転生したらラスボスの孫で特典はラスボスでした 作:アイギウス
入学から数日。俺、東堂惣夜はなんと風紀委員・推薦特別枠で入ったのです!
理由としては面白そうっていうのもあるが、深雪の護衛も兼ねてる。
達也がいるしお前要るのかよ?良いだろ!?俺、アイツの旦那だぞ!?ちょっとはカッコつけたいんだよぉ!
そういうわけで体育館で乱闘を達也と鎮圧して、十文字会頭達に報告してなぜか俺だけ呼び止められる。
「俺がやったのは七草先輩が光井にやったのと同じです。それの近接Ver」
言って手の先を伸ばしそこから想子の剣を伸ばす。うん、なんかカッコいいからって千葉道場の先輩方の盗み見したけど覚えてよかった!
「想子の剣……そうか──」
それから十文字先輩は俺をどこか定めるような目を向けるのでため息をつく。
「先輩、その目は止めてください。正直不快です」
「!?…………すまない。気を付ける」
達也はこの人のこと苦手そうだけど俺は嫌なことは嫌とはっきり言えってしつけられてるからな。
それにこの人はそんなこと言われた位で傷つく安いプライドなんてないだろう。
俺は礼だけして部屋を出てすぐ横で深雪達がいた。
「大変だったな・・・・・・」
白々しいぞ、薄情ものめ……俺を置いて逃げといて。
「あれは逃げたんじゃない。そもそも会長達からも出るよう言われたのは見ただろう」
「そういう問題じゃねぇよ!お前分かってて聞いてるだろ!?」
「まぁまぁ惣夜君も落ち着いて下さい。それで、先輩方はなんと?」
「それなんだけど、外で話そうか」
そういうわけで、学校の外の喫茶店に入って俺はマスター自慢のブレンドを一口飲んで一息つく。
「率直に言うと、近々爆発するんじゃないか?」
レオやほのかは「は?」っていう顔をしてるが達也達は意味が分かってるように眉をひそめる。
「理由は?」
「よくも悪くもあの学校は無駄に放任主義なくせして、無駄に格式張るから無駄に自分は特別、上から目線の奴がアホなことしでかすんだよ」
「1科生と2科生の差別か……」
「今回は実技トップと理論トップの達也もいたけど今回で達也の面が割れた」
「二人を気に入らない奴らがちょっかいかけてくるってこと?」
それもあるが問題の根本的解決はかなり厳しいぞ・・・あの道楽娘が、アイツは父親に似ず、理想主義なトコがあるな・・・箱入り娘ってやつか・・面倒な
面白いことは好きだけど面倒なことは嫌いなんだよ。
「惣夜なら逆にぶっ飛ばしそうだけど・・・」
「そうなったら手加減せず潰す。下手に舐められて付け上がられても困る」
レオとエリカが顔をひきつらせてるけど達也はともかく俺は本気だ。
仮にもしこれがじいちゃんや真夜母さんの耳に入ってみろ、その家族に絶対シャレにならん仕返しをするぞ?下手に事態を拗らせる位ならガツンとやっといた方がアッチの為にもなる。
「なんか・・・テレビの悪役がする顔だよ惣夜?」
星狩りだけどね~
それから皆にも気を付けるよう言っておき、帰り道の途中達也達と別れて、二人の姿が見えなくなると俺はため息をつき、家に帰り翌日。生徒指導室に小野先生を呼び出すと人のいい──生徒受けするような笑顔を浮かべる。
「どうしたの東堂君?」
俺は机の上に足を投げ出して腕を組む。
「昨日の帰り道‥‥‥俺達を尾行したのはあんただろ?嘘をつけば色々保証しない」
小野先生──小野は降参よ、と手をあげる。
「まず自己紹介したほうがいい?」
「公安の奴なんだろ?もう調べてる──で、なにか無いのか?俺はあの場であんたを消すことだって出来たけどその日の夕飯のために我慢したんだ。まずは助けてくれてありがとうございますだろ?」
ぶっちゃけて言うと俺はこういう人、生粋の嘘つきが嫌い。だから俺もそういう対応を取る。
小野は一瞬絶句するがすぐに表情を固くして俺を見て、頭をゆっくり下げる。
「‥‥‥助けてくれて、ありがとう、ございます‥‥‥」
俺は足を下ろして手を無造作に振って衝撃波を小野にぶつけ壁に叩きつける。
「次やったら殺す」
そう言って俺は部屋を出た。ハァ‥‥あれ以上いたらあの女を殺してたしな。今あの女を殺してもなにもメリットないしな。
達也には一応報告しとくか。なんか周りがどんどん騒がしくなってきたな‥‥ハァ