※この作品はR-18です。

2コマ堕ち的ハーレムエロす in ガルパン   作:槇村 a.k.a. ゆきむらちひろ

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ごぶさた。



46:ってかもう/自動車部、みほ&まほ

 みほとまほが手掛けている、大洗学園に残されていた戦車の再使用。レストア、という言葉が適当なのかは分からないけれど、整備とかなんとかいろいろなことには、自動車部の面々も関わっていたようだ。

 20年近く前の戦車でも、あの4人が手をつけるなら動かせるようになるんだろう。そんな謎の信頼感がある。しかも戦車道の本職が監修してるならなおさらだ。

 自動車部のみんなの腕前は、車だろうがバイクだろうが関係なくガンガンいじってるのを見てるから良く知ってる。オレのスクーターもお世話になってるし、腕前に疑いはない。

 で、今回さらに、みほとまほが戦車の件でお世話になるというわけだ。

 いやはや、頭が上がらないなぁ。

 そんなことを考えながら、みほの頭を撫でる。どうして撫でられるのか分からなくて、彼女は首をかしげてたけど。

 

「みほさんから話は聞いてたけど、本当に副会長以外とも付き合ってるんだねぇ」

 

 あー、そういう色っぽい感じの話はしたことがないね。ツチヤさんをはじめ、自動車部の4人は自動車とかの機械いじりに一途だから。むしろ色恋の話に興味が湧くんだ、ってことに少し驚く。

 

「どんな話をしたのかは知らないけど。そういうのはオレのいないところでしてね、ツチヤさん。恥ずかしいし」

「いやいや、同級生の目の前でイチャつくのはどうなのかな。それは恥ずかしくならないの?」

「ならないねぇ。むしろもっと見ろや、みたいな感じ」

「大瀬良君、メンタルが強いとは思ってたけど。元女子校でそれをやれるのは素直にすごいと思うなぁ」

 

 ほんわかした雰囲気のまま、なにやら感心しているツチヤさん。

 まぁ、メンタル云々は今さらだね。柚子さんと無意識にイチャついてるって有名らしいし、オレって。さらに恋人がいっぱいの何股野郎だってことをオープンにしていこうってんだから。我ながら並のハートじゃない思う。

 でもそんなのは、みほたちと堂々とイチャつくためだと思えば、大したことじゃない。

 なんて思いながら、すぐ隣にいるみほに目を向ければ。彼女は笑顔を返してくれる。可愛い。

 

「はー。ラブラブだねぇ」

 

 目と目で通じ合う、みたいなオレたちを見て、ツチヤさんが反応に困ったようにぼやいた。こりゃ失礼。

 でも、ツチヤさんのそういう顔は初めて見たかもしれない。いつも笑ってるって印象があるから。笑顔以外、真顔っぽい表情を見るのは、それこそ初めて会った時以来じゃなかろうか。

 ていうか、ツチヤさんと顔を合わせるのも久しぶりな気がする。

 

「そうでもないでしょ。春休みに入ってからすぐ、スクーターの修理とかしてあげたじゃん」

「あれは修理じゃなくて魔改造の域に入ってるでしょ。オレは自動車部みたいにスピードやロマンは求めてないから。何度も改造されたら困るって」

「せっかく中型バイク相手でもいい勝負ができるようにしたのに」

「ヒトのスクーターに何をしてるんだよ本当に」

 

 再び相変わらずの笑顔になって、ツチヤさんはとんでもないことを言ってくる。勘弁してくれ。

 学校が春休みに入る前に、スクーターの点検を自動車部のみんなにお願いしたんだけど。ツチヤさんが言うようなぶっとび仕様にされていて驚いた。少しアクセルを吹かしただけでウイリーしちゃうくらいにエンジンが強化されてたからな。オレはスピードやロマンよりも使いやすさを求めてるんだよ。

 そんなことがあって、元のスクーターに戻してくれと迫ったのが、西住姉妹が学園にやってきた数日前だから。ツチヤさんと会うのもそれ以来ということになる。

 ……大して開いてないな。単にオレの方がいろいろあり過ぎて、久しぶりに感じてるだけなのかもしれない。

 

「というか。みほちゃんとツチヤさんって、ずいぶん仲良くなってるね」

「うんっ。新しいお友達だよ」

「みほさんには戦車のメンテで、いろいろ教えてもらってるからねー」

 

