※この作品はR-18です。

ターニャちゃんが体を売る話   作:セイラム

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必勝にして必負の賭博

 久しぶりにターニャは賭け事に興じていた。

 士官学生時代にはよくやっていた、配給券を賭けたギャンブルだ。

 

 同期や後輩連中から甘味やコーヒーの配給券を巻き上げる。

 そのはずだったのだが。

 

「……仕方ない、発言には責任を持たねばな」

 

 事前の取り決め通り、負けたターニャは上着を脱いだ。

 周囲から観客のどよめきと歓声が上がる。

 

 場を盛り上げるためと言って、ターニャは配給券の代わりに自分の脱衣を賭けていた。

 勝てば配給券、負けても服を脱ぐだけ。

 損の無い話だとターニャは内心でほくそ笑む。

 理性は確かに、そう認識していたのだ。

 

 これが運の絡むギャンブルだということを、ターニャは忘れている。

 ターニャの勝率は七割を超えている。

 だが当然、十割勝てるわけではない。

 

 この取り決めでは、脱いだ服をターニャが取り戻す手段が存在しない。

 運悪く負ける度、ターニャは己の衣服に手をかける。

 

 ズボンを脱ぎ、下着を晒す。

 上下で揃った飾り気の薄い純白の下着が観客の興奮を煽る。

 

 昔であれば、顔色一つ変えなかっただろう。

 しかし見られることの快感を覚えてしまった今のターニャの頬は、微かに赤くなっていた。

 

「むっ……」

 

 ターニャの勝負手を超える手役に、向かいの男が拳を振り上げる。

 ため息を深く吐き、ターニャは胸元を守るブラを脱ぎ捨てた。

 

 先程とは比較にならないほどの熱狂。

 膨らみに乏しい乳房に、観客の視線が一斉に注がれた。

 視線に熱が伴っているのように、ターニャの吐息もまた、熱を持ち始める。

 

 片手で胸を隠しながら、ターニャは勝負を続行する。

 一度、二度と勝利したものの、そこまでだ。

 

 最後の一枚であるショーツを、ターニャは脱いだ。

 全裸を晒したターニャは、羞恥と快感に震えだす。

 

 熱に浮かされた男たちには気づかれていない。

 だが確かに、今のターニャは裸を見られて感じている。

 

「負けたままでは帰れん、続行だ」

 

 もっともらしい理由を付けて、脱ぎ捨てた服を放置したままターニャはその場に残る。

 本音を隠し、仕方がなくという言い訳をしてターニャは公然と露出行為に興じている。

 指すような視線を三百六十度から浴び、言いようのない快感を感じていた。

 

 次の敗北で、手で体を隠すことを禁じられる。

 その次の敗北で、両足を閉じることを禁じられる。

 運悪く敗北する度に、ターニャの裸体はより大胆に露出される。

 

 

 

「さて、もう時間か」

 

 お開きの時間になる頃には、ターニャはこの場の全員の配給券を毟り取っていた。

 痴態を鑑賞するために、男共も勝負を繰り返した結果である。

 

 無論、ターニャの払った代償も大きい。

 最終的にはM字に足を開き、机の上で腰を突き出して秘部を見せつけていた。

 

 歓楽街の娼婦と変わらない仕打ちだが、しかしターニャに不満はない。

 嫌々という様子で、内心を隠していたにすぎないのだから。

 

 己の痴態に興奮する男共。

 その浅ましさを内心で見下しながら、しかし同時に好感に似た感情を抱く。

 

 合法的に自身の変態的欲求を満たしたターニャは、満足気に配給券を抱えて帰宅した。

 一切の外的刺激無く濡れだした秘部を、最後の理性が隠しながら。

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