2コマ堕ち的ハーレムエロす in ガルパン 作:槇村 a.k.a. ゆきむらちひろ
気になる人はまず映画を観ることをお薦めします。
およそ3時間ほど経って。アンチョビ先生による、戦車道のチーム運営講義が終わった。
むちゃくちゃ密度が高くて、細かいところはオレなんかにはさっぱり。でも聞いてるうちに内容がうっすら分かってくるところもあって、門外漢なのに退屈はしなかった。アンチョビさん、何かを教えたり指導したりするの、上手すぎない?
会長もいろいろためになったようで、満足げだ。
「私で分かる範囲なら相談に乗るからな。何か疑問点があったら連絡しろ」
「分かった。いや本当に助かったよ。ありがと、チョビ子」
「だからチョビ子って呼ぶな」
講義を終えた先生と生徒、アンチョビさんと会長がそんなやり取りをしてる。
丁寧な教え方だけじゃなく、アフターケアまで万全とか。アンチョビさんマジすげぇな。というか、これだけの人を中学時代から目をつけて、スカウトしてきたアンツィオ高校、やべぇ。
「よし、硬い話はここまでだ。気分転換も兼ねて食事をしながら、我がアンツィオ高校のいいところを紹介しようじゃないか」
アンツィオの食事は美味いぞぉー。
そう言って、オレたちに笑顔を向ける。邪気のない表情がとてもまぶしい。
さぁ食事だと張り切りながら、オレたちを先導するアンチョビさん。講義をしていた建物を出て、大きな通りに面したオープンテラスのレストランへと案内された。大きなテーブル席をひとつ、オレたちで占領してしまう。
メニューを渡されて、さぁ何を食べようかなと考える暇もなく。アンチョビさんのお薦めで注文がポンポン決まっていった。いやいや、メニューの意味ないじゃん。まぁ下手に悩むよりは現地の人のお薦めに従う、ってのも分かるけど。
「なんだ、食べられないものとかあるのか?」
「特に好き嫌いはありませんよ」
「それはいいことだ。まんべんなく美味しいものが食べられる。アンツィオの食事は何でも美味いぞ!」
「あ、でもイカスミのスパゲティは苦手かな。あの真っ黒なのが、どうにも」
「あぁ、なるほど。分からないでもない。だが美味いものに当たると蒙が開かれる思いをするぞ。その苦手意識、私が自ら取り除いてやりたいくらいだ」
なんだこの、笑顔で勢い良くグイグイ来る感じ。でも嫌な気持ちにならないのはアンチョビさんの人徳なんだろうか。
大洗組のメンバーを見てみると。
会長は苦笑しきり。友人らしいから、こういう人だと分かっているんだろう。
まほは、メニューを眺めながらも何も言わない。お任せコースの流れに乗ることにしたみたい。
オレも文句が言いたいわけじゃないので。同じようにお任せにした。
でだ。
さほど待つこともなく料理が運ばれてくる。いろいろな種類のパスタにピザ、リゾットやTボーンステーキにサラダとか。これがまたどれも美味い。
「やべぇ。マジで美味い……」
「そうだろう、そうだろう」
アンチョビさん、我がことのように喜んでドヤ顔を見せている。
でも本当に美味しい。こんな腹ペコキャラじゃないのにってくらい夢中で食べてる。
こんな店があったら通うよ? 大洗に店は出してないの?
え、運営は学園艦なのか。
ということはこのお店、学食扱いなの? マジで?
