Fate/Last・Master Order 作:野菜戦艦トマト
あ、ごめんなさい銀種火投げないで!
最初の方でちょっとグロテスクな描写があります、ご注意!
カルデア・アンダーグラウンド。フィニス・カルデアの底部に存在する空き部屋の総称である。といっても、詰まるところ本来存在するはずだった47名のマスター達の部屋予定の場所であった、というだけの場所なのだが。
今では入る人間もいない余剰スペースということで、素材や謎の仮面が保存されている物置のような扱いとなっている。
その一室で、ごうごうと鳴り響く吹雪に交じって、獣のような声が響いていた。
「さ~て、もう一回聞くぜ。あんたをここに送り込んだのは誰だ?」
向き合うは、まるで糸の切れたマリオネットのように、指という指、手足という手足がネジくれた
「だ……だがら゛……ま゛、
ゴキン、と音を立てて、何かが外れる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛a゛a゛a゛a゛a゛a゛a゛a゛a゛a゛っっっっっっ!」
「……で、送り込んだのは
燕青は、再度静かに告げた。
「
「……お前、ちょっとうるせーぞ」
わめきちらすそれにイラついた燕青がこぶしを握る。そこへ。
「……わしじゃき」
扉をたたく音とともに聞こえる、以蔵の声。それに気勢を削がれた燕青は、小さくため息をつくとわめき散らす肉塊を無視して外に出た。
「以蔵のダンナ、何のようだい?」
「ぱらけるすすからおまんに渡せ言われたもんじゃき。あとほれ、こっちはえみやじゃ」
液体の入った大きめの瓶と一緒に、おまんが食堂に来んでろくに飯食うとらんいうてやかましいでの、と渡された弁当の包みに、お、と瞳に宿った剣呑な光が薄まる。
「呵呵、こりゃあちょうどいいや! 腹減ってたんだ」
「……よく食えるの」
服で両手の血糊をぬぐい、さっそく包みを開いて握り飯をうまいうまいとぱくつく燕青に、以蔵が胡乱気な目を向ける。食欲どころか、先ほど扉からちらりと見えたネジくれた何かを思い出すと胃がひっくり返りそうだ。
「……ああ、あれ? なかなか難儀な奴だよ。
やった燕青は燕青で、けろりとした顔で指についた米粒をぺろっと舐めとる。かたや人斬り、かたや無頼漢。同じアサシンでも
「……アンタもやる?」
「わしゃぁ拷問は好かん」
即答。憮然とした表情で唸る以蔵に、燕青も本気で誘う気はなかったのか、ふーんと返すだけ返して二つ目のおにぎりにかぶりつく。
「ま、ダ・ヴィンチからは死ななきゃ何してもいいって言われてるからなー」
「……前々から聞きたかったんじゃがの、おまんらわしらに何か隠しとらんか?」
ぽつり、と聞く以蔵に、燕青はひょうひょうと返した。
「そりゃあ隠してることなんていっぱいあるだろ、俺のスリーサイズとかな」
「気色悪いこと言いなさんな!? そうやのうて、マスターのことじゃき。確か、おまんら初期組に……」
次の瞬間、膨れ上がる殺気に以蔵は思わず刀を抜きかけ、それすら間に合わぬ反応で殺気の伴う貫き手が繰り出される。自らの頬をかすめる拳風にぞわりと肌が泡立つ。
「……おっ、と悪い」
「んで、どうした? マスターのことなら身長体重スリーサイズまで何でもありだぜ?」
「……だから、気色悪いこと言いなさんな……」
龍馬からどうしても、と頼まれ、不承不承に引き受けたが、流石にこれはまずい。以蔵は聞き出すのを諦めた。
「……ところで、その瓶の中身はなんじゃき」
「ああ。これか?」
治療薬、兼、
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「……マシュと、ダ・ヴィンチちゃんは完了……残りは、ブーディカさん、ドレイク船長、エウリュアレ、モーさん、マリー、婦長……マルタさん、か……」
