true付き。読むも読まないもお任せです。
どうぞよしなに
クッパ姫の興奮が立ち上る香気となって俺を包み込む。
それに吸い寄せられるように、重力に拡げられた乳房の合間にキスを落とし、顔を埋める。
じとりと汗の滲んだ互いの身体が密着する。
彼女のしたたかな脚が逃すまいと俺の腰に回される。
逸物を心待ちにしているかのようにきつく締め付けてくる脚が俺の理性を踏みつける。
埋めた顔を彼女のかんばせの方に擡げて唇を奪う。
彼女の腕が首筋に絡む。互いに呼吸を忘れて唇を重ね合わせる。
キスの合間に手持無沙汰になった両腕のうち、左手で彼女の胸を揉みしだき、右手で彼女の髪を撫でる。
もはやSとMなどどうでもよくなっていた。そんな些細なことすらも考えたくはない。
頭を使うよりも、心を結び合いたいと思ったのだ。
啼かせたいと思っていた先までと違い、何故か、クッパ姫をどうしようもなく愛おしく感じる。彼女を満たすことが、悦びを教えることができたのならば、それはとても幸福なことなのだと思った。
脳に酸素が行かぬことなど忘れて貪り合っていると、首筋に回された腕が俺を軽く引き剥がす。
「ねえ、マリオ。私もう『ワガハイ』なのかわからなくなってきたわ」潤む瞳で言う。
「俺も俺がわからなくなってきたところだ」
「あら、言葉遣いはもういいの?」挑発的な声音で言い放つ。
「元より付き合ってくれていただろう?」そんなことはわかっている。
「わかっていたならいいわ」悪戯に微笑む
「私もSよ。Mでもあるけれど」
「さっきは食われるかと思った」
「ふふ、でも楽しいわ」続けて。
「こんな、仮初の私ではあるけれど」陰りの中で淡く呟く。
「…それでもいいじゃないか」今目の前にいるのは彼女なのだから。
「ねえ、あなたはこれをなんていうのかしら」
「さあ?それよりも確かなことがあるだろう」
「それもそうね」先の憂いを一蹴するかのように妖艶に。
「早く欲しいわ」俺に絡みついてくる彼女に応える。
腰に回されていた脚は解かれて、しとどに濡れた彼女の欠けを満たすように逸物を進めていく。
「んっ、はぁ――。ぅん」
徐々に呑みこまれていく彼女の中は熱く滾っていた。
月明かりを吸い込んで星のように輝く彼女の太腿を撫でながら腰を前に進めていく。
俺は内心で急いていた。早く愛でたいという心とぐちゃぐちゃに犯したいという欲望とが競合する。
急く心を抑えるように彼女の秘口は開かれない。それが俺にとっては救いであり、落ち着きを取り戻す時間であった。
彼女を気遣いながら埋めていき、カリ首の手前まで入ると、一声をかける。
「ここが一番つらいところだから厳しいようだったら言って」
「大丈夫よ。だから、一気にやって」
そんな彼女が愛おしくて口づけをする。
肉棒を支えていない右手で彼女の顔を撫でてやり、その合間にカリ首を挿入する。
「んむ、ぅちゅ、ぇる、ッぐ」
刹那、彼女の舌が硬直したように感じた。しかし、すぐに絡めてくるようになった。
「ぅれろ、はむ、んふぅ」
腰を動かすことなく、キスを重ねて誤魔化していく。
「んぅ、はむ、んれぇろ、ぢゅる」
一度唇を離す。
「思ったより痛くないわね」
「あとは楽だと思うから、少しずついくよ」
「ええ……来て」
紅潮した頬を携えた彼女の目尻は下がっていたが、陰の中に一粒の煌めきがあった。こちらに心配をかけまいと耐えていた彼女のいじらしさが胸が満ちて、キスをしながら頭を撫でていた。
彼女の涙を拭い去らなかったのは、それが彼女のプライドであったからだ。
丁寧に腰を進めていく。その間に引き締められた太腿に触れて根元の方へと指を滑らせる。彼女は宙を見上げていた。