 めっちゃ嬉しそうなみほと、めっちゃ楽しそうなツチヤさん。ジャージとツナギ姿で、ふたり並んでニコニコ顔だ。無邪気な笑顔のみほとツチヤさんって、なんだか少し幼く見えるな。口に出しては言わないけど。

 

「よかったねぇ、みほちゃん」

 

 しみじみと言いながら、みほの頭をまた撫でてしまう。

 

「ツチヤさんも、ありがとうね」

 

 みほの頭に手を置きながら、ツチヤさんにもお礼を言ってしまった。過保護なお父さんか。

 でもまぁ、みほの友だちの輪が広がって楽しそうにしているのは、オレも嬉しい。みほは頭を撫でられてはにかんでる。ツチヤさんはなんだか苦笑気味だけど。

 まぁそれはそれとして。

 

「シュークリームを作ってきたんだけど、みんな余裕ある? 時間とかお腹とか」

 

 大きめのタッパーが入ったトートバッグを掲げて、ツチヤさんに尋ねる。

 でも反応したのは、みほの方だった。

 

「食べる食べるっ。俊一くんのっ、シュークリームっ」

 

 みほが声を上げて、オレの手を振り回しながらはしゃぐ。もちろん、もう片方の手に持っているトートバッグに影響しない程度に。いやもう本当に、素直に感情を表に出すようになって。オレは嬉しいよ。

 ……なんだか、ツチヤさんが面食らったような顔をしてるけど。どうかした?

 

「シュークリームって。大瀬良君、お菓子作りとかするんだ」

 

 どうやら、男のオレがシュークリームを作ってきた、っていうのが意外だったらしい。言われてみれば、そういう話はしたことなかったかもしれない。

 

「お菓子も料理も、そこそこできるよ。凝ったものはできないけどね」

「へー。私はそういうのはできない方だから、うらやましいなー」

「人それぞれだから、まぁいいんじゃない? みほちゃんも、どちらかといえば食べる専門だし」

「俊一くん、さりげなく恥ずかしいこと言わないで!」

 

 いきなり話に自分を盛り込まれて、みほが顔を赤くしながら慌てる。慌てるというか、オレの手を取ってブンブンと上下に振りながら抗議してくる。まぁまぁ、いいじゃないか。

 

「みほちゃんもまほちゃんも、美味しそうに食べてくれるから。作る方としては気持ちいいし、嬉しいよ?」

「うー。そんなことじゃ誤魔化されなんだから」

「じゃあ、このシュークリームは美味しく食べてくれないのかな?」

「……食べる」

 

 甘いものの誘惑には勝てなかったようだ。みほはオレの腕を振り回すのを止めて、拗ねるように唇を尖らせる。ははは、ジト目でにらみつけてきても、可愛らしいだけだぞー。

 一方で、オレたちの小芝居みたいなものを見せられたツチヤさんは少しゲンナリしていた。そういうのは家に帰ってからやれ、なんて気持ちなのかもしれない。

 でも、ちょっと羨ましそうに見えたのは、気のせいだろうか。

 まぁいいか。

 さて。

 ひと悶着といおうか、ただのイチャつきといおうか、そんなものがとりあえず終わって。みほとツチヤさんに連れられて、車庫の中へとお邪魔する。

 

「おねえちゃーん、俊一くんが来たよー」

「こんにちはー」

 

 天井が高くて広いスペースが取られている車庫。工業科の学校かと思ってしまいそうな機材やら工具やらが乱雑に置かれている一角で、テーブルを囲んでくつろいでいる女子学生たちがいた。

 ジャージ姿のまほと、自動車部のツナギを着た先輩方、ナカジマさん、ホシノさん、スズキさんだ。

 

「お、いらっしゃーい」

「こんにちは、ナカジマさん。作業前にお邪魔しちゃってすいません」

「別に時間を決めて何かをこなしてるわけじゃないからな。お邪魔なんかじゃないぞ?」

「そうそう、好きで集まってるわけだしね。気にしなくていいよ?」

「ホシノさん、スズキさんもこんにちは。そう言ってもらえるとありがたいな」

 

 自動車部のお姉さん方と軽く挨拶を交わす。知り合ってまだそんなに時間は立っていないけれど、出会いで思わぬトラブルがあったわりには、けっこう仲良くさせてもらってると思う。ゆるいやり取りが、相変わらず心地いい。