立香は、ベッドの上で残りの人数を指折り数えていた。
突如ダ・ヴィンチからオフを言い渡されたときは面食らったが、原因がレイプした自分にある可能性も否定できないし、万が一バラされるわけにもいかないので曖昧に誤魔化し、普段の疲れを一日休むために当てるという名目でこうして部屋にこもっていた。
「他の人たちは、大体自室にいるらしいから、タイミングを間違えなければ問題ない……。問題があるとすれば、ほぼ医務室にこもりっきりの婦長、か……」
ぶつぶつと、これからの行動を確認する。
「罪悪感を煽って、令呪を使ってレイプする。これは続行する。シンプルだけど悪くない作戦だ。うん、悪くない……」
その言葉に、ズキリと胸が痛む。わかっている、自分がやっているのは信頼に対する裏切りだ。一年間、世界を救うために召喚に応じ、共に戦ってきた仲間を性の捌け口にする、最悪の行為。
(……きっと、俺は地獄行きだろうな)
自嘲すると、手の甲に輝く令呪が目に入る。叱咤するかのように輝く様を見つめていると、すっと気持ちが引き締まっていく。
「……大丈夫、俺は人類最後のマスターだ……」
言葉にして呟くと、いくぶんか気持ちが軽くなる。いつから始めたか忘れたこの
そういえば、ドクターはこれにいい顔しなかったな、とふと思い出す。これを聞くたびに、ドクターはいつも悲しそうな顔してたっけ。
『……立香君、それはいけない。魔術師の言葉は場合によっては
『……分かった、人理焼却を解決するまでは、おまじない程度なら使っても大丈夫だ』
『そのかわり、僕と約束してくれ。この旅が終わったら、立香君を取り戻すと。もちろん、僕も付き合うから』
今にして思えば、ドクターは俺を
ちらりと鏡を見る。光を失った瞳が、へらりと笑みを浮かべている。
「……うん、大丈夫。ドクター、俺、
静かに呟くと、立香は再度寝具に仰向けになる。そのまま、静かに眠りについた。
けれど、どうしたことか。夢に浮かぶドクターはいつものふにゃっとした笑顔ではなく、あの時のようなとても悲しそうな顔をしていた。
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ナイチンゲールは困惑していた。
自分の前には、渋面で腕を組むサンソンが、もう何度目かもわからないようなため息とともに言葉を吐き出す。
「何度でもいう、ミス・フローレンス。あなたは休むべきだ」
「休みなど、そのような暇は……」
「今日はレイシフトがない。マスターの健康管理は貴女が
ばさりと切って捨てられる。むう、と唸るナイチンゲールに、サンソンが続けた。
「……サーヴァントが疲労しないと思っているなら大間違いだ、ミス・フローレンス」
「私は、疲労を感じてはいません」
「それは貴女が……こういっては何だが
なにしろ、彼女は生前からして文字通り
だが、疲労を感じないと疲労しないは決してイコールではない。サーヴァントにも感情や欲望があるように、疲労という
例えていうならば、狂化による常時ランナーズハイともいうべき状態なのが彼女だった。
「……お気遣いいただきありがとうございます、ですが」
「残念ながら、気遣いでもなんでもなく、医師としての見識だ」
サンソンのとどめの一撃。なんならば、カルテもつけようか? と更なる追い打ちに、ナイチンゲールはついに降参した。
「……わかりました」
明らかに不服といわんばかりの、不承不承という感じで吐き出した。
「さすがです、ミスター・サンソン」
「……いや、僕にはこれが精一杯です」
