尚、この小説では、健太郎が真歩子の実弟のたけしを紹介されるのは、春先に花屋の《カトレア》の店先で真歩子から、としていますが、これは独自設定で、ゲーム本編では、秋に喫茶店《土下座》で二人が会っていた後、《卯月町駅》で、です。
土曜日。
この日、健太郎は朝食後、一度学校に行き、図書室で勉強した。
その後、昼食を摂りに学校から寮に戻るため、図書室を出た際、声を掛けられた。
声の主は、悪友の後藤稔だった。
「へっへっへっ…。健太郎」
「なんだ、稔か」
「『なんだ』、とは御挨拶だな」
「それでなんか用か?」
「ほら、先日来ていた葉月学園の女の子だけど、さ」
「ああ」
「あの子、花屋の子だよな」
「そうだよ」
「彼氏、いるって話だぞ。どうする?」
「へぇー、そうなんだ。どんな奴?」
「背が高くて、かなりのイケメンらしいぞ」
健太郎は、稔の言葉を聞き流した。
「おい、どうしたんだよ?」
「稔、それはお前の早とちりだ。彼は、彼女の弟だよ」
「なんだと!?」
健太郎が答えた直後、稔は缶ジュースを落としかけた。まだ口を開けていなかったのが、幸いだった。
健太郎は経緯を稔に話した。
真歩子の実弟、たけしを紹介されたのは、春先、花屋《カトレア》での事だった。
駅で健太郎が真歩子を庇って不良二人組にボコボコにされた数日後。健太郎はバイト先の喫茶店《土下座》の用事で《カトレア》に行った。
健太郎が《カトレア》に着いた時、真歩子は少年と話していたが、健太郎を見つけるなり声を掛けた。
「あ、健太郎さん。いらっしゃいませ」
「真歩子ちゃん、こんにちは。あ、良いの?お客様の対応をしないで」
「ええ。こちらは、私の弟のたけしです。ほら、きちんと御挨拶して」
「こんにちは。持田たけしです」
「こんにちは。田中健太郎です」
「たけしったら、女の事で悩んでいるんです」
真歩子が強気な態度を見せた。
「止めてくれよ、姉ちゃん」
「で、たけし君はどうしてここに?」
「たけしは、別の町の全寮制の中高一貫の学校に通っていますが、時々、実家に帰って来るんです。今日は、駅から直接ここに来たんです」
「そうなんだね」
「それじゃ、姉ちゃん、先に帰っているから。後、健太郎先輩。姉ちゃんの事、宜しくな」
そう言ってたけしは、手を振って《カトレア》を後にした。
「もう、たけしったら」
そう言って真歩子は頬を膨らませた。
「でも、なかなか良い奴じゃないか」
健太郎の言葉に真歩子は頷いた。
それ以降、何度かたけしとは会っていたのである。
「なんだよ…。知ってたのかよ」
健太郎から経緯を聞いた稔は、そう言って天を仰いだ。
「それじゃ、僕は寮に戻るから」
健太郎はそう言って学校を出た。
昼食後、健太郎は《カトレア》に行ったが、真歩子とは会えなかった。
卯月町内を歩いたが、真歩子とは会えず、寮に戻った。
18時。夕食。夕食を調理や洗い物をする寮職員は、19時には仕事を終える。寮の事務員は、17時までに仕事を終えている。静香は寮に住むティナとティム、自宅生だが帰国子女のシャーロッタを連れて旅行に出ており、寮には健太郎しかいない。
旅行に出ている静香から、「就寝時刻まではロビーにいる様に」と申し送りを受けている健太郎は、ロビーで本を読んでいた。
そんな中。正面玄関口のインターホンが鳴った。カメラを確認すると、そこにいたのは真歩子だった。
「真歩子ちゃん?どうしてここに?こんな時間に?」
「今、会えますか?昼間は会えなかったですから、来てみました」
「ちょっと待ってて。今行くね」
健太郎は寮の正面玄関を開けた。
「わざわざありがとう。来てくれたんだ」
「今、話せますか?」
「ああ。ただ、今、寮には僕だけだから、寮を空には出来ないんだ。遠慮しないで、中に入って」
「えっ!?良いんですか?」
健太郎は経緯を真歩子に話した。
「はい。じゃあ、お邪魔します」
健太郎は真歩子をまずロビーに案内した。
ソファーに座ると、真歩子が口を開いた。
「健太郎さん…」
「ん?」
「信じて良いんですよね。健太郎さんの事。私、不安なんです」
「ああ。勿論、信じて良いよ。真歩子ちゃんとエッチしている時に、意地悪する事もあるけれど、僕の事は信じて」
「はい…」
真歩子が頷いた。真歩子の表情から、不安は消えていた。
「まだ、時間は大丈夫だよね」
「ええ」
「じゃあ、僕の部屋に来ないか?」
「えっ?はい」
「エレベーターは無いけど、良い?」
