ターニャ・デグレチャフは予定通りに士官学校を次席で卒業した。
成績は優秀、愛国心もアピール済みとあれば文句の付けようもない。
だから、賄賂が有効利用されたのはその後だ。
危険な前線を嫌うターニャは今までのコネをフル活用し、後方勤務という安全を希望した。
彼女を“利用”する上官らも、疑似娼婦が戦地で死ぬことを望んではいない。
幼女を戦地に送るのに抵抗がある者も多い。
想定よりも簡単に、ターニャは安息を手に入れた。
だが、それは同時に多大な借りを作ったということでもある。
過激になるだろう今後の要求を思えば、ターニャも手放しで喜ぶことはできなかった。
実際、今もターニャへの調教は続いている。
新たな職場への移行やその手続きで忙しいとアピールすれば、上官らの呼び出しはターニャの目論見通りに減少した。
代わりに命令されたのがコレだった。
ターニャの目の前には、パチンコ玉ほどの大きさがある複数の球が置かれていた。
命令は簡潔だった。
入れろ。そうすれば、一週間新たな命令はしないと約束すると。
明確な利益まで目の前でちらつかされては、部下が逆らえるはずもない。
ターニャは上官の目の前で下半身の衣服を脱ぎ、秘部を晒す。
すでに何度もしてきた行為だ、今更この程度では赤面もしない。
「んっ、うぅっ……」
一つずつ、球形の異物を己の体内へとねじ込んでいく。
快楽や痛みより、体の中に異物が入り込むことへの嫌悪感の方が大きかった。
股をM字に開き、目の前の相手に股間を突き出す。
球が己の膣へと入っていく様を、上官はニヤニヤと眺めていた。
「くっ、うぅ……」
一つ一つは小さいが、複数ともなれば幼女の狭い膣には辛い。
最後の一つは無理矢理押し込んだせいで、ターニャの指は第二関節までが濡れていた。
「んっ、ふぅっ……!」
快楽は薄い。
だがターニャにとって、この程度のことで顔を歪める上官の顔は気持ち悪いし、この程度のことで濡れている自分の体は恨めしい。
それから、数日は呼び出しが無い。
約束は守られるだけ、まだ救いがあるとターニャは無理矢理に自分を励ました。
(しかし、これは……!)
想定していた以上にキツイ。
書類整理の仕事をしながら、ターニャは己の下腹部を抑えて蹲った。
歩くだけで、膣内の玉が動き回る。
あらゆる動作に快楽が付随する。
他者に露見していないか、時折服越しに股を触る自分自身の手が自慰を行いそうになる。
快楽自体は微細で、我慢は容易だった。
だが、それが余計に辛い。
いっそ絶頂してしまえば楽になるだろうが、己の手で果ててしまえばそれこそ変態の仲間入りだ。
「──ヒッ?!」
背後から肩を叩かれ、ターニャは小さく悲鳴を上げる。
蹲っていたターニャを見て心配したのだろう、振り返ると若い男が不安げな瞳を向けていた。
「あ、ああ。心配ない、少し疲れていたようだ……」
当たり障りのない言葉で相手を追い返し、仕事を続行するターニャ。
今ターニャに出来ることは、一刻も早く仕事を終わらせて私室に戻り、誰もいない場所で心を休ませることだけだった。