彼女の膣内を感じながら歩んでいくと、とうとう根元まで呑みこまれた。
「最後までいったよ」
「ええ、わかるわ」
「しばらくこうしているかい?」
「いいえ、もう動いてもらっていいわ。ただし、出来るだけゆっくりと」
「ああ、そっちの方が気持ちがいいからな」
丁重に腰を引いていく。突き進む時よりも引いていく時の方が心地いいのだ。
負担を与えないように、カリ首付近まで引いてきてからまた抽挿を始める。
緩やかな締め付けとぬくもりが肉棒を包んでいく。
「んぅ、ぁ」という小さな喘ぎが跳ねて響く。
突き進む度に彼女の腰が押し上げられて受け入れていく。密着した肉と肉が擦れていく。突き当りに辿り着くと彼女の柔肌と重なり合う。
月に暴かれたクッパ姫の乳房が緩やかな振動と重力によって歪められる。隆起した乳首が桜色に白んで劣情を誘う。
「はぅむ、んぢゅ、ッんぅ、はぁぁ――」
彼女と舌を絡めながら、その乳首を抓ってやる。甘い快楽が背を駆け抜けて悩まし気な吐息が漏れる。そのまま乳首ごと乳房を揉みしだく。
首筋に回されていた両腕は片方が俺の後頭部を捉え、もう片方が背中に回された。
解かれていた両脚がまた腰に回され、俺が引こうとするタイミングが彼女のものと合っていれば自然に引くことができるが、ずれていれば抵抗を受けた。それに合わせて彼女のタイミングを計り、ストロークを定めていく。
彼女の触れられていない方の乳房にかぶりつき、乳首を舌先で転がし、ちゅうちゅうと吸ってやる。彼女の内太腿に腰が締め付けられ、感じているのがわかった。
「ん、ふぅ、ぅ、あっ、ぅん」吸いながら転がし、甘噛みをしてやると悩まし気な声が漏れるのだった。
次第に短くなるストロークだが、引くことに重点を置くことは忘れない。
モールス信号のような色合いでツー・トンというリズムだった。
二人の息遣いと彼女の嬌声、時たまの口づけのぴちゃくちゃという音だけが世界を支配していた。
幾度も幾度も重ねられた口づけの果てに彼女の腕が肩に掛けられ離される。
二人の口を繋ぐ唾液の糸が切れてクッパ姫の胸へと落ちる。月光に照らされて輝く愛液がしとどに濡れた唇から彼女の胸までを犯していた。
荒い呼吸に上下する胸に視線を奪われているとその上から声がする。
「ねえ、今度はバックでしてみたいのだけれど」
「ああ、いいね。俺も好きだからやろう」
彼女が身体を起こした際に衣擦れとベッドの軋む音が潮騒になり、部屋に漂う荒い欲望を研いでいく。熱に浮かされる俺の心を一時慰め、快楽に溺れかけた彼女への心が剥きだしにしていった。
ベッドの上に四つん這いになった彼女が前傾姿勢になって肩をベッドにつけたままに、その両腕で自身の秘部を開いて見せた。
「これから、お前のソレでここをぐちゃぐちゃに犯されて、私はよがるのだ」
期待を多段に含んだか細い声で言うのだ。
「そんな私を見てお前は責め立てる。この私を、お前が、犯すのだ。この姫である私を」
美しき双丘の向こう側に見えた彼女の表情は、期待に満ちて悪戯に微笑んでいた。
「女としての私を見たくはないか?お前のモノだけによがって啼く私を」
背後から突かれ、目の焦点が合わず、舌を力なく垂れさせては、涎を飲みこむことさえ忘れ、突きに合わせて喘ぎ声を無様に上げるクッパ姫が脳内を駆け巡る。
戦慄く肉体を支えることができず、その美しき尻だけを突きだしてよがるだけの、力なく快感の波に攫われたままに尻を叩かれて悦ぶクッパ姫が目の前に浮かび上がる。
