前話とは違って変なコミカルになるよ
シリアスからシリアルになるよ
ご都合主義になっちゃうよ
「あ゛ー‥‥だるっ‥‥」
幻想郷に起こるあらゆる異変を平和的に(?)解決する楽園の巫女と呼ばれた紅白の肌の露出が多い巫女、博麗神社が博麗霊夢はだるそうに愚痴をこぼす。
幻想郷中に住む人や妖怪の感情がおかしくなるわ、オカルトボールとかいうよく分からないものが大量発生するわ、なんか憑依するわと、連続で起きた異変をなんとか解決したのは今回は我ながら良く動いたと霊夢は自負する。
だがそこまでは良かった、問題が起きたのはその後だった
それは異変解決して数日後のことである。
連続で異変を解決したことによる宴会が博麗神社で行われた。よく神社に遊びに来る鬼、伊吹萃香をはじめ妖精やら妖怪やらが酒宴を開きその日は霊夢も酒を飲み賑やかに一日中飲めや歌えやどんちゃん騒ぎだった。
これで宴会は終わるかと思われたのだが、酒宴はその次の日も行われた。よく神社に遊びに来る萃香がお酒を持ってきて妖精やら妖怪達が神社に押しかけ再び飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎだった。
そしてその次の日も、またその次の日も、博麗神社は毎日のように酒宴が開かれた。さすがの霊夢もいちいち神社に来るなと怒り追い出したのだがその次の日も萃香達がやってきて神社内は酒宴騒ぎになった。
毎日の酒宴騒ぎに霊夢は面倒くさいと匙を投げてしまったのだった。どうしたらいいものかと霊夢は考えながらあちこち外に散らかっている酒樽やら升やらを片付けていた。
「なんでこうも毎日お祭り騒ぎなのよ‥‥」
霊夢はため息をついて天を仰いだ。
お祭り騒ぎといえば‥‥と霊夢は他の場所の状況を思い出した。
買い物に訪れた時、人間の里ではあちこちに出店が出回り、あちこちに提灯が飾られ、神輿を担いだ人々が通り、静かな道が大勢の人間が行き交い、朝昼晩毎日のようにお祭り騒ぎだった。
人間の里だけでない、妖怪の山の麓にある守矢神社もお祭り騒ぎだった。
行っては無いのだが、たまたま通りかかった萃香の話によれば豊穣祭だとかで毎日行われているらしい。露店や神輿の他に、巫女である東風谷早苗目当てで参拝する者やお守りを買う人々で溢れているとか。
「そういえば文達最近見てないわね‥‥」
しまいにはあまりの参拝客の多さに手が回らず妖怪の山の天狗たちにも協力してもらっているとか。
守矢神社だけでなく、命蓮寺もお祭り騒ぎだという。お祭りというよりも‥‥命蓮寺の住職である聖白蓮の説法を聞きに訪れいている人が一日中溢れているとか。
萃香の話を聞く限りでは博麗神社、人里、守矢神社、命蓮寺で何故か毎日お祭り騒ぎが起きているようだ。他の場所はまだ起きていないようだが、そのうち全体に広まってしまうのではないだろうか。
「‥‥待って、なんで私のとこだけ参拝客が来ないのよ!?」
守矢神社や命蓮寺では多くの参拝客が訪れているというのに博麗神社は妖怪や妖精達が酒宴をしに押しかけている。このままでは天と地の差がついてしまう、何かいい手はないかと霊夢は考え込んだ。
「―――――霊夢、これは異変よ」
いつの間にいたのか、悩む霊夢の横でスッと長い金髪の導師のような服装をしている女性が声をかけた。いきなりのことで霊夢はギョッとして驚いた。
「ギョワッ!?ゆ、紫、いつの間にいたのよ‼」
紫こと八雲紫、幻想郷の古参であり賢者と呼ばれる大妖怪である。
霊夢はふと気付いた。いつもならミステリアスな笑みを見せて語るのだが今日の紫は何やら物凄く不機嫌な様子だ。
「随分と機嫌悪そうね、宴会に呼ばなかったのが気に障ったの?」
「そんなんじゃないわよ‥‥機嫌が悪いのはこの異変よ」
紫はムスっとした表情で首を横に振る。四六時中五月蠅くて眠れなかったのだろうか、それともお祭り騒ぎが嫌いなだけなのだろうか、冒頭でこんなにも機嫌が悪い彼女を見るのは初めてだった。
「じゃあ何時ものようにさっさと異変解決するわよ。あちこち探してこの異変の首謀者を見つけましょ」
「首謀者なら、知ってるわ」
「はあっ!?」