医療スタッフの一人……班長が疲れ切った表情で苦々しいサンソンをねぎらった。彼女の頑固さは今に始まったわけではない。むしろ、召喚されてから毎度毎度あんな感じではあったが、今回は特に異常だ。
今までだって、マスターの診察は2~3日に一度(ただしレイシフト時は帰還時即時)程度であったが、今は周囲の説得により問診とリハビリという形をとったものの、スタッフに行わせず彼女自身の手で毎日行われている。
まるで、目を離してしまえば彼がいなくなってしまうかのように。
(あんなことがあれば……いや、彼女自身は恐らく気づいていないのだろう)
それは彼を想うが故の感情であるということを。事実、立香が回収された時真っ先にメディカルルームに飛び込んできたのはナイチンゲールであった。
瀕死の重傷を負った立香を前に、普段の冷静さも何もかもをかなぐり捨て、感情をむき出しにし、
それを危険視したサンソンが、ティーチ、アステリオス、ヘクトールの英霊三人掛かりで無理やりに引きずり出させたのは記憶に新しい。
彼女は、確かに立香に対する思慕を持っている。そして同時に、マジチンに屈してしまった屈辱と、彼を裏切った無念も。
だからこそ、恐れているのだ。命を救う自分が、自らの手で、思慕するものの命を失いかけた……殺しかけてしまった事実を。
(恋の病、か)
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メディカルルームを出たナイチンゲールは、全身を苛む渇きに、壁に寄りかかっていた。
(これは……。魔力の枯渇でしょうか)
有り得ない、と首を振る。自身の魔力は、全てカルデアの電力供給によって賄われている。カルデアが健在である以上、魔力不足は起こりえない。
(この……状態は、危険です……!)
ぎりぎりと、二の腕を握りしめる。このままでは、誰彼構わず襲い掛かってしまう。狂化により増強された、看護師としての理性がそれを押しとどめていた。
「……この、症状……。もし、同じ、症状が、蔓延、している、なら……。マスター、の。身が、危険、です」
ふう、ふうと息を吐きながら、ナイチンゲールは立香の部屋へとたどり着いた。ノックをするも、反応がない。
「……っ失礼、します」
扉を開く。部屋は暗く、寝台の上で立香が横になっている。患者かと駆け寄るが、規則正しい寝息に、一時渇きと疼きを忘れるほどに拍子抜けする。
「眠っていた、のですね……」
起こさないように、静かに、手早く診察する。心拍、少々低めなれど安定。体温、同じく少々低め。呼吸、問題なし。典型的な睡眠状態だった。
安堵し、近くにあった椅子をそっと引き、立香の顔が見える位置に座る。普段のマスターの姿を感じさせない、穏やかな寝顔。
知らず、ナイチンゲールの口元に笑みが浮かぶ。人類史を背負い、駆け抜けた
ふと、何とはなしに動かしたその視線が、布団の盛り上がっている部分に移る。マスターの、ちょうど股間部あたりがもこり、と起き上がったそれは、夜間陰茎勃起現象と呼ばれる……いわゆる夜勃起と呼ばれるものだ。
それを見た瞬間、ナイチンゲールにあの渇きが襲い掛かる。どくり、と心臓が跳ね上がり、先ほどよりも激しい渇きが彼女の体を蝕んでいく。
「あ……はっ……!?♡」
衝動的に手を出しかけた自身を、鋼の如き理性で自分を強く抱きしめることで押しとどめ、下唇を噛み締める痛みで堪える。だが、視線が、勃起したそれから目を離せない。ふー♡ ふー♡ と息をするたびに、部屋にある彼の匂いを感じてしまう。
(落ち着きなさい……これでは……これではまるで……)
寝息に合わせ、ひく、ひくと痙攣するそれに、ナイチンゲールの視線が獲物を狙う猫のように追いかけてしまう。
1分か、5分か、それとも10分か。どれほどの時が経ったのかわからない。だが、ナイチンゲールの疼きは収まるどころか時がたつほどに凶暴性を増していた。