その状態から口に指を入れ、強引に身体を起こさせて尻を叩き上げて意識が飛ぶほどの快楽に溺れさせる空想が廻る。
言葉が紡がれる度に心臓が大きく脈打つ。操り人形のように彼女の秘部に逸物を宛がう。
既に互いの愛液でかき回された場所に半ば乱暴に挿入する。
「んぁ!」驚きながらもそれは嬌声の彩りを携えていた。その最中に強く突き、ゆるりと引いていく。強烈な突き上げに喘ぎ、焦れるような引きに悶える。
俺の眼前には尻とそこからしなやかな曲線美を湛える背中がある。
その尻は引き締まって余計な脂肪などなく月光のもとに透き通っていた。
そこから下に伸びる太腿は肉体の黄金比を湛えて、筋肉質な筋を浮き彫りにさせながら女性らしい丸みを帯びていた。
「んっ、はぁ、あっ、っ、はっ、ふっ、ふっ」強烈な突きと焦れが快感を拡げていく。
添えられている右手で尻を叩く。
「んぅ!はぁ、あッ!ぅん、ひぅ!」叩く度に反応する彼女の体躯がいやに扇情的で俺の心を満たしていく。心なしか膣内の締まりもよくなったように感じる。
初めは引いているタイミングで叩く。右、左とルーティンを組んでやる。
「はぁ、ッ、んッ、ふぅ、ぅン、あっ、はぁ、ッ」引く、叩く、突く……。
内太腿が閉じようとするが、それを俺の両脚が許さない。
引かれながらに殴打され、一呼吸置くかどうかでまた強烈に突き上げられる彼女がまさしく受難の最中に生きる聖者のように思えた。彼女の啼く姿に陶酔していた。
ルーティンに慣れた頃に次はリズム等関係なしに叩いてやる。
「ん、いッ、あ、はあ、ン、ぅ、ッ、あッ、ダメッ、あぁ!」
スパンキングの最中に一際膣が動いた。その場所目掛けて突いてやる。
朱に染まるクッパ姫の尻は、叩かれる度に波打ち、その波が膣へと届き快楽へと変換されていく。
息は荒くなっていき、嬌声というよりはもはや獣の咆哮をかみ殺したようなものが部屋に響く。きっと彼女の耳にもそれが入り込んで犯しているに違いない。
「あッ、そこ、いいッ、んッ、はぁ、ぁ、ッ」
弱いところがわかりそこを突いてやる。朱の差した尻をより強く叩く。
パチュンパチュンという音に咆哮が混じる。興奮の薫香もさらに色濃く満ちていく。
透き通ったその肌を俺の赤で満たしていく。
力を籠めるほどより浮き上がる嬌声が互いの性感を高めていく。
小さく痙攣し始めた太腿と締め付けの強くなった膣によって絶頂が近いことを知る。
クッパ姫は尻を叩かれる度に頭を上げて啼く。
先程の空想を現実にするには俺の身長が足りない。代わりに彼女のクリトリスに触れる。
左手で尻を叩き、右手でクリトリスを愛撫する。決して抽挿することも忘れない。
クリトリスは先までの愛撫で暴かれていたために、快楽は直接伝わる。
クリトリスを愛液で濡らした指で転がす。
「あっ、ンッ、イッ」クリトリスで感じた瞬間に全力で尻を叩く。
ここからではその表情を窺い知ることはできないが、おそらくは恍惚の表情だろう。
その証左にクリトリスを愛撫し尻を叩く度に膣が収縮するのだ。
ここで敢えて尻を叩きながらも内腿を逆撫でる。見事にこそばゆいとでも言いたげに閉じてくる脚が閉じられることはなく、代わりに尻を叩いて教え込む。
絶頂は近く、しかし彼女はそれを許容できていないように思う。
女性の中には初めての絶頂というものに恐怖を覚えることがあるらしい。
ならば俺ができることは、彼女が絶頂せざるを得ない状況をつくることだ。
「あぁ!ンっ、もっと、もっと!そこッ、いい」
次第に膣の締め付けが強くなり、感度も窮めるところまで来たようだ。
俺も限界の手前で誤魔化していた。
「だめ…もう、イきそう」
