※この作品はR-18です。

神様project・異世界もチートも欲しくない【欲しいのは女神様だけ】   作:うきぐもさん

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無事に眠れたようで何よりなんだが……、誰も優しく起こしてくれるとは言ってないんだよなぁ。


火曜神の激熱な愛
困惑の起床!!


――眩しいな、起きようかな?

 

ぐっすり眠れた彼の脳はそういう信号を合図し、体と脳は本格的に目覚めを始めようとしている。

そんな夢心地の彼の目の前には少女が立っては呆れたようなため息をついている。

 

「はぁー……いつまで寝てるわけ? 平日なんだからさっさと起きたらどうかしらねぇ? このニート。 あら?」

 

少女はとあるものに視線が行くが表情は曇っており、まるでゴミを見るような目付きに早変わりする。

 

「朝から元気ねぇ。 健康なのは良いけど視界に入るだけ邪魔ね、眼球丸洗い出来ないんだから見せつけないでちょうだいな?」

 

少女は左手で何やら見えないものをコネコネと指で団子を作るような動作をし、片方の目で見定めては右手でデコピンを食らわせ、見えない弾丸を発射したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――息子が悲鳴のシグナルを発信している。

 

強烈なシグナルはすぐさま脳に送られ、一瞬にして体の主を強制的に夢から引きずり下ろす。

見えないナニかは質量があるみたいで、彼の息子に被弾した瞬間にパァンと軽い衝撃音がこだますのと同時に悲鳴すら聞こえてきた。

 

「ぎぇえええっ!? いってぇえええええっ!?」

 

ガバッと起き出すのと同時にニコニコ笑いながら無言で立っている少女がいる。

もちろん聖奈ではなく深紅の髪の毛で、スラッとモデルさんのような身長に、むちむちぷりん!

控えめが好きな彼もこればかりはドキッとして見つめてしまう。

 

それでも元は聖奈と同じなのか、どこか幼気の残る見た目であるが、どこか大人っぽくも感じられる。

 

「あら、目が覚めたかしら?」

 

「さ、覚めたけど……どちら様?」

 

見知らぬ少女なのだが、一瞬聖奈の知り合いかと推測するも、昨日の発言を思い出したようで顔をもう少し見つめる。

 

「うっ……そんなに見つめられると穴が開くんだけど。 あ、あんまり見つめるんじゃあないわよ!」

 

さすがに恥ずかしいのか頬を染めながらも、キリッと返す言葉が翠の心に突き刺さる。

 

「おうっふ!! けど本当に昨日の発言が本当なら、せ……聖奈さん?」

 

月曜の姿から火曜の姿になったと言い伝えられており、髪の毛や服装も燃えるような炎の赤色にコーディネートされている。

強いて違うと言うと、やはり胸の大きさや身長なのだが、目付きは鋭くはなっているものの面影は感じられる。

 

「確かに私は聖奈で間違いは無いわね。 けど私は末永 智美って、ちゃんと名前があるんだからそっちで呼びなさい! じゃなきゃその口を縫ってやるわよ?」

 

「口を縫われるのは勘弁……って、えぇ!? 聖奈さんじゃないの?」

 

間違いはないが名前が違うことに戸惑う翠。

起きたてホヤホヤで脳の思考がうまく回らないのか、処理ができず頭から煙が出そうなほどであったみたいだ。

 

「詳しいことは飯のあとでも良いわよねぇ?」

 

艶やかな声は誘うような声であり、彼女が華なら自分は誘われる蝶と思わざるをえない翠であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後にこの事を話したら――

 

「蝶ではなく蛾の間違いで、私が汚れるから近寄らないで。」

 

と、一蹴されて真っ白になる翠はまたいつかの話である。




智美姉貴は怖いなぁ、ヤバイなぁ。
なんなんだろうなぁー、このサディスティックおねーさん。
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