(これは……いけない……! 治療の必要が……ひつよう、が……)
理性が、まるで溶鉱炉に放り込まれたように溶かされていく。心臓の鼓動が胸を突き破らんばかりに弾ける。荒く吐き出す息が熱い。
(……
ドロドロに溶けた理性が、捻じくれ、歪んだ言い訳を手に入れた。彼女が知覚できたのは、それが最後であった。
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眠りについていた立香は、違和感に目を覚まし、眉をひそめた。ぬるぬるとした感触と、布団をはがされたことによる寒気。そして瞼を射抜く照明の光に、眠たい目をこする。
(……一体、何が起きて)
「るんばぁっ!?」
「……ん♡ ……ん♡」
立香が目にしたのは、椅子に座った状態で、自分のペニスを露出させ、じゅるじゅると音を立ててしゃぶるナイチンゲールの姿だった。
「……
咥えたまま、いつもの挨拶。相変わらず光を失った、ひきつった青い瞳と、困惑すら浮かべない紅の三白眼の視線がまじりあう。
「……何してるの、婦長?」
「……ん♡」
ぬちゅり、と音を立てて口内からペニスを引き抜くと、勃起を維持させるようにぐちゅぐちゅと手コキを行う。
「治療行為ですが?」
「何の!?」
「私の体に、異常を感じます。強烈な飢餓感と、疼きです。治療には、マスターの協力が必要と判断しました」
(……それと人が寝ているさなかにフェラチオするのと何の因果関係があるのだろうか)
チベットスナギツネになる立香のモノをしごきながら、ナイチンゲールは一言。
「精液を下さい」
(ダイレクトッ!?)
想像以上の
「治療法は、膣内射精あるいは口淫により精液を体内に取り込むことによる魔力の供給と判断しました。ですので、マスターは気にせず射精を」
「いや、俺が気にするんだけど!」
思わず叫んだ立香の言葉を無視し……そもそも話を聞いていたかどうかも疑わしいが……扱いていた手を止めると、再度口内に咥えこんだ。立香のペニスを遠慮呵責なく奥深く呑み込むと、咽喉内全体の伸縮と舌の動きを連動させつつ、頬がへこむほどの強烈なバキュームをかける。
そのまま顔を引き上げると、形のいい唇がまるでタコの口のように伸びる。そのまま舌を渦を巻くかのように回しながら、再度喉奥まで。婦長の端正な顔が、ひょっとこフェラといわれるそれに淫猥に歪む。
マシュの柔らかく包み込むようなフェラとは全く違う、断固として搾り取るという強烈な意思を持つ動き。搾精フェラチオを全力で行うナイチンゲールに、立香の手がシーツを握りしめた。
「ぐうっ……婦、長……でるっ!」
――ぶりゅっ!ぶりゅるるるっ!
「!!」
ナイチンゲールの頬が、ボンベで空気を入れた風船のように膨れた。口内に、大量の精子が吐き出されるが、一瞬眉をひそめただけで、ごく、ごくと嚥下しつつ舌の動きで一滴も残すまいと舐め取り、飲み、吸っていく。
やがて、尿道の中の精液すら吸い尽くしたナイチンゲールが口を離すと、口内の精液を手の平へとどろりと吐き出した。
「……射精量、粘度、共に平均の倍以上……。驚きです」
手を覆い尽くす精液に、多少困惑と呆れを見せつつも、再度それを啜りこむ。少々のどに絡まったのか、目を閉じて上を向き、やや強引に嚥下した。
嚥下した精液が喉を下り、臓腑へいきわたり……魔力が補給される感覚にナイチンゲールの身体が満たされる、
最後の一飲みをゴクリ、と飲み干すと、疼きが収まっていく。と同時に、失われていた理性と羞恥心が鎌首をもたげた。
ぼん、と音を立てるかのように、ナイチンゲールの顔が朱に染まる。
(私は……なんということを……!)
