「ぐ、うぅぅぅッ!」
深夜の執務室に、ターニャ・デグレチャフの悲鳴が響く。
目尻に涙を浮かべ、口端からは涎を垂らし彼女は声にならない声を叫ぶ。
ターニャは椅子に座った状態で拘束され、上官からの愛撫を受け続けていた。
ご丁寧に口枷まで付けられたせいで、ターニャは人の言葉を話すことも出来ない。
胸を弄られ、膣内を指で掻き回される。
それは今までにも散々受けてきた責め苦だった。
だが、今回はその時間が桁違いだ。
ターニャが絶頂に達しても、上官は責めを止めなかった。
秘部から噴き出す愛液を潤滑剤に、ターニャの膣はより深く上官の指を飲み込んでいる。
ターニャの膣内で指が動く度に、彼女の全身は電流が流れたかのように震えだす。
与えられる快楽はすでに苦痛に近い感覚にまで増幅されていた。
拘束されている椅子がガタガタと音を立てて揺れる。
ターニャの肉体が、なんとかして逃れようと暴れ回る音だ。
「――ッ!」
何度めかも分からないほどの回数、ターニャは絶頂を繰り返す。
その度に肉体は敏感になり、僅かな刺激で快楽を増幅させる。
床にはターニャの体液で小さな水溜まりが形成されていた。
汗と涙と愛液が絶え間なくターニャの肉体から生成され、排出される。
「あ、が、あぁっ……!」
上官の愛撫が、ターニャに獣の悲鳴を上げさせた。
秘部を弄るたびに、部屋中にいやらしい水音が響き渡る。
乳首を抓られるたびに、ターニャの悲鳴は増幅される。
しかし、ターニャは快楽を感じている。
悲鳴を上げ、逃れようと体を揺すってはいるが、肉体は性的快感を確かに感じている。
そしてなにより、今のターニャは夢に微睡むような表情だ。
痛みはある。
苦痛もある。
早く逃れたいと、ターニャは本心でそう思っている。
だが、それと同時に快楽に溺れた今の状況を幸福だとも感じているのだ。
「ぜ、はぁっ……」
一時間を超える愛撫から、ようやくターニャは解放された。
拘束は解かれ、力の入らないターニャの肉体は椅子に全体重を預けている。
乱れた呼吸は一向に収まる様子がない。
全身はターニャの意に反して痙攣を繰り返している。
ターニャは気づいていない。
いや、気づかないようにしているのか。
初めのころのターニャであれば、乱れた息のまま即座に服を着て退出したに違いない。
上官のにやけた笑みには殺意を覚えただろうし、全裸の姿を晒し続けることをターニャのプライドは許さなかっただろう。
だが今のターニャは長い時間をかけて呼吸を整えると、ゆっくりと体を拭き、脇に置かれた己の衣服に手をかける。
そして形式上の礼を済ませ、ようやく退出した。
裸を晒すことに対する羞恥心や性的な行動に対する嫌悪感が薄れている。
その結果を上官は満足気に認識し、立ち去るターニャを見送った。