ターニャの人生はおおむね充実していた。
幼女の外見を最大限に利用し、数少ない娯楽を堪能する。
廃棄予定の衣服を提供すれば、山のような配給券が手に入る。
下着一枚が酒に代わる姿など、現代の錬金術のようだとターニャは笑う。
多少の生理的嫌悪感はあるが、報酬は破格のものだ。
ならば問題はない。
そのはずだったのだが。
「くそ、どうなっている……」
日も変わった深夜。
ベッドの中でターニャは一人頭を抱えていた。
明日も早朝から講義がある。
さっさと眠り体と心を休めるべきだというのに。
「眠れない……!」
そう、ターニャは神経の興奮を抑えられていない。
呼吸は浅く、頬がうっすらと赤くなった姿は風邪でも引いたかのようだ。
だが、ターニャはいたって健康である。
単に、興奮しているというだけで。
幼女の身になってから、性的興奮を覚えたことはなかった。
しかしここ最近の胸や尻への刺激の連続が、ターニャを一足早く女にしていたのだ。
認めたくはないが、ターニャ自身も理解した。
今時分は雌のように盛っているのだと。
「とにかく、鎮めねば」
ターニャはベッドから出ると、机の下に隠していた道具を取り出した。
それは男性器を模した、率直に言えばバイブだ。
ヌードの撮影会を行った際に持たされた物だが、まさか本当に使用するとは。
数分の葛藤の後、意を決したようにターニャはその場に座り込む。
「んっ……」
服を脱ぎ、露わになった己の秘部。
ターニャはそこにバイブを当て、ゆっくりと挿入する。
すでに濡れだしていた秘部は、大した抵抗もなくバイブを飲み込みだす。
初めて感じる、体内に異物が入り込む感覚。
喉から小さく声が漏れ、ターニャは慌てて口元を枕で塞いだ。
異物が入ってくる嫌悪感は、次第に快楽へと変換されていく。
時間をかけじっくりと開発されていた幼女の体は、ターニャの予想以上に快楽を求めていた。
「ん、あっ、あぁっ……!」
次第に声量は増し、バイブを握る右手に力が込められていく。
前後にバイブを動かす度、ぐちょぐちょという水音が部屋に木霊した。
もう止まらない。
ターニャは自分の精神が男であることも忘れ、女の快楽に身を委ねる。
「あ、あっ、ああっ、ん、いぃっ」
小さな膣一杯にバイブをねじ込む。
細く小さな形状とはいえ、幼女の体には大きすぎるそれは、半分程度しか入ってはいない。
だが、それでもターニャを喘がせるには十二分だった。
「───ッ!」
声にならない声が、ターニャの喉から溢れ出る。
硬直した体が三度ほどビクビクと痙攣し、一気に脱力した。
「ハァ、ハァ……!」
バイブを突き刺したまま、ターニャは陶酔感に溺れる。
そしてそのまま朝を迎え、多大な自己嫌悪に陥るのだった。