林檎もかくやとばかりに真っ赤に染まったナイチンゲールは、今やこの場をどうやって抜けるかということに神経を集中させていた。射精に息をつく立香を前に、椅子から立ち上がると、足早に出口に向かう。
「婦長?」
「……疼きが消えましたので、治療、完了です。ご協力、感謝します」
そう言い残し、立ち去ろうとするナイチンゲールの腕を、立香の手がつかんだ。
「……マス……~~~~~~~!?♡」
困惑の声を上げたその唇を、立香の唇がふさいだ。離れようとする彼女の頭を、光輝き、一画消える令呪の手ががっしりと捕まえる。
じゅるじゅると、唾液を啜りあげられる。口内が渇くほどの、長いディープキス。ナイチンゲールの呼吸が乱れるほどに長いキスをして、ようやく立香は唇を離した。
「……っぷはっ。うぇ、ちょっと残ってた」
「……っはーっ♡ はーっ♡」
口内に残った精液をんべっと舌を出して吐き出す立香に、頬を上気させ、彼にぐったりとしなだれかかるナイチンゲールの困惑の視線と表情が絡みつく。
「ま、マスター……♡ 何を……♡」
「……婦長、
ほら、まだここ腫れが残ってる。立香はそういうと自らのペニスに手を添えさせる。
「……っ♡♡」
ビクン、ビクンと、張りつめたペニス。一度射精した程度では萎えない肉の杭の圧力が、熱とともに手袋越しに伝わってくる。
「それに、婦長もまだ足りないでしょ?
立香の悪魔のようなささやきが、ナイチンゲールの耳朶を打つ。ごくり、と喉が鳴る。かつて神への誓いを立てた時に捨てたはずの
「……このままじゃ、眠れないんだ」
立香のささやきも、届いていたかどうか。
「……
普段のクールな表情、その瞳に淫靡なものを映しながら、ナイチンゲールはうなずいた。
力の抜けた身体をベッドに横たえる。汚れないように、赤い軍服の上着の前をはだける。ベルトを外すと、じゅくじゅくに濡れそぼった膣が、こもった雌の匂いとともに解放された。
「先に申し上げておきますが、これは治療です……。膣内射精は認めますが、性交ではない、ということをお忘れなく」
狂化EXによる看護の理性が戻ってきたのか、ナイチンゲールは静かに告げた。わかってるよ、セックスじゃなければいいんだよね。立香はそう告げると、自らのペニスを膣口に押し当て、
「ん゛お゛お゛っ!?♡♡♡」
激しい衝撃に、ナイチンゲールの身体が反り返った。一突きでゴリゴリと奥までを蹂躙するペニスに、理性が吹き飛びそうになる。
「あー……婦長の中、ぎゅうぎゅうに締まってる……」
「まっ♡ 待ちなさいっ♡ 深いっ♡ 深いですっ♡」
挿れっ♡過ぎっ♡ですっ♡ と押し返そうとするが、身体が動かない。いきむように膣を動かし、ペニスを押し出そうとするが、逆に締まった膣内を強引にねじ込まれる。
「これっ♡♡ ではっ♡♡ セックスですっ♡♡ 性交ですっ♡♡」
喘ぎと批判が混じった言葉を繰り返すも、ずちゅぐちゅと乱暴に腰を振られ、ナイチンゲールの理性と形のいい乳が激しく揺れる。立香の身体がぐい、と彼女に覆いかぶさるようにのしかかり、膝を曲げさせる。
途端に、突き込まれる深度と角度が強く、深くなる。二人は知らないが、種付けプレスといわれる体勢に移行した立香。腰を振り上げ、全体重を乗せて叩きつける。
「お゛っっ♡♡ ぐっっ!?♡♡」
一突きごとに角度が変わり、そのたびに彼女の弱いところが開発され、掘り起こされ、耕され、かき混ぜられていく。自分の喘ぎ声と、肉と肉がお互いを叩く、ずぱんずぱんという音が部屋に生々しく響く。
(もう……治療……ではないですっ♡♡)
性行為の『牙城』として機能していた言い訳すら崩されていく。この雄は、自分を堕とすつもりだと、狂化されたナイチンゲールですら理解した。
今や立香は、ばちゅばちゅと膣液で泡立つナイチンゲールを凌辱する肉の槍だった。サーヴァント・ナイチンゲールを構成するありとあらゆる論理を貫き、切り開き、剥がして、フローレンス・ナイチンゲールという存在を丸裸にする巨槍だった。
だが、彼女の心はなぜか喜びと暖かさに包まれていた。
(私は……なぜ、満たされているのでしょう……?)