紫の発言に霊夢は驚愕する。いつもの異変なら大体6ステージくらいの時間と手間をかけてやっと首謀者が見つかるというのが普段の流れなのだが今回はもうラスボスに辿り着きそうなくらいの速さだ。
「あとそいつの能力も知ってる」
「だ、誰なのよ‥‥?」
「こんなバカ騒ぎをする大馬鹿はアイツしかいないわ。たぶん、私が姿を現したからもうすぐやってくるわね‥‥」
そんな簡単に現れるのだろうかと霊夢は肩を竦める。だったら苦労はしないのだがと愚痴をこぼそうかと思ったその時だった。
それは弾丸のように飛んできた
「ゆっかりいいいいいいいいいいいいいん‼‼」
「ちょっとおおおおおおおおっ!?」
錦の様な派手な色合いの服装をした金髪でサングラスをかけた男性が紫の胸に飛び込んできた。その速さと紫が珍しく焦った表情をしていることに霊夢は驚きを隠せなかった。金髪のサングラスの男性は紫の胸を揉みしだいていく。
「あぁ~、ゆかりっぱいは落ち着くんじゃ~」
「ふんっ‼」
「オゴポコォッ!?」
紫は養豚場の豚を見るかのような眼差しのままその男にボディブローをお見舞いした。男はのたうち回ったがよろよろと立ち上がるとにんまりと笑みを見せる。
「はっはっは‼相変わらずお茶目さんだなゆかりん!」
「次ふざけたら次元の彼方へとぶっ飛ばすわよ?」
「ヒェッ‥‥」
「ちょっと紫、誰よこいつ」
霊夢は訝し気にガハハハと喧しく笑い飛ばす男を指さす。すると紫が嫌そな顔をして男を見つめる。
「この喧しい奴は弁才天雅。あの弁天を司る神様よ」
「か、神様!?ていうか普通弁天って女神じゃないの!?」
「はっはっは‼可愛い女の子かと思った?残念!野郎でした!」
更に喧しく高笑いする神様に霊夢もイラッとした。こんな頭の悪そうな神様がこの異変の元凶だとは、気が抜けるというか呆れるというかやる気が段々失せてきた。
「てか誰だこのぺったんこ?」
「ぺっ、ぺったんこ!?」
「でえじょうぶだ、あんたなら4,5年経てばボインになる。どうだい?俺が揉みしだいて大きくしてやろうか?」
わきわきと手を動かして近づく雅に紫がアイアンクローで顔を握りつぶす勢いで〆た。
「真面目にしなさいって言ったでしょ?次ふざけたら本当に承知しないわよ?」
「あ、あいすいません‥‥というよりここの鬼畜巫女は?」
「彼女なら外の世界へ出て行ったわよ。そして今の博麗の巫女はこの子よ」
「ほーん‥‥」
雅が物珍しそうに霊夢をまじまじと見つめてきた。舐めるような視線に霊夢はイラッとしてガンを飛ばす。雅は納得して頷くと再び高笑いしだした。
「はっはっは‼この子なら期待大だな‼」
「なんかムカつく‥‥」
「落ち着きなさい霊夢。じゃないと雅のペースに乗せられるわよ」
「分かってるわよ。それで、あんたがこの異変の元凶って紫が言ってるけど本当なの?」
高笑いしていた雅はニッと楽しそうに笑って頷いた。どうやら紫の言う通り、この神様があちこちをお祭り騒ぎにした張本人のようだ。
「どうして、こんな事をしたのかしら」
「ふっ、これは愛のためさ」
「‥‥あ、愛?」
簡単すぎる理由に霊夢は理解でき兼ねなかった。一方で紫は呆れてため息を漏らす。
「雅‥‥またやらかしたのね」
「ま、またってどいうこと?」
「彼は恋愛成就の神様でもあるの。失恋した二人を見てしまうと雅は二人の繋がりを直そうとする。でも辺りを巻き込むほどの大規模に、派手にやらかすのよ」
雅はてへへーと照れながら頭を掻く。真意を知った霊夢は肩を竦めて更にやる気が失せてしまった。
「派手に、楽しく、祭りで盛り上げて行けば沈んだ二人も明るくなって、その勢いで繋がりを直しちゃう的な?」
「呆れた‥‥いやもうホント呆れて物も言えないわ」
「でも霊夢、これは不味いことになるわよ?二人の仲が、恋が成就するまで雅は幻想郷中をお祭り騒ぎにさせるつもりなの」
確かに紫のいう事も頷ける。つまりは二人の恋が再び実るまでの間、幻想郷のありとあらゆる場所が毎日祭り騒ぎとなっているのだ。祭りは一日限りで十分、毎日やられると気が参ってしまう。
「仕方ないわね‥‥その別れた二人には悪いけど、お祭り騒ぎは止めさせてもらうわ」
