2コマ堕ち的ハーレムエロす in ガルパン 作:槇村 a.k.a. ゆきむらちひろ
24:電話のむこう/アンチョビ&まほ
アンチョビさんの可愛らしさに参ってしまって。拗れた独占欲を発揮させたオレ。
告り告られ、想いを確認し合った後に。
まずは。
「ないないと言いながら、結局手を出してしまいました」
まほに、この場で土下座である。
ハッキリ言ってド畜生。浮気者でごめんなさいと、ひたすら平身低頭しかない。
けれど。まほはあっさりと許してくれた。
彼女にしてみれば、何を今さらという感じらしい。
「アンチョビが、俊一に気を向けているのが分かったからな」
好意が丸分かりだったと言われて、アンチョビさんも赤面する。まぁ確かに、当のオレでも察せられたくらいだったからね。
「私もちゃんと構ってくれるのなら、何人増えても構わないぞ」
「何人でもって」
剛毅なことを言うまほ、オレの方が押されてしまいそう。すでに恋人4人とか公言している奴が何言ってるんだって話だけど。
ないがしろにするつもりなんてこれっぽっちもないし、そんなことできるわけもない。全員全力で愛するつもり満々です。
続けて、みほと柚子に事情説明。
電話口で、またも土下座である。
ちなみに。オレのスマホで柚子に、まほのでみほに連絡をつけて、スピーカーで同時通話ならぬ同時土下座をかましている。手をついて頭を下げるオレに代わって、通話中のスマホはまほに持ってもらっていた。絵面が超シュール。
女の子が掲げているスマホに土下座している男、というシチュエーション。それを見つめるアンチョビさんと会長。
どう見ても修羅場である。実際、修羅場みたいなものだけど。
結果としては、みほと柚子にも許してもらった。
というか。まほに限らず、みほも柚子も、さらに恋人が増えるだろうことは覚悟していたらしい。なんでや。
いわく、優しくて気遣いが出来て女の子のことを尊重してくれる。
いわく、側にいて欲しい時に抱きしめてもらえる安心感。
いわく、それでいて押しの強い男っぽさもいいと思う。
いわく、女の子が堕ちないわけがない。
などなど。
助けてくれ。
電話越しとはいえ、べた褒めされる恥ずかしさに身体中がむずがゆくなってくる。土下座だったのが、いつのまにか頭を抱えてうずくまるような体勢になっていた。
スピーカーにしていたことで、内容は全部丸分かり。もちろん、アンチョビさんにも会長にも聞かれている。なんという羞恥プレイ。いっそ殺してくれ。いや殺されるとみんなの責任を取れないので半殺しでお願いします。
なんて風にオレが悶えている間に。
アンチョビさんが直接、みほと柚子を相手に話を進めていた。
今日会ったばかりなのにどうしてオレに惹かれたのかだとか。
申し訳なさを伝えつつ、ノロケにも聞こえる話を勢いよく語っていく。
さっきまで恥ずかしがっていたのはどこへ行ったんだとばかりに。
まほのフォローも入って、なんだかいい感じに丸く収まってしまった。
……いいんだろうかこれで。
ともあれ。
「こんなクズ男でごめんなさい。でもずっと大切にするから。オレの恋人になってください」
「まったく。勢いはいいが、最低の告白だな」
お前だからな、許してやる。
苦笑しきりなアンチョビさん。そんな彼女を、オレは優しく抱きしめる。
彼女も、オレの背に腕を回して抱きしめ返してくれた。
なんやかやといろいろあって。
日が暮れてきた頃、オレたち大洗一行はアンツィオ高校の学園艦を降りていった。
「明日の朝は、学園艦を降りて見送りに行くからな!」
アンチョビさんはぶんぶんと手を振りながら、明るい笑顔でオレたちを見送ってくれた。
さて。
今夜はここ清水港のホテルで一泊。
明日の朝に次の目的地、聖グロリアーナ女学院へ向かうことになる。
「疲れた……」
ホテルにチェックインして、部屋へと移動中。会長が絞り出すような声で疲れを訴える。
「戦車道云々よりも、後輩の色恋にあてられてこんなに疲れるとは思わなかった」
「それはまぁ、うん。すいません」
素直に謝っておく。会長も、まさか他校の友人が自分の後輩とくっつくとは思わなかっただろうし。朝も、オレとまほがイチャついてるのを見せつけられて辛い、とか言ってたしな。
「しかも今、チョビ子からメールが来た。わたしは恋のキューピットだとさ」
恋愛小説好きのロマンチストが、相手が出来たことで浮かれてるぞ。
会長が、アンチョビさんについてそんな愚痴を漏らす。オレにも、アンチョビさんがドヤ顔で浮かれてる姿が目に浮かぶ。楽しそうで何より。可愛い。
「とりあえず。わたしと西住さんがふたり部屋で、大瀬良くんがひとり部屋のつもりだったんだけど。どうする? わたしがひとり部屋に行こうか?」
「いいのか?」
好きにイチャついてくれ、とばかりに会長が言って。
まほがすぐさま食いついた。
本当にいいの? 生徒会長。
「防音はしっかりしてるみたいだから、好きなだけラブラブするといいさ」
やや投げやりに、会長はそんなことを言って。ひとり部屋の鍵をひったくり。
大浴場に行ってくると、ひとりでこの場から離れてしまった。
残されたオレとまほ。手にはふたり部屋の鍵。
「せっかくだから、お言葉に甘える?」
「それは嬉しいんだが。少しアンチョビに申し訳ないな」