一突きごとに、空っぽのコップに水を注ぐかのように、心が満たされていく。立香の唇と、ナイチンゲールの唇が重なり、舌と舌が絡みつく。腰の激しい動きに反比例するかのような濃厚で優しいキス。
唾液が吸い上げられ、かき混ぜられ、流し込まれる。時折、手が胸を揉みしだき、乳首をはじく。ブポンッブポンッと下品な音を立て、ペニスが膣内に打ち付けられる。
「
立香が、キスをしながらナイチンゲールを呼ぶ。自分をものにしようと必死に腰を振る姿に、ナイチンゲールは愛おしさを覚える。
女として、求められている。狂化されたことでほとんど隅に追いやられているが、彼女のそういった感情は、生前からあった。看護の道に進むまでは、真剣に婚約を考えた相手もいた。道を分かれ、看護の道に進み、自らが治療した患者に求婚されたこともあった。
いずれも断ったのは、それらが看護学の妨げに、ひいては命を救うという自らの使命に背くからという考えからだ。ゆえに、彼女は生涯を独身で過ごした。だが、それゆえに彼女はオンナの幸せを知らないでいた。
今、理解した。
「ん……♡ むぷ……♡ はぁっ……♡ ……婦長ではなく、
唇を離した立香に、ナイチンゲールが語りかける。紅の瞳が、とろりと蕩けて交じり合う。
それに応えるかのように大きく腰を引いた立香が、全力で腰を叩きつける。
「ひっぎゅううっ!?♡♡♡」
ごりぃっと脳内で音を立てて、ペニスが再度蹂躙を開始する。
「フローレンスっ、フローレンス! フローレンス!!」
「ひっ♡ お゛っお゛お゛っ♡♡」
名前を呼ぶたびに、ペニスが一回り太くなる。ごりゅごりゅと抽送されるたびに、ナイチンゲールの身体が反り返る。カリ首が下腹の裏をえぐる、鈴口が子宮口とついばむようなキスを繰り返す。
「
「私もっ!♡ オーガズムがっ!♡ 来ますっ!♡ 射精を!♡ どう!♡ ぞ!!♡」
ぎゅうぎゅうに締め付けられるペニスが、尿道から通るザーメンでさらに大きく膨らんだ。
――ブビィィィィッ!♡ ビュボッ!♡ ビュボボボッ!♡ ゴボボブビュゥゥゥ~~~ッ!♡♡♡
「~~~~~~~~~~~!!!♡」
射精の瞬間、立香はナイチンゲールに全力でしがみついた。音を立て、スライムのように濃い精液が、膣内から逆流するほどに膣内に注ぎ込まれる。
激しい絶頂と共に奔流となって押し寄せる多幸感が、ナイチンゲールの意識を吹き飛ばした。
どくん、どくんと痙攣する度に、尿道から残滓が吐き出される。貪欲にうねる女体が、逆流した精液から、尿道に残った分まで吸い取っていく、飲み干されていく。
(暖……かい……♡)
気が付けば僅かに動く身体で、荒く息を吐く立香の身体をぎこちなく抱きしめ、ナイチンゲールは息をついた。
子宮から染みわたる
彼女は気づいているかだろうか、心にあった不安感が払われていくことに。マジチンと体を重ねた記憶が、彼を殺しかけた記憶が、拭われていくことに。
もちろん、それが許されるわけではないことなど、彼女自身が知っている。けれど、抱きしめた立香の身体の暖かさが、ナイチンゲールの身体にそれを抱えられるようにする程の心の力を与えていた。
(治療……完了、です……♡)
罪は消えることはない。狂化された身とはいえ、自分のしでかしたことに何も思わないわけがない。けれど、
「……良かったよ、婦長」
立香が、痙攣が収まってもなお硬いペニスを引き抜こうとする。だが。
――にゅむむっ♡
「……うん?」
