今日は安息日。
ターニャ・デグレチャフは、立ち寄った教会で神へ祈りを捧げている。
毎週欠かさず教会へと足を運ぶターニャを、周囲の人々は信心深い敬虔な人間だと評価していた。
膝をつき目を閉じる幼女の姿には、奇妙な神々しささえ感じられるほどだ。
この幼女が溢れんばかりの憎悪と殺意を神へ向けていることは、誰も知らない。
そして、その幼女が今性的な快感を感じていることも。
休日のターニャは勤勉な軍人だ。
街を散策し買い物を済ませ、家に戻れば大人が敬遠するような書籍を読み耽る。
だが、最近の彼女は違う。
窓ガラスに映っている僅かに赤く染まった頬を忌々しそうに撫でると、誰もいない自室で乱暴に衣服を脱ぎ捨てた。
折角手に入れた穏やかな休暇だというのに、ターニャの心中は荒れ狂っている。
原因は、今履いている濡れた下着だ。
上官の命令で膣内に挿入されたままの異物は、絶え間なくターニャの性を刺激し続けている。
本人は強く否定しているが、彼女は着実に調教されていた。
愛液が染み込んだショーツを脱ぎ、漏れ出た愛液をタオルで拭き取る。
そんな動作にも敏感に反応する己の体に、ターニャは酷く苛立っていた。
いっそのこと堕ちてしまえば楽になる。
しかしターニャの無駄に高いプライドや自尊心がそれを許さない。
異物が入り込んでいるという不快感は、すでに殆ど感じない。
膣を刺激されることによる快楽が、精神的な不快感をかき消していた。
だが、それで気分がいいかは別の話だ。
性的な快楽が沸き上がるたびに、ターニャの心は怒りで満ちていく。
「んっ……」
誰も見ていない自宅で、ターニャは己を慰める。
両手を疼いた股へ向けて伸ばす。
「んっ、うぅ、あ、あぁっ……」
甘い声を断続的に響かせながら、ターニャの秘部は愛液を垂れ流す。
溢れ出る愛液と共に、ターニャは己のストレスを排出する。
「ふっ、ぐ、ぐぅっ……!」
興奮が高まるにつれ、ターニャの自慰は激しさを増していく。
手の動きはより早く、より強く快楽を求めて動き続ける。
「――ッ!」
ターニャが絶頂に達するのに、そう時間はかからなかった。
愛液を噴き出し、痙攣する肉体。
薄れる意識と、脳内を埋め尽くす幸福感。
蕩けるような感覚に、ターニャは数分の間浸り続けた。
「……ふぅ」
もはや自慰に抵抗を覚えなくなったことを自覚し、ターニャは若干の苛立ちを覚えた。
体内で動く異物は今もターニャの性欲を煽り続けている。
精神的なハードルが撤去されている感覚。
一方通行の道を強制的に歩かされているような……。
「――いや」
考えすぎだ。
そうターニャは己を納得させる。
そうだ、自慰程度誰だってしている。
むしろ潔癖を気取って嫌悪しているほうが少数派で、異常と言えるはずだ。
心中でそう己を納得させ、ターニャは自分自身を虚飾する。
本物のコーヒーと甘いチョコレートを堪能し、束の間の安寧を享受した。
今も疼いている己の股から、意識を遠ざけるように。