転生したらラスボスの孫で特典はラスボスでした 作:アイギウス
どうも東道惣夜です。あれから時が経ち、7才になりました。え?時が経つの早すぎ?メタいことを聞くんじゃない………で、そんな俺が何してるのかっていうと魔法の特訓を自宅の庭でやっています。庭っていっても普通の学校の校庭2つくらいあるよ、最初は俺も外にでてビックリしてポカンとしていたのを覚えてる。ちなみに他にも習い事をいくつも掛け持ちしてます。これは自分から言いました。
「ほら、惣夜さん。集中を切らさないの」
「はい、真夜先生」
と、俺の横では赤ん坊のころから見慣れてる俺にとってももう一人の母と言っていい四葉真夜さん昔、間違えて真夜お母さんなんて呼んでしまって困らせてしまったこともあった。
それから週に二度は家に来てこうやって直接魔法の実践を見てくれたり、俺が四葉邸に行って1日あっちに泊まることはザラであり、すっかり近所の親戚の家感覚だ……っと、いかんいかん集中集中………と。
俺は意識を集中させて
さすが神様ありがとう!
目の前のトラックを移動系魔法で50メートル先の白線のラインまで動かし、そして元の位置に戻して終了!
俺は芝生の上に倒れる。はぁー、魔法って疲れる!エボルトの能力なら手をぽいっと動かせばサッと終わるのに!
「できたぁ!」
「よく出来ました。そんな所にいないで縁側に行きましょう?」
と、真夜お母さんに言われたので背を起こして縁側まで行って腰をおろすと真夜お母さんに頭を抱き寄せられ慣性のまま、真夜お母さんの膝にINして膝枕を堪能しつつ抱きつきいつも真夜お母さんからする甘酸っぱい匂いを楽しむ。
中身がオッサン?変態?知るか!
「……ねぇ、惣夜………魔法の練習は嫌い?」
突然の問に俺は膝の上で体を転がして、真夜お母さんのマスクメロンに隠れた表情を見ると心配そうな、悲しそうな表情をしてる。
「ん?疲れるけど嫌じゃないよ」
「どうして?」
「ん~…………強くなれた気がするから?無敵になったらお母さん達もおじいちゃんも深夜お姉ちゃんも穂波ちゃんも幹比古くんもエリカちゃんも皆を護れるから?それに真夜お母さんが教えてくれるから疲れるけど嫌じゃないよ」
そう言うと、真夜お母さんは困ったように俺の頭を撫でてくるのでくすぐったい俺は真夜お母さんに抱きつき顔を隠す。
「…………惣夜、ありがとう」
チュッ
へ…………?い、いま今の頬への柔らかい感触は!!?
起き上がろうとすると真夜お母さんに片手で顔をやんわりと押さえられ、膝に戻る。
「練習を頑張ったご褒美、皆にはナイショよ?そしたらまたシテ上げる」
「………うん……」
言えるわけねぇだろ!なんて言えるわけもなく、俺はただ返事を返すことしか出来なかった。
Side Out
私、四葉真夜は今日は東道閣下のお孫さんであり"私達の"可愛い息子の惣夜の魔法の修練を見るために来ていた。
こうして惣夜が成長し、日々魔法を使う度に上達していくのが自分のことのように嬉しい。
惣夜が魔法と出会うきっかけはなんでもこの子の母親が当時6歳だった惣夜の勉強部屋で、赤い
私はその場にいなかったのが残念で仕方ないが、驚いた家族が問いただしたところ、なんかいっぱい出たから遊んでた。
それを聞いた家族は脱力したそうだが、魔法のことを本人に説明して、惣夜の産みの親であり私達姉妹の親友の母親から教師役をやってくれと頼まれ、最初は親友の気を疑った。
私は"四葉"だ。この名を知らない者は魔法師界にいないだろう。それでも彼女はだからこそ貴女にやってほしいと言われ……そして当時、仕事の都合で惣夜に中々会いに行けなかった私は好機と見て、即行で仕事を片付けて惣夜に会いに行った。
数日ぶりに見た惣夜はまた少し成長していて惣夜とお話したいのを我慢して、早速惣夜の検査データを見て、私は絶句した。
惣夜の検査データを見て、私は絶句した。
それなのに惣夜は部屋がキラキラするまでと言った。後にまたこの子の母親の立夏に聞くと部屋中
つまり、この子の
底が見えない。あまりに多すぎて笑いが出たくらいだ。
そして、魔法力も桁違いだった。
干渉力、魔法強度、術式展開速度が6歳の時点で魔法科高校の学生平均を大きく越えていた。
この子の婚約者(本人達は知らない)である深雪を引き離していた。四葉の完全なる調整体の彼女をである。
彼自身、物覚えも良く、教えたことをすぐに吸収した。
そして極めつけがこの子だけが持つ先天的異能"超能力"とも言うべきもの。
それは力場のようなものをぶつけるもの。威力は調節可能だが調整をミスして、木を数本なぎ倒してしまったようだったがケガがなくてよかった。
これを応用して、空を飛んでいたのを聞いて私は即時使用禁止を言い渡した。
今の状況で惣夜の能力が周りに露見するのはリスクが大きすぎた。
6歳の時点で大人に匹敵しようかという魔法力に異能……どこの機関だって欲しがる。もしくはこの子の遺伝子でもいいわけだ。
まだ見ぬそいつ等を思うと、私の心に赤い憤怒が沸き上がってきた。
そして、ある時私は聞いてしまった。
「……ねぇ、惣夜…………魔法の練習は嫌い?」
私はこの子に自分勝手な期待を押し付けていないだろうか……と
惣夜は私の膝の上でコロンと転がって私の顔を見ると、優しく、私の親友そっくりの笑顔で言う。
「ん~疲れるけど嫌じゃないよ」
「どうして?」
「ん~………強くなれた気がするから?無敵になったらお母さん達もおじいちゃんも深夜お姉ちゃんも穂波ちゃんも幹比古くんもエリカちゃんも皆を護れるから?それに、真夜お母さんが教えてくれるから嫌じゃないよ」
無敵…………子供の絵空事だが、この子のことだ。どこかで魔法のことを感じているのだろう。それであえて無敵と言ったのだろう。その上で家族や友達も護ると言ったのだ。こういう所は本当に立夏にそっくりだ。
「…………惣夜、ありがとう」
惣夜…………可愛い私達の…………愛しい私の子供───私にもう子供は出来ないが、この子が私の子供だ。血の繋がりなんて知ったことか、関係ない。
と、ふと急に愛しさが込み上がってきた私は気づいたら彼の頬に口づけをしていた。
親子ならキスくらい普通よね?ふふふっ……
それから私は真っ赤になってる惣夜を片手でやんわり押さえつけてナイショにするように口止めをした。ナイショにしたらキスの約束も+して。