「なんで大洗にはアンツィオ高がないんだろう……」
「俊一、胃袋をつかまれ過ぎだぞ」
「まほちゃんもかなり虜になってるみたいだけど」
「美味しいものに罪はない」
「大瀬良くん、大洗に美味しいものがないみたいに言わないように。あるから。美味しいものいっぱいあるから。ただ方向性が違うだけだから」
あ、それは確かにそうだ。
ごめんなさい。
素直に謝るオレ。
大洗にも美味しいものはいっぱいあるし。鍋も美味いし。学食だって結構イケるもんね。
とまぁ、そんな風に。
主にオレが食事の美味しさに騒ぎ、アンチョビさんがそれを喜ぶ形で賑やかに食事が進む。
会長は、騒がしいオレとアンチョビさんに時々突っ込みを入れながら笑っている。
まほは、料理の皿を凝視しながら黙々と食べ進めていた。オレと目が合うと、彼女はクールな表情で親指を突き出してみせる。
どうやらグッドだと言いたいらしい。口元にミートソースがついたままなのが、可愛いやら微笑ましいやら。貴女の方こそ、そんな腹ペコキャラじゃないでしょ。
「まほちゃん、口元。ソースついてる」
「む、そうか、あぁすまん。ありがとう」
見かねてナプキンで彼女の口元を拭う。まほも大人しくそれに従った。
それを見て、会長とアンチョビさんがまたニヤついている。
どうしました。やってほしいの?
「いやいやいや、そういうわけじゃないぞ!」
「チョビ子、慌て過ぎ。いつものことだから。きっとこの2人にはいつものことだから」
確かにいつものことだけど。会長、どうして分かったの?
そう言ったら溜め息を吐かれた。なんでだ。
とまぁ、そんな感じで。食事の時間が賑やかに過ぎる。
食事が美味しいと、嬉しくて、楽しいよね。うん。
さてさて。
お腹が膨れたところで、本日第2のメインイベントに移る。
「よし。じゃあまずは、どこで何をするか決めようじゃないか」
これを見ろ、と、アンチョビさんは大きな地図をテーブルに広げる。それはアンツィオ高校の全体地図だった。
「西住は観光目的と言っていただろう。どこか行ってみたい希望はあるのか?」
「行ってみたいというよりも、やってみたいことがあるんだ」
「やってみたいこと?」
「実はな」
アンチョビさんの陽気な問いかけ。
それに答えるまほは対照的に超クール。
やり取りの温度差が正反対で面白い。
なんてことを考えている間に、まほの説明が進む。
彼女の本当の目的。
すなわち、『ローマの休日』ごっこ。
映画のシーンと同じ場所を巡って、オレと一緒に再現してみたいというもの。
このためにアンツィオへ来たと、まほは堂々と口にしてはばからない。
「どうだろうか」
「おぉ……」
それを聞いたアンチョビさんの反応。妙に食い気味になっていやしませんかね。すっごい目を輝かせてるよ。
「西住、それはいいな。実にいいじゃないか!」
「分かってくれるか。嬉しいぞ」
互いに何か通じ合ったのか、手を取り合うアンチョビさんとまほ。
性格というか、キャラクターは正反対なのに、同じ話題で盛り上がれる。アンチョビさんは、身振りも手振りも大きく。まほはそれに対して、静かにマイペースに、けれど饒舌に。
「なるほど。確かにそれは楽しそうだ。相手がいるならなおさらだな。うらやましいぞ。よし、映画に沿って名所めぐりをしよう。なんだったらベスパも貸してやろうじゃないか」
『ローマの休日』といえば、ベスパでふたり乗りをしているシーンが印象的だ。
さすがに大洗からスクーターを持ってくるのは無理だから、徒歩でアンツィオを練り歩くだけだと思い込んでいた。まさかベスパがあって、貸してもらえるとは思わなかった。
でも。
「アンチョビさん、すいません」
正直に言わねばなるまい。
盛り上がっている乙女たちに冷や水を浴びせることになってしまうけれど。
「ふたり乗りはできません」
以前、オレはスクーターで盛大に転んだことがある。スクーターは半壊。幸いケガはなく、打ち身程度で済んだ。それでも身体の痛みは相当なものだった。
そのせいもあって、後ろに人を乗せて走るのがひどく怖い。もし転んでケガをさせて、あの痛みを乗せた相手に負わせてしまったらと思うといたたまれなくなる。それが恋人ならなおさらだ。
「そういうわけだから。まほちゃん、オレはふたり乗りはできない。楽しそうなのは分かるけど、それよりも、ケガをさせるかもっていう怖さの方が強い。悪いけど、絶対にだめ」
一時の楽しさよりも、長く一緒にいられるような平穏を取りたい。
気分を害したかな、と思ったんだけれど。
「……分かった。それなら仕方ない」
思いの外あっさりと、まほは受け入れてくれた。
自分で断っておいてなんだけど、いいの?
