長い長期休暇も、今日で六日目。
日々執拗に調教を受け続けてきたターニャは、朝目覚めると同時に今日はどのような趣向なのだと想像を膨らませていた。
しかしターニャの想定とは裏腹に、朝から昼まで調教と呼べるような出来事は何もなかった。
性的な奉仕を強要されることもなく、肉体への接触も皆無。
相変わらず雌犬のような恰好はそのままだが、それだけだ。
部屋の隅で待機を命じられたまま、既に一日の半分が経過している。
初めは警戒した。
次に訝しんだ。
そして上官が昼食を取りに部屋を出ていった頃、ターニャの心に沸き上がった感情は焦燥だった。
体が疼く。
今日はどんな調教が待っているのかと想像していただけで、ターニャの秘部は濡れていた。
ターニャは決して認めないが、その肉体は既に調教され尽くしている。
ゆえに最後の一押しのため、上官連中はターニャを放置したのだ。
これまでの調教結果を見れば、ターニャが被虐を望むようになっているのは明白。
望んだ物が手に入らない雌犬がどのような行動に出るのか、それは分かり切っている。
「……誰も、いない」
呟くように、ターニャは己に言い訳を重ねる。
誰も見ていない。
どうしようと問題は無い。
そう言い訳をしながら、ターニャは恐る恐る己の秘部へと指を這わせる。
誰もいないのなら、己で慰めるしかないのだと。
「んっ……」
調教によって肥大化した乳首と陰核は、敏感に反応した。
ターニャが軽く刺激するだけで、愛液がとめどなく溢れ出ていく。
初めはゆっくりとしたターニャの指は、次第に激しくより強い快楽を求めて動作する。
あっという間に理性を超えた本能がターニャを支配した。
「あっ、くぅっ……!」
右手で乳首を摘まんで弄り、左の人差し指で膣内をかき混ぜる。
だらしなく歪んだ表情は幸福に満ち、抑えきれない喘ぎ声が部屋中に響き出した。
「――ッ!」
ターニャは自慰で果て、絨毯を多量の愛液で汚す。
絶頂に肉体を震わせながらも、両手の動きは止まらない。
「はぁっ、はぁっ……く、あぁっ……!」
足りない。
幼女の指では細すぎる。
今まで受けた鬼畜外道の調教に慣れてしまったターニャの肉体にとって、両手を使った自慰行為など子供騙しにもならない。
獲物を探す野生動物のような動きで、ターニャは周囲を見渡す。
その間も自慰行為は止まらず、荒々しい動きで快楽を求めていた。
しかし、この部屋にターニャの肉欲を満たす道具は存在しない。
あらかじめ上官が全ての性具を隠していたからだ。
「あ、あぁ、くぅっ……」
切なげな声を漏らしながら、ターニャは苦悩する。
あれだけ嫌っていたはずの肉棒が、今は欲しくてたまらない。
喉を、秘部を、あらゆる穴を貫かれたいという渇望が、ターニャの理性を溶かしていく。
「――ッ!」
二度目の絶頂。
愛液を撒き散らしながら部屋中を徘徊しながらも、ターニャの行動は変化しない。
早く帰ってきてくれと、上官の帰還を待ちわびる。
六時間後。
満を持して扉を開け入室した上官を待っていたのは、完全に堕ち切ったターニャ・デグレチャフの姿だった。
「あ、あぁっ……!」
救いを得た修道女のような視線が、ターニャから上官へ注がれる。
だが、まだもう一押し。
今日は終わりだと簡潔に告げ、上官は去る。
完膚なきまでにターニャの精神を破壊するその一言は、上官の想像以上に成果を発揮した。
「あ、え……?」
ターニャの瞳が、絶望に染まる。
呆然とするターニャを尻目に、上官は去っていった。
明日の光景を、どこまでも心待ちにしながら。