ナイチンゲールの膣内が伸縮する。立香のペニスを離すまいと掴み、あまつさえ引き込もうとする。困惑を浮かべる、光を失った青い瞳と、三白眼の紅い瞳が、再度交じり合う。
「あの~、婦長?」
「……
……彼女は、普段は自らをバーサーカーと意識したことはない。彼女からすれば自分が治療にすべてを捧げるのは
つまるところ、彼女は自分のクラスを提示しただけに過ぎない。だが、そのいつもとは違う姿に、立香の心に不安がよぎる。
「聞けば、バーサーカーというのは、狂化を持つがゆえに、魔力消費が甚大なサーヴァントでもある、と聞き及んでいます」
「……つまり?」
にゅむにゅむと動く膣内。
「
……
――じゅぼんっ♡じゅぼんっ♡じゅぼんっ♡じゅぼんっ♡
「ぐううぅっ、婦長のスケベフェラ顔っ……!」
「ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡」
――ビューーーッ! ブビュルルルッ、ビュルルルッ!
「ぐっあっ……! 搾られるっ……!」
「~~~っ♡♡」
――ドプッ♡ どぷどぷどぷぅ♡♡
「ふっ、フローレンスッ! また、なかにっ!」
「全て、出してくださいっ……♡ 私が、受け止め、ますっ♡♡♡」
……………………
………………
…………
いったい、どれ程出していたのか覚えていない。それほどに、手を変え品を変え、ナイチンゲールは立香の精を搾り取っていた。
精も根も尽き果て、息も絶え絶えに寝転がる立香と自身の身体を拭い清め、ぐちゃぐちゃの寝台を整え、ナイチンゲールは乱れた軍服を直した。
「……少々時間はかかりましたが、
キリリ、といつもの婦長に戻ったナイチンゲールは、では司令官もごゆっくりお休みくださいと、静かに一礼、退室する。
「さすが……鋼の、天使……」
ナイチンゲールが退室した後、ようやく僅かながら体力の戻った立香は、小さく呟いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイチンゲールが立香の部屋から外に出ると、ちょうどブーディカと蜂合わせた。
「あ……。ナイチン、ゲール」
マスターは? と聞くブーディカに対し、ナイチンゲールが返す。
「今、眠ったところです」
「そ、おなんだ。よかった」
とだけ返す。
「最近、マスター眠れてるかな、って思ってた、からさ。ほら、あんなことあったし」
(……青臭い……?)
ナイチンゲールから漂う、ほのかな臭い。どことなく覚えのあるその臭いは、ブーディカに僅かな
「問題はありません。ミス・ブーディカ、貴女もどうぞ、正しい休息を」
一礼し、しっかりとした足取りで歩く彼女を、ブーディカは見送る。
「……じゃあ、どうしてそんなにマスターの魔力が満ちているのさ……?」
不審さと、小さな不穏さを伴った、彼女の呟きだけを残して。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「今回は……うん、うまくいったよな、俺。結果としては間違ってないわけだし……猛烈に釈然としないけど……うん」
全身を包む気だるさと、なんとはなしの敗北感と理不尽さに包まれながら、立香はベッドに横になっていた。
「婦長とすることは決まっていたわけだし、順番だって……まあ問題はないわけだし、うん、結果オーライ、うん……」
彼は気づいていなかった。その瞳に、
……なんだろ、あんまり凌辱っぽくない……。
次回はブーディカさんです。
(感想お待ちしております)(超小声)