「私のことを大切だと思ってくれてのことだろう? なら喜びこそすれ、気を悪くするいわれはない」
ありがとう、俊一。
きゅっ、と、まほが抱き着いてきた。会長とアンチョビさんが見ていても構うことなく。
案の定というか、2人はニヤつきながらオレとまほを見ている。
そっちがそのつもりなら、こちらも開き直るか。
オレの方からも抱きしめ返して、せいぜい見せつけてやろう。
「おい、角谷。すっごい堂々とイチャつきだしたぞ。なんだこれ」
「あー。大瀬良くんとその彼女たちは、割と所構わずイチャつくんだよ。でもまぁ、人前では最低限の節度は保ってるから」
「はー、すごいな。って、おい。彼女、たち?」
「そう。大瀬良くん、3人の女の子とつき合ってるから。彼女たち公認で」
「はぁ?」
「西住さんと、その妹さん。あとウチの生徒会の副会長。小山とのイチャつきぶりしか知らなかったけど、西住さんを見る限りでは、3人揃ってべったべたなんだろうなぁ」
「……妹っていうと、あの、去年の戦車道大会決勝のか?」
「あ、知ってるんだ」
「角谷と違って、私は戦車道が本職だぞ。何があったかは知ってるし、何かあったんだろうということは想像できる」
「ま、わたしも詳しくは知らないけど。聞く限りでは、決勝戦以降、その妹さんが元気を取り戻したのは彼のおかげらしいよ」
「そうなのか……」
会長とアンチョビさんが何か話をしてる。まほを愛でるのに夢中になって、そっちの方に気を向けてなかった。
気がつくと、アンチョビさんがニヤニヤしながらオレを見ている。
「西住、なかなかいい男をつかまえたじゃないか」
「うむ。分かってくれるか」
「できないことを、きちんとできないと言える奴は信用できる。できないのにできると言って、後々大惨事にしてしまう奴もいるからな。戦車道に限らず、集団行動でそういうのはとても困る。まぁ、できないと言うばかりの奴は問題外だが」
なるほど、確かに。
人の上に立つ役割にあると、いろいろなことを考えてるんだなぁと感心しきり。自分が持ち上げられるのは、正直こそばゆいものがあるけれど。
「見栄を張っても、後で困るのは自分ですから。どうせなら、少しは勝ち目のあるところでで見栄を張りますよ。それから勝率を上げるためにはどうすればいいか考えます」
「くくく。私は好きだぞ、そういう考え方」
笑いながらそんな返しをしてくるアンチョビさん。思わぬ好感をいただきました。
つられてか、会長も一緒に笑っている。もっともこの人の場合は、合わせてオレを弄ってくるのも忘れないけど。
「これで女性関係がだらしなくなければ完璧なんだけどねぇ」
「あぁ、その話も聞いた。まぁ、なんだ。当人たちが納得してるなら、いいんじゃないか? 私はどうこう言うつもりはない」
「チョビ子、顔が赤くなってるよ?」
「なってない! というかチョビ子と呼ぶな!」
そう言ってもらえるとありがたい。
普通に考えれば三股かけてるダメ男だからね。内心はどうあれ、嫌われることなく接してもらえるのは嬉しい。こんな接していて気持ちいい姉御肌な人に嫌われるとか、想像するだけで落ち込んでしまいそうだ。感謝を込めて、アンチョビさんを拝んでおこう。
さて、話を元に戻すと。
