニスが突き立ち、結合部から破瓜の鮮血が流れ落ちる。処女を失ったリゼは痛みを感じているようだが、それ以上に発情しているのか、蕩けた顔でグレンのペニスを受け入れていた。
「キツネ……」
「ふふ、リゼ、と呼んで下さい。情事の時くらい、ちゃんと名前で呼んで下さいよ。そうしたら、動いていいですから」
「ああ、動くぞ。リゼ」
グレンは改めてリゼの名を呼び、ゆっくりと腰を動かし始めた。一度亀頭が見える所まで腰を引き、そのまま根元まで突き入れる。
狭いリゼの処女地を蹂躙する感触は最高で、ピストン運動が加速するまでそう時間はかからなかった。
「く、うぅ、あぁ……っ! 先生のが、私の中、抉って、ます……っ! すごい、なんだか、飛んで、しまい、そうです……っ!」
「く、ぬめぬめ蠢いて、すげ……っ! あんま、保ちそうに、ねぇな……っ!」
パンパンパンパンッ、と肉を打つ音が部屋に響き渡り、腰を打ち付ける度に秘所からは愛液が飛び散り、二人の汗が入り混じる。
グレンは背後から密着するようにのしかかりながらリゼの背中の汗を舐め取り、腰の動きを強めながらこちらを振り向いたリゼと唇を重ねた。
「リゼ、リゼ、リゼ……っ!」
「せん、せい……っ!」
夢中になってリゼの身体を貪るグレンは、一心不乱にリゼの尻に腰を叩きつけて行く。リゼも愛しい男に蹂躙される悦びで嬌声をあげ、絶頂へ近付いて行く。
「く、
「中に、下さい……っ! 全部、注いで……っ!」
リゼの懇願を聞いたグレンの理性が吹き飛び、勢いよく腰を打ち付けると子宮口に亀頭をぐりぐりと押し付けながらリゼの身体を思い切り抱き締め、容赦なく膣内射精を開始した。
「う、おぉぉぉぉぉぉぉ……っ!」
「くぁ、あぁぁぁぁぁ……っ! 先生の、中、に……っ!」
リゼの身体と密着しながら、その最奥に熱い精液を注ぎ込んでいく。グレンの腰がぶるぶると震える度新たな精液がリゼの最奥に叩きつけられ、白濁液を膣奥に浴びたリゼの身体がびくびくと痙攣し、絶頂に至る。
絶頂したリゼの膣内が更にグレンのペニスを締め上げ、次々と精液を搾り取っていく。グレンは最後の一滴に至るまで、リゼの膣内に精液を注入し続けた。
「く、ふぅ……」
「……あ、ふぅ……いっぱい、注いでくれましたね。お腹の中、とっても熱いですよ……きゃ……っ!」
射精が終わり脱力したグレンに寄りかかられながら、リゼは下腹の中に溜まった精液の感触に恍惚の表情を浮かべた。
その色香を間近で感じ取ったグレンの獣欲に再び火が点き、がしりとリゼの腰を抱え込むと背後から抱き締める形でベッドに腰掛け、背面座位の体位になるとピストン運動を再開した。
「くぁ、うぅ……っ! あ、あんなに出したばかりなのに、もう、こんな……っ!」
「く……っ! 悪ぃ、まだ、全然足りねぇんだ……っ!」
完全に理性が飛んだグレンは背後からリゼの腰を抱えながら上下に揺さぶり、腰を突き上げる。その突き上げにリゼは翻弄され、嬌声をあげる。しかし、抵抗する素振りは一切なかった。
「あ、くぅ……っ! いい、ですよ……っ! 好きな、だけ抱いて下さい……っ! 先生が満足するまで、付き合って、あげますから……っ!」
「ああ、一回や二回で、済むと思うなよ……っ!」
グレンの獣欲を受け入れると宣言したリゼは身体の力を抜き、自分の身体の主導権を全てグレンへ委ねた。グレンはそんなリゼの身体を抱き締め、猛然と腰を突き上げていく。
「くぉ……っ! そろそろ、
「はい……っ! いっぱい、中に出して下さい……っ! 私に、種付けして下さい……っ!」
種付けの懇願を聞き、グレンの突き上げが更に加速する。そして一際深く突き上げると、子宮口に亀頭を押し付けながらリゼの身体を抱き締め、欲望を解き放った。
「くぉ、おぉぉぉぉぉぉぉ……っ!」
「うぁ……っ! 熱いの、また、注がれてます……っ!」
リゼの尻に腰をぐいぐいと押し付けながら、グレンはびゅくりびゅくりと夥しい量の精液を胎内に注ぎ込んで行く。グレンのペニスがポンプのように脈動し、新たな精液がリゼの狭い膣内を瞬く間に白く染め上げていく。
「おふ、ぅ……」
「……ぅあ……すご、かったです……」
最後の一滴まで注ぎ込み、ようやく射精が終わりを迎えた。リゼはくたりと脱力してグレンによりかかるが、自分を貫くペニスが未だに胎内でその存在を主張している事に気が付いた。
「……ふふ、まだ足りないんですね。いいですよ、何度でも、付き合ってあげます。さあ先生、続きをしましょう」
「……ああ、勿論だ」
二人は再び唇を重ね、そのまま情事を続行した。グレンは一晩中リゼの身体を貪る事になり、後日システィーナ達に事情を報告し、また一人グレンのハーレムにメンバーが加わる事になったのだった。
というわけで『追走日誌3』を呼んで衝動的に書き挙げたリゼ編です。本編でもちょくちょく出番はありましたが、やっぱりバックグラウンドが明かされるとキャラの魅力がひき立ちますね。短編の挿絵の悪戯っぽいリゼの挿絵は真に素晴らしいと思いました。
仲間外れも可哀そうだし、フランシーヌとコレットもやりますか。都合上、二人一緒ですけど。