「おっとそうはいかねえ。こいつは友の為だ、はいそうですかと止めるわけにはいかねえさ」
「あっそ、御託はいいからさっさと弾幕勝負で‥‥」
霊夢はお札を取り出して弾幕勝負と移ろうとしていたが雅は背負っていた琵琶を持ち、懐から撥を取り出して琵琶を弾き始めた。すると神社の鳥居や石畳、雅の周りに在る物が色素が抜けたように真っ白に染まりだした。その勢いは霊夢へと迫るが紫が咄嗟に前へ出て障壁を張って防いだ。
「停滞の白色‥‥容赦ないわね」
「ちょ、ちょっと弾幕勝負は!?」
本気で襲い掛かって来た。スペルカードルールを無視した雅に霊夢は焦って怒鳴るが雅は不思議そうに首を傾げた。
「あん?弾幕勝負?なんじゃいそりゃ」
「霊夢‥‥雅はまだスペルカードルールが無かった頃の時代にいた神様で先代の博麗の巫女が彼と戦って一度幻想郷から追い出したの」
「じゃ、じゃあ古参ってわけね‥‥で、あいつの能力って何?」
「雅は『色彩を操る程度の能力』。辺りの色を染めるだけでなく人の色覚、色を見て人が感じる感覚や感情や印象をも操るの」
「まあね。手始めに人が集まりそうな所と人々に見る物見える物全てをめでたい紅白、祭りな気分になる金色にと感覚や感情をちょいっと弄ってお祭り騒ぎをしてもらってるってわけさ」
「ちょっとの程度じゃないでしょ。あの時と同じように暴走させてるじゃないの」
バレちゃったとてへぺろする雅に紫は呆れて頭を抱えたが、真剣な眼差しになって雅を睨んだ。
「雅、貴方が止めないというのなら‥‥私が霊夢に代わって貴方を始末するわよ?」
まさか紫が自ら乗り出して相手にすることに霊夢は驚く。普段なら人任せにする彼女がこんなに本気になるとは。だが雅は嬉しそうにニンマリと笑う。
「嬉しいなぁ~。でもゆかりん、俺との仲じゃあないか。というか今回ばかりは見逃して欲しいなぁ」
「何度目の今回ばかりよ。もう見逃すわけにはいかないわ」
「そうかそうか‥‥そいつは残念だ。だがっ!ゆかりんの弱点はもう予習済みだっ!」
紫に弱点があるのか、霊夢は初耳だった。彼女に弱点などは‥‥と思っていたら目の前にいた雅の姿が消えていた。二人は虚を突かれてしまい辺りを見回す。
「一体何処に‥‥んっ!?」
「」
紫はビクリと身を震わし、霊夢は呆然とした。雅が紫の背後から彼女の胸を揉みしだいていたのだ。
「んー‥‥ゆかりん、ちょっと大きくなった?いいか、霊夢ちゃん。ゆかりんは揉みながらビーチクを弄られるのに弱いんだ。そして固くなってry」
「このっ‼エロ神がああああああああっ‼」
怒り爆発した紫の鉄拳が雅の顔面に炸裂した。霊夢にとってこれは幻想郷の賢人とも呼ばれる彼女の初めて見る全力の一撃。
「もげええええええっ!?」
雅は情けない声を出しながら遥か彼方へとぶっ飛んでいった。紫は頬を赤らめ息を荒げて雅が飛んでいった方向へと睨んでいた。呆気に取られていた霊夢はふと気づいた。
「ゆ、紫‥‥?あいつが解除しないとどうにかしないと異変解決しないんでしょ?」
「‥‥あっ」
我に返った紫はやってしまったと気づくが時すでに遅し。飛んでいった先を見ながら紫は大きなため息をついて項垂れた。
「あいつの前だといつも調子狂うのよもう‥‥」
「あー‥‥うん、私、何も見てないから。見てない事にしとくから、追いかけましょ?」
霊夢は紫を宥めさせてから二人で雅を追いかけていった。
弁才天雅
性別:(男性)
種族:水神
二つ名:傍迷惑な祭り神
能力:色彩を操る程度の能力
危険度:無害(本人談
人間関係:超友好(本人談
恋愛成就、縁結び、子宝、豊穣と繁栄、学問や勝負事を司る水神
特に恋愛成就には専念しており、失恋した二人を見るとすぐさま恋仲を紡ぐように力を貸す。派手に、大規模に
色彩の操る能力はなんというか‥‥
赤は暖色。赤色の物を見ると暖かく、熱く感じる
青は寒色。青色の物を見ると冷たく、寒く感じるを具現化したり
白いお米が赤く見えてなんか燃えてきたし暑くなってきた‼お米食べろ!
あの神社が金色に‥‥なんか楽しくなってきた!ヒャッハー‼祭りだぁーっ‼
的な感じになります
はい、言葉足らずだし説明下手くそだし、本当にすみません