とりあえず、ベスパのふたり乗りはなしということになって。
アンツィオ巡りは徒歩ということになった。
「私も『ローマの休日』は観ている。映画に出てきた場所をなぞろうとするなら、ここアンツィオ高校でほぼすべてを網羅することが可能だ」
「マジかよ」
「それはすごいな」
「さすが、ローマよりローマ、と言われているだけあるね」
アンチョビさんいわく、スパーニャ広場、トレヴィの泉、パンテオンにコロッセオ、真実の口まであるんだとか。ポンペイの巨大宮殿もあって、その石柱は本物なんだという。アンツィオ半端ねぇ。
「ただ、祈りの壁はない。というか、ローマでも場所は確定されていなかった気がするぞ」
「そうなんですか?」
「私の記憶違いかもしれないがな。少なくともアンツィオにはない。残念ながらな。あ、あと言っておくが飛び込む川もないぞ」
「そりゃまぁ、学園艦の上だからねぇ」
「追手が来たら逃げられないな」
「さすがに艦の上から海に飛び込むのは勘弁してもらいたい」
「西住さん、某国のエージェントに追われる覚えはないよね?」
「手を取られながらの逃走劇には魅かれるがな」
「分かる。分かるぞ西住」
「分かってくれるか、アンチョビ」
「まほちゃん、アンチョビさんも、勘弁してよ」
「愛されてるねぇ、大瀬良くん」
女性3人に男が1人。映画をすでに観ているという前提で話が進み、ネタのひとつひとつに笑い合う。いいね、こういう会話。楽しい。
そんな雑談を経て。アンチョビさんの案内による「『ローマの休日』ツアー in アンツィオ」が行われることになった。
「それにしても、本当に街並みがローマっぽいよね。行ったことはないけど」
「これだけ雰囲気作りが徹底してると感心するな」
まずは一番近い場所にあるトレヴィの泉へ向かう。両脇に並ぶ店や建物を眺めながら、気持ち良く歩道を歩いていく。
お店もいろいろあるけれど、いわゆるチェーン店っぽいのは見掛けない。個人経営のような、雰囲気のいい店構えが軒を連ねている。
「雰囲気を重視しようとすると、チェーン店なんかが店を構えるのは難しいんですかね」
「いや、そんなことはないぞ。確かにアンツィオは観光地としての一面もあるが、私たちはこの学園艦の上で生活しているんだ。服や食料品や日用品、日常的に使うようなものを扱うスーパーなんかももちろんある。コンビニやファーストフードだってあるぞ」
「まぁ、そうだよね。イタリア製とひと口に言っても、全部が全部ブランド品ってわけじゃないだろうし」
「確かにその通りなんだが。角谷、何だか引っ掛かる言い方だぞ」
「別に他意はないよ?」
「あってたまるか」
「まぁまぁ、アンチョビさんも会長もエキサイトしないで」
じゃれ合いの延長だと分かっていながらついつい仲裁してしまったり。そんなやり取りに混ざるのも結構楽しい。
と、思ったら。まほちゃんが足を止めて、お店のひとつを覗き込んでいる。
「まほちゃん、何か気になるものでもあった?」
「……靴だ」
彼女が見ているショーウインドウの中に目を向けると。なるほど、靴がディスプレイされている。善し悪しは分からないけれど、オシャレな感じにいろいろな靴が並んでいる。
ふと、まほの足元に目を向けた。
これはもしかして、映画みたいに靴を変える展開に?
