最終日。
ターニャ・デグレチャフは解放の日を震えて待った。
全裸で地面に正座するターニャの前には、ターニャを調教してきた小児性愛者の上官たちが勢揃いしている。
乳首と陰核に取り付けられた金属の輪も、犬耳を模したカチューシャも尻尾も首輪も、今のターニャは身に着けていなかった。
そして今、ターニャには二つの選択肢が突きつけられていた。
ターニャの目の前には、己の軍服が畳んで置かれている。
これを身に着け部屋を出れば、晴れて元の日常が待っているのだ。
悩む理由などない。
そうすれば終わるのだとわかっているのに、ターニャは動けない。
“これで終わってしまう”と考えている自分自身に、肉体が硬直している。
「う、うぅ……」
軍服の横には、先程までターニャを縛っていた首輪が置かれていた。
それは、一週間続いた隷属の証。
今すぐにでも粉砕しこの世から消し去りたい過去であると思っているはずなのに、ターニャはその首輪から目が離せない。
上官たちはターニャに選ばせようとしているのだ。
軍人として生きるのか、墜ちたまま人としての生き方を捨てるのか。
「あ、あぁぁ……」
今までのように、言い訳はできない。
この首輪を手にしてしまえば、ターニャは自分自身でその道を選んだということになる。
這うように、ターニャは前へ進む。
伸ばした右手が掴んだのは、隷属の証だった。
それでいいのか。
上官は、再度確認する。
意地悪く、ターニャ自身の口から聞かせろと命令する。
「――はい」
ターニャは小さく頷くと、己の手で首輪を再び装着した。
首輪から延びる鎖を差し出し、ターニャは卑しく懇願する。
「私は、皆さまの雌犬になります」
違う。
上官は訂正を要求し、ターニャの髪を鷲掴みにした。
もっと無様に懇願しろと、ターニャの心を更に責め立てる。
「は、はぃ……!」
上官がターニャの髪から手を放す。
ターニャは涙を浮かべながら、地べたに這いつくばって土下座の姿勢で懇願する。
「どうか、醜く卑しいこの私を、皆さまのペットにして下さい……! 命じられれば、なんだってします。だからどうか、この貧相な肉体で存分に精処理して下さい……!」
尻を突き出して必死に懇願を繰り返すターニャに、上官はようやく満足したのだろう。
今度は優しくターニャの頭を撫でるとその眼前に一錠の薬を差し出した。
「あ、あぁ……」
説明をされなくても理解できてしまう。
それは違法に取引されている、麻薬の類だ。
性行為の際に服用する馬鹿どもが後を絶たないと、過去のターニャは愚痴を零していた。
「――ん、ぐっ」
ターニャは躊躇うことなく、その薬を嚥下した。
疼いたまま放置され続けた今の肉体に、薬の作用が加わって。
こんな状態で嬲られればどうなってしまうのか。
その先を想像するだけで、ターニャの秘部は洪水のように濡れている。
「はぁ、はぁっ……!」
ターニャの眼前に、上官は肉棒を露出させる。
鼻先に擦り付けるようにターニャを焦らし、ターニャの思考を染め上げる。
「く、ください、早く、お願いです……!」
ひとしきり遊んで満足した上官は、いよいよターニャの秘部へとその肉棒を密着させる。
今まで、ターニャは本番行為を行っていない。
初の体験に、ターニャの口端からは涎が垂れだしていた。
「――ひ、ぐぅっ!」
上官は一息に、ターニャの膣へ肉棒を最奥まで突き入れた。
首を絞められたような悲鳴がターニャの喉から零れ出る。
パンパンと音を立てて、肉棒はターニャを乱暴に犯す。
一突きごとにターニャは苦し気な悲鳴を上げるが、その表情は完全に蕩け切っていた。
薬の効果で何倍にも膨れ上がった快感が、ターニャを襲う。
一突きごとに絶頂しているのではないかと錯覚するほどに、ターニャの肉体は鋭敏に反応を繰り返していた。
「――ッ!」
幼女の狭い膣は、容赦なく精を搾り取る。
あっという間に上官は射精し、狭い膣内は精液に満たされる。
溢れ出た精液を床に滴らせながら、ターニャは失神寸前だ。
ピクピクと痙攣を繰り返しながら、薄れる視界が目の前の光景を捕らえる。
全ての上官連中が、己の肉棒をそそり立たせながらターニャを見つめている。
今からこの全てが自分を貫くのだと理解し、ターニャは歓喜に包まれた。
「おっ、ほぉっ……!」
数時間が経過した頃。
ターニャは騎乗位の体位で激しく腰を振り続けていた。
動物のような唸り声を上げ快楽を貪る姿は獣、いや雌犬としか言いようがない。
鼻先に肉棒を突きつけられれば喜んで咥え舐める。
注がれた精液は膣と喉で余さず受け止め、愛おし気に微笑んでいる。
ターニャ・デグレチャフは、肉欲に堕ちた。
厳格で効率を求める理想の軍人というターニャの過去は消え去り、快楽を貪るために隷属を選んだ雌犬としてのターニャが新たに誕生したのだ。
「――ッ!」
絶頂に震えるターニャの顔は、だらしなく歪みきっている。
首輪に繋がった鎖が揺れ、小さく音を鳴らす。
その音にすら快感を感じるターニャは既に末期だ。
今までの日常に帰れないことを改めて自覚したターニャは、歓喜に震えながら目の前の男たちへと奉仕を繰り返す。
誰がどう見ても悲劇的な結末という他無い結果だが、ターニャ自身だけがこの終焉を悦んで受け入れていた。
キリのいい所で一旦完結とします。
墜ちた後のエピソードをオマケで書くかもしれませんが時期は未定です。