今回は微エロです。
いやエロを書くって本当に難しいですね。
朝日が昇り、執務室の窓から差す光が俺の顔を明るく照らす。
眩しさの余り、俺はまだ惰眠を貪りたい体をおもむろに起こした。
「……朝、か」
まだ目が覚めていないようで、頭もはっきりとしないが、俺は眠い目を擦りながら、衣服を着替えようと立ち上がる。
憂鬱だ。
俺は着替えながら、ため息をつく。
理由は、朝が来たことで再び提督として指揮を執らなければならないから。
だが、何故指揮を執りたくないのか。
「矢矧…」
俺はそっと呟いた。
矢矧。
この鎮守府で最も強く可憐な艦娘。
俺は鎮守府から指揮を執るだけなので、彼女の戦う姿を見たことはない。だが、帰投した矢矧の顔はいつも涼しげで、傷の一つも見受けられない。
また彼女が旗艦となって率いた部隊もまず負傷しての帰港は絶対にあり得なかった。
矢矧をこの鎮守府で知らないものはいない。
軽巡ながら戦艦並の働きをする彼女は駆逐艦の憧れの的であり、戦艦や空母からの信頼も厚い。
俺が大きな作戦において彼女を部隊から外したことはなかった。
それだけの存在なのだ、矢矧は。
時刻は16時を回った頃。
そろそろ今日の任務を終えた艦娘たちが執務室にやって来る頃だ。
そして案の定、部隊の旗艦を務めた艦娘たちが入れ替わり立ち替わりでこの執務室を訪れた。
そして最後に、矢矧が入室してきた。
「失礼するわ」
後ろで一本にまとめられた髪を颯爽となびかせながら歩く彼女は美そのもの。
彼女は凛とした顔で俺の顔を見る。
「提督に言われた海域の調査結果を報告するわ。何回か深海棲艦と交戦するも、全て撃破。ただそれだけね。特に気になることはなかったわ」
「そうか、さがっていい。ご苦労」
「ええ、失礼するわ」
彼女が下がったのを確認した俺は、目を閉じ、深く息をつく。
「矢矧…」
俺は再びその名を口にした。
矢矧は完璧だ。粗を探そうにも、きっと探すのに相当な時間を費やすことになるだろう…。
そんな彼女の何が指揮を執る意欲を削いでいるのか。
「ふぅ」
先程、矢矧の粗探しには相当な時間を費やすと述べたが、あれには少し嘘がある。
彼女は確かに完璧。ただ、それは俺、そして一人の艦娘以外の者の前では…の話だ。
答えは夜になれば分かる。
時刻は22時を回った。
俺は執務室を出て、あの場所を目指す。
辺りはすっかり静まり返っているが、あの場所はきっと……。
あの場所……それはこの鎮守府の外れにある廃工場のことだ。
俺はあの廃工場を鎮守府の一部として活用できないかと、夜な夜な通っていた。そして、半年前。
俺は怪しげながら甘美な嬌声を聞いた。
場所が場所なので、疑念や恐れもあったが、興味がそれを上回り、声の出所を探し当てるため歩き回った。
そして、俺は見た。いや、見てしまったのだ。
「やれやれ、今日もやっているのか」
その場所はぼんやりと月明かりが差す、廃工場の開けた空間。
俺はそっと息を殺して物陰から少しだけ顔を出す。
俺は半年前のあの光景を忘れられなかった。あまりに衝撃的で、信じられない光景。
そして…あれ以来、俺を何度もここに引き付けるほどの妖艶なそれは、今日もいつも通り行われている。
俺の視線の先には肌を露にした矢矧の姿があった。
もはや衣服など纏っていない、全裸のその姿はいつ見ても麗しい。
静けさ故だろうか、開けた場所なのに彼女の妖艶な声が辺りを支配する。
矢矧の凛とした顔は、今にも蕩けそうな表情をしていて、普段の見る影もない。
颯爽となびかせていたあの髪も、今は乱れ髪となって激しく揺れ動いている。
「矢矧さん」
冷たい一声が発せられる。
しかし矢矧は恐らくその声に気づいていないのだろう。体を激しくガクガクと震わせ、艶かしい声を出しながら、身をよじっている。
「ひとりで勝手に逝かないでください」
先程よりさらに冷たい一言が発せられ、矢矧の腹部に鋭く鞭が打ち付けられる。
矢矧は絶叫するが、その顔には悦びを感じさせるようなものがあった。
「矢矧さん。今日も出撃、ご苦労さまでした」
「あ、有り難きお言葉!矢矧、感激です!!」
「勝手に喋らないでください」
再び矢矧の白い肌が鞭で傷つけられる。
「あぅっ!!」
矢矧は絶叫こそしないものの、悲痛な声を出す。だが依然として悦に入っているのか、だらしなくいやらしい表情を浮かべ、矢矧は自身に鞭を打った者に顔を向ける。
「も、申し訳ございません!大和様!」
そう。俺以外にこの矢矧の醜態を知る者。
それは大和であった。
そして…それが俺が衝撃を受けた理由である。