 そんなやり取りをしている横から、まほが抱き着いてきた。

 

「待ちかねたぞ、俊一」

「まほちゃんも、お疲れ様」

 

 抱きつく彼女に応えて、腰に手を回して控えめに引き寄せる。さすがに人前で、自動車部の4人の目の前で本気のハグをするのはちょっと、はばかられるし。学校の敷地の中ではそれなりに自制しているのだ。

 でも、まほはそういうのをあまり気にしていないみたいで。

 

「んっ」

「ちょ、こらっ」

 

 まほが、首筋にキスをしてきた。

 身長差の関係で、抱きつくと彼女の頭がちょうど首元に収まる感じになる。その上、オレが首周りをくすぐられるのが弱いと発見したもんだから。恋人たちは積極的に首周りを責めてくるようになった。

 美人な女の子が、自分から首筋にキスしてくるんだぜ。最高だな。

 

「うわ。本当にためらわずにイチャつくんだ」

「まほさん、本当に嬉しそうだな……」

「姉妹揃って惚れられるなんて、大瀬良君、すごいね……」

「んー。ちょっと羨ましいかなー」

 

 でも少しは、周囲の目も気にしてほしい。

 気持ちは嬉しいよ。嬉しいんだけどさ。

 

「まほちゃん、それはちょっとやり過ぎ」

「いいじゃないか。関係は隠さないでいくんだろう?」

「それはそうだけど。もう少し抑えた、って、ん、ふわっ」

「俊一くん、隙ありー」

 

 まさかの不意打ち。みほが背中に飛びついて、うなじにキスしてきた。おんぶ状態になって押しつけられる胸の感触も相まって、思わず声が漏れてしまう。

 というかおい、ちょっと待ってくれ。オレひとりだけが羞恥責めを受けてるような気分になってきたぞ。

 実際ほら、ナカジマさんもホシノさんもスズキさんもツチヤさんも、めっちゃガン見してるし。

 特にホシノさんとスズキさん。恥ずかしそうに手で顔を覆ってるけど、全然隠せてないから。指の間から見てるの丸分かりだから。

 

「まほちゃん、みほちゃんも。ちょっとタンマ。いやマジで」

 

 いやマジで。思わず2回言っちゃうくらい、本当に待ってほしい。

 確かにイチャつくのは大好きだし、恋人みんなとの関係を隠すつもりもないけれど。強いて見せつけたいわけじゃないから。そこらへんは最低限の節度を持ってはいたいのよ、オレは。手をつないだり軽いハグくらいはオーケーだけど、人前でキスは抵抗がある。

 ……え? アンチョビさんとは開けた港でキスしてたじゃないか? あれはしばらく会えなくなるから勢いで、っていうのもあったので。例外にしてほしい。

 

「キスもハグも大歓迎なんだけど、人前ではできるだけ自重しようよ」

 

 割と当たり前のことを言っているつもりなんだけど。恋する乙女的には、そういうのは些細なことなんだろうか。

 

「でも見ているのは、自動車部の4人だけだろう?」

「みんな俊一くんと、仲良しなんだよね?」

 

 確かに、自動車部のみんなとはそれなりに親しくさせてもらってるけども。というか、みほとまほ、ふたりとも思った以上に濃い話までしてるんじゃなかろうか。

 

「4人全員と、ハグまではしているらしいじゃないか」

「なに、そんなところまで話しちゃってるの?」

 

 素直に驚いたよ。

 まほの言葉に、ナカジマさん、ホシノさん、スズキさん、ツチヤさんが揃って顔を赤くした。どうやら本当に話はしているらしい。

 イヤらしいことをしたとか、堕としたとかそういうことじゃないよ?

 いろいろあったんだよ。自動車部の4人と初めて会った時に。知られて困ることじゃないけど、これってオレからも改めて説明した方がいいのかな。

 顔見知りの前で、西住姉妹に抱きつかれながら。どうしたもんかと困惑するオレだった。

 

 

 

 ―続く―




自動車部メンバーの言葉遣いが、まだつかめない。
槇村です。御機嫌如何。


生存報告を兼ねて、短いけれどアップしました。
コロナではないけれど、いろいろあったんだよ。

次回も自動車部絡み。
主人公と自動車部メンバーが出会った経緯などを。
あとは西住姉妹&自動車部のガールズトークとか?


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