※この作品はR-18です。

ターニャちゃんが体を売る話   作:セイラム

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強制露出

 今日もターニャ・デグレチャフは上官に呼び出され、その肉体と精神を凌辱される。

 怒りと屈辱に震えながら頭を下げ、ようやく終わったと深く息を吐いた。

 

 さっさと帰ろうと、ターニャは脱ぎ捨てた自分の服を探して視線を動かす。

 部屋の脇に置いていたはずの軍服が、いつの間にか消え失せていた。

 

「――は?」

 

 上官はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべ、ターニャの軍服は本人の部屋に戻しておいたと言い放つ。

 “落とし物”を届けておいたと、嘲笑を隠しもせずに上官は笑っていた。

 

 服も下着も上官の命で脱ぎ捨てたターニャは、現状一糸纏わぬ姿だ。

 胸の中に広がる怒りが殺意に変化するのを感じながら、せめて皮肉たっぷりに感謝の言葉を述べてターニャは退出した。

 

 

 

「まずい、まずい、まずい……!」

 

 ほのかに顔を赤く染めながら、誰もいない深夜の廊下をターニャは全裸で歩く。

 両手で身を隠し、足音を立てないようにゆっくりと。

 

 時刻は深夜、廊下には当然誰もいない。

 だが、誰かが気まぐれに扉を開けて廊下にでてきただけで、ターニャの全ては終わる。

 

「うぅっ……」

 

 今この瞬間にも、左右の扉が音を立てて開くかもしれないという恐怖。

 ターニャの両足は竦み、亀の歩みのような速度しか出せずにいた。

 

 筋肉や骨の軋む微細な音すら、今のターニャには爆音のように聞こえる。

 些細なはずの呼吸音が、何倍にも増幅されているかのようにターニャの耳を刺激していた。

 

「はぁッ、はぁッ……」

 

 滝のような冷や汗が、ターニャの全身を濡らす。

 顔は羞恥で赤く染まり、熱に浮かされたように熱い吐息が漏れる。

 

「――ッ!」

 

 ガチャリと音を立て、一つの扉が開かれる。

 一人の男性士官が瞼を擦りながら姿を現し、そのまま廊下の奥へと消えていく。

 どうやらトイレにでも向かったようだ。

 

「あ、ひゃっ……」

 

 気の抜けたような悲鳴を上げ、ターニャは蹲る。

 幸い男性士官はこちらを向かなかったが、もしもこちらへ目線が向けられていたら。

 そう想像してしまい、ターニャの足は震えて立ち上がれない。

 

「く、うぅっ……!」

 

 なんとか、部屋に戻らなくては。

 ターニャは使い物にならなくなった両足を見限り、這うように先へと進む。

 犬のように廊下を這う姿は滑稽で、無様であった。

 

「ふぅっ、くっ……」

 

 体を引きずるように前へと動かすターニャ。

 歩みは非常に遅く、残り数メートルで自分の部屋に付くというのに一向に終わりが見えない。

 

「――ひ、いッ」

 

 自室の隣の部屋から、足音が聞こえる。

 ターニャは目尻に涙を浮かばせながら、最後の力を振り絞り己の肉体を動かす。

 脳内で懇願を繰り返し、そのまま自室の扉へと駆け込んだ。

 

 

 

「ぜっ、はぁっ、ひぃっ……!」

 

 間一髪。

 ターニャは無事に、誰にも見つかることなく帰還を果たした。

 

 息は上がり、心臓は拘束で鼓動を刻んでいる。

 右手を心臓へと添えると、ドクドクと振動が全身に伝わってくる。

 

「……ん?」

 

 左胸に添えた手に、違和感を覚えるターニャ。

 固い感触。

 ターニャの左胸の乳首が立っていた。

 

 恐る恐る、左手を下腹部へと伸ばす。

 股の間からは、糸を引く透明な液体が指先へと付着した。

 

「嘘、だろう……?」

 

 いつの間に私は露出狂の変態になったんだ!

 絶望と怒りと混乱、そして確かに感じる快感に思考をかき回され、ターニャは全裸のまま悶え苦しんだ。

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