ターニャ・デグレチャフは肉欲に堕ちた。
僅かばかりの理性を残し、その精神は快楽を求める雌犬へと変貌している。
上官はそれを理解し、だからこそ苛烈極まる調教を一旦休止させる。
今のターニャに痛みや苦痛を与えても、それは褒美になるだけだ。
屈辱に塗れながら墜ちていく様を楽しみたい上官連中は、彼女を丸一日放置した。
執務室から数分、廊下の端に存在する男子便所の中。
清掃員以外は滅多に立ち寄らないその中に、ターニャは放置されていた。
最奥の個室の便器に座る形で、ターニャは厳重に縛られている。
四肢を高く掲げ、秘部と尻穴を見せつけるような恰好。
口は鉄製のボールギャグ、視界は目隠しで塞がれており、今のターニャは周囲の様子を音でしか推測することができない。
誰もいない空間で一人。
誰かが来るかもしれないという感情のみを抱きながら、ターニャは便器に座っていた。
「く、ふぅっ……」
息は自然と荒くなり、口を閉じられないせいで涎は垂れ流し。
乳首と陰核は淫靡な様を強調するように金属製の輪が装着され、僅かな振動にもターニャの肉体は敏感に反応している。
朝から一切の調教を行われず放置され続けたターニャの体は、快楽を求めて疼いている。
僅か数時間の安息すら我慢ができないほどに、彼女の肉体は淫らに変貌していた。
「……ッ!」
コツン、と。
ターニャの耳に、靴音が届く。
便所の利用者か、あるいは清掃員か。
誰であろうと確かなことは、ターニャが拘束されている個室の扉が開かれた瞬間にターニャが破滅するということだ。
今まで公然の秘密と化していた売春行為とは桁が違う。
雌犬としか表現のしようがない今の姿は、上官以外の誰かに見られるわけにはいかない。
コツ、コツと繰り返される靴音に、ターニャの心臓は高鳴り続ける。
来るな来るなと願う心とは裏腹に、秘部からはとめどなく愛液が溢れ続けている。
見られたくないという理性と、見て欲しいという本能。
両方が葛藤する中で、永遠にも感じる一瞬をターニャは震えながら待つことしかできない。
「――ッ!」
カチャリと扉を開ける音が聞こえると同時に、ターニャは絶頂した。
全身を痙攣させくぐもった声を上げながら、噴水のように愛液を便器の中へと吐き出す。
外部からの刺激無く、ターニャは達してしまった。
その様子に靴音の主である上官は満足気に頷いている。
軍人から雌へとターニャの肉体は作り変えられた。
あとは無駄に強靭な精神だけだと、目の前で痴態を晒す幼女を見下しながら上官はほくそ笑む。
目隠しをしたまま、声も出さず。
上官は己の正体をターニャに知らせることなく、その場を去る。
ターニャの座っている個室の扉には故障中の偽張り紙が張られている。
彼女自身が物音を立てない限り、この状況が露見することは無い。
無論、ターニャ本人はそんなことは知らされていない。
夜までの残り数時間、来るはずもない来客に体を震わせながら、ターニャは放置され続けた。
そして一日の終わりにターニャは回収される。
誰にも触れられなかったはずの肉体は今日だけで三度の絶頂を経験していた。
全てを明かされたターニャは怒りに震え、しかし同時に感じた未知の快感を忘れられずにいる。