「まほちゃん、靴を変えたいの?」
「気持ちとしてはやってみたいが、さすがにそこまでの余裕はないぞ」
しばし悩んでいたかと思ったら。
まほが、オレの方に顔を向けて口を開く。
「新聞記者さん、お金を貸してもらえないだろうか」
「いやいや。そのシーンではまだ記者だって分かってないでしょ」
まさかここまで真似しようとするとは思わなかった。
彼女のおねだりに応えたい気持ちはあるけれど、さすがに靴を買えるほどの金をポンとは出せない。あの記者は借金はあっても働いていたんだから。懐具合が違い過ぎる。
「でも、まぁ」
ショーウインドウの奥を眺めながら、少し悩む。
靴は無理でも、他のものなら。
「おいで、まほちゃん」
まほの手を取って、ふたりしてその靴屋さんへと入る。
意外な行動だと思われたのか、まほが少し驚いた顔をした。
お店の一角に、アクセサリーの置かれたスペースがあった。足につける、アンクレットというやつ。靴屋なのに、いや、靴屋だからと言った方がいいのか。こういったものも一緒に置かれているのが洒落ている。
店員さんに許しを得てから、アンクレットを手に取る。ミサンガのように編まれたハンドメイドっぽいタイプで、アクセントとしてビーズと、ハートのチャームが組まれている。割りと可愛いんではあるまいか。
「さすがに靴は無理だからさ。代わりに新しくこういうのをつけて、気持ちだけでもそのつもりになってみるってのはどうだろう」
これくらいなら今のオレでも買ってあげられる。恋人へのプレゼント、ってやつだ。
……あれ、まほが本当に驚いてる。
「いいのか?」
「こういうものを贈ったりするのはなかったしね。いい機会でしょ。もちろん、まほちゃんの好みに合わないっていうなら話は別だけど」
オレの言葉に、まほは顔を赤くしながら首を振る。同時に、彼女の表情が緩んで、嬉しそうになる。可愛い。
「それなら、これを」
まほは、黒をベースにしたアンクレットを手に取った。
黒森峰にいたせいか、まほには確かに黒のイメージがある。それでいいのかと聞けば、あまり派手な色に手を出す勇気が湧かないんだとか。
「戦車道ばかりで、こういった身を飾るようなものとは無縁だったからな。どうすればいいのか、正直なところ分からない」
「オレだってそんなセンスはないよ。もし興味があるなら、これから経験値を積んでいけばいいんじゃない?」
「なるほど。確かにそうだ」
「ただでさえ元がいいのに、まほちゃんがオシャレにも目覚めていくのか。たまらないなぁ」
「……俊一。そういう、恥ずかしいことをストレートに言われると」
からかわれていると思ったのか、まほは少し咎めるような、拗ねたような、そんな表情をする。でも、こちらに向けている彼女の顔は真っ赤っかだ。
からかっているつもりはないんだけどね。でもこういうことは、恥ずかしがらずに伝えていく方がいいと思うんだ。
「まほちゃんは、こういうこと言われるのはイヤ?」
「その聞き方は卑怯だろう……」
まほが小さな声で、「嫌じゃない」とつぶやく。オレの耳はそれを聞き逃さなかった。ご要望に応えて、これからも積極的に「可愛い」「可愛い」と口にしていこうと思う。
さて。
まほが選んだものと、みほと柚子へのおみやげ用に色違いを手にしてお買い上げ。彼女はこの場で身につけていくと言い、店員さんに許可をもらって、靴の試し履きに使う腰掛けに座る。
「俊一。私の足につけてくれないか」
短いスカートから伸びる、スラリとした足をオレへと向けた。
まほのその仕草に、かなり、くらっときた。
店員さんにアンクレットのつけ方を教えてもらう。その間、微笑ましそうな笑顔を向けられっ放しだった。すっごく、ニッコニコ。まぁいいけども。
まほの足元にかがんで、左足の足首に触れる。幸い、と言おうか、今日の彼女はくるぶしが出るタイプのソックスを履いている。教わった通りに、アンクレットをつけた。
うん。イイ感じ。
目線を上げる。
まほの足首からふくらはぎ、膝、太ももへと続く、足のラインを視線でなぞる。
それから、彼女の顔へと目が移ると。
ものすごく嬉しそうに、まほは微笑んでいた。
「男性からの贈り物なんて、初めてだ」
「それは光栄だね」
「自分でも驚くくらい、女としての喜びを感じている。すごく、嬉しい」
ありがとう、俊一。
まほは、とても綺麗な笑顔で、そう言ってくれた。
―続く―
まほさんを優遇し過ぎなのではなかろうか。
槇村です。御機嫌如何。
仕事が立て込んでいたのもあって、やや間が空きました。
しかも『ローマの休日』ごっこの入口までしか行けなかったという。
アンツィオ&聖グロ視察編、長くなりそうだ……。
大洗に戻ってからも、みほと柚子のイチャイチャも入れたいし。
新学期が始まる原作前に、あの娘とあの娘とあの娘とあの娘を出すつもりなのに。
我ながらどれだけ長編になるんだか。
長丁場を駆けるために、
評価とか感想をもらえると活力になります。
書いてもらえると小躍りして喜びます。
ツッコミも大歓迎です。