ならこっちに呼んじゃおうぜ。とばかりに。
部屋に入って早々。別れたばかりのアンチョビさんに連絡を入れてみる。
ちなみに。オレは当然のこと、まほ、みほ、柚子とも、アンチョビさんは連絡先を交換済みだ。土下座コールの最中に終わらせてしまったらしい。横のつながりすごいな。
電話がつながると、すぐにアンチョビさんの明るい声が聞こえた。なんだろう、顔がにやけてしまう。
にやつきながらアンチョビさんを誘ってみたけれど。さすがに今から学園艦を降りる手続きは出来ないという。
明日の朝に降りる許可はもうもらったんだが、と、残念そうに言うアンチョビさん。うわ、声がすごく残念そう。
すでに申請済みのものを、明日の朝から今日の夜に変更って出来ないのかな。
『天才かお前は!』
「え、ちょっと」
早速頼んでみる、と言うや否や。アンチョビさんの電話が切れる。
約10分後。「変えられなかった」と、意気消沈した電話が掛かってきた。自分で言っといてなんだけど、そりゃあそうだよな。
で、せっかくだからと。まほも交えてしばし会話になった。スピーカーにして電話のやり取りするの超便利だな。
「アンチョビ。恋仲になったばかりのお前に言うのは心苦しいんだが。俊一とイチャついてもいいだろうか。というか、せっかく同じ部屋に泊まるんだ。思い切りイチャつきたい」
『気遣いはありがたいんだが、許可を得るようなことじゃないだろう。っておい、同じ部屋ってなんだ。角谷はどうした』
「ふた部屋取って、本当はオレがひとり部屋だったんですけど。会長が気を利かせてくれて、オレとまほちゃんがふたり部屋ってことに」
『くっ、妬ましい。だがまぁ、それで私を誘ってくれたのは嬉しいんだが。いきなり男のいる部屋に呼び出すとかレベルが高すぎだろう。もう少し段階を踏んで恋人気分を味わわせろ』
「茨城と静岡に別れてしまうんだ。少しでも濃い時間を過ごして欲しいという、同じ男を愛する仲間の思いやりだぞ? 私も熊本と茨城で離れている間は辛かったからな」
『その気持ちはありがたいし、嬉しい。でもな、こう、少しずつ恋がステップアップするみたいな』
「ちなみに私は、想いを自覚して2日で俊一に抱かれたからな」
『早すぎだろ! 西住お前、黒森峰の頃のイメージが全然ないぞ!』
「アンチョビ。女はな、好きな男が出来ると変わるものなんだ」
『生々しいなオイ』
「実体験だからな」
『とにかく。誘ってくれたのは嬉しいが、許可が下りないから無理だ。残念だが、明日の朝に顔を合わせるのを楽しみにしておくよ』
「どんなふうにイチャついたかを明日、報告してやろう。あと俊一の写真も送ってやる」
『報告はいらん。あ、でも写真は欲しいぞ』
「分かった。写真は後でメールで送っておく」
『頼んだ』
口を挟む隙間がなかった。これがガールズトークってやつか。というか、写真のやり取りってまだやってたんだ。アンチョビさんのためと言いながら、オレの知らないところでシャッターを押されまくるのが目に浮かぶ。
そんな感じに、まほとアンチョビさんの電話が落ち着いたところでお開きに。
『大瀬良も、また明日な』
「はい。ちょっと早いですけど、おやすみなさい」
『……恋人のおやすみコールか。いいな。これはいいぞ』
「ははは。これくらいならいくらでも」
『というか、大瀬良。敬語はやめろ。もっと砕けた感じで構わないぞ?』
「そう、だね。うん、分かった。というか、オレのことも俊一でいいよ?」
『それはまだダメだ。照れくさい。さっき西住にも言ったが、もう少し段階を踏ませてくれ』
「アンチョビさんの中で、順に踏んでいくべき乙女の階段があるわけだね」
『そういうことだ』
「うん。乙女なアンチョビさん、可愛いよ」
『なっ。からかうなっ!』
「からかうつもりはないんだけどなぁ。本当にそう思うし」
『くぅ、こいつは本当に……』
「それじゃあ、また明日」
『うむ。また明日、な』
顔を赤くしているだろうアンチョビさんを想像しつつ、電話を切った。
同時に、まほが背中に抱きついてくる。大きなおっぱいの柔らかさが、肩あたりに広がって心地いい。
「よし。アンチョビの許可も得たことだし」
「……許可? まぁ、許可になるのか」
これからイチャつくぞ、と宣言するまほ。
なんというか本当に、自分に素直であろうとする態度は清々しいくらい。その上でちょっとしたズレというか、ヌケたところを見せるようになったのも可愛らしい。普段のクールなお姉さんぶりとのギャップに胸キュン必至だ。好き。
そんな彼女が、甘えなるように言ってきた内容は。
「俊一。一緒にお風呂に入ろう」
思ったより直球だった。
―続く―
かなり短めで失礼します。
槇村です。御機嫌如何。
前回の後書きで「ちょっと思いついたこと」とか言ってたけど。
うまく書けなかったのでやめました。(言わなきゃ分からないものを)
お風呂でイチャイチャまで書こうと思ったんだけど、
それだけで5000字を越えてしまいそうな気がして次回へ回した。
久しぶりにエロシーン突入。
ようやくエロ小説らしい展開になります。もう少々お待ちください。
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引き続きよろしくお願いします。