少しやりすぎた。
ターニャ・デグレチャフは、内心で過去の自分を糾弾する。
殆ど合法とはいえ、厳密に言えば軍人の賭博は違反行為である。
せいぜい釘を刺される程度と思っていたが、ターニャの予測は甘かった。
まさか上官連中、それすらも調教にしてしまうとは。
いつものように呼び出しを受けたターニャを待っていたのは、上官とのギャンブルだった。
無論、通常の配給券を賭けたようなギャンブルではない。
ターニャが負ける度、彼女の体は弄ばれる。
更に奴らは全力だ。
三人がかりでターニャを負けさせることだけに注力され、流石のターニャも負けを繰り返す羽目になっていた。
開始から一時間。
ターニャは惨めな姿を三名の上官に晒している。
すでに服は全て剥ぎ取られ、部屋の隅に投げ捨てられていた。
全裸で椅子に座り、ターニャは目の前のカードに視線を集中させている。
勝てば衣服を取り戻せる。
そうなればお開きにすると、言質も取った。
しかし、勝てない。
なんらかのイカサマが行われていることは明白だが、ターニャはそれを認識できていなかった。
カードは新品で、汚れや折り目は見当たらない。
すり替えや通しのサインも、少なくともターニャからは見て取れない。
巧妙な不正はターニャの意識外で行われ、無情にも黒星を積み重ね続ける。
脱ぐ服が無くなり、すでにターニャは対戦相手ではなく商品扱いだ。
一位を取った上官が醜悪な笑みを浮かべ、ターニャの肢体を弄ぶ。
膨らみに乏しい胸を撫でまわし、小さな秘部の割れ目を指でなぞる。
そして仕切り直し、ターニャは再開に沈む。
何度も何度も繰り返されるカード遊びは、ターニャを逃がすことは無い。
賭け事の終了を上官が提案する頃には、ターニャの人権は大方消失していた。
全てを賭け全てを失ったターニャに待ち受けるのは、上官連中の奴隷という役目のみ。
積み上げたコネやキャリアなど、この場では逆効果にしか働かない。
振りかざす権力は、向こうの方がより上手なのだから。
これから待ち受ける未来に、ターニャは震えることしか出来ない。
今までの調教は所詮遊戯の一種だったのだと、嫌でも理解させられるのだから。
目の前では、上官連中がターニャの長期休暇を申請し受諾している。
自作自演もいいところだが、文句を付けることのできる人間はこの場に存在しない。
ターニャはこれから一週間、二十四時間休みなしに調教される。
最後の仕上げとばかりに、上官連中はターニャの心を折ろうとしていた。
「ぐっ、くぅっ……!」
手始めに、ターニャは二足での歩行を禁じられる。
隷属の証として犬用の首輪を嵌められ、四つん這いの姿勢で屈辱に震えていた。
ターニャの地に伏した惨めな姿を見下ろしながら、上官連中は嘲笑う。
ターニャは決意した。
意地でも一週間を耐え切り、それ以上の復讐を遂げて見せると。
隠しきれない殺意と憤怒の感情を浴び、上官連中はニヤリと笑う。
そうでなくては面白くないと、目の前の幼女が壊れる未来を夢見ていた。