※この作品はR-18です。

転生したらラスボスの孫で特典はラスボスでした   作:アイギウス

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エピローグ

ブランシュの件が落ち着いて少し経ってからの休日。

 

東堂惣夜は実家に帰省し、妻と一緒のベッドで目覚め、隣でネグリジェ姿で眠ってる妻を見つめる。

 

「‥‥贅沢だなぁ、我ながら‥‥」

 

言って深雪の頭に手を置いて髪に指を通し、髪は抵抗なく指の間に入る。

 

「‥‥ずっと一緒にいような‥‥」

 

言いながら自分の中でも原作を無意識に思い出そうとしてると、そっとその手に柔らかく白い手が重ねられ、その手の持ち主──深雪の頬へと当てられる。

 

「はい、ずっと一緒です惣夜様」

 

「起きてたのか」

 

深雪ははいと頷くと惣夜の手にくちづけをしてその手を放すと、今度は惣夜もベッドに倒れ、深雪と顔を合わせると抱き締める。

 

「深雪。最近、悩みがあるんだが聞いてくれるか?」

 

「お悩みですか?私で良ければ」

 

「入学からずっとお前に色目を使う男が気にくわない。思わず消してやろうかと思うくらいに」

 

「妬いてくださるのですか?」

 

「当たり前だ。他人の妻に色目を使ってるんだ、気にくわなくもなる。器量の小さい奴と笑うか?」

 

深雪は嬉しそうに惣夜の背に手を回して体をさらに密着させる。

 

「いいえ‥‥私も、惣夜様の妻である自覚が足りなかったのかもしれません」

 

「そんなことはない!ただ‥‥これは、男としてどうしようもないものだから‥‥」

 

珍しく自身の前で子供のようにむくれる夫が可愛くて背をあやすようにさする。

 

「心配せずとも深雪は惣夜様のモノです。他の殿方に振り向いたりしません。それでもご不満なら今後一切。身内以外の殿方とは話しません」

 

いや、それはまずいだろ‥‥と惣夜は心の中でツッコミを入れ、前から話題を変える為に気になってることを聞いてみる。

 

「あー‥‥そこまではしなくていい‥‥深雪を信じる‥‥あと、これは俺達の将来だけど‥‥深雪は子供、いつ欲しい?」

 

「今すぐにでも。義祖父にも曾孫を見せてあげたいですし」

 

「いやいや、入学したばっかだぞ?」

 

「惣夜様はいつ頃ですか?」

 

期待に溢れた目を向けられつつも惣夜は言う。

 

「‥‥三年の秋くらいか?それなら深雪も卒業式にも出れるし、お腹も目立たないだろうと、思ったんだが‥‥」

 

「でしたらその時で‥‥今から楽しみです」

 

と、お腹を撫でる気の早い妻に苦笑してると、扉の奥からノックが響く。

 

「惣夜様、深雪様。朝食のご用意が出来ました」

 

「ありがとう水波ちゃん。着替えたらすぐにいくわ」

 

言うと深雪に手を引かれて惣夜はベッドを出た。

 

 

 

 

 

私、東堂深雪(将来形)は惣夜様の実母の立夏様とテレビ電話越しのお義母様と立夏様のお部屋で話をしてた。話題は惣夜様の周りのこと。

 

 

「そう‥‥話は聞いていたけど、千葉のお嬢さんと”光井”と北山か‥‥惣夜はモテモテねぇ‥‥」

 

「深雪さん的には彼女達はどう?」

 

「そうですね‥‥三人共惣夜様に好意を持ってるのは明白ですし惣夜様の御力を知って諦めることもなく、惣夜様さえ少し押してしまえば堕ちます」

 

「そこまで?順番は?」

 

「エリカ、ほのか、雫の順番が宜しいかと‥‥まぁ、惣夜様の御気持ちが一番ですが」

 

「大丈夫よ、あのこ押しに弱いし‥‥そうだ!千葉エリカさんを早速ウチに呼びましょうか?」

 

楽しそうな立夏に深雪もそうですね、と笑みを浮かべる。

 

「仕込みは早い方が良いですし」

 

そういうことで、翌日エリカと一校前で待ち合わせをして何故か一緒にいる深雪に心の中で嘆息しつつも惣夜達に手を振る。

 

「悪いなエリカ、ちょっと話があって」

 

「いいわよ別に。なんで深雪もいるの?」

 

「私もいた方が話がスムーズに進むだろうという惣夜さんのお誘いでね。近くに車を待たせてあるの、話はその先で」

 

それから本当に近くの黒塗りの車に乗り込み、運転席には深雪が乗り込んだ。

 

「深雪運転できるの!?」

 

「ATの簡単なモノだけど、中学卒業と同時に取ったのよ」

 

「因みにバイクも乗りこなせちゃうぞ?まぁ、俺と達也改造の魔改造品だが‥」

 

「慣れてみると楽しいモノよ?」

 

「‥‥ごめん、以外過ぎて言葉が出ない‥‥‥」

 

「分かるぞ。俺と達也も免許見せられた時は口が開きっぱだった」

 

そこまで言われて深雪は口を膨らませる。

 

「私だって運転くらいします」

 

それから数十分で着いたのは惣夜の自宅。

 

「そういやエリカがウチにくんのって初めてだよな?」

 

「ええ、アンタっていつも大体道場にしか来なかったじゃない」

 

「いや俺、門下生‥‥まぁいいや付いてきてくれ」

 

と、和風古い日本のお屋敷に上がり、二階のある部屋に入る。惣夜の部屋、そこには四葉真夜が惣夜の勉強机にかけながらアルバムを眺めていた。

 

思わぬ人物にエリカは面くらうが、惣夜は義母さんと呆れてる。

そして惣夜の声でようやくこっちに気づいたのか視線を膝の上のアルバムから目の前の惣夜達に移す。

 

「お帰りなさい惣夜、深雪さん。そちらのお嬢さんが惣夜のお友達?」

 

「紹介する。千葉エリカ、俺の通ってた剣術道場の娘さん」

 

「そう‥‥初めまして、名前は知ってると思うけど四葉真夜、四葉家の当主です」

 

微笑を浮かべながらの自己紹介にエリカは我に帰る。

 

「は、初めまして‥‥千葉エリカです。惣夜、さんとは昔からのあの、幼なじみで」

 

「知ってるわ。千葉エリカさん‥‥エリカさんと呼んでいいかしら?」

 

「は、はい!ど、どうぞ‥‥」

 

「ならエリカさんも席にどうぞ。ベッドしか無いけど」

 

真夜に勧められて三人共ベッドに腰かけると、まず惣夜が口を開く。

 

「悪いなエリカ、いきなりこんな風に囲うようなことして」

 

「別に怒ってないわよ。で、大事な話って?」

 

惣夜は深く一呼吸置いて言う。

 

「俺の本当の力と今の俺の周りとか大体全部」

 

 

 

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