大和は矢矧と並んでこの鎮守府の実力者だ。そして、矢矧と大和は大分仲が良かったように思う。以前、矢矧が大和は自身を高めてくれる唯一の存在だと俺に溢したことがあった。大和も矢矧の活躍を知らないはずはない。
お互いに切磋琢磨しあえる関係。二人の関係はまさにそう言っても過言ではないと俺は思っていた。
「いいのですよ。それでは矢矧さん、もう一度仰向けになってください」
「はい!」
そう言って、矢矧が仰向けになるや否や大和は矢矧の胸をグリグリと踏みつけた。
「あぁんっ!!や、大和様ぁぁ!!」
苦痛に顔を歪めながらも、矢矧は甘えたような声を出している。
「どうしたのですか?気持ちいいのですか?」
「ん!あんっ、ゃあっ!!!」
「答えなさい」
大和はさらに足に力を込める。
「あっ!んっ!!い、いいです…気持ちいい!すごい気持ちいいですぅぅ!!!」
「…いいでしょう。それでは矢矧さん、今度は股を開いてくれますか?」
「はぃ……」
「それでは、いきますね」
「ま、待ってください!い、いきなり…」
矢矧が何か言おうとしているのを待たず、大和は足で思いっきり矢矧の股のところを踏みつける。
「あっああ!!や、んん!!はぁん!」
「い、痛いですぅぅ!大和様、お止めくださいぃぃぃ」
矢矧が懇願するように大和に言う。
だが、大和は恐ろしいくらい冷たい顔で矢矧の股を踏みつけ続ける。
「や、ゃめてぇ!!おかしくなっちゃうぅっ!!!」
大和とは対象的に矢矧は顔を紅潮させ、ハァハァと激しい息遣いをしながら、すがるように大和の顔を見ていた。
しかし、苦悶の表情を浮かべていたその顔は、次第に淫らな妖しいものになり、喜悦の声を息つく暇なくあげ始めた。
「あっ!んっ!!やぁん!!い、気持ち…いぃ!いいよおぉ!!!!」
「気持ちいいぃぃ!!イグぅ!!アッア!ぃやっ!!!」
「言ったでしょ?勝手に逝かないで?」
少し怒気をはらんだ大和の声。
大和の足が矢矧の股から退けられ、矢矧はビクッビクッと小刻みに震えながら、消え入るような声で「申し訳ございません…」と呟いた。
「はぁ。矢矧さん。何度言っても私の言うことが聞けないんですね?」
「そ、そんな!わ、私は…」
「勝手に逝く、勝手に喋る。本当に聞き分けのない娘!」
大和は手を振り上げる。
「申し訳ございません!申し訳ございません!!」
「私…矢矧は大和様の犬ですッ!!ご命令には絶対背きません!!!ご褒美を頂けるよう努力致しますので、どうかお許しを!!!」
「そう…」
大和はここにきて初めて口角をあげ、微笑んだ。
「なら、また見せてもらおうかしら?貴方の忠誠心を」
「はい!ありがとうございます!大和様!!」
「さぁ、今日はご褒美も兼ねてこの特製の鞭で打ってあげる。立ちなさい」
「ご褒美まで頂けるとは…矢矧、幸せですぅ!!」
そう言うと、矢矧は大和に背を向けて立った。
そして、大和はその見惚れるほど純白な背中に容赦なく鞭を打ち込んだ。
大和が今使用している鞭は先程の物とは異なり、棘のような突起物が所狭しと密集して付いているものだ。
たちまち矢矧の背中は傷だらけになり、血が所々から滲み出ている。
「んんッ~~~~~~~!!!!」
端から見れば痛々しいのだが、当の矢矧は喘ぎ声をあげながら、品のない破廉恥な顔をしている。
矢矧の顔中から溢れ出ている液はポタポタと地面に落ちていく。
「そうそう、矢矧さん」
鞭を振るい続けながら、唐突に大和が口を開く。
「はいぃぃ!!!」
「今後も出撃して、被弾するようなことが無いようにお願いしますね。貴方を傷つけるのはこの私だけですから」
そう言って、痛烈な一撃を矢矧に食らわせる。
「あぁんっ!!!」
「はぃ!絶対に無傷で帰投しますぅぅ!!私を傷つけていいのは大和様ただ一人ですぅぅ!!!だからぁ……」
「もっと…ご褒美を、ご褒美を下さいぃぃぃぃ!!!」
「お利口さん♪」
俺は今日もまたこの光景を目に焼き付ける。
時間を忘れさせるようなこの調教劇。
それは夜だけに行われる、俺にとって不可欠な時間。
……いつの間にかズボンがグチョグチョになっていた。まあ、いつものことだ。
「はぁ、また寝不足だな」
俺は矢矧の甘い声を聞きながら、その場を後にした。
これだから嫌だ。
朝が来るのは、指揮を執るのは…。もし、朝が来ず、指揮も執らなくていいのなら俺はずっとあの場面を眺めているだろうに。
「あぁ、憂鬱だ」
俺はそう呟くと、矢矧の快楽に溺れる姿を思い出しながら静かに目を閉じた。
気が向いたら、矢矧が大和の犬になった経緯を書こうかと思っていますが………。
いつになるやら。
誰か代わりに書いてくれてもいいです笑