「イっていいんだ。怖がることはない」
「嫌、ダメ、イく、怖い、飛びたく、ない」頭を垂れて首を振る。
「いいんだ、イっていいんだ。傍にいるから」
「ダメ、イく、ぅ」
これまで以上に力を籠めて絶頂へと導く。
「ほらイけ!イくんだ!イけ!」
最後の一押しにクリトリスを傷つけないように抓る。
同時に最も深くまで引いて突き進む。
「んぁ!あっ、ッ、ぁあ――」二人同時の絶頂。
彼女の体躯は快楽の波に攫われていく。
身体を支えていたか細い両腕は戦慄き、背は丸まり潮が満ちる度にぴくんぴくんと跳ねる。膣は肉棒を痛いくらいに吸い上げて、俺の脚に触れるその太腿は内股になり痙攣していた。
頭を垂れて目は閉じられ、その怒涛の波の中にもがいているようだった。
月光が彼女を照らす。
朱に染まり切った尻を携えて崩れ落ちそうに戦慄く肉体は、受難を超える聖者のようであり、その神々しさに彼女を天使のようにも見紛う。
どうしようもなく愛おしくなって背中にキスしてやりたくなったが、今にも崩れそうな彼女を抱き上げて横に寝かせてやることが大切だと、熱に浮かされた頭で思い、気怠い身体をぶら下げて彼女を抱き上げる。
その頃になってようやく戻ってきた彼女を横に寝かせる。
「ああ、ありがとう」
「いや、こちらこそありがとう」隣に横になりそう伝える。
「一つ思ったことがあるの。『私』は『私』でいたい。仮初の私だとしても、今ここに在って、あなたに抱かれたのは私なんだから」
「僕はどっちも好きだし、間違いなく君はクッパだ。確かに素直な君は可愛いけれどね」
照れ隠しにそんなことを言ってみる。
「気障な男ね。まあ、私も高飛車な女だけれど」冗談で返される。
「お似合いじゃあないか。君が仮初だとは思わないよ」本心だ。
「あなたがそう言ってくれて嬉しいわ」それに、と続ける。
「貴方に抱かれてよかった。心の底からそう想うわ」
意表を突かれ聞き返そうとすると、彼女は向こう側を向いてしまった。
それ以来こちらを向いてくれることはなかった。
彼女の寝息が聞こえる。かなり疲れたのだろう。
その穏やかな調べを聞きながら先までのことを想う。
様々なことが脳を巡り心に去来し独り言ちる。
「ああ、僕は君のことが好きなんだ」
「もしも、願いが叶うなら、どうかそのままの君で居てほしい」
「身体が目当てじゃないよ、たしかに魅力的ではあるけれど」
「素直になれない優しい君の、すべてがとても愛おしい」
「戦い合ったり協力したり、色々立場は変わるけど」
「それでも君が愛おしい。どうか傍にいてほしい」
「仮初なんて言わないで、どうかそのままの君で居てほしい」
月は満ちて日は昇る。
月夜に咲いた君の姿を朝日はきっと許すだろう。
君の道のこれからを、額に戴く陽光が照らし続けることを願う。
True
クッパ姫はそら寝していた。
言葉ではいくらでも飾れるのだ。ただ、それが独り言となると話は変わる。
その独り言を引き出すために敢えて振り向くことがなかったのだ。
彼の独り言に合わせて胸の内に呟く。
「ええ、私もあなたが好き」
「もしも、願いが叶うなら、どうか共に居てほしい」
「あなたはとても魅力的、あなたに抱かれて本当に良かった」
「素直で優しいあなたの、すべてがとても愛おしい」
「戦い合ったり協力したり、あなたに負けることは多いけど」
「それでもあなたが愛おしい。どうか共にいてほしい」
「これは『私』の本当の言葉、どうか『私』と共にいてほしい」
月は満ちて日は昇る。
月夜を抱く貴方だからこそ朝日はきっと愛すのね。
あなたの道のこれからに、私の戴く陽光が届き続けることを願う。