「ふふっ…」
真歩子が笑みを浮かべた。
健太郎は、真歩子を自分の部屋に案内した。寮が無料のラブホテルになった瞬間だった。
「じゃあ、入って」
「はい。お邪魔します。あ、良い部屋ですね」
「ありがとう。トイレは共用。後、一階には、ロビーと食堂、事務室、お風呂があるんだよ」
「そうなんですか…」
「じゃあ、真歩子ちゃん」
そう言って健太郎は、真歩子の身体を抱き締め、服を脱がした。
そして、下着姿の真歩子を、ベッドに横たえた。
既に健太郎の身体は、熱くなっていた。
〈お楽しみ〉の、始まりである。
真歩子は健太郎に抱き付くと、唇を重ねた。
唇を重ねるのみの、キス。
唇を一度離すと、再び唇を重ねた。
今度は互いに舌を入れ、絡め合わせる。
「んっ…」
唇を離す。
二人の間には、淫らな銀の糸が引かれていた。
そして健太郎は、ブラジャーの上から真歩子の乳房を愛撫する。
鼓動と温もりが、手のひらを通じて伝わる。
そのまま健太郎は、ブラジャーの中に手のひらを滑らせ、直接乳房を愛撫した。
そして乳首を摘まんで転がす。
「あんっ」
真歩子のあえぎ声が、部屋に響いた。
健太郎は真歩子のブラジャーを外すと、乳房を露にした。
「真歩子ちゃんのオッパイ、柔らかくって、形も良くって、弾力もあって、最高だよ。乳首も綺麗なピンク色だもの」
それから乳房を揉みしだき、左の乳首を舌先で転がした後、甘噛みしてからきつく吸う。
その間に右の乳首を指先で摘まんで転がす。
「乳首、立っているよ」
「ああっ…、そ、そんな。摘まんじゃ…」
そして背中に回した右手でお尻を撫で回した後、クロッチの上から女性器を愛撫する。
既に真歩子の女性器は、湿り気を帯びていた。
「真歩子ちゃんのオマンコ、もうこんなに…」
「イ、イヤ。そんな事…」
「だって、ほら。名器の持ち主だからね」
健太郎は真歩子の女性器に指を入れた。
そして、所謂Gスポットを刺激する。
淫らな水音が、部屋に響く。
「ダ、ダメェ…」
軽い絶頂に達する真歩子。
その後、健太郎は真歩子のパンティを脱がし、全裸にして、それから真歩子をうつ伏せにさせた。
健太郎は真歩子の女性器に男性器を軽く当てた。
しかし、挿入はしない。
その代わり、お尻を愛撫する。
尻たぶを掌で撫で回した後は、軽く掴んでアナルを外気に晒す。
健太郎の愛撫に焦らされた真歩子は、淫らなおねだりをする。
「健太郎さん…。じ、焦らさないで、は、早くください。健太郎さんのオチンチンを、真歩子のオマンコに…」
「じゃあ、ご褒美だよ」
健太郎は真歩子の女性器を後ろから貫く。
「…健太郎さんのオチンチンが、わ、私の奥に、あ、当たって…、き、気持ちいい…」
健太郎は、真歩子の乳房を揉みしだきながら、律動のピッチを上げていく。
真歩子の乳房は、形が良く、しかも弾力と柔らかさを併せ持つ。
乳首は、綺麗なピンク色だ。
健太郎は、背中にキスの雨を降らせ、汗の雫まで味わいつくす。
「ぼ、僕も、気持ちいい。真歩子ちゃんの中、気持ちいい」
真歩子の大事な部分は、健太郎をきつく、でもどこか優しく締め付ける。
溢れ出した真歩子の蜜が、シーツに染みを作った。
淫らな水音と、二人の吐息が部屋の中に響く。
汗の香りが、部屋の中に充満している。
「ああっ…、私の中、引っ張られてる…」
「凄いよ。真歩子ちゃんの中、熱くて、吸い付いてくる」
「あ、健太郎さんの大事な部分が、オチンチンが、ビクビクして、暴れてる…」
真歩子の女性器の締め付けが一段ときつくなった。イク前兆だ。
「も、もうダメ…。わ、私、壊れちゃう…。イッちゃう…」
「僕も、イキそうだ」
「アーッ、イ、イヤーッ…。イ、イク。あっ…、あああああああーっ!!」
真歩子が絶頂に達した。
「くうっ…!!」
健太郎も絶頂に達すると、男性器を引き抜き、真歩子の背中から尻にかけて大量の白濁をぶちまけた。
健太郎は、真歩子の身体をティッシュペーパーで丁寧に拭いた。
「じゃあ、私、帰りますね」
「あ、真歩子ちゃん。玄関まで送るよ」
「あ、ありがとうございます」
「それと、寮のスケジュールのコピーを渡しておくよ。今後、スケジュールを立てるのに必要だと思うから」
「はい」
「じゃあ、また明日。帰り、気をつけて」
「はい。健太郎さん」
真歩子が笑みを浮かべて頷いた。
そして、翌日。日曜日を迎えた。
【続く】
次回も、寮を舞台に書きます。
